防災気象講習会
平成25年5月31日
宇都宮地方気象台防災業務課 藤崎
① 平成25年2月25日の栃木県北部で
発生した地震とその後の状況について
② 緊急地震速報を活用した避難訓練について
発生時刻 平成25年2月25日16時23分 震源 栃木県北部 マグニチュード 6.3 震源の深さ 3km(非常に浅い) 5強 日光市湯元* 4 日光市中鉢石町* 、日光市日蔭* 、那須塩原市塩原庁舎* 3 日光市瀬川 、日光市中宮祠 、日光市鬼怒川温泉大原* 、日光市芹沼* 、日光市今市本町* 、日光市藤原* 、大田原市湯津上* 、大田原 市本町* 、矢板市本町* 、塩谷町玉生* 、那須塩原市蟇沼 、那須塩原市中塩原* 、那須塩原市共墾社* 、那須塩原市あたご町* 、宇都宮 市中里町* 、宇都宮市白沢町* 、高根沢町石末* 、栃木さくら市氏家* 2 日光市足尾町中才* 、日光市足尾町松原* 、大田原市黒羽田町 、那須町寺子* 、那須塩原市鍋掛* 、宇都宮市明保野町 、宇都宮市塙田 * 、宇都宮市旭* 、足利市大正町* 、栃木市旭町 、栃木市大平町富田* 、栃木市藤岡町藤岡* 、栃木市都賀町家中* 、栃木市西方町本 城* 、佐野市田沼町* 、佐野市葛生東* 、佐野市亀井町* 、鹿沼市晃望台* 、鹿沼市今宮町* 、鹿沼市口粟野* 、小山市神鳥谷* 、小 山市中央町* 、真岡市石島* 、上三川町しらさぎ* 、市貝町市塙* 、芳賀町祖母井* 、壬生町通町* 、野木町丸林* 、岩舟町静* 、栃木 さくら市喜連川* 、那須烏山市中央 、那須烏山市大金* 、那須烏山市役所* 、栃木那珂川町馬頭* 、栃木那珂川町小川* 、下野市田中* 、 下野市石橋* 、下野市小金井* 推計震度分布図 震度分布図(広域) 震度分布図(拡大) 実は結構大きな地震でした 「今市地震(1949.12.26)」 と、ほぼ同じ規模です
余震回数(2013.2.25‐2013.5.28) 余震活動経過図 (2013.2.25‐2013.5.28) 地図の緑枠内での統計 (震度の観測されない 小さな地震も入っています) 平成25年2月25日以降の地震の経過 3 赤は震源の深さ10km以下で発生した地震です
余震回数(2011.1.1‐2013.5.28) 余震活動数 (2011.1.1‐2013.5.28) 東北地方太 平洋沖地震 後に増加 2012年12月 中旬に増加 2013年2月25日 から増加 2011年11月7日 頃から少し増加 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震以降の地震の経過 地図の緑枠内での統計 (震度の観測されない 小さな地震も入っています) 赤は震源の深さ10km以下で発生した地震です
県内で震度1以上を観測した地震回数 (2013年2月25日00時~3月29日00時) 栃木県内で震度1以上を観測した回数
地震活動は収まりつつあります
が、まだ余震の起きる可能性はあ
りますので注意が必要です。
ただ、一連の地震の震源は栃木
県北部(日光市及び隣県の県境)
付近で深さが10km未満と非常に
浅いものでした。この場合揺れの
広がる範囲は狭く、離れた地域で
は揺れが感じられないことも多い
ようです。
本震 最大の余震(2/25 16:34) 最近の余震(5/21 20:25) 5 0 5 10 15 20 25 30 35 2月 3月 4月 5月 5強 5弱 4 3 2 1地震が
起
きた
地震(と地震による被害)の知識
「
地震
」という言葉は「
地
面が
震
える」ことです
・・・地面は色々な原因で揺れています・・・
ト
ラ
ッ
ク
が
近
く
を
通
っ
た
近所で
工
事
があ
っ
た
隕石が
落
ちた
地下深く
で
地
殻が
壊れた
もちろん被害が
起こる地面の揺
れの原因はこ
れです
(出典:地震調査研究推進本部資料) 年に約10㎝移動
プレートと
海溝型地震
の関係
(北米プレート) 海のプレートは密度が大きく重いた め陸のプレートの下に沈み込む。地震発生の仕組み
海溝型地震(プレート間地震)
7海洋プレート (太平洋 ・フィリピン海プレート) 陸プレート (ユーラシア ・北米プレート) 内陸型地震(直下型地震) ひずみが溜る破壊 マントル マントル
地震発生の仕組み
(内陸型地震)
地下水 地下水地震発生の仕組み
(火山性地震)
マグマ
溜まり
*ひとつの地震に対して マグニチュードは
一つ
。 震度は
複数
存在する。
*震源に
近い
場所ほど
強く揺れ
、
遠い
場所では
揺れは小さい
。
*地震の揺れは近ければ瞬時に、遠いほど伝わるのに時間がかかる。
揺れを感じない
震度2
震度4
真 上震度6弱
震度とマグニチュードの関係
9緊急地震速報には技術的限界があります
○緊急地震速報の提供が、主要動に間に合わないことがあります。
⇒ 震源が近い場合は間に合いません。
○震源、マグニチュード、震度等の推定の精度が十分でない場合があります。
⇒ 震度の推定誤差は、概ね震度階級で±1程度です。
地表付近では、P波の速度は5~6km/s S波は3~4km/s緊急地震速報発表状況 ※1 震度5弱程度以上 群馬県北部 震度4程度以上 福島県会津、群馬県南部、新潟県中越、栃木県北部 ※2 震度5弱から5強程度 栃木県北部、福島県会津、群馬県北部 震度4程度 群馬県南部、栃木県南部、新潟県中越、長野県北部、福島県中通り、茨城県 南部、新潟県下越、埼玉県北部、新潟県上越、茨城県北部、埼玉県南部、千葉県北西部 震度3から4程度 埼玉県秩父、長野県中部 ※3 震度5弱から5強程度 栃木県北部、福島県会津、群馬県北部 震度4程度 栃木県南部、新潟県中越、長野県北部、福島県中通り、茨城県南部、新潟県 下越、埼玉県北部、新潟県上越、茨城県北部、埼玉県南部、千葉県北西部、群馬県南部 震度3から4程度 埼玉県秩父、長野県中部 ・ ・ ・ 発生時刻 平成25年2月25日16時23分(53秒) 震源 栃木県北部(日光市の北部) マグニチュード 6.3 震源の深さ 3km ※1 ※2 ※3 11
緊急地震速報は・・・
震度5弱以上の揺れ
が予測された時に
震度4以上が計算さ
れた地域に対して
発表されます
警報発表から主要動到達までの時間及び 推計震度分布図(マグニチュードや震源の深さは速報値) 発生時刻 平成25年2月25日16時23分 震源 栃木県北部 マグニチュード 6.2 震源の深さ 10km 発生時刻 平成23年3月11日14時46分 震源 三陸沖 マグニチュード 7.9 震源の深さ 10km
緊急地震速報を受信するには・・・
下の例にある通り、様々なルートを通じて緊急地震速
報は伝達されています。
地震の被害
1.火災による災害
(例えば・・・関東大震災)
(場合によっては、地震そのものよりも恐ろしいものです.)
2.建物の倒壊
(例えば・・・阪神淡路大震災)
(地震による揺れで倒壊が起こります.)
3.津波による災害
(例えば・・・東日本大震災)
(海底で地震が起こると警戒が必要です.)
4.地割れ、土砂崩れ、山崩れ
5.断層
6.液状化現象
(埋め立て地など地盤の弱い所に起こる現象です.)
15
配布禁止のた
め削除
栃木県における過去の大きな地震被害
◎1683年の
日光地震
①6月17日と18日・・・「男体山の大薙崩れ
」が発生。 ②10月20日・・・マグニチュード7と推定されている、通称「天和の大地震」が発 生し、大規模な土砂崩れで旧五十里湖が形成され、40年後の1723年に大雨 により堰き止めダムが決壊
し、宇都宮付近までの下流域で死者約1000名。 また、関谷の集落(塩原町)が移転する要因ともなった(「関谷断層」の活動と推 測されている)。◎1949年の
今市地震
昭和24年12月26日。震源は旧今市市付近でマグニチュード6.2と6.4の 地震が8分の間をおいて連続して発生した。旧今市市付近の推定震度は6。死 者・行方不明10名、家屋の全半壊約3000棟という近年、栃木県での最大の 地震被害。 ◎1923年9月1日の「関東大地震」では宇都宮の震度は5。栃木県内の被害 は少なかった。を、震源とする
1900年以降の栃木県内の被害地震
17 年月日 被害概要 震源地 宇都宮地方気象台での震度 1923.9.1 負傷者3名、家屋全壊16棟、半壊 2棟 相模湾(関東大震災) 5 1924.1.15 詳細不明 丹沢付近 5 1931.9.21 屋根・壁等の崩落多数 埼玉県中部 5 1938.5.23 屋根瓦の落下、石垣の崩落等 福島県沖 4 1949.12.26 死者行方不明10、負傷163、住宅 全半壊約3300、山崩れ等60 日光市(旧今市市付近) (今市地震) 4 (今市5~6) 1981.12.22 棚から物が落ちる程度 那須塩原市(旧塩原町付 近) 1 (塩原4~5) 1996.12.21 負傷1、住宅一部破壊47棟、ブロッ ク塀等9か所、いろは坂で落石 茨城県南部 4 (日光、今市、益子5弱) 2000.7.21 一部で棚から物が落ちる程度 茨城県沖 3 (市貝5弱) 2011.3.11 死者4、住宅全壊250棟以上、半 壊2000棟以上等 三陸沖(東北地方太平洋 沖地震) 5強 (大田原、宇都宮、真 岡、高根沢 6強) 栃木県内で東日本大震 災により高まったのは 「地震(自然災害)は身 近なもの」という意識 子供たちに防災意識を持っ てもらうには良い機会ではな いでしょうか緊急地震速報を活用した避難訓練
小中学校は消防法により避難訓練が義務づけられていますので、年に
何度か避難訓練を実施されていると思います。
・・・従来から行われている避難訓練・・・・
校内放送で「火災」「地震」「不審者」等の非常
事態を放送する(又は先生が開始の声掛け)
地震の場合は机の下に隠れて退避
行動をとる
放送で教職員の避難を指示する
避難場所への避難する
避難訓練
19子供たちが
「その時」
自ら
「退避行動」
をとるのが大切
その時とは・・・
→ 「緊急地震速報が発表される」
→ 「突然大きな揺れが始まる」
退避行動とは・・・
「安全な場所」へ移動すること
→ 上からものが落ちてこない場所
→ 横からものが倒れてこない場所
→ 横からものが動いてこない場所
「その時」がいつな
のかは、地震が起
こってみないとわか
りません
↓
授業、集会、食事、
登下校・・・
↓
教職員が居ない「そ
の時」も多いです
緊急地震速報を活用した避難訓
練
ショート訓練(シェイクアウト訓練)
緊急地震速報を避難訓練に活用するには・・・ 昨年度「津波から逃げるDVD」の配布を行いました。今年度はこのDVDを県内の小中学校に配布を予 定しています( 「津波から逃げるDVD」 は昨年と同内容です)。 「津波に備えるDVD」内の資料編に「緊急地震速報を使った地震・津波訓練(約2分)」が収録されてい て、校内放送等、音声のみでも活用できる他、地震・津波訓練用の映像(緊急地震速報の発表(NHK テレビ放送をイメージ)を地震発生、津波警報発表までの流れ)としても活用できます。
気象庁ホームページ「緊急地震速報について」 このページでは、緊急地震速報に関する 様々な情報を紹介しています。 http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/portal/index.html 気象庁ホームページ「緊急地震速報の利活用の手引き 及び緊急地震速報受信時対応行動訓練用キット」 http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/ kaisetsu/usage/index.html#kunren_kit 23