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フィリピン No.02_ doc

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2.1 労働市場の状況

2.1.1 過去 3 年間の労働力人口、就業者数、失業者数及び失業率

労働雇用統計局(Bureau of Labor and Employment Statistics:BLES)の 労働力調査(Labor Force Survey:LFS)に基づく過去 3 年間の労働力人口、 就業者数、失業者数、失業率及び不完全就業者数の推移を表2-1 に示す。 表 2-1 過去 3 年間の労働力、就業者、失業者及び不完全就業者数・割合 項 目 2007 年 4 月 2006 年 4 月 2005 年 7 月 15 歳以上の人口 (万人) 5,641 5,497 5,458 労働力人口 (万人) 3,640 3,562 3,523 労働力参加率 (%) 64.5 64.8 64.6 就業者数 (万人) 3,370 3,270 3,252 就業率 (%) 92.6 91.8 92.3 失業者数 (万人) 269 292 271 失業率 (%) 7.4 8.2 7.70 不完全就業者数 (万人) 637 830 666 不完全就業率 (%) 18.9 25.4 20.5

*参考:Republic of the Philippines, National Statistic Office (NSO:国家統計局), <http://www.census.gov.ph/data/>, accessed on 22 September, 2007 (1) 労働力人口 2007 年 4 月の総労働力人口は、15 歳以上の人口の 64.5%の 3,640 万人と 推定される。35.5%の約 2,000 万人は労働力人口とみなされておらず、そ の過半数が35 歳以下である。 (2) 就業者数 2007 年 4 月の総就業者数は、2006 年 4 月の調査より 2.2%、100 万人増の およそ3,370 万人で、就業率は 2006 年の 91.8%を上回る 92.6%である。 就業率の最高はカガヤンバレーの97.0%で、最低はマニラ首都圏(National Capital Region:NCR)の 87.5%である。 2006 年 4 月の 49.5%と同様に、総就業者数のほぼ半数の 49.3%の 1,795 万人がサービス業、35.2%の 17,86 万人が農業部門で、工業部門は 15.6% の525 万人に過ぎない。 国家公務員の7.6%の 256 万人を含めて、総就業者の 51.1%の 1,722 万人 が日給・月給制の労働者で、35.8%の 1,206 万人がオーナーと自営業者、 13.1%の 441 万人が無給の家内労働者である。 正規社員あるいは週40 時間以上働く人間の数は 2005 年 7 月の 2,020 万人 から3.6%増加して 2,100 万人となった。一方、パートタイムあるいは労働 時間が週40 時間以下の労働者数は 0.2%減少し 1,187 万人となった。

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(3) 失業者数と失業率 2007 年 4 月の失業率は、2006 年の 8.2% より改善され 7.4%%である。男 性の失業率が高く7.7%に対して、女性が 6.9%である。失業者の約 50.6% が 15∼24 歳の若年層で、失業者の 33.2%が高等学校卒業者、39.1%が大 学卒業者である。マニラ首都圏が12.5%と最高で、次に中央ルソンが 10.2% である。 (4) 不完全就業者 2007 年 4 月の不完全就業者数は、2006 年 4 月の 830 万人から 193 万人減 少し637 万人である。全就業者数に対する不完全就業者数の比率は、2006 年4 月の 25.4%から 2007 年 4 月には 18.9%に減少した。不完全就業者の 48.3%が農業部門で、サービス業が 35.2%で、工業部門は 16.5%に過ぎな い。 2.1.2 業種別労働者数

労働力調査 (Labor Force Survey:LFS)によれば、2006 年 7 月の賃金・給与労 働者数は2005 年 7 月の 1,630 万人から 7.5%増加した 1,750 万人であった。こ の増加はサービス業の71 万人及び農業部門の 46 万人増がもたらしたものであ る。一方、自営業及び無給の家内労働者はそれぞれ1.8%と 6.5%減少した。この 減少は主として農業部門におけるものである。 2005 年 7 月及び 2006 年 7 月の労働時間別・所得別・業種別の労働者数を表 2-2 に示す。 表 2-2 業種別労働者数 年 2006 年 7 月 2005 年 7 月 区 分 労働者数 (千人) 比 率 (%) 労働者数 (千人) 比 率 (%) 全労働者数 33,257 100.0 32,522 100.0 労働時間別 40 時間以下 11,866 35.7 11,887 36.6 40 時間以上 20,959 63.0 20,240 62.2 非就労者数 433 1.3 394 1.2 平均労働時間 41.9 41.3 所得別 賃金及び給与 17,523 52.7 16,303 50.1 自営業 11,916 35.8 12,134 37.3 無給家内労働者 3,818 11.5 4,084 12.6

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年 2006 年 7 月 2005 年 7 月 区 分 労働者数 (千人) 比 率 (%) 労働者数 (千人) 比 率 (%) 業種別 農林業 11,841 35.6 11,990 36.9 農業、狩猟及び林業 10,415 31.3 10,595 32.6 漁業 1,426 4.3 1,395 4.3 工業 5,009 15.1 4,999 15.4 鉱業及び採石業 134 0.4 111 0.3 製造業 3,070 9.2 3,068 9.4 電気、ガス及び水道業 114 0.3 111 0.3 建設業 1,691 5.1 1,709 5.3 サービス業 16,407 49.3 15,534 47.8 卸、小売、自動車及びオートバ イ修理、家庭用品 6,397 19.2 6,064 18.6 ホテル及びレストラン 873 2.6 859 2.6 運輸、倉庫及び通信 2,470 7.4 2,419 7.4 金融仲介業 347 1.0 358 1.1 不動産、レンタル業 806 2.4 715 2.2 行政、国防、社会保障 1,552 4.7 1,497 4.6 教育 994 3.0 1,005 3.1 健康及び社会事業 367 1.1 380 1.2 その他の地域、社会及び個人サ ービス業 824 2.5 714 2.2 従業員を有する私的家事業 1,776 5.3 1,521 4.7 その他の地域組織及び団体 1 0.0 2 0.0 不完全就業者数 7,823 23.5 6,660 20.5 40 時間以下の就労 4,427 13.3 4,090 12.6 40 時間以上の就労 3,245 9.8 2,433 7.5 非就労者数 151 0.5 138 0.4 失業者数 2,908 8.0 2,715 7.7

*出典:Republic of the Philippines, NSO(国家統計局), “Table A. Results of the July 2006 Labor Force Survey in the Philippines.” <http://www.census.gov.ph/data/sectordata/2006/lf060302.html>, accessed on 22 September., 2007.

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新規学卒者の就職状況 2006 年 7 月の労働力人口は 3,616 万人と推定され、労働参加率が 64.7%で、約 1,970 万人が労働力となっていない。このうち 15∼24 歳が 44.9%の 880 万人、 25∼34 歳が 17.1%の 40 万人と 35 歳以下で大半を占めている。 一方、2006 年 7 月の失業率は 8%の 290 万人であり、そのうちの約 50%が 15 ∼24 歳の若年層である。全失業者の 33.3%の 95 万人が高等学校卒業者で、19.3% の55 万人が大学卒業者である。 2.1.3 自発的離職者の現状 一般的に、日給制労働者は少しでも良い条件を求めて離職する人が非常に多い。 国家公務員については、行政の合理化政策で自発的に離職や早期退職する場合、 報奨金あるいは契約制、臨時雇い、コンサルタントあるいは請負制での職が得ら れることを行政法第366 号で定めている。 (1) 離職率 マニラ首都圏地域の2006 年第三四半期に雇用の終了を意味する離職率(離 職者数を全従業員数で除した比率)は7.87%であった。最も離職率が高い 業種は卸売業、小売業、ホテル及びレストランの 18.22%で,最も低い業種 は農林水産業の1.39%であった。離職理由としては、会社都合が 4.73%と 自己都合の3.14%を 1.59%上回った。 (2) 採用率 同時期の採用率(新規採用者数を全従業員数で除した比率)は9.84%であ った。最も高い業種は建設業の 23.05%で、最も低い業種は鉱業及び採石 業の1.75%であった。採用理由としては、離職者の補充が 5.96%と業務の 拡大の3.88% を 2.08%上回った。 2006 年第三四半期のマニラ首都圏における採用率と離職率のサンプル調 査の結果を表2-3 に示す。 表 2-3 業種別の採用率と離職率 業 種 サンプル数 採用率(%) 離職率(%) 差異(%) 全 業 種 482 9.84 7.87 1.97 農林水産業 2 2.78 1.39 1.39 工業 183 6.61 5.46 1.15 鉱業及び砕石業 7 1.75 2.03 -0.28 製造業 139 4.88 5.02 -0.14 電気、ガス水道業 17 2.34 1.42 0.92 建設業 20 23.05 13.05 10.00 サービス業 297 11.54 9.14 2.40

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業 種 サンプル数 採用率(%) 離職率(%) 差異(%) 卸、小売、関連業 151 18.22 18.44 -0.22 ホテル及びレストラン 14 14.57 18.44 -3.87 運輸、倉庫及び通信 33 4.58 2.77 1.81 金融仲介業 47 7.44 3.58 3.85 不動産・賃貸業 37 15.76 7.79 7.96 私立教育サービス 2 3.88 2.58 1.29 健康及び社会事業 4 7.39 4.76 2.64 その他地域、社会 及び個人サービス業 9 9.61 8.88 0.73 *出典:<http://www.bles.dole.gov.ph/printable%20version/LTS%20final%20report%203rdQtr%20LT S%202006.mht>, accessed on 22 September, 2007 2.1.4 職種別技能労働者数 2006 年 10 月と 2005 年 10 月の職種別労働者数を表 2-4 に示す。 表 2-4 職種別労働者数(単位:千人) 年 2006 年 10 月 2005 年 10 月 項 目 労働者数 (千人) 比率 (%) 労働者数 (人) 比率 (%) 全労働者数 32,875 100.0 33,185 100.0 職種別 国家公務員、会社役員、 部課長会社所有者及び管理職 3,767 11.5 3,874 11.7 専門職 1,391 4.2 1,437 4.3 技術者及び会社所属の専門職 871 2.6 913 2.8 事務職 1,465 4.5 1,564 4.7 サービス、商店、販売員 3,042 9.3 3,177 9.6 農業、林業及び漁業の労働者 6,268 19.1 6,263 18.9 貿易業者 2,767 8.4 2,688 8.1 工場、機械操作及び組立工 2,553 7.8 2,533 7.6 労務者及び未熟練工 10,612 32.3 10,591 31.9 特殊職業 139 0.4 145 0.4

*出典:Income and Employment Statistics Division, Household Statistics Department, National Statistics Office, Republic of the Philippine <http://www.census.gov.ph/data/sect

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ordata/2006/lf060302.htm>, accessed on 22 Sept ember., 2007

2.2 賃金

2.2.1 法定最低賃金の最近の動向 2006 年 7 月 11 日現在の業種別法定最低賃金を表 2-5 に示す。 表 2-5 マニラ首都圏1地域現在の法定最低日給(2006 年 7 月 11 日)(単位:ペソ) 緊急の生活費手当(賃金令番号) 業 種 基本給 NCR-09 NCR-10 合計 非農業 300 30 20 350 農業 263 30 20 313 私立病院(ベッド数100 以下) 263 30 20 313 小売、サービス業(従業員15 人以下) 263 30 20 313 製造業(正規社員10 人以下) 263 30 20 313

*出典:National Wages Productivity Commission (NWPC), “Current Regional Daily Minimum Wage Rates.” <http://www.nwpc.dole.gov.ph/rtw.html>, accessed on 7 January. 2007 NWPC, “Labor Productivity Statistics,” <http://www.nwpc.dole.gov.ph/statistic.html>, accessed on 22 September., 2007. 備考:賃金令第NCR12 号に基づく。賃金令第 NCR-12 号は、2006 年 6 月 23 日に発令さ れ、民間企業における労働者の最低賃金の基本給を 1 日当たり 25 ペソ引き上げら れた。 最近の動向としては、マニラ首都圏地域の最低賃金賀2001 年より毎年 6∼9%上 昇しており、上昇率は農業及び零細企業において若干高くなっている。これは、 1998 年まで均一であった最低賃金を 1999 年に非農業部門と農業及び零細企業 とに分類した際に格差をつけた後に、2000 年から同額の上昇が続いているため である。更に、1990 年ごろから他地域で支給されていた緊急の生活費手当 (Emergency Cost of Living Allowance:ECOLA)がマニラ首都圏地域でも 2001 年から支給されるようになった。 過去10 年間のマニラ首都圏地域の最低賃金の推移を表 2-6 に示す。 1 マニラ首都圏地域とは、ラスピナス、マカティ、マラボン、マニラ、マリキナ、モンテ ンルパ、パラニャケ、パサイ、パシグ、ケソン、タギグ及びバレンズエラ市とナボタス、 パテロサ及びサンワンの市町村を指す。

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表 2-6 過去 10 年間のマニラ首都圏地域の最低賃金の推移(単位:ペソ) 賃金令 No. 年月日 基本給 手当 合計 上昇率 1997 年 2 月 6 日 180.0 − 180.0 − WO 05 1997 年 5 月 1 日 185.0 − 185.0 12.1% WO 06 1998 年 2 月 6 日 198.0 − 198.0 7.0% WO 07 1999 年 10 月 31 日 198.0-223.5 − 198.0-223.5 0-12.9% WO 08 2000 年 11 月 1 日 213.0-250.0 − 213.0-250.0 7.6-11.8% 2001 年 11 月 5 日 213.0-250.0 15.0 228.0-265.0 7.0-6.0% WO 09 2002 年 2 月 1 日 213.0-250.0 30.0 243.0-280.0 6.6-5.7% WO 10 2004 年 7 月 10 日 213.0-250.0 50.0 263.0-300.0 8.2-7.1% WO 11 2005 年 6 月 16 日 238.0-275.0 50.0 288.0-325.0 9.6-8.3% WO 12 2006 年 7 月 11 日 263.0-300.0 50.0 313.0-350.0 8.7-7.7%

*出典:National Wages Productivity Commission (NWPC), “Summary of Daily Minimum Wage Rates per Wage Order, by Region Non-Agriculture (1989-2005).” <http://www.nwpc.dole.gov.ph/pages/statistics/stat wage%20rates1989-03.html>, accessed on 22 Sept., 2007 2.2.2 賃金もしくは給与の実態調査結果 調査中 2.2.3 役職別給与体系のサンプル 調査中

2.3 労働時間の現状

労働法典では、時間外労働割増賃金を支払わない限り、1 日の標準労働時間は 8 時 間を超えてはならず、6 日間の連続した労働日ごとに 24 時間以上の連続した休暇を 与えなければならないと定めてはいるが、週の労働時間の規定はない。従って、国 家公務員及び金融関係を除く一般企業では、週48 時間(8 時間×6 日)の範囲内で、 毎週あるいは隔週5 日間の勤務体制をとっているケースが多い。 1 日 3 交代制の製造業においては、6 時∼14 時、14 時∼22 時と 22 時∼6 時のシフ トで1 日 8 時間かあるいは製造ラインによっては、オーバーラップのための時間外 労働30 分を含めた 8 時間 30 分労働が一般的である。 2006 年 7 月の労働力調査では、週に 40 時間以上働く人は 324 万人の不完全就業者 を含めて 2,096 万人で全就業者の 63%を占めるに過ぎない。また、2005 年に比較 して、人数で約72 万人、ポイントで 0.8%の増加であった。 一方、週に40 時間以下しか労働しない人は、443 万人の不完全就業者を含めて 1,180

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万人で全就業者の 35.7%と非常に多い。2005 年に比較して、人数で約 1 万人、ポ イントで0.9%の減少であった。不完全就業者数は 2005 年の 666 万人から 2006 年 には782 万人と 17.4%増加し、その 41.5%の 324 万人が 40 時間以下の労働時間で あり多くの労働者がもっと長時間の労働を望んでいる。全労働者の平均労働時間は、 2005 が 41.3 時間で 2006 年が 41.9 時間であった。

*出典:BLES, “Labstat Updates Highlights of the October 2006 Labor Force Survey,” Vol.10 No. 35. <http://www.manila-online.net/bles/>, accessed on 22 September., 2007 NSO, “Philippines LFS July 2005 LFS,” accessed on 22 Sept., 2007 Preliminary Results, No. 2005-58, 15 Sept. 2006. <http://www.census.gov.ph/data /pressrelease/2005/lf0503tx.html>, accessed on 22 September, 2007

2.4 労使関係の現状

Book Ⅴ:第 211 条(方針の宣言)の内容は以下のとおりである。 (1)国の方針 (a) 労使紛争または労働問題を解決するための方法として、任意の仲裁、斡旋 及び調停を含む自由な団体交渉及び協議を最も優先して促進し、尊重する。 (b) 民主主義を進め、また社会正義や社会発展を進めるものとして、自由な労 働組合主義を促進する。 (c) 強力に団結した労働運動のための自由で自発的な団体を育成する。 (d) 労働組合員として、また労働者としての権利と義務に関係する労働者の啓 発を図る。 (e) 労使紛争や労働問題の迅速な解決や労使関係の安定のために適切な行政 機構を設置する。 (f) 安定的でかつダイナミックな労使関係を確保する。 (g) 労働者の権利、義務及び福祉に関する決定や政策決定の過程に労働者の参 加を保証する。 (2)労使が団体交渉により自由な合意という真に民主的な手段で労使関係を形成 することを促進するため、裁判所、行政機関及び公務員はこの法典が定めるほ かは、賃金、給与及び労働時間その他の労働条件を決定する権利を持たない。

*出典:Chan Robles Law Firm, Chan Robles Virtual Law Library, <http://www.chanrobles.com/legal4labor.html/>, accessed on 22 September 2007. Institute for Labor Studies, “Subject Guide to Research Studies on Labor/ Industrial Relations” <http://www.ilsdole.gov.ph/Researches/ResILS/sgcr_rel. htm>, accessed on 22 September 2007. 2.4.1 労働組合の現状

いかなる労働者も、労働法典第 234 条により労働組合を登録する権利が与えら れており、登録された労働組合に与えられる権利は労働法典第 242 条に明記さ れている。

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(1) 第 234 条(登録要件) 登録を申請する労働組織、労働協会、労働組合または労働者の団体は、次 の条件に基づく登録証明の発行により法人格が与えられ、法律で認められ た登録労働組合としての権利と特典が付与される。 (a) 登録料 50 ペソの支払い (b) 役員の氏名と住所、労働組合の本部住所、設立会議の議事録及び設立 会議出席者名簿の提出 (c) 活動の場と予定されている交渉単位における全労働者の 20%以上に あたる労働組合員名簿の提出 (i) 登録を申請する労働組合が 1 年以上存在している場合には、年度 会計報告書の提出 (ii) 登録申請組合の網領及び規則とそれを採択または承認した会議議 事録及びその会議参加労働組合員名簿、以上の写し4 部 (2) 第 242 条(登録労働組合の権利) 登録労働組合は以下の権利を有する。 (a) 団体交渉において、その労働組合員の代表として行動する。 (b) 団体交渉において、適切な団体交渉単位の労働者の唯一の代表として 承認される。 (c) 組合が雇用者により正式に承認された、または交渉単位における労働 者の唯一の代表として承認された後、現行労働協約失効前 60 暦日以 内、または団体交渉中に要請書を提出することにより、雇用者より要 請書受理日 30 暦日以内に貸借対照表及び損益計算書を含む年度会計 監査報告書の提供を受ける。 (d) 労働組合及び組合員の使用及び利益のため、不動産または動産を所有 する。 (e) その登録名において訴訟を起こし、訴訟を受ける。 (f) 協同組合事業、住宅福祉事業、その他の合法な事業を含めて労働組合 及びその組合員に利益を与える活動を行なう。 表 2-7 労働組合数、労働協約数及び労働交渉契約数 項 目 2005 年 2006 年 1∼6 月 労働組合数 17,132 17,326 組合員数 (千人) 1,910 1,909 労働協約数 2,793 1,691 対象労働者数 (千人) 556 246 労働者団体数 10,161 10,940 対象労働者数 (千人) 361 389 労働交渉契約数 51 67

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対象労働者数 (千人) 15 15 総労働者数 (千人) 32,552 33,257

*出典:BLR (Bureau of Labor Relations : 労働関係局) ウェブサイト, <http://www.info.com.ph/~phblrnet/>, accessed on November 27, 2007. (3) 全国レベルでの連合

主要な労働組合上部団体は下記のとおりである。

(a) フィリピン労働組合連合(Trade Union Congress of the Philippines: TUCP)

1975 年マルコス政権下、労働界の統一を図るために設立された。この 組織には、35 連合体、5,000 単位組合が加盟しており、組合員数 150 万人を超えフィリピン最大の団体である。TUCP は穏健な政策を旨と し 、 国 際 自 由 労 連(International Confederation of Free Trade Unions:ICFTU)に加盟している。

(b) 労働者詰問協議評議会(Labor Advisory Consultative Council:LACC) LACC は労働戦線統一のためにアキノ政権発足後に組織された。 現在TUCP が脱退し、下記の KMU、運輸系の Trade Union Congress of the Philippines(TUPAS:フィリピン労働組合会議)、銀行系の National Association of Trade Union(NATU)、FFW 及び Lakas Manggagawa Labor Center(LMLC)、共産党系の KATIPUNAN 等 で構成される中道・左派の連合体である。

(c) 5 月 1 日運動(Kimusang Mayo Uno:KMU)

1980 年 5 月 1 日に結成された 131 連合体が加盟する最左派の労働組 合で、LACC を構成する労働組合の中で最大の勢力を持つ。反外国独 占資本、産業ナショナリズムを主要な運動方針とし、マルコス政権下 では反マルコス運動を積極的に推進した。

(d) 自由労働者連名(Federation of Free Workers:FFW)

1950 年 6 月にアメリカ・イエズス会神父等によって結成されたキリ スト教系の労働組合の連合体。

(e) オブレオ・グループ

フィリピン共産党から分離独立した社会主義派で、KMU ほど組織化 されてはいない。

(f) 労働者同盟センター(Workers Alliance Center:WAC)

Solidarity of Cavite Workers(SCW)と提携している。ロザリオの 牧師によって組織されたグループであり、KMU の傘下にある。

2.4.2 労働争議の現状

(1)ストライキとロックアウトの現状

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表 2-8 ストライキとロックアウト 項 目 2006 年 2005 年 ストライキの通告 新規申請数 354 465 関与した労働者数 80,676 109,724 ストライキ阻止数*1 198 464 実際のストライキ ストライキ/ロックアウトの新規宣告数 9 26 関与した労働者数 949 8,496 正常化作業数*2 8 26 ストライキによる損失労働日数 43,519 123,329 *1 及び*2 2006 年は 1-7 月の実績値

*出典:BLES, National Conciliation and Mediation Board (NCMB), “Labstat Updates Highlights of the October 2006 Labor Force Survey,” Vol.10 No.35. <http://www.manila-online.net/bles/>, accessed on 22 September., 2007 (a) ストライキ (i) 2006 年の産業状況は平和であったため、産業界の紛争は交渉レベ ルで解決できる程度に効率よく維持することができた。2006 年の 労働停止の宣告は、2005 年の 26 件から 54%減少して 12 件であ った。 (ii) この労働停止の影響を受けた労働者数は、2005 年の 8,496 人から 本年は1,415 人に減少した。労働停止の影響を受けた労働者数は、 ストライキ/ロックアウトの通告及び回避の仲裁の提出に巻き込 まれた全労働者数 209,975 人の 1%以下であり、208,560 人の労 働者が実際のストライキに突入することはなかった。 (iii) 2006 年は 3 地域でのみストライキが実行されたにすぎない。マ ニラ首都圏地域が6 件、地域Ⅳが 5 件、地域Ⅲが 1 件であった。 その他の地域はストライキもロックアウトも実施されなかった。 (iv) 2006 年、労働停止に至った最大の理由は不法労働行為(Unfair Labor Practice=ULP)が 10 件で全宣告数の 83%に相当し、賃金 問題で労働協約が暗礁に乗り上げたケースが2 件であった。2005 年度は、ULP 問題が 19 件の 73%で、労働協約交渉が暗礁に乗り 上げたためが6 件で両方の理由が重なったものが 1 件であった。

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(v) 2006 年に宣告されたストライキはすべて取り下げられた。繰越分 を含めた取り下げ率は2005 年の 96%から 4%減少して 92%であ った。 (vi) 2006 年の損失労働日数は、2005 年の 123,329 日から 65%減少し て43,519 日に過ぎなかった。 (vii) 暗礁に乗り上げていた労働協約及びストライキの解決によって 31 人の労働者が総額 120 万ペソの恩恵を受けて、68 人の労働者 に600 万ペソの退職金が支払われた。 (viii) 取り下げに要した平均期間は 2005 年の 18 日から 34 日に伸び た。 (ix) 2006 年 12 月 31 日現在、2005 年から継続している Ren 運送の ストライキの和解調停が進行しているに過ぎない。 (b) ストライキ/ロックアウトの通告 (i) 2006 年に申請された通告総数 354 件のうち、259 件が不当労働 に関し、71 件が労働協約交渉の行き詰まり、24 件がその両方が 重なったものであった。 (ii) 2006 年は 405 件のストライキ/ロックアウトの通告の内 393 件が 実際のストライキに突入することはなかった。 (iii) ストライキの通告の解決により、労働協約が改善され 10,819 人 の労働者が790 百万ペソの恩恵を受けて、7,455 人の労働者に 118 百万ペソの退職金が支払われた。 (c) 回避のための調停 (i) 2005 年の 699 件より 19%減の 569 件が 2006 年は回避のための 調停に持ち込まれた。この影響を受けた労働者の数は、2005 年が 141,669 人であったのに対して、2006 年は 129,299 人であった。 (ii) 2006 年は 486 件が不当労働に関するものであり、59 件が労働協 約の行き詰まりに関し、24 件がその両方が重なったものであった。 2005 年は 496 件が不当労働に関するものであり、134 件が労働 協約の行き詰まりに関し、69 件がその両方が重なったものであっ た。 (iii) 回避のための調停の成功により、労働協約が改善され 2,350 人の 労働者が 492 百万ペソの恩恵を受けて、3,359 人の労働者が 55 百万ペソの退職金を得た。 (iv) 2006 年 12 月 31 日現在 41 件が回避のための調停中である。 2007 年 8 月末現在のストライキ/ロックアウトの宣告数と通告数及び回避 のための調停数を前年同月比と共に表2-9 に示す。

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表 2-9 ストライキ/ロックアウトの宣告数と通告数及び回避のための調停数 2007 年 8 月現在 2006 年 8 月現在 増減率 実際のストライキ/ロックアウト 実際の宣告数 3 9 -67% 関与した労働者数 292 949 -69% 損失労働日数 4,528 26,612 -83% 取り下げ率 100% 80% 25% 解決率 50% 70% -29% ストライキ/ロックアウトの通告数 通告件数 244 253 -4% 関与した労働者数 54,820 63,018 -13% ストライキ阻止率 99% 98% 1% 解決率 75% 63% 18% 回避のための調停 調停申請数 346 429 -19% 関与した労働者数 82,781 95,642 -13% 取り下げ率 81% 84% -4% 解決率 77% 79% -3%

*出典:National Conciliation and Mediation Board NCMB-DOLE

ウェブサイト,<http://ncmbco.brinkster.net/Situationer/strike1.html>, accessed on 22 September, 2007 (2)労働協約(Collective Bargaining Agreement:CBA)締結の手順

労働交渉、特にその最たるものとしての労働協約につき、労働法典Book V 第 250∼262 条(団体交渉と労働協約の実行)にのっとった一般的な手順 を以下に記す。 (a) 現行 CBA 有効期限切れの 1∼2 カ月前に労働組合側から書面で会社側 に改訂要求が提出される。 (b) 提示を受けた会社側は、10 暦日以内に回答を出さなければならない。 (c) 組合側の要求と会社側の回答が一致しない場合、回答後 10 暦日以内 に協約協議準備のための会合を開き、労使双方からそれぞれの交渉団 を選出し、交渉日時及び交渉場所等を決定する。 (d) 交渉は長期にわたる場合もあるが、最終的に行き詰まった場合、通常 組合側がデッド・ロックを宣言し、中央斡旋調停委員会(National Conciliation and Mediation Board:NCMB)に対し、スト通告書を 提出する。会社側は取締役会の決議を経てロックアウトを NCMB に 提訴することも可能である。

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(e) NCMB はスト通告書(ロックアウト通告書)の届出受理後 24 時間以 内に双方に対し調停のための召集の通知を出す。 (f) NCMB の調停官による双方のヒアリングから始まって調停が進行す るが、労使それぞれ弁護士を同席させるのが通例である。 (g) この調停において出された会社側回答案を労働組合は組合員総会に掛 けて賛否を問い、多数決で可決されれば協約締結の手続きに進む。否 決されると、労働組合は通常ただちに総会にてストライキの可否の投 票を実施し、多数決で可決されれば労働組合はその旨を NCMB に届 け出る。(スト権の確立)ストライキは NCMB への通告書の提出後 30 暦日後及びスト権確立後7 暦日後から入ることができる。 (h) NCMB はこの 7 日間を利用して、改めてストライキ回避のための調 停を続行する。双方が合意すれば7 日を超えて調停を続けることがで きる。 (i) この間に双方が合意に至らなかった場合は、NCMB は通常任意仲裁 (Voluntary Arbitration)に掛けることを薦める。両者が賛同すれば、 NCMB に個人の資格で登録されている仲裁者の中から 1∼3 人を選任 し仲裁を依頼する。仲裁者は両者のヒアリングや会合を経て 30 暦日 以内に仲裁決定を下す。 (j) 任意仲裁に入らなかった場合、労使いずれか(通常雇用者側)が労働 雇用省にあたり 、中央労働関係委員会 (National Labor Relations Commission:NLRC)による強制仲裁(Compulsory Arbitration) あるいは労働雇用長官による裁定(Assumption of Jurisdiction by Secretary of Labor & Employment)を申請することができる。どち らにするかは労働雇用長官が決定する。強制仲裁審議はNLRC 所属の 労働仲裁官があたり、NLRC が仲裁開始 30 暦日以内に裁定する。労 働雇用長官裁定の場合、ストライキ(ロックアウト)中の場合は 24 時間以内に、まずストライキ(ロックアウト)の解除と職場復帰命令 が出される。 (k) 調停、仲裁又は長官裁定期間中は、ストライキ、ロックアウト等いか なる争議実力行動も許されない。 (l) 任意仲裁、強制仲裁、長官裁定のいずれの場合も不服の場合は最高裁 に訴えることができる。 (m) 協約条件が決定したら、労使双方において案文を作成し、照合確認後 双方が協約に署名し、旧労働協約期限切れの日付において発効させる。

2.5 募集、採用、雇用、解雇の現状

2.5.1 就業規則の例等 (1) 募集

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日給労働者については、大手企業の場合自社での直接採用ではなく、民間 の派遣業者よりの派遣が多く、中小企業の場合はすでに雇用済みの自社の 社員の縁故や紹介、あるいは張り紙広告などを採用するケースが多い。月 給制労働者については、二大新聞、「Manila Bulletin」と「Inquirer」の 日曜版への求人広告掲載が多く採用されている。 (2) 採用 自社で直接採用する場合は、履歴書、卒業証明書場合により成績証明書、 更には直前勤務の会社よりの円満退社の証明書の提出を求め、書類選考を 実施し、合格者に学科試験(一般的には数学と英語の理解力、場合により 専門技術力)の後、面接にて最終決定を下す。注意しなければならない点 は、履歴書の自己能力の記載が誇大である場合が多いことと、数学の能力 が日本に比較するとかなり低いことである。 (3) 雇用 自社で直接採用し、労働協約のない場合は、職階、職務の明細及び給与明 細等を記した雇用契約を個人ベースで締結することが多い。

(a) 雇用保障(労働法典 Book VI:第 279 条)

正規雇用の場合、正当な理由がある場合、または労働法典が認める場 合を除き、労働者との雇用関係を終了させることはできない。 (b) 正規及び臨時雇用(労働法典 Book VI:第 280 条) 労働者の就労開始時より、その事業の完成又は終了が決定されている 事業や特別プロジェクトへの雇用の場合、または遂行されるべき労働 やサービスが本来季節的で、雇用がその期間に限定されている場合を 除き、労働者が雇用者の通常業務において通常必要とされる業務に従 事する場合、正規雇用でない旨の書面による合意及び当事者の口頭に よる契約が存在しても、正規雇用とみなされる。 前項が適用されない場合、雇用は臨時雇用とみなされる。ただし、継 続的であれ断続的であれ、1 年以上労働を行った労働者は雇用されて いる業務について正規雇用者とみなされ、業務が存在する限り雇用関 係が継続される。 (c) 試用期間(労働法典 Book VI:第 281 条) 試用期間は、6 カ月より長期間を規定する養成訓練契約が適用される 以外は、労働者の就労開始日より6 カ月を超えてはならない。ただし、 労働者が、試用期間開始時点に雇用者が労働者に通知した正規雇用者 としての合理的な基準を満たす資格を有しない場合、雇用者は雇用関 係を終了させることができる。試用期間終了後、就労を許された労働 者は正規雇用者とみなされる。 (d) 雇用関係が終了したとはみなされない場合(労働法典 Book VI:第 286 条) 営業または操業の6 カ月未満の虚偽でない一時的な停止、または労働 者の軍隊または市民の義務の遂行を理由に雇用関係を終了させること

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はできない。上記の場合、雇用者の操業再開または軍隊や市民の義務 より解放されてから1 カ月以内に労働者が復職を希望した場合、雇用 者は先任権を失わせることなく、労働者を従前の職務に復職させなけ ればならない。

(4) 解雇

(a) 雇用者による解雇(労働法典 Book VI:第 282 条)

雇用者は、下記の場合に雇用関係を終了させることができる。 (i) 雇用者またはその代理人による合法的な命令に対し、労働者の著 しい違反行為または意図的な不服従があった場合 (ii) 労働者が職務を著しく頻繁に怠った場合 (iii) 雇用者やその正式に委任された代理人に委託された信託物に対す る労働者の詐欺行為、または意図的な背任があった場合 (iv) 雇用者、その家族または正式に委任された代理人に対し、犯罪ま たは違反行為を行った場合 (v) 前記に類似した他の理由による場合 (b) 事業所の閉鎖または人員削減(労働法典 Book VI:第 283 条) 雇用者は、予定日の少なくとも1 カ月前に労働者及び労働雇用省に書 面による通知を行うことにより、省力機械の設置、人員過剰、損失防 止のための人員削減、事業所、企業の閉鎖または操業の中止を理由に、 労働者との雇用関係を終了させることができる。省力機械の設置また は過剰人員を理由とした解雇の場合、解雇される労働者は、1 カ月分 の給与または勤続1 年あたり 1 カ月分の給与として計算したいずれか 多い方を退職手当として受け取る権利を有する。損失防止のための人 員削減及び深刻な事業の損害や経営破綻によらない事業所または企業 の閉鎖または操業の中止の場合、退職手当は1 カ月分の給与または勤 続1 年当たり 2 分の 1 カ月分の給与の多い方とする。 (c) 解雇理由となる疾病(労働法典 Book VI:第 284 条) 雇用者は、継続して雇用することを法律で禁じられている疾病、また は労働者自身及びその同僚労働者の健康に危険を与える疾病にかかっ ていると判明した労働者の雇用関係を、退職手当を支払ったうえで終 了させることができる。 (d) 最高裁判例

(i) 「Globe Telecom, Inc.」対「Florendo-Flores」(G.R. NO. 150092, 2002 年 9 月 27 日) 降格及び減俸に関する提訴であるため、継続雇用が不可能で、不 当で、考えられないことを理由とする就労停止は法解釈上の解雇 が成り立つ。 (ii) 「労働者」対「中央労働委員会」他 (G.R. NO. 110388, 1995 年 9 月14 日) 訴訟取り下げを構成するには次の2 つの要素が一致しなければな

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らない。 1) 有効なあるいは正当な理由なく勤労あるいは欠勤報告の不履 行 2) 労使関係を断絶する明らかな意志 この第2 の要素はより明白な要因であり、かつ公開されているい くつかの法律によって明らかにされている。

2.6 転職の現状

(1) 辞職と定年退職

(a) 労働者による辞職(労働法典 Book VI:第 285 条)

(i) 労働者は正当な理由がなくても、少なくとも 1 カ月前に雇用者に書 面による通知を行うことにより、雇用関係を終了させることができる。 雇用者は、この事前通知が得られなかった場合、労働者に損害賠償を 求めることができる。 (ii) 労働者は、下記の正当な理由がある場合、通知なく雇用関係を終了さ せることができる。 正当な理由とは、雇用者またはその代理人による、 1) 労働者の名誉及び人格に対する重大な侮辱があった場合 2) 労働者に非人道的で耐え難い扱いがなされた場合 3) 労働者自身または家族に対する犯罪又は違反行為あった場合 4) 前項に類似した他の理由による場合 (2) 定年退職(労働法典 Book VI:第 287 条) 労働協約またはその他の雇用契約に定める退職年齢に到達した労働者を退職 させることができる。定年退職の場合、労働者は現行法、労働協約及びその他 の契約で取得できる権利である退職金を受領することができる。労働協約その 他の契約に定める退職金は本条に定める額を下回ってはならない。 退職金を定めた退職制度または契約が存在しない場合、60 歳以上で強制退職 年齢とされる65 歳を超えない労働者で、その事業所に 5 年以上雇用された労 働者は、少なくとも2 分の 1 カ月の賃金に雇用された年数を乗じた額の退職 金を得て退職することができる。

2.7 その他の雇用慣行

2.7.1 企業の慣行 (1) ボーナス 一般的に、冬1 回の支給が多く、夏と冬の年 2 回ボーナスを支給する企業 は少ない。その支給額は企業により大きく異なっている。労働法典では定 められていないが、1975 年 12 月 22 日発効の大統領令第 851 号によって、

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労働大臣より適用除外許可を取らない限り、雇用者は12 月 24 日までに基 本給(生活費手当は除く)の1 カ月分(これを 13th month pay という) を労働者に支払わなければならないと定めている。会社方針及び業績によ り上乗せ支給する会社もあり、通常 12 月上旬に支給されるので、これが 冬のボーナスに相当する。この支給の際、1 年間の有給休暇の未消化分の 買い上げ金額も同時に支払われる。 (2) 社員旅行等の行事 (a) 社員旅行 一般的には、学校が夏休み期間中の3 月下旬から 4 月下旬にかけてア ウティングと称して、全額会社負担で全従業員、会社によっては家族 同伴で日帰り旅行または一泊旅行を行う。 (b) クリスマス・パーティー 年間で最大の行事で、会社代表と労働者代表が共同企画で食事会及び ダンス・パーティー等が行われる。ここでの最大の催し物は会社提供 及び出入り業者よりの寄贈の景品の抽選会であり、日給労働者間では テレビ、冷蔵庫及び洗濯機等の家電製品が人気の景品である。 (c) 誕生日パーティー 友人間では誕生日の人間が友人をもてなすのが習慣である。会社によ っては会社経費で誕生パーティーを催したり、その月の誕生日の労働 者に贈り物をしたりすることもある。 (d) 社宅 日系企業の一部を除けば、ほとんどの企業で社宅は提供されないのが 普通である。 【参考文献等】

1. フィリピン労働雇用統計局(Bureau of Labor and Employment Statistics:BLES), “The 2006 EMPLOYMENT SITUATION (The Year in Review)” Vol.11 No.1, <http://www.manila-online.net/bles/>, accessed on 27 November, 2007.

2. フィリピン労働雇用統計局(Bureau of Labor and Employment Statistics:BLES), “Labstat Updates Highlights of the October, 2006 Labor Force Survey” Vol.10 No.35, <http://www.manila-online.net/bles/>, accessed on 27 November, 2007. 3. フィリピン労働雇用省(Department of Labor and Employment:DOLE) ウェブサ

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4. フ ィ リ ピ ン 国 家 統 計 局 ( National Statistic Office : NSO) ウ ェ ブ サ イ ト , <http://www.census.gov.ph/data/ >, accessed on September, 2007.

5. フィリピン国家統計局(National Statistic Office:NSO),” Results of the July 2006 Labor Force Survey in the Philippines”,

<http://www.census.gov.ph/data/sectordata/2006/lf060302.htm>, accessed on November 27,2007.

(19)

6. Chan Robles Law Firm, Chan Robles Virtual Law Library ,

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Labor/Industrial Relations”,

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8. National Wages Productivity Commission(NWPC), “Current Regional Daily Minimum Wage Rates”, <http://www.nwpc.dole.gov.ph/rtw.html>, accessed on 22 September, 2007

9. National Wages Productivity Commission (NWPC), “Labor Productivity

Statistics”,< http://www.nwpc.dole.gov.ph/stats.html>, accessed on 22 September., 2007

10. National Wages Productivity Commission (NWPC), “Summary of Daily

Minimum Wage Rates per Wage Order, by Region Non-Agriculture(1989-2006)”, <http://www.nwpc.dole.gov.ph/pages/statistics/stat_wage%20rates1989-06_non_p lantation.html>, accessed on November 28, 2007.

11. フィリピン国家統計局(National Statistic Office:NSO), “Technical Notes on the LFS”, <http://www.census.gov.ph/data/technotes/notelfs.html>, accessed on 22 September, 2007.

12. フィリピン国家統計局(National Statistic Office:NSO), “Employment Rate in April This Year was 92.6 Percent,” Results from the April, 2007 Labor Force Survey (LFS:労働力調査), No. 2007-44, June 15, 2007,

<http://www.census.gov.ph/data/pressrelease/2007/lf0702tx.html> , accessed on 29 November, 2007.

13. Office of the Press Secretary (OPS), “Malacanang Manila by the President of the Philippines Executive Order No.366,”,

<http://www.ops.gov.ph/records/eo_no366.htm>, accessed on 29 November 2007. 14. フィリピン国家統計局(National Statistic Office:NSO), “Table A. Results of the

July 2006 Labor Force Survey in the Philippines”,

<http://www.census.gov.ph/data/sectordata/2006/lf060302.htm>, accessed on 22 September 2007

15. National Conciliation and Mediation Board(NCMB), ”Brinkster Free Websites”, <http://ncmbco.brinkster.net/Situationer/Strike1.html>, accessed on 22

September 2007

16. (独)労働政策研究・研修機構、「フィリピン共和国労働法典」、2000 年 6 月 17. フィリピン日本人商工会議所、「フィリピン・ハンドブック」、2002 年 3 月

参照

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