有価証券報告書
(金融商品取引法第24条第1項に基づく報告書)
事業年度
自 2017年1月1日
(第117期)
至 2017年12月31日
キヤノン株式会社
(E02274)
本書は金融商品取引法第
24 条の1に基づく有価証券報告書を、同法第 27 条の 30 の2に
規定する開示用電子情報処理組織(EDINET)を使用して提出したデータに、目次及び頁
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目次
頁 第117期 有価証券報告書 【表紙】 ……… 1 第一部 【企業情報】……… 2 第1 【企業の概況】……… 2 1 【主要な経営指標等の推移】……… 2 2 【沿革】……… 4 3 【事業の内容】……… 6 4 【関係会社の状況】……… 9 5 【従業員の状況】……… 15 第2 【事業の状況】……… 16 1 【業績等の概要】……… 16 2 【生産、受注及び販売の状況】……… 18 3 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】……… 19 4 【事業等のリスク】……… 21 5 【経営上の重要な契約等】……… 28 6 【研究開発活動】……… 29 7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】……… 32 第3 【設備の状況】……… 41 1 【設備投資等の概要】……… 41 2 【主要な設備の状況】……… 41 3 【設備の新設、除却等の計画】……… 44 第4 【提出会社の状況】……… 45 1 【株式等の状況】……… 45 2 【自己株式の取得等の状況】……… 49 3 【配当政策】……… 50 4 【株価の推移】……… 50 5 【役員の状況】……… 51 6 【コーポレート・ガバナンスの状況等】……… 55 第5 【経理の状況】……… 70 1 【連結財務諸表等】……… 71 2 【財務諸表等】……… 116 第6 【提出会社の株式事務の概要】……… 127 第7 【提出会社の参考情報】……… 128 1 【提出会社の親会社等の情報】……… 128 2 【その他の参考情報】……… 128 第二部 【提出会社の保証会社等の情報】……… 128 監査報告書 2017年12月連結会計年度 ……… 129 2017年12月事業年度 ……… 131【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書 【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項 【提出先】 関東財務局長 【提出日】 2018年3月29日 【事業年度】 第117期(自 2017年1月1日 至 2017年12月31日) 【会社名】 キヤノン株式会社 【英訳名】 CANON INC. 【代表者の役職氏名】 代表取締役会長 CEO 御手洗 冨士夫 【本店の所在の場所】 東京都大田区下丸子三丁目30番2号 【電話番号】 03(3758)2111 【事務連絡者氏名】 連結経理部長 清水 栄次 【最寄りの連絡場所】 東京都大田区下丸子三丁目30番2号 【電話番号】 03(3758)2111 【事務連絡者氏名】 連結経理部長 清水 栄次 【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所 (東京都中央区日本橋兜町2番1号) 株式会社名古屋証券取引所 (名古屋市中区栄三丁目8番20号) 証券会員制法人福岡証券取引所 (福岡市中央区天神二丁目14番2号) 証券会員制法人札幌証券取引所 (札幌市中央区南一条西五丁目14番地の1)第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等 回次 第113期 第114期 第115期 第116期 第117期 決算年月 2013年12月 2014年12月 2015年12月 2016年12月 2017年12月 売上高 (百万円) 3,731,380 3,727,252 3,800,271 3,401,487 4,080,015 税引前当期純利益 (百万円) 347,604 383,239 347,438 244,651 353,884 当社株主に帰属する 当期純利益 (百万円) 230,483 254,797 220,209 150,650 241,923 包括利益 (百万円) 532,429 373,417 174,081 △18,002 317,383 株主資本 (百万円) 2,910,262 2,978,184 2,966,415 2,783,129 2,870,630 総資産額 (百万円) 4,242,710 4,460,618 4,427,773 5,138,529 5,198,291 1株当たり株主資本 (円) 2,559.60 2,727.69 2,716.32 2,548.49 2,658.59 基本的1株当たり 当社株主に帰属する 当期純利益 (円) 200.78 229.03 201.65 137.95 222.88 希薄化後1株当たり 当社株主に帰属する 当期純利益 (円) 200.78 229.03 201.65 - - 株主資本比率 (%) 68.6 66.8 67.0 54.2 55.2 株主資本 当社株主に帰属する 当期純利益率 (%) 8.4 8.7 7.4 5.2 8.6 株価収益率 (倍) 16.6 16.8 18.2 23.9 18.8 営業活動による キャッシュ・フロー (百万円) 507,642 583,927 474,724 500,283 590,557 投資活動による キャッシュ・フロー (百万円) △250,212 △269,298 △453,619 △837,125 △165,010 財務活動による キャッシュ・フロー (百万円) △222,181 △300,886 △210,202 355,692 △340,464 現金及び現金同等物 の期末残高 (百万円) 788,909 844,580 633,613 630,193 721,814 従業員数 (名) 194,151 191,889 189,571 197,673 197,776 (注)1 当社の連結財務諸表は、米国で一般に公正妥当と認められた会計原則に基づいて作成されております。 2 売上高には、消費税等を含んでおりません。 3 第116期及び第117期の希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益については、希薄化効果を有して いる潜在株式が存在しないため記載しておりません。 4 当社は、2016年12月19日に東芝メディカルシステムズ株式会社(以下「TMSC」という。)(2018年1月4日に キヤノンメディカルシステムズ株式会社に商号変更)の全普通株式を取得し子会社化しました。TMSCの連結 貸借対照表及び支配獲得日以降の経営成績については、当社の連結財務諸表に反映されております。詳細に ついては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 注7 買収」に記載してお ります。(2)提出会社の経営指標等 回次 第113期 第114期 第115期 第116期 第117期 決算年月 2013年12月 2014年12月 2015年12月 2016年12月 2017年12月 売上高 (百万円) 2,152,743 2,084,200 2,091,139 1,763,987 1,930,064 経常利益 (百万円) 236,695 249,348 269,818 158,359 261,362 当期純利益 (百万円) 170,383 175,471 211,963 133,055 225,029 資本金 (百万円) 174,762 174,762 174,762 174,762 174,762 発行済株式総数 (株) 1,333,763,464 1,333,763,464 1,333,763,464 1,333,763,464 1,333,763,464 純資産額 (百万円) 1,567,030 1,447,322 1,484,157 1,452,646 1,460,364 総資産額 (百万円) 2,385,892 2,315,680 2,437,924 3,176,703 3,086,366 1株当たり純資産額 (円) 1,376.11 1,324.17 1,357.99 1,329.75 1,352.49 1株当たり配当額 (円) 130.00 150.00 150.00 150.00 160.00 (内1株当たり 中間配当額) (65.00) (65.00) (75.00) (75.00) (75.00) 1株当たり当期 純利益金額 (円) 148.43 157.72 194.10 121.84 207.32 潜在株式調整後 1株当たり当期 純利益金額 (円) 148.43 157.72 194.10 - - 自己資本比率 (%) 65.58 62.43 60.83 45.71 47.32 自己資本利益率 (%) 10.8 11.7 14.5 9.1 15.5 株価収益率 (倍) 22.4 24.4 18.9 27.0 20.3 配当性向 (%) 87.35 93.86 77.28 123.12 76.77 従業員数 (名) 26,114 26,409 26,360 26,246 26,075 (注)1 売上高には、消費税等を含んでおりません。 2 第116期及び第117期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、希薄化効果を有している潜在株 式が存在しないため記載しておりません。
2【沿革】
1933年11月 東京麻布六本木に高級小型カメラの研究を目的とする精機光学研究所として発足。 1937年8月 東京目黒に精機光学工業株式会社として資本金100万円で創立。カメラ製造販売開始。 1947年9月 キヤノンカメラ株式会社と商号変更。 1949年5月 東京証券取引所に上場。 1951年11月 東京都大田区下丸子に本社・工場を集結。 1952年12月 (株)目黒精機製作所(現キヤノンプレシジョン(株))を設立。 1954年5月 (株)秩父英工舎(現キヤノン電子(株))を設立。 1955年10月 ニューヨーク支店開設。1957年9月 スイスに欧州総代理店としてCanon Europe S.A.開設。 1961年8月 三栄産業(株)(現キヤノン化成(株))に出資。 1964年10月 電子式卓上計算機を発売、本格的に事務機分野に進出。 1966年4月 米国にCanon U.S.A.,Inc.を設立。 1968年2月 キヤノン事務機販売(株)を設立。 4月 NPシステムを開発、普通紙複写機(PPC)分野に進出。 1969年3月 キヤノン株式会社と商号変更。 1970年3月 半導体製造装置を発表。 6月 台湾佳能股份有限公司を設立。 1971年11月 キヤノンカメラ販売(株)、キヤノン事務機サービス(株)をキヤノン事務機販売(株)へ合併、キヤ ノン販売(株)(現キヤノンマーケティングジャパン(株))と商号変更。
1972年7月 Physotec GmbH(現Canon Giessen GmbH)に出資。
8月 第一精機工業(株)(現キヤノンファインテックニスカ(株))に出資。 1975年5月 レーザープリンターの開発に成功。
1978年8月 オーストラリアにCanon Australia Pty.Ltd.を設立。 1979年10月 シンガポールにCanon Singapore Pte.Ltd.を設立。
12月 コピア(株)(現キヤノンファインテックニスカ(株))に出資。 1980年5月 キヤノン販売(株)(現キヤノンマーケティングジャパン(株))とコピア(株)の共同出資によりコ ピア販売(株)(現キヤノンシステムアンドサポート(株))を設立。 1981年10月 バブルジェット記録方式の開発に成功。 1982年1月 オランダにCanon Europa N.V.を設立。 2月 大分キヤノン(株)を設立。
1983年8月 フランスにCanon Bretagne S.A.(現Canon Bretagne S.A.S.)を設立。 1984年1月 キヤノン・コンポーネンツ(株)を設立。 1985年7月 キヤノン販売(株)(現キヤノンマーケティングジャパン(株))が日本タイプライター(株)(現キ ヤノンセミコンダクターエクィップメント(株))に出資。 11月 米国にCanon Virginia,Inc.を設立。 1988年9月 長浜キヤノン(株)を設立。 12月 マレーシアにCanon Opto(Malaysia)Sdn.Bhd.を設立。 1989年9月 中華人民共和国に佳能大連事務機有限公司を設立。 1990年1月 中華人民共和国に佳能珠海有限公司を設立。 8月 タイにCanon Hi-Tech(Thailand)Ltd.を設立。 1997年3月 中華人民共和国にCanon(China)Co.,Ltd.を設立。 1998年1月 大分キヤノンマテリアル(株)を設立。 2000年9月 ニューヨーク証券取引所に上場。 11月 キヤノン化成(株)を完全子会社化。 2001年1月 イギリスにCanon Europe Ltd.を設立。
4月 ベトナムにCanon Vietnam Co.,Ltd.を設立。 9月 中華人民共和国に佳能(蘇州)有限公司を設立。
2002年4月 上野キヤノンマテリアル(株)をキヤノン(株)より分社化。 2003年4月 福島キヤノン(株)をキヤノン(株)より分社化。 2005年9月 アネルバ(株)(現キヤノンアネルバ(株))の株式を取得。 10月 NECマシナリー(株)(現キヤノンマシナリー(株))の株式を取得。 2006年7月 普通株式1株につき1.5株の割合で株式分割を実施。 2007年6月 キヤノンマーケティングジャパン(株)が(株)アルゴ21(現キヤノンITソリューションズ(株))の 株式を取得。 12月 2008年7月 2009年7月 2010年2月 3月 2014年4月 7月 2015年4月 2016年12月 トッキ(株)(現キヤノントッキ(株))の株式を取得。 長崎キヤノン(株)を設立。 欧州の本社機能をCanon Europe Ltd.に集約。
OPTOPOL Technology S.A.(現Canon Ophthalmic Technologies Sp. z o.o.)の株式を取得。 Océ N.V.(現Océ Holding B.V.)の株式を取得。
Molecular Imprints, Inc.(現Canon Nanotechnologies, Inc.)の株式を取得。 Canon Europe N.V.がMilestone Group A/Sの株式を取得。
Axis ABの株式を取得。 東芝メディカルシステムズ(株)(現キヤノンメディカルシステムズ(株))の株式を取得。 2017年3月 6月 東芝医用ファイナンス(株)(現キヤノンメディカルファイナンス(株))の株式を取得。 宮崎ダイシンキヤノン(株)(現宮崎キヤノン(株))の株式を取得。
3【事業の内容】
当社は米国会計基準によって連結財務諸表を作成しており、関係会社についても当該会計原則の定義に基づいて開 示しております。第2「事業の状況」及び第3「設備の状況」においても同様であります。また、セグメント情報に つきましては、米国財務会計基準審議会会計基準書(以下「基準書」という。)280「セグメント報告」に基づき作 成しております。 当社は、従来、産業機器その他ビジネスユニットに含めて開示していた一部のビジネスを、第117期第2四半期よ り独立したメディカルシステムビジネスユニットとして開示しております。その詳細につきましては、注21「セグメ ント情報」をご参照ください。 当グループ(当社及びその連結子会社376社、持分法適用関連会社7社を中心に構成)は、オフィス、イメージン グシステム、メディカルシステム、産業機器等の分野において、開発、生産から販売、サービスにわたる事業活動を 営んでおります。 開発については主として当社において、生産については当社及び事業内容別に編成された国内外の生産関係会社に より行っております。また、一部の生産関係会社は各事業セグメントに部品を供給しております。 販売及びサービス活動は、主として国内においてはキヤノンマーケティングジャパン(株)によって、また海外に おいてはCanon U.S.A.,Inc.(米国)、Canon Europe Ltd.(英国)、Canon Europa N.V.(オランダ)、Canon (UK) Ltd.(英国)、Canon France S.A.S.(フランス)、Canon Deutschland GmbH(ドイツ)、Canon(China)Co.,Ltd. (中国)、Canon Singapore Pte.Ltd.(シンガポール)等、地域毎に設立された販売関係会社により行っておりま す。メディカルシステムセグメントの製品において、TMSCは直販もしくは地域毎に設立された販売関係会社及び代理 店により販売活動を行っております。 また、キヤノン電子(株)、キヤノンファインテックニスカ(株)、キヤノン・コンポーネンツ(株)等の生産子 会社は、当社に対して部品及び製品の供給を行っているほか、国内外において独自に販売活動を行っております。事業の種類別セグメント毎の製品及び生産を担当する主な会社は以下のとおりであります。 事業の種類別セグメントの名称 主要製品 主な生産会社 オフィス オフィス向け複合機、レーザー 複合機、レーザープリンター、 デジタルプロダクションプリン ティングシステム、業務用高 速・連帳プリンター、ワイドフ ォーマットプリンター、ドキュ メントソリューション 当社 キヤノン電子(株) キヤノンファインテックニスカ(株) キヤノン化成(株) キヤノンプレシジョン(株) 長浜キヤノン(株) 大分キヤノンマテリアル(株) Canon Virginia, Inc.(米国)
Océ-Technologies B.V.(オランダ) 佳能大連事務機有限公司(中国) 佳能(中山)事務機有限公司(中国) 佳能(蘇州)有限公司(中国) Canon Vietnam Co.,Ltd.(ベトナム) Canon Prachinburi (Thailand) Ltd.(タイ)
イメージングシステム レンズ交換式デジタルカメラ、 コンパクトデジタルカメラ、デ ジタルビデオカメラ、デジタル シネマカメラ、交換レンズ、コ ンパクトフォトプリンター、イ ンクジェットプリンター、大判 インクジェットプリンター、業 務用フォトプリンター、イメー ジスキャナー、マルチメディア プロジェクター、放送機器、電 卓 当社 大分キヤノン(株) 福島キヤノン(株) 長崎キヤノン(株) 大分キヤノンマテリアル(株) キヤノンファインテックニスカ(株) キヤノン・コンポーネンツ(株) 宮崎キヤノン(株) 台湾佳能股份有限公司(台湾) 佳能珠海有限公司(中国) Canon Hi-Tech(Thailand)Ltd.(タイ) Canon Vietnam Co.,Ltd.(ベトナム)
Canon Opto(Malaysia)Sdn.Bhd.(マレーシア) メディカルシステム デジタルラジオグラフィ、X線 診断装置、CT装置、MRI装置、 超音波診断装置、検体検査装 置、眼科機器 東芝メディカルシステムズ(株) 東芝電子管デバイス(株)
Toshiba Medical Systems Manufacturing Asia Sdh.Bhd.(マレーシア) 産業機器その他 半導体露光装置、FPD露光装 置、真空薄膜形成装置、有機EL ディスプレイ製造装置、ダイボ ンダー、マイクロモーター、ネ ットワークカメラ、ハンディタ ーミナル、ドキュメントスキャ ナー 当社 キヤノン電子(株) キヤノン・コンポーネンツ(株) キヤノンプレシジョン(株) キヤノンマシナリー(株) キヤノンアネルバ(株) キヤノントッキ(株)
Axis Communications AB(スウェーデン)
(注) キヤノンファインテック(株)は、2017年7月1日付でキヤノンファインテックニスカ(株)へ、東芝メディカルシス テムズ(株)、Toshiba Medical Systems Manufacturing Asia Sdh.Bhd.、東芝医用ファイナンス(株)は、2018年 1月4日付でそれぞれキヤノンメディカルシステムズ(株)、Canon Medical Systems Manufacturing Asia Sdh.Bhd.、キヤノンメディカルファイナンス(株)へ商号変更しております。
事業の系統図は次のとおりであります。
4【関係会社の状況】
名称 住所 資本金又は出資金 主要な事業の内容 議決権の所有割合 関係内容 (連結子会社 国内) 百万円 キヤノン プレシジョン(株) 青森県弘前市 300 オフィスビジネス ユニット・産業機 器その他ビジネス ユニット 100% 当社製品の部品及び 消耗品の製造会社で あります。土地、建 物、機械装置、その 他を貸与しておりま す。 キヤノントッキ(株) 新潟県見附市 6,573 産業機器その他ビジネスユニット 100% 当社製品の開発・製 造・販売会社であり ます。建物を貸与し ております。 福島キヤノン(株) 福島県福島市 80 イメージングシス テムビジネスユニ ット 100% 当社製品の部品及び 消耗品の製造会社で あります。土地、建 物、機械装置、その 他を貸与しておりま す。 ※ 東芝メディカル システムズ(株) 栃木県大田原市 20,700 メディカルシステ ムビジネスユニッ ト 100% (1%) 当社製品の開発・製 造・販売会社であり ます。 東芝電子管 デバイス(株) 栃木県大田原市 480 同上 100% 当社製品の開発・製 造・販売会社であり ます。 キヤノン・ コンポーネンツ(株) 埼玉県児玉郡 上里町 80 イメージングシス テムビジネスユニ ット・メディカル システムビジネス ユニット・産業機 器その他ビジネス ユニット 100% 当社製品の部品及び 消耗品の製造会社で あります。土地、建 物、機械装置、その 他を貸与しておりま す。 キヤノン化成(株) 茨城県つくば市 5,735 オフィスビジネスユニット 100% 当社製品の部品及び 消耗品の製造会社で あります。建物、機 械装置、その他を貸 与しております。 * キヤノン電子(株) 埼玉県秩父市 4,969 オフィスビジネス ユニット・産業機 器その他ビジネス ユニット 55.3% 当社製品及び部品の 製 造 会 社 で あ り ま す。機械装置を貸与 しております。 キヤノンファインテッ クニスカ(株) 埼玉県三郷市 3,451 オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット 100% 当社製品及び部品の 製 造 会 社 で あ り ま す。 キヤノン アネルバ(株) 神奈川県川崎市 麻生区 1,800 産業機器その他ビ ジネスユニット 100% 当社製品の開発・製 造・販売会社であり ます。土地、建物、 その他を貸与してお ります。 長浜キヤノン(株) 滋賀県長浜市 80 オフィスビジネスユニット 100% 当社製品の部品及び 消耗品の製造会社で あります。建物、機 械装置、その他を貸 与しております。名称 住所 資本金又は出資金 主要な事業の内容 議決権の所有割合 関係内容 (連結子会社 国内) 百万円 キヤノン マシナリー(株) 滋賀県草津市 2,781 産業機器その他ビ ジネスユニット 100% 当社製品の開発・製 造・販売会社であり ます。 大分キヤノンマテリア ル(株) 大分県杵築市 80 オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット 100% 当社製品の部品及び 消耗品の製造会社で あります。土地、建 物、機械装置、その 他を貸与しておりま す。 ※ 大分キヤノン(株) 大分県国東市 80 イメージングシス テムビジネスユニ ット 100% 当社製品の製造会社 であります。土地、 建物、機械装置、そ の他を貸与しており ます。 長崎キヤノン(株) 長崎県東彼杵郡波佐見町 80 同上 100% 当社製品の製造会社 であります。土地、 建物、その他を貸与 しております。 宮崎キヤノン(株) 宮崎県児湯郡木 城町 80 同上 100% 当社製品の製造会社 であります。 ※*(注)6 キヤノンマーケティン グジャパン(株) 東京都港区 73,303 オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット・ メディカルシステ ムビジネスユニッ ト・産業機器その 他ビジネスユニッ ト 58.5% 当 社 製 品 の 国 内 開 発・製造・販売会社 であります。 キヤノンシステムアン ドサポート(株) 東京都品川区 4,561 オフィスビジネス ユニット 100% (100%) 当社製品の国内販売 会社であります。 キヤノンITソリューシ ョンズ(株) 東京都品川区 3,617 同上 100% (100%) 当社製品にかかわる ITサービスを行って おります。 東芝医用ファイナンス (株) 東京都中央区 120 メディカルシステ ムビジネスユニッ ト 100% (35%) 当社製品のリース関 連販売会社でありま す。 (連結子会社 海外) 千
Canon Virginia,Inc. Virginia, U.S.A. US$ 30,000 オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット 100% (99.3%) 当社製品の部品及び 消耗品の製造会社で あります。 ※ (注)6 Canon U.S.A.,Inc. New York, U.S.A. US$ 204,355 オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット・ メディカルシステ ムビジネスユニッ ト・産業機器その 他ビジネスユニッ ト 100% 当社製品の北米地域 販売会社であり、当 社役員1名がその役 員を兼任しておりま す。
Canon Canada,Inc. Ontario, Canada C$ 0.1 同上 (100%)100%
Canon U.S.A.,Inc.の カナダ地域販売会社 であります。
名称 住所 資本金又は出資金 主要な事業の内容 議決権の所有割合 関係内容 (連結子会社 海外) 千 Canon Solutions America,Inc. New Jersey, U.S.A. US$ 21,750 オフィスビジネス ユニット 100% (100%) Canon U.S.A.,Inc.の 販 売 会 社 で あ り ま す。 Canon Financial Services,Inc. New Jersey, U.S.A. US$ 7,300 同上 100% (100%) Canon U.S.A.,Inc.の リース関連販売会社 であります。 ※ (注)5 Toshiba America Medical Systems, Inc.
California, U.S.A. US$ 262,250 メディカルシステ ムビジネスユニッ ト 100% (100%) 東芝メディカルシス テムズ(株)の北米 地域販売会社であり ます。 Canon Bretagne
S.A.S. Liffre, France EUR 28,179 オフィスビジネス ユニット 100% (12.2%) 当社製品の部品及び 消耗品の製造会社で あります。 Océ-Technologies B.V. Venlo, The Netherlands EUR 21,465 同上 100% (100%) Océ Holding B.V.の 製造・開発会社であ ります。
Océ Printing Systems G.m.b.H.& Co.KG Poing, Germany EUR 20,452 同上 100% (100%) Océ Holding B.V.の 製 造 会 社 で あ り ま す。 (注)7
Axis AB Lund, Sweden
SEK 695 産業機器その他ビ ジネスユニット 86.6% Axis Communications AB等を傘下にもつ持 株会社であり、当社 役員1名がその役員 を 兼 任 し て お り ま す。 Axis Communications AB Lund, Sweden SEK 160 産業機器その他ビ ジネスユニット 100% (100%) A x i s A B の開 発・ 製 造・販売会社であり ます。 ※ (注)6 Canon Europa N.V. Amstelveen, The Netherlands EUR 360,021 オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット・ メディカルシステ ムビジネスユニッ ト・産業機器その 他ビジネスユニッ ト 100% (100%) 当社製品のヨーロッ パ地域販売会社であ り、当社役員2名が その役員を兼任して おります。
Canon Europe Ltd. Middlesex,U.K. EUR 1,642 同上 (100%)100%
当社製品のヨーロッ パ地域販売会社であ ります。
Canon Ru LLC Moscow, Russia RUB315,519 同上 (100%)100%
Canon Europa N.V.の ロシア地域販売会社 であります。 Canon(UK)Ltd. Surrey,U.K. Stg.£ 6,100 同上 100% (100%) Canon Europa N.V.の 英国、アイルランド 地域販売会社であり ます。 Canon Deutschland GmbH Krefeld, F.R.Germany EUR 8,349 同上 100% (100%) Canon Europa N.V.の ドイツ国内販売会社 であります。
Canon(Schweiz)AG Dietlikon, Switzerland S.Fr.20,920 同上 (100%)100%
Canon Europa N.V.の スイス国内販売会社 であります。
Canon Nederland N.V. Amstelveen, The Netherlands EUR 7,723 同上 100% (100%) Canon Europa N.V.の オランダ国内販売会 社であります。
名称 住所 資本金又は
出資金 主要な事業の内容
議決権の所有
割合 関係内容
(連結子会社 海外) 千
Canon France S.A.S. Courbevoie, France EUR141,940
オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット・ メディカルシステ ムビジネスユニッ ト・産業機器その 他ビジネスユニッ ト 100% (100%) Canon Europa N.V.の フランス国内販売会社 であります。
Canon Middle East FZ -LLC Dubai, United Arab Emirates US$ 5,000 同上 100% (100%) Canon Europa N.V.の 中近東地域販売会社で あります。
Canon Italia S.p.A. Milano, Italy EUR 48,244 同上 100% (100%) Canon Europa N.V.の イタリア国内販売会社 であります。 (注)5 Toshiba Medical Systems Europe B.V. Zoetermeer, The Netherlands EUR 7,718 メディカルシステ ムビジネスユニッ ト 100% (100%) 東芝メディカルシステ ムズ(株)のヨーロッ パ地域販売会社であり ます。 Canon Research
Centre France S.A.S. Rennes, France EUR 6,553 オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット・ 産業機器その他ビ ジネスユニット 100% (60.0%) 当社の開発会社であり ます。 佳能大連事務機 有限公司 中華人民共和国 遼寧省 US$ 133,219 オフィスビジネス ユニット 100% (14.4%) 当社製品及び消耗品の 製造会社であります。 佳能(蘇州)有限公司 中華人民共和国 江蘇省 US$ 67,000 同上 100% (33.5%) 当社製品の製造会社で あり、当社役員1名が その役員を兼任してお ります。 佳能(中山)事務機 有限公司 中華人民共和国 広東省 US$ 5,800 同上 100% 当社製品の製造会社で あります。 佳能珠海有限公司 中華人民共和国 広東省 US$ 103,100 イメージングシス テムビジネスユニ ット 100% (16.9%) 当社製品の製造会社で あります。 台湾佳能股份有限公司 台湾 台中市 TW$ 800,000 同上 100% 当社製品の製造会社で あります。 ※ Canon Vietnam Co.,Ltd. Hanoi,Vietnam US$ 94,000 オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット 100% 当社製品の製造会社で あります。 Canon Hi-Tech (Thailand) Ltd.
Phra Nakhon Sri Ayutthaya, Thailand BAHT 1,800,000 イメージングシス テムビジネスユニ ット 100% 当社製品の製造会社で あります。 Canon Prachinburi (Thailand) Ltd. Prachinburi, Thailand BAHT 2,220,000 オフィスビジネス ユニット 100% 当社製品の製造会社で あり、当社役員1名が その役員を兼任してお ります。 Canon Business Machines (Philippines), Inc. Batangas, Philippines US$ 76,969 同上 100% 当社製品の製造会社で あります。
名称 住所 資本金又 は出資金 主要な事業の内容 議決権の所有 割合 関係内容 (連結子会社 海外) 千 Canon Opto (Malaysia)Sdn.Bhd. Selangor, Malaysia M$ 113,400 イメージングシス テムビジネスユニ ット 100% 当社製品の製造会社で あります。 Toshiba Medical Systems Manufacturing Asia Sdn.Bhd. Penang, Malaysia M$ 28,300 メディカルシステ ムビジネスユニッ ト 100% 東芝メディカルシステ ムズ(株)の製造会社 であります。 Canon (China) Co.,Ltd. 中華人民共和 国 北京市 US$ 56,050 オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット・ メディカルシステ ムビジネスユニッ ト・産業機器その 他ビジネスユニッ ト 100% 当社製品の中国地域販 売会社であります。 Canon Hongkong Co., Ltd. Kowloon, Hong Kong US$ 720 同上 100% (100%)
Canon Singapore Pte. Ltd.の東アジア、香港 地域販売会社でありま す。 ※ Canon Singapore Pte.Ltd. Singapore S$ 7,000 同上 100% 当社製品の東南アジア 地域販売会社でありま す。
Canon India Pvt.Ltd. Grugaon, India
US$
58,049 同上
100% (100%)
Canon Singapore Pte. Ltd.のインド国内販売 会社であります。
Canon Australia Pty. Ltd. Macquarie Park, Australia A$ 40,000 同上 100% 当社製品のオセアニア 地域販売会社でありま す。 Canon Information Systems Research Australia Pty. Ltd. Macquarie Park, Australia A$ 2,000 オフィスビジネス ユニット・イメー ジングシステムビ ジネスユニット・ 産業機器その他ビ ジネスユニット 100% (49.0%) 当社の開発会社であり ます。 連結子会社 その他 316社 - - - - -
名称 住所 資本金又は 出資金 主要な事業の内容 議決権の所有 割合 関係内容 (持分法適用関連会社) 千
Canon Korea Business
Solutions Inc. Seoul,Korea
Won 8,925,000 オフィスビジネス ユニット 50.0% 当社製品の製造販売会 社であり、当社役員1 名がその役員を兼任し ております。 持分法適用関連会社 その他 6社 - - - - - (注)1 主要な事業の内容欄には、事業の種類別セグメントの名称を記載しております。 2 会社の名称欄※印は特定子会社であります。 3 議決権の所有割合欄( )内は、間接所有であります。 4 会社の名称欄*印は、有価証券届出書又は有価証券報告書の提出会社であります。
5 Toshiba America Medical Systems, Inc.、Toshiba Medical Systems Europe B.V. は、2018年1月4日付 でそれぞれCanon Medical Systems USA, Inc.、Canon Medical Systems Europe B.V. へ商号変更しており
ます。
6 キヤノンマーケティングジャパン(株)、Canon U.S.A.,Inc.及びCanon Europa N.V.は、連結売上高に占め る売上高(連結会社相互間の売上高を除く)の割合が10%を超えております。主要な損益情報等は以下のと おりであります。なお、キヤノンマーケティングジャパン(株)は有価証券報告書の提出会社でありますの で、主要な損益情報等の記載は省略しております。 主要な損益情報等(百万円) 売上高 税引前当期 純利益 当期純利益 株主資本 総資産額 Canon U.S.A.,Inc. 745,092 15,504 9,225 390,669 754,055 Canon Europa N.V. 697,309 △6,629 △4,021 348,539 659,582 7 Axis AB はNasdaq Stockholm証券取引所に上場しております。
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況 2017年12月31日現在 事業の種類別セグメントの名称 従業員数(名) オフィスビジネスユニット 103,380 イメージングシステムビジネスユニット 55,909 メディカルシステムビジネスユニット 10,851 産業機器その他ビジネスユニット 18,476 全社(共通) 9,160 合計 197,776 (注)従業員数は就業人員数であり、パートタイマー等を含んでおります。 (2)提出会社の状況 2017年12月31日現在 従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円) 26,075 43.5 18.9 7,823,732 事業の種類別セグメントの名称 従業員数(名) オフィスビジネスユニット 7,667 イメージングシステムビジネスユニット 6,658 メディカルシステムビジネスユニット 292 産業機器その他ビジネスユニット 2,764 全社(共通) 8,694 合計 26,075 (注)1 従業員数は就業人員数であり、パートタイマー等を含んでおります。 2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。 (3)労働組合の状況 当グループでは主に会社別に労働組合が組織されております。 当社及びその販売子会社であるキヤノンマーケティングジャパン(株)にはキヤノン労働組合があり、労協N.E.T 及び全日本光学工業労働組合協議会に加入しております。現在まで労使関係は良好であります。 また、その他の会社における労働組合に関しましても、現在まで労使関係は良好であります。第2【事業の状況】
1【業績等の概要】
(1)業績 当連結会計年度の世界経済を見ますと、米国の経済は、堅調な雇用環境や企業業績の改善を背景に、順調な回 復を続けました。欧州の経済は、失業率の低下や輸出の増加に伴う設備投資の拡大により、底堅く推移しました。 中国では政府主導の財政政策が景気を下支え、その他新興国では、ロシアやブラジルの経済が資源価格の上昇を受 けて底入れするなど、持ち直しの動きがみられました。わが国の経済は、企業収益が堅調に推移し、個人消費も緩 やかな回復傾向が持続しました。世界経済全体では、総じて年初の想定を上回る回復がみられました。 このような状況の中、当社関連市場においては、オフィス向け複合機やレーザープリンターの需要は、ほぼ前 年並みに推移しました。カメラの需要は緩やかに縮小しましたが、インクジェットプリンターの需要は、新興国の 景気回復を受けて前年を上回りました。医療機器の需要は海外を中心に堅調に推移し、産業機器の市場では、FPD 露光装置や有機ELディスプレイ製造装置への需要が拡大しました。また、ネットワークカメラの市場についても拡 大基調で推移しました。 当連結会計年度の平均為替レートにつきましては、米ドルが前連結会計年度比で約4円円安の112.13円、ユー ロが前連結会計年度比で約6円円安の126.69円となりました。 当連結会計年度は、オフィス向け複合機はカラー機が販売を牽引し、販売台数は前連結会計年度を上回りまし た。レーザープリンターも、新興国需要の回復を受けて新製品の販売が堅調に推移し、販売台数は前連結会計年度 を上回りました。レンズ交換式デジタルカメラの販売台数は前連結会計年度を下回りましたが、コンパクトデジタ ルカメラは、市場が縮小する中でも高付加価値製品が順調に販売を伸ばしたことで、販売台数は前連結会計年度並 みとなりました。インクジェットプリンターは、ホーム向け新製品や新興国向けの大容量インクモデルの拡販によ り、販売台数が前連結会計年度を上回りました。産業機器では、旺盛な需要を捉えて半導体露光装置・FPD露光装 置・有機ELディスプレイ製造装置の売上がともに伸長し、ネットワークカメラも市場の拡大を背景に順調に売上を 伸ばしました。これらの結果、当連結会計年度の売上高は、TMSCの新規連結影響もあり、前連結会計年度比19.9% 増の4兆800億円となりました。売上総利益率は、プロダクトミックスの影響を受けて前連結会計年度を0.4ポイン ト下回る48.8%となったものの、売上総利益は、売上の増加や継続的なコストダウン活動などにより前連結会計年 度比19.0%増の1兆9,927億円となりました。営業費用は、オフィスビジネスユニットの商業印刷事業におけるの れんの減損損失やTMSCの新規連結影響などにより、前連結会計年度比で15.0%増加しましたが、営業利益は、前連 結会計年度比44.8%増の3,315億円となりました。営業外収益及び費用が、退職給付信託設定益や為替差損などに より前連結会計年度比で66億円好転したため、税引前当期純利益は前連結会計年度比44.6%増の3,539億円、当社 株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比60.6%増の2,419億円となりました。 基本的1株当たり当社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ84円93銭増の222円88銭となりまし た。 事業の種類別セグメントの業績は、次のとおりであります。 オフィスビジネスユニットでは、オフィス向け複合機は、新製品の中小オフィス向けA3カラー機imageRUNNER ADVANCE C3500シリーズが販売を伸ばすなど、ラインアップの強化を図った次世代カラー機の拡販を推し進めた結 果、市場を上回る成長を実現し、販売台数は前連結会計年度を上回りました。業務用高速・連帳プリンターについ ては、オセ社が製造する高速カットシート・インクジェットプリンターのVarioPrint i300が低ランニングコスト の優位性を活かし、販売台数を伸ばしました。また、レーザープリンターは、省電力・小型化を追求した新製品が 販売を伸ばし、本体・消耗品ともに増収となりました。これらの結果、当ユニットの売上高は、前連結会計年度比 3.2%増の1兆8,659億円となり、営業利益は前連結会計年度比6.6%増の1,806億円となりました。 イメージングシステムビジネスユニットでは、レンズ交換式デジタルカメラは、市場の縮小が緩やかになる中、 新製品EOS 6D Mark IIをはじめとしたハイアマ向け製品の販売が底堅く推移し、欧米やわが国を中心にトップシェ アを堅持しました。また、ミラーレスカメラでは、ハイアマ向けEOS M6やエントリーユーザー向けEOS M100などの 販売が好調に推移しました。コンパクトデジタルカメラについては、高画質を追求したPowerShot Gシリーズの新 製品G9 X Mark IIなどの高付加価値製品の拡販を推し進めたことで、市場が縮小する中でも販売台数は前連結会計 年度並みを維持しました。インクジェットプリンターは、デザインを刷新したホーム向けTSシリーズや新興国向け の大容量インクモデルが堅調に推移するとともに、プロフェッショナルフォト及びグラフィックアート市場向けの 大判インクジェットプリンターimagePROGRAF PROシリーズの売上も伸長したことで、販売台数は前連結会計年度を 上回りました。これらの結果、当ユニットの売上高は、前連結会計年度比3.7%増の1兆1,362億円となり、営業利 益は前連結会計年度比21.8%増の1,759億円となりました。 メディカルシステムビジネスユニットでは、業界最高水準の高精細撮影を可能とした新製品 Aquilion Precisionが好評を博すなど、TMSCが販売するCT装置が販売を伸ばし、わが国でトップシェアを堅持しました。また、超音波診断装置についても、独自の高精細画像技術を提供するAplio iシリーズの販売が順調に推移しまし た。これらの結果、当ユニットの売上高は4,362億円となり、営業利益は225億円となりました。 産業機器その他ビジネスユニットでは、半導体露光装置は、データセンター向けメモリーの需要拡大を受けて販 売台数を伸ばしました。FPD露光装置や有機ELディスプレイ製造装置は、モバイル機器に搭載される高精細な有機 ELパネルへの活発な設備投資を背景に、大幅な増収となりました。また、ネットワークカメラについても、市場が 拡大する中でアクシス社が順調に販売を伸ばし、大幅な増収となりました。これらの結果、当ユニットの売上高 は、前連結会計年度比25.2%増の7,317億円となり、営業利益は前連結会計年度から493億円改善し、568億円の黒 字となりました。 (2)キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、為替変動の好転分を合わせて、前連結会計年度末から916億 円増加して7,218億円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 利益水準が回復したことなどにより、前連結会計年度から903億円増加し、5,906億円の収入となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 前連結会計年度にTMSCの全株式を取得する権利の対価への支払いがあったことなどにより前連結会計年度より 6,721億円減少し、1,650億円の支出となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 配当金の支払いや自己株式の取得、長期債務の返済等により、3,405億円の支出となりました。 また、営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッシュ・フローを控除した、いわゆるフリー キャッシュ・フローは、前連結会計年度から7,624億円増加し、4,255億円の黒字となりました。
2【生産、受注及び販売の状況】
(1)生産実績 当連結会計年度における生産実績を事業の種類別セグメント毎に示すと、次のとおりであります。 事業の種類別セグメントの名称 金額(百万円) 前連結会計年度比(%) オフィス 1,461,383 105.9 イメージングシステム 1,141,149 110.0 メディカルシステム 429,696 - 産業機器その他 496,719 130.7 合計 3,528,947 126.1 (注)1 金額は、販売価格によって算定しております。 2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2)受注実績 当グループの生産は、当社と販売各社との間で行う需要予測を考慮した見込み生産を主体としておりますので、 販売高のうち受注生産高が占める割合はきわめて僅少であります。従って受注実績の記載は行っておりません。 (3)販売実績 当連結会計年度における販売実績を事業の種類別セグメント毎に示すと、次のとおりであります。 事業の種類別セグメントの名称 金額(百万円) 前連結会計年度比(%) オフィス 1,865,928 103.2 イメージングシステム 1,136,188 103.7 メディカルシステム 436,187 - 産業機器その他 731,704 125.2 消去 △89,992 - 合計 4,080,015 119.9 (注)1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおり であります。 相手先 第116期 (2016年1月1日から 2016年12月31日まで) 第117期 (2017年1月1日から 2017年12月31日まで) 販売高 (百万円) 割合(%) 販売高 (百万円) 割合(%) HP Inc. 502,731 14.8 532,937 13.13【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
当社は、「共生」を企業理念として、真のグローバル優良企業グループを目指し、企業の成長と発展を果たすこと により、世界の繁栄と人類の幸福に貢献することを、経営の基本方針としております。 この基本方針に基づき当社は、1996年度にグローバル優良企業グループ構想をスタートし、そのフェーズⅠからフ ェーズⅣを通して経営基盤の強化と企業価値の向上に努めてまいりました。そして2016年には、「戦略的大転換を果 たし、新たなる成長に挑戦する」をスローガンに掲げた新たな5カ年計画「グローバル優良企業グループ構想 フェー ズⅤ」をスタートさせ、現行事業の再強化を図るとともに、事業構造の転換による成長を目指し、新規事業の育成、 強化にも取り組んでおります。 2018年の世界経済は、地政学リスクの影響の高まりが懸念されるものの、引き続き緩やかに拡大することが予想さ れています。 当社関連市場においては、オフィス向け複合機の需要は、モノクロ機の縮小をカラー機が補い、ほぼ前年並みの水 準となる見通しです。レーザープリンターの市場も、先進国の需要は縮小するものの、新興国では需要の回復傾向が 継続し、全体としては前年並みに推移する見通しです。一方、レンズ交換式デジタルカメラの需要は、緩やかな縮小 傾向が継続し、コンパクトデジタルカメラについても、高付加価値製品は堅調に推移するものの、低価格モデルを中 心に市場の縮小が続く見通しです。インクジェットプリンターの需要は、引き続き前年を上回る水準で推移する見通 しです。医療機器の市場は、先進国における既存設備の更新需要や新興国での人口増加や疾病構造の変化に伴う医療 ニーズの高まりを背景に堅調に推移する見通しです。また、産業機器では、半導体露光装置はデータセンター及びモ バイル用のメモリー需要の拡大により好調に推移し、FPD露光装置・有機ELディスプレイ製造装置についても、引き続 きパネルメーカーの積極的な設備投資に伴う需要の拡大が見込まれます。ネットワークカメラについても、災害監視 や犯罪抑止を目的とした利用に加え、マーケティング支援などへの多様な用途への展開が進み、市場の拡大が続く見 込みです。 このような状況の中、2018年は、商業印刷、ネットワークカメラ、ヘルスケア、産業機器の4つの新規事業が出そ ろった新たなポートフォリオのもとで、「売上高5兆円達成」という「グローバル優良企業グループ構想フェーズV」 の目標に向かって加速する年と捉え、「全体最適と利益優先を追求し、戦略的大転換の完遂を目指す」をテーマに、 以下の重点施策に取り組んでまいります。1996年以来掲げてきた「全体最適」と「利益優先主義」に立ち戻ってすべ てを一から見直し、もう一段レベルの高い経営の実現を目指します。 なお、当該事項は有価証券報告書提出日(2018年3月29日)現在において判断した記載となっております。 1.世界の先端技術調査の強化 急速かつ絶え間なく続くイノベーション及び時代の変化に対応し、戦略的な活動を展開すべく、調査分析機能の 強化を図ります。世界の最先端技術をはじめとして、政治、経済、産業、社会動向等のリサーチ力を徹底的に強化 します。 2.製品開発力の強化 開発テーマの選択と集中を更に厳格に推し進め、将来有望な分野にリソースを集中投下します。外部研究機関、 ベンチャー企業との協業や活用により、技術開発を効率的に加速します。シミュレーション技術の向上による試作 レス化、ロボット組立に最適な設計、製品プラットフォームの共通化等を推進し、品質・コスト・納期の更なる向 上を図ります。ソフトウエア開発力を強化し、外注、内製の適正バランスを模索します。 3.ものづくり力の徹底強化 新規事業の製造原価率の改善を加速します。開発、生産技術、製造が一体となって高度かつ効率的な生産体制を 確立し、それを量産工場に展開するマザー工場構想を強力に推進します。キーコンポーネントのほか共通部品や生 産設備の内製化を強化し、原価低減を徹底します。国や地域ごとのコストをリアルタイムに把握し、全世界最適生 産体制の構築を推進します。開発と品質部門が一体となって、開発に起因する不具合ロスの根絶を図ります。 4.戦略的調達機能の徹底強化 これまで構築してきたグローバル調達網の中で、世界中のサプライヤーとの連携を更に強化し、加速します。部 品の共通化や汎用部品の採用を推進し、コストダウンを実現するとともに、内製化すべき部品と材料を見極め、そ れらの内製化を推進します。 5.市場変化に対応した販売組織の改革 商業印刷やネットワークカメラ等のB to Bビジネスにおいて不可欠なグローバルセールスエンジニアを養成し、 その充実を図るとともに、販売会社を中心に地域サービスサポート体制の強化に取り組みます。eコマースへの対応 など市場や商品の変化に対応した販売チャネルの最適化を実行します。6.時代の変化に対応する人事政策の構築
時代や環境の変化により適合し、多様なキャリアパスを可能とする人事制度、人材育成システムの構築を図りま す。
4【事業等のリスク】
当グループ(当社及びその連結子会社。以下、当該項目では「当社」という。)の経営成績及び財政状態に影響を及ぼ す可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、当該事項は有価証券報告書提出日(2018年3月29日)現 在において判断した記載となっております。 経済環境に関連するリスク 1.主要な市場の経済動向に関連するリスク 当社は日本、アメリカ、ヨーロッパ及びアジアなどの世界各地において事業活動を展開しております。これらの 主要な市場において景気が後退した場合、消費の低迷や投資の抑制が当社の業績に影響を及ぼす可能性がありま す。当社の事務機や診断機器、産業機器などのコーポレート向けまたは医療機関向け製品の需要は顧客の経営状態 に影響され、経営状態の悪化により顧客が投資を抑制する場合があります。また、カメラやインクジェットプリン ターのようなコンシューマ向け製品の需要は、個人消費の度合いに左右されます。さらに、このような事態が発生 した場合、当社製品の販売価格が急激に低下し、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性がありま す。 2.為替・金利変動に関連するリスク 当社は、国際的な事業活動により売上の重要な割合を稼得しており、当社の経営成績及び財政状態は外貨に対す る円の価値変動により大きな影響を受ける可能性があります。当社製品の外貨建売上は、外貨に対する円高により 悪影響を受ける一方で、円安は追い風となります。また、外貨建の取引から生じる当社の資産及び負債の円貨額や 海外子会社の外貨建財務諸表から発生する為替換算調整勘定も変動する恐れがあります。当社は、外国為替変動の 影響を緩和するために最大限の措置を講じておりますが、当社の連結財務諸表は継続的に影響を受ける可能性があ ります。また、当社は、当社の金融資産・負債の評価に影響を与える金利変動のリスクにもさらされております。 3.有価証券に関連するリスク 当社の資産には、有価証券への投資も含まれております。その結果、当社の経営成績及び財政状態は、株式及び 債券市場の変動によって影響を受けます。金融市場におけるボラティリティ及び経済全般に対する不確実性によ り、将来において当社が実現する投資額と現在のその投資額に対する公正価値との間に大きな乖離を生じさせる可 能性があります。 4.原材料価格に関連するリスク 当社の生産活動に使用される鉄鋼、非鉄金属、石油化学製品等の原材料価格の高騰は生産コスト上昇につながる 恐れがあり、これらのコストを当社の販売価格に充分に転嫁できない場合、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能 性があります。業界及び事業活動に関連するリスク 5.国際的な事業活動に関連するリスク 当社は生産及び販売活動の多くを日本国外で行っておりますが、海外における事業活動には以下のような様々な リスクがあります。 ・政治、外交問題または不利な経済状況の発生 ・急激な為替レートの変動 ・予期しない政策及び法制度、規制等の変更 ・知的財産権制度の未整備 ・人材の採用と維持の難しさ ・生産インフラの未整備 当社が国際的な企業活動を行う際に伴う様々なリスクについて対処していくことができない場合は、当社のビジネ ス、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 6.次世代技術への投資に関連するリスク 当社は、次世代技術の研究開発に率先して投資を行っておりますが、当社の競合者は、そのような技術における 研究開発において、当社より早期に画期的な進歩を遂げる可能性があります。また、競合している技術において、 他社に先行されることで、結果として当社で開発中の製品が競争力を失う可能性があります。 技術の進歩に伴い、開発及び生産設備への投資も継続しております。当社の経営戦略と市場のニーズにズレが生 じた場合、当社はその投資を回収できず、ビジネスチャンスを失い、結果として、当社の経営成績に悪影響を及ぼ す可能性があります。さらに、当社は自動化・内製化を推進するための生産技術開発及び装置製造に取り組んでお りますが、これらを効果的に実施できなかった場合は、製品のコスト優位性や差別化が実現できず、同様に当社の 経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また技術・製品開発において差別化は重要な戦略ですが、当社が開 発する新技術・製品の需要を正確に評価し、かつ市場において受け入れられるか検証する必要があります。当社が 独自性を追求しすぎ、結果として市場のトレンドと相反するような事態が発生した場合、同様に当社の経営成績は 悪影響を受ける可能性があります。 また、次世代技術をもって新たな事業分野に参入することも当社の経営戦略における重点施策として想定されま すが、その場合においても、ビジネスモデルが構築できない、あるいは新たな競合者との競争に巻き込まれるリス クは存在し、結果として、当社の経営成績は悪影響を受ける可能性があります。 7.新製品への移行に関連するリスク 当社が参入している業界の特徴として、ハードウェア及びソフトウェアの性能面における急速な技術の進歩、頻 繁な新製品の投入、製品ライフサイクルの短縮化、また製品価格を維持しながらの従来製品以上の性能改善等が挙 げられます。当社は市場のニーズに応えるイノベーティブで価格競争力のある新製品を投入するために多くの経営 資源を投入しておりますが、新製品や新サービスの導入に伴うリスクは多岐にわたります。開発または生産の遅 延、導入期における品質問題、製造原価の変動、新製品への切り替えによる現行製品への販売影響、需要予測の不 確実性と適正な在庫水準を維持することの難しさ、当社の製品・サービスの基盤である情報システムやネットワー ク技術において技術革新が成された場合の移行対応への遅れ等のリスクがあり、当社の収益に大きな影響を及ぼす 可能性があります。 また、当社の収益は競合者の製品またはサービスの導入時期によっても影響を受けます。競合者が当社製品と類 似した新製品を当社より先に投入する場合は特に影響を受ける可能性があり、かかるリスクが発生した場合、今後 の製品やサービスの需要に影響し、結果として経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 8.事務機市場におけるプリント環境の変化に関連するリスク 複合機や複写機、レーザープリンターなどの事務機市場では、近年、顧客のコスト削減や環境保護の観点から、 オフィスでのプリント環境の最適化を目指したマネージドプリントサービスの導入が進められてきており、それに よって事務機のプリント枚数が減少していく可能性があります。 また、オフィスにおけるワークフローのデジタル化が進むことで、顧客のプリント機会の減少をもたらす可能性 があります。こうした市場動向に対応した製品やサービスを当社が提供できない場合、当社の経営成績に悪影響を 及ぼす可能性があります。
9.デジタルカメラ業界における競争に関連するリスク スマートフォン市場が、全世界的に伸びています。スマートフォンでは、搭載されたカメラで写真を撮影し、 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などにその場で共有することができ人々の写真に纏わる行動を 変えました。今後スマートフォンカメラと比較して、当社のデジタルカメラの優位性を訴求できない場合、当社の 地位が相対的に低下し、結果として当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 10.医療機器市場における認証・承認、保険制度等の事業環境対応に関連するリスク 画像診断装置を主とする医療機関向け医療機器市場は、その製品の性質上、新技術・新製品の臨床効果の検証、 さらに各国の医療機器規制へ対応し認証・承認等を取得する必要があることから、製品構想、研究開発から製品販 売までに時間を要します。また、新興国の医療インフラ整備が進む中で世界的には市場が拡大・成長しています が、一方、高齢化が進行する国では、社会保障費の増大が課題となっており、医療費削減政策による影響を大きく 受ける事業環境にあります。当社は、これらについて詳細な検討及び予測に基づいて投資及び研究開発を行ってお りますが、今後の新技術・新製品の臨床効果及び事業環境の変化を読みきれず、適時に製品を市場投入できずに競 争力を維持できない場合、あるいは想定外の新規制により新規事業の大幅な修正を余儀なくされるような場合に は、投資に対して十分な収益が生み出されず、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 11.半導体・FPD業界における特有のビジネスサイクルに関連するリスク 半導体・FPD業界のビジネスサイクルには時期、期間、変動が予測しづらいという特徴があります。半導体デバ イスやFPDパネルが供給過剰となる時期には、当社の半導体露光装置やFPD露光装置を含む製造設備への投資は大き く減少します。このようなビジネスサイクルを持つ環境の中で、当社は現在の競争力を維持するために、研究開発 へ多額の投資を継続していく必要があります。市況の下降局面では、売上減少によるキャッシュ・フロー悪化の影 響で、研究開発費などの発生した費用の全てもしくは一部を回収できない場合があり、当社のビジネス、経営成績 及び財政状態は悪影響を受ける可能性があります。 12.販売に関連するリスク 当社製品を販売する大手ディーラーとの関係に支障が生じた場合や、競合他社による買収が行われた場合に、販 売計画の達成等に影響を与える可能性があります。さらに、インターネットビジネスの急速な普及により、従来の 流通プロセスが通用しなくなる可能性があり、このような環境の変化は、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性 があります。 また、当社において、HP Inc.とのビジネスは重要であり、HP Inc.が、政策、ビジネス、経営成績の変化によ り、当社との関係を制限または縮小する決定を為す場合、当社のビジネス、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があ ります。 13.特定サプライヤーへの依存に関連するリスク 当社は、品質、効率及び環境の面で当社の厳密な基準を満たす製品に使用する重要な部品や材料を、外部の特定 サプライヤーに依存しております。製品ラインアップで横断的に使用されている部品や材料のサプライヤーに不測 の事態が発生する場合、またその部品や材料に品質問題あるいは供給不足が発生する場合等には、当社の生産活動 が中断される可能性があります。さらに、市場の需給状況等により特定サプライヤーから購入する部品や材料の価 格が高騰する場合もあります。特定のサプライヤーに依存していることにより、これらの事象が顕在化すると、当 社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 14.消耗品市場における独占禁止法に関連するリスク 当社の売上高の一部は、製品販売後に発生する消耗品の販売及びサービスの提供から構成されております。この ような消耗品やサービスは競合者によっても商品化され、その競合者の数も増加してきております。これらのアフ ター・セールス事業をさらに確固たるものにするためには、当社より低価格で製品やサービスを提供している競合 者に打ち勝つ必要があります。このような競合者の増加にもかかわらず、現在も当社は消耗品市場で高いシェアを 占めております。それに伴い、当社は独占禁止法規制関連の訴訟、調査、訴訟手続を受ける可能性があり、その際 の訴訟、調査、一連の手続には費用が嵩み、当社の経営成績あるいは評判に悪影響を与える可能性があります。
15.売上・需要予測に関連するリスク 当社のコンシューマ向け製品の売上には、一般的に季節的なトレンドがあります。季節的なトレンドを作り出す 多くの要因は、当社ではコントロールできない可能性があります。結果として不均衡な売上パターンは、当社の短 期の需要予測を困難にし、在庫管理や物流システムに負担をかける結果となります。当社の供給が実際の需要を超 過する場合、過剰在庫となり、それにより値下げや資金効率の低下を引き起こし、収益の減少につながる可能性が あります。一方で、実際の需要が当社の供給を超過する場合、全ての注文に対応することができず、結果として売 上の機会損失をもたらし、経営成績の予期せぬ変動要因となる可能性があります。 16.企業買収及び業務提携・戦略的投資に関連するリスク 当社は、事業拡大を目的として企業買収を実施しております。また、業務提携、合弁事業、戦略的投資といった 様々な形態で、他社との関係を構築しております。これらの活動は、当社の成長のための施策として重要なもので あります。しかし、景気動向の悪化や、対象会社もしくはパートナーの業績不振により、期待していた事業拡大を 実現できない可能性があります。当社とその対象会社もしくはパートナーが互いに共通の目的を定義し、その目的 達成に対して協力していくことが肝要ですが、協力体制の確立が困難となる可能性や、協力体制が確立されても、 当社の事業とその対象会社もしくはパートナーが営む事業におけるシナジー効果やビジネスモデルなどが十分な成 果を創出できない可能性、また業務統合に想定以上の時間を要する可能性もあります。当社は、企業買収に伴うの れん及びその他の無形固定資産を貸借対照表に計上しておりますが、予測される将来キャッシュ・フローの低下に よりこれらは減損の対象となる可能性もあります。また、有力な提携先との提携が解消になった場合、共同開発を 前提とした事業計画に支障をきたし、投資に対する回収が遅れる可能性が生じたり、または回収可能性が低下し、 当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす恐れがあります。 17.物流・流通に関連するリスク 当社が製品を世界各国に供給できるかどうかは、物流サービスがどれだけ有効であるかにかかっております。コ ンピュータ化されたロジスティクス・システムに何らかのトラブルが発生する場合、地域紛争等の問題が発生する 場合、あるいは港湾労働者によるストライキといった労使紛争の問題が発生する場合、当社のオペレーションの混 乱を招くのみならず物流コストを増加させ、また配送の遅延による売上の機会損失をもたらします。また、当社の コンシューマ向け製品の需要は年間を通じて変動するため、輸送スペース(船舶、航空機)の予約や倉庫の確保等 について適切な調整が必要となりますが、その調整が行えない場合、売上の機会損失の発生、もしくは不必要なコ スト増を引き起こすこととなります。 また、半導体露光装置やFPD露光装置等は近年、より精密化、高価格化、大型化が進み、それに対応した荷役や 輸送が必要です。しかしながら、精密な故に荷役や輸送段階における軽微な衝撃等によって全損害となり、高価格 化が故に損害が拡大するリスクをはらんでおります。当社の抱える精密化・高価格化が進んだ製品の多くが、全損 害となる場合は、当社は当該製品に対する販売の機会損失やコスト増、または顧客からの信頼を失う可能性があり ます。 また、原油価格の高騰や輸送スペースの需給バランスを原因とする運賃の高騰は、当社の物流コストの増加をも たらし、結果として経営成績に悪影響を与える可能性があります。