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令和 3 年度 東京都内湾水生生物調査 1 月稚魚調査 速報 ●

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Academic year: 2022

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(1)

令和 3 年度 東京都内湾水生生物調査 1 月稚魚調査 速報

●実施状況

令和 4 年 1 月 4 日に稚魚調査を実施した。天気は晴れで、気温は 8.3~13.0℃であった。調査地 点の風は、お台場海浜公園と葛西人工渚では南寄り 0.3~0.7 m/s と弱かったものの、城南大橋で は北寄り 3.0 m/s とやや強かった。調査当日は大潮で、干潮は 12 時 05 分、満潮は 17 時 15 分で あった(気象庁のデータ)。

葛西人工渚と城南大橋ではアユやミミズハゼ属の仔稚魚が確認された。また、お台場海浜公園 では採取された魚種は少なく、確認されたのはアシシロハゼのみであった。

●主な出現種等 (速報のため、種名等は未確定)

主な出現種等 お台場海浜公園 葛西人工渚 城南大橋

魚種

(多い順

アシシロハゼ(r) アユ(c) マゴチ(r)

アシシロハゼ(+) アユ(r)

チクゼンハゼ(r) ニクハゼ(r)

エドハゼ(r) ミミズハゼ属(r)

ミミズハゼ属(r) ダイナンギンポ属(r)

魚類以外

シラタエビ(+) ニホンイサザアミ(m) ニホンイサザアミ(m)

ニホンイサザアミ(r) クロイサザアミ(m) エビジャコ属(r)

クロイサザアミ(r) シラタエビ(+)

備考 上記の他、ボラ、アキアミが確

認された。

注)表中の( )内の記号は大まかな個体数を表す。

G:1000 個体以上、m:100~1000 個体未満、c:20~100 個体未満、+:5~20 個体未満、r:5 個体未満

お台場海浜公園 葛西人工渚 城南大橋

作業時刻 9:09-10:03 10:38-12:10 13:01 -13:50

水温(℃) 9.3 12.5 12.2

塩分(-) 25.1 30.7 22.0

透視度(cm) 91.0 >100 >100

DO(mg/L) 6.6 8.2 7.1

DO飽和度(%) 68.9 93.0 76.2

波浪(m) 0.1 0.1 0.1

pH(-) 7.7 8.0 7.4

水の臭気 無臭 無臭 弱下水臭

備考

(2)

お台場海浜公園

採取試料

●主な出現種等 ※写真のスケール 1 目盛:1mm

調査地点の様子

調査の様子 水際数メートルで急に深くなる人工の渚。

体長 5 ㎝程になる。うろこがやや 粗く、成熟した個体の体側には白 色の横帯がある。初夏~秋にかけ て、河口付近の石や貝殻の下面に 産卵する。春の干潟域に多く出現 し、マハゼの稚魚等を食べる。

汽水域に生息する、体長 7cm 程になるエビ。青く長い触角を持 ち、額角(がっかく)がトサカ状に 盛り上がる。上の個体は触角が切 れてしまっていた。

アシシロハゼ ユ

汽水域に生息するアミの仲間 (エビの仲間ではない)。河口付近 で春に大量発生し、魚類等の重 要な餌となっている。クロイサザア ミはニホンイサザアミに比べ黒っ ぽい体色をしている。

ノリの養殖網

魚に寄生するカイアシ類。魚の 体表に取り付き、血液を吸って栄 養とする。種によって特定の魚種 にのみ寄生するものと、様々な魚 種に寄生するものがあるが、ヒトに は寄生しない。

【調査対象外】

調査地点付近に近隣の学校の学習のためのノリ網が設置されてい た。江戸時代から東京湾ではノリの養殖が盛んであったが、戦後に埋め 立てが進み、現在の東京ではほぼその姿を見られなくなった。

クロイサザアミ シラタエビ

アシシロハゼ

ウオジラミの仲間 チクゼンハゼ

ニホンイサザアミ

ナラワスサビノリ

網 を付けた支 柱

シラタエビ

腹 部 に黒 色斑

シラタエビ 額 角

(3)

葛西人工渚 採取試料

●主な出現種等 ※写真のスケール 1 目盛:1mm

ミミズハゼ属の仔魚。腹側に黒 色素が密集しているのが特徴。河 川の下流域から海域の潮間帯に 生息し、礫や石の下に潜み、ミミズ のようににょろにょろと動く。

東京湾内湾に多く生息する。春 から夏にかけて稚魚は干潟で成 長する。成長するにつれて、ハク

→オボコ→イナ→ボラ→トドと呼び 名が変わる出世魚。干潟で見られ るのはオボコまでのことが多い。

調査地点の様子

調査の様子

エドハゼ チクゼンハゼ

河口付近の干潟域に生息している小型のハゼの仲間。アナジャコ等 の甲殻類の巣穴を隠れ家として利用するほか、早春には産卵場所にも している。また、小型の甲殻類を食べる。よく似ている両種だが、チクゼ ンハゼは体側のはっきりした横斑(トラ模様)や下顎の腹面にひげ状の突 起があることで区別できる。

名前にアミと付くが、れっきとした エビの仲間(サクラエビ科)。内湾 の河口付近を群れで遊泳する。ガ ラスのように透明で、尾節基部と触 角が赤い。この赤い触角から、新 潟県では「あかひげ」とも呼ばれて いる。

夏から秋にかけて河川中流の 砂礫底に産卵し、10 日~2 週間後 に孵化する。仔魚は干潟周辺で 3

~4cm になるまで滞在し、その後、

河川を遡上する。海で生活する間 は体の透明感が強い。

ニホンイサザアミ

密 集 した黒 色 色素

東京湾奥にある広大な人工干潟。野鳥等保護区域のため、一般の立ち入りが禁止されている。

アユ ミミズハゼ属 ボラ

アキアミ ボラ

クロイサザアミ

アユ

シラタエビ

ハゼの仲間

アシシロハゼ チクゼンハゼ エドハゼ

赤 色 斑 明 瞭 なトラ模様

トラ模 様が薄 い

(4)

城南大橋

採取試料

●主な出現種等 ※写真のスケール 1 目盛:1mm アユ

ダイナンギンポ属の仔魚。東京 湾では人工護岸やアマモ場等で みられる。ダイナンギンポ属にはダ イナンギンポとベニツケギンポがい るが、体幹部腹側の側線によって 区別できる。

ダイナンギンポ属

※解説は葛西人工渚を参照。

ミミズハゼ属

調査地点の様子

調査の様子

内湾の砂泥底に生息し、普段 は砂にごく浅く潜って隠れている。

環境の変化に敏感に反応して体 色を変化させる。稚魚等を捕食す る小型の甲殻類。

マゴチ

東 京 湾 に 出 現 す る ハ ゼ 科 の う ち、高塩分の環境を好む種。アマ モやアオサが繁茂する、やや静穏 な海域で見られることが多い。生 時、体色が肉色をしていることが名 の由来。

内湾や河口付近の水深 30m 以 浅の砂泥底に生息する。産卵期は 4~7 月。成長するにつれて徐々に 深場へと移動する。肉食性で、小 魚等を食べる。

※解説は葛西人工渚を参照。

ニクハゼ

城南大橋西詰めにある干潟。北側には東京港野鳥公園がある。

マゴチ

エビジャコ属 アユ

ニホンイサザアミ ニクハゼ

エビジャコ属

参照

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