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5 仙台市債権管理条例 ( 中間案 ) の内容 (1) 目的 市の債権管理に関する事務処理について必要な事項を定めることにより その管理の適正化を図ることを目的とします 債権が発生してから消滅するまでの一連の事務処理について整理し 債権管理に必要 な事項を定めることにより その適正化を図ることを目的

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仙台市債権管理条例(中間案)について

1 条例制定の趣旨

「債権」とは、仙台市が保有する金銭の給付を目的とする権利のことで、市税や国民健 康保険料、使用料・手数料、返還金、貸付金など様々なものを含みます。そして、債権が 発生してから消滅するまでの一連の事務処理を「債権管理」といい、具体的には、納付通 知書の送付や台帳への記録、収納状況の管理、滞納になった場合の督促や催告、滞納処分・ 強制執行、徴収の緩和措置等の手続きを指します。こうした債権管理を適正に行うことに より、市の収入確保と市民負担の公平性維持が図られます。 仙台市の債権管理については、市税や国民健康保険料等を中心に収納率の向上が図られ てきましたが、債権によっては更なる取組みが必要なものもあり、また、各債権を所管す る部署により管理方法に差がある状況です。そのため、本年3月に「債権管理基本方針」 を策定し、適正な債権管理を進める取組みを行っているところですが、その一つとして、 債権管理の統一した手続き・基準を定める債権管理条例の制定を検討しています。

2 条例の基本的な考え方

・ 仙台市の債権管理について包括的に規定し、その事務処理を整理するとともに、債権 管理に必要な事項を定めることにより、債権管理の手続き・基準を統一します。 ・ 各債権に適用される法令に従い、適正な債権管理を行う責任を明確にします。 ・ 破産法等により債務者が責任を免れた債権など、債権管理を続けても事実上回収でき る見込みがないものについては、限定的に放棄できる規定を設けます。

3 対象債権

仙台市が保有する全ての金銭債権とします。

4 仙台市債権管理条例(中間案)の構成

(1) 目的

(2) 定義

(3) 他の法令等との関係

(4) 市長等の責務

(5) 台帳の整備

(6) 督促、滞納処分、強制執行等

(7) 債権の放棄

(8) 委任

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5 仙台市債権管理条例(中間案)の内容

【解説】 ・ 債権が発生してから消滅するまでの一連の事務処理について整理し、債権管理に必要 な事項を定めることにより、その適正化を図ることを目的とします。 【解説】 ・ 市の債権の分類は、一般的に下記のようになりますが、法令により定められたもので はありませんので、この条例で定義します。 ・ 「国税又は地方税の滞納処分の例により処分することができる」とは、市税のように、 市が自ら滞納者の財産を差し押さえ、その財産を金銭に換えて債権に充てる強制的な措 置等ができることを言います。   市税、国民健康保険料、介護保険料 等   手数料、手当等の返還金 等   給食費、貸付金、水道料 等 市の債権 強制徴収債権 非強制徴収債権 非強制徴収公債権 私債権 強制徴収公債権

(1) 目的

市の債権管理に関する事務処理について必要な事項を定めることにより、

その管理の適正化を図ることを目的とします。

(2) 定義

次の用語については、以下のとおり定義します。

① 市の債権

金銭の給付を目的とする市の権利とします。

② 強制徴収債権

市の債権のうち、地方税法の規定に基づく徴収金と、法令の規定に基づ

き国税又は地方税の滞納処分の例により処分することができる債権とし

ます。

③ 非強制徴収債権

市の債権のうち、上記の強制徴収債権以外の債権とします。

(3)

3 【解説】 ・ この条例は、市の債権管理の一般的な事務処理を定めるものです。債権には様々なも のがありますので、債権の特徴等に応じた特別な規定が法令や他の条例等にある場合に は、その規定を優先して適用することにします。 【解説】 ・ 市長と各公営企業の管理者の責任により、適正な債権管理の取組みを進めることを明 確にします。 【解説】 ・ 債権を適正に管理し、回収していくためには、その内容や経過等を正確に記録するこ とが重要ですので、債権管理のための台帳を整備することを義務付けます。 ・ 台帳の整備を市長等が必要ないと認める場合とは、各種証明発行手数料等の原則滞納 が発生しない債権などを想定しています。

(3) 他の法令等との関係

市の債権管理に関する事務処理については、法令又は他の条例若しくはこ

れらに基づく規則に特別の定めがある場合以外は、債権管理条例に基づくこ

とにします。

(4) 市長等の責務

市長と公営企業管理者(市長等とします。)は、法令又は条例若しくは規

則(法令等とします。)の定めに従って、市の債権を適正に管理することに

します。

(5) 台帳の整備

市長等は、市の債権を適正に管理するため、規則で定める事項を記載した

台帳(パソコンのデータなどの電磁的記録を含みます。

)を整備することにし

ます。ただし、債権の管理上、市長等が必要ないと認める場合は、整備しな

くてもよいものとします。

(4)

4 【解説】 ・ 債権管理の事務処理については、適用される法令等が様々ですので、債権の分類によ り整理をします。 ・ 強制徴収債権については、地方税法や国税徴収法などの法令等に従って事務処理を行 い、非強制徴収債権については、地方自治法施行令に従って事務処理を行います。 【解説】 ・ 債権は全額を回収することが原則ですが、様々な手段を尽くしても、その見込みがな い債権もあります。こうした債権の管理を続けることは合理的ではありませんので、事 実上回収の見込みがない一定の要件に当てはまる債権に限り、これを放棄できる規定を 設けることで適切に整理を行い、他の回収の見込みがある債権に注力できるようにしま す。

(6) 督促、滞納処分、強制執行等

① 市長等は、市の債権について、納期限までに納付しない者には、法令等

の定めるところにより、期限を指定して督促することにします。

② 市長等は、強制徴収債権の滞納処分等の保全及び取立てに関する措置、

徴収猶予、換価の猶予、滞納処分の停止については、法令等の定めるとこ

ろにより、処理することにします。

③ 市長等は、非強制徴収債権について、地方自治法施行令の規定により、

強制執行等の保全及び取立てに関する措置をとることとし、その徴収停

止、履行期限の延長、債務の免除をすることができることにします。

(7) 債権の放棄

市長等は、非強制徴収債権が、次の項目のいずれかに該当する場合は、そ

の債権と、納付が遅れたことによる損害賠償金等の徴収金を放棄することが

できるものとします。

① 破産法等の規定により、債務者が責任を免れたとき。

② 消滅時効の完成に援用が必要な債権について、その時効期間が満了した

とき。

③ 地方自治法施行令の規定による徴収停止の措置をとった後、相当の期間

を経過しても、納付させることが著しく困難であったり、不適当であると

認められるとき。

④ 債務者が亡くなり、その相続について限定承認があった場合に、その相

続財産の金額が、強制執行をした場合の費用と優先して支払いを受ける権

利の金額の合計額を超えないと見込まれるとき。

⑤ 債務者が納付資力の無い状態にあり、納付される見込みがないと認めら

れるとき。

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【解説】

・ この条例を実施するために必要となる詳細な内容については、市長等が別に定めます。

(8) 委任

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〔用語の説明〕

頁 用 語 説 明 1 督促 催告 納期限を過ぎても納付をしない場合に、その納付を促すこと。 1 滞納処分 市が自ら滞納者の財産を差し押さえ、その財産を金銭に換えて債権 に充てる等の強制的な措置。 1 強制執行 裁判所により滞納者の財産を差し押さえ、その財産を金銭に換えて 債権に充てる等の強制的な措置。 1 徴収の緩和措置 滞納が発生した際には、一定の手続きに従い滞納処分や強制執行等 を行うことが原則ですが、滞納者の事情等により、これを行うこと が適当でない場合に徴収を緩める措置。徴収猶予、換価の猶予、執 行停止、徴収停止、履行期限の延長、債務の免除などがあります。 3 公営企業管理者 地方公営企業法に基づき地方公共団体が経営する事業の業務を行 うためにおかれる管理者。仙台市の場合、水道事業、交通事業、ガ ス事業及び病院事業の4事業があります。 4 徴収猶予 換価の猶予 災害など法令に定める要件に当てはまる場合に、一定の期間、徴収 の手続きや差し押えた財産を金銭に換えることを差し控える措置。 4 滞納処分の執行 停止 滞納者に財産が無い場合などに、滞納処分を取りやめる措置。 4 徴収停止 休業法人や所在不明者等で、その財産が強制執行の費用より少ない 場合などに、その徴収の手続きを取りやめる措置。 4 履行期限の延長 災害など法令に定める要件に当てはまる場合に、納期限を延長する 措置。 4 債務の免除 長期間、債務者に資力が無いなど法令の要件に当てはまる場合に、 その納付をしなくてもよいことにする措置。 4 消滅時効 権利を使わない状態が一定期間継続することで、その権利が消滅す る制度。 4 援用 時効の利益を受ける者が、時効期間が満了した後で、時効を利用す る意思表示をすること。 4 限定承認 相続によって得た財産を限度として被相続人(亡くなった人)の債 務等を支払う相続の方法。

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