• 検索結果がありません。

螺旋性を持つ光によってアゾポリマーが貝殻状の螺旋構造へと変形していく瞬間をリアルタイムで観測

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "螺旋性を持つ光によってアゾポリマーが貝殻状の螺旋構造へと変形していく瞬間をリアルタイムで観測"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成26年3月6日 千葉大学大学院融合科学研究科

螺旋性を持つ光によってアゾポリマーが貝殻状の螺旋構造

へと変形していく瞬間をリアルタイムで観測

本研究は、JST 戦略的創造研究推進事業の一環として、千葉大学の尾松孝茂 教授 のグループにより行われました。 同グループは螺旋波面とドーナツ型の強度分布を持つレーザー光(光渦レーザー) を有機高分子膜(アゾポリマー薄膜)に照射した時に光渦レーザーの螺旋波面によって 固体であった有機高分子膜が軟化して回転運動しながら螺旋状に変形していく瞬間を 世界で初めてリアルタイムの動画で観測することに成功しました。最終的には、有機 高分子膜に螺旋状の構造体が形成され、その螺旋の向きは光渦レーザーの螺旋波面の 向きで決まります。 これまでに「光渦レーザーを金属などの固体に照射すると溶融・軟化して螺旋状に 変形する。」という現象は同研究グループによって実証されていましたが、今回の研究 成果は、光の螺旋性(光渦レーザーの螺旋波面)が固体物質に転写されるダイナミクス を可視化した重要な実験結果であると同時に、将来的には様々な波及効果が期待でき ます。例えば、物質のカイラリティーを検出できる近接場光プローブや原子間力プロ ーブ、光学素子のない波長域で旋光性を示すメタマテリアル、さらにはナノコイルや バイオ MEMS などの先端ナノテクノロジーを支える機能性デバイスが光を照射するだ けで創成できることになります。 本研究成果は、2014 年 3 月 7 日(英国時間)発行(予定)の Nature 系学術誌 Scientific Reports にオンラインで公開されます。

【論文タイトル】Light induced conch-shaped relief in an azo-polymer film

【本件に関するお問い合せ先】

千葉大学大学院融合科学研究科(画像マテリアルコース,尾松孝茂) Tel:043-290-3477 Fax:043-290-3471

E-mail:omatsu@faculty.chiba-u.jp

参照

関連したドキュメント

専攻の枠を越えて自由な教育と研究を行える よう,教官は自然科学研究科棟に居住して学

大学は職能人の育成と知の創成を責務とし ている。即ち,教育と研究が大学の両輪であ

謝辞 SPPおよび中高生の科学部活動振興プログラムに

び3の光学活`性体を合成したところ,2は光学異`性体間でほとんど活'性差が認め

金沢大学学際科学実験センター アイソトープ総合研究施設 千葉大学大学院医学研究院

人間は科学技術を発達させ、より大きな力を獲得してきました。しかし、現代の科学技術によっても、自然の世界は人間にとって未知なことが

8月9日, 10日にオープンキャンパスを開催 し, 本学類の企画に千名近い高校生が参 加しました。在学生が大学生活や学類で

健学科の基礎を築いた。医療短大部の4年制 大学への昇格は文部省の方針により,医学部