2020年度活動報告 CJP授業 : 読解5‑8B
著者 秋田 美帆
雑誌名 関西学院大学日本語教育センター紀要
号 10
ページ 37‑37
発行年 2021‑03‑31
URL http://hdl.handle.net/10236/00029335
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2020 年度活動報告 CJP 授業:読解5-8B
秋田 美帆(関西学院大学日本語教育センター)
1.クラス概要
本授業は中級以上の学習者を対象とした選択科目である。日本語で書かれた小説を読 んで楽しめるようになること,小説の内容について考えたり話し合ったりできるように なることを目標としている。授業は週1回(90 分),Zoom を使った同時双方向型で実施 した。教科書は指定せず,学習者が自ら選んだ小説を授業時間に読んでもらった。
2.授業内容
本授業は,各学習者が授業で読みたい本を準備し各自のペースで読み進めるという形 式を取った。毎回の授業は,①ディスカッション(15 分程度),②読書(60 分程度),
③読書ノート記入(15 分程度)の順で進めた。読書ノートの記入が終わらなかった場 合,宿題とした。また,3回に1回読書ノートにまとめた内容について口頭で説明する読 書ノート発表会を行った。
①はオンライン化に伴い加えた活動である。対面授業であれば,読書の時間の前後に クラスメイトに話しかけることは容易である。しかし,オンラインではそのような交流 が難しいと考え,授業の最初にディスカッションの時間を取った。ディスカッションの テーマは学習者から募り,「本を選ぶ時の基準」,「読むスピードを速くするためにはど うしたらいいか」,「最近読んで面白かった本」などが挙げられた。また③についても,
オンライン化に伴い,手書きから Microsoft Forms への入力に変更した。読書ノートの 記載内容は,読んだ本の情報,読んだページ,読んだ部分の要約,感想,ディスカッション で話したいトピックである。教員は言語面,内容面について,コメント機能を使ってフィー ドバックを行い,次の授業までにメールで返却した。
期末課題はレポートで,本授業で本を読んで自分の中に起こった変化について,その 要因となった具体的な出来事とともに説明するものとした。
3.成果と今後の課題
授業に対する学習者の評価は概ね良く,「読む活動」だけでなく,「話す活動」や「書 く活動」においても満足度が高かった。学習者の自律性が重視される本授業は,オンラ インでの実施と比較的相性が良かったと考えらえられる。
しかし,今学期は受講生が 2 名と少なかったため,ディスカッションや発表会がスム ーズに進んだ。人数が多くなった時,どのように対応していくかは今後の課題である。