#scft..m
s
.y
7to
&ec
ic
sk
6
eete
gtaboi-"trw
tz
Security
artd
Reliabgencss
Radio
g)esign
DeveloprT}ent
)11G
itS
J
1
1
wh$n
S7'
vSif
;ig
Kawasaki
Kazuo
Kazuo
Kawasaki
Design
Formation
This
radio wasdesigned
to
be
used undertimes
of an emergency evacuation anddoes
not require abattery
to
operate.
There
is
no needto
worry aboutgetting
cut offin
the
middle of a radio reception.It
is
setto
one channelto
guarentee
expediancy.
By
pulling
wire ofthe
radio,power
is
provided
by
agenerater
and rechargedin
adouble
electric
condenser.A
smallbuilt-in
waterproof
speakergives
out a clear sound.Designed
to
be
used under various circumstances,it
is
madeto
be
both
highly
water andfire
proof.
It
canfloat
in
water and stillkeep
its
electric circuitsdry.
With
the
whistle onthe
tipof the radio,the
user can send off signalsto
Iet
othersknow
wherethey
are.On
the
surface ofthe
radioSOS
in
Morse
codeis
embossedto
assistthe
user under extremepanic
when sending offthe
code withthe
whistle.There
is
spaceinside
the
radioto
store apersonai
ID
tag
withthe
owners name, address andbloodtype,
It
is
light
enough
to
be
wom aroundthe
neck.When
it
becomes
unusablefbr
any reason,it
canbe
deposed
with minimal waste.Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service
Japanese Sooiety for the Soienoe of Design1
.
な ぜ こ の ラ ジ オ をデ ザイン したかデ ザ インするべ
き
モ ノを思い つ く。
私の デ ザ イン活
動での思 い つ きには、
二つ のパ ター
ンがあ
る。一
つ は、
あ るテー
マ を懸 命 に 追いかけてい ると き、
フ ッ と ア イ デ ィ アが 生まれ、
別 のモ ノ の デザ インが無性
にした く な る。
そ う なる と仕 事を忘れ て ス ケッ チを描 か ずに はい ら れない。
も う
一
つ は、
誰かにせ き立 て ら れ てい るよ うに、
こ のモ ノを デザ インしておかな けれ ば な ら ない と 思い こむ。
いわ ば、
責 務感
に近い発 想
が持
続 し始 めて し ま う、
この ラ ジ オのデザ インは
、
早 く製 品 を具 現化
しな け ればな ら ない という想
いが どう
いう
わ け か あ せっ てい た。
テ
ー
マとして は、
「
ラ ジ オ」とい う メ デ ィア機 器の基 本
アイ テムである。
ラ ジオの技 術 進 化の歴 史、
あ るい は電 気 回 路技 術
のコ ンテ クス トが気
になっ て いた。
これ を形態
論 的に、
自分 な りの意 味論
や詩 学論
、
あるいはプロダ ク ト セマ ンテ ィ ックス で まと め たい と想
い続
けてい た。そんな 想いがあっ た と
き
、
ギャラ リー
「間 」 委 員 会〔
安 藤忠
雄・
黒 川 雅 之・
川 上 元美
・
杉本 貴志
・
田中
一
光 ) か ら、
個 展の 開 催 依 頼 を受 け た。
とっ さに、
私は、
こ の 「ラジオ」
の ア イデ ィアを 実現 し て、
電 気回路 と形 態の私 な りの解 釈 論的系
譜 を 発表
したい と思っ た。 し か し、
開
発 期 間や展 示 会 費 用な ど か らも ラジオ を作 品 化 する ことは無
理であるということになっ た。
し か し
、
どう
し ても、一
点
だ け は、
「ラジ オ 」 をモッ ク アッ プモ デ ル であっ ても発 表
し たいとい う気
持 ち が 残っ た。
ギヤラ リ
ー
「
問」は、
建築 家
の発 表
の場
と して著 名 な ギャ ラ リー
である。
デザ イナー
が 個 展 を 開 催 する の は7
年
ぶ り とい う こ とであっ た。
私 は、
「PLATON
’
S
ORGEL
」とい うタ イ トル を個 展名
に し た。 私に影 響
を与
え た思 想 家や芸 術 家12名と ビー
トル ズ曲の商 品化
さ れ てい ない オルゴー
ル を12名へ のオマー
ジ ュ 的オ ブ ジェ と し て展 示し た。 し か し、
その他にも、
い くつ か の製 品や プロ ト タ イ プを補 助的
に発 表
した。
その中に、
どう し ても
、
「
TOKYO LALIAj と名付
けた ラジオを 加 えておいた。
こ の展 示 会は
、
記 念 講 演 を行 うこ と に なっ てい た。
私 は、
こ の 「TOKYO
LALIA
」
につ いても、
プレゼ ンテー
ショ ンを 行っ た。今
となっ て は、
な ぜ、
そこまで私
を駆
り立て たのだ ろうか と不 思 議だ。
このプレ ゼンテ
ー
シ ョ ンは、
評 価が 二つに別
れ た よ うだっ た。
「TOKYO
LALIA
」は、
縁 起の い い モ ノ で はない とい うデザ イ ナー
がい た。
こ の判 断 は 明 らかにデザ イ ナー
とし て、
モ ノ を見 つ め る力 量 とい うか才 能 が ないと私は思っ た。
む し ろ、
デザ イ 回 路基 盤のパ ター
ン(Scaie=
1;1) ナー
では ない、
特 に、
出版 業
界の編 集者
の多
くか ら、
「TOKYO LALIA」
を一
一
日で も早 く商 品化 して ほ しい という声
が 届いた。
最も ミニ マ ムな 情 報 機 器で あ り、
必 需 品の価値
があ
ると 言 わ れ た。
私と し て は、
当然
この評 価 が うれ しかっ た。
それだけ
に、
なん として も商 品 化し な け ればな らない とい う気 持 ちが強 くな っ た。展
示 会後
、
ともか く、
自主開 発でどこまで商 品 化で きる か という
ことで本 格
的 な設 計に入っ た。
2
.
あの 日、
阪 神 大 震 災夜
中 に、
なん とな く背 中に寒 さを感じ て、
風 邪で もひい たの だろう
か と思っ てすっ か りと目が 醒めて し まっ た。
そ の時
、
福 井にも大 き な地 震が続
い て起
こっ た。し まっ た !
、
あの ラジ オ が こ んな時
に必 要
なんだ。
私の なん と な くの 予感 が「
TOKYO
LALIA
」
に結
びつ いてい たの では な い か と 思 わざるを え な かっ た。
翌 朝か ら の 震
災報
道は、
時 間 を追って被 害 状 況の実 状の悲惨
さが大 き くなっ てい っ た。
自分 に何が で きる というわけで は な い。
が、
阪 神にいる友
入の こ となど、
とて も心配
だっ た。
パ ソ コ ン通 信 が一
番 情 報 が 確 実 にわかっ た。
そこ で
、
私
に でき たこ と は、
APPLE
−
LINK
にて、
APPLE社
に コ ンピュー
タ を貸 し 出 してもらうことだっ た。
という
のは、
TV
よ り も、
コ ン ピュー
タ通 信で の被 害
状 況の方 がは る かに詳
細であっ た こ と だっ た。
APPLE 社 か ら は 即座に、
MacAID
(私 が 代 表を務めて いるMac−
Userの ボ ランティア 団体 〉に対 して機材
の提 供のOK
を も らっ た。
この活 動は、
慶 応大 学
の金子郁
容教授
が主宰
するlnしerV−
Net
に統 合 していっ た。
3
.
TOKYQ
LA凵Aか らS
・
○・
S
−
LALIA
の開 発LALIA
と は、
ラ テ ン語で「
お しゃ べ り」とい う 意 味である。
すで に ラ ジオは、
メ デ ィ ア機 器と して は、
古 典的 な存 在
になっ ている。
しか し、
ラジ オが 最 も基 本 的 なコ ミュ
ニ ケー
ショ ンツー
ル の アー
キタイ ブであること は ま ち がいない。
阪 神 震 災後
に、
全
国の電
器店
で ラジオはヒッ ト商
品になっ た。
しか し、
私に は、
現 状の ラ ジ オ に対し て は大 きな不 満があっ た。
■ 電 池 を使っ て いるこ と。
■受 信機
で しか ない こ と。
匿ポー
タ ブル という形態
が 箱 型や カー
ド型に限 定さ れ てい る。
■ 防水
・
防
火、
水
に浮 くことな ど。
であ
る。 これらは、
す
で に ラジオの実
装や形 態
が常
識 的 なことに束 縛 さ れ ている。
かっ て
、
マー
シ ャ ル・
マ クルー
ハ ンは、
「
人 間 拡 張の原 理 」で、
メ ディア ツー
ル と してのラジオを 「原始
部 族の太 鼓 」 とい う隠 喩 をタ イ トルに し て、
ラジオ の現代 的
なメ デ ィア論
を展
開 した。
すで に ラ ジ オ は娯 楽
メ デ ィア か ら神 経.
1
青報
シ ス テ ム に変
貌 して い るこ とを指 摘 して い る。
ニ ュー
ス・
時 報・
天気
予報
・
交
通 情 報の メ デ ィ ア ツー
ルになっ ているとい うことである。
74SPECIAL
ISSUE OF JSSD Vol.
3 No、
4 1996 デ ザ イン学 研 究 特 集 号と り わけ
、
ドイツの劇作 家であるベ ル トル ト・
ブ レ ヒ トの次の 詩 を 取 り上 げてい る。
「
小さな箱
よ、
私が逃 げる ときに は
、
しっ か り し が みつ い てい ろ よお 前の真 空 管が こ わ れ ない よ
う
に家
か ら船へ、
船か ら汽 車へ敵
ど もが私
に語 りつ づける ように私の ベ ッ ドの
近 く
で、
私
の心 を痛 めて夜
は 最 後 まで、
朝
はい の一
番
に彼
ら の勝 利 を、
そ して私の心 配事
を約 束 し てくれ
、
突 然 だ まっ た りは しない と」 こ の詩 が、
私のラジ オ設計
・
デザ インに・
一
つ の指 針を与え て く れ た。
■ともか く、
絶 対に、
電 池 を 使 わ ない。
■ 受 信 機で は な く原 始 部 族の太 鼓の ごと く発 信 機能
を付 加す
る。 ■安
全 と安
心の両 面での形態
と存 在
感 を 与 える。
放送受信動 作4
.
必然
であ るべき核 心 的 な デ ザイ ン手法
現 代デ ザ インは
、
喜 びや楽 しみに対
.
し ては確 実
なデザ イン手
法 を 産 業と一
体 化
さ せ ることに成 功 してい ると考
え ら れ る。
しか し
、
真に機 能的 な デザ インでな け れば な ら ない こと。
さ ら に、
ユー
ザー
シッ プ に直 結し た技 術 と して のデ ザ イン手法
は進 化
し てい る であろうか。
この視座
で、
今後
のデザ イン のあ り 方 を 熟慮
し てい くこ とは きわ めて重 要かつ緊急
なる課
題で ある と確 信 する。
特に
、
安全 な デ ザ インとは ?、
さ らに、
安
心できる デザ イン と は ?どうい うモノ に対’
するどのよ う なデ ザ イン開発
や技
術へ の主導
的デザインが可 能であるのだろう か を 再考 しなけれ ば な ら ない 。安 全 なデザ イン と安 心のデザ インには
、一
つ の集合論
的 な 論 理展 開 が 可 能であ
る。たと えば
、
「
フェー
ルセー
フ〔
Fait& Safe)・
デ ザ イン」 は、
い ま だに インダス ト リァル デザ イン に手法 化
さ れ てい ない。 カ_
デザ インは、
フェ_
ルセー
フ・
デ ザ インを核
心に置い てい る だろうか。
す な わ ち、
「交 通 事 故は必 ず 起 きる・
運 転は事
故 を 起 こす 」という
こ とか ら車
のデザ インは 「安 全 」である機 能 的デ ザ インが 最 重 要であ
る。交
通被 災者
である私は、
タ ク シー
には 乗 れ ない精 神 的 な後遺
症 をい まだに払拭
で き ない。
また
、
「フェー
ル プルー
フ(
Fail.
PrD。f)
・
デザ イン」とい う 安全性の確
保 とい うことも、
単 なる人 間工学や素材 選
定、
あ る い は製 品アイ テムや業 種の 自 主 規 制の安 全 基 準に と ど ま らない デザ イン手
法を開 発 すべ き だ と考
える。
最 近は、
PL
法の制 定 が あっ て、
デザ インもその責 を問われる が、
PL
法
を遵 守
する た めに、
取扱説 明書
で の微
細 な 注 意 事 項の膨 大 さは、一
考
すべ きことが多
い ので はなかろう か。
結 局、
メー
カー、
モ ノ のつ く り手 と使 用 者との 関係を無
味 乾 燥に し てい く風 潮や傾向
が強 ま るのでは ないか と思わざる をえない、
メー
カー
とユー
ザー
との協
調・
ス ムー
ズなコ ミュ ニ ケー
シ ョ ンが、
モ ノ の安 全 性 と 安 心 感 を 共有
でき
る デザ インが 必 要かつ 核 心と なっ てい る。
5
.
S
・
O
・
S
−
LALIA
の具 現化
以 上 の観 点 か ら
、
災 害 緊 急 用の ラ ジ オと’
し て、
本 格 的 な 製 品 開 発に取 り組んだ。
製 品デザイン の主
要
な 三つ の ポ イン ト を紹介
し て おき たい。
◆ 電池
を無 くすこ と。ラ ジ オ は
、
電 気 回 路 が 実 装さ れ る。 電池
無 しの ラ ジオという
こ と であれ ば、
鉱石 ラ ジオ、
ゲルマ ニ ュ ウム ラジ オ とい うこ と に な る。
鉱 石 ラ ジ オはラ ジ オの 原 型で あ る。
ま し て、
現 代の電 気 部 品で ゲ ルマ ニ ウムラ ジ オ を製 作 すれば、
そ れこそ 単 三 電 池程度
の大 き さに回路実 装
は 可能
である。
た だ し、
音
量 は 期 待で き ない。
そこで、
増幅
回路
や受 信帯
域 を 考 慮 する と、
電池 が 必 需 とい うことにな る。
緊 急 用の ラジオも電 池 駆 動は当たり前
で ある。
し か し、
現代のポー
タ ビ リ ティの電 気 製 品・
電 子 機 器 す べ てが電 池は不可欠である。
電 池 も、
技術
進化
して、
長 時 間 使 用 が 可 能で あ り、
エ コ ロ ジー
的 な 配 慮も幾 分か は高 度に進 化 し たこ と が認め ら れ る.
しか し
、
私は、
電池
は 必 ず使
え な くな る こ とを 意 識 する。
こ れ が フ=一
ルセー
フ・
デザ イン の基本
だと考
え たい。 また、
フ ェー
ル プルー
フと してエ コ ロジ カ ル な配 慮
とい う観 点に固 守 す るために、
ダ イ ナ モ(
発 電 機 構 )の設計
の フ ィー
ザビリティ(
実 現 具 体 性 )を求め た。 当 初 は、
振る こ とで発電
させる機構
の実験 値
を 求め た。
し か し、
これ は、
物 理 的 な 計 算 値を 出 す と、
振る回数
が多
い の であき ら め た。
個 展で モ ッ クアッ プ化し た モ デ ル の機 構
設 計 は、
振っ て発 電さ せ る タイ プで あっ た。
そこ で
、
ダイナモ をモー
ター
に して、
コ イル バ ネ をワイ ヤー
で引 き延 ば すと歯 車
=
組
み合 わ せ ギアにより発 電
させて、
電 気 二重 層コ ンデンサー
に蓄 電さ せ るこ とで、一
回 引 くことで ほ ぼ3
分 間を確 保 する電 気 容 量の発 電 機 購 を完
成さ せた。
これ は、
ラジ オ受 信 中に、
ワ イ ヤー
を 時々引っ張れ ば、
常 に、
放 送は聞 デザイン学 研究特集 号 SPECIAL ISSUE OF JSSD Vol.
3 No.
4 199675Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service
Japanese Sooiety for the Soienoe of Designこえ
続
けてくれる。 こ の ア イデ ィ アは、
ダ イ ナモ とギ ア と電 気 二重層
コ ンデンサー
をモ ジュー
ル化 する こ と で、
電池では ない新
しい発 電モ ジュー
ル そ のもの の部
品デザ イン となっ て小 型
モー
ター
メー
カー
からの商 品化
になる こと と なっ た。
ワイヤー
を引っ張る ことで発 電 する ◆受 信機
でな く、
発 信機
で ある た めにラジオ で
、
緊急 時
に放送
を聞
くこと は、
災 害 情 報を知る こと で客観
的な自
分に な る ことが で きる。 そ れ は、
ま ず、
自分 をパ ニ ック状態
に陥ら ない「
安
心性 」
の確 保
である。
が、
放 送 を受信
し ているだ けで は、一
方的
な受
け身
で しか ない。
万
一、
自 分が閉じ こ め ら れ た状 況に なっ た時
に はど うするか、
とい うこ とで ある。
自分の存 在を知ら せ な け ればな ら ない。
そ の最
も簡単
な方法
は、
笛
を吹 くことではないだ ろう
か。 モー
ル ス信 号 (
SOS
=…
一一一…
〉を
、
自 分で吹く。声
を 出し て「
助 け
てく
れ !」
と叫
ぶ こと ほ ど疲 れ ないはずであ る。笛
の音
は、
声
より
もは る か に遠 く まで聞こえ る だろう。
し か し、
SOS=…
一一一…
は
、
ピッ・
ピッ・
ピッ・
ピー
ピピ
ー・
ピッ・
ピッ・
ピッ を動 揺な く覚
えてい ら れ るか とい うこ とである。
が、
これ は簡 単に解 決が で き る。S
● ● ● ○昌
● ●S
● モー
ル ス信
号本
体
に突 起 を付
け る。
握 りし めた感 触に、
こ の突 起の形 状が 感 知で きるので、
こ の符 号は見 えな く て も触っ て確
認が でき る。
見て分か る とい うよ り、
触っ て わ か るフェー
ル プルー
フ・
デザ インにつ な がっ て い る とい うこと である。
◇安
全と安
心 を 形態 化す
る安 全 と は
、
危 な くない こと。
物事
が 損 傷・
損 害・
危害
を受
け ない、
また は受
ける心 配のない こ とである。
そ して、
安 心と は、
気に か か る事
が な く心が安らか なこと。
物 事 が 安 全・
完 全で、
人に不安
を感
じ さ せ ない という
こ とであ
る。したがっ て
、
安 全
なデ ザ イン とは、
物
理的
に設計
を積
み上 げ てい くことで、
危 険 度 を皆 無 に してい く 目標
設定
を掲 げ
て、
そ の問題解 決
をは か ればい い とい うことになる。
しか し、
物
理的
な すべ ての条 件が安
全であっ た と し て も、
安 心で きるか という
こ とにな る と、
安 全 基 準を満た し てい ても安
心 とい う わ けに は いか ない。
その最 も現 代 的 な代 表 例が、
原 子 力 発電 である。
私
の住 む 福 井県
は、
原 子 力 発 電 所・
15
基、
な かでも高速
増殖炉
「もん じゅ」
を抱 えてい る。
ど ん なに安 全 性 が 語 られ て も、
安 心
は でき
ない。
結 局
、
「
もんじゅ」
は、
事
故 を起こ してし まっ た。
人 間 が 造 作 したモ ノは
、
完 全で は ない。
原 子力
発電の推
進 派 は、
様々に安 全 性 を主 張 する が、
原 子 力 発 電という
こ と が、
す で に、
安
心 という信頼感
を失っ ている。
文
明 という
ハー
ド ウエ アの世 界
は、
所詮
、
人 間 が 創っ たモノ である か ら不完
全である。極
論 す れ ば、
安 全 なモ ノ は 皆 無であ るという
こと。 それなら、
文化
、
ソ フ トウエ ア的に、
安 心 で き る デザイン のあ り方
を充実
さ せ ていく
ことが デザ インの最 終 的 な 目 的だ と考 えるべ きだろ う。
基 本は、
安 全な機 能 性をまず徹
底 的に技 術と デザ イン の協 同 的 な調 和 をは か るこ と である。
こ の ラジオ では
、
握るということ、
喰
わえること、
吹 くこ と、
触
ること、
耳
に押
し当
て ること、
引
っ張
ること、
携 帯 するこ と な ど、
モ ノと動 作
、
肉体
との接 触
を基 本
に、
安
全であるか という
こと を検 討
して いる。 その検討 結
果が、
安
心感
にきっ ち り と 連 続 して いる か ということになる。
モ ノ の視 覚 的 印 象 度 が 語 りかけて くるア フ ォー
ダン ス と、
ひ とつ の動 作 を し か ける形 態 が次の動 作に自然と移 行できる効 果=
プ ラ イマ リー
イフェ ク ト になっ てい るか というこ とで ある。
その た め に、
1
インチ=
25.
4mm径
という握
り寸 法
に電気
回 路 や 機構
部 品 をす
べて実 装 した。 唇、
手
、
耳 との物
理 的 な 関 係 で安全 性
をまず 求
め る。
さら に、
動 作で の安 心とい う図 式 を考 慮 している。
025 .
4mm
6 .
デザイン設
計 と 造 形 手 法電
気
囘 路 や機
構 部 晶の選 定で内 部 構 成の技
術 設計 を直径
1
イ ン チ で決 定 する こ とが 出 発 点であっ た。
そこ で、
デザ イン設 計にあたっ て は、
CAD
に より、
ラ ピッ ド・
ソリッ ドリソ グ ラフ ィ(
光 造 形シ ス テム)
に より、
紫 外 線 硬 化76SPECIAL
iSSUE OF JSSD Vo1.
3 No.
4 1996 デ ザ イ ン学 研 究特 集 号凶 一
.
−t
・
幽
叡.
r lr門
’
L.
βて こ_一:
.
一
ト・
帆
一…
1算_r鹵
一
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…、
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一
訓
母
穐
戦
…
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曲
…
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而
内
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響
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t蔓
く、
F」
蘿
覊
課
蘊
麹
臓
攣
…
…
囈
脚
薩 飆 藤 賦蜀
蠢
鯉
嚥婁
斑樹脂
成 形でモ デル制 作 を 行っ た。
使 用 したコ ンピュー
タ は、
シ リコ ングラ フィ ックス社のINDIGO
・
UNIX
マ シンで、
最初
は、
形 態
デザ インのた めに、
アプ リ ケー
ショ ンはALIAS6
.
0
で ス タ イ リング だけを検 討し た。
し か し、
内部
実 装 と平 行 した 設 計 を してい くた めには1−
DEAS とい う3次 元CAD ソ フ トで、
ソ リッ ド リソグ ラフィモデル に回 路 や 機 構を実 装 しつ つ検
討を行
っ た。
お そら く、
こ の設 計 や 造 形 手 法は、
こ れ か ら の プロ ダ ク ト デ ザ イン では日常
的 な もの になると 思 う。
が
、
こ のデザイン手法
は、
物
理 的 な 設 計にす ぎ ない。
む しろ、
デザ イ ナー
にとっ て は、
フ ェー
ル セー
フ・
デザ インやフェー
ル プルー
フ・
デザ イン の コ ン ピュー
タ設 計の ア ルゴリ ズム 開発や、
セー
フティ・
ディ ス ク リプショ ン・
スクリプ トの開 発で プロ グ ラミンク され たコ ンピュー
タ運 用のデザ イン設 計 が 望 まれ る。
こう した デ ザ イン手
法
を革新
し てい くため には、
これ までの よ う なデ ザ インサー
ヴェ イ・
スケ ッチ・
レ ンダリング・
図 面・
モ デ ル制 作・
生 産 設 計とい うデザインプロ セスは終
わ らせるべき
だ と考
えてい る、
特に
、
安
全 と安
心 を 生 活 環 境の モ ノ の体 系 に 確 実にしてい く 上では、
デ ザ インを感 性工学 的にとらえるというよう な程 度で は す ま され ない 多 くの課題 が山 積し てい るの ではないだろう
か。
.
CADI
・
DEASAllas
凵SOGRAP
SOLID
I
CAM
CGRenderlng
MOCK −UMODEL
WORKING
SAMPLE
内 部 構 造Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service
Japanese Sooiety for the Soienoe of Design025