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アジア・フォーカスチーム ニューズレター

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Academic year: 2021

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目次: 中国・韓国・香港・台湾・インドネシア・カンボジア・シンガポール ---ベーカー&マッケンジー法律事務所は、アジア・太平洋地域に16 の事務所からなるネッ トワークを有しております。アジア・フォーカスチームにおいては、かようなネットワー クを最大限に活かし、アジア全域へ進出・事業拡大を検討する日本企業に対し、コーポ レート、M&A、ファイナンス、紛争解決等、幅広い分野でシームレスなリーガルサービ スを提供しております。本ニューズレターは、アジア各事務所にて執務する日本人弁護士 が、現地における最新の重要な法律情報をお届けするものです。

東アジア

中国

改正商標法が

5 月 1 日に施行

2013 年 8 月 30 日に中国人民代表大会において可決された改正商標法が、2014 年 5 月 1 日から施行されている。 今回の改正は、中国における商標および知的財産権保護の流れの一環として行われるものであり、商標権者の保 護および手続きの明確化などを図っている。主な改正内容は以下のとおりである。

(1) 商標審査手続きの明確化

従前の商標法上は商標審査の期間や手続きが明確にされておらず、審査が長期化しているとの批判がなされてい たが、今回の改正では法定期限を定め、審査手続きを明確にしている。具体的には、商標登録請求の受領から 9 か月以内に商標部が審査を行うこととされ、請求者からの異議申し立てが行われた場合には、9 か月以内に審理 を行うこととされた。特別な事情に基づく3 か月の延長がなされる可能性もあるが、期間と手続きが明確化され たことにより、予測可能性が高くなったということができる。

(2) 音声の商標登録

改正商標法では、音声も商標登録の対象に含まれるということが明確になった。音声とほかの要素の混成による 商標登録も認められる。従来、音声は商標登録の対象に含まれていなかったが、今後は携帯の着信音なども商標 登録の対象となる。もっとも音楽性は必要とされておらず、自然、人間、動物の音などやその混成でも商標登録 が可能となっている。

(3) 著名商標の保護

改正商標法においては、著名商標を製品の包装、広告、展示に使用することを禁止し、無断に使用した場合には 10 万人民元の罰金が科されることとなった。また、著名商標については、当事者が著名商標による保護を主張 しない限り、商標部は著名商標保護に関する規定を適用することができないということも明確に定めた。

(4) 未使用商標の保護

従前は、未登録商標の他人による先使用を明らかに知りながら商標登録することを認めていなかった。改正商標 法ではこれに加え、業務取引関係その他の関係者による商標の抜け駆け登録行為も禁止することとした。また、 改正商標法では、先使用制度を明確にし、他社の登録商標または未登録商標を自己の暖簾として使用する不正競 争行為を禁止している。

(5) 異議申立制度の改良

従前は、異議申立人の属性に関する秘密性の保持の観点から、利害関係のない第三者による異議申立を認めてお り、悪意による異議申立等が多いとの批判が強かった。改正商標法では、先使用権の侵害を理由とする異議申立

アジア・フォーカスチーム ニューズレター

2014 年 6 月号

(2)

録異議申立手続きは、商標局および商標評価審査委員会における裁定・再審議等審査期間が長いという問題が あった。改正法では商標局による裁定手続をなくし、異議審査プロセスの簡易化を図っている。

(6) 商標権侵害行為に対する損害賠償金額の推定および懲罰的損害賠償

改正商標法においては、商標権の保護を強化する観点から、通常の賠償額の3 倍までとする懲罰的損害賠償制度 を導入することとし、重大な商標権侵害に対して厳罰化を図っている。また、損害賠償金額の算定についても、 損害額の確定が難しい場合には侵害した者が得た利益または商標の使用許諾料を基礎として計算の上で確定する ことができるとした。これにより商標権者の挙証責任を軽減している。 中国に関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 折原康貴 台北事務所勤務 Tel: +886-2-2715-7354 yasutaka.orihara@bakermckenzie.com

韓国

韓国企画財政部、M&A の促進策を発表

韓国企画財政部は、2014 年 3 月 5 日、M&A の促進策を発表した。この促進策は、朴槿恵(パク・クネ)大統領2014 年 2 月 25 日に発表した経済革新三か年計画の一環として位置づけられる。 この促進策は、主にプライベートエクイティファンド等の戦略的投資家に対する規制緩和策、M&A の税務上の 支援策、および資金面の支援策からなる。 プライベートエクイティファンド等の戦略的投資家に対する規制緩和策は、ファンドの組成および投資活動、並 びに運営・管理および売却等の投資サイクル全般を対象とする。税務上の支援策として、株式取引を通じた M&A を新たに税の減免措置の対象とする。資金面の支援策として、スタートアップ企業および中小企業に対す る資金援助額を今後3 年間において 1 兆韓国ウォン(約 9 億 7,500 万米ドル)まで拡大する。 韓国はこの促進策を通じ、現在約40 兆韓国ウォン(約 390 億米ドル)規模の M&A 市場を、2017 年までに、そ の約1.75 倍である約 70 兆韓国ウォン(約 683 億米ドル)規模まで拡大することを目指す。

最近の労働関連法制の改正について

(1) 従業員が育児休業を取得できる子の年齢の引き上げ

小学校低学年の子どもを持つ労働者の仕事と家庭の両立をはかるべく、男女雇用平等および仕事・家庭の両立の 支援に関する法律第17 条の 5 が新設され、従業員が育児休業を取得できる子の年齢が現行の 6 歳から、8 歳また は小学校2 年生以下に引き上げられた。 この法律は、2014 年 1 月 14 日以降に育児休業を取得する従業員に適用される。

(2) 妊娠中の労働者の短時間勤務制度の導入義務付け

流産および早産の防止のため、労働基準法の改正により、妊娠後3 か月および出産前の 4 週間、妊娠中の女子労 働者の労働時間の短縮制度の導入が義務付けられた。使用者は、同制度を利用する従業員に対し、同制度を利用 しない場合と同一の賃金を払うことが義務付けられる。違反した使用者には、500 万韓国ウォン(約 4,878 米ド ル)の罰金が課せられる。 300 人以上の従業員を雇用する使用者に対しては、2014 年 9 月 25 日から当該制度が適用される。300 人未満の従 業員を雇用する使用者に対しては、2 年間の猶予期間が認められる。

(3) 多胎妊娠の場合の産前産後休業の拡大

不妊治療の増加による多胎妊娠が増加する今般の事情を背景とし、労働基準法74 条の改正により、多胎妊娠の 場合の女性労働者の産前産後休業が現行の90 日から 120 日に拡大された。また、当該期間に含まれる有給休暇 部分が現行の60 日から 75 日に拡大された。 この法律は、2014 年 7 月 1 日から施行される。

(3)

(4) 最低賃金の改定

2014 年 1 月より、最低賃金が、時給 4860 韓国ウォン(約 4.74 米ドル)から時給 5210 韓国ウォン(約 5.08 米ド ル)に引き上げられた。 韓国に関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 杉山日那子 Tel: 03-6271-9516 hinako.sugiyama@bakermckenzie.com

香港

公務員への贈答行為び公務上の食事に関するガイドラインの改定

香港政府は2014 年 1 月 17 日に、贈答行為び公務上の食事に関するガイドラインを公布した。これは 2013 年の 5 月に、廉政公署(ICAC)の前廉政專員の接待費浪費等の事件が発覚したことに伴い、香港政府がその後調査を 行い、調査報告書に基づいて関連するガイドラインの見直しを行ったものである。 本ガイドラインによれば、基本的には、公務員が公務を遂行するにあたり、できる限り贈答品や土産物の授受に ついては自粛が必要となる。もし贈答品・土産物などを受領する場合には、高価な品物または贅沢品を避け、数 量も最小限に抑えるべきである。また、贈答品・土産物の交換は原則として機関対機関の形で行うとされている。 なお、贈答品の受領の際には部門長の承認手続きを経る必要があるとされている。 また、職務のために公費で負担する食事については、正当な理由、かつ、職務の遂行と直接の関連を有する場合 に限り、または公共の利益のために公務員としての立場で関係を維持する場合に限って認められる。本ガイドラ インは、公務員に対し、必要以上の接待や、一般市民に贅沢なイメージを与えるような行為を慎むことを要請し、 他の職員や配偶者などに対し、公共の利益、若しくは接待の補助として必要な場合にのみ出席を認めている。ま た、饗応の際の食事の価格および頻度も最小限に抑えるべきとしている。そして、公務の遂行に付随して提供さ れる昼食および夕食の金額について、飲料代を含めて最高限度額をそれぞれ450 香港ドルと 650 香港ドルと設定 している。 本ガイドラインは基本的に公務員に対する行動規制を目的とするものであるが、企業側にとっても公務員とのや り取りを行う上で留意が必要になると考えられる。 香港に関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 折原康貴 台北事務所勤務 Tel: +886-2-2715-7354 yasutaka.orihara@bakermckenzie.com

台湾

大量解雇労働者保護法の改正案が立法院で可決

立法院は、2014 年 5 月 20 日、大量解雇労働者保護法の改正法案について可決した。改正法は 2014 年 6 月 4 日に 施行されている。 現行法では「大量解雇」について会社の規模に応じた定義規定を設けており、その一つとして「500 名以上の従 業員を有する場合で60 日以内に 5 分の 1 超を解雇する場合」が大量解雇にあたるとされている。これに対し、 改正法案では、現行法と比較して「大量解雇」の範囲を拡大し、労働者保護を図ることが目的とされている。改 正法案では、「一事業所で500 人以上の従業員を雇用する会社が 60 日以内に 5 分の 1 超または 1 日に 80 人超を 解雇する場合」および「同一企業内において60 日以内に 200 人超を解雇する場合または 1 日に 100 人超を解雇 する場合」も「大量解雇」に含まれることになる。 現行法では2,000 名の従業員がいる会社において 350 人を解雇する場合には 5 分の 1 超の要件に該当しないため 同法の適用はないことになるが、今回の改正によれば同法が適用される可能性がある。同法が適用される場合に は、事前協議に加えて 60 日間の待機期間が必要となり、その間は解雇が認められないことになるため、改正法 の施行後に一定規模の従業員の解雇、工場の閉鎖または事業撤退などを検討する際には留意が必要となる。 台湾に関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 折原康貴 台北事務所勤務 Tel: +886-2-2715-7354 yasutaka.orihara@bakermckenzie.com

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東南アジア

インドネシア

新しいネガティブリストの発表

2014 年 4 月 23 日、インドネシア投資調整庁(BKPM)は、新しいネガティブリスト(Presidential Decree (Perpres) No. 39 in 2014 on List of Business Fields Closed and Business Fields Open with Conditions to Investment、

2014 年ネガティブリスト」)を発表した。2014 年ネガティブリストは、従来の 2010 年ネガティブリスト(大 統領規定2010 年第 36 号)を改定したものであり、日本語訳もウェブサイトに掲載されている1。 2014 年ネガティブリストでは、対象業種において以下の区分けで規制が設けられており、2014 年 3 月以前に既 に公開されていた内容を比較的忠実に反映したものであると評価されている(2014 年アジアフォーカスチーム ニューズレター4 月号参照)。 1. 中小・零細企業、協同組合のために留保される分野 2. パートナーシップが条件付けられる分野 3. 外資比率が制限される分野 4. 地域が限定される分野 5. 特別許可を要する分野 6. 内資100%に限定される分野 7. 外資比率と地域が限定される分野 8. 特別許可が必要で外資比率が制限される分野 9. 内資100%に限定され、特別許可が必要な分野 10. ASEAN 諸国の投資家対象の外資比率および/あるいは地域が限定される分野 2014 年ネガティブリストは、インドネシア投資を検討する日本企業にとって最も重要な法律のひとつであり、 詳細な内容の把握が必要であるといえよう。 インドネシアに関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 栗田哲郎 Tel: 03-6271-9522(日本)、+65-8183-5114(シンガポール)、 +62-812-12-789427(インドネシア) tetsuo.kurita@bakermckenzie.com

シンガポール

シンガポール国際仲裁裁判所計画の発表

シンガポール法務省(Ministry of Law)は、さらなる紛争解決のハブとなるべく、2013 年 2 月 3 日、シンガポー

ル国際商事裁判所(Singapore International Commercial Court、「SICC」)の設定に関する報告書を発表した2。

SICCは既存の仲裁のデメリットを克服すべくシンガポール法務省が構想している新しい紛争解決機関である。 もっとも、既存のシンガポール裁判所と別個の裁判所を新設するわけではなく、既存のシンガポール高等裁判所 の中の専門部として設立される予定である。

このSICC に提訴されうるのは、①当事者が紛争発生後に、SICC における解決を合意した事件、②国際的な商事

取引(International Commercial Transactions)において SICC の管轄に合意した場合、③シンガポールの高等裁判

所がSICC に事件を移送した場合等である。 SICC においては、外国法の裁判官による訴訟指揮、外国法弁護士による訴訟代理、第三者への訴訟参加・訴訟 告知(仲裁合意がない場合におけるデメリットの解消)など、斬新なアイディアを多く盛り込んでいる。 もっとも、最大の問題点であるシンガポール国外への承認・執行の点については、多国間条約、二国間条約、政 府間取り決め等に頼らざるを得ず、まだ明確な方策が整っていない状況である。また、コストをどのように負担 するかも明確になっていない。

1http://www.pma-japan.or.id/data.php?module=detaildata&id=28 2http://www.mlaw.gov.sg/content/dam/minlaw/corp/News/Annex%20A%20-%20SICC%20Committee%20Report.pdf

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司法のハブを目指しているシンガポールらしい取組みであるといえるが、仮に、国際的な契約において、SICC への付託条項が標準化した場合、益々シンガポールの重要性は高まるであろう。 シンガポールに関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 栗田哲郎 Tel: 03-6271-9522(日本)、+65-8183-5114(シンガポール)、 +62-812-12-789427(インドネシア) tetsuo.kurita@bakermckenzie.com

タイ

軍事クーデター発生: 現行憲法は廃止、新憲法制定へ

本年5 月 22 日、タイ陸軍によりクーデターが決行され、軍および国家警察のメンバーで構成される「国家平和 秩序維持評議会」(後に「国家平和秩序評議会(NCPO)」に改称)が国家統治の全権を掌握することが宣言さ れた。評議会の議長にはプラユット陸軍司令官が就任した。クーデターにより現行憲法は廃止、同月24 日には 上院も廃止された(下院は昨年12 月に解散)。 半年以上にわたってタクシン元首相派政権と反政府派との対立により混迷を深めていたタイ政治は、待望論も あった軍によるクーデターで新たな局面に入った。タイでクーデターが発生したのは、タクシン首相(当時)の 政権を転覆させた2006 年 9 月以来となる。それ以前にもタイにおいては軍によるクーデターが幾度となく発生 している。 今後は、軍事政権下で新憲法が制定され、新たな選挙が実施されることが予定されている。軍事政権は外国人投 資家の安全を含めた経済活動へ最大限の配慮を行う意思を有するようであるものの、民政移管がスムーズに行わ れるのか、日系企業のタイにおける経済活動および日本人駐在員の安全に影響を与えるような事態が発生しない か、引き続き注視していく必要がある。 タイに関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 勝山正雄 Tel: 03-6271-9517 masao.katsuyama@bakermckenzie.com

フィリピン

日本およびフィリピン間の経済連携協定による自動車部品に対する輸入税の税

率の修正について

日本およびフィリピン間の経済連携協定に従い、フィリピンのベニグノ・アキノ3 世大統領は、2014 年 2 月 13 日に大統領命令157 号を発令し、自動車の部品、パーツおよび付属品に対する輸入税の減税を行った。 この経済連携協定は、フィリピンのグロリア・アロヨ元大統領と日本の小泉純一郎元首相により2006 年 9 月 9 日に締結された包括的な2 国間貿易協定であり、自由化により、2 国間の商品、人材、サービスおよび資本の自 由な流通を促進すると共に、投資機会を拡大し、投資に対する保護を強化しようとするものである。 大統領命令 157 号には、特定の自動車部品、パーツおよび付属品、並びに修正後の関税率の一覧が付されており、 これらの輸入品については現在輸入税の税率が0%と規定されている。 フィリピンに関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 谷田部 耕介 Tel: 03-6271-9722 kosuke.yatabe@bakermckenzie.com

ベトナム

汚職防止法令(日系企業による贈賄事件を受けて)

日系のコンサルティング会社が、ODA 事業に関連し、ベトナム政府関係者に対して総額約 8,000 万円を供与した 件につき、ベトナムにおいてもベトナム捜査当局による捜査が行なわれている。ベトナム鉄道局プロジェクト管 理部長は無期限停職処分を受け、その他関連した役員4 名が逮捕された。進出日系企業では贈賄リスクに関心が 集まっていることから、ベトナムにおける贈収賄規制の概要を紹介する。 ベトナムでは、刑法および汚職防止法により贈収賄に関する規制が定められている。

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収賄罪

まず、公務員が、その地位を濫用し、提供者のために職務を実施するまたは実施しないことの対価として、200 万ベトナムドン(約 9,600 円)以上の金銭またはその他の利益を受領した場合には、収賄罪の対象となる。また、 対価が200 万ベトナムドン未満であったとしても、重大な結果をもたらした場合や再犯の場合なども収賄罪の対 象となる。刑罰として、賄賂の額に応じて、罰金、2 年から 20 年の懲役刑、終身刑さらには死刑も定められて いる。

贈賄罪

逆に、公務員等に対し、200 万ベトナムドン以上の金銭またはその他の利益を提供した場合、並びに、200 万ベ トナムドン未満であっても、重大な結果をもたらした場合や再犯の場合は、提供を行なった個人が贈賄罪の対象 となる。刑罰は、賄賂の額に応じて、罰金、2 年から 20 年の懲役刑および終身刑が定められている。

例外規定

病気のお見舞いや結婚のお祝い、旧正月の際などベトナム社会慣習上相当な場合には、50 万ベトナムドン(約 2,400 円)未満であれば公務員に対して物品を提供することが許されている。

自主申告をした場合の刑罰免除

賄賂提供を強制され、提供したものの発覚前に自主申告した場合は無罪となり、提供した賄賂の全部または一部 の返還を受けることができる。 また、賄賂提供の強制まではなかった場合でも、発覚前に自主申告した場合は刑罰が免除され、提供した賄賂の 全部または一部の返還を受けることができる。実際に、韓国系企業の事例において、リゾート開発プロジェクト のライセンス取得にあたり、地方ライセンス当局の担当者から賄賂を要求されたが、提供後、会社が自主的に警 察に申告したことから、収賄側の当局の担当者は20 年の懲役刑を受けたのに対し、贈賄側の会社の取締役は自 主申告の上、捜査にも協力したために、刑罰は免除されている。 ベトナムに関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 松丸知津 ハノイ事務所勤務 Tel: +84-4-3936-9614 chizu.matsumaru@bakermckenzie.com

マレーシア

マレーシア会社法の改正案における主要な変更点

マレーシアの登記庁(The Companies Commission of Malaysia、「CCM」)が、現行の会社法(Companies Act

1965)の改正案を公表し、2013 年 7 月 2 日からパブリックコメントを受け付けていた。同改正案は現行会社法の 法的枠組みを大きく変更する点を多く含んでおり、マレーシアにも国際的な水準に即した近代的な会社法制を導 入することを目論むものである。 同改正案における主要な変更点を以下解説する。

(1) 会社の設立等を容易にし、会社法制を現代化するための改正

会社の目的 現行会社法においては、マレーシアの会社の目的として商業活動を遂行することを規定している。かかる会社の 目的外の活動は無効となり、これを会社が批准することにより治癒することはできないとされていた。改正案で は会社の目的を特定しないこともできるとしており、会社の取引先の第三者が当該会社による取引が目的外のも のとして無効になる可能性を検証する必要を排除している。 一人株主・一人取締役 現行会社法は、会社が6 か月を超えて 2 名未満の株主で事業活動を行うことを禁じており、唯一の例外はその発 行する全株式が持株会社に保有されている場合であった。また、現行会社法の下では会社は最低でも2 名の居住 者(主たるあるいは唯一の住所をマレーシアに有する)取締役を置くことが求められているが、改正案は一人株 主(自然人あるいは法人)を可能とした上で、居住者取締役も1 名で足りるとしている(かかる居住者取締役が

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当該会社の全株式を保有することも可能である)。これにより、マレーシアにおける会社設立および運営のコス トが削減されることになる。

定時株主総会の開催義務の免除

現行会社法上、すべての会社(非公開会社(private company)・公開会社(public company)のいずれも含む。)

は一暦年中に一度は定時株主総会を開催することが義務付けられている。改正案はかかる義務を非公開会社に 限って免除する旨規定しているが、これにより少数株主が不利益を被ることがないよう、過去12 か月間にわた り株主総会が開催されていない場合、発行済み株式の5%超を有する株主は株主総会の招集を会社に請求するこ とができるとしている。 かかる定時株主総会の開催義務を免除することで、マレーシアにおける会社運営のコストが削減されることにな る。 書面による株主決議における全株主同意要件の廃止 現行会社法の152A 条は全株主が署名した場合にのみ書面による株主決議を認めており、これを株主総会決議に 代わるものとしている。しかし、かかる署名を全株主から集めるには時間がかかり、また株主がその持株数の多 寡に関わらず一人でも署名を拒否することでかかる決議ができない事態が問題とされていた。改正案は、非公開 会社によるかかる書面決議について全株主の署名を決議要件とせず、株主総会を開催した場合と同様の決議要件 のみを課すにとどめている(ただし公開会社に関しては引き続き書面決議に全株主の署名が必要である)。 ただし、改正案は、非公開会社の総議決権の5%以上を保有する株主は、かかる書面決議の前に、書面で決議さ れる予定の議案を回付するよう会社に請求することができるとしている。

(2) 会社の株主構成の管理および再編を容易にするための改正

額面株式の廃止 マレーシアの会社の株式は現在額面株式として発行されているが、改正案は無額面株式を導入する。改正案が施 行される前に発行された株式に関する払込額は払込済の額面金額とされ、額面を超えて払い込まれた金額は含ま ないものとしている。 無額面株式が円滑に導入されることを担保するため、改正案は無額面株式への移行に関する猶予期間および額面 株式を前提とする既存の契約の有効性・効力に関する規定を設けている。 無額面株式の導入により、会社の帳簿が簡素化され、額面の金額から想起される一般大衆や会社債権者の誤解を 解くことが可能となる。また、これにより会社がより柔軟な形で資金調達を行うことが可能となると期待されて いる。 減資に関する新手続 現行会社法上、定款の記載がこれを許す限りにおいて、会社が減資を行う場合には、株主総会における特別決議 および裁判所による承認が必要とされている。改正案はこの基本方針は変更しないものの、ソルベンシー・テス トに基づく新たな減資手続の導入を提案している。この新たな減資手続により、適切な債権者保護を図りつつ、 減資手続が迅速化されることが期待されている。 かかるソルベンシー・テストにおいては、①キャッシュ・フローに基づく会社の支払能力の検証(当該会社がそ の債務を適時に返済できなくなることが想定される事情が認められないか)に加えて、②会社の財務諸表に基づ く支払能力の検証(会社が資産超過であること)を想定している。会社の全取締役は、会社が減資手続を行うに あたって会社がかかるソルベンシー・テストを充足する旨の表明をすることが求められ、かかる表明が十分な根 拠に基づくものでないと認められた場合には5 年以下の懲役および/または 500,000 マレーシア・リンギット以下 の罰金を科せられる可能性がある点には注意が必要である。 自己株式取得 現行会社法は、その取締役の過半数が自己株式の取得日時点において会社の支払能力に問題がない旨表明した場 合、上場会社は自己株式を取得することが可能である旨規定する。改正案はこの規定を大幅に変更はしないもの の、以下のような修正を加えている。 • 減資手続に類似したソルベンシー・テストが自己株式取得の際にも適用される。ただし、減資手続の場 合と異なり、会社の取締役の過半数が会社の支払能力に関する表明をすれば足り、全取締役による必要 はないとする。

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• 取締役は、会社が取得した自己株式を自動的に償却するか、あるいはこれを金庫株とすることを選択す ることができる。取得済みの自己株式の償却は減資とはみなされず、減資手続には服さない。これによ り自己株式取得手続と減資手続の重複が回避される。 株式取得者に対する財政支援の解禁 現行会社法は会社がその株式(あるいはその持株会社の株式)を取得するものに対してあらゆる財政的な支援を 行うことをほぼ全面的に禁じている(いわゆるFinancial Assistance の禁止)。これにより、債務の付け替えdebt pushdown)や、買収者が対象会社の資産を担保として資金調達を行うことが制限されている。 改正案は、かかる株式取得者に対する財政支援の解禁の一環としていわゆるWhitewash 手続を導入することを提 案している。かかる手続により、会社(非公開会社・公開会社のいずれも含む。)は以下の条件を充足する場合、 その発行する株式の取得、あるいはかかる取得に関して発生した債務や義務を低減あるいは解消する目的で株式 取得者に対する財政支援を行うことが可能になる。 • 会社の株主の少なくとも 75%以上により承認されていること • 会社の取締役の過半数により承認されていること • かかる財政支援に賛成の決議をした全ての取締役が、会社の支払能力に関して(減資手続の場合と同様 の)表明を行うこと • 会社は、かかる財政支援の提供の対価として公正な対価を受領すること かかるWhitewash 手続は、かかる財政支援の総額および過去に提供された同様の財政支援で解消されていないも のの、総額が株主資本の10%を超えない場合にのみ認められる点に注意が必要である。かかる株式取得者に対す る財政支援の解禁は長らくその改正が期待されていた点であり、これにより企業活動の幅がさらに広がることと なる。

(3) コーポレートガバナンス体制を強化するための改正

取締役の定義の修正 現行会社法の取締役の定義には会社の全取締役に対してこれに服すべき指示ができる者(いわゆるShadow

Director)を含むと一般的には解されているものの、その定義に従い会社運営に関してかかる Shadow Director も 取締役としての責任を負うとすることは実際上は難しいとされていた。改正案はかかる取締役の定義を修正し、 会社の取締役の過半数に対してこれに服すべき指示ができる者を取締役とし、その権利義務に服すべきとする一 般的な考え方に沿う解釈となるよう所要の変更を加えている。 取締役報酬の株主総会による決議 現行会社法は取締役の報酬に関する決議に関して特段の規定を置いていない。しかし、衡平法上、利益相反にあ たるため取締役は自らの報酬を決議することはできないと解されており、取締役の報酬を決定するのは株主であ ると考えられている。 改正案では、公開会社の取締役の報酬等は株主総会において決議される旨明らかにしている。改正案はさらに、 公開会社の取締役がその役務に関して会社と締結する契約は、会社の本店所在地において閲覧に供さなければな らないとしており、取締役の報酬等に関する透明性を向上させた上で、取締役の説明責任も明確にしている。 これに対して、改正案においても非公開会社の取締役の報酬等は取締役会で決議が可能とされている。ただし、 会社の総議決権の10%以上を保有する株主は、かかる取締役会決議による取締役の報酬等の決定が不公正である と考える場合、これを株主総会で決議すべき旨提案することができる。 取締役の責任の免除・補償 現行会社法は、取締役を含む会社の役員あるいは監査人の過失、義務違反、債務不履行等に関する責任を免除し、 あるいは補償する契約はすべて無効である旨規定し、改正案もこれを維持している。 もっとも、取締役が関与する訴訟等の手続で発生した弁護士費用等のあらゆるコストを会社が補償することは現 行法で認められている(ただし当該取締役が勝訴し、あるいは無罪と認められた場合に限る)が、改正案はこれ を修正し、会社が関与する手続と第三者が関与する手続を区別した上で、第三者により提起された民事手続に関 しては、その手続が係属中に発生する責任および費用のすべてを会社が補償することが可能であるとしている。 これは、マレーシアにおける訴訟手続が非常に長期にわたり係属することが多い点に鑑みると大きな改正である といえる。 また、現行法の下では、取締役の責任保険(D&O 保険)の保険料を会社が支払うことが可能かどうかが不明確 であった。改正案では、会社は取締役会決議を経た上で、取締役の地位に関して発生した民事責任(刑事責任は

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含まない)および関連費用を担保する保険の保険料を支払うことを認めている。かかる保険は第三者が関与する 手続に関する保険のみ認められるのか、会社が関与する手続に関するものも担保する保険も認められるのかにつ き改正案は明確ではないが、おそらく前者を想定していると考えられている。

(4) 倒産手続の現代化

会社救済手続 現行会社法では債務超過の会社が取りうる手続には制約があり、管財人の管理下に置かれるか、会社を清算する か、その債権者との間でスキームオブアレンジメントを実行するかという選択肢しか存在しなかった。

財政危機に陥った会社を救済あるいは再生する手続を促進するため、改正案はJudicial Management と Corporate

Voluntary Arrangement という新たな手続を導入している。 Judicial Management この手続では、債務超過の会社をゴーイングコンサーンとして再生しうる合理的な可能性が存在する場合、会社 の株主、取締役および債権者は、会社の運営を相応の資格を有する独立した Judicial Manager の管理下におく旨、 裁判所に届け出ることができるとする。 裁判所がこれを認める命令を下した場合、180 日の猶予期間が設定され、この間会社は清算できず、管財人の任 命もできず、会社の資産等に設定された担保の実行および会社株式の譲渡が禁じられることになる。この猶予期 間中にJudicial Manager は実行可能な再生計画を作成し、債権者総会において債権総額の 75%を超える債権者の 多数によって決議されなければならない。かかる債権者の決議を経、裁判所に認可された上で、かかる再生計画 は実行に移されることになる。

Corporate Voluntary Arrangement(CVA)

現行会社法のスキームオブアレンジメントに類似した制度だが、CVA は取締役がその会社の債権者に対してス キームオブアレンジメントを提案することを認める制度である。もっとも、スキームオブアレンジメントと異な り、CVA は倒産手続に関する有資格者であるノミニーの関与を必要とし、かかる者が再建計画の実行および手 続の監督に従事することとなる。かかる再建計画は会社の経営陣により作成されるとされているため、CVA は 株主および会社債権者が引き続き既存の経営陣を信頼している場合に利用されやすい制度として設計されている。 Judicial Management 同様、会社は 28 日から 60 日間にわたる猶予期間を申請し、かかる期間中は会社は清算でき

ず、Judicial Manager の選任、担保の実行および会社株式の譲渡は禁止される。ただし、Judicial Management と異

なり、担保権を有する債権者は猶予期間中であっても管財人を選任した上で担保を実行することが可能とされて いる。 CVA の再建計画は株主の普通決議および債権者総会において債権総額の 75%を超える債権者の多数によって決 議されなければならない。

その他

上述の点に加え、改正案は会計報告の新しい枠組みの導入や、会社清算手続の簡素化・迅速化、執行手続の現代 化等の改正点も含んでおり、会社法制を全面的に現代化しようとするものである。 マレーシアに関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 木村裕 Wong & Partners(ベーカー&マッケンジーのメンバーファーム) クアラルンプール勤務 Tel: +603-2298-7888 yutaka.kimura@bakermckenzie.com

ミャンマー

新たな汚職防止法の施行:

今後の運用状況に注視が必要

新たな汚職防止法(Anti-Corruption Law)が 2013 年 9 月に施行された。他のアジア諸国と同様に、ミャンマーに

おいても賄賂が横行していると認識されており、汚職防止のための取組みとして、60 年以上前に制定され古色

蒼然とした1948 年汚職抑制法(The Suppression of Corruption Act)に代わり、新法が制定された。

同法に基づき汚職取締りのための中心的な役割を担う組織として汚職防止委員会が設置されることとされている

(10)

新法の下では「賄賂」は広範囲にわたり得る形で定義されており、文言上は、接待のみならず贈答およびファシ リテーション・ペイメントもいかなる額であれ賄賂と解釈される可能性がある。もっとも、テイン・セイン大統 領が政府省庁に対して30 万チャット(概ね 3 万円相当)までの贈答であれば受領可能である旨を伝えたようで あることから、実務上はミャンマーにおいて社会的儀礼の範囲内と認められる低額の贈答については、今後も許 容される可能性は高いものと考えられる。 しかしながら、法令の適用基準が文言上不明確である上、汚職防止委員会の発足が近時であって現時点では同委 員会の意向を参考にすることもできない状況であり、省庁ごとの対応も異なり得る。したがって、実務上いかな る範囲の贈答等が許容され得るのか、今後の運用状況を注視していく必要がある。 ミャンマーに関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 勝山正雄 Tel: 03-6271-9517 masao.katsuyama@bakermckenzie.com

南アジア

インド

新会社法

- CSR(企業の社会的責任)の概要

概要

 CSR 委員会を組成  3 名以上の取締役(上場会社については、うち 1 名以上は独立取締役)で構成。取締役が 2 名のみの 非公開会社については、2 名で足りる  CSR ポリシーにおいて、会社法別紙 7 に定める CSR 活動のいずれかを行う旨を定める  毎年、直近3 年間の平均年間利益の 2%以上を CSR 活動に費やす

対象会社

純資産50 億ルピー以上、年間売上 100 億ルピー以上、または年間利益 5,000 万ルピー以上の会社。但し、 CSR 対象会社となった後、3 年連続して上記要件を満たさなかった場合は CSR 活動義務は免除される。

CSR 委員会の役割

 取締役に対してCSR ポリシーを勧告する。CSR ポリシーは会社法別紙 7 に定める CSR 活動のいずれ かを行う旨を定める。会社の通常の活動が別紙7 に定める CSR 活動に含まれる場合、当該通常の活動 以外のCSR 活動を行わなければならない  CSR 活動に費やすべき金額を勧告する。直近 3 年間の平均年間利益の 2%以上としなければならない  CSR 活動を監視する

会社法別紙

7 に定める CSR 活動

飢餓および貧困の撲滅、教育の促進、両性の平等の促進および女性支援、小児死亡率の減少および母体の 健康の促進、HIV およびマラリア等の撲滅、環境保全、職業訓練、社会的事業、首相国家救済基金その他 の中央政府または州政府が社会経済の発展のために設立した基金並びに不可触民、指定部族その他の後進 階級、マイノリティおよび女性の福祉のための救済または基金、並びにその他別途定める活動

取締役会の義務

CSR 委員会の勧告を考慮して CSR ポリシーを決定し、会社報告書およびウェブサイトに掲載する  CSR 活動を実施する

CSR 活動実施の際の留意点

CSR 活動は必ずしも会社自ら行う必要はなく、登録トラスト、登録社団または会社若しくはその持ち 株会社、子会社、関係会社が設立した別会社を通じて行ってもよい  CSR 活動は他の会社と共同して行ってもよい  会社の活動地域に対して優先してCSR 活動を実施しなければならない

(11)

 直近3 年間の平均年間利益の 2%以上を費やすことができなかった場合は、取締役会報告書において その理由を説明しなければならない  インド国内におけるCSR 活動のみで平均年間利益の 2%以上を費やさなければならない  従業員またはその家族のみを対象としたCSR 活動は会社法上の CSR 義務を果たしたことにならない インドに関するお問い合わせについては、下記までお願いいたします。 鈴木泰治郎 Tel: 03-6271-9701 taijiro.suzuki@bakermckenzie.com

(12)

ベーカー&マッケンジーのアジア・太平洋地域のネットワーク

ベーカー&マッケンジーは、アジア・太平洋地域に16 の事務所からなるネットワークを有するアジア最大規模

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参照

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