『源氏物語』研究 : 葵上の人物造形について(平成十四年度卒業論文要旨集)
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(2) ﹃源氏物語﹄. 研究. 九一三九. −葵上の人物造形について垂. 古典文学研究室. 村田. 佑香. 本研究は、従来、物語の展開を追うことから人物像を論じら れることの多かった葵上について、彼女に対する語の用い方か ら、物語中、奏上がどのように造形された人物であるのかにつ いて考えていくことを目的としている。本研究で扱う語は、従 来指摘されてきた視点等を参考に、葵上の人物造形と関係して いるのではないかと考えられる語を、彼女以外の女性にも広く 用いられるものも含めて、七語を選出した。分析方法としては、 選出した語が、﹁誰が、誰に、どのような箇所、どのような意 味合いで﹂用いられるのかを中心に見ていくことにした。 と同じ語を. その結果、源氏との恋愛関係において、異色な存在である葵 上の印象は、源氏に愛された女性︵藤壷や紫上等︶. 用いられていながら、彼女達とは対照的な意味合いで語られる ことにより、造形されていることが新たに明らかとなった。例 えば、﹁気高し﹂や﹁恥づかし﹂の分析結果から分かるとおり、 同じ語を用いていても、英上と源氏の愛情を得た女性とでは、 によって支えられた源氏と. 源氏の評価に違いが表れている。つまり、葵上は語の用い方に ょり、愛情ではなく︵身分の高さ︶. の関係をクローズアップされるように、また一貫して源氏の意 に添わぬ女性であるように︵﹁とけず﹂や﹁例の﹂の分析より︶、. という意図のもとに造形された女性であると考えられる。.
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