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不安定トラスの剛体変位と安定化条件

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(1)

【研 究 論 文】 UDC ;624

023

85 ;624

041

2 日 本建築 学 会 構 造 系論 文報 告 集 第356 号

昭 和 60 年IO月

ス の

体変位

安 定 化 条 件

正 会 員 正 会 員 田

* *  

1.

は じ め に

1

 形状 (幾 何学的 )非 線 形 問 題に は

i

)安 定な構 造 物に荷重が作 用した と き に不 安 定とな る 「構造 安 定問 題 」

iD

り屋 根や膜 構 造な どに生じ る 「不 安 定 構 造 の構造 問 題 」

など が ある

これ らの問 題に お け る共通 点は

不安定の時 点に お け る力 学 的 挙 動の調査 が不 可欠 で あ ることにある。 しか し

不 安 定と な る時点では, 理 論 解 析に必 要と な る係 数マ ト リ クス が特異と なっ て お り

理論構 成が複 雑に な る と と もに

数 値 解 析も 困難と な る1)

z) Q   本論文は特 異 性や長 方マ トリク ス の処 理に有 力で あ る 「

般 逆行列」3L4L5} を利用 し て (の の問 題を検 討す る もの であ る

 ケ

ブル構 造などに は微 小 変 位の範 囲 内か ら み る と

剛 体と

g

て運 動の 由度を持つ , い わ ゆる不 安 定 構造 が 用い ら れ ること がある

しか し

これらが構 造 物と して 採 用さ れ る理 由は

  (1 ) 有限変位の囲に お い て 剛体と しての運 動の         自 由 度が拘 束さ れる構 造で あ るこ と  (2) 自 己 応 力 (初 期 張 力な ど)の導入 に よ り

正の       幾何剛性を付 与 し得る こと に あ る。 本論文は, これ らの 2項 目 を検 討 する た め

微 小変位の範 囲にお ける剛 体 変 位の抽 出

有 限変位の範 囲 にお け る剛体変位の在 条 件, 自己応 力の存 在 条 件

自 己応 力の導入 に よ る安 定 化 条 件

な どを 明ら かにす るも の であ る

な お, 定 式 化に あ たっ て

構 造モデル と し て は剛体 トラ ス構 造を採 用 し て い る

 本 論 文は 7節か ら成っ て いる。

1

節は本論文の 目的と 位 置 付 け を 与え たもの であ る。

2

節は

3

節以下の記述に 必要とな る幾 何 学 的 関係 式 (変 位と伸 びの関 { )

と力学 的 関 係 式 (つ り合い式 )を有限変位の 囲 ま で

Euler

表 現に より定 式 化し たもの であ り

特に新しい こと で は な い

3節は 4節 以 下の述 に 必 要 と な る微 小 変 位の範 囲にお け る トラスの

般 逆 行 列を用い て行っ た も 本 論 文の

部は文献 〔5)で発表し た もの あ る

千 葉 大学   教 授

東 京 大学 生 産 技 術 研 究 所   教 授

  (朗和59年5月23口原 槁 受 理日

昭 和60年4月22日改 訂 原 稿 受   理 日

討 論 期 限 昭 和 61年1月末日 ) の で

柄等Z) よ る通常の列 理論を用い た分 類と同 じ内容であ る

し か し

般 逆 行 列 を利 用し た線 形 方 程 式 系の在 条 件 式に よ り理論 構 成は単 純かつ わ か り や す く なっ ている

ここで採 用した解の存 在 条 件 式 も数 学と してしい も の で ないが:〕

,4

お よび

5

節の理 解 を 深め る た めに

,3.

3

節に おいて 解の存在条件の物理的 意 味を述べ る と と も 付録存 在条件明 を付け 加え て おいた

 4

5

,・

6節は本論文の主題で

小変位の範囲におい て自 己 応 力の モ

ドを持ち (通 常

不 静定構 造と呼ぶ かつ

剛 体 運 動自由度を持つ (

安定構造呼 ぶ) 剛 体 トラ ス構 造に対し

有 限変位の立 場 か らの分類 を 行っ て いる。 4節で は有 限 剛 体変位の必 要 十 分な存在 条 件を示し

5節では自己応 力の導入 に よ る幾何剛性を 構 成し

剛 体 変 位モ

ド との係 を 述べ てい る

6節で は

自己応 力の 入に よ る安定化の十 分条件を定式化し, 4

5節の結 果を利用し て安定の 必要条件を述べ た

ま た

安 定 化の た めの 己 応 力導入につ い て説 明し た

  7節で は3種 類の 不 安 定 トラス構 造を利用し, 有限 剛 体変位や自己応 力の導入等の具体例を述べ た

 

2.

基 礎 式  2

1  幾 何 学 的 関 係 式  デ カル ト座 標 (0

xyz を座標系と し て採用す る

節 点 i (座 標 値 :Xt

 

yt,

 Zt)と節 点

j

(X」

 YJ

 ZJ) を 結ぶ 直 線の ラス 部 材を α (α

1

,…,

m >と す る (図

2

1)

節点座標 値ベ ク トル と方 向余 弦ベ ク トル を 次式で置く

       Xi        x丿        砺     Xt=   

 X」

  YJ 

 Aa

 μ‘丿 

 (

2−1

)        2t         2」        レ‘ノ z

」 i

 

a (Xj

yj

Zj ) (Xi yi

Zi ) O      y x 図

2

1  ト ラス部 材と節 点 座 標 値

(2)

部 材 長を

la

と す れば

   

1

。一 [ t (x,

xn

xJLxi )]者

…・

……・

_.

_t−一

(2

2} こ こに

,t

は転置を表す。 部 材長

ta

を用い る と

方向 余弦ベ ク ト 次 式と なっ てい る

  

 

・・

t

(x厂 Xl>

………・

……・

…・

…・

…・

(2

・) パ ラ メ「 タ

tに関する微 分 を

d

( }/

dt =

C

)で表す と

(2

2

)式よ り     

la=

tAa (i厂 出 )

……・

……・

…・

…………

(2

4)

   

α

t λα(

XJ−

」ピt)十tλa (」ヒ丿

in

 

(2

5> 上式に おける あを求め て お く と次 式と な る

    .

 

1

     

1

α

   

A

・一

t

(±厂

th

・) 吾(x ・

Xi)

(2

6} (2

4>式をマ ト リッ ク ス表 示すると

 

 

 

t・a

刺圭

ia

………・

……・

……

(2

・) 上 式 を全 部 材に拡 大し

境 界 処理 を行っ た後

整理 す る と次 式とな る

    

Ai =

1 ・

…・

………・

………・

…・

………・

2−8

) 自 由 度 数を n

部 材数 を m とずると

A

は (m ×n )

の 長 方マ トリッ ク スとなる

(2

8> 式が変位速度

i

と伸 び速 度

t

との間の関 係 式である

(2

8)式を

t

に関 して微分 すると,

   

AX

hi

lr

 

A

A

i

, 

i

 

 

2−9

) (2

5)式において

実 線 部 分が

AX

点 線 部分 が

Ai

に対 応してい る

     

 

剛部 材で は

i

0

である か ら ,基礎 式は次の よ う に な る

(2

−8

2−9

)よ り      

AX

=・

O ・

…・

…・

…・

…………・

…・

………・

2

1      

AX

A

0,

£ )

i =O ………・

………・

2−

11) こ こ で

2−11

)式の

2

φ

で表すこ とにす る。 つ ま り,

   φ

0

th

i …・

……・

…・

…・

……・

…・

…・

2−12

φ

の部 材 αに対 応す る成 分

ψ

。 は

2−5L

2−6

)式に お い て

1。

O

と 置 くことによ り 次 式 と な る

  

 

il

一一

1

 ・ (・・

n

(±,

ltn

…・

…・

……・

(2

−13

 

2.

2

 

力学

関係式

         

 部材a に作 用し て い る軸力 を na とし

 na につ り合っ

lf

’zi

X

  

f・・

lj

2

2 節 点 力と軸力 て いる節 点 力を節 点 iお よ びノに お いて

        ん        

f

}x     fta

  

fiU

 

 

La

=   丿

5

  

 (2

14 )        

f

‘t 。     

fj

。 。 と する

2

2 こ の と き:

部 材 a の つ り合い式は      

λana

=fia,

 

Mna

=f

」a

 《2

15)

上 式 を構造物全体でま と め る と      

Bn =f ・

 

7・

tt・

 

7−・

 

一・

 

r−

〔2

ユ6) こ こ に

n は軸力ベ ク トル

 

f

節 点 力ベ ク ル である

2−

7} 式 と (2

15)式 を 比較す るこ とに より    

B =

tA

…・

……・

…・

………・

………

(2

17) が成 立し ていること が わ か るp これ は

反 傾 原 理と

ば れてい る

(2

17> 式 を 用いる と

(2

16)式は    tAn =

=f …・

……・

…・

…・

………・

……

2

18 上 式が軸力n と節点力 ’ とのの関係式であ る

2一

8

〕 式 を tに関して微 分し

増 分 方 程 式を導く と      tAh 十tAn

一・

 

r・

一・

一・

 (2

19} 上 式を

j

節点につ い て具 体 的に示す と      

Z

][

M

亢a十Aana]

Σ fJa

…………・

…一

(2720)       a                a こ こ に

Σは 丿節点に集ま る部材の和を

ま た

λ

λ

        a

La

は (2

3), (2 :6 ), (2

14}式え ら れて い 。  自 己つ り合いの応 力 系 を 求め るに は

,f =

0に お けるつ り合い式を利 用する

その場 合, (2

18)

(2

19 ) 式は

   

tAn

0

…・

………・

…・

………・

…一

2

21 )      tA 此十t/1(’

 

i

’)n

0

 

r・

(2

22) (2

22)式の左 辺

q

第2項において,

1=0

合を特に

   φ

tA (0,ま)n

…一 …・

…・

……・

…・

……

(2

23) と置 く こ と にする

φを

j

節 点につ い て 具 体 的に示 す と

(2

6)式において

t。

=0

と置き, その結果を (

2−20

)式 に代入し て

 

 

 

6

X

t

・・)

…・

……・

一 …・

(2

24>  以 上の基礎式に おいて

2−8

2−18

)式が微 小 変 位 の範 囲にお け る

i

) 変 位速度と伸び 速度の関 係 式

お よ び (

ii

)つ り合い

を与え るこ とになる。  さ ら に

2−9

)と (

2−19

)式 を加え

4個の基 礎 式を 考 慮す る 場合が

有限変位 (こ こで は

有 限 変 位の第 1 近似で あるが)の範 囲にお け る基 礎 式と なる。  

3.

微 小 変 位の範 囲に お け る トラス構造 の分 類  3

ユ  幾 何学的 立場か らの分 類  (2

8)式が基 礎 式とな る

再 録する と      AX

=t…・

…・

…・

…・

…・

…・

……・

…・

……

∵ (3

1)

上式が解を持つ 必要 十分条件は

      [驫

AA

]1

e

…・

…・

…・

………一

……・

(3

2) こ こに

Imは m ×m の 単 位ク ス で あ

1

  A

A

般 逆 行 列で あ る (

般 逆 行列の定 義と線形方程 式 系の解につ い て は

付 録3吃 参 照の こと

な お

付 録

(3)

にある よ う に

線 形 方 程 式 系の解の存 在

条件は必 要 十 分 条 件である

以 後

単に存 在 条件と呼ぶ )

A の ランクを r と する。 つ まり,      rank (A)= =r

……・

 

…・

 

…………・

(3

3) こ のとき

(3

2)式の係 数マ ト リ ク ス の ラン ク は      rank (塩

AA

m

r

 

ttt

t・

t・

 (3

4) とな り

伸び速 度1は各 成 分の間に     

q=

m

r

 

tt・

 

tS・

 (3

5) の個 数の適 合 条 件で拘 束 されて い る ことにな る

言い換 零ると

q は独立な適 合 条 件の数で

不 静 定 次 数と呼ば れて い る もの である

 次に

剛 体 変 位 を調べ る。 部 材が剛の場 合

つ ま り, 伸び 速度1が零の場 合に は

(3

1)式は (2

10)式と な る

再 録す る と      

Ath=

o

  (3

6

) (3

2 )式は満足さ れ る か ら解は存 在す る

こ の解は

d を任意の ベ ク トルと して

次 式で表さ れ る

    

th;

ln−

1里

A

i ・

 

一一一・

一・

一・

 

9…

 

(3

7) こ こ に

lnは nXn の単 位

マ トリク ス で ある

(3

3)式 より

A の ラ ン ク は r である か ら {3

7)式の数マ トリクス の ランク は,     rank (

ln− A

A

n:

r

……

 

…・

…・

……

 

…・

(3

8 ) と な る

     P

n

r

tt

 

一・

 

 (

3−9

と置 くと

p は微 小 変 位の範 囲にお け る剛 体 運 動の 自由 度で あり

通 常

不 安 定 次 数と呼ばれ ている もの であ る

 い ま

マ トリク ス

ln− A

A

を列ベ ク トルで表す と     [右

A

A]

[臥,

hb …

,彪日

………・

(3

10 ) 〔3

8)

〔3

9)式よ り, 上 式にお け る線形独 立なベ ク ト ル の数は ρ個である か ら, そ れを

h

,…,hp

と す る と

(3

7)式は次式に ま と め ら れ る

     i= lal +ゐ、d

+ぬ。a。 ・

…・

…一 ……

(3

11> δ1

,…,dp

は任 意の ス カ ラ

で あ り

 

h

,…,

 

h

ρは剛 体 変 位モ

ドを表してい る

(3

10)式の列ベ ク トル のな かには零の もの も含ま れ る 場 合も あ る

=0

の場合に は

h

d

Oで あ る か ら

0 で ない あ に対 して 剛 体 変 位 速 度は起 ら ない

また

hp

i

,…,

毎 の な か で零で ない列ベ ク トル

h

,…、

hp

の線 形 結 合と して表 示で き る か ら, 係数

a

,を規 定す ること は

係 数

d

,…,

δρを規 定する こ とに含ま れて く る

例えば

h,

=kh

,の場 合, 

hid

,+毎 戯= 苑1(

d

,+

h6

κ) とな り,

a

,, 戯 は任意の パ ラ メ

で あ る か ら

ど ち ら を規 定し ても

剛 体 変 位モ

h

,を 表し ているこ とにな る。以 上より

本 論 文で は剛 体 変 位 速 度 詑 を(

3

7} 式のの ま ま用い るこ とに す る。 特に 鵡が零で ない

h

, の係 数で あ るこ と を 明確に す る 必要の あ る場 合には下に

し て δ ‘と書 くことにする

さ らに α‘を成分 と す るベ ク トル を δ と する

  3

2  力 学 的 立 場か らの分類

 

(2

18)式

基 礎 式と なる

録す る と,

   

tAn

=f ・

…・

…・

…・

………・

……

……・

3−IZ

) 上 式が解を持つ必要十 分条件は      [ln

tAtノ塾

ユ’

=0 ・

 

一・

 (3

13

般 逆 行 列定 義よ り

tAtA

−=

t

A

A

=A ’A

で あ る か ち

     [ln

A

A ]’= 0

 

t・

 

s−・

 

一一

3

14

3−8

3−9

>式よ り

,.

係 数マ ト リ クスの ランク は

     rank (

ln− A

A

)= n

r≡ p

……・

…・

……・

3

15 で あ る。 こ の式は

節 点荷 重が剛 体 運 動の 自 由 度ρ と 同数のつ り合い式に よ

っ て拘 束さ れ るこ と を表して い る

 次に

己つ り合い の力系を調べ 。 節 点 荷 重が零 の場合

つ ま り

,f =0

場 合

3−12

)式は (

2−21

)式 と な る

再 録 す る と

    tAn =

0・

 3

16

3−14

)式は満足 さ れ る か ら

解は存在す る

こ の解は

βを任意のベ ク トル と して      

lm−

tA

tA ]β

lm− AA

]β

…・

 ;

…・

(3

17) 右 辺の係 数マ トリク ス の ランク は

3−4

3−5

}式よ り

    rank (ム

ーAA ’

m

r≡ q

…・

….

…・

3

18 上式は自 己つ り合い の 内力系,つ ま り,自己応力(元応力 ) n は

不 静 定 次 数 q と同じ数の独 立な解を もつ こと を 示し て い る

こ こ で

    [lm

AA

[9L,92,

 ,9

 (

3−19

) と して表 記し, 独 立な列ベ ク トル を91

g2

…,

9qと す る と

(3

17)式は次式に ま と め ら れ る

     n

9iβ,+9認2+

+99βg

……・

……・

…・

(3

20) β,

,…,

βg は任 意の ス カ ラ

で あ り

g1

,…,

蛎 は自己 応 力の モ

ドを表してい る

 

前節の3

7 )3

10 )3

1ユで の説 明と同 様,(3

19 式の列ベ ク トルに は零の も の が含ま れ る場 合 もあ る

9」

=O

の場合には

g,β」= 0であ る か ら

零で な い βに対 し て己応 力は生じ ない ま た

g。刊

,…,

 g皿 の なかで 零で ない 列ベ ク トル 9iCは

9i

,…,

9e の線 形 結 合で表 示さ れ る

前 節で 述べ た よ う

βh を規 定す る ことは β、

βq を規 定する こと と同

内容で あ り

重 複 するの みで区 別す る

必要は ない

以 上よ り

本論 文におい て は

n の 形と し て

(3

17)式 を 採 用 す るこ とにする

特に β‘が零ベ ク トルで ない 9iの係数で あ ることを 明 確にす る必 要の ある場 合に は 下 に

を付して β‘と書くことに する

さ ら に

β‘を成 分と す るベ ク トル をβと す る。  表

3

1に トラ ス構 造の分類を示す

 次章以降で扱う トラ ス構 造は次式 を満 足す る もの と す る

     p≧1

q

1 ………・

………・

3

21 す な わ ち

微 小 変 位の立 場か ら み て自己 応 力の モ

ドを

(4)

3

1  不 静 定 次 数 と 剛体 運 動の数 力 学

幾 何 学 的 不 静 定 次 数     q 独 立 な 自 己力  モr ド の数 解の存 在 条体 の 数 剛 体 運 動の 自 由度        P 解の存 在 条件 の 数 独立な剛 体 運 動  モ

ドの数 持ち (不 静 定 )

かつ

剛 体 運

を持つ 構 造で あ る。   3

3 解の 条 件釈   (3

2}式お よ び (

3−

14)式でさ れ る解の存 在 条件の 内容を説 明す る

  任 意の可 能な剛 体 変 位 速 度 X と節 点 荷 重 ’の 仕 事 率 焼

f

   

t を’

ti…t[

ln− A −

Al

f=

ti

ln一

ノ{

−A

]’

r・

(3

−22

) となる

こ こ て 

     

fi1

     ・

    

fai

  

   

[、。

.A −

。],

4

(,

23)

     

占n

         ・

fan

  

l 、

と置 く とジ

fa

f

に変 換マ ト リ クス [

1

A

A ] を掛け て得 ら れ る 占に対応す る荷重と

なっ て いる。 言い換え る と

ta  fdは荷 重

f

。の仮 想 仕事率で あり

 

fd

‘は荷重 ち の atに対 応 する成 分と考え るこ と がで き る。 し た がっ て 解の存 在 条 件 (3

14) 式は

    」『

α=

O

 

 

 

t−・

t

−・

 

 3

24 ) を 意 味し て お り

荷 重の d に対 応 する成 分 が すべ て零 に な ること を示して い る。 別の表 現 を する と

(3

12) 式のつ

り合い式が解を持つ た め に は

任 意の剛 体 変 位 速 度に対 して仕 事 率が零 とな る荷 重 ’ を選ば なけれ ば な ら ない

  次に

(3

2)式 を 考え る

任 意の可 能な自己応

n と伸 び速 度

1

との仮 想 仕 事 率tfil は

(3マ17>式より     t雁

t

tβ[lm

_

AAL ]

1…・

………

3−25

) と なる

こ こ で

β

1   2     飛 β

β

β

ln

[lm

AA

t

と置く と

t β

1

β は仮 想 仕 事 率で あ り

成分と考え る こ とがで き る

した がっ て

の存 在 条 件である (3

2) 式は

   

is

0

 一・

 

(3

27) と な り, 伸び速 度の β成分が すべ て零に な るこ と を 示 し てい る

 

4.

有 限 剛 体 変 位の存在 条件

 

最 初に単 純な例 を考え て み る

4

1の a

b

lml

,21

  

3

26

1

、mlnj は伸び め β,  

(3

1)式の解

f

 

lf

  

(a)

        

b       図

4

1 異な る剛 体 変位ド ともに微 小 変 位の範 囲 内におい て剛 体 変 位が生 じる

し か し

有 限 変 位の範 囲で考え る と

(a)は剛体 変 位が可 能で あるが

b

)におい て は不 可 能である

本 章で は 有 限 変位の範 囲で生じ る剛 体 変 位 を 有 限 剛 体 変 位 と名 付 け

そ の存 在 条 件を考える。 な お

2章の最 後に述べ た ように

本 論文で扱 う有 限 変 位は第 工次 近 似の意 味で あ る。      

卜.

  微 小 変 位の範 囲 内におい て

剛 体 変 位が存 在し て い る こと を前 提と する。 つ まり

1

0 に対し て

(3

7)式 より

 

      

          

      冗

   

」ヒ

[ln

− ∠

4

4

]d

 

(コb≧

1

 

一・

一一

 

〔4

1)

 

∵ 上 式 を (2

12) 式に代 入する と

φ

は d の数とな る

こ の

φ

を用い ると

(2

ll}式は次 式 となる

   

AX

ニー

φ

 

1

 

(4

2)

 

(4

2)式の解の存 在 条 件は

     

   

[lm

AA

φ

0

tt・

 

t・

 

tt・

 

t・

 

(4

3) と な る

(4

1)式の 士 を (2

12) 式に代入 し て

φ

を作 り, 零で な い (劇,

, dρ に対し て (4 −3 )式が自動 的 に満 足され れ

有 限 剛 体 変 位 速 度 (

dh …,

δ,) が 存 在

する 』d の (d,

1,

丘n)が零でない値で

(4

3) 式を満足さぜる こ と が で き なけれ ば, 有限剛体変位速度 (戯+1

ヤδn)は存 在し得ない

 こ こ で

(4

−3

式が満足 さ れ ない場 合1

つ ま り

有 限 剛体変位速 度が存在し ない場合につ い て察し て お く

 い ま

,t

O

の条件

(2

9>式は

   

AX

i

 L

φ

t・

 

 

 

(4

4) 上 式の在 条 件は        

 

   

lm− AA

φ

lm− AA

 

t−・

(4

5) 右 辺を

3−

26 )式に対応させ て

   

      

i

。 置

   

i

[島

A4

1

lf

一 ・

……

…・

4−6

                

lpil

と お く と

(4

3)式の解の存 在 条 件は

4

S)式を参 照       [ し て次 式と な る。

   

ip

0 ・

…・

 

 

 

一・

 

s−・

 

4

7 上 式 中

is

lm− AA

]の零で ない 列ベ ク トル に対 応す る

を成 分とするベ ク トル を 表 す。

(2

13) 式か ら わ かる よ うに

の 2次 形 式であ る が,

IF

のなかに ら を含ま なけれ ば キ0

他の成 分 を

 O(hキ

j

)に対 し て (4

7)式が自 動 的に 立 す る か ら

有 限変位 速度ら が存在す ることになる

(5)

 こ こで, 6節で用い る式を準 備して お く

有限変 位 速 度 らが存 在す れば

こ の

0

, 他の成分

dit

= rO {

k

j

) にし て

   

ε β諺β

……・

…………・

…・

……・

…………

 

(4

−8

) と な る有 限 変 位 らが存 在す る。  5

幾何岡II性の構成  微 小変位の 範 囲 に おいて剛体変位のす る構造 (通 常,不 安 定 構 造と呼ぶ)を安定化す る

つ の方 法と し て, 自己応 力 (初 期 応 力 と も言う〉の導入 が あ る

3

2節で 述べ た よ う q

1

の場 合に は自己応 力は存 在する

本章で は, (

3−17

)式で与え ら れ る自己 応 力 を導入 し た 場 合の幾 何 剛 性の構 成につ い て述べ

  微 小 変 位の範囲に おいて剛体 変 位 速 度は存 在して いる ので

3−7

>式は成 立し てい る と す る

3−17

3−7

) 式を再 記す る と

   

n= [

lm− AA

]β

…・

…・

………・

(5

−1

)     丿ヒ

ln−

A

A ]dtttt

tt

 5

2

5−1

), (5

2)式付 帯 条 件

2

19)式え られ る増 分 方 程 式は

(2

23)式を利 用して次式と な る

    tAh 十φ

 

一・

 

一・

一・

(5

−3

} (5

3}式の解の 存 在 条

        ロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    [ln

A

A ]φ

ln− A −

A ]

f −・

 

t−・

 (

5−4

) (

3−23

)式に対 応 させ て 上 式の右 辺 を

      

ja

fa=

ln− A

A

f =

  … 飢

f

 (

5−5

と 置 く

こ のと き, (5

4)式は次 式と なる

ln− A

A

]φ

’α

 

一・

 

一・

 

一・

 (5

6) 3

3節で説 明し たように

ln− A

A

]の零で ない列ベ ク トル に対 応する fa の成 分 を

f

α

i と すれ ば

 

fai

はつ り 合いを 満 足する荷 重 速 度の に対 応する成 分 と解 釈で きる

荷 重 速 度を変 位 速 度を与え た と きの反 力 速 度と考 え ると

∫ai は幾 何 剛 性の at成 分と解 釈する こ と もで きる

な お, (2

24) 式 よ う , φは

d

の成 分 を係 数 とする線 形 結 合で表 示され る か ら, a の成 分 を ま とめる こ と に より

f

.=

 Kc(β)d と整理 する こ と もで きる。 Kc(β}はいわゆる幾 何 剛 性マ トリク ス である

 次 節で必 要と な るの で

さら に付け加え て お く。

f

。i ts 

4

,と β,の双 1次 形 式で あり

もし

 

fai

の な か に βκ が ひとつ も含ま れて いな け れ ば

すべて の β 成 分に対 して    

fat

= 0

 

一・

 

tt・

 (5

7 ) が成

立する

こ の よ うに 幾 何 剛 性が零の成分 を持つ場 合に は      tdfa

O

 

 (5

8) とな る変位速度些が存 在す る。 こ こ に

fgは ∫ を成 分と す るベ ク ト 。  

6.

安 定 化条件  振 動法に よっ て

自己応 力の導入 に よ る安定化条 件を 検 討する

 

節点 iに質 量 mt が あ る と す る と (2

18>

より運 動 方 程 式は次式とな る。      Mdi

=−

tAn

 (6

1) こ こ に

 M

=diag

(mt )

前 章と同 様に

次 式は成 立して いる と す る。    n

1』

AA

]β

…・

…・

……・

…………・

(6

2)      乏= ln

A

A

d ・

…・

…・

………・

…・

…・

6

3   (6

1)式の両 辺に 鴇 を左か ら掛 ける と      t±MX

=−

titzln

9・

P鹽

9・

 (6

4) 上式の左辺は

 

 

 

t ・M・

・ 燃

・ ナ

…・

…・

一 一

6

とな る

。T

は運 動エ ネル ギ

で ある

 

T

を用る と    

T =一

鴇  

4

…・

………・

…………・

…・

……

6−6

)  

t=0

で静 止し てい る構造が微 小外乱 に よ り 運動エ ル ギ

T(

O

)を 得たとする

この とき

    T(

t

T(

0

)<

0 ・

 

r・

 (

6−7

> が成 立 する場 合には,運 動エ ネルギ

が減る か ら, (

6−7

) 式は安 定 条 件 となる

。T

t

)を展 開す る と

 

 

 

T

ω

T〔

0

T

O

t

a

 

T

e

t

・ +

…・

…・

6−8

ヒ式に おい て

右 辺の第 1項

T

0

)は

6−6

)式に お け る n が (3

16 )式か ら得られ た 6

2)で あ ること よ り零 となる

よっ て (6

7)式の安 定の十 分条件は次式 と な る

   

テ(

0

)〈

0 ・

 −t…

 t・

 一・

(6

9)   (6

6)式 を tで微 分する と    τ

=一

元tAn

titAn

tabtAh

 (

6−10

i ,

n はそれぞれ剛 体 変 位および自 己 応 力であるか ら

(3

6>お よ び (3

16 )式を満足し て い る

よ っ て

上 式 は

   

T

0

)=言

tittln

−・

 

一・

 6

11 と な り

6−9

)式の安 定の 十分条件は すべ て の可 能な変 位 速 度に対し

次 式 が成立 す るこ とである

   t±tAn >

O−一…

 

t’

 

t・

 

tt・

 6

12 (2

23), (6

3) 式 を 代入 す る と

t [

ln− A −A

ln− A −A

] である ことによ り

   

ta [ln

A

A

φ

0 ・

 

 

6−13

さら に

(5

6)式 を 用い ると,

    の

   tδ’

α

>0

 

一・

 

tt・

 

−t

6

14>  あ るい は

(6

12)式に (2

12)

(6

2>式 を代入 する と

   

ε

φ

lm−

AA

]β>0

…・

………

(6

15) と な り, さ らに, (4

5〕

(4

−6

)式 よ り得ら れ る

1

β を代 入すると

   

ββ蕈 ε β〜β>0

…………・

…・

……・

…・

…・

6−16

39

(6)

と なる。 結 局

安 定の十 分 条 件は すべ て の可 能な変位速 度に対 し

(6

14) 式ま た は (6

16) 式が成 立する こと である

 4節で述べ た よ うに

有 限 変 位 速 度が

つ で も存 在す れ ば

(4

9 )式が成 立す る か ら安 定で は な い。 また

5 節で述べ た よ うに

幾何 剛 性が零の成 分を もつ 場 合に は

(5

−8

)式が成立 す る か ら安 定では ない。 したがっ て

安 定の必 要 条 件は 「有 限 変 位 速 度が存 在し ない こと」およ び 「幾 何 剛 性が零成分を も た ない こと」である

  こ こ で

必 要 条 件を満 足 する剛体 トラ ス構 造に 自己 応 力 を導 入 する方 法とそれ が十 分 条 件 を満 足 する かど うか を検 討する方 法を付け く わ え て お く

(6

12)式か ら (6

14)

(6

16) 式を誘 導し た過 程で判 るよ うに

   

tdia

ε β

7

β

 tt…

 t−・

 

(6

17) であ る。 最 初に

右辺の形を利 用して 自己応 力の導入 を 考えて み る。 (4

5)

〔4

6) 式より[

lm−

AA

]が対 称で ある こと を考 慮すると

   

噸μβ

φ

[lm

AA

]β

……・

…………・

…・

(6

18) [

lm− AA −

]のな かで零の行と列ベ ク トルを除い たもの を c とす ると

   

噸ββ

ε

φ

cβ

……・

…・

………・

…・

……・

(6

19) こ こ に

9

φ

は [lm

AA

]の 0で な い行ベ ク トル に対 応 す るものである

      

E

   

。β

[CL c、,

_

。m]

E

・ −

lc

、β1+。 zB、+

_

                βm        十 Cnβml

”鹽

一’

”・

 

一・

 (

6−

20 ) と お く と

Ctの成 分 が 同 符 号 を もつ な らβ‘の符号を調 整 し てすべ て の e峨 を正にす ること がで き る。 (2

13) 式で わか る よ うに

φ

の成分 は

0

で ない α に対して常に 正で ある か ら

e

ψ

cβ>0 と す るこ と がで き

(6

19>式 より

   

ε ρβ

t β 

i

β>

0…・

…・

…・

…・

……・

…・

…・

6−

21 ) と な る βの導入 が可 能である

す な わ ち

[lm

AA

]の 0でない列の成分 が 同符 号 をもつ な ら安 定に な る よ うな 自己応 力 ρ)入 が必 ず可 能である

 次に 6

−17

式の左辺の 形で考え る。

(5

6) 式 より fa は d‘の線 形 結 合で表さ れ る か ら

(6

21 )式の 多 項 式はすべ て の項が

d

‘につ い て

2

β∫につ い て 1次で ある。 変 位 速 度δ‘キ

0

かっ , 他の すべ ての 変位速 度 函

0 (

j

i

)に対して

(6

17)式の左辺 は     箔’α= 鹹

1

β丿 (

h

は定 数 )

………・

(6

22> の形と な る

し たがっ て

すべ ての 独 立し た

b

‘に対し て

hdi

β∫が正と な る よ うに β,を 与えた後

すべ て の 鰍 ‘

=1−

p )の組み合わ せ につ い て (6

14) 式が成 立ず る か ど う か を 調べ れ ば よ

この こ とは

f

α

Kdi

β)6 と

一 40 −.

表 示し たとき (5節 参 照 ), ‘

dfa =

taK 。(β)

i

である か ら

K

,(β)が正 定 値 符 号で ある か どうか を調べ る ことを意 味 し てい る

 

7.

具 体 例  3種 類の不 安 定 トラス構 造を利 用し

有 限 剛 体 変 位や 自 己応 力による安 定 化などの具 体 例を 述べ る

 7

1  自己応 力によ り安 定 化さ れ る不 安 定 トラス  図

7

−1

の ト ラス構造を考え る。 こ の トラスは

部材 − −

   

4

  

t

3

  2

re 寸

創       O

    XL 。 図

7

1 不安定 ト ラス モデル (1)

             

             

  く        

             

             

L冖

ー …

N

リ ノ

Y

( 「 「 −

1

2

  / \ }  

\ 3   く (  

 

 

F

1ト

ー一

◎一

  (5)

i

 

1

…1

      ’ 図

7

2  剛 体 変 位モ

(7)

数 :m = 8 , 全 自 由度 数 :n= 12

かつ

rank (A)=7 であ る

よっ て

p

n

r

5

 q

m

r

1と なり

剛体変位モ

ドは

5

自己応 力モ

ドは

1

存在す るこ と が わ か る。(

3−10

3−19

)式に従っ て剛 体 変 位モ

ドお よ び自己応 力モ

ドを求め る と図

7

2および図

7

3とな る

な お

,一

般 逆 行 列お よ びラ ン ク の数 値 計 算 図

7

3 自己応 力モ

o

  x

L

o

  x 尸 寸

2

1

5

   

3

4

LO

   x

L

O

   X

1

3

5

 

2

coh o 図

7

6 不安定トラス モ デル 3

M

1

32

7

4 不安 定 トラス モデル (2 )

C2,     N  

       

 ∈

    !

  丶

w

  〔2,

   ノ

 

N

・一

4

   

  

丶       ’ 丶       !                 

 

                

 

丶〜

1          

          ♪        

 

 

 

!       \  

/   ー へ ー 11

1       /   \  

噂 \          

o 丶

\ 丶

  !

  !

門 り  

   

 

 

 

 

 

 

〆 ヤ

    鰰     η

4

K

 」

_

(4,

   

   

 

{          〉

  丶     丶    

    

   

 t

丶   丶   、

1.

41

一1

 

  図

5 剛 体変位モ

ド 1

41

噌1

一11

41

7

8

1  i

41

 :

 :

 : 自己応 力モ

表 ・ 3 − 1   不 静 定 次 数 と 剛体 運 動 の 数 力 学 的 幾 何 学 的 不 静 定 次 数     q 独 立 な 自 己 応 力 モrド の数 解 の 存 在 条 体 の 数 剛 体 運 動 の 自 由度         P 解 の 存 在 条 件 の 数 独 立 な 剛 体 運 動 モードの数 持 ち ( 不 静 定 ) , か つ , 剛 体 運 動 の 自 由 度 を 持 つ 構 造 で あ る 。   3 . 3  解 の 存 在 条 件 の 解 釈   (3 − 2 }

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