• 検索結果がありません。

環境衛生の知識(改訂5版).doc

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "環境衛生の知識(改訂5版).doc"

Copied!
26
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

改訂 6 版 平成 22 年 6 月

環 境 衛 生 の 知 識

(廃棄物)

厚 生 労 働 省 「 水 道 法 第 2 0 条 」 登 録 検 査 機 関

経済産業省工業標準化法に基づく試験事業者(JNLA)登録機関

I S O / I E C 1 7 0 2 5 認 定 試 験 所

財団法人

千 葉 県 薬 剤 師 会 検 査 セ ン タ ー

〒 2 6 0 - 0 0 2 4 千 葉 市 中 央 区 中 央 港 1 - 1 2 - 1 1

(2)

改訂 6 版 平成 22 年 6 月

改訂履歴表

年月

改訂番号

改訂内容

平成 2 年

新規制定

平成 7 年 9 月

改訂 1

水道法、環境基準の法律改正による見直し

平成 13 年 8 月

改訂 2

各基準値等の解説の充実とダイオキシン類及び残

土条例の追加

平成 17 年 6 月

改訂 3

各法律改正による内容の更新。 シックハウス、レ

ジオネラ症を追加

平成 20 年 7 月

改訂 4

各法律改正による内容の更新。 内容の構成見直し

平成 21 年 8 月

改訂 5

各法律改正による内容の更新。

平成 22 年 6 月

改訂 6

各法律改正による内容の更新。廃棄物の処理方法、

アスベスト含有廃棄物、PCB 廃棄物の処理法を追加。

改訂履歴の追加。

(3)

改訂 6 版 平成 22 年 6 月

目 次

1.産業廃棄物 ... 1

1.1 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ... 2

1.2 廃棄物の処理... 7

1.3 産業廃棄物の海洋投入処分 ... 12

1.4 底質の暫定除去基準 ... 14

1.5 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律 ... 15

1.6 石綿(アスベスト)を含有する産業廃棄物 ... 18

1.7 ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物 ... 20

1.8 認定・登録 ... 23

(4)
(5)

1.1 廃棄物の処理及び清掃に関する法律

(昭和 45 年 12 月 25 日法律第 137 号) (最終改正:平成 22 年 5 月 19 日法律第 34 号)

廃棄物の排出を抑制し、及び廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の処理をし、

並びに生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを

目的としています。

廃棄物とは

廃棄物は、

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の中では以下に示すように定義されてい

ます。産業廃棄物と一般廃棄物の概念は、元来、人の日常生活から排出される廃棄物で、環

境汚染等の問題が少なく、市町村の処理能力で十分に処理可能なものを一般廃棄物とし、事

業活動から生ずる廃棄物で、量的・質的に環境汚染の原因となり得るものを産業廃棄物とし

ています。

廃棄物

♦ ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、

動物の死体その他の汚物又は不要物であつて、固形状又は液状のもの

(放射性物質及びこれによつて汚染された物を除く。)

有価物及び(※1)に示すものは、廃棄物処理法の対象となる廃棄物では

ありません。

♦ 占有者が自ら利用し、又は他人に有償で売却することができないため

に不要になった物をいい、廃棄物に該当するか否かはその物の性状、

排出の状況、通常の扱い形態、取引価値の有無及び占有者の意思等を

総合的に勘案して判定すべきものである。

※2

産業廃棄物

♦ 事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、

廃アルカリ、廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物

♦ 輸入された廃棄物(航行廃棄物、携帯廃棄物)

一般廃棄物

♦ 産業廃棄物以外の廃棄物

1 廃棄物処理法の対象外の廃棄物

2

・気体状のもの。

・放射性物質及びこれによって汚染されたもの。

・港湾、河川等のしゅんせつに伴って生ずる土砂その他これに類するもの。

・漁業活動に伴って魚網にかかった水産動植物等であって、当該漁業活動を行った現場付近

において排出したもの。

・土砂及び専ら土地造成の目的となる土砂に準ずるもの。

※2

「産業廃棄物の適正処理について 事業者の皆様へ」

(千葉県環境生活部資源循環推進課・廃棄物指導課、平成 21 年 11 月)より

(6)

1) 産業廃棄物と一般廃棄物の区別

廃 棄 物

事業活動から

生じたか

20種類に該当

するか

業種指定

限定業種か

ら生じたか

毒性・感染性・爆発性等に該 当するもの 毒性・感染性・爆発性等に該 当するもの YES NO YES NO あり なし NO YES

特 別 管 理 産 業 廃 棄 物

特 別 管 理 一 般 廃 棄 物

「産業廃棄物の適正処理について 事業者の皆様へ」

(千葉県環境生活部資源循環推進課・廃棄物指導課、平成 21 年 11 月)より

(7)

2) 廃棄物の分類

<事業者の処理責任>

<市町村の処理責任>

ごみ 事業系ごみ 家庭系ごみ 粗大ごみ(家具等) 可燃物(紙くず、生ごみ等) し尿 浄化槽汚泥 し尿

一般廃棄物 産業廃棄物 特別管理一般廃棄物 事業活動に伴 って生じた廃棄 物 1. 燃え殻(石炭灰等) 2. 汚泥(工場廃水処理や製品の製造工程、建設工事等) 3. 廃油 4. 廃酸(有機性・無機性に関わらず、酸性の液体) 5. 廃アルカリ(有機性・無機性に関わらず、アルカリ性の液体) 6. ゴムくず(天然ゴム) 7. 金属くず(研磨くず、切削くず等) 8. ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず 9. 鉱さい 10. 廃プラスチック類 11. がれき類(工作物の新築・改築又は除去に伴って生じた不 要物) 12. 建設業、紙加工品製造業、印刷物加工業等から出る紙く ず 13. 建設業、木製品製造業、輸入木材卸販売業等から出る木 くず 14. 建設業、繊維工業から出る繊維くず 15. 食品製造業、医薬品・香料製造業から出る動植物性残渣 16. 畜産農業から出る動物のふん尿 17. 畜産農業から出る動物の死体 18.指定された集じん施設によって集められたばいじん 19. と畜場等から出る動物系不要固形物 20. 1から19までの産業廃棄物を処分するために処理したもの 特別管理産業廃棄物 爆発性・毒性・感染性のあるもの 爆発性・毒性・感染性のあるもの 不燃・燃焼不適物 (金属、ガラス等) 資源ごみ (空き缶、空き瓶等)

(8)

3) 産業廃棄物の種類と具体例

廃棄物の処理及び清掃に関する法律及び同施行令に示されている産業廃棄物は複雑です。産

業廃棄物の具体例を以下に示しますので参考にしてください。

種類 適用 業種 指定 産業廃棄 物 (1) 燃え殻 石炭がら灰、重油灰、焼却炉の残灰、炉清掃排出物、その他の焼却残さ (2) 汚泥 工場排水などの処理後に残るもの、各種製造業の生産工程で出る泥状のもの、活 性汚泥法による余剰汚泥、パルプ廃液汚泥、動植物性原料使用工程の排水処理汚 泥、生コン残さ、ビルピット汚泥(し尿を含まないもの。)、建設工事汚泥等 (3) 廃油 鉱物性油、動植物製油、潤滑油、絶縁油、洗浄用油、切削油、溶剤、タールピッ チ等 (4) 廃酸 廃硫酸、廃塩酸、写真定着液、各種の有機廃酸類など、すべての酸性廃液 (5) 廃アルカリ 廃ソーダ液、写真現像液など、すべてのアルカリ廃液 (6) 廃プラスチック類 合成樹脂くず、合成繊維くず、合成ゴムくず、廃タイヤなど固形状及び液状のす べての合成高分子化合物 (7) 紙くず 建設業に係る工作物の新築、改築又は除去 パルプ、紙又は紙加工品の製造業 新聞巻取紙を使用して印刷発行を行う新聞業 印刷出版を行う出版業、製本業、印刷物加工業 に係る紙くず 有 (8) 木くず 建設業に係る工作物の新築、改築又は除去木材又は木製品の製造業(家具製造業 を含む) パルプ製造業、輸入木材の卸売業、物品賃貸業に係る木くず 有 貨物の物流のために使用したパレット(貨物の積付けのために使用した梱包用の 木材を含む。) (9) 繊維くず 建設業に係る工作物の新築、改築又は除去、繊維工業(衣服、その他の繊維製品 製造業を除く。)に係る木綿、羊毛等の天然繊維くず 有 (10) 動植物性残渣 食料品製造業 医薬品製造業 香料製造業 において原料として使用した動物又は植物に係る固 形状の不要物 有 (11) 動物系固形不要物 と畜場及びに食鳥処理場における家畜の解体等に伴って生じる固形状の不要物 有 (12) ゴムくず 天然ゴムくず (13) 金属くず 鉄鋼又は非鉄金属の研磨くず、切削くず等 (14) ガラスくず、コンク リートくず及び陶磁器く ず ガラスくず、コンクリートくず(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたも のを除く。)、レンガくず、廃石膏ボード(ガラスくず、コンクリートくず及び陶 磁器くずと紙くずの混合物)等 (15) 鉱さい 高炉、転炉、電気炉などの残さ、キューポラのノロ、ボタ、不良鉱石、不良石炭、 粉炭かす、鋳物砂等 (16) がれき類 工作物の除去に伴って生じたコンクリート、アスファルト、レンガ等 (17) 動物のふん尿 自家用を除くすべての畜産農業に係るもの 有 (18) 動物の死体 自家用を除くすべての畜産農業に係るもの 有 (19) ばいじん 大気汚染防止法第 2 条第 2 項に規定するばい煙発生施設又は汚泥、廃油、廃酸、 廃アルカリ、廃プラスチック類の焼却施設からのばいじんで、集じん施設によっ て集められたもの (20) 上記に掲げる産業廃棄物を処分するために処理したもので、上記の産業廃棄物に該当しないもの 輸入された廃棄物 航行廃棄物及び携帯廃棄物を除く廃棄物 特別管理 産業廃 棄物 廃油 揮発油類、灯油類、軽油類 廃酸 水素イオン濃度指数(pH)2.0 以下の廃酸 廃アルカリ 水素イオン濃度指数(pH)12.5 以上の廃アルカリ 感染性産業廃棄物 医療機関等から発生する注射針、注射筒、廃血液等 特定有 害 産業廃 棄物 廃ポリ塩化ビフェニ ル等、ポリ塩化ビフ ェニル汚染物 廃ポリ塩化ビフェニル、ポリ塩化ビフェニルを含む廃油、ポリ塩化ビフェニルが塗布さ れ又は染み込んだ紙くず、木くず、繊維くず、ポリ塩化ビフェニルが付着若しくは封入 された廃プラスチック類又は金属くず、ポリ塩化ビフェニルが付着したがれき類 ポリ塩化ビフェニル 処理物 廃ポリ塩化ビフェニル等又はポリ塩化ビフェニル汚染物を処分するために処理したもの で環境省令で定める基準に適合しないもの 廃石綿等 建築物その他工作物から除去した石綿、石綿含有保温材、作業に用いたプラスチックシ ート、防じんマスク、発じん機又は集じん機で集められた石綿等 有害産業廃棄物 特定の施設等から発生したもので、有害物質が環境省令で定める埋立処分に係る判定基 準に適合しないもの 「産業廃棄物の適正処理について 事業者の皆様へ」(千葉県環境生活部資源循環推進課・廃棄物指導課、平成 21 年 11 月)より

(9)

4) 特別管理廃棄物一覧

廃棄物処理法では、

「爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を

生ずるおそれがある性状を有する廃棄物」を特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物

(以下、

「特別管理廃棄物」という。)として規定し、必要な処理基準を設け、通常の廃棄物

よりも厳しい規制を行っています。

主な分類 概 要 特別管理 一般廃 棄物 PCB 使用部品 廃エアコン・廃テレビ・廃電子レンジに含まれる PCB を使用 する部品 ばいじん ごみ処理施設の集じん施設で生じたばいじん ダイオキシン類含有物 ダイオキシン類対策特別措置法の廃棄物焼却炉から生じたも ので、ダイオキシン類を 3ng/g 以上含有するばいじん、燃え 殻、汚泥 感染性一般廃棄物※1) 医療機関等から排出される一般廃棄物であって、感染性病原 体が含まれ若しくは付着しているおそれのあるもの 特別管理 産業廃 棄物 廃油 揮発油類、灯油類、軽油類(難燃性のタールピッチ類等を除く) 廃酸 pH2.0 以下の廃酸 廃アルカリ pH12.5 以上の廃アルカリ 感染性産業廃棄物※1) 医療機関等から排出される産業廃棄物であって、感染性病原 体が含まれ若しくは付着しているおそれのあるもの 特定有害 産業廃 棄物 廃 PCB 等 廃 PCB 及び PCB を含む廃油 PCB 汚染物 PCB が付着等した汚泥、紙くず、木くず、繊維くず、プラスチ ック類、金属くず、陶磁器くず、がれき類 PCB 処理物 廃 PCB 等又は PCB 汚染物の処理物で一定濃度以上 PCB を含む もの※2) 指定下水汚泥 下水道法施行令第 13 条の 4 の規定により指定された汚泥※2) 鉱さい 重金属等を一定濃度以上含むもの※2) 廃石綿等 石綿建材除去事業に係るもの又は大気汚染防止法の特定粉じ ん発生施設から生じたもので飛散するおそれのあるもの ばいじん又は燃え殻※1) 重金属等及びダイオキシン類を一定濃度以上含むもの※2) 廃油※1) 有機塩素化合物等を含むもの※2) 汚泥、廃酸又は廃アルカ リ※1) 重金属、有機塩素化合物、PCB、農薬、セレン、ダイオキシン 類等を一定濃度以上含むもの※2) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令(昭和 46 年 9 月 23 日政令 300 号)第 1 条、第 2 条の 4 (最終改正:平成 20 年 10 月 16 日政令第 316 号)

(備考)

(1)

これらの廃棄物を処分するために処理したものも特別管理廃棄物の対象

(2)

※1)排出元の施設限定がある。

※2)廃棄物処理法施行規則及び金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定め

る省令(判定基準省令)に定める基準参照

(3)

環境省ホームページ「環境省/廃棄物・リサイクル対策/廃棄物処理の現状/特別管

理廃棄物規制の概要」より(2010 年 6 月)

(10)

1.2 廃棄物の処理

1) 産業廃棄物の埋立基準

共通基準 ①産業廃棄物が飛散、流出しないようにすること。 ②悪臭、騒音、振動により生活環境の保全上支障を生じないよう必要な措置を講ずること。 ③施設が生活環境保全上支障を生ずるおそれのないよう必要な措置を講ずること。 ④産業廃棄物の埋立処分は、周囲に囲いが設けられ、かつ、表示のされている場所で行うこと。 ⑤産業廃棄物の埋立場所には、ねずみ、蚊、はえその他の害虫が発生しないようにすること。 ⑥埋立地からの浸出液によって、公共の水域及び地下水を汚染するおそれがある場合には、必要な措置を講ずること。(管理型最終処分場) ⑦埋立処分終了後には生活環境の保全上支障のないよう覆土を行うこと。 ⑧安定型産業廃棄物最終処分場において産業廃棄物の埋立処分を行う場合には、安定型産業廃棄物以外の廃棄物が混入し、又は付着するおそ れがないよう必要な措置を講ずること。 個別基準 燃え殻 中間処理不要だが、あらかじめ水分を添加、固形化、梱包又は土砂で表面を覆う等(以下「梱包等」と いう)飛散防止に必要な措置を講ずること。 管理型 汚泥 ①焼却装置を用いて焼却、熱分解設備を用いて熱分解(以下「焼却設備等を用いて焼却等」という。) 又は含水率 85%以下に脱水する。(ただし、含水率 85%以下でも流動性がある場合には、さらに脱水 する。) ②有機性汚泥の埋立には、腐敗物の埋立基準を適用する。 管理型 廃油 焼却設備等を用いて焼却等する(ただし、タールピッチ類は除く) 管理型 廃酸・廃アルカリ 埋立処分禁止 × 廃プラスチック ①中空の状態ではなく、おおむね 15cm 以下に破砕、切断(石綿含有産業廃棄物を除く)若しくは溶融加 工する。 ②安定型産業廃棄物以外の廃棄物が混入し、又は付着するおそれがないよう次の措置をとること。 ア.工作物の新築、改築、除去に伴って生じたものにあっては、紙くず、木くず、繊維くずその他安定 型産業廃棄物以外の廃棄物と分別して排出し、かつ、埋立処分が行われるまで安定型産業廃棄物以 外の廃棄物が混入し、又は付着することのないようにしたもの イ.工作物の新築、改築、除去に伴って生じたものにあっては、手、ふるい、風力、磁力、電気その他 の方法により安定型産業廃棄物以外の廃棄物と選別した結果、安定型産業廃棄物の熱しゃく減量が 5%以下とし、かつ、埋立処分が行われるまで安定型産業廃棄物以外の廃棄物が混入し、又は付着す ることのなうようにしたもの 安定型 ③焼却設備等を用いて焼却等する。 ④次のものは、安定型産業廃棄物から除く ア.自動車等破砕物若しくは電気機械器具又はこれらのものの一部の破砕に伴って生じたもの(以下 「自動車等破砕物」という) イ.廃プリント配線板のうち鉛を含むはんだを使用したもの(以下「廃プリント配線板」という) ウ.有害物質又は有機性の物質が混入し又は付着した固形状又は液体の物の容器又は包装にあって不 要となったもの(以下「廃容器包装」という) 管理型 紙くず、木くず、繊維くず 中間処理不要だが、焼却設備等を用いて焼却等する等減量化を行う。 管理型 金属くず ①中間処理不要だが、粗大な塊がないよう破砕又は切断する。(自動車等破砕物、廃プリント配線板、 鉛蓄電池の電極、鉛製の管又は板及び廃容器包装を除く。) ②廃プラスチックの②に準ずる。 安定型 ③次のものは、安定型産業廃棄物から除く ア.自動車等破砕物(シュレッダーダスト) イ.廃プリント配線板 ウ.鉛蓄電池の電極であって不要物 エ.鉛製の管又は板であって不要物 オ.廃容器包装 管理型 ガラスくず、コンクリート くず及び陶磁器くず ①中間処理不要だが、粗大な塊がないよう破砕又は切断する。(自動車等破砕物、廃ブラウン管の側面 部及び廃容器包装を除く) ②廃プラスチック類の②に準ずる。 安定型 ③次のものは、安定型産業廃棄物から除く ア.自動車等破砕物 イ.廃ブラウン管(側面部に限る。) ウ.廃石膏ボード エ.廃容器包装 管理型 がれき類 ①中間処理不要だが、粗大な塊がないよう破砕又は切断する。(自動車等破砕物、廃ブラウン管の側面 部及び廃容器包装を除く) ②廃プラスチック類の②に準ずる。 安定型 鉱さい 中間処理不要だが、粗大な塊がないよう破砕又は切断する。 管理型 ばいじん 飛散しないように、梱包等必要な措置を講ずる。 管理型 ゴムくず ①焼却設備等を用いて焼却する。 管理型 ②中空の状態ではなく、おおむね 15cm 以下に破砕、切断若しくは溶融加工すること。 安定型 石綿含有産業廃棄物 ①最終処分場のうちの一定の場所において、かつ、当該石綿含有産業廃棄物が飛散しないように行う こと。 ②埋立てる石綿含有産業廃棄物が埋立地の外に飛散し、及び流出しないように、その表面を土砂で覆 う等の必要な措置を講ずること。 安定型 無害化、溶融物 環境大臣の定める基準に適合すること。 ばいじん、粉じん セメント固化すること。 管理型 腐敗物 有機性汚泥 動植物性残さ 動物系固形不要物 動物のふん尿 動物の死体 腐敗物の含有量が ①40%未満:産業廃棄物をおおむね 3m 毎に 50cm の覆土を行うこと ②40%以上:産業廃棄物をおおむね 50cm 毎に 50cm の覆土を行うこと。ただし、熱しゃく減量 15%以下 に焼却したもの又はコンクリート固形化したものを除く。 管理型 特別管理産業廃棄物と同じ 性状を有する燃えがら、ば いじん、汚泥又はこれらを 処分するために処理したも の 有害な特別管理産業廃棄物の埋立処分の基準の例によること 「産業廃棄物の適正処理について 事業者の皆様へ」(千葉県環境生活部資源循環推進課・廃棄物指導課、平成 21 年 11 月)より

(11)

2) 特別管理産業廃棄物の処分(埋立処分を除く)又は再生の基準

共通基準 ①特別管理産業廃棄物が飛散、流出しないようにすること。 ②悪臭、騒音、振動により生活環境の保全上支障を生じないよう必要な措置を講ずること。 ③施設が生活環境保全上支障を生ずるおそれのないよう必要な措置を講ずること。 ④特別管理産業廃棄物を焼却設備等を用いて焼却等する場合には、産業廃棄物の場合と同様の 構造及び方法により焼却等すること。 ⑤特別管理産業廃棄物により、人の健康又は生活環境に被害が生じないようにすること。 ⑥処分のための保管は、特別管理産業廃棄物保管基準に従うほか、処理施設の1日当たりの平 均処理能力の 14 日分を超えないこと。 個別基準 廃油 ①焼却設備等を用いて焼却等する。 ②焼却設備等を用いて再生する。(ただし、再生に伴う廃棄物も特別管理 産業廃棄物の廃油でなくなる方法であること) 廃酸・廃アルカリ ①中和設備を用いて中和する。 ②焼却設備を用いて焼却する。 ③イオン交換等の設備を用いて再生する。(ただし、再生に伴う廃棄物も pH が 2.0 より高く、12.5 より低くできる方法であること) 感染性産業廃棄物 ①焼却設備等を用いて焼却等する。 ②溶融設備を用いて溶融する。 ③高圧蒸気滅菌装置又は乾熱滅菌装置を用いて滅菌する。 ④肝炎ウイルスに有効な薬剤又は加熱による方法で消毒する。 ⑤「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」その他の 法令で規定される感染性病原体に有効な方法により消毒する。 特定有害廃棄物 廃 PCB 等、PCB 汚 染物、PCB 処理物 (①、③、④以外は 品目による) ①焼却設備を用いて焼却する。 ②脱塩素化分解方式の反応設備を用いて薬剤等と十分に混合し、脱塩素化 反応により分解する。 ③水素酸化分解方式の反応設備を用いて水熱酸化反応により分解する。 ④還元熱化学分解方式の反応設備を用いて熱化学反応により分解する。 ⑤光分解方式の反応設備を用いてプラズマ反応により分解する。 ⑥プラズマ分解方式の反応設備を用いてプラズマ反応により分解する。 ⑦機械化学分解方式の反応設備を用いて機械化学反応により分解する。 ⑧溶融分解方式の反応設備を用いて溶融反応により分解する。 ⑨洗浄設備を用いて(溶剤により)除去する。 ⑩洗浄設備を用いて除去する。 ⑪分離設備を用いて除去する。 廃石綿等 ①溶融設備を用いて溶融する。 ②無害化処理設備で無害化する。 有害産業廃棄物 再生による利用、焼却、溶融、有害物質の除去、コンクリート固形化等の 処理を行う。 「産業廃棄物の適正処理について 事業者の皆様へ」 (千葉県環境生活部資源循環推進課・廃棄物指導課、平成 21 年 11 月)より

(12)

3) 特別管理産業廃棄物の埋立処分

共通基準 ①特別管理産業廃棄物が揮散、流出しないようにすること。 ②悪臭、騒音、振動により生活環境の保全上支障を生じないよう必要な措置を講ずること。 ③施設が生活環境保全上支障を生ずるおそれのないよう必要な措置を講ずること。 ④地中にある空間を利用した埋立処分を行ってはならないこと。 ⑤埋立処分は、周囲に囲いが設けられ、かつ、特別管理産業廃棄物の処分の場所であることの 表示のされている場所で行うこと。 ⑥埋立地には、ねずみ、蚊、はえその他の害虫が発生しないようにすること。 ⑦埋立処分終了後には生活環境保全上支障のないよう覆土を行うこと。 ⑧特別管理産業廃棄物により、人の健康又は生活環境に被害が生じないようにすること。 ⑨埋立地からの浸出液によって、公共の水域及び地下水を汚染するおそれがある場合には、必 要な措置を講ずること。(管理型最終処分場) 個別基準 廃油 焼却設備等を用いて焼却等する。(ただし、タールピッチ類を除 く。) 管理型 廃酸・廃アルカリ 埋立処分禁止 × 感染性産業廃棄物 埋立処分禁止 × 特定有害産業廃棄物 廃 PCB 等 焼却設備を用いて焼却し、焼却により生じるものを埋立判定基準 に適合するものをすること。 管理型 PCB 汚染物 PCB 処理物 ①PCB を除去すること。 ②焼却設備を用いて焼却し、焼却により生じるものを判定基準に 適合するものをすること。 ③ ①、②によることが困難な場合は環境大臣が定める方法で処理 管理型 廃石綿等 ①大気中に飛散しないように、あらかじめ耐水性の材料で二重に 梱包、あるいは固形化すること。 ②最終処分場のうち一定の場所において、分散しないように埋立 処分すること。 管理型 無害化、溶融物 環境大臣が定める基準に適合すること。 安定型 ばいじん、粉じん セメント固形化すること。 管理型 有害産業廃棄物 埋立処分に係る判定基準を超えるもの ①有害な特別管理産業廃棄物の処分場所の表示した処分場に埋立 処分 ②一部のものは環境大臣が定めるところにより固形化しなければ 埋立処分できない 遮断型 特別管理産業廃棄物処分の処理物で判定基準に適合するもの 管理型 「産業廃棄物の適正処理について 事業者の皆様へ」 (千葉県環境生活部資源循環推進課・廃棄物指導課、平成 21 年 11 月)より

(13)

4) 有害物質等を含む産業廃棄物の最終(埋立)処分

注1)産業廃棄物は施行令第6条第1項第3号ハ本文中に、2)特別管理産業廃棄物は施行令第6条 の5第1項第3号イ本文に、3)有害な産業廃棄物は施行令第6条第1項第3号ハ括弧書きに、4)有 ※廃油(タールピッ チを除く)、廃酸、 廃アルカリ直接埋 立は禁止 PCB処理物 の判定基準 適合物は産 業廃棄物 有害物質含有産業廃棄物 施行令第6条の5第1項に 規定するものを除き、別表 第4及び別表第5に規定 する有害物質を含む判定 基準に適合しない①ばい じん、②燃え殻、③汚泥、 ④処理物(施行令第6条第 1項第3号ハ括弧書き) 排出源:施行令別表第3に 規定の工場・事業場等(施 行令第2条の4第5号、第7 号、第8号) ①ばいじん、②燃え殻、③ 廃油、④汚泥、⑤廃酸、 ⑥廃アルカリ、⑦鉱さい、 ⑧処理物 排出源:事業活 動及び輸入廃棄 物(日常生活のも のに限る) ①廃PCB等、② PCB廃棄物、③ PCB処理物 感染性 産業廃 棄物 排出源: 医療行 為等 廃石綿等 排出源:石 綿建材除去 事業等 判定基準省令に 基づく判定 ①ばいじん、②燃 え殻、③汚泥、④ 廃酸※、⑤廃アル カリ※、⑥鉱さい、 ⑦処理物 産業廃棄物 特別管理産業廃棄物 感染性 産業廃 棄物 施行令第6条の5第1 項第3号イ括弧書きの ①ばいじん、②燃え 殻、③汚泥、④鉱さ い、⑤処理物 特定有害産業廃棄物 ①ばいじん、②燃え 殻、③廃油※、④汚 泥、⑤廃酸※、⑥廃ア ルカリ※、⑦鉱さい、 ⑧処理物 ①廃PCB 等、②PCB 汚染物、③ PCB処理 物、④廃石 綿等 感染性 一般廃 棄物との 混合処 理が可 能 有害な 産業廃 棄物3) 管理型最終処分場へ 産業廃棄物処分のた めの処理物 判定基準省令に 基づく判定 特別管理産業廃棄物処 分のための処理物 不適合 適合 適合 不適合 管理型最終処分場 産業廃棄物1)、特別管理産業 廃棄物2) 適合 判定基準省令に 基づく判定 遮断型最終処分場 有害な産業廃棄物3)、有害な 特別管理産業廃棄物4) 不適合 適合 環境省令に規定 する処理・措置 最 終 処 分

(14)

5) 特定有害産業廃棄物に係る判定基準

金属等を含む産業廃棄物にかかる判定基準を定める省令 (昭和 48 年 2 月 17 日総理府令第 5 号) (最終改正:平成 18 年 12 月 15 日環境省令第 36 号) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則 (昭和 46 年 9 月 23 日厚生省令 35 号) (最終改正:平成 21 年 11 月 10 日環境省令第 11 号)

下記の判定基準を満たさないものは特別管理産業廃棄物の中にある「特定有害産業廃棄

物」に該当します。

燃え殻・ばいじん・鉱さい 廃油 (廃溶剤に限る) 汚泥・廃酸・廃アルカリ 燃え殻・ば いじん・鉱 さい (mg/L) 処理物 (廃酸・廃 アルカリ) (mg/L) 処理物 (廃酸・廃 アルカリ 以外) (mg/L) 処理物 (廃酸・廃 アルカリ) (mg/L) 処理物 (廃酸・廃 アルカリ 以外) (mg/L) 汚泥 (mg/L) 廃酸・廃ア ルカリ (mg/L) 処理物 (廃酸・廃 アルカリ) (mg/L) 処理物 (廃酸・廃 アルカリ 以外) (mg/L) アルキル水銀 検出され ないこと 検出され ないこと 検出され ないこと - - 検出され ないこと 検出され ないこと 検出され ないこと 検出され ないこと 水銀 0.005 0.05 0.005 - - 0.005 0.05 0.05 0.005 カドミウム 0.3 1 0.3 - - 0.3 1 1 0.3 鉛 0.3 1 0.3 - - 0.3 1 1 0.3 有機燐 - - - - - 1 1 1 1 六価クロム 1.5 5 1.5 - - 1.5 5 5 1.5 砒素 0.3 1 0.3 - - 0.3 1 1 0.3 シアン - - - - - 1 1 1 1 PCB - - - (廃油:0.5mg/kg) 0.003 0.03 0.03 0.003 トリクロロエチレン - - - 3 0.3 0.3 3 3 0.3 テトラクロロエチレン - - - 1 0.1 0.1 1 1 0.1 ジクロロメタン - - - 2 0.2 0.2 2 2 0.2 四塩化炭素 - - - 0.2 0.02 0.02 0.2 0.2 0.02 1,2-ジクロロエタン - - - 0.4 0.04 0.04 0.4 0.4 0.04 1,1-ジクロロエチレン - - - 2 0.2 0.2 2 2 0.2 シスー 1,2 ジクロロエチレン - - - 4 0.4 0.4 4 4 0.4 1,1,1-トリクロロエタン - - - 30 3 3 30 30 3 1,1,2-トリクロロエタン - - - 0.6 0.06 0.06 0.6 0.6 0.06 1,3-ジクロロプロペン - - - 0.2 0.02 0.02 0.2 0.2 0.02 チラウム - - - - - 0.06 0.6 0.6 0.06 シマジン - - - - - 0.03 0.3 0.3 0.03 チオベンカルブ - - - - - 0.2 2 2 0.2 ベンゼン - - - 1 0.1 0.1 1 1 0.1 セレン又はその化合物 0.3 1 0.3 - - 0.3 1 1 0.3 ダイオキシン類 3 ng-TEQ/g 100 pg-TEQ/L 3 ng-TEQ/g - - 3 ng-TEQ/g 100 pg-TEQ/L 100 pg-TEQ/L 3 ng-TEQ/g 環境省ホームページ「環境省/廃棄物・リサイクル対策/廃棄物処理の現状/特別管理廃棄物規制の概要」より (2010 年 6 月)

(15)

1.3 産業廃棄物の海洋投入処分

廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令(昭和 46 年 9 月 23 日政令第 300 号) (最終改正:平成 20 年 10 月 16 日政令第 316 号)

1) 海洋投入処分が行える廃棄物の種類と基準

廃棄物の 種類 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令(昭和 46 年 9 月 23 日政令第 300 号) 第 6 条第 1 項第 4 号イ (1)(イ) (1)(イ) (1)(ロ) (2) (3) (4) 別表第 3 の 2 1 別表第 3 の 2 2 アミノ酸、核酸分解物若しくは 有機酸若しくはこれらの塩類、 エチルアルコール、酵素又はビ タミン類の製造業の用に供す る分離施設、イースト製造業の 用に供する原料処理施設及び 濃縮施設、さとうきびを原料と する砂糖の製造業の用に供す る濃縮施設、蒸留酒製造業の用 に供する蒸留施設並びに銅ア ンモニアレーヨン製造業の用 に供するリンターの懸濁液又 は蒸煮液の脱水施設において 生じた汚泥 ※ ボーキサイト を原料とする 水酸化アルミ ニウムの製造 業の用に供す る洗浄施設及 びろ過施設に おいて生じた 汚泥 建設工事に 伴つて生じ た汚泥 ※印の施設にお いて生じた廃酸 又は廃アルカリ であつて、船舶 に積み込む際の 水素イオン濃度 指数を 5.0 以上 9.0 以下にした もの 動 植 物 性 残 さ で あ つて、摩砕 したもの 家 畜 ふ ん 尿 で あ つ て、浮遊性 の き よ う 雑 物 を 除 去 し た も の 基準の区 分 S48 総令 5 別表第 2 別表第 3 別表第 3 別表第 4 別表第 2 別表第 4 S51 総令 5 第 1 条 第 2 条 第 3 条 第 4 条 1 号:15mg/L 以下 1 号:15mg/L 以下 海 洋 投 入 処分により 視認できる 油 膜 が 生 じないもの であること 海 洋 投 入 処分により 視認できる 油 膜 が 生 じないもの であること 2 号:海洋投入処分により視認できる油膜が生じないものであ ること 2 号:海洋投入処 分により視認でき る 油 膜 が 生 じ な いものであること 海洋投入処分が可能である産業廃棄物であっても、埋立処分を行うのに特に支障がないと認め られる場合には、海洋投入処分を行わないようにすること。 S48 総令 5:金属等を含む産業廃棄物にかかる判定基準を定める省令(昭和 48 年 2 月 17 日総理府 令第 5 号) (最終改正:平成 18 年 12 月 15 日環境省令第 36 号) S51 総令 5:廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第 6 条第 1 項第 4 号に規定する油分を含む

(16)

2) 海洋投入処分が行える廃棄物の基準

金属等を含む産業廃棄物にかかる判定基準を定める省令(昭和 48 年 2 月 17 日総理府令第 5 号) 埋立処分(陸上) 海洋投入処分 別表第 2 別表第 3 別表第 4 物質名 単 位 mg/L mg/kg mg/L mg/L アルキル水銀 検出されないこと 検出されないこと 検出されないこと 検出されないこと 水銀 0.005 0.025 0.0005 0.025 カドミウム 0.3 0.1 0.01 0.1 鉛 0.3 1 0.01 1 有機燐 1 1 検出されないこと 1 六価クロム 1.5 0.5 0.05 0.5 砒素 0.3 0.15 0.01 0.15 シアン 1 1 検出されないこと 1 PCB 0.003 0.003 検出されないこと 0.003 トリクロロエチレン 0.3 0.3 0.03 0.3 テトラクロロエチレン 0.1 0.1 0.01 0.1 ジクロロメタン 0.2 0.2 0.02 0.2 四塩化炭素 0.02 0.02 0.002 0.02 1,2-ジクロロエタン 0.04 0.04 0.004 0.04 1,1-ジクロロエチレン 0.2 0.2 0.02 0.2 シス-1,2-ジクロロエチレン 0.4 0.4 0.04 0.4 1,1,1-トリクロロエタン 3 3 1 3 1,1,2-トリクロロエタン 0.06 0.06 0.006 0.06 1,3-ジクロロプロペン 0.02 0.02 0.002 0.02 チウラム 0.06 0.06 0.006 0.06 シマジン(CAT) 0.03 0.03 0.003 0.03 チオベンカルブ 0.2 0.2 0.02 0.2 ベンゼン 0.1 0.1 0.01 0.1 セレン 0.3 0.1 0.01 0.1 有機塩素化合物 - 4 1 4 銅またはその化合物 - 10 0.14 10 亜鉛またはその化合物 - 20 0.8 20 ふっ化物 - 15 3 15 ベリリウムまたはその化合物 - 2.5 0.25 2.5 クロムまたはその化合物 - 2 0.2 2 ニッケルまたはその化合物 - 1.2 0.12 1.2 バナジウムまたはその化合 物 - 1.5 0.15 1.5 フェノール類 - 20 0.2 20 ダイオキシン類 3ng-TEQ/g - - - 含水率 汚泥 85%以下 - - - 海洋投入処分が可能である産業廃棄物であっても、埋立処分を行うのに特に支障がないと認められる場合に は、海洋投入処分を行わないようにすること。

(17)

1.4 底質の暫定除去基準

底質の処理・処分等に関する指針について (平成 14 年 8 月 30 日環水管 211 号)

1) 本指針の基本的な考え方

ダイオキシン類、水銀又は PCB により汚染された底質については、除去等の工事が必要と

なりますが、この工事の実施に際して、底質の撹乱、拡散や処分地からの有害物質の流出、

浸出等による二次汚染が発生するおそれがあるので、工事計画の作成及び工事の実施につい

てはこれらの点についての慎重な配慮が必要です。

このため、底質の除去等の対策を講ずるに当たり、現在の技術レベルを考慮して、監視、

工事の方法等に関する基本的な条件及び留意事項等を一般的指針として示すこととしまし

た。具体的な適用に当たっては、除去等の対策を講じようとする底質の性状、当該水域の地

形、海象、流況及び漁期、漁況等の地域の特性に適合するよう配慮して、その弾力的な運用

を図るものです。

また、底質の除去等の対策を講じた場合には、当該対策において実施した調査、工事等に

関する事項について台帳を作成する等、適切な情報の管理・保管を行うものとなりました。

2) 対策対象底質

Hg

河川・湖沼

25mg/kg 以上

底質の暫定除去基準(昭和 50 年 10 月

28 日環水管 119 号)

海 域

C=0.18×ΔH/J×1/S(ppm)以上

ΔH:平均潮差(m)

J:溶出率

S:安全率

PCB

10mg/kg 以上

ダイオキシン類

150pg-TEQ/g を超えるもの

ダイオキシン類による大気の汚染、水

質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)

及び土壌の汚染に係る環境基準につ

いて(平成 11 年 12 月 27 日環境庁告示

第 68 号)

(18)

1.5 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律

(昭和 45 年 12 月 25 日法律第 136 号) (最終改正: 平成 22 年 5 月 19 日法律第 33 号)

この法律は、船舶、海洋施設及び航空機から海洋に油、有害液体物質等及び廃棄物を排出

すること、船舶から大気中に排気ガスを放出すること並びに船舶及び海洋施設において油、

有害液体物質等及び廃棄物を焼却することを規制し、廃油の適正な処理を確保するとともに、

排出された油、有害液体物質等、廃棄物その他の物の防除並びに海上火災の発生及び拡大の

防止並びに海上火災等に伴う船舶交通の危険の防止のための措置を講ずることにより、海洋

の汚染及び海上災害を防止し、あわせて海洋汚染及び海上災害の防止に関する国際約束の適

確な実施を確保し、もって海洋環境の保全並びに人の生命及び身体並びに財産の保護に資す

ることを目的としています。

1) 廃棄物の海洋投棄処分の手順

(19)

2) 事前評価の進め方の概要

NO YES ・海洋利用のなされている 海域等が存在するか

包括的評価

事前評価項目に係る変化 を予測、影響を評価 海洋環境に著しい支障を 生じるか 廃棄物ごとの事前評価項 目(水環境、海底の環境、 海洋生物、生態系、人と海 洋との関わりに関する項 目)につき、現況を詳細に 把握 YES ・水質の悪化等が問題と なっている海域が存在する か

海洋投入不可

YES

年間処分量

年間処分量が基準値以下 である

判定基準

判定基準を上回る有害物 質等を含む(※1) YES NO

判定基準以外の有害

特定の有害物質を一定量 以上含む(※2) YES NO

生物毒性

既往知見や生物試験等か ら、強い生物毒性が認めら れる NO

監視計画の策定

初期的評価

・脆弱な生態系が存在する か ・重要や生育・生息場所等 が存在するか YES NO NO

海洋投入処分

監視の実施

判定基準の適合状況の確認 海洋投入処分量の確認 ※2 法令上の基準は定められていないが、要監視項目として目安地が定められている物質 ※1 法令上、含有量等に関する数値基準が定められている物質 統括的・中間的な監視 海域の状況の確認 原則年1回 「廃棄物等の海洋投入処分に係る新たな仕組みについて」 環境省 地球環境局 環境保全対策課より

(20)

3) 埋立場所等に排出する廃棄物の排出方法に関する基準

(海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律関連)

海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律施行令第 5 条第 1 項に規定する埋立場所等に排出しよ うとする金属等を含む廃棄物にかかる判定基準を定める省令 (昭和 48 年 2 月 17 日総令第 6 号) (最終改正:平成 18 年 11 月 10 日環境省令第 33 号) 埋立場所等に排出する廃棄物の基準 水底土砂 ばいじん・燃え殻等 汚泥等 廃酸・廃アルカリ 単位 物質名 mg/L mg/L mg/L アルキル水銀化合物 検出されないこと 検出されないこと 検出されないこと 水銀及びその化合物 0.005 0.005 0.005 カドミウムまたはその化合物 0.1 0.1 0.1 鉛またはその化合物 0.1 0.1 0.1 有機りん化合物 1 1 1 六価クロム化合物 0.5 0.5 0.5 ひ素またはその化合物 0.1 0.1 0.1 シアン化合物 1 1 1 ポリ塩素化ビフェニル 0.003 0.003 0.003 銅またはその化合物 3 3 - 亜鉛またはその化合物 2 2 - ふっ化物 15 15 - トリクロロエチレン 0.3 0.3 0.3 テトラクロロエチレン 0.1 0.1 0.1 ベリリウムまたはその化合物 2.5 2.5 - クロムまたはその化合物 2 2 - ニッケルまたはその化合物 1.2 1.2 - バナジウムまたはその化合物 1.5 1.5 - 有機塩素化合物 40mg(塩素)/kg 40mg(塩素)/kg - ジクロロメタン 0.2 0.2 0.2 四塩化炭素 0.02 0.02 0.02 1,2-ジクロロエタン 0.04 0.04 0.04 1,1-ジクロロエチレン 0.2 0.2 0.2 シス-1,2-ジクロロエチレン 0.4 0.4 0.4 1,1,1-トリクロロエタン 3 3 3 1,1,2-トリクロロエタン 0.06 0.06 0.06 1,3-ジクロロプロペン 0.02 0.02 0.02 チウラム 0.06 0.06 0.06 シマジン(CAT) 0.03 0.03 0.03 チオベンカルブ 0.2 0.2 0.2 ベンゼン 0.1 0.1 0.1 セレン 0.1 0.1 0.1

(21)

1.6 石綿(アスベスト)を含有する産業廃棄物

石綿(アスベスト)は、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼

ばれています。

その繊維が極めて細いため、研磨機、切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹付け石

綿などの除去等において所要の措置を行わないと石綿が飛散して人が吸入してしまうおそ

れがあります。以前はビル等の建築工事において、保温断熱の目的で石綿を吹き付ける作業

が行われていましたが、昭和 50 年に原則禁止されました。

その後も、スレート材、ブレーキライニングやブレーキパッド、防音材、断熱材、保温材

などで使用されましたが、現在では、原則として製造等が禁止されています。

石綿は、そこにあること自体が直ちに問題を起こすものではなく、飛び散ること、吸い込

むことが問題となるため、労働安全衛生法や大気汚染防止法、廃棄物の処理及び清掃に関す

る法律などで予防や飛散防止等が図られています。

石綿を含有する産業廃棄物は、飛散性、非飛散性の2種類に分類され、飛散性(廃石綿等)

のものは特別管理産業廃棄物、非飛散性のものは石綿含有産業廃棄物として処理されます。

これらの廃棄物は、環境大臣が定める方法により溶融処理、無害化処理を行った場合、安定

型産業廃棄物として安定型又は管理型として埋立処理することが出来ます。それ以外の廃石

綿については、管理型又は遮断型の処分となります。

☆石綿を含有する産業廃棄物の分類

・廃石綿等(飛散性)→特別管理産業廃棄物

建築物などから除去された吹き付け石綿、石綿を含む保温材、断熱材、耐火被覆材、特

定粉じん発生施設で生じたもの。

・石綿含有産業廃棄物(非飛散性)→産業廃棄物

工作物の新築、改築又は除去に伴って生ずる産業廃棄物で、石綿をその重量の 0.1%を

超えて含有するもの。

(22)

廃石綿、石綿含有廃棄物の無害化処理については、石綿含有一般廃棄物及び石綿含有産業廃

棄物の処分又は再生の方法として環境大臣が定める方法(平成 18 年 7 月 27 日環境省告示第 102

号)の方法により無害化処理を行うことができます。この無害化処理を行った廃棄物を安定型廃

棄物として処理するためには、次の基準に適合することが必要です。

廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第 6 条第 1 項第 3 号イ(6)に掲げる安定型産業廃棄物

として環境大臣が指定する産業廃棄物

(平成 18 年 7 月 27 日環境省告示第 105 号)

項目

基準値

(mg/L)

水銀又はその化合物

0.0005

カドミウム又はその化合物

0.01

鉛又はその化合物

0.01

六価クロム化合物

0.05

砒素又はその化合物

0.01

セレン又はその化合物

0.01

ほう素又はその化合物

1

ふっ素又はその化合物

0.8

(23)

1.7 ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物

1) PCB とは

PCBは、絶縁性や不燃性などの特性により電気機器用の絶縁油、各種工業における加熱並

びに冷却用の熱媒体及び感圧複写紙など、以下のとおり様々な用途に利用されていました。

現在は新たな製造が禁止されています。また、PCBは難分解性で人の健康及び生活環境に係

る被害を生ずる恐れがある物質であることから、PCB廃棄物について、平成13年6月に「ポリ

塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」が制定され、現在廃棄物の

適正な処理、規制などがされています。

2) PCB 廃棄物を保管する事業者に課せられる規制

(1) 保管及び処分の状況の届出

PCB 廃棄物を保管している事業者は、毎年度、その PCB 廃棄物の保管及び処分の状況に関

して都道府県に届け出なければなりません。

なお、都道府県知事により、毎年度、事業者から提出された上記保管等の届出書について、

PCB 廃棄物の保管及び処分の状況が一般に公表されております。

※ 届出を行わなかった者、また虚偽の届出をした者は 6 ヶ月以下の懲役又は 50 万円以下の

罰金に処されます。

(2) 期間内の処分

事業者は、法律が施行された日(平成 13 年 7 月 15 日)から 15 年の期間内(平成 28 年まで)

に、PCB 廃棄物を自ら処分するか、若しくは処分を他人に委託しなければなりません。処理

については、現在日本環境安全事業(株)の北九州、豊田、東京、大阪、北海道事業所の5

ヶ所で行なわれています。

なお、環境大臣又は都道府県知事は、事業者が上記期間内の処分に違反した場合には、そ

の事業者に対し、期限を定めて、PCB 廃棄物の処分など必要な措置を講ずべきことを命ずる

ことができます。

※ この改善命令に違反すると、3 年以下の懲役若しくは 1000 万円以下の罰金に処し、又はこ

れを併科されます。

(3) 譲渡し及び譲受けの制限

何人も、PCB 廃棄物を譲り渡し、又は譲り受けてはいけません。

※ これに違反すると、3 年以下の懲役若しくは 1000 万円以下の罰金に処し、またはこれを併

科されます。

(24)

(4) 承継

事業者について相続、合併又は分割があったときは、相続人、合併後存続する法人若しく

は合併により設立した法人又は分割によりその事業の全部を承継した法人は、その事業者の

地位を承継するものとされています。事業者の地位を承継した者は、その承継があった日か

ら 30 日以内に、その旨を都道府県知事に届け出ることになっています。

※ 届出を行わなかった者、また虚偽の届出をした者は 30 万円以下の罰金に処されます。

(25)

3) ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法の体系

国、都道府県

事業者

PCB 製造者等

ポリ塩化ビフェニル使用製品 に係る措置 (第 13 条関係) ・ポリ塩化ビフェニル使用製 品を使用する事業者が確実か つ適正な処理について都道府 県、政令市へ協力 保管等(保管事業場変更)の届 出 (第 8 条・規則第 6 条関係) ・毎年度、都道府県知事へ保 管量等を届出しなければな らない。 ・保管事業場を変更した場合 の変更届けを提出しなけれ ばならない。 ポリ塩化ビフェニル廃棄物 処理基本計画及び処理計画 の策定 (第 6 条、第 7 条関係) ・環境大臣はポリ塩化ビフェ ニル廃棄物処理基本計画を 策定。 ・都道府県、政令市は国の基 本計画に即してポリ塩化ビ フェニル廃棄物処理計画を 策定。 保管等の状況の公表 (第 9 条関係) 都道府県は毎年度ポリ塩化 ビフェニル廃棄物の保管及 び処分の状況を公表。 ポリ塩化ビフェニルを製造し た者等の責務(第 4 条関係) ・国及び地方公共団体が実施 する施策に協力しなければな らない。 反映 紛失の防止 協力 期間内の処分(第 10 条関係) ・平成28 年 7 月までに処分す るか又は処分を委託しなけれ ばならない。 総合的かつ計画的な施策の実施 基金への出えん等の協力 改善命令(第 16 条関係) ・環境大臣又は都道府県知事 は、期間内の処分義務に違反 した場合に期限を定めて処分 等を命令。 確 実 な 処 分 譲渡し及び譲受けの制限 (第 11 条関係) ・脱法行為を防止するため、 ポリ塩化ビフェニル廃棄物の 譲渡し及び譲受けを制限。 ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基金 (独立行政法人環境再生保全機構法第 16 条関係) ・独立行政法人環境再生保全機構に基金を設置。 ・政府、都道府県は基金に充てる資金を補助。 日本環境安全事業株式会社による処理事業 (日本環境安全事業株式会社法第 1 強関係)

ポリ塩化ビフェニル廃棄物の確実かつ適正な処理の確保

(26)

1.8 認定・登録

ISO/IEC17025 認定取得機関

ASNITE/JCLA1014

JIS9001・ISO9001 認証取得機関

JCQA-1365

JNLA 登録試験事業者

070236JP

水道法第 20 条の 4 第 2 項検査機関登録

厚労省登録第 16 号

簡易専用水道検査機関登録

厚労省登録第 22 号

食品衛生法に基づく検査機関登録

厚労省発関厚第 0122004 号

薬事法に基づく試験検査機関登録

厚労省登録第 164 号

作業環境測定登録機関

千葉労働局 12-18 号

計量証明事業登録機関(濃度)

千葉県第 507 号

計量証明事業登録機関(音圧レベル)

千葉県第 566 号

計量証明事業登録機関(振動加速度レベル)

千葉県第 608 号

特定計量証明事業登録機関(ダイオキシン類)

千葉県特第 003 号

建築物飲料水水質検査業登録機関

千葉市 23 水第 4 号

交通・お問い合わせ

357 JR千葉駅 京成千葉駅 JR千葉みなと駅 モノレール千葉みなと駅 コミュニティセンター 千葉市役所 千葉中央警察署 千葉中央郵便局 臨港消防署 ポートタワー 千葉オークラホテル ポートスクエア JA千葉みらい 財団法人千葉県薬剤師会 検査センター 至木更津・茂原 至ちはら台 至木更津 至蘇我 至東京 至東京 至押上 千葉都市モノレール 千葉港 財)千葉県薬剤師会検査センター(本部・環境検査) 〒260-0024 千葉市中央区中央港 1 丁目 12 番 11 号 管 理 部 Tel.043(242)5828 Fax.043(242)5866 業 務 部 Tel.043(242)3833 Fax.043(244)2594 簡易専用水道 Tel.043(203)1066 Fax.043(242)6878 技 技術検査部 Tel.043(242)5940 Fax.043(242)3850 ■ JR 千葉駅より千葉都市モノレール「千葉みなと駅」か ら徒歩 7 分 ■JR 京葉線千葉みなと駅から徒歩 7 分 緑の森研究所(超微量物質) 〒267-0056 千葉市緑区大野台 2 丁目 3 番 36 号 Tel.043(295)7911 Fax.043(295)7920 食品検査部 〒267-0056 千葉市緑区大野台 2 丁目 3 番 36 号 Tel.043(205)8225 Fax.043(205)7371 製品安全検査部 〒267-0056 千葉市緑区大野台 2 丁目 3 番 36 号 Tel.043(295)2017 Fax.043(295)8585 ■ JR 外房線土気駅よりタクシー10 分 ■お車の場合、千葉外房有料道路大木戸インターチェンジ 下車 2 分

参照

関連したドキュメント

廃棄物処理責任者 廃棄物処理責任者 廃棄物処理責任者 廃棄物処理責任者 第1事業部 事業部長 第2事業部 事業部長

(2) 産業廃棄物の処理の過程において当該産業廃棄物に関して確認する事項

産業廃棄物の種類 建設汚泥 廃プラスチック類 排    出  

産業廃棄物の種類 排    出   量. 産業廃棄物の種類 排   

産業廃棄物の種類 排    出  

産業廃棄物の種類 排    出   量. 産業廃棄物の種類 排   

処理処分の流れ図(図 1-1 及び図 1-2)の各項目の処理量は、産業廃棄物・特別管理産業廃 棄物処理計画実施状況報告書(平成

第7条の4第1項(第4号に係る部分を除く。)若しくは第2項若しくは第14条の