小豆島遍路

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小豆島遍路

~スピリチュアルツーリズムの視点から~

大賀睦夫 研究室

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発表の手順

目的 と 歴史

昨年度 の活動

遍路道 整備 事業

香大版 ふれあい 徒歩大巡行

今後の

展開

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小豆島遍路を研究対象にした目的

‡ スピリチュアル・ツーリズムとしての遍路行

z 自己を見つめなおす機会を提供する

z スピリチュアルな体験を通して非日常性を味わう

‡ 小豆島遍路の文化と歴史を学ぶ

z 山岳霊場や霊場会の存在

z 自由律詩人 荻原井泉水著「山荘雑記」による評価

¾ 人間の悉くがお遍路さんの心を心とするまでに到らなくとも、私た ちは先づお遍路さんの信と愛とを以って人生を歩きたいものである

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小豆島遍路の歴史

z 弘法大師の伝説が起源

¾ 讃岐から上京する際に立ち寄った修行場

z 貞享3年(1686年)僧侶と島民が協力し開始

¾ 寺檀制度で寺が地区の中心的な役割を担っていた点から、

早い時期に巡拝のシステムが完成

z 廃仏毀釈による没落後、明治43年(1910 年)に興隆を目的に小豆島霊場会が設立

z 現在では多くの法要が行われる他、先達の講習会

や大師伝道スクールなども開催

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昨年度までの活動

z 歩き遍路体験(7回)

¾ 山岳霊場の特別性や独特の景観に魅力発見

z 小豆島ふれあい徒歩大巡行に参加(2回)

¾ 語らい歩く楽しさ、観光ツアーとしての可能性

z 既存の観光地を調査

z 二十四の瞳 映画村

z 寒霞渓

z エンジェルロード

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小豆島の全体像

小豆島 遍路

二十四の 瞳 映画村

特産品

記念館 博物館 道の駅 自然景観

オリーブ 素麺 醤油

小豆島を ひとつの面に

する遍路

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今年度の活動

小豆島 遍路

ホスト

遍路道 整備事業

香大版 ふれあい 徒歩大巡行

ゲスト

小豆島遍路 体験

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遍路道整備事業とは

‹ 遍路道の安全と道自体を守る活動

‹ 草刈り会が行っている整備の内容

¾ 山道の草刈り

¾ 落ち葉の掃除

¾ 除草剤の散布

¾ 山道の補修

¾ 手すりの設置

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活動結果

z ボランティアとして気軽に参加できる活動

¾ 草刈り会の人が非常に友好的

z 草刈り会にとっての交流の場

¾ 再会の目的を達成するための整備という手段

¾ 共同作業を通した仲間とのふれあい

z 文化財保存活動

z 守ってくれる人がいるから歩きやすい

整備=遍路道の保存+コミュニティの場

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問題点

‹ 後継者不足への懸念

¾ 草刈り会構成員の高齢化

¾ 作業(範囲)の限界

‹ 経済的問題

¾ 自治体からの補助金が下りない

¾ 札所やお遍路さんからの寄付(賛助金)と自費

一個人から文化、観光を考える集団まで

積極的な参加が求められる

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香大版 小豆島ふれあい徒歩大巡行

z 開催日時

z 平成22年11月20日(土)実施

z 参加者

z 大学19(5)人,島民4(2)人,その他2(2)人

z コース

z 高松港(8時32分)⇒池田港→保安寺→佛谷山→西ノ滝

→光明寺→明王寺→池田港(15時30分)⇒高松港(1 6時30分)

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企画の目的

z 小豆島をもっと身近に感じてもらいたい

¾ 改めて小豆島という存在を意識する機会に

z 人との交流

¾ 各札所のご住職の説教を通して文化や生き方を学ぶ

¾ 他の参加者との会話を通して良い刺激を受けて欲しい

z スピリチュアル・ツーリズムの可能性

¾ 観光資源として使う側の立場を試したい

¾ 若年層の遍路体験の入り口として活用してもらう

¾ 自然景観の美しさを参加者に伝える

¾ ホストとしての本格的な活動という位置づけ

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インタビュー結果

z 今回のツアー及び小豆島遍路に対する改善点

z もっと少人数のほうが回りやすいと思う

z 行き先やルートを事前に説明してほしかった

z お遍路マナーを知った上で参加したかった

z 般若心経の意味がすこしでも分かれば、自分たちの やっていることの理由がわかり、その行為に対して もっとのめりこめたと思う

ホストとしてさらなる努力が必要

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香大版ふれあい徒歩大巡行の総括

‡ 遍路未経験者に多く参加して頂いた

¾ ツアー内で感じて貰おうと思っていたことは達成

‡ 地元から参加希望者が出たこと

¾ 若いうちにから取り組んでいることに感心

¾ 遍路の動機を伺ったり、読経を指導して頂いた

‡ 安全管理面での成果

¾ ケガ人、体調不良者0人

¾ 遍路道整備事業の重要性を改めて再認識した

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香大版ふれあい徒歩大巡行の総括

‡ 費用をホストが負担している状態を脱却

¾ 無料の大巡行への参加から、小豆島遍路への参加へ

‡ 面としての小豆島を成立させるために

¾ ツアーの中で道の駅や既存の観光資源に立ち寄る

¾ 施設における島民との直接的な交流を

‡ 年2回の開催が望ましいのではないか

¾ ベストシーズンが春である点を無視できない

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これからの展望

z 遍路道整備事業

¾ 「草刈り会」との整備事業への積極的な参加

z 香大版 ふれあい徒歩大巡行

¾ 継続することで魅力を感じ、伝えたい

¾ 新しいコースや参加者を増やす工夫

¾ 参加者に楽しんで頂けるようなホストの育成

z 島民が誇れる小豆島遍路の活性化

‹ 若者は小豆島が活性化していく為の種

‹ 小豆島にとって必要な人材、集団へ

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小豆島遍路と相関図

小豆島

草刈り会

遍路

霊場会 ふれあい 徒歩大巡行

小豆島島民 香大版 ふれあい 徒歩大巡行

大賀 研究室

人材

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