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シドニー大学看護学部での本学学生の研修 : 平成14年度研修に対する参加学生の評価について

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Academic year: 2021

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シ ドニ ー 大 学 看 護 学 部 で の 本 学 学 生 の 研 修

平成14年 度研修 に対す る参加学生 の評価 につ いて―

美 

1)・河

子 

2)

The Students' Participation in a Short Term "Shadowing"

Program Provided for 2003 by the Faculty of Nursing,

University of Sydney : Evaluations

MORI Masami, KAWAI Yoko')•@

キ ー ワ ー ド:シ ド ニ ー 大 学 、 看 護 学 、 看 護 学 部 、 学 生 研 修 、 評 価 、 名 古 屋 市 立 大 学

Key  words:University  of  Sydney,  nursing,  shadowing,  evaluation,  Nagoya  City  University

1  は じ め に   平 成14年 度 シ ドニ ー 大学 看 護 学 部学 生 研 修 に関 して は、 平 成13年 度 の大 学 間 学 術 交 流 協 定 の調 印 に 始 ま って シ ド ニ ー大 学 看 護 学 部 学 生 研 修 が最 初 の具 体 的 な 事 業 と決 ま る まで の経 過1)、 さ らに 同行 教 員 と参 加 学 生 とに よ る研 修 出発 まで の準 備 の様 子 と シ ドニ ー大 学 に お け る研 修 の 実 態2)に つ い て 報 告 した。   研 修 プ ロ グ ラ ムや 研 修 計 画 の検 討 に加 え 、 研 修 に 参 加 した学 生 が ど の よ うに感 じた か を検 証 す る こ と は、 大 学 間交 流 事 業 を評 価 す る と と もに今 後 の事 業 計 画 立 案 ・遂 行 に と って 有 用 な 資料 とな る もの と思 わ れ る。 こ こで は、 研 修 後 の 学 生 た ち の印 象 あ るい は今 後 へ の 意 見 を 聴 取 し た ま とめ と それ に対 す る考 察 を報 告 す る。 加 者 の 自 由意 思 を尊 重 して 行 っ た。 ○   主 な調 査 項 目   1  今 回 の研 修 に参 加 して     ①   研 修 期 間 、旅 行 期 間 の 長 さ は適 当 か ど うか     ② 研 修 プ ロ グ ラ ム に つ い て aそ の理 解 度 と満 足        度 b強 く印 象 に残 っ た もの     ③   シ ドニ ー大 学 にお け る学 生 ・教 員 と の交 流 会 に        つ い て     ④ 研 修 参 加 に備 え て 行 っ た準 備 活 動 は実 際 に は ど         の程 度 有 用 で あ っ たか  Ⅱ   次 年 度 の研 修 に 向 けて の 提 言     ① 研 修 プ ロ グ ラ ム につ いて     ② 研 修 学 生 数 と選 考 方 法 につ いて     ③ 宿 泊 施 設 の評 価 と全 体 の費 用 な ど につ い て  Ⅲ   今 後 の 「看 護 の学 習 」 に対 す る心 構 え 2  意見聴取 の方法   平 成14年 度 シ ドニ ー大 学 看 護 学 部 学 生 研 修 に 参 加 した 学 生(本 学 看 護 学 部2年 生4名 、3年 生4名)に 、 以 下 の調 査 項 目 を記 した調 査 票 を手 渡 して記 入 を 求 め た 。 記 入 は、 帰 国 後2週 間以 内(平 成14年3月25日 一4月8日) に実 施 した 。 なお 、 調 査 へ の参 加 の有 無 に つ い て は、 参 3  調 査結果 と考察   研 修 に 参 加 した8名 の 学 生 に依 頼 し た。 回 答 者 数 は8 名 で あっ た。 1)今 回 の 研 修 期 間 に つ いて   学 生 の回 答 結 果 を表1に ま とめ た 。 「5日間 」 が 適 当 と 1)名 古 屋 市 立 大 学 看 護 学 部(生 化 学) 2)名 古 屋 市 立 大 学 看 護 学 部(小 児 看 護 学)

1)Nagoya  City  University  School  of Nursing(Biochemistry) 2)Nagoya  City  University  School  of Nursing(Child  Nursing)

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す る 回答 と、 も う少 し長 くを望 む 回 答 が 半 々 で あ っ た。 ま た、 全体 の旅 行 期 間 につ い て は、 今 回 の期 間(10日 間) が 適 当 とす る 回答 と も っ と長 期 を希 望 す る回 答 が それ ぞ れ 半 々 で あ った。 「短 期 に」 の 選 択 肢 も設 け た が 全 く見 られ な か った。 今 回 の 研 修期 間 で は 、 少 し慣 れ た 時 期 に 帰 国 す る こ とに な った の で、 も う少 し長 く滞 在 した い と 希 望 す る気 持 ち が 強 く出 た よ うで あ る。 しか し、 研 修 期 間 の 「長 期 化 」 は 、 プ ロ グ ラム の 内 容 とそ れ を 学 生 が ど の く らい消 化 して い るか を検 証 した 後 に 検 討 す べ き と考 え る。 さ らに滞 在 費 用 な どの増 額 に よ る参 加 学 生 の 経 済 的 負 担 増 の点 も考 慮 に 入 れ る必 要 が で て 来 る。 2)研 修 プ ロ グ ラ ム に つ い て ① 今回の研修 プログラムの理解度 と満 足度について そ の理 解 度 と満 足 度 を尋 ね た。 回答 は数 字(%)で 示 す よ うに指 示 した。 回答 結 果 を表2に 示 した が 、 研 修 プ ログ ラム に対 す る理 解 度 はバ ラつ きが 大 きい 。 た だ し、 全 体 と して は 、彼 等 自身 が 自己 申 告 した 英 語 力 か ら推 測 した数 字 よ り高 く感 じた。 回 答 の 中 に 、80、 90、100%が 多 く見 られ るが 、 本 学 で の 日常 の講 義 や 実 習 の理 解 度 と比 較 す る と、 多 少 疑 問 を 抱 く数 値 で あ る 。 理 解 度 は 、 通 訳 付 き で 行 わ れ た 病 院 の 見 学(3月19 日 、21日)が88%あ る い は84.4%と 高 率 で あっ た 。 他 方 、 理 解 度 が 低 か っ た プ ロ グ ラ ム は 、3月18日 午 前 の 2つ の 科 目 で 、 そ れ ぞ れ48.8%お よ び36.7%と 低 か っ た 。 こ れ は シ ドニ ー 大 学 学 生 と 同 じ講 義 室 で 受 講 し た 精 神 看 護 学 の 授 業 で 、 前 も っ て 学 習 の ポ イ ン トが 資 料 と して 配 布 さ れ て い て 、 授 業 時 は ビ デ オ 映 像 を 活 用 し て 問 題 の 提 起 が 行 われ た の ち 、 そ れ に 対 して 学 生 が 自 分 の 考 え を 述 べ る もの で あ っ た 。 本 学 の 学 生 の 理 解 不 足 は 、 英 語 に よ る 講 義 で あ る こ と は 一 番 の 要 因 で あ る が 、 予 め 資 料 を 読 む 時 間 を 確 保 す る こ と が 困 難 で あ っ た 点 も 挙 げ ら れ る 。 シ ドニ ー 大 学 学 生 と 一 緒 に 受 講 す る ス タ イ ル は 同 じで も 、 学 内 実 習 科 目 で あ る3月18日 Nursing  Concepts-tutorial  clinical labや3月20 日Nursing  Practice  3A  clinical labの 理 解 度 は そ れ ぞ れ62%と56%で あ っ た 。 こ の こ と は 、 実 習 を 伴 う 科 目 は 講 義 中 心 の 授 業 よ り も 理 解 度 が 高 い こ と を 示 し て い る と も 言 え る が 、 実 習 内 容 が す で に 本 学 で 履 修 済 み の 内 容 で あ っ た こ と も 理 由 の 一つ と 考 え る。

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目す る と、 理 解 度 で は40%を 割 る科 目 が あ る反 面 、 満 足 度 で は最 低 値 で も55%以 上 を示 して い た 。 また 、 回 答 者 を 個 々 に見 る と理 解 度 よ り も満 足 度 に低 い値 を 回 答 して い る者 も あ っ た が、 全 体 の 平 均 値 で は ど の プ ロ グ ラ ム も満 足 度 は理 解 度 よ り高 い 値 を 示 して い た。 ま た理 解 度 の高 い もの ほ ど満 足 度 が 高 い傾 向 が 見 られ、 中 で も病 院 見学2つ と学 生 達 と の交 流 会 は90%を 超 え る満 足 度 で あ った 。 「 ② 印象 に残 ったプ ログラム は何か この 問 い に対 す る回 答 結 果 を表3に ま とめ た 。8つ の プ ロ グ ラ ムが 挙 げ られ て い る。 そ れ らを 選ん だ 理 由

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を表4に ま とめ た 。 概 して、 満 足 度 の 高 か った 病 院 見 学 や 交 流 会 は、 多 くの学 生 に とっ て 印 象 深 いプ ロ グ ラ ムで あ っ た。 そ れ に次 ぐ もの と して 、 ア ボ リジニ ーの 医療 ・看護 の講義 が 挙 が って いた。 これ は、 ま さに オ ー ス トラ リア に特 徴 的 な問 題 で あ り、 学 生 に と って 衝 撃 的 な講 義 内 容 を 含 ん で い た こ との 結 果 か も知 れ な い。 この 種 の 問 題 は、 オ ー ス トラ リア だ けが 抱 え て い る課 題 で は な く、 日本 を含 め た多 くの 国 々 が 抱 え る少 数 民 族 に対 す る取 り組 み姿 勢 と類 似 して い る。 学 生 達 が こ れ らにつ いて 目 を向 け る き っか け とな った もの と考 え る。 ③ 研修時の通訳の活用 につ いて 研 修 時 の通 訳 の活 用 に関 す る学 生 の意 見 を表5に ま とめ た。 通 訳 に よ って講 義 な ど の理 解 度 が 増 した こ と は当 然 で あ るが 、 費 用 の点 を考 慮 す る こ と も必 要 で あ

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る。 ま た 、 本 研 修 は 「学 生 」 が異 国 で行 う研 修 で あ る とい う視 点 も大 切 で あ る。 総 合 的 に判 断 して 、 今 回 の よ うに 限 られ た プ ロ グ ラム だ け に通 訳 を 活 用 す る ス タ イ ル は妥 当 で あ った と言 え る3)。 ④ 「学生や教員 との交流 会」 について a)プ レゼ ンテ ー シ ョ ンの 準 備 の進 め方 、b)交 流 会 の 所 要 時 間、c)他 に気 が 付 い た点 と3つ に分 け て 尋 ね た。 そ れ ら に対 す る回 答 の 内容 を表6に ま とめ た。 す で に述 べ た 表2あ る い は表4で も明 らか な よ う に、 参 加 学 生 た ち は こ の プ ロ グ ラム に高 い評 価 を 与 え て い る。 プ レゼ ンテ ー シ ョ ンの準 備 につ い て は 、 計 画 的 に行 うべ き との 反 省 を述 べ て い る。 学 生 自身 が 立 案 した準 備 段 階 初 期 の計 画 で は、 出 発3ヶ 月 前 か ら受 け持 ち部 分 を 割 り振 って取 りか か る こ と にな って い た ので 、 そ れ に沿 っ て進 め て い れ ば こ う した反 省 の 弁 は なか った はず で あ る。 結 局 、 具 体 的 な 形 と して 教 員 の前 に提 示 され た の は 出発10日 前 の 時 期 で あ った。 学 事 日程 が混 ん で い て準 備 す る時 間 の 確 保 が 出来 に くか った面 は否 定 しな い が、 学 生 た ち が 「プ レゼ ンテ ー シ ョ ン」 が ど うい う もの か を 把 握 して い なか った こ と も一 因 と考 え る 。 ま た 、 研 修 に 同 行 す る教 員 が 教 育 的 な配 慮 か ら 「プ レゼ ンテ ー シ ョ ン用 ソ フ トの活 用 」 に よ る ポ ス タ ー 作 成 を薦 め た。 そ れ が重 荷 とな った面 も多 少 は あ るか も知 れ な い。 交 流 会 の 時 間 と して 、 今 回 確 保 した2時 間 は適 当 と す る声 が ほ とん どで あ っ た。 そ の 開 催 頻 度 を増 す希 望 が あっ た が 、5日 間 の 期 間 内 で は難 しい。 他 方 、 シ ド ニ ー大 学 側 の 学 生 の 参 加 が 増 え る た め に どの よ うな 工 夫 を す べ きか が 今 後 の 課 題 で あ る。 3)研 修 参 加 の 意 義 ① 研修のための事前準備 の有用性 海 外 で の研 修 で成 果 を収 め るため に は、 で き る限 り 事 前 に勉 強(=準 備)し て お くこ とで あ る。 同 行 教 員 か らは オ ー ス トラ リア の 医 療 ・看 護 に関 す る資 料 や紹 介 の た め の論 文 類 を学 生 に提 供 す る と もに、 研 修 に積 極 的 に参 加 出来 る よ う に予 め質 問 事 項 を英 語 で整 理 す る よ うに 伝 え た 。 さ らに交 流 会 で の プ レゼ ンテ ー シ ョ ンの準 備 も、 研 修 の事 前 準 備 と して効 果 的 と考 え た 。 これ らの 「勉 強 」 が ど の程 度 有 用 で あ った か の 回 答 を 表7に 示 した 。 これ らの結 果 を 、 ◎ 有 用(3点)、 ○ 役 立 つ た(2点)、 △ 勉 強 に は な っ た(1点)、 ×意 味 が な か っ た(0点)と 配 点 して数 量 化 し、 準 備 内 容 に よ る有 用 度 の差 を見 た。 そ の 結 果 を 図1に 示 す 。 表7あ る い は図1か ら判 断 して 、 これ らの勉 強 は ど れ も高 い 有 用 度 を 示 して い る。 これ ら の 中 で 、 「英 語

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で の質 問 作 成 」 が低 い評 価 となっ て い る点 は理 解 しに くい。 質 問 を文 法 的 に 間違 い の な い 英 文 で作 成 す る過 程 は、 自分 が 英 語 で話 す た め に も効 果 的 で あ る が、 学 生 が これ に十 分 な エ ネ ル ギ ー を注 が な か った とす る と 大 変 残 念 で あ る。 一 部 に 「翻 訳 ソ フ ト」 を用 い て和 文 か ら英 訳 して い る ケ ー ス を見 か け た。 こ う した ソ フ ト の 活 用 の前 に、 元 とな る 日本 文 が適 切 で な くて は い け な い。 ま た、 英 訳 さ れ た もの を 自分 自身 で組 み立 て 直 す 行 程 を経 て い れ ば、 現 場 で の活 用 につ な が った は ず で あ る。 ② 今回の研修での収穫 は何か 本 調 査 の 中 で も一 番 大 切 な質 問 で あ る。 こ の質 問 に 対 す る回 答 を表8に ま とめ た。 回答 で は、 「病 院 見 学 」 あ るい は、 「他 国 の 医 療 制 度 を学 ん だ点 」 等 を上 げ て い る声 が多 か った が、 他 方 で 「日本 の 医療 や看 護 につ い て学 習 した い」、 「自 己 の学 習 に対 す る姿 勢 を再 考 す る機 会 とな った こ と」 あ る い は 「英 語 の学 習 と必 要 性 の認 識 」 な ど と 自 己 に向 け た反 省 あ る い は今 後 の方 向 性 を述 べ る回 答 も多 か っ た。 「研 修 」 は、 単 な る知 識 の詰 め込 み を 目的 と は して い な い。 そ の意 味 で、 後 者 の よ うな回 答 は本 研 修 の意 に叶 う もの で あ る。 ③ 研修全体 を通 して困 ったことあるいは辛か った こと、不 備 と思 った こと 研 修 全 体 が 、 円 滑 に進 ん だ と は言 え な い。 困 っ た こ と あ る い は辛 か っ た こ と と して 表9の 回 答 が 寄 せ られ た。 そ の 中 で 、 英 語 の 理 解 力 を 挙 げ る声 が 多 か っ た。 他 方 で、 食 事 な ど の 日常生 活 問 題 が3名 か ら出て いた。 前 者 は、 各 自の 努 力 に 待 た ね ば い けな い。 後 者 は、 海 外 生 活 に伴 う必 然 で あ り、 国 内 と は異 な る条 件 で あ る こ とを 前 向 き に考 え る必 要 が あ る。 さ らに、研 修全 体 を通 して、 どの 点 が不 備 で あ る と思 っ た か につ いて 尋 ね た結 果 を表10に ま とめ た。 その 中 で は、 「出発 前 に教 材 を入 手 で き な かっ た 」 とい う声 が多 か っ た。 これ は、 先方 の 都 合 もあ って簡 単 で は な い が 、 教 員 側 が 働 きか け る こ とで 改善 で きる か も知 れ な い。 研 修 費 用 の支 払 い につ いて は、 シ ドニ ー大学 側 か らの指 示が 誤 っ て い た た め に 混乱 が生 じた。 ま た、 学 生 へ の連 絡 で は、 必 ず し も手 渡 した文 書 に 目 を通 して い る とは い え な い こ とを前 提 と した対 応 が必 要 で あ る と痛 感 した。

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4)次 年 度 以 降 の 研 修 に対 す る提 言 回答 結 果 を 表11に ま と め た。 追 加 す べ きプ ロ グ ラ ム と して ア ボ リジ ニ ー問 題 と も関 連 す る で あ ろ うが 、 僻 地 医 療 関係 者 の 話 を聞 くこ と、 あ る い は地 域 看護 の 講 義 を 加 え て は ど うか と い う声 が あ った。 ま た継 続 す べ き もの と して は、 満 足 度 の 高 か った プ ログ ラムが 挙 げ られて い た。 「学 生 と一 緒 に講 義 を 受 け る」 の意 味 は 、 今 回 の 研 修 の 大 半 が 本 学 学 生 だ けを対 象 と した プ ロ グ ラム で あ った こ とか ら、 仮 に 内容 の理 解 が 不 十 分 で も シ ドニ ー大 学 の学 生 と同 じ講 義 を受 けた い気 持 ち の表 れ と理 解 した。

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他 方 、 削 除 して もい い と考 え る プ ログ ラム は、 個 々 の 学 生 に よ って異 な る。 概 して 自己 の理 解 度 が 低 か った が た め に、 興 味 が持 て な か った こ と に 由来 す る と思 う。 プ ロ グ ラム 内容 は、 時 間 お よ び 内 容 の点 か ら密 度 が 濃 過 ぎ て も学 生 に と って は厳 しい結 果 と な る。 そ の意 味 で、 学 生 が ゆ と りを 持 って 参 加 で き るTour  of Facultyの よ う な もの は残 す こと が適 当 と思 う。 5)今 後 の 「看 護 の学 習 」 に対 す る 心 構 え 研 修 を 終 え た時 点 で、 今 後 の 「看 護 の 学 習 」 に対 す る 心 構 え を 尋 ね た結 果 を表12に ま とめ た 。8名 全 員 が しっ か り と 回答 して い る。 「改 め て 国 内 医 療 制 度 を勉 強 す べ き」、 「看 護 に誇 り を もつ」、 「今 後 の 学 習 に 一 生 懸 命 取 組 む」 との言 葉 が 印 象 的 で あ る。 そ の 他 と して 、 「次 回 の 研 修 参 加 者 へ 伝 え て お きた い 情 報 」 と して シ ドニ ー市 内 を散 策 す る 際 に参 考 とな る回 答 も得 た。 これ ら につ いて は今 後 の研 修 参 加 者 へ は伝 え るが 、 誌 面 の都 合 で 本 稿 で は略 す る。 参 考 資 料 1森 雅 美,生 田 克 夫,勝 又 正 直 他:名 古 屋 市 立 大 学 看 護 学 部 と シ ドニ ー 大 学 と の 学 術 交 流 一 は じ ま り と そ の 具 体 化 作 業 一,名 古 屋 市 立 大 学 看 護 学 部 紀 要,4, 25-30,2004. 2河 合 洋 子,森 雅 美:シ ドニ ー大 学 看 護 学 部 で の 本 学 学 生 の 研 修 一 平 成14度 研 修 の事 前 事 前 準 備 と実 態, 名 古 屋 市 立 大 学 看 護 学 部 紀 要,4,31ー40,2004 3通 訳 料 金 は 通 訳 者 の キ ャ リ ア に よ っ て 異 な る が, 2003年3月 現 在A$500一600/日 が 相 場 で あ る.な お, 今 回 の 通 訳 料 金 は 同 行 教 員 が 負 担 した. 4近 藤 淳 子:シ ドニ ー 大 学 看 護 学 部 学 生 研 修,名 古 屋 市 立 大 学 広 報,平 成15年5月30日 号,p6-7. (受稿  平 成15年10月9日) (受理  平 成16年1月13日) 4ま と め 今 回 の シ ドニ ー大 学 看 護 学 部 学 生 研 修 は、 海 外 大 学 と の大 学 間 交流 事 業 と して 本学 部 が取 組 ん だ初 の事 業 で あ っ た 。 そ の意 味 で、 今 回 の成 否 は今 後 の交 流 事 業 に大 きな 影 響 を及 ぼ す もの で あ り、 そ の準 備 お よ び同 行 した教 員 の 立 場 か らす る と重 圧 を感 じ る こ とが 多 々 あっ た。 しか し、 こ こで紹 介 した よ うに参 加 学 生 か らは よ い評 価 が得 られ て い る と思 う。 研 修 の成 否 は、 研 修 先 で の 内 容 も さ る こ と なが ら、 出 か け る まで の事 前 準 備 の充 実 度 が 左 右 す る。 今 回 は準 備 の た め に い ろ い ろ と指 示 を 与 え た が 、 後 期 に は3年 生 が 臨 地 実 習 に追 われ る こ とに な るた め に準 備 時 間 の確 保 に 苦 労 した。 参 加 学 生 の決 定 を含 め て ス ケ ジ ュ ー ル を早 め る こ と も検 討 す べ き と考 え る。 研 修 プ ロ グ ラ ム に対 す る評 価 を、 理 解 度 、 満 足 度 の尺 度 で数 字 と して 出 した、 ま た、 次 年 度 の プ ロ グ ラ ム と し て追 加 、 継 続 、 削 除 す べ きプ ロ グ ラ ム内 容 を 挙 げて 貰 っ た。 この 結 果 は、 今 後 の研 修 プ ロ グ ラ ム作 成 の 上 で 貴 重 な 資料 とな る。 今 回 の研 修 で 、 学 生 達 は 「研 修 そ の もの」 以 外 に多 く の こ とを 学 ん だ4)。 そ の 具 体 的 な表 れ が 、 最 後 の 質 問 の 『今 後 「看 護 の 学 習 」 に 対 して ど う考 え るか 』 に対 す る 回 答 で あ る。 回 答 は どれ も優 等 生 的 な 内容 で あ るが 、 研 修 後 の素 直 な 気 持 ち と受 け止 め て今 後 の学 習姿 勢 を 見 守 りた い。

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