( ) 肺結核における副腎皮質機能
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(2) 812. 迫. で 定 量 した.か. 勝. くし て夜 間 尿 量 と最 大昼 間1時 間 尿. 量 とを 比 較す る第1操 作 か らの 値Aと,次. 式で算出. され る第2操 作 か ら の値Bと を 決定 した.. 博. 例 正 常 値 を 示 し,平. 2.結. 核 患 者 の 血 清Na対K比. 夜 間 尿 のClmEq/l. 肺 結 核 患 者22例. × 最 大 昼 間1時 間 尿 量cc/ 夜 間 尿 量cc. 判 定 基 準 はNa対K比15以. 如 く, Naは. のNaとKの. 験. 法 通 り最 大昼 間1時. 測 定 成 績 は 表3の. 平 均326mg/dlでKは. 従 つ てNa対K比. 下 を 異常 値 とし,. 験 に 於 て値Aは,原. とR‑K‑P試. 成績. × 空腹 時 血漿ClmEq/l/. R‑K‑P試. あ つ た.. れ る.. 夜 間 尿 の 尿 素 窒 素mg/dl/ 空腹 時 血漿 の 尿 素 窒 素mg/dl. B=. 均 値 は 夫 々1.7と55で. 従 つ て 原 法 通 りの 判 定 基 準 を 用 い て も よ い と考 え ら. 平 均16.2mg/dl. は 平 均21.1と. は238mg/dl〜380mg/plの. な り,こ. の 内Na. 範 囲 内 を 動 揺 し,. 238. mg/dlを. 示 した 例は 極め て 重 症 で死 亡 前 の状 態で あ. 間 尿 量 が 夜 間尿 量に 達 しな い場 合,即 ち そ の比 が1. つ た.倉. 金20)は 男 子 患 者24例. 以 下 の とき を副 腎 皮 質 機能 障碍 があ る と考 え,値B. mg/dl,女. も原 法 通 り30以 上 を 正 常25以 下 を機 能 障碍 あ りと し. で あ つ た と 述 べ て い る が,男. た.. 子 患 者6例. の 成 績 も こ れ に 近 い.. 実 1.健. 験. 成. mg/dlの. 績. 康者 の血 清Na対K比. とR‑K‑P試. 験成. 績 健 康 者5例 に就 いて 測 定 した結 果 は 表1の 如 く, 血 清Na値. は 平 均327mg/dlでKは. 平均15.7mg/dl. 健 康 者 の 血 清Na/K. 女 を 一 緒 に した 経 験 例. K値. 間 に あ つ た が,こ. は12.1mg/dl〜30.41 の 内30.4mg/dlは. 重 症 患 者 に 就 い て の 測 定 値 で あ り,こ と12.1mg/dl〜21.4mg/dlの. れ を 除外す る 辺21). 金 は男 子患. で16.3mg/dl〜28mg/dlで. い る が,こ. 前記. 間 を 動 揺 した.渡. は 軽 症 例 で14.2mg/dl〜20.7mg/dl,倉 者64例. 表1. で280.6mg/dl〜372.6. で294.6mg/dl〜356.5mg/dl. あ つ た と述 べ て. れ ら の 成 績 よ り 見 れ ばK値. は,病. 状によ. りか な り広 範 囲 に 動 揺 す る もの と 思 わ れ る.倉 結 核 患 者 のK値. 金は. は 健 腹 者 に 比 し 稍 々 増 加 し, Na値. は 統 計 学 的 に も 明 ら か に 低 値 を 示 す と 述 べ て い るが, 経 験 し た 成 績 で は 平 均 値 に 於 てNaとK及 対K比. の 総 て に 健 康 者 と大 差 は 認 め ら れ ず,重. の 数 に よ り 変 化 し て 来 る も の と 考 え られ た. K比. が15以 下 を 異 常 と 見 做 す と,異. 表3. 従 つ てNa対K比. は 平均21.2で あ つ た.血 清Na. とKの 正 常 値 は 夫 々320〜350mg/dl及 mg/dlと. び16〜22. 言わ れ てい るが,得 られ た値 は そ の 最 少正. 常 限 界 に 近 い値 を示 した. R‑K‑p試. 験 では 値A及 表2. び値B共 に表2の 如 く全. 健 康 者 のR‑K‑P試. 験. 結 核 患 者 のN. a. K. びNa 症者 Na対. 常 を 示 したのは Na/ K.
(3) 肺 結核 に お け る副 腎皮 質 機能 2例 で9%で. あつ た.尚 滲 出性 肋 膜 炎患 者 の1例 で. で あ つ た.尚 肋 膜 炎患 者 では 何 れ も正 常 値 を 示 した. これ につ いてCapus12)等. は,総 て正常 値 を 示 した. 次に肺結核 患 者31例 と滲 出 性肋 膜 炎 を 主 徴 とす る 患者1例 にR‑K‑P試. 813. 験 を 実施 す る と表4の. 肺結核ではAと 値Bと の 平均 値Bと. 如 く,. の平 均値 は 夫 々. また 赤坂14)は21%に. は 結 核 患者31例 中13例 に,. 異常 値 を 認 め た と述 べ,泉22). や 三宅 は値Aで 夫 々20例 中3例 及 び38例 中8例 が 異 常 で あつ た と言 つ て い る.経 験 例 に於 て 夜 間尿 尿 素. 1.7と59.6と な つ て健 康者 と殆 ん ど差 が無 か つた が,. 量 や 血 清Cl量. 異常値を 示 した者は 値Aで2例. 意 な相 関 を 示 さな いの で,ど の 因子 が 値Bに 最 も影. の13%で,双. の6.4%値Bで4例. 方共 に 異常 で あつ た のは2例 の6.4% 表4. 上例. 三 〇は 滲 出性 肋膜 炎 の 患 者. 及 び値Aは,何. れ も値Bと. の間 に有. 響 を与 えて い るか と云 う こ とは 決 定 し得 な い.. 結 核 患 者 のR‑K‑P試. 験.
(4) 814. 迫. 3.結. 核 患 者 の血 清Na対K及. びR‑K‑P. Naの. 令 との関 係. 患 者 を29才 以 下 と30才 以上39才 以 下 及 び40才 以 上 の3群 に分 け,各 群 の 測定 値 の 平均 を 見 る と表5の 如 く, Naは. 博. 経 過 年 数 を表6の 如 く4群 に 分け て観察 す ると,. 試験 成 績 と臨 床 症状 との関 係 3.1.年. 勝. 年令 と共 に減 少 の傾 向 に あ り, K値 は. 40才 以 上 群 に高 く,従 つ てNa対K比. は 稍 々低 値 を. 示 し,ま た 年 令 の 増 加 と共 に値Aは 幾 分 の,値Bは. 消長 は 不定 で あ り, Kは 年 数 と共 に増 加 しNa. 対K比 及 び値Aは 減 少 した.値Bは. 動 揺が 顕著 であ. り, 5年 以 内の3群 の60〜69と5年. 以上 群 の39と の. 間 には 危 険 率5%の. 有 意差 に 近 い関 係 が 認 め られ,. 長 年 月経 過 群 に 副腎 皮 質 機 能 が 不良 と云 う傾 向を示 した. 3.3.血. 沈値 との関 係. 著 明 の 減 少 とな り,特 に後 者 に 於 て29才 以 下 の 群 の 84と40才. 以 上 の 群 の39と. の間 に は, 5%以. 下の危. 険 率 で 有 意 の差 を生 じた.従 つ て40才 以上 の 群が 副 腎 皮 質 機 能 不 良 の傾 向 を 示 す こ とにな る. 表5. 年 令 別 に 見 た平 均 値. 血 沈値 に よ り表7の 如 く3群 に分 け て各群 の平均 値 を 観察 す る と,血 沈高 度 促 進 例 に於 てNaは しKは. 増 加 してNa対K比. 減少. は 低 値 とな り,そ の値. 13.3は 血 沈正 常 群 の22.9と の間 に5%以. 下 の危険率. で 有 意 の差 を生 じた.ま た値Aの 正 常 群 の1.8と 高 度促 進 群 の1.1と. の間,及 び値Bの61と31と. の間に. も有 意差 に近 い 関係 が成 立 した.従 つ て血 沈高 度促 進 例 に於 ては,副 腎 皮 質 機 能不 良 の傾 向は かな り著 明 で あ る. 表7. ()内. 血 沈 値 別 に 見 た平 均値. 3.2.発. は例数. 表6. 病 以来 の 経 過年 数 との 関係 発 病 以来 の 経 過年 数 別 に 見 た平 均値. ()内. は例数. 次に 年 令 別 に血 沈 値 との関 係 を見 る と表8の 如 く, Na対K比. は40才 以 上 群 で血 沈 促 進 例 に低 く,値A. は 各群 で 血沈 健 進 例 に低 下 し,値Bは40才. 以 上群 の. 血 沈促 進 例に のみ 減 少 し,結 局40才 以上 で血 沈促 進 例 に副 腎皮 質 機 能 低 下 の傾 向 が 最 も著 しい とい うこ とにな つ た. ()内. は例 数. 表8. ()内. は例数. 年令 別 に 見 た血 沈値 との関 係.
(5) 肺 結核 に お け る副腎 皮 質 機 能 3.4.病. 巣 の 広 さとの 関 係. の 関係 を年 令 別 に 見 る と表12の 如 く, Na対K比. 胸部X線 所 見か ら米 国 結 核 協会 の分 類 に 従 い,軽 症 と中等症 及 び重症 の3群 に 分け て 見 る と,表9の. 40才 以 上 群 の 発熱 例に 低 く,値Aと. は 漸 次減 少 した.値Aは. 値Bと. は. では40才. 以 上 の発 熱 例 が 無 く不 明 で あ る.. 如くNaは 重 症群 に 少 くKは 病 巣 の 拡 り に従 つ て 増 加 し,従 つてNa対K比. 815. 表12. 年 令別 に 見 た体 温 との 関 係. 重. 症群に著 し く低 く値3は 軽 症 との 間 に殆 ど差 が な か つた. 表9. 病 巣 の広 さ と平均 値. ()内 3.6.肺. は 例数 活 量 との 関係. 肺活 量2000cc以. 下 とそれ 以 上 との2群 に 分 け各. 測 定 値 の 平均 を比 べ る と表13の 如 く,前 者 は後 者 に 比 してNaに ()内. は例 数. 低 下 し,値A及 量2000cc以. 更 に この関 係 を年 令 別 に 見 る と表10の 如 く,値A は各年 令層共 重 症 例 にの み 低 下 して年 令 と共 に低 下 の程 度が増 加 も,値Bで. 差 が無 くKが 増 加 してNa対K比. は40才 以上 群の 重 症 例 に の. は. び値Bも 共 に 減 少 した.従 つ て肺 活 下 の もの に副 腎皮 質 機 能 低 下 の傾 向 が. あ ると言 え る が2000cc以. 上 の 群 との差 は極 く僅 か. で あ る. 表13. み減少 を認 め た.従 つて40才 以上 群 で重 症 例 に 副腎. 肺活 量 と平均 値. 皮質機能 不 良 の傾 向 が最 も強 い こ とに な る. 表10. 3.5.体. 年 令 別 に 見た 病 巣 の 広 さ との関 係. 温 との関 係. ()内. 発 熱者 と平熱 者 の平 均 値 を比 べ て 見 る と表11の 如 く、 前者 にNaは 低下 し,値Aは. 減少 しKは. は. 不変 値Bは 反 つ て増 加 した.更 に こ. 表11. ()内. 増加 しNa対K比. 3.7.喀. 痰 中 の排 菌量 との関 係. 菌塗 抹陽 性 群 と陰性 群 とに分 け て各 測 定値 の平 均 を比 べ る と,表14の 如 く菌陽 性 群 にNaは 表14. 体 温 と 平 均 値. は例 数. は例数. ()内. は例数. 排 菌 量 と平均 値. 減 少 しK.
(6) 816. 迫. は 増 加 し, Na対K比. や値A及. び 値Bは. 勝. 減 少 した.. 博. 群 に 分け 更 に各 々を 年 令別 に観 察 す る と,表15の 如. 特 に 値Aに 於け る差 は 推 計 学 的 な有 意 差 に 近 く,従. く標 準体 重 以下 の もの ではNaは. つ て 菌 塗 抹陽 性 者 に 副 腎皮 質 機 能 低 下 の傾 向 が 強 い. てNa対K比. と言 つ て よい.. 標準 体 重 以 下 群 で 減 少 し, 40才 以 上群 で標準 体 重以. 3.8.栄. 養 状 態 との 関 係. 宮 川 氏 指 数 に 基 く富 士氏Nomogramに. 表15. よ り標 準. 才 以 上 の もの に 副腎 皮 質 機 能 低 下 の傾 向 が最 も大 き い こ とに な る.. 表17. 用 療 法 施 行 中 の患 者 にSM注. SM注. 射 に よ る血 清Na.. 射以. 外 の 日に諸 検 査 を 実 施 し,こ れ と化 学 療法 を施 行 し て い な い患 者 の 検 査 成 績 とを比 較 して 見 る と表16の 如 く, 40才 以 上 に 於 て の み値A及 び 値Bが 共 に 減 少 した.従 つ て これ ら薬 剤 の及 ぼ す 影響 は少 い と言 つ て よい. 表16. 化 学 療 法 と年令 別 に見 た 平均 値. 次 に注 射 開 始前 とSM毎 5日 目 とに 血 清Na及 く平 均 値 でNaやK従. 日1g4日. 間 連続 注 射 の. びKを 測 定 す る と,表17の 如 つ てNa対K比. 後 に於 て殆 ん ど差 が な く,従 つ てSM短. に も注 射 前 期 間 使用 は. 副 腎 皮 質 機 能 に まず 影 響 を与 え な い と考 え られ る. 3.10.腸. 結 核 との関 係. 腹 部症 状 よ り腸 結 核 と考 え られ る患 者 と腸 結 核 を 合 併 しな い患 者 とを 比 較 す る と表18の 如 く,腸 結 核 合 併 群 にNaが. 少 くKは 稍 々多 くた め にNa対K比. は 減 少 し,値Aと. 値B特 に後 者 は 著 し く低下 し て推. 計 学 的 に有 意 の 差 が 見 られ た.従 つ て肺 結 肺 に 腸結 核 が 合 併す る と副 腎皮 質 機能 は 低 下 の傾 向 が 強 くな る様 に 見 え る. 3.11.血. 清 亜 鉛 溷濁 反 応 との 関 係. 肺 結 核 患者 に 副 腎皮 質 機 能 検 査 と血 清 亜 鉛 溷 濁反 応 とを行 つ て見 る と表19の 如 く,両 者 の 間 には 一定 の 関 係 が 認 め られ ず, R‑K‑P試. も各年 台で. 栄 養 状 態 と年 令別 に 見 た平 均 値. 学 療 法 との 関係. SMとPAS併. 減 少 しKは 増 加 し び値Bと. 下 の場 合 が最 低 で あ つた.従 つ て 標準 体 重 以下 で40. 体 重 を 計 算 し,患 者 を 標 準体 重 以上 と それ 以 下 の2. 3.9.化. は低 下 し,値A及. 験 及 び血 清Na対. 表18. 腸 結 核 との 関係. Kの. 変化.
(7) 肺 結 核 に おけ る副腎 皮 質 機 能. 817. の 消長特 にNa対K比. 表19 亜 鉛溷濁反応 との関係. 及 びRobinson‑KePler‑Power. 水試 験 等 が用 い られ,結 局 これ らが或 程 度 副 腎 皮質 機 能 を 現 す こ とが推 測 され て い る.是 に よつ て健 康 者 の価 を 求め て 見 る と,平 均 してNaは327mg/dl でKは15.7mg/dl及. びNa対K比. Rodinsou‑Kepler‑Power水. は21.2と. 試 験 で第1及. な り,. び第2操 作. に 依 るも のを そ れ ぞれ 値A及 び値Bと す る と,そ の 値 は そ れ ぞれ1.7と55と. に な り,肺 結核 患 者 で の成. 績 は 何れ も健 康 者 と殆 ん ど差 が な く,た だ 時 に健 康 者 に 見 られ な い 異 常 低値 を示 す 者 が 認め られ る. 依 つ て異 常 低 値 の 由来 を解 明 す るた め に,臨 床症 状 を中 心 に検 討 を加 え る こ とに した の であ るが,そ の判 定 に 当 つ てはNaの. 減 少 とKの. 増加 従 つ てNa. 対K比 の 低下 及 び 値Aと 値Bの 減少 に於 て,そ の一 部 乃至 全部 が病 的 値 を 示す か また は これ に 強 く接近 し た場 合 に も,水 分 ・電 解質 代 謝 障碍 従 つ て また副 K比 が共 に副 腎皮 質 機 能 低 下 の傾 向 を 示 した最 後 の 2例 に於 て も,亜 鉛溷 濁 反 応値 は夫 々14.4K. び16.9K. 3.12.. Uで. U良及. 健 康者 につ い て2000倍. まず 年 令 の 影響 で あ る が,年 令 の 多 い者 は 若 年者 よ りも副 腎皮 質 機 能 低 下 の傾 向が あ り,そ の 傾 向 は. あ つ て正 常 値 を 示 した.. Tuberculin皮. 腎 皮 質 機 能 障碍 へ の傾 向 あ る もの と判 断 した.. 内反 応 との 関 係. 40才 以上 に特 に著 明 とな る.健 康 者 の値Aと 値Bに. 稀 釈Tuberculin液0.1cc. 就 い て石 原23)は, 62〜82才 の 老人 の値Aは 平 均0.57. に よる皮 内反 応 の発 赤 直 径 と, R‑K‑P試 の関係 を 見 る と表20の 如 く,値Aと. 験成績 と. 値Bが 最 も低 い. で 壮年 者 よ りも低 く,値Bは 対 して9.9士5.7と. 壮 年者 の88±60.3に. 老 年 者 に低 下 す る と述 べ て い る.. 最 後 の1例 で は皮 内 反応 は最 も弱 く,皮 内反 応 が 最. 従 つ て これ等 の所 見 に依 り副腎 皮 質 機 能 と臨 床症 状. も強 い第3例 で は値Aと 値B共 に 前 例 よ りは 大 で, 一 見両 者 間に 密 接 な関 係 が あ る様 で あつ た が ,他 の. れ る こ とを 忘 れ ては な らな い.. 例 よ り見 る とそ の実 必 ず し も竝 行関 係 は なか つ た. 従つ てTuberculin皮. 内 反応 の強 さ と 副 腎 皮質 機能. との 関係 は余 り密 接 な もの とは 言 え な い. 表20「7」. 反 応 との関 係. との関 係 を論 ず るに 当 つ て は,常 に 年 令 を考 慮 に 入. 副腎 皮 質 機 能 低下 の傾 向は,発 病 よ りの経 過 日数 か らすれ ば5年 以上 等 著 し く永 い もの に現 わ れ,血 沈 値 では これ が高 度 に促 進す る とき推 計 学 的 に も有 意 な 関係 に於 て 出現 し,特 に40才 以 上 の年 令 に著 明 で あ る.病 巣 の拡 りか ら言 えば,重 症 に於 て軽 症 よ り中 等症 を経 て 最 も 強 く現 わ れ,特 に40才 以上 の 重 症 に 著 明 であ る.こ れ に 就 い て平 岡4)は 細胞 内外 液 相 のNaを. 測 定 して,重 症 と活動 性 肺 結 核 で は 水. 分 ・電 解質 代 謝 障碍 を示 す と言 い,赤 坂14)は病状 の 進 展 と共 にR‑K‑P水 べ,小 西25)は45人. 試 験 の陽 性 度 が高 くな る と述 の 患 者 に同 様 の 試験 を行 つ て,. 重 症 の2例 に 推 計学 的 に も有 意 な鉱 質 代 謝 障碍 を 認 め て お り,三 宅13)は 重症 に値Aの Serkeも. 低 値 を 証 明 し,. 空洞 性 滲 出性 病 巣 を 有 す る もの に低 値 を示. す もの が 多 い として い る.尚 渡辺 、 谷 川,戸 栗24)な どは 高K血 症 を重 症 に 認め て いる が,倉 金20)はNa 総 括 及 び 考 按 副腎皮 質 機 能 の 一部 とし て水 分 ・電 解質 代 謝 え の 関与が あ り,そ れ を覗 う方法 と して血 清 のNaとK. やKの 消 長 と病巣 の 大 小 とは 余 り関係 が な い とい つ て い る.更 に 副腎 皮 質 機能 低 下の傾 向 と発 熱 の 有 無 との 関 係 で は,発 熱 者 は39才 以下 の もの に於 て も平.
(8) 818. 迫. 熱 者 に比 較 す る と,血 清Naは てNa対K比. 減 少 しKは. の低 下 とな り,値Aは. 勝. 増加 し. 副 腎 皮 質 機 能 低 下 の傾 向 と腸 結 核 合 併 との 間には,. 減少 す るが 値. 推 計 学的 に 有 意 の差 を も つ て合 併 例 に非 合併 例 よ り. Bは 増 加 して,総 体 的 に 見 る と発 熱 者 の副 腎 皮 質 機 能 は 低 下 の傾 向 に あ る と 言 え る.こ Sartorius26)は,副 様 なStressが Hormon分. れ に 関 して. 腎 皮 質 機能 が 良 好 な場 合感 染 の. 生体 に加 わ る と,下. Corticotropin分. 博. 垂 体 前葉 か ら. は機 能低 下 の 傾 向 を 認 め る が, Thorn氏. 試 験 で明. らか な関 係 が あ つ た 亜鉛 溷 濁 反 応 とは 全 く解離 して 居 り. Tuderculin皮. 内 反 応 の 強 弱 との 間 に も 竝 行. 関係 は認 め られ な い.. 泌 が盛 ん に な り,こ れ に よ り 皮 質 結. 泌 が 促 進 され て水 分 ・電 解 質代 謝 に影 響. を 及 ぼ し, NaやCl及. び 水分 の 血 中 停滞 とK排 出. 論. 肺 結 核 患 者 の血 清NaとKと. 増 加 を 来 す と述 べ, Kass27)も 急性 感染 時 に は,生. Na対K比. 体 にACTHを. を 測定 し,次 いで. を 求 め,更 にRodinson‑Kepler‑Power. 注 射 した と同 様 の 水 分 ・電 解質 代 謝. 試 験 を 行 つ て,そ の 成 績 が 水分 代謝 を 介 して副腎皮. 亢 進 を認 め る と述 べ て い るが,こ れ 等 の報 告 と対 比. 質 機 能 を 表 現 す る も の と考 え,以 下 の様 な 所見 を得. す る と発 熱 結 核 患 者 に 於け る所 見は,副 腎 皮 質 機 能. た. 1.副. 亢 進 の それ と或 程 度 対 蹠 的 で あ る と言 う こ とが 出来 る.発 熱 との関 係 に 就 い てVon 清 のNa及. Verdina28)は,血. 核 患 者 との 間 に差 は なか つ た.た だ 肺 結核 患 者 の少. びKの 塩 類 が発 熱者 で は 増 加 し,病 状 が. 更 に 進行 す る と減 少 す る と言 い,京29)は 発 熱者 に低 Na血. 数 例 に,副 腎皮 質 機 能 低 下 の傾 向が 強 く 認 め られ た.. 症 を認 めて い る.ま た 宮 井30)は 家兎 に 於 て結. 核 感 染 後Naは. 腎皮 質機 能 は総 体 的 に 見 て,健 康者 と肺 結. 変 化 しな い がKは 次 第 に 増 加す る と. 2.副. 腎 皮 質機 能 低 下 の傾 向は,年 令 と共 に増加. し, 40才 以 上 に於 て特 に 著 明 となつ た. 3.副. 言 つ て い る. 肺活 量 との 関 係 に 於 て2000ccを. 中 心 に それ 以 上. とそ れ 以 下 とに分 け る と,以 下 に於 て以 上 に比 し幾. 腎皮 質 機 能 低 下 の傾 向 と臨 床諸 症 状 との間. に於 て,発 病 よ りの 経 過 日数が 著 し く永 い こ と,血 沈が 高 度 に促 進 して い る こ と,病 巣 の 拡 りの重 症 な. 分 の 副腎 皮 質 機 能 低 下 の 傾 向 が あ り,喀 痰 中排 菌の. こ と,発 熱 して い る こ と,喀 痰 中菌 陽性 な こと,体. 有 無 に 於 て も,菌 陽 性 者 に 同様 の傾 向 が 見 られ る.. 重 が 標準 以 下 な こ と,及 び 腸結 核 が 合併 してい るこ. また栄 養 を基 準 に して 標準 体 重 の上 下 の場 合 を観 察. と等 に よ り機 能低 下 の傾 向 は増 大 し,肺 活 量,化 学. す る と,標 準 体 重 以 下に 於 て 機 能低 下 の傾 向 が あ り,. 療法 の施 行 如 何,亜 鉛 溷 濁 反応 及 びTuberculin反. 特 に40才 以上 の も の に著 明 とな る.. 応 の 強弱 等 とは 関係 が無 か つ た.. 肺 結 核 患者 に化 学 療 法 施 行 の 有無 に 於 け る副腎 皮 質 機 能 低 下傾 向へ の 影 響 は, SMとPAS併 SM毎. 日1g4日. 用並に. 間連 日注 射 で 別 に 見 るべ き ものは. な い.化 学 療法 との関 係 に 就 い ては,石 田31)はSM 注 射1週 間 で また京 はINAH投 の 増 加 を 認 め, Tean よ り血 中Kは70%に 下,水 分 は57%に. 於 て 増 加, Naは80%に. 国 病 院渡 辺 院 長 に 感 謝す る.. 与に. 方 会 に 発 表 した.. Thorn,. G. W.:副. 考. 腎 不 全 の 診 断 と 治 療,医. 歯. Clin.. M. S., Power, P. H. Endocr.,. 3) Westwater, (1939) 平 岡:結. 6, J. O.:. (1946). a.. E. Kepler:. 献. 5) Thorn,. Science,. J. G. W.:. 6) Kolmer, Rev.. 607. Clinical. 4,. 27 (9),(昭27年)551. Bull.. Johns.. Hopkins,. 67,. H. S., Ellis,. D. a.. T. Smith:. Am.. 345. Tub.,. 57,. (1948). 450. 7) 吉 川:電 解 質 の 臨 床,協 医 出版社(昭28年) 8) Sims,. 73 核,. 文. (1940). 薬 出 版 社(昭27年). 2) Levy.. 4). 本 論 文の 要 旨は 日本 結 核 病 学 会第 三 回 中国 四国地. 於 て,無 変 化 で あ つ た と述 べ て い. 参. .. 尚 本研 究 は 厚 生 省 治療 研 究 費 に よつ た.. 於て低. る.. 1). は九 州大 学 医 学部 山 岡教 授 の 御援 助 を 載 いた ことを 感 謝す る と共 に,本 研 究 の 機会 を与 え られ た 国立岩. 与 に よ り血 清Na. Desdordes32)はPAS投. 終 りに 臨 み,岡 山 大学 医 学部 小坂 教授,国 立 岩国 病 院 岩原 副院 長 の御 指 導 を 載 き,論 文 完成 に 当つ て. 29,. E. A. H., (1950). Louis,. 1545. G.:. J. Clin.. Invest.,.
(9) 肺結 核 に お け る副 腎 皮質 機能 9) Cantarow, mistry,. A.. a. Max,. 4E.,. W. B.. T.:. Clinical. Sanders. C.,. Bioche. 21). 渡 辺:結. 核,. 8 (1),(昭8年)183. London,. 22). 泉 他:結. 核,. 28 (10),(昭28年)638. 23). 石 原:日. 本 内 分 泌 学 会 雑 雑,. (1950) 10) Serke: Klin. 11) 出 野:結. Wschr.,. 核,. (1953). 976. Campbell,. G. D.:. 13). 三 宅:最. 新 医 学,. 14). 赤 坂:結. 核,. (1952)364よ. Am.. Rev.. Tub.,. 66 (3),. 24). 戸 栗:綜. 合 函 学,. 25). 小 西:医. 療,. 8 (5),(昭28年)1. 27). 五味. 28 (10),(昭28年)640. A.:. J. Clin. M.:. W.:. 最 新 医 学,. 11,. (1951). 11,. (1951). 1454. 量 篇)第3版,. 700. 209頁.. 28). 宮 井:結 京:医. 核,. 30). 宮 井:結. 核,. 本 医 事 新 報,. 療,. (1949). 273 り引. 5 (1),(昭2年)79よ. り 引 用.. 8 (6),(昭29年)14. 化 学 実 験 法(定. 18) 柴 田:臨. 床 化 学 の 技 術,第2版.. 31). 石 田:日. 19) 吉 川:臨. 床 生 化 学,第2版.. 32). 結 核 文 献 抄 録 速 報,. 20) 倉 金:結. 核,. 5 (1),(昭2年)79 1404,(昭26年)747. 16,(昭27年)17よ. り引 用.. 12 (9),(昭9年)708. on. the. Adrenocortical. Functions Part. A. 45,. 7 (10),(昭27年)29よ. 29). 17) 藤 井:生. Studies. Endocriuol.,. 用.. Endoc.,. Ibido,. 6 (5),(昭24年)241. 8 (12),(昭29年)24. 26) Sartorius, O.. り 引 用.. 16) Repett, O.. 30 (11),(昭30. 年)615. 18 (2),(昭15年)1155. 12). 15) Slesson,. 31,. 819. Study. on the. and. Water. and. and Test. Lungtuberculosis. II. Prosperity. Potassium. in. Decay. of Serum. Sodium. Robinson-Kepler-Power. in Lungtuberculosis By. Katsuhiro From the First. Sako. Department. of Internal Medicine, Okayama University (Director: Prof. K. Kosaka) Iwakuni National Hospital (Vice-Director: Dr. S. Iwahara). Medical School. Conculsions I have measured the serum sodium and potassium in lungtuberculosis patients and estimat ed the ratio of both the sodium and potassium. Furthermore, I have made the Robinson - Kepler-Rower Test under the consideration of that the results of the water test must represent the Adrenocortical functions through the water metabolism. The results are as follows: (1) In general, there are no differences on the adrenocortical functions between healthy persons and lungtuberculosis patients. The decline tendencies of Adrenocortical function are observed in some of the lungtuberculosis patients. (2) The decline tendencies of Adrenocortical functions become increased with the ages, and become remarkable at the age of over 40. (3) The decline tendencies of Adrenocortical functions have connection with the clinical symptoms, and become increased at the following conditions; having a longstanding process, increased blood sedimentatations rate, wide spreaded pathogenic tissue, fever, evacuation of bacillus in sputum, body weight below the standard weight and complication of intestinal tuberculosis etc., but no connections are observed with the follows; lun capacity, Chemical treatments and the intensity of zinc turbidity reaction and of Tuberculin skin reaction..
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