市 電 般 労 働 争 議 と 強 制 調 停
星 野 反 雄
lま
し
均1
き
昭和七年十月二十五日︑藤沼警視総監は︑勢働争議調停法︑第一保第一項
23
後段の規定に依
b︑職権を以て︑東京市電気局設に東京交通勢働︵組合員数約一高三千名︶の常事者双方に艶しτ︑
調停委員曾を開設すぺ5旨の通告を接した︒而してかく成立せる職権による調停委員合は︑十一月
十一日を以τ一つの閣覚書を作製し︑乙れに目出度調印を了したのであった︒第一同委員合開催の十
月二十八日以来正に十五日間︑本命日議の開催せられたる事︑前後十三岡に及んで居る︒
之の調停の経過詑にその結果に封しτ︑世人は甚だ深さ注意の日を向けて居った︒蓋し︑それは
次の諸理由に因る魚であらう︒卸ち
一若し東京市電に線罷業が行はるL時は︑東京市民に及ぼす経済的︑枇合的の影響が相営に甚
大なる事
言命
叢
布電第働争議と強制調停
一三 九
商 準 論
費量
策 七 務
一 問
︒
に大正十五年七月︑調停法賓施以来︑同誌の活用を現賞に見たるはわずかに二同である
02 5
︵昭和五年五月湯浅仲銅所︑同六年二月日本エナメY株式合祉の争議︶而しτ︑同法第一候第一
項に掲げられ℃居る︑所語︑会盆事業に於℃は︑同法の賓施以来︑未だ嘗℃調停委員舎の開設
を見たる乙と歌く︑而も︑職権による調停
1
1所謂強制調停!ーに闘し℃は今同が最初であっ
之の今同の市電争議の強制調停の結果及びその成行き如何は︑直接に同法趨用の死活問
た事
︒
〆題
とな
るも
ので
ある
︒
﹁説
一﹂
勢働争議調停法︵大正十五年同月法第五十七競︶
第一保
左=
抱ク
ル事
業一
一於
テ蹴
労働
争議
都民
生シ
グル
トキ
ハ行
政官
臨ハ
官事
者ノ
請求
一一
依リ
調停
委員
命日
ヲ開
設スルコトヲ得︑営事者ノ請求ナキ場合ト雄モ行政官鹿一一於テ必要アリト認メグルトキ亦同ジ
︑ ︑ ノ
↑蒸気電議共ノ他ノ動力ヲ使用スル鍛遣︑軌道叉ハ酷舶一一依リ公衆ノ需要一二臨ズル運輸事業
︑ ︐
ノ ︑
hノ
二乃
至六
略
/1
\ 〆
f︑ ︑
前項
一二
泊ク
ル以
外ノ
事業
一一
一於
テ弊
一働
争議
費生
シグ
ルト
キハ
行政
官鹿
ハ営
一事
者饗
方ノ
請求
一ご
伎リ
調停
委員
舎
ヲ開設スルコトヲ得
本保後段により明かたる如く︑事業が公衆の需要に慮︑ヂるものなる場合に於ては︑行政官臨調停の必要を
認むる時︑営事者の請求を待たやして︑調停委員舎の開設を職躍を以て命じ得るものであって︑との場合
行政官騒が強制し停る鮎は.口ハ︑調停委員舎の開設に闘してのみマある︒従って法律的にいふたらぽ争議
︑ ︐ ︑ .
︑ . ︑ .
︑ ︐ ︑ .
︑ ︐ ︑ ︐
︑ ︐ ︑ .
︑ ︐ ︑ .
︑ ︐ ︑ .
︑ ︐ ︑ ︐
︑ ︐
そのものと調停委員舎の開設との聞には何らの関係たきも︑然し貰際問題としては︑調停委員曾の開設
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
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︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
︑
と罷業又は工場閉鎖とが併行して存韻するといふ事賓は容認L相ざる草市﹂あり︑又枇合経済的通念として
︑ ︐ ︑ ︐
︑ ︐ ︑ ︐
︑ ︐ ︑ ︐
︑ ︐ ︑ ︐
︑ ︐ ︑ .
︑ ︐ ︑ .
も︑かLる事は考慮し特友いととである︒法文上の観貼からは︑唯︑調停委員曾の開設が強制的であると
いふ意味に於て強制調停と云はるLに過をないのである︒
﹁註
二﹂
大正十五年七月調停法が貰施せられて以来︑とれが遁用を見たるは今岡を加へて只わづかに三同に過ぎ
ない︒しかも︑昭和六年ま℃の争議件数は昭和元年には四九五︑二年三八三三年三九三
四年
五七
一
五
年九
00
六年九八四合計三七二六件に及んで居る︒木調停法が﹁死法であり﹂とか︑﹁死して生れ出たり﹂
とか︑﹁眠り践けて居る﹂とか許せられ来ったのも故・たき事情﹂はたい︒今同の市電争議によって初めて同法
は一位合的に醒めたものとせらるるに至ったのも無理からぬ事であらう︒
従つ℃︑十一月十一日︑調停調印の成立を見るに及伏︑乙の市電争議に閲する強制調停の問題に
識し℃多くの世評ど見るに至ったのである︒十二月﹁改造﹂誌上には﹁市電争議と強制調停﹂とじ
て末弘博士の戚想が封話躍を以て書かれ︑又︑同月の﹁枇曾政策時報﹂には︑枇曾局の中野氏が﹁調
停法
を見
直す
﹂
L﹂題して論評忌れた︒前者は草在る戚想文ではあるが︑その根本思想は︑かつ℃大
正十三年七月大阪市に於ける交通機関の罷業に際しτ︑同博士が公益企業に於け&る罷業躍の問題を
八月中旬の﹁岡民新聞﹂紙上に接表遣れた結論と同一の様に息はれる︒即ち︑同博士は﹁公盆企業
論
宝 章
中m電努働争議と強制調停
四
商
尋亘
主子,,.
員na 叢
第 七 競
四
に於ける争議の解決は最も公明なる方法を以℃行はる︑必要あb
︑﹂さらに一歩進んでは﹁平素から
勢働者の代表者ども加へた委員舎のようなものを作つ℃置いτ︑経替の内容を勢働者にも解るやう
にして置けば尚更いL
﹂︵
同誌
三十
一頁
︶と
一去
はる
﹂の
は︑
﹃更
に準
み℃
は事
業の
経替
その
もの
に就
い
τ︑平等なる表決樫を有せしむべき制度﹄を必要とする︵勢働法研究五三六頁︶と云はれたのと同一
趣旨に解せらる︒部ち同博士によれば︑調停は皐一克一時的のものに過ぎない︒事業の公益性から見
℃勢資聞の﹁諒解を恒常化するやラな組織﹂の存置せらる︑事が﹁勢働者が罷業の方法によらずしτ向公正なる代債を以て︑共勢働を貢る乙との可能﹂なる方法なおと論ぜられ℃居るのである︒勿
論︑か︑る恒久的攻勢資共同委員合の組織は︑宇一識を未然にふせ円︑︑魚めに︑必要にし℃有力なる組
織には相謹ない︒しかし乍らか﹂る組織の存置にも係らず︑猶争議接生の可能性は杢然消滅せしむ
る事は不可能であらラ︒
次の中野氏の論説は︑調停法の致用を強調し︑今同の調停に至るまでの経過の大要を説明し︑而
し℃本調停の結果は電気局側組合側の双方によっ℃は不満︑且︑不足なる解決燦件であると主張し
℃居るも︑しかも之を公平に考慮する時︑かk
る不
満は
立場
立場
の平
一一
回以
分に
外な
らな
い︒
而しτ︑氏は︑本調停は︑﹁面目問題の如きに超然としτ︑公明なる調停法の活用に依b事議の近
代的解決を園b
﹂た
る︑
人と
法と
の力
主以
τ︑主主れたるものにし℃︑枇曾的に見て頗る好結果を得た
るものと云ふ事を得可く︑該調停法は︑決し℃﹁生れながらにし℃眠れる﹂にあらず︑又該法は決
して死せるものにもあらず︑世人どして︑之を眠れるもの︑死せるものと云はしめたる所以のもの
は︑闘宰を是れ事左した勢資雨営事者であb︑面白問題などに捉はれた官憲自身にも責なしとせず﹂
と一 五は れ︑ 勢働 立法 制定 の局 にあ たら る︑ 土井
﹂し
τ︑同法の致用を強調せられ℃居る︒︵政策時報七O
頁
EE
−
−l
七人一良︶法律時報は︑又︑その一月競を本問題に閲する特別競とし℃接刊された︒今之を見るに︑
先づ本調停の主勤者たる総監のもとにあって︑管パ際に直接職権的調停の任に営られた警視聴調停課
長大坪保雄氏が﹁調停の結果に串ぶ﹂と題して︑本調停の﹁致果が浦結的であった事ど断言﹂3れ
℃居るにはじまb︑次に中立委員とし℃は︑遺家啓一郎氏︑従業員側とし℃は河野平次氏︵元東京
交通勢働組合中央執行委員長︶の論説がある︒更に︑この第一同の強制調停の結果よら見τ︑多少
同法に闘する候簡が認識せらる﹂に至
AY︑
ょっ
τ︑乙の修正案が必要と詰る︑にかんがみ︑かかる
改正の素材としての意味に於℃各文明困の調停法の比較法的研究が必要なる事が明白となった魚に
菊地
︵昨
日一
位︑
︶津
曲︵
即位
ι︶
長谷
川︵
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︶谷
口︵
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間山 崎⁝
︶の 四氏 が各 自︑ 欧米 各国 に於 ける
調停法に付℃詳細なる研究を接表され℃居る︒誠に︑本競は勢働立法に闘心を有する者にとっては
勿論︑現時の枇曾問題を理解せんと務むる人々にとっ℃も︑行き届きたる必護の一書なbと云ふ事
が出 来よ う︒
ー,,,_ 福間
叢
市電努働争議と強制調停
一 四 一 一 一
商 事 論 護
策 七
号髭
日間四
猶︑以上の外︑勢働経済十二月銃︑内外枇曾問題調査資料一六七競等にも︑本問題に閲する論説
が載せられ℃居b︑官時の諸新聞紙の論議にも本件の成果に闘し℃多くの論評を見たのである︒
咋︑
回れ
ば︑
今乙
Lに改めて本問題を論評するの必要はなさ様にも考へられやう︒然しながら︑上述
せる諸論は︑皆︑闘係官属の官吏︑串者︑或は従業員とし℃の立場よb本調停を見たる所論に外な
らないのであb︑中立委員とし℃の道家氏のそれも︑氏が従業員側よb選任せられたる中立委員と
して︑その所説中には雇傭主仰に封し論難ど加へられたる黙が多い様に見受けられる︒例へば氏の
﹁局の英生計劃﹂と題する項に於℃︑﹁組合側が十数年に亘って紙を剥ぐやうに一つ一つ獲得して来た
勢働僚件を一気に剥奪して︑然かも枇曾情勢に逆行しτ法の定めた公傷の扶助料迄も低下せAとす
る乙とは︑ちと惨酷ではあるまいか︒如斯は杢く公共企業たる乙とを忘却したもので替利企業にも劣
る搾
取主
義で
ある
﹂註
三﹀
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検討
﹂の
項に
於て
︑﹁
乙れ
は勿
論多
忙を極Uる局長自らの案でないことは一五ふ迄もないが︑また︑公平にして頭脳明附な局長があA
な社
撰な
案を
作成
しゃ
うと
は刊
とう
考へ
℃も
考へ
られ
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鈴程
踏の
悪い
俗吏
の案
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是な
い﹂
︵諮
問﹀
と一
去は
れ℃
居る
が如
︑3︑又﹁遺憾在る局の挑戦的態度﹂の項に於℃も﹁千三百人の強制的辞職に成功した局
側は︑不景気の折柄ではあるし︑また枇合的情勢から見てストクイキを決行すれば︑市民の極度の
反戚を買ひ︑組合は惨敗するだらヲと云よ見込から三百五名の蹴首に卦して挑戦的︑時展的態度に出
で︑二十四時間以内に回答せよと迫った︒如掛は公企業の営局者とし℃取るべき態度ではない︒中
略:
::
市民
も若
し︑
今同
の案
の内
容を
十分
に知
b︑局の態度と組合の主張主知ったならば︑恐らく従
業員
側に
同情
する
であ
らラ
﹂︿
註と断言せられて居るが却3はその一例である︒又︑従業員側の河野5
氏は
﹁勢
働者
よb見内調停法﹂の項に於℃︑調停法は買に雇傭者側を利盆する劫のみ多主宰を説明せ
られたる後︑﹁上越の如く調停法主詳細に分析検討するに︑あらゆる貼に於て勢働者側に不利であ
b︑特に事賃上のゼネスト封鎖の如きは勢働組合にとっ℃致命傷である︒乏の意味に於て私は勢働
者の立場から調停法に卦して絶封に反訴するものである﹂︵註ごと説かれ℃居る︒
凡そ︑人は事物に到する観姑の相蓮からして︑その結論を如何様にも論断し得るものである事は
事買である︒故に︑一事件の正確なる認識を得λが矯めには︑吾冷は︑各冷の立場にある者等にょっ
℃な
3るL︑相異なった所誌を聞く必要がある︒然るに︑本事賞に付ては︑五口冷は︑不幸にして︑
いまだ雇傭者側たる市電気局営局よbの所設を聞く事を得ないのである︒ょっτ︑忍は︑一つに
は︑悌貨訴訟に付い℃︑市電気局に多少の関係を有し℃居る魚︑幸にも︑親交ある営局員よb
︑今
同の交渉経過を耳にし待たる事︑二つには︑多少︑平索よb勢働立法に興味を施主︑研究を績けを
問題に封し不断の配慮を梯ひっ︑ある事︑乙れら三つの預白からして︑少しく︑ る事︑三つには︑私自身︑その経替に什℃闘係を有する二︑三の工業に於℃︑一雇傭主側として附労働
一般
雇傭
主側
とし
至芸&on司
叢
市電概労働争議と強制調停
一四
五
商
里曇
論 業
第 七 競
一四
六
ての立場から︑今同の市電争議の調停に付て論究せんと考ふるに至ったのである︒かくしτ︑本問
題に付ては︑上述せる如く︑既に︑幾多の識者によb論議せられどるにも係らず︑敢へて︑今︑本
件をば異なbたる立場よb研討せんと欲する次第である︒口ハ︑本小論に於いて述べλと宇る意見は
右の理由に基くものなるが故に︑金く私一個人のものに過ぎないのであっτ︑何等市電気局とし℃
のものでない事を一言して浴く︒
註
法律 時報 五巻 一一 抗
A
頁 同 四
同
大a
頁 同
三百F
r,cr]
. ー
頁 同
ムノ、
同
十 三 頁
本
論
自由主義をその根基とせる現代資本主義経済のもとドをける産業の弊働卦資本の闘係どして︑平
和の裡にその進行主績けしむるが矯めには︑その基礎たる自由主義なるものに封しτ︑一定限度の
制限を必要とする︒何故ならば︑勢働力の取引に於℃︑自由主義を無制限に容認するといふ乙とは
不可避的に闘争を誘殺せしむるものであるから︒而して︑か﹂る制限の基準を︑私は枇曾正義に求
めんと欲する︒元来︑一因に於ける産業の接詮が︑勢資問の卒和なる協調に侯つものである以上︑
必然に︑自由主義に封しτ︑その勢資相互に付て或る程度の制限を必要とする乙とは明白なる事賞
である︒が︑同時に叉︑かLる制限なるものは︑自由主義本来の意義とは相容れざるものである乙
\ ︑
︐
Jとも自ら明かであらう︒印ち︑一自由主義の容認の結呆は︑雇傭主側に針しては︑工場閉鎖を行
/J
\ ︑
よ事の絶封的自由を詳し︑同時に︑被傭者側に封し℃は︑同盟罷業の合法性ど確認し︑従つ℃罷業.
の自由を法律的に認むるものと謂はねばならぬ︒かくし℃︑勢賓の雨者は︑その買力を以て︑自由
にその勢働力の取引を交渉し︑決定する事を得るものと認めらるベ告である︒二然るに︑他方に
於℃︑近代自由主義経済機構下に於ける勢費雨者の利害関係は相反するもの多きが故に︑営然
か一︑る無制限なる自由主義のもたらす諸結果は︑枇命日の正義から見て望ましからぎるものである︒
かくの如き矛盾が︑一方に於℃は﹁勢働力の取引自由﹂を是認しっ︑︑他方に於て調停法制定の必
要を生むのであb︑加之︑かLる調停訟をして︑任意主義よb強制主義によるべきものたらしめん
とする動因をなすものである︒もとよh︑工場閉鎖にせよ同盟罷業にせよ︑共に多くは︑勢働力取
引に随伴するところの経済的紛宰の結果に外ならない︒が︑然し1
口疋
等の
もの
が惹
起す
ると
乙ろ
の
吐合的影響如何を考察するならば︑其鹿には︑是等をば︑車なる一企業に於ける経済的事責に過ぎ
幸子ノ~露出
叢
本営努働争議︑と強制調停
一四
七
商 準 論 議
第 ー ヒ
務
一四 八
ぎるものと宥過し去る乙との出来ぬ重大なる多くのものが存する︒このことは︑殊に︑その企業が
公の
利盆
ハ註
一
Uに闘する場合の如き︑或は︑被傭者の教大なる場合の如きに於て著しい︒
何を以て公盆企業の標準となずかに付ては︑こ
Lには詳越せず︒企業の﹁世合的機能﹂︵﹃ORZQ同Z o o s −o︶に付ては法律時報 菊地氏論文一入頁︑末弘博士︑労働法研究四六五頁
ll
凶六八一具︑ヵヒタ
Y キH 品 I 品﹁労働法提要﹂石崎︑児一峰︑謬V
書主
本一
O六||七頁U
等品 世間
⁝︒
乙れ︑自由主義経済制度の図々に於℃︑州労働争議調停に闘する立法が制定せられ︑しかも︑か︑
る調停制度が任意主義よb次第に強制主義に向ひっ︑ある理由なのである︒
我園の現行調停法︵荏註諸制︶は︑第五十二南台に於τ
︑治安警察法第十七僚が撤廃せられ︑
a 5
努資双方が法律的平等主保陪せらる︑に至b
℃工
b︑雨者に於℃な苫る︑自由︑平等の珪用︑無用
の貫力的闘争をば︑極力防止せしUるの目的を以τ︑争議の調停の矯めの岡家的機闘を樹立せしめ
んとするが矯の立法に外ならないのであって︑皐一寛︑上越の如主自由主義経消を根基とする産業組
織の必然的害悪を︑自由の制限によっτ︑減少し︑稜和せんとする一耽曾的立法に外ならない︒従つ
℃︑本法の立前は︑必然的に︑自由主義経済の是認を根基とするものでなければならない︒かLる
観拙から︑本調停を観察する時に︑まづ第一に私の留意する結は︑今同の行政官醸の職権による調︑
停の時期が果して営を得たるものなbしゃ否やといふ乙とである︒卸ち︑本件は今少しく官事者間
の自由交渉に委ねしむ可3では左かったらうか︒換4一
一目
すれ
ば︑
同法
第一
僚に
云ん
所の
﹁勢
働事
議費
生
v LY
タYトキ﹂の意義如何の問題である︒而して︑之の問題は︑各事案に闘する事情如何によって
決せらる可きものであるには相蓮ないが︑その時期如何の認定は︑古事者よちの詰求による調停の
場合は勿論︑職権による調停の場舎に於℃は特区︑誤らる﹂事のな3事を必要とする︒査し︑雷該
行政
官藤
が未
︑だ
﹁勢
働争
議接
生
タトキ﹂と客観的に認め得ゴるにも係らず︑只︑車に営事者一h v Y
方の熱心なる請求
1
1殊忙調停の請求を︑営事者の一方︑が自己の不利なる立場主擁護する目的を以一
て行政官一陣を利用せんとする場合︑郎ち﹁泣言こむ﹂場合
1
1あλ
リ た bとか︑或はその結果の祉曾
的重要性に鑑みて︑諸新聞等が︑勢費聞の一紛守をば︑宛も﹁事議費生シタ
wy
トキ﹂の如く誇大に報
導したる事等によbて︑該勢資問の紛争の認識を誤まる︑が如き事は︑最もつL
しむ
可主
事で
ある
︒
之の事は自由主義経済が容認せらる︑以上︑勢査問の紛宰はあくまで雨賞事者間の相互交捗によb
解決するといム事を︑原則として是認することから嘗然生る可さ結呆であらねばならない︒蓋し︑
確認せられたる被傭者の国結拡左罷業擦との力は︑決して一雇僻者の資本の力に比し︑劣れるもの
とは謂ひ得ぎる︑が故である︒乙れ法文に﹁勢働争議後生シタYトキ﹂と明記して︑調停のな苫る可
き時期に闘し︑明かなる基準を示せる乙とよbしても明白である︒勿論之︑に︑﹁勢働雫議接生
LVタYトキ﹂と一五ふは︑必ずしも︑工場閉鎖︑或ひは同盟罷業︑等の買力行常が現買に賀行せられ
一四
九 論
合 時瓦£
布宮崎労働争議と強制調停
商 警主 論 議
第 七 務
一五
O
﹁勢働僚件其他に闘して営事者相互の聞に意見の一致を
見る乙左能はず︑賞力的手段に訴へ℃争議を解決するの外主主事態に立ち至った場合に於て︑﹁宰議 たる時と云よ意でない事は明かであって︑
接生
タu v
wF
﹂も
のと
見る
の外
はな
いで
あら
う︒
﹄ハ
註三
﹀と
思よ
︒
又︑乙︑に所謂﹁勢働争議﹂と云ムは︑車に﹁庚義ノ所謂勢働僚件−一閲係アY
モノ
ノミ
ト一
五プ
ヤ
クニ
解﹂
ハ註
問︶
苫る
可き
もの
なbや否や︑従って同情罷業︑政治罷業等の如く具瞳的に雇傭者に要求
する所なき罷業は調停の僚地なきものとしτ該法の適用を見る可らぎるものと解す可3
か︑
或は
︑
此種の雫議に於℃も調停可能なbとの見極めがつき得る以上︑総℃の争議につ3℃調停の開催が許
3る可きものなbや︑は︑法文の上のみにては不明なるも︑立法者の意思としては恐らく前者の如
く︑度義の経済宇議のみに趨用さるべきものとして立案3れたるものであらう︒今乙れを本事案に
付て考察する時︑本紛事が経梼的のものなbし事は明白であb︑従って︑それが調停の可能なbし
は明かである︒故に問題は只︑果して︑その職権による調停が︑行政官鹿たる警視藤氏主b℃宣言
﹁勢
働争
議殺
生シ
タ
wy
トキ
﹂
vy
﹂看
倣し
得る
や否
ゃに
在す
る︒
少しく︑乙れを事
せら
れた
る時
期︑
が︑
寅に什℃観察してゆかう︒
東京
市電
気局
は︑
一方には震災の創演︑他方には他の種々なる交通機関の出現又は護達した事等
の理由によb︑財政上甚しさ苦境に立った︒乙﹂に於屯電気局更生計童の矯め︑昭和七年五月課長︑
掛長よb成る委員曾が成立し︑同年七月を以て審議終了し︑立案を得るに至った︒今乙の更生案の
内容♀5
につ
いτ詳細に批評する事は︑本事案の根本問題に細るL上から非常に必要なる事ではあ
三︑には只︑直接︑争議と最も闘係深さ勅のみにつき言及するに止める︒
るが
言主 ︑
治安警察法第ト七僚は次の様である︒
左ノ各競ノ目的ヲ以テ他人ユ封シテ暴行脅迫シ若A公然誹段シ叉ハ第二競ノ目的ヲ以テ他人ヲ誘惑若ハ煽動
スル
コト
ヲ得
ズ︒
︑ F J
↑勢務ノ保件叉ハ報酬一一閲シ協同ノ行動ヲ詩スベキ闇結一一加入セシメ叉ハ共ノ加入ヲ妨グルコト
コ同盟解雇若ハ同盟罷業ヲ遂行スルガ話使用者ヲシテ勢働者ヲ解雇セシメ若ハ勢務一一従事スルノ申込ヲ担
/f︑ ︑
結セシメ又九時労務者ヲシテ勢務ヲ停鹿セシメ若ハ勢務者ヲシテ雇傭スルノ申込ヲ担結セシムルコト
︑
三勢務ノ僚件叉ハ報酬一一闘シ相手方ノ承諾ヲ強ユルヨト ノ
fL
耕作ノ目的ニ出ヅル土地賃貸借ノ僚件一一闘シ承諾ヲ担ユルガ鵡相手方一一封シ暴行脅迫シ若ハ公然誹腰スル
= 主 ト
而して︑同法第三十僚には同僚建背者に封ナる罰則が規定されて届る凸
本僚はとれを一一揖して了解し得らるLが如く︑車たる﹁誘惑︑煽動﹂ずら犯罪として鹿罰守らる可きを
規定するのであるから︑その結果事宜上には同盟罷業の成立及び活動は不可能とならしむる恐れがあった︒
論
費生
中m電努働居申議と強制調停
一五
商
高主
量是
とれ同僚の鹿止令られた事は︑賓質的には罷業の語法性が容認せられ︑精神的には罷業の自由が確認ぜられ
一 五 論
第 議
七
た結果を見るに至ったものと断言し縛ると思ふ︒
設
末弘
博士
.帥
労働
法研
究四
七八
111四七九頁
言主 回
上
四七八頁︑長岡長官の委員舎に於ける説明︵委員合議録第五同一三頁﹀同
かかる更生薬の作成に営って︑前越せる如く末広博士の一五はるるが如き恒久的たる勢費共同委員舎によっ註五
て︑同案の作成を見る事は︑勿論望ましき事には相謹たきも︑間労働組合法︑努働協約法の制定さ︿見ざる我
園の現般に於ては︑かかる事は費現不可能であらうし︑又よしかかる立法の制定ありたりとするも︑かかる
根木方策にまで被傭者組合をして閲興せしむ可きや否や.といふととは︑大いに考慮を要ず可きもの市﹂あると
思ふ
︒
狛︑との電気局更生案に付て段︑道家氏の﹁局更生計劃﹂﹁更生案再検討﹂たる二項のうちに︑かたり思ひきった
批評が垂円かれて居る︒叉︑木更生案に封ずる東交相ム日制の意見比付ても︑その第四項にが︑て︑間氏がとれを︑J
J
︑
︑ ノ
要約して書かれて居る︒その要黙を見れば︑一電集局資本の整理二高利債の低利債への借り換へ己
〆f︑ ︑
ft
・ −
︑
電力料の値下︑を根本整理の必要あるものとたし︑↓に於ては電気局の投下資本は︑その五割が昼費本たる
/t︑
\hノが故に︑とれをAT減し︑震災に土る負携のうち五千寓園は木市に於て負櫓す可きものたるを論h
し︑
にに
付℃
は︑年額百二三十寓固の捻出を可能友りとし︑一こに付ては年額二百寓園の電力料の節約は困難にあらや九一旋〆z︑って理事者としては以上一二つの根本整理に努力ず可きマあって︑決して今回の更生薬の如く︑賜者たる従業
或は手営削減の如きによって局財政の再建を計る可きもの℃ない︑と主張さる︒私も︑此等︑組合憾の主張
に︑合理的なる多くのものあるを感知する︒が︑然し︑かかる根本的問題は︑とれを論評する事は容易であ
っても︑之を賓際問題に付て見るたらば︑その賓行に際し︑如何に甚だしき困難が障件ずるものであるかは︑
多少ともかかる財政問題に理解ある者︒︑充分に察知し得る所である︒殊に︑かLる根本的問題に付て︑局
理事が組合代表者と共同委員舎を開設するといふ事が︑現時の経済︑枇合組織として認め得らる可きや否や
位︑
一私
の疑
問と
ナる
所で
ある
︒
京て︑右の如くにし℃得たる更生案の結果︑昭和八年度の経替費の不足分
25
とし
て︑
三百
四十
ニ
寓固が計上詰る︑に至った︒矯めに︑委員舎はやむなく︑従来の従業員の諸手営のうちょb
︑百
四
十九寓圏︑物件費のうちょb︑六十寓闘を削減し︑更に︑不足分︑百三十三寓固に什℃は︑之に相
営する蹴首を断行する乙と︑なるに至った︒︵乙の事賃は︑資本主義経済下の企業に於℃は止むを得
ゴる
所で
ある
と︑
私は
考へ
る︒
︶而
して
︑之
れが
矯め
に︑
職員
三百
七名
︑ハ
一二
︑一
五
O名
のラ
ち︶
運轍
一般
備員
六三
六名
︵一
ニ六
OO
名のうち﹀の整理を必要とす従業員三百六十三名︵七五
O
O名のうちU
るに
至っ
た︒
叉︑諸手営のうちょh︑百四十九寓回を削減する結果としては︑従業員の所得は平均一割六七分
の減少を見るに至るのである︒
以上が今同の更生案のうち本問題と直接関係深主事項である︒猶︑更生案には康範固にわたb傭員
、前
議
布電惜労働争議と強制調停
ι五
高 挙 論
叢
第
ヒ
競
一五
四
規程の改正が含まれて居る事を乙︑に一言する︒
註六との外︑昭和八年度に於ける負債錯却不足額四百寓国が計上されて居る︒との宮市置は︑叉︑間接に経替費
の削減に大なる影響を及ぼして居る事忙注意する必要がある︒
上速の如く︑更生案の樹立は七月を以て終了した︒乙れを耳にしたる従業員組合は八月︑乙の更
生案に封する抗争委員曾をつくb︑ゼネストの計童ど以て針抗せんとした︒他方局理事者は九月一
Bを以て前越の職員及備員の整理に関する方針を楼表し︑停年制の低Fによって︑よb多くの自殺
的・なる退職希望者を勧誘したのである︒その結果︑職員及運輸備員に於ては︑預定数を得るに至った
が︑一般備員に於ては︑尚三百五名の不足を見るに至ったので︑やむなく十月十五日︑館員に針す
る強制整理の方針︑井びにその方法等は︑乙れを他日に譲る可き事を脱税表した︒之︑に於て︑十月
二十百︑従業員側に於ては念透︑役員の改選を行以︑新幹部は全部委協系の者から成った︒乙︑に︑
局は十月二十一日を以て︑強制整理の方法︑井びに手嘗削減に閲する詳細を接表し︑局長自ら従業
員代表に︑乙れに閲する懇切なる説明を奥へて︑その承諾を求めた︒然るに︑従業員側は︑乙れを
拒絶すると共に︑整理案に什ての修正を求め℃止まなかったので︑十月二十四日︑局は共同委員曾
開設を提唱し︑勢費共に胸襟を聞きて前途の財政難の打聞を論議せん事を求め︑問委員曾開設の諾
否の確答を二十五日までにせられん事を要求した︒
乙れ
よ
93
b︑従業員の3︑十月二十四日夜よ
抗争委員はほとんど全部その所在をくらまして居ったが︑彼等は二十五日午後四時にゼネストに入
る指令を接したb左惇へられた︒乙\に於て遂に警調鹿は同日夜︑本案に針し︑調停法第一僚によっτ︑職躍を以て調停を在す可主事を宜し︑かくして︑同月二十八日調停委員全部の選出を見︑委員
曾が成立するに至ったのである︒
以上が︑調停.委員曾成立に至るまでの経過の大要である︒乙れを只︑表面的に観察するならば︑
本事実の十月二十五日の肢勢はその雨宮事者︑が︑所訪︑﹁勢働争議殺生シタ
Yト
キ﹂
正一
五ふ
が如
さ客
観的朕勢に立ちたる様に考察し特られない事はない︒然し乍ら︑本事案の内面的経過をよく見る時︑
其慮には之れを以て︑﹁勢働争議殺生シタJYトキ﹂といふが如き時期とは戚符し得ちれざるものが
ある様に私には考へられる︒従って︑本問題解決の矯めに︑猶延ぶるは薮目︒乞以てした攻らば︑よ
し︑部分的友小罷業が一雨日行はれたbとするも︑必ずや局の主張せる如く︑完全在る整理が決行
芯れ得たものと考へ得らるLのである︒私をして言はしむれば︑従業員の新幹部は︑到底ゼネスト
の決行の不可能事たるを知っては居たもの︑︑猶︑表面にはゼネスト決行の大茄どか︑げ︑その結
果の枇曾的重大佐よp
りし
て行
政官
臨臓
をし
て調
停に
乗b出づる事の必要を深く戚得せしめ︑以て︑乙
の調停による委員舎に於て自己に有利なる結果を獲得し得るの機舎をつかむと同時に︑自己が幹部
としての立場を有利に擁護せんとする一石一一烏の方法をとったもの左見る事を得るのである︒私は︑
論
重 量
市電慨労働争議と強制調停
一去 五
商 撃 論 叢
第 七 宮 尾
一五 六
今同の紛争をし℃強制調停の成立にまでもち束︑た3しめた従業員新幹部の賢明3には威服すると同
時に︑彼等の所謂﹁泣主乙み﹂に︑常に容易に戚動する行政官臨臓の調停課の心情にも同情を惜しまぎ
るものである︒然し乍ら︑今同の事案に於ては︑任意退職者数が約千名以上にも及び︑従つ℃︑問
題は僅かに三百五名の強制退職者と備員規定改正問題に外ならないのである︒而し℃︑乙の後者の
決定は寧ろ︑局主張の如く共同委邑ハ舎の成立を受諾しτ︑その協議に譲るとせば︑残る問題は唯︑
前者郎ち︑三百五名の強制退職者のそれのみである︒然るに︑該強制調停の結果︑更生案の完全な
る賓施を期待せる営局者は︑乙Lに︑約八十高園の譲歩をな当ぎる可らゴるに至b︑魚めに徹底せ
る整理案の賓硯を見る事を得ゴるに至った事を︑私は甚だ遺憾に息ふのである︒八十高閣にも上る︑
か︑る英大なる譲歩といよ乙とは︑市の財政の如3にあって初めて可能なのであって︑普通一般の
企業にあっては到底賞唄し得ぎる乙とであらう︒
叉︑私は︑備員規程の一部改正によb︑従業員所得が平均一割五分飴の削減を見るに至る事に付
ては︑大いに従業員に同情を表する︒が︑しかし︑現今までの備員の所符は﹈大戦中の最好景気時
に於けるそれを何等の襲更なく持績し来った所のものであっτ︑今日の不況時に於ては︑乙れに多
少の削減が加へらるればと℃︑叉巳むを得ゴる所ではあるまいか︒
現に︑之を他の種々なる交通勢働者の所得に比すれば︑決して劣ってゐるものでは一ないであらう︒
加之︑その従事し℃居るところの勢働が︑直接市民の公盆に閲するものなるが故に︑草純に物質的
に賊
労働
力の
買買
なる
見地
よ
bせ
ず︑
主ハ
底に
多少
な
bとも枇曾奉仕的精神があらJた
主も
ので
ある
︒
勿論
組合
側の
意見
ハ本
論詰
史空
間ち
の如
3︑根本的財政更生策の樹立にして可能ならば︑従業員側に
とっ
τ︑
h有利なる策を樹℃る事は容易であらうが︑若しそれが種々なる事情から不可能であるよ
とするならば︑本夏生案を根本として︑局主張の如く共同委員舎を開主︑以℃強制退職誼に備員規
程改正に闘し℃協議を開始すべきであらう︒三れ︑一方に強力なる組合主組織し︑乙れが統制力の
もとに︑罷業主以て雇傭主に卦抗し得るの自由が容認せられτ居る以上︑従業員としτなす可き最
公正なる協議方法なbと謂はねばなるまい︒然るに︑共同委員曾設置の提案を布施し︑罷業決行主
宣し
τ︑その結果の重要性を高調し︑以て行政官臨をし℃調停にのb出さしむるが如き環境を醸生
し︑しかも︑その結果に付℃は︑﹁調停法はあらゆる勅に於℃勢働者側に不利であb
︑:
・:
・調
停法
に
封し℃絶靖氏反卦する﹂との言をなすに至つ℃は︑私白金く理解し得ゴる所である︒
J要之︑本同の調停は︑草に﹁罷業を防止し得た﹂と一疋よ貼から見たならば浦知的ではあらうが︑
之れど雇傭主の立場から見れば︑少しく時期の早からJし事が遺憾に思はれるのである︒勿論︑罷業
は勢資双方にとb℃のみならず︑企業の種類によb℃はその枇曾的の影響の甚大なるものもあるか
も︑極力その防止に努む可き事は︑勿論是認す可きであb︑乙の意味に於τ︑労働争議の調停︑仲
論
議
中昭電努働争議と強制調停
一五 七
商
号皇
<'b 日間
叢
第
七
霊草
一五
八
裁制度の枇曾的重要性も亦確認し符るものには相違ない︒だが︑か﹂る調停︑仲裁制度の重要性に
も拘ず︑猶それらに至る過程に於ては︑少くとも自由主義を是認せる今日の経持組織下にあっ℃は︑
勢資営事者双方をし℃充分自由なる立場に於℃協議をつく苫しむる事︑が最も必要なbと謂はねばな
らない︒乙料︑強制調停制度を以て特色とする濠洲聯邦に於τ︑一方には調停委員合に閲する制度
の新設によ
by
勢資聞に未一戸真の事議が畿生せざるに先立って之が慮理を固らLUる様︑努めしむ
ると同時に︑営事者の買力に基く自由協議を認めたる結果生ずる罷業井ぴに工場閉鎖を絶到に禁止
する
従来
の規
定を
ば︑
鹿止
又は
畿更
せま
る可
から
ぎる
に至
った
︿一
九二
八年
︑一
九一
一行
︶年
改正
法︶
のは
︑蓋
ι自主冷義経済下に於℃は巳むを得まる所と謂ばねばならない事と私は考へる︒
以上の結に闘じτ︑外凶の立法例︑誼に賓際を研究する必要のある事は言を全たないが︑それは
他目に譲b︑只弐の乙とを申し加へてあく︒印ち︑最も多分に自由主義的である悌図の一八九二年
十二月法記於℃は︑調停申立が︑罷業宣言以前左以後とに別れ℃居るけれども︑しかもこれを寅際
に付℃見るならば︑罷業前の自殺的調停申出は殆λ
ど行
はれ
ない
と見
る事
︑が
出来
る様
であ
る︒
猶︑今岡の如3強制調停が成功したといふことには︑﹁非常時﹂と一五ふ枇曾情勢とその時日が大演
習直前であったといよ事賓とが︑特に考慮に入れられねばならない事を一言する︒之のニつの事買
は一方︑警視鹿嘗局をして是非とも罷業の接生を防止せしむるの決心主堅からしめたると同時に︑