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Hi. Hello. My name is What s your name? Nice to meet you. How are you? I m OK. Good morning. How are you? I am fine, thank you. My name is. Nice to me

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(1)

Ⅱ-1

年間活動計画の基本的な考え方

本校では,第1・2学年は,教育課程外の時間で年間約20回(1回は25分

のショート・モジュール),第3学年以上は「総合的な学習の時間」で年間35

時間の英語活動を実施している。年間活動計画立案の際には,1年間を見通して

系統的な計画になるよう留意する必要がある。そのため本校では次の3つの点を

工夫している。

1年間を「導入期」

「充実期」

「まとめ」の3つに分け内容を考え

時 期 主 な 活 動 内 容 導 入 期 新しい英語表現や外国の人,友だちなどに興味・関心を持つことができる ような活動 充 実 期 現実のコミュニケーションの場面を意識し,必要な表現に慣れ親しむ活動 ま と め これまでの内容を生かしたり振り返ったりする活動 月 テーマ 単元名 目 標 4 ・ 5 仲 良 く し よ う 自己紹介をしよう! ・ 世界には様々な言語があることを 知る。 ・ 挨拶のマナーを知り,自己紹介をす ることで友だちや初対面の人と積 極的に意思の疎通を行おうとする。 6 ・ 7 た ず ね て み よ う インタビューをしよう! ∼English Day で外国の人と 友だちになろう∼ ・ 積極的に相手に質問したり,尋ねら れたときに答えたりする。 9 ・ 10 発 表 し よ う Discover Japan 発表会を開 こう! ∼外国の文化と日本の文化の 違いや共通点を見つけよう∼ ・ 世界には様々な文化(衣類・食生 活・習慣)があることを知り,その 言い方を理解する。 ・ 調べたことを,聞いている人に分か りやすく発表する。 11 ・ 12 お 客 さ ん を も て な そ う クイズ大会をしよう! ・ 英語と日本語それぞれの言葉のな りたちの面白さに気付く。 ・ 自分たちの気付きをクイズにし,そ れを解いてもらうことで,日本語を 楽しく紹介する。 1 ・ 2 ・ 3 学 習 を 生 か そ う 川地小学校を紹介しよう! ・ 時間割りや給食を紹介する活動を 通して,相手に正確に伝えようとす る。 ・ 相手の好きな教科やメニューを聞 く活動を通して,正確に聞き取ろう とする。 ・ インタビューで分かった情報を外 国の人にも分かりやすい掲示物に しようとする。

(例) 第5学年 年間計画

(2)

全校で共通のテーマを設け,従来の「積み上げ型」から

「スパイラル型」の年間活動計画に発展させる

今年度は,

「仲良くしよう」

「たずねてみよう」

「発表しよう」

「お客さんをもてな

そう」「学習を生かそう」の5つのテーマを設定している。学年により単元は変わ

るが,過去に学習した表現を繰り返し使えるように配慮する。

〈同じ言語材料を繰り返し使っている例〉 テーマ 学年 単 元 名 目 標 主 な 言 語 材 料 1 ・2 年 はじめまして あいさつをしよう ・自分から進んで挨拶をする。 ・相手の目を見て話したり聞いたりする。 ・ゲームを楽しんでする。

Hi. Hello. My name is ∼ What’s your name?

Nice to meet you. How are you? I’m OK. 仲 良 く し よ う 3 年 自己紹介をしよう ・相手の顔を見て話したり聞いたりして自分から 進んで挨拶をする。

Good morning. How are you? I am fine, thank you.

My name is∼. Nice to meet you. テーマ 学年 単 元 名 目 標 主 な 言 語 材 料 1 ・2 年 ありがとうのきもちを つたえよう ・動物のカードを作り,お客さんに渡す。 ・自分から進んで相手の目を見て,話しかけ る。 動物・野菜

Here you are. Thank you. You are welcome.

3 年 「いっしょに遊ぼう」 と さそってみよう ・相手に伝わるよう,にジェスチャーを加えてはっ きりと話したり,相づちを打ちながら聞いたりす る。

Let’s play together! Let’s play ~! Here you are. Thank you. 色々な遊び お 客 さ ん を も て な そ う 4 年 買い物をしよう ・買い物に必要な英語表現や,食べ物の名前 の英語表現に慣れ親しむ。 ・お店を開き,お客さんをもてなす。 色々な食べ物

May I help you? Here you are. How much (is it)? ∼dollars Thank you. テーマ 学年 単 元 名 目 標 主 な 言 語 材 料 5 年 インタビューをしよう ・積極的に相手に質問したり,尋ねられたときに 答えたりする。 What’s this? Where are you from? Where is it on the map? Please tell me.

Famous foods in your country? That’s right. た ず ね て み よ う 6 年 できることを紹介し よう 外国の人と会話を してみよう ・できる,できないという表現を使い,自己紹介 ができるようになる。 ・会話の仕方や会話に使う表現に興味をもつ。 ・積極的に英語を使って,会話をしようとする。 会話に使う言葉や言い方に慣れ親しむ。

I can∼. Can you ∼? Hello. May I ask you a question? My name is ∼. I live in ∼ . Where are you from?

How do you feel about Japan? Thank you very much. Enjoy your holiday.

(3)

魅力ある題材作りをする

低学年では児童が身近に感じる題材を取り入れ,学年が上がるにしたがって,

実際のコミュニケーションを意識した場面や,外国との文化の違いに気付くこと

ができる題材を取り入れる。

〈児童の発達段階に応じた題材設定の例〉

このような工夫をしながら年間活動計画を立案することで,系統性を持たせた

せ,児童の意欲を保ちながら無理なく英語活動を続けることができると考える。

学年 単 元 名 主 な 活 動 内 容 1年 2年 うたっておどろう ・身体表現をしながら話したり歌ったりする。 ・数や体の名称を言う。 3年 「いっしょに遊ぼう」とさそ ってみよう ・色々な遊びを英語で言う。 ・「いっしょに遊ぼう」と友達をさそって遊ぶ。 4年 買い物をしよう ・英語で買い物をする。 ・外国と日本との買い物の仕方の違いに気付く。 5年 発表会を開こう ・世界には様々な文化(衣服・食生活・習慣)が あることを調べる。 ・調べたことを聞いている人に分かりやすく発表 する。 6年 外国の人と会話をしてみよう ・修学旅行やEnglish Day で,外国の人と英語を 使って会話をする。

(4)

Ⅱ-2

評価について

低学年

中学年

本校では,英語活動においても,評価の観点をあらかじめ明確にして計画的に評

価資料を集め,子どもの変容を見取ることにより,子どもの意欲を向上させたり,

年間計画の見直しや授業改善につなげたりすることができると考えている。

今年度は,低学年・中学年・高学年に分けて評価規準を作成し,評価している。

○実施時間:年間活動時間(年間約20回

1 回25分のショート・モジュール)

低学年は,教育課程外の時間として英語活動を行っているが,「総合的な学習

の時間」へのつながりを意識して,中学年と同じ観点で評価規準を作成している。

観点 ①見つける力 ②伝え合う力 評 価 規 準 世界には様々な生活習慣や言語・文化 があり,それぞれに違いがあることに気 付くことができる。 身近な人や,異なる文化や言語を持つ人 たちと,楽しく交流しようとする。

○実施時間:

「総合的な学習の時間」で年間35時間

小学校学習指導要領には,「総合的な学習の時間」において外国語会話等を行

うに当たっての配慮事項が次のように示されています。

つまり,英語のスキルを身につけることに偏った英語活動を行うことは,「総

合的な学習の時間」の内容としてふさわしくない。

昨年度までの本校の評価規準は,「興味・関心」についての観点はあったもの

の,体験的に学ぶ視点が弱いものであった。そこで,「総合的な学習の時間」で

行う英語活動の趣旨を踏まえ,評価規準を再検討した。

本校の「総合的な学習の時間」には,

「ふるさと・ふれあい」

「国際理解活動」

「情報」の3つの領域があり,

「課題発見力」

「思考力・判断力」

「表現力」

「実践

国際際理解に関する学習の一環としての外国語会話等を行うときは,学

校の実態に応じ,児童が外国語に触れたり,外国の生活文化などに慣れ

親しんだりするなど小学校段階にふさわしい体験的な学習が行われるよ

うにすること。

(5)

高学年

力」「自己評価力」の5つの観点で評価している。英語活動は,3つの領域の中

の「国際理解活動」の内容として位置づけており,5つの観点の中の「課題発見

力」「表現力」について重点的に評価するよう見直しを図り,次のように設定し

ている。

観点 ①見つける力 ②伝え合う力 評 価 規 準 ア 世界には様々な生活習慣・伝統・文化 があることが分かり,それぞれに良さが あることに気付くことができる。 イ 英語活動や交流活動の中での疑問や 気付きを主体的に解決しようとするこ とができる。 ア 場に応じたあいさつや,気持ちのよい 接し方ができる。 イ 地域や外国の特徴などについて,体験 して気付いたことなどを分かりやすく 伝えることができる。

○実施時間:

「総合的な学習の時間」で年間35時間

第5・6学年は,学習指導要領の改訂により新設された「外国語活動」が来年

度から先行実施されることを見据えて,外国語活動の目標の3つの柱を評価の観

点とし,具体的な規準を設定している。

観 点 ①言語・文化について理 解すること ②積極的にコミュニケーシ ョンを図ること ③外国語の音声や基本的な 表現に慣れ親しむこと 評 価 規 準 ア 日 本 と 外 国 と の 生 活・習慣・行事などの 違いを知り,多様な物 の見方や考え方がある ことに気付いている。 イ 異 な る 文 化 を も つ 人々との交流等を体験 し,文化等に対して理 解しようとしている。 ア 相手の思いを理解しよ うとしている。 イ 自分の思いをさまざま な表現方法で伝えようと している。 ア 英語の音声やリズムを 楽しみ,日本語との違い から言葉の面白さに気付 いている。 イ 英語の基本的な表現を 聞き取ったり使って話し たりしている。

(6)

Ⅱ-3

授業の工夫

活動の目的を明確にし,児童が英語を「使ってみたい!」と思うことができる授

業づくりのために工夫してきた事例を3点紹介します。

(1)インプットを重視した授業への改善

コミュニケーション活動を行う際,必要となる語彙や表現を短時間で導入し,

アウトプットを急いでしまうと,児童は主体的に活動できません。たっぷりと聞

かせることを大切にした授業づくりをめざし改善を進めてきました。

校内授業研究会で検証した3回の授業から改善の過程を紹介します。

学 年:5年生 期 日:平成20年5月16日 単元名:自己紹介をしよう ゲーム形式をとり,児童が楽しみながら意欲をもって発話できるように工夫した。 インプットが不十分なままで発話を求めると,パターンに沿った会話はできるも のの,児童が発話を不安に感じたり,とまどったりしてしまう。 授業改善事例 1 指導の意図 改善に向けた気付き 学 年:6年生 期 日:平成20年6月27日 単元名:できることを紹介しよう インタビュー活動に行う前時に,発話を求めず聞くことに集中できるよう工夫した。 インプットの量を意図的に増やすと,簡単なパターンの繰り返しでも児童の意欲 を持続させることができる。 学 年:6年生 期 日:平成20年10月2日 単元名:自分の一日を紹介しよう 聞く活動をスモールステップにし,同じ表現を繰り返し聞かせる方法を工夫した。 目的をもたせて繰り返し聞かせれば,英語表現を覚えようとするのではなく,使 ってみたいという意識を高めていくことができる。 授業改善事例 2 指導の意図 改善に向けた気付き 授業改善事例 3 指導の意図 改善に向けた気付き

(7)

「授業研究ワークシート」からの抜粋

自分から進んで話しかけようとする態度を育てる

指 導 の 工 夫

・English Day で,これまでに学習した英語表 現を使って実際に会話をするという目標を 明示する。 ・相手のよいところを誉める表現や聞き返すと きの表現などを紹介し,会話をつなぐ方法を 紹介する。

めざす児童の様子

・自ら話しかけている。

・自己紹介をし合っている。

・分からないことを尋ねている。

1時間目

英語ノート p.4,p.5,p.6

○ALT と HRT のやりとりや CD の世界の挨拶 の言葉を聞いてその場にあった挨拶の仕方が あることを知る。

○“How do you do.”の言い方を知る。

6時間目

最終タスク

English Day

○はじめて会う外国の人に自己紹介をしたり, 質問をしたりして楽しく過ごそうとする。 ○クイズを作る。

児童の様子

・English Day では自分から声をかけ,自己紹介をす ることができた。 ・あらかじめ用意していた質問をし,答えてもらった ことで伝わった喜びや,答えが分かった喜びを味わ っていた。 ・休憩時間や給食の時間に初めて会った外国の人と遊 んだり話したりする姿がみられた。 ・「興味や疑問を持ったが聞くことができなかった。」 という感想を多くの児童が持った。

2時間目 英語ノート p.24,p.26

○自分の名前と好きなものを言葉やジェスチャ ーを使って伝える。

成果と課題

○Name Bingo や Three Hint Game は児童に「聞き たい」という意欲を持たせることができた。 ○English Day に外国の人と話をするという課題は 児童に英語を使う必然性を持たせることができた。 ●使用する表現の導入をスキットで行うと,児童がと まどうことが多い。自然な導入方法が課題である。 ●たくさんの表現を取り入れたため,児童の中には発 話に不安を感じている児童もいた。発話の前にしっ かり聞かせる活動を仕組む必要がある。 ●「話したい」「聞きたい」という「思い」を持たせ るような活動にしていかなければならない。

第5学年【英語ノート試作版 Lesson 1Lesson 4】

TASK 「自己紹介をしよう」

H.20.5.16

3時間目

○友だちのよいところを見つけてほめる言い方 を知り,言い方を練習する。

4時間目

Name Bingo

○好きなものを尋ねたり,答えたりしながら問 題を解く。

指導案(本時学習展開へ)

5時間目

○複数で自己紹介をし合う。 授業改善事例 1

活動の流れ

授業メモ

(8)

指導案(本時学習展開)

活動内容 児童の活動 HRT の指導と支援(★) ALT の指導 (評価方法)評 価 1あいさつを する。 Good afternoon Green sensei. I’m …. It’s … . Good afternoon Mr.Green. Good afternoon everyone. How are you ∼? How’s the weather today?

2歌を歌う。 THE ALPHABET song を歌う。

歌を歌うことを知ら せる。

Let’s sing a song “THE ALPHABET song”. 一緒に歌う。 3活動のめあ てを確認す る。 今日のめあてを知る。 今日のめあてを知ら せる。 4 復 習 を す る。 質問の仕方と答え方 を練習する。 答えるカードを示す。 ★相手を見て,身振り を付けて分かりやす く答えることを意識 させる。 発音指導をする。 Do you like ∼? Yes, I do. No, I don’t. I like ∼. 5Green 先生 の好きなも のを聞き取 る ・ALT と HRT の会話 から ALT の好きな も の を 聞 き 取 り 答 える。 ・好きなものはOK 嫌いなものはNO と言う。 What’s this?クイズの やり方を示す。 絵カードを示す。 What’s this?クイズの やり方を示す。 答えを言う。 6 NAME BINGO を する。 ・NAME BINGO カー ドを作る。 ・言い方の練習をす る。 Excuse me. Pardon ? Do you like ∼? Yes, I do. NAME BINGO カー ドの作り方を示す。 NAME BINGO カー ドの作り方を示す 発音指導をする。 Excuse me. Pardon ? Do you like ∼? Yes, I do. No, I don’t. I like ∼.

友だちの好きなものをたくさん聞きだそう!

Hello,Mr.Green. Mr.Green, do you like dogs?

Do you like apples? Do you like soccer? OK thank you.

Hello,Ms.Hasegawa Yes, I do. I like dogs No, I don’t.

Yes, I do. I like soccer.

Excuse me. Hi! Hi! Mr.Green,do you

like tiger? Yes, I do. I like tiger. Sign please. OK.

Thank you. Do you like cows? No, I don’t.

I like dogs. Sign please. OK. Thank you.

(9)

No, I don’t. I like ∼. Sign please. O.K, thank you. ・友だちの好きな動物 を尋ねながら自分 のカードを作る。 ・ALT の出すクイズを 解きながらBINGO game を楽しむ。 Let’s make a `BINGO card’. ★言い方を忘れたら 聞きに来ればよい ことを伝える。 ★身振りを使ってい る児童がいたら紹 介する。

Let’s play BINGO game !

Sign please. O.K, thank you.

クイズを出しながら 名前を発表する。 相手の好き なものを積 極的にきこ うとしてい るか。 (行動観察, ワークシー ト) 好きなもの をわかりや すく伝えよ うとしてい る。 (行動観察) 7活動の振り 返 り を す る。 自己評価をする。 本時の評価をする。 友だちの好きなもの をたくさん聞き出す ことができましたか 聞き取りやすかった 人は誰ですか? 本時の評価をする。 児童のよかったとこ ろを伝える。 8あいさつを する。

Thank you Green sensei.

Good-bye. See you.

That’s all for today. Thank you Mr.Green. Good-bye. See you. You’re welcome. Good-bye. See you. ○ 準備物 CD 「THE ALPHABET」 「 楽しく歌える英語のうた」成美堂出版 フラッシュカード(色,食べ物,スポーツ,動物) ワークシート(BINGO カード) シール

(10)

「授業研究ワークシートからの抜粋」

自ら進んで発信・受信をしようとする意欲を育てる

指導の工夫

意欲を持たせるため,尋ねてみたいな,

聞きたいなと思えるような活動を設ける。

謎の

X をさがせ

できることを紹介しよう

めざす児童の様子

・自ら話しかけている。

・わからない言葉を尋ねることがで

きている。

1時間目

英語ノート

p.24, p.25

○挿絵をヒントに,動物や友だちのできること を聞き取りながら“I can ∼.”の言い方に慣 れる。【input】

4・5時間目 最終タスク

英語ノート p.24

○自分ができること,できないことを絵などを 使いながら紹介する。ショー・アンド・テル ○「Who am I ?」クイズをすることを告げてお くことで聞き取ることに意欲を持つ。

児童の様子

・話の内容が分からないときは,聞き返す場面が見ら れるなど,友だちや,ALT,HRT の話を興味を持 って意欲的に聞くことができていた。 ・ALT に質問に行く前に,言い方を確認するなど伝え たいという強い気持ちを持つことができた。 ・発表や質問するときの言い方に自信が持てず,声が 小さくなったり,声をかけられるのを待ったりする 姿が見られた。

2時間目

謎の X をさがせ

○「できることカード」を書いた人物(ALT, 教師)を捜す活動を通して,繰り返し“Can you ∼ ?”の表現を使う。 ○人物を捜し当てるという目的を持たせること で話すことに意欲を持つ。

指導案(本時学習展開へ)

成果と課題

○わからないことや,難しいもの(単語の発音や意味) を入れて活動を仕組むことで,尋ねたり挑戦しよう としたりコミュニケーションを図ることに意欲を 持たせることができた。 ○1 時間目は表現や語彙を聞かせることに重点を置い た。聞く活動が続いたが集中して聞くことができ た。何度も聞くことで内容が理解できるようになっ た児童も出てきた。 ●2時間目からは発話も活動に取り入れた。もっと表 現や語彙を聞かせる時間をとってもよいと感じた。 ●活動のめあてを示すときは,そのために何をすれば よいのかを合わせて具体的に提示する。 第 6 学年【英語ノート試作版 Lesson 4】

TASK 「できることを紹介しよう」

H.20.6.27

3時間目

英語ノート p.26

○友だちと互いにどのようなことができるかを 尋ね合う活動を通して“I can ∼.”“Can you ∼ ?”“I can’t ∼.”の表現に慣れたり,自分 の紹介の時に使える語彙を増やしたりする。

授業改善事例 2

(11)

指導案(本時学習展開)

活動内容 児童の活動 HRTの指導と 支援(★) ALTの指導 評価 (評価方法) 1 挨拶をする 5 分 2 チャンツ 3 分 3 活動のめあ てを確認する。 4 復習をする 10 分 5 練習をする 5 分 6 Game をする 18 分 7 挨拶をする 8 ふりかえりカ ードを書く 3 分 ALT の先生と挨拶をす る。

♪I can swim. ♪ リズムに合わせて言う。 絵カードを見ながら と練習をする。 Green 先生にできること を 質問する。 謎の X をさがせゲームを する。 ∼ が で き る 人 を質 問 で 探し,多くの謎の X を見 つけ,サインをもらう。 謎の X を知る。

Thank you very much. See you next time.

絵カードを見せ, 前 時 の 復 習 を す る。 ゲ ー ム の 説 明 を する。 ★ 声 を か け て 質 問をするように促 す。 活動を評価する。 ネームカードを渡し ながら,挨拶を交わ す。 絵 カ ー ド に 合 わ せ 質問を加えながら練 習をさせる。 ゲ ー ム の モ デ ル を 示す。 ゲームに参加し,児 童にアドバイスをす る。 謎の X を発表する。 挨拶をする。 あることができる かど うか を尋ね たり答えたりして いる。 (行動観察) 相手を見て,場 面や目的に応じ た声の大きさで 話している。 (行動観察) (ふりかえりカード) ○ 準備物 CD 絵カード 謎 BOX(カード) カード(3 つの「できること」が書かれたもの) 英語ノート

It’s time for English class.

Let’s say “I can swim.”

play baseball play the guitar I can play baseball. I can play the guitar.

先生のできることを聞き出そう‼

Mr.Green, can you swim?

Hello. How are you? Nice to meet you. Can you play the guitar? Yes, I can. / No, I can’t. Thank you. See you.

That’s all for today.

Did you enjoy today’s class? Thank you very much.

You did a good job

(12)

「授業研究ワークシート」からの抜粋

しっかり聴くことを通して,自分にもできた・発信してみようという意欲を育てる

指導の工夫

・自信をもたせるために基本のフレーズを繰り返 し聞くことができる活動を設ける。 ・「答えたい」「話したい」という意欲を引き出す ため,クイズや時刻早わかりカード,生活表の 使用時はステップアップしていく。

めざす児童の様子

・知っている単語をもとに聞き取ろ

うとしている。

・時刻を答えようとしている。

1時間目

英語ノート p.45, p.46, p.47

○指導者の会話やクイズの質問を聞き取りなが ら,使用する表現を繰り返し聞く。【input】 ○既習のフレーズで答えられるクイズを出題 し,それらに答えたいという気持ちを持つ。 ○時刻を読むクイズから時差クイズ,鏡に映っ た時計の時刻クイズへとステップアップす る。

指導案(本時学習展開へ)

4時間目

最終タスク

英語ノート p.49

○作成した生活表をもとに絵やジェスチャーな ども使いながら自分の生活を分かるように紹 介する。ショー・アンド・テル

児童の様子

・よく聞き,だいたいの内容を理解することができた。 ・だいたいの内容が分かったことで,自分から要求を 出したり,アレンジを加えたりコミュニケーション を楽しむ余裕が生まれた。 ・外国のことに興味を持ち,行ってみたい国の話をし たり,調べたりする姿が見られた。 ・話し相手の目を見られない児童がいる。

2時間目

英語ノート p.48

○指導者の 1 日の生活についてまとまった話を 聞きながら表現や語彙に慣れる。【input】 ○聞き取ったことを発表(日本語も認める)しな がら言葉と内容の理解を図る。

成果と課題

○最終のタスクまで聞く活動【input】を取り入れる ことができた。発表の練習にあまり時間をかけなか ったが,自分の生活の発表ではアレンジを加えた発 表も見られた。 ○簡単な繰り返しでありながら,少しずつ負荷をかけ ることで思わず答えたくなるような活動になるよ う心掛けた。意欲的な発話が増えた。 ●自信を持たせたいと考えペア活動を取り入れた。一 人一人の活動の保障ができ有効であったが,ペア活 動の時の目的や指示をはっきりさせたり,時間配分 を考えたりするなど改良すべき点も見えてきた。 ●国際電話や電子メールなどでのやりとりなど活動 に広がりを持たせることも可能だと考えられる。 第 6 学年【英語ノート試作版 Lesson 7】

TASK 「自分の一日を紹介しよう」

H.20.10.2

3時間目

生活表

○指導者の質問を聞きながら自分の生活表を作 成する。【input】 ○できあがった生活表を使ってペアで発表し合 い,発話に自信を付ける。 授業改善事例 3

活動の流れ

授業メモ

(13)

指導案(本時学習展開)

活動内容 児童の活動 HRTの指導と支援 (★) ALT の指導 評価 (評価方法) 1 挨拶をする 5 分 2 歌 3 分 3 活動のめあて を確認する。 4 活動の概要を つかむ 5分 5 時刻を聴き取 る活動をする 10分 6 Game をする 19分 7 ふりかえりを する 2 分 8 挨拶をする 1分 ALTの先生と挨拶をする。 ネームカードを渡しなが ら,挨拶を交わす。 ♪seven steps♪を リズムに合わせて歌う。 地図を見て世界の国々の 位置を確認する。 時差のあることに気付き 諸国の時刻を予想する。 先生が話す英語を聞き, 時刻や生活の違いに気づ く。 ALT の先生の話を聞いて 英語ノートに時計の短針 を書き入れる。(P.44,45) 【世界の時刻調べ】 時刻早わかりボードを使っ て世界の時刻を調べる。 【What time is it?ゲー ム】 示された時刻を当てる。 鏡に映った時計の時刻を当て る。 ふりかえりカードにめあて の反省を書く。 Thank you very much. See you next time.

世界地図を掲示する。 経度が15度異なると1 時間の時差があること を伝える。 時計や生活の様子の 絵を紹介しながら各国 の子どもの様子を知ら せる。 ★児童が正しく針を書 いているか見ながら声 をかける。 日本の現時刻から世 界の時刻を調べさせ る。早わかりボードを 配る。 ゲームを進める。長針 短針を示す棒で時刻 を示す。 ★積極的に反応した り,時刻をよく聞き取っ たりしている様子を肯 定的に評価する。 挨拶をする。 児童に質問をする。 会話を聞かせ,時刻や 生活を知らせる。 会話を聞かせ,時刻を 知らせる。 ゲームのモデルを示 す。 何時かを尋ねる。 挨拶をする。 興味をもって世 界のことを聞こう としている。 (行動観察) 時刻を聴いて何 時かを理解しよ うとしている。 (行動観察) (ふりかえりカード) ○ 準備物 世界地図 絵カード 英語ノート 地球儀 Let’s sing“seven steps” 世界の時刻に目を向けてみよう! Where is Tokyo? Where is Beijing? Where is Sao Paulo?

What time is it in Tokyo,Japan? What time is it in Sydney,Australia? What time is it in Dakar, Senegal? What time is it in Moscow, Russia?

That’s all for today. Did you enjoy today’s class? It’s 8:00. She goes to school at 8:00. It’s 9:00. She studies at school. It’s 11:00. She goes to bed . Good night. It’s 2:00. He is sleeping now. Sh!! Be quiet.

What time is it in Moscow? It’s 2:00.

Good afternoon everyone. How are you?

What time is it? 授業改善事例 3

(14)

(2)HRTとALTの役割分担の工夫

本校では,英語活動のほぼ全ての時間をHRT(学級担任)とALT(外国語指

導助手)のティーム・ティーチングにより行っている。

授業の中では,話し手と聞き手が,豊かに言葉を使い,また時には非言語(表情・

ジェスチャー・視線・・・)のやり取りを工夫しながら心を通わせ,関係をつむぎ合う

コミュニケーションの姿を大切にしている。

子どもたちが興味をもってコミュニケーション活動をしていくためには,指導者

であるHRTとALTが,それぞれの特徴を活かし役割を分担して指導を行うこと

が必要である。

そこで,HRTとALTの役割分担について次のように考えている。

児童の発達段階を踏まえ,興味・関心を抱くような学習内容と活

動を設定できること。

積極的にコミュニケーションを図ろうという気持ちを起こさせる

ことができること。

英語の音声や基本的な表現に慣れ親しませることができること。

英語活動の指導者に求められる力

HRT

ALT

授業の

設計

・指導計画の立案 ・教材,教具の準備 ・教材,教具のアイディア 提供 ・クラスルーム・イングリ ッシュのアドバイス

授業中の

指導

・授業の進行 ・積極的な英語使用 ・つまずきの支援 ・インプット材料の提示 ・発音の指導 ・文化や知識の伝達

評価

・コミュニケーションへの 関心・意欲・態度 ・ねらいの達成度 ・コミュニケーションへの 関心・意欲・態度 ・英語使用の変容 児童のことをよく理解している。ま た,児童にとって身近な「手本」であ る。HRT自らが外国語に慣れ親しも うとする姿勢を見せることが,児童の 意欲を高める。 文化や言語の多様性を示すことがで きる存在である。ALTのもつ豊富な語 彙や知識を授業に生かすことで,コミュ ニケーションの幅を広げることができ る。

(15)

年:第5学年

元:

「外来語を知ろう」 「英語ノート(試作版)

」Lesson 6(第2時)

標:尋ねられ,自分の欲しいものを頼む。

<「前時の復習」の場面から>

これは,本時の中心活動に入るまでの活動で,HRTが「スリーヒントクイズ」

をすることを告げ,ALTが出題するという分担で行ったものである。

児童はクイズに答えたいという気持ちからALTの話を懸命に聞いて考える。そ

して,クイズの答えを考えながら,自然にたくさんの語彙や表現をシャワーのよう

に浴びることができた。

活動内容 児童の活動 HRT の指導と支援(★) ALT の指導 1あいさつ をする 3復習をす る。 ALTの出す3つの ヒントを聞いて,ど のカードのことを言 っているのかを考え る。 スリーヒントクイズ をすることを知らせ る。 英語ノートの挿絵を 使いながら出題す る。 次々に出題する。 1. It’s yellow. 2. It’s a fruit. 3. It’s sour. What is it? I know. It’s a lemon. That’s right ! It’s a lemon. Let’s play 3 hint

game! Open your textbook to page 36 and 37.

ティーム・ティーチングの実際

進行は担任が行う。簡 単なクラスルーム・イン グリッシュを使い指示し ながら,全員の児童が 活動の準備ができてい るかどうかを確認する。 前時までに紹介した単 語と,児童にとって初め て聞く単語を織り交ぜな がら input を図る。色や 物の名前など,身近な 語彙を,ネイティブ・スピ ーカーの発音で繰り返 し,スパイラルに聞かせ る。 児童の反応を見取りな がら,質問する。簡単な 表現の繰り返しに限るこ とで,英語を使う回数を 増やすことができる。 積極的に英語で発話し たことに対し,肯定的に 評価し,児童の意欲を 高める。

(16)

(3)

「英語ノート」活用の工夫

新学習指導要領での外国語活動の新設に先立ち,拠点校である本校には,「英

語ノート(試作版)

」と「指導資料」が配布されている。5・6年生の授業は,

「英

語ノート(試作版)

」を使って行っているが,活用の内容や方法については,児

童の実態等に合わせて工夫している。

次の指導案(学習展開の部分)は,本校の5・6年生での実践の一部である。

第5学年

英語活動指導案

活動内容 児童の活動 HRT の指導と支援(★) ALT の指導 (評価方法)評 価 1あいさつを する 5分 ALT とあいさつをす る。 出席番号ゲームをす る。 ALT とあいさつ をする。 出席番号ゲームを しながら挨拶をす ることを知らせ る。 あいさつをする。 出席番号ゲームをす る。 2活動のめあ てを確認す る 2分 この単元のめあてを 知る。 この単元のめあて を知らせる。 3復習をする 3分 ページ探しゲームを しながら英語のノー トを開く。 ページ探しゲーム をすることを知ら せる。 ヒントを出す。 英語ノートp.44 p.45 4練習をする 7分 部分絵カードを見て ものの名前を答え る。 絵カードを見ながら 部分カードを示 す。 ★日本語で答えて もよいことを知ら せ意欲を高める。 部分絵カードに書か れているものは何か 尋ねる。 日本語で答えた言葉 は英語で言い直す。 「これは何で すか」の問い を聞き取って いる (行動観察) Yes.

I’m fine thank you. And you ?

Good afternoon, Mr.Green.

Who is No. ∼? How are you, ∼? I’m fine,too. Let’s play

“出席番号” game. Good afternoon,

Mr.Green Good afternoon,everyone.

Let’s play “ページ 探し” game . I can see ○○. (繰り返し) I found it. It is page 44-45. English Day に日本の文化を紹介するクイズ大会を開こう! What is this? That’s right. This is a pencil. fish,ruler, pencil case eraser,book … 英語ノートを開き な が ら , 本 時 に 使う語彙や表現 を自然にたくさん 聞くことができる よう工夫した。

(17)

5クイズ1を する 8分 問いに答える。 大きな絵の中のどの 部分にカードが当て はまるのかを答え る。 ★ALT の問いの 意味が分からない ときはやってみせ る。 答えを言う。 部分絵カードが当て はまる場所を尋ね る。 6クイズ2を する 10 分 漢字を見て,それが 水族館のどの生き物 かを考え,読み方を 推測する。 漢字カードを示 す。 ★海以外の漢字の 意味を考えればよ いことに気付かせ る。 漢字カードに書かれ ている生き物を考え る。 水族館の生き 物の名前を英 語と日本語で 知り,言葉の 面白さに気付 いている。 (行動観察) 7クイズ3を する 5 分 絵カードのものの名 前を答える。 絵カードを見せ出 題する。 絵カードのものの名 前を教える。 8振り返りを する 3 分 自己評価をする。 本時の評価をす る。 児童の英語を使お うとする態度面や 気付きについてよ かったところを言 う。 本時の評価をする。 児童のよかったとこ ろを伝える。 9あいさつを する 2 分

Where is the fish in the picture?

I don’t know. Please tell me. Can you read

these 漢字 ?

This is a star. This is a fish.

That’s all for today. Thank you, Mr.Green. Good-bye. See you. Thank you, Mr.Green. Good-bye. See you. You’re welcome. Good-bye. See you. Here. 「ひとで」と読み ます。

How do you say “star”in Japanese?

This is a starfish. What is this?

英語にも日本語の二字熟語のように成 り立っている言葉があることに気付くこと ができるように活動を仕組んだ。 クイズの答えを,単語 や短文で答えられるよ うに配慮した。 活動内容の3∼7の間に“What is this?”や fish,starfish 等の単 語を何回聞くことができるように した。 説明や指示は英語では短いもののみ を使い,説明や日本語訳をできるだけ せずやってみせることでヒントになるよ うにした。

(18)

第6学年

英語活動指導案

活動内容 児童の活動 HRTの指導と支援(★) ALT の指導 評価 (評価方法) 1 挨拶をする 5 分 2 歌 3 分 3 活動のめ あてを確認 する。 4 活動の概要 をつかむ 5分 5 時刻を聴き 取る活動をする 10分 ALT の先生と挨拶を する。ネームカードを 渡しながら,挨拶を交 わす。 ♪seven steps♪を リ ズ ム に 合 わ せ て 歌 う。 地 図 を 見 て 世 界 の 国々の位置を確認す る。 時差のあることに気付 き 諸国の時刻を予想す る。 先生が話す英語を聞 き , 時 刻 や 生 活 の 違 いに気づく。 ALT の先生の話を聞 いて英語ノートに時計 の短針を書き入れる。 (P.44,45) 挨拶をする 世界地図を掲示する。 経度が15度異なると1 時間の時差があることを 伝える。 時計や生活の様子の絵 を紹 介 しなが ら各 国 の 子 ども の 様 子 を 知 ら せ る。 ★ 児 童が 正 しく針 を 書 かける。 挨拶をする 児童に質問をする。 会話を聞かせ,時刻 や生活を知らせる。 会話を聞かせ,時刻 を知らせる。 ゲームのモデルを示 す。 興 味 を も っ て 世 界 の こ と を 聞 こ う と している。 (行動観察) 時 刻 を 聴 い て 何 時 か を している。 (行動観察) ( ふ り か え り カ ード) Let’s sing“Seven steps” 世界の時刻に目を向けてみよう! Where is Tokyo? Where is Beijing? Where is Sao Paulo?

What time is it in Tokyo,Japan? What time is it in Sydney,Australia? What time is it in Dakar, Senegal? What time is it in Moscow, Russia?

It’s 8:00. She goes to school at 8:00. It’s 9:00. She studies at school. It’s 11:00. She goes to bed . Good night. It’s 2:00. He is sleeping now. Sh!! Be quiet.

What time is it in Moscow? It’s 2:00.

Good afternoon everyone. How are you?

国名の学習はしているが,都市名の 学習は十分でないため,都市の位置 をまず確認した。 ネームカード(名札)を 渡したり,受取ったり しながら,児童とALT が簡単な会話を交わ すようにした。

(19)

6 Game をする 19分 7 ふりかえりを する 2 分 8 挨拶をする 1分 【世界の時刻調べ】 時刻早わかりボードを 使って世界の時刻を 調べる。

【What time is it? ゲーム】 示 さ れ た 時 刻 を 当 て る。 鏡に映った時計の時 刻を当てる。 ふりかえりカードにめ あての反省を書く。 日本の現時刻から世界 の時刻を調べさせる。早 わかりボードを配る。 ゲームを進める。長針短 針を示す棒で時刻を示 す。 ★積極的に反応したり, 時刻をよく聞き取ってい る様子を肯定的に評価 する。 挨拶をする。 何時かを尋ねる。 挨拶をする。 ◎ 準備物 世界地図 絵カード 英語ノート 地球儀

What time is it?

That’s all for today. Did you enjoy today’s class? 世界の時差が一目で分かる ように早見盤を用意した。 透明な紙に時計を書いて逆 さまに時計を読むという活 動を仕組み,児童の興味・ 関心がさらに高まるよう配 慮した。

Thank you very much. See you next time.

(20)

<参考になっていること>

・「コミュニケーション能力の素地」を構成する3つの要素である「言語や文化

についての体験的な理解」,「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態

度」

「外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ」を生かした授業づくりに

必要な活動がバランスよく配列されており,活動計画や学習指導案の中身を具

体化することに役立っている。

・英語や英語圏の文化だけでなく,日本も含め世界の多くの国や地域の言語や文

化が取り上げられており,児童の興味を世界に向けさせることができる。

・各単元は,4時間での構成が基本となっているが,単元前半では「聞く活動」

(インプット)が中心で,単元後半に向けて「話す活動」(アウトプット)が

入ってくるように活動が配列されている。そのため,児童に過度な負担をかけ

ることなく,「英語を使ってみたい」という気持ちを高めることができる。こ

のことは,本校が研究している「活動の目的を明確にした単元構成」の趣旨と

一致しており,参考となるところが多い。

(例)5年生 Lesson 4 「自己紹介をしよう」での主活動の配列 ・第1時:食べ物や動物の名前を聞き取る「キーワード・ゲーム」 ・第2時:好きなものをテーマにした「○×クイズ」 ・第3時:好きなものを話題にした「インタビュー」 ・第4次:好きなものを話題にした「自己紹介」

・「指導資料」には,指導にあたっての注意点や内容,関連事項や活動例が詳し

く書かれており,児童の実態に応じた授業内容づくりの参考になっている。

・巻末に付いているカード類を児童一人一人に持たせることができるため,内容

を工夫しながら多様なコミュニケーション活動を行うために役立っている。

<今後に向けて>

・英語ノートを使った授業を効果的に進めるために,児童の反応や理解度を綿密

に把握しながら,常に指導内容を検証することが必要である。英語ノートに使

われている語彙や表現の示し方を工夫しながら,児童が達成感や満足感を味わ

うことができるよう配慮することが大切である。

・指導資料には,HRTとALTの対話例や児童の発話例が多く掲載されている

が,それらはあくまでも「一つの目安」であることをよく理解した上で,教材

研究を進めることが大切である。

・CDや絵カードなど,付属の教材のよさを生かしながら,児童の実態に合った

資料や教材を作成し,併せて活用していくことが大切である。

・ 中学校外国語科との接続に配慮し,小学校と中学校で合同の授業研究を行う

などしながら,小学校外国語活動の目標や英語ノートを中心とした指導内容

の共通理解を進めていくことが大切である。

「英語ノート(試作版)

」を使った授業に取り組んでの気付き

(21)

(4)小中連携を生かした指導の工夫

本校では,子どもの学びの連続性を考え,また中1ギャップの解消をめざし,

英語活動を軸として中学校との連携を実施している。

連携の方法としては,

「6年生担任と中学校英語科教諭によるティーム・ティ

ーチング」と「中学生リトルティーチャー(6年生と中学生の共同授業)」を昨

年度から取り組んでいる。今年度は,本校が行っている「英語朝会」に本校を卒

業した中学生を招いての英語スピーチも行った。

① 6年生担任と中学校英語科教諭によるティーム・ティーチング

今年度は,6年生の英語活動で年間35時間のうちの5時間程度を,6年生担

任(HRT)と中学校英語科教諭(JTE)とのティーム・ティーチングで行う

こととしている。

HRTにとって,クラスルーム・イングリッシュの使い方,段階的に英語をイ

ンプットしていく方法,児童の知的好奇心を喚起するコミュニケーション活動の

デザイン等,JTEの実践が英語活動の授業づくりの参考となる。

また,JTEにとっても,実際に指導にあたることで英語活動の内容をより深

く理解することができ,特に中学校1年生の始めの段階での学習内容を見直すこ

とに役立っている。

② 「中学生リトルティーチャー」の取組み

今年度は,6年生の単元「発表しよう」で中学生リトルティーチャーの取組み

を実施した。

「英語ノート(試作版)

」では,

Lesson 8 に「オリジナルの劇をつく

ろう」という単元があり「大きなかぶ」の英語劇が扱われている。本校の実践で

は,10月の「学習発表会」で英語劇を上演することを「タスク」に設定し,オ

リジナルの「浦島太郎」の劇づくりに取組んだ。

中学校では,「選択英語」の時間に「小学生に英語を教えよう」という学習内

容が設定されており,台本に書かれている英語の校正,小学生への発音のアドバ

イス等を通して英語学習の深化を図ることをねらいとした。

打ち合わせ (8月) ・HRTからJTEにオリジナル劇づくりのねらいを説明する。 ・HRTとJTEで,共同授業の指導計画の詳細を作成する。 台本づくり (9月) ・上演の約1ヶ月前に,HRTが元となる台本を作成し,JTEに送 る。 ・JTEは送られてきた台本を選択英語の時間の教材として活用し, 生徒は,小学生にとって言いやすく,場面のようすや登場人物の気 持ちが伝わりやすい言葉となるよう台詞を書き直す。 ・中学生が書き直した台詞をもとに,HRTが台本を完成させる。

取組みの流れ ∼準備から上演まで∼

(22)

学習発表会 (11月初旬) ・小学生を「指導」した中学生とJTEは観客として参加する。 ・上演後,感想を交流する。 ※「浦島太郎」の台本と上演の様子は,「資料編」に掲載

上演は成功し,堂々と演じることができた小学生にとっても,成功に貢献できた

中学生たちにとっても満足度の高い取組みとなった。

児童にとっては,中学生は身近な目標である。練習中に聞く中学生の英語の発音

には,児童からたびたび感嘆の声が上がった。

また,指導者間の連携を通して,小中が連携した英語学習の在り方について,よ

り具体的なイメージを持つことができ,今後の課題を共有することにつながった。

③ 中学生による英語スピーチ発表

本校の卒業生で,現在中学校1年生の生徒を

英語朝会に招いた。

スピーチの内容は,8月の「三次市中学校英

語暗唱大会」で発表した中学校の教科書本文の

暗唱であった。

招いた生徒は,大会の1年生の部で優勝して

おり,その発音のすばらしさと堂々とした話し

ぶりに児童も教職員も感動した。「中学生リトルティーチャー」と同様,児童とっ

て,身近な目標を持つことができる意義ある取組みとなった。

共同授業① (10月中旬) ・小学生と中学生がペアとなり,それぞ れの登場人物の台詞を読み合わせる。 ・小学生が,台詞のニュアンスや正しい 発音の仕方について中学生に質問し ながら,ペアでの読み合わせを進め る。 ・次回の授業までに,全員が台詞を覚え ておくよう目標を設定する。 共同授業② (10月下旬) ・小学生が覚えた台詞を繰り返し発音し たり,動きをつけて演じたりし,中学 生がコメントする。 ・授業の終りには,場面ごとにリハーサ ルをし,中学生がアドバイスや感想を 発表する。 気持ちがこもってき ているよ。 発音が聞き取りやす くなったね。 “Stop it.”は,「ストップイット」じ ゃなくて,「ストピットゥ」のような 感じで言うと,もっと英語らしくな るよ。

(23)

Ⅱ-5

成果と課題

豊かなコミュニケーション能力を育成することができたか

先生や友だちの話を最後まで聞く 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 い つ も だい たい とき ど き あ まり 先生や友だちの話を最後まで聞く 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 い つ も だい たい とき ど き あ まり 先生や友だちの話したいことは何か考えながら聞く 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 いつも だいたい ときどき あまり 先生や友だちの話したいことは何か考えながら聞く 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 いつも だいたい ときどき あまり 分かりやすく自分の意見や考えを伝えられる 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 いつも だいたい ときどき あまり 分かりやすく自分の意見や考えを伝えられる 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 いつも だいたい ときどき あまり 自分の意見や感想を話せる 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 いつも だいたい ときど き あまり 自分の意見や感想を話せる 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 いつも だいたい ときど き あまり

研究主題に沿って,今年度の取組みの成果及び今後の課題について考察する。

年度当初(5月)のアンケート結果を

踏まえ,豊かなコミュニケーション能力

を育成していくために,まず「聞くこと」

を大切にすること,特に英語活動の授業

ではインプット重視の取組みに重点を

置くことを再確認してスタートした。

5月と同じ項目で10月に再度アン

ケートを実施したところ,取組みの成果

がうかがえる結果を得ることができた。

「先生や友だちの話を最後まで聞く

こと」や,「話したいことは何かを考え

ながら聞く」ことについては,いずれの

学年でも肯定的な回答の割合が高くな

っている(グラフ13・14)。相手意

識を持ち,中身を考えながら聞くことが

できる児童が増えたことは,本校にとっ

て大きな成果である。

聞くことへの意識の高まりは話すこ

とへも好影響をもたらした。

グラフ15及び16の示す,「分かり

やすく自分の意見を伝える」と「自分の

意見や感想を話す」の二つの項目は,5

月のアンケートの「話すこと」で最も肯

定的回答の割合が低いものであった。十

分に高まったとは言えないが,相手意識

が高まったことで,本校児童の課題であ

る自発的なコミュニケーションへの意

欲につながりつつあることを大切にし,

今後も,教育活動全体を通して豊かなコ

ミュニケーション能力を高める実践を

充実させていきたい。

(グラフ13) (グラフ14) (グラフ16) (グラフ15)

(24)

活動の目的を明確にした単元構成(タスク型の単元構成)

で行う英語活動は有効であったか

外国のことをもっと知りたい 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 いつも だいたい ときどき あまり 外国のことをもっと知りたい 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 いつも だいたい ときどき あまり 英語活動の時間が好き 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 いつも だいたい ときどき あまり 英語活動の時間が好き 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 5月 全体10月 3・4年 5月 3・4年 10月 5・6年 5月 5・6年 10月 いつも だいたい ときどき あまり

の段階では,ゲームや歌,インタビューを挙げた児童が多かったが,10月の

アンケートでは,

English Day を挙げた児童が圧倒的に多かった。その理由と

しては,

「いろいろな国の人と話せるから。

「ゲームを通してその国の特徴を知

ることができた。」「いろんな体験ができるから。」などの記述が多く見られた。

English Day は,児童が知識とアイディアを総動員してコミュニケーション

を図ろうとする場であり,言語や文化の多様性を体験できる貴重な場である。

活動の目的,英語を使う必然性が児童にとって最も分かりやすい授業であると

も言える。今年度,今後予定している2回の

English Day は,単元の最終タス

クと位置づけている。児童の心が動く体験を多く提供し,興味・関心をさらに

高めていきたいと考えている。

の授業改善の最重点課題とする必要がある。

高学年で否定的な回答をした児童への聞き取りを行ったところ,次のような

声が聞かれた。

グラフ17は,英語活動の授業を通し

て外国の言葉や文化などについて児童

の関心が高まったかどうかを尋ねた結

果である。

5月の時点でも,高い割合で肯定的な

回答を得ていたが,10月ではさらに伸

びていることがわかる。とりわけ,若干

であるが高学年での数値が上向いてい

ることを授業改善の成果の一つととら

えたい。

アンケートの「自由記述」を見ると,

英語活動の中で好きな活動として,5月

(グラフ17)

今後の最大の課題は,これまでの研究

の成果を踏まえ,児童の意欲を喚起する

単元構成,タスクの設定,単位時間の授

業づくりをさらに改善していくことで

ある。

「英語活動が好き」と回答した児童の

割合は,5月の時点に比べ,全体で数ポ

イントではあるが低くなっていること

がわかる。特に,高学年での数値が低下

している実態を詳しく分析し,これから

(グラフ18)

(25)

今後に向けて

○「グリーン先生(※本校の

ALT)が英語で何と言っているかはよくわかる

ようになったけど,そのことに自分から英語で言いたいと思ってもどう言

ったらいいかわからない。

○「短いスピーチとかはできるようになったけど,長い文章で話すのは自信

がない。

タスク型の単元構成で授業を進める中で,高学年では昨年度,一つの単元を

短くて6時間程度,長い場合は約10時間で構成していた。しかし,今年度に

入ってから始めた「英語ノート(試作版)

」を使っての授業では,基本的に「指

導資料」に示されている通り4時間で一つの単元を行っている。現段階では,

指導者間で,4時間構成の単元で達成させることのできるタスクと,従来の6

∼10時間程度をかけて取り組んできたタスクの中身の違いが十分に整理でき

ていないのが実状である。

今後,授業中の児童の様子を綿密に見取り,その記録を蓄積しながら授業改

善を進めていくことが必要である。

上記の課題を踏まえるとともに,来年度からの外国語活動の実施に向けて,

次のことを重点課題として今後の研究を推進していく。

【英語活動の授業改善】

活動の目的を明確にした単元構成(タスク型の単元構成)におけるタス

ク内容の検証

児童の変容についての継続的な把握

【外国語活動の実施に向けて】

各教科,道徳,特別活動及び総合的な学習の時間のねらいや学習内容と

の関連を図った外国語活動「全体計画」及び「年間指導計画」の作成

「英語ノート(試作版)」の内容に基づいた,オリジナル教材・教具の

開発と蓄積

参照

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