柴田
聡
元・在中国大使館経済部参事官
(現・内閣官房内閣参事官)
出席者限定
無断転載不可
1
「中国共産党の経済政策」
〔本日のテーマ〕
1.習近平時代の中国経済
2.経済政策のポリシーメーカー
3.日中経済関係を考える
(注) 資料の記述内容及び発言は、全て個人的見解であり、所属先の公式見解を示すものではありません。独立行政法人科学技術振興機構 中国研究シンポジウム2015
「中国経済の最新動向と日中関係」 講演資料
自己紹介
2
柴田 聡(しばた さとる)
元・在中国大使館経済部参事官
現・内閣官房内閣参事官
(内閣官房副長官補室)
(略歴)
1969年岩手県葛巻町生まれ。92年東大経卒、大蔵省
(現財務省)入省。96年スタンフォード大学修士。金融
庁監督局、財務省主計局を経て、2008年6月から4年
間、北京の在中国大使館経済部参事官。在任中、日
中金融協力の首脳合意(2011年12月)等に尽力。帰
国後、理財局調査室長・国債政策情報室長を経て、
2014年7月から現職。
著書に、「チャイナ・インパクト」(2010年、中央公論新
社)、「中国共産党の経済政策」(2012年、講談社現代
新書)、「中国衝撃力」(2013年、北京・世界知識出版
社)。その他中国経済に関する寄稿多数。
3
駐在期間
2008年6月
~
2012年6月
北京駐在の4年間
2002年
胡錦濤=温家宝
体制スタート、WTO加盟
2003年
中国、5年連続の二ケタ成長(~07年)
2005年
上海反日デモ
2006年
日中首脳会談(10月) 「戦略的互恵関係」
2008年
胡錦濤主席来日(5月)
北京オリンピック(8月)
リーマンショック発生。G20発足メンバー国に。
〈四兆元の内需拡大策〉
2009年
建国60周年
〈日本、民主党政権へ〉
2010年
GDP日中逆転、日本を抜いてGDP世界第2位に
尖閣沖漁船衝突事件
2011年
第17次5カ年計画スタート → 「量から質へ」
日中金融協力の首脳合意(人民元国際化に関する主要国初の合意)
2012年
尖閣国有化・反日デモ
習近平=李克強
体制スタート
〈日本、自民党政権へ。アベノミクス〉
GDP日中逆転を扱った「チャイナ・インパクト」(2010年出版)から5年、
中国のGDPは日本の約2倍に
4
0.0 1000.0 2000.0 3000.0 4000.0 5000.0 6000.0 7000.0 8000.0 9000.0 10000.0日本と中国のGDP(名目値:ドル換算)の推移
中国 日本1980年、改革開放開始直後
の中国のGDPは、日本の約5
分の1
2013年、中国のGDP総額は(約
9.2兆ドル)は日本のGDP総額
(約5兆ドル)の1.8倍に。
2010年、中国のGDP総額(約
5.9兆ドル)が、日本のGDP
(約5.5兆ドル)を上回る。
(注)データは、IMF,World Economic Outlook Database, October 2013より。2013年の日本のデータは推計値。また、2013年の中 国のデータは、国家統計局発表のものを当年の対米ドル平均レートで換算。
米中逆転の現実性
5
○IMFの経済見通し(~2019年):19年には中国の名目GDPは米国の約7割に。
○このトレンドで伸ばしていくと、2028年に両国の名目GDPは逆転。
中国共産党にとって「経済政策」とは?
①「統治」に係る問題の早期解決とリスク排除
②党によるコントローラビリティの確保
③国家による経済活動への積極的な関与
習近平時代の経済政策① : 「量から質へ」への転換
習近平政権(2012~17年)
第12次5ヵ年計画(2011~15年)
「経済発展パターンの転換の加速」
○5ヵ年計画の目標成長率
7.0%(従来7.5%)
○2012及び2013年の目標成長率
7.5%前後(従来8%前後)
5カ年計画
第9次
第10次
第11次
対象期間
1996~2000
2001~05
2006~10
目標値
8%
7%
7.5%
実績値
8.3%
8.8%
11.2%
7
習近平時代の経済政策② : 「新常態」(ニューノーマル)
8
○新常態(ニューノーマル)とは?
習近平が14年5月河南省視察時に初めて提言。
経済成長優先
・安易な景気刺激策
を採用せず。
・構造改革優先。
・持続可能な成長
志向。
7.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 7.5 7.5 7.5 7.0 10.1 11.3 12.7 14.2 9.6 9.2 10.4 9.3 7.7 7.7 7.4 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 2004年 05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 経済成長率(政府目標値) 経済成長率(実績値) 注1:政府目標値は、毎年の「政府活動報告」より抽出。2012年を除いては数値目標の後に「前後」「程度」といった表現あり。 注2:15年の目標値は、中国社会科学院の予測。 習近平時代 以前は政府目標を常に相当程度上回る。習近平時代の中国経済①
着実に進む「中成長・消費拡大・投資抑制」
9
4.2 4.0 3.6 3.9 4.4 5.1 5.6 4.3 4.6 4.5 5.3 4.2 3.9 4.1 4.4 6.3 5.5 4.4 5.5 6.0 4.5 8.1 5.5 4.4 3.6 4.2 0.0 0.7 0.1 0.7 2.5 2.0 2.6 0.8 -3.4 0.4 -0.4 -0.1 -0.3 -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 2001 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 消費 投資 純輸出 注: 白抜きの数値は、その年の経済成長率。 % 9.2% 7.7% 9.3% 10.4% 7.7% 4兆元の内需拡大策 13年:再び投資の ウエ イト上昇習近平時代の中国経済②
伸び悩みつつも拡大する消費。ネット取引が急伸
10
10.0
11.0
12.0
13.0
14.0
15.0
16.0
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 12 2012 13 14 金額(兆元) 名目伸び率(%) 実質伸び率(%) 金額(兆元) 前年比(%)消費財販売総額及び伸び率(通年)
2013年 23.8兆元(約450兆円)
前年比11.5%増(実質)
14年 26.2兆元(約500兆円)
前年比11.5%増(実質)
2012年1-2月期 金額:3.37兆元 名目伸び:14.7% 実質伸び:10.8% 2013年1-2月期 金額:3.78兆元 名目伸び:12.3% 実質伸び:10.4% 2014年1-2月期 金額:4.23兆元 名目伸び:11.8% 実質伸び:10.8%最近は電子商取引も急速に拡大
・14年の総取引額13兆元
(247兆円:前年比25%増)
・14年11月11日の「シングルズデー」に
は、アリババ(電子商取引大手)だけで570
億元(約1.08兆円)の売上があった。
※1元=19円で換算。上記小売統計ではインターネット販売の売上を十分に補足できていないため、実際の消費はもっと大きい可能性がある。習近平時代の中国経済③
着実に進む「サービス産業化」
10.1
10.3
9.5
8.8
7.7
7.6
7.2
5.3
6.6
10.2
9.5
8.9
7.7
7.4
7.0
7.0
6.2
2.3
0.0
2.0
4.0
6.0
8.0
10.0
12.0
金融
卸売
小売
建設
その他
サービス業
GDP
全体
工業
運輸
通信
飲食
ホテル
不動産
13年
14年
成長率(前年比、%)
○この2年の業種別成長率を見ても、
金融・商業・その他サービス業が、
全体の伸びを上回っている。
※国家統計局より作成。飲食・ホテル業は、習近平総書記による贅沢禁止令や反腐敗運動により、不動産業は最近の不 動産価格の低迷により、それぞれ低い伸びにとどまる。習近平時代の中国経済④
雇用吸収力の高まり
(成長率1%当たり100万人⇒180万人)
○李克強総理は14年3月の全人代でも民生(国民生活)と雇用を重視すると強調。
○14年の新規雇用者数は1,322万人に達し、同年1~9月期の時点で、当年の目標
(1,000万人以上)を達成。
93.4
178.6
50.0 70.0 90.0 110.0 130.0 150.0 170.0 190.0 950 1000 1050 1100 1150 1200 1250 1300 13502006
07
08
09
10
11
12
13
14
都市部新規
雇用者数
雇用弾性値
雇用弾性値=新規雇用者人/成長率(万人)
都市部新規雇用者数(万人)
(年)習近平時代の中国経済⑤
安定的な物価 ~不満が爆発しにくい経済環境~
13
1.2 3.9 1.8 1.5 4.8 5.9 -0.7 3.3 5.4 2.6 2.6 4.5 3.2 3.6 3.4 3.0 2.2 1.8 2.0 1.9 1.7 2.0 2.5 2.0 3.2 2.1 2.4 2.1 2.7 2.7 2.6 3.1 3.2 3.0 2.5 2.5 2.0 2.4 1.8 2.5 2.3 2.3 2.0 1.6 1.6 1.4 1.5 2.3 6.1 4.9 3.0 3.1 6.9 -5.4 5.5 6.0 -1.7 -1.9 0.7 0.0 -0.3 -0.7 -1.4 -2.1 -2.9 -3.5 -3.6 -2.8 -2.2 -1.9 -1.6 -1.6 -1.9 -2.6 -2.9 -2.7 -2.3 -1.6 -1.3 -1.5 -1.4 -1.4 -1.6 -2.0 -2.3 -2.0 -1.4 -1.1 -0.9 -1.2 -1.8 -2.2 -2.7 -3.3 -8.0 -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 2003 05 07 09 11 13 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 12 12 13 14 CPI(消費者物価指数)対前年比・前年同月比上昇率 PPI(工業品出荷価格指数)対前年比・前年同月比上昇率 上昇率(%)習近平時代の中国経済⑥
小休止した人民元高 ~輸出産業の不満抑制~
14
5.95 6.00 6.05 6.10 6.15 6.20 6.25 6.30 6.35 6.40 12.112.212.312.412.512.612.712.812.912.1012.1112.1213.113.213.313.413.513.613.713.813.913.1013.1113.1214.114.214.314.414.514.614.714.814.914.1014.1114.1215.1 (1ドル=X元) 習近平国家 副主席訪米 (2月13日~ 18日)。同期 間中、レート は1ドル= 6.29元台で 推移。 胡錦濤国家主席、 オバマ大統領とソ ウルにて首脳会談 (3月26日)。 4月14日、中国人民銀 行が16日から変動幅 を±1.0%に拡大する と発表。 5月3日、米 中S&ED開 催。 6月18日~ 19日、ロス カボスG20 サミット開 催。19日に 胡錦濤国 家主席が オバマ大 統領と会 談。 11 月8 日中国 共産党 第18回 党大会 開催。 11 月6日米国大 統領選挙でオバ マ再選。 11 月27日 米国財務省 が為替報告 を発表。 3 月13~19日 ルー財務長官の 訪中。 4月14日米国 財務省が為替 報告を発表。 4 月18~19日 G20財務大臣会 合。 4 月4日日銀 「異次元」緩 和決定。 7月10~11 日、米中 S&ED開催。 10月30日米 国財務省が 為替報告を 発表。 4月15日米国 財務省が為替 報告を発表。 7月10~11 日、米中 S&ED開催。 11月10~11 日、APEC首脳 会談開催。習近平時代の中国経済⑦
進まない過剰生産能力の解消
15
0
5
10
15
20
25
1-2月4月
7月
10月 1-2月4月
7月
10月 1-2月4月
7月
10月 1-2月4月
7月
11月
2011
12年
13年
14年
生産の伸び
在庫の伸び(実質)
(前年比、%)
(月)
(年)
14年に入り
再び在庫圧
力高まる。
生産・在庫ギャップ
※1:在庫の伸びは統計では名目しかないので、PPIで実質化している。 ※2:中国には「出荷統計」がないので、生産の伸びで以て代替している。習近平時代の中国経済⑧
インフラ投資による経済調整は継続
16
○14年通年の伸び率は前年15.7%
○14年後半、伸び率はさらに鈍化
○不動産と製造業
の投資が減速する
中、インフラ投資が
下支え。
○Q4も、発改委が
鉄道投資等を相次
いで認可
-5
0
5
10
15
20
25
30
35
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
2011
12
13
14
その他
不動産
インフラ関連
製造業
固定資産投資伸び率
(前年比・寄与度、%)
(期)
(年)
※1インフラ関連投資は、水利(ダム)・鉄道・道路、電気・ガス等への投資額の合計。 ※2発展改革委員会は、14年Q4に、1兆元(約19兆円)規模の鉄道等のインフラ投資を相次いで認可。(関連1)
過剰投資抑制≠必要なインフラ投資に注意
○中国のインフラ整備
⇒
外国人は、高速道路や高速鉄道等に注目しがち
○料金徴収が可能な収益事業は、政府性基金(インフラ特会)を用いて借入金で整備
○一般道路、都市交通システム、生活インフラの整備余地は膨大
整備課題はむしろ
一般道
JBICアンタイドローンを活用した重慶モノレール
都市交通システムは中国全土で整備中
17
(関連2)
中国の都市化は未だ途上
~インフラ整備の余地はなお膨大~
0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 中国 日本 米国 韓国 インド 世界全体 (%)(資料)世界銀行「World Development Indicators」
18
習近平時代の中国経済⑨
住宅価格の上昇トレンド
~崩壊している「バブル」とは?~
19
90 95 100 105 110 115 120 125 130 135 140 145 150 155中国の新築住宅価格指数の推移 (2008年12月=100)
北京
上海
深圳
武漢
深圳 141.0 武漢 119.3 北京 144.2 上海 128.5 2014年11月 (出所)国家統計局公表データから作成 -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 2005 06 07 08 09 10 11 12 13 14 全国平均価格上昇率 前年同月比(%) (月) (年) ※1.2011年以降は、全国70都市を平均して算出している。 ※2.いわゆる「保障性住宅」を含む新築住宅価格の全国70都市の平均価格上昇率(前年比)習近平時代の中国経済⑩
「世界の工場」からの脱却 ~製造拠点から市場へ~
20
3.6% 5.9% 8.6% 10.1% 9.1% 5.2% 5.2% 2.8% 2.3% 2.1% 0.0% 2.0% 4.0% 6.0% 8.0% 10.0% 12.0% 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 経常収支 対GDP比 (億ドル) 6.6 14.1 18.3 17.1 13.8 16.9 11.6 13.3 14.4 11.9 10.1 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 55,000 60,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013 私営:平均賃金(累計) 非私営:平均賃金(累計) 私営:平均賃金上昇率(名目) 非私営:平均賃金上昇率(名目) (人民元)(%)
(注)私営企業は2007年以前のデータはない。政治局常務委員 (左から序列順)
習近平 59 李克強 57 張徳江 66 兪正声 67 劉雲山 65 王岐山 64 張高麗 66 総書記、国家主席 軍委主席 国務院総理 全人代 委員長 全国政協 主席 中央書記処 書記 中央紀律 検査委書記 常務副総理政治局委員
范長龍 65 栗戦書 62 劉奇葆 59 孟建柱 65 李源潮 62 劉延東 67 郭金龍 65 孫春蘭 62 張春賢 59 軍委副主席 中央弁公庁 主任 中央宣伝 部長 中央政法委 書記 国家副主席 副総理 北京市 書記 天津市 書記 新疆自治区 書記 許其亮 62 王滬寧 57 趙楽際 55 李建国 66 馬 凱 66 汪 洋 57 韓 正 58 胡春華 49 孫政才 49 軍委副主席 中央政策研 主任 中央 組織部長 全人代 副委員長 副総理 副総理 上海市 書記 広東省 書記 重慶市 書記21
中国共産党 中央政治局メンバー(25名)
中国国務院組織
総理(1)李克強
(Li Keqiang)
国務委員(5)
部・委員会(25)
・外交部
・国防部
・
国家発展改革委員会
・教育部
・科学技術部
・工業情報化部
・国家民族事務委員会
・公安部
・国家安全部
・監察部
・民生部
・司法部
・財政部(部長:楼継偉)
・人力資源社会保障部
・国土資源部
・環境保護部
・住宅都市建設部
・交通運輸部
・水利部
・農業部
・商務部
・文化部
・国家衛生計画生育委員会
・中国人民銀行(行長:周小川)
・
審計署
直属特設機構
・
国務院国有資産監督管理委員会
直属機構(15)
・海関総署・国家税務総局・国家統計局 等
弁事機構(4)
直属事業単位(13)
・中国銀行業監督管理委員会
・中国証券監督管理委員会
・中国保険監督管理委員会
・中国社会科学院
・国務院発展研究中心 等
副総理(4)
劉延東
(Liu Yandong)汪洋
(Wang Yang)
馬凱
(Ma Kai)国務院
国家局(部・委員会の管理下)
・国家外貨管理局(中国人民銀行管理下)
張高麗
(Zhang Gaoli)(筆頭)
楊晶
(Yang Jing)(国務院
秘書長)
常万全
(Chang Wanquan)(国防)
楊潔篪
(Yang Jiechi)(外交)
郭声琨
(Guo Shengkun)(公安)
王勇
(Wang Yong)22
実は知日派揃いの中央財経小組弁公室
23
役職
氏名
顔写真
党職
公職
専門
学歴
主任
劉 鶴
(62)
中央
委員
国家発展改革委副主任
マクロ経済
米ハーバード修士
副主任
楊偉民
(57)
党員
国家発展改革委秘書長
産業政策・
産業構造
一橋大学留学
副主任
易 鋼
(56)
党員
中国人民銀行副行長
国家為替管理総局長
金融政策
米イリノイ大学博
士
巡視員
方星海
(50)
党員
前上海市金融サービス弁公室
主任
金融
米スタンフォード
大学博士
副主任
陳錫文
(50)
党員
国務院発展研究センター副主
任(中央農村工作指導小組弁
公室主任)
農業政策
中国人民大学農業
経済専攻
○ 日中間の人的往来は、年間約500万人超。2014年の中国人観光客は前年比+83%。
○ 日中間の二国間(香港を除く)貿易総額は約3,294億ドル。中国にとって日本は第4位の貿易相手(中国側
の表現、国別ベースでは2位)。日本にとって中国は最大の貿易相手国。
○ 2006年10月、日中間の「戦略的互恵関係」を経済面で具体化するために、経済閣僚間の定期的対話を
実施することで 合意。これを受け「日中ハイレベル経済対話」を3回開催。
人的交流
○人的往来
日→中 288万人(2013年、中国国家旅遊局)
中→日 241万人(2014年、日本政府観光局、前年比+83%)
○中国における在留邦人数
135,078人(2013年10月1日現在、外務省海外在留邦人数調査統計)
※米国(412,639人)に次いで第2位。
○日中間の留学生
日→中 17,961人(2011年、中国教育部)
中→日 81,884人(2012年5月1日現在)
○日中間の友好姉妹都市(2014年9月末現在、自治体国際化協会)
354件(日本側334団体、中国側262団体)
経済関係
○日中貿易総額
3,126億ドル(2013年、中国海関統計)
中→日 1,503億ドル
日→中 1,623億ドル
※対EU貿易総額は5,591億ドル、対米国は5,210億ドル、
対ASEANは4,436億ドル。
○対中直接投資(2013年、中国商務部)
70.64億ドル
(国としては、シンガポールに次いで第2位)
※2013年の中国の対内直接投資額は1,176億ドル。
○中国への進出企業数(2011年末、中国貿易外経統計)
22,790社
(第2位は国としては米国(20,855社))
52
日中経済関係
貿易面での日本のプレゼンスは低下傾向
25
◎中国にとって、かつて日本は最大の輸入先
⇒14年時点ではEU・ASEAN・韓国のシェアを下回っている。(国別でみれば韓国に次ぐ2位)
◎中国の輸入構造:「材料3割、加工貿易部品4割、その他(一次産品等)3割」
25
14.6 12.7 10.2 8.3 11.4 12.1 12.2 12.5 11.3 11.1 11.2 10.6 11.3 9.9 9.7 9.7 11.0 8.3 7.6 7.8 7.5 7.3 7.6 8.1 2.4 4.4 4.5 5.0 2.4 2.7 2.4 2.7 28.0 31.6 39.0 35.3 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 2006年 2010年 2012年 2014年日本
EU
ASEAN
韓国
台湾
アメリカ
豪州
ブラジル
その他
変化しつつも、加工貿易サプライチェーンは未だ健在
◎中国の加工型貿易は、依然として輸出全体の三割強(14年)。
◎加工型貿易に係る貿易黒字額
≒
全体の貿易黒字額(14年)
日系の現地法人企業進出先(製造拠点or市場?)
27
重慶市 22社
四川省 51社
山西省 5社
陝西省 20社
(2013年3月末時点)
28
(出所)経済産業省海外現地法人四半期調査 (注)従業員数50人以上の製造業が対象(含香港) 108 102 213 282 360 497 670 832 964 1,276 1,443 1,269 1,446 109 100 142 196 234 255 317 337 353 439 531 460 478 96 88 130 168 197 204 249 249 232 293 324 325 341 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 億ドル 第三国向け 日本向け 現地販売日系企業の現地販売、反日デモ前の水準を回復
突出する日本の対中投資の減少
29
▲ 60 ▲ 40 ▲ 20 0 20 40 60 80 100 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 10 11 2011 12 13 14 全体の伸び 日本 米国 EU 香港 注1:上記伸び率は、全て年初(1月)から各月までの累計の伸び率。注2:金融、保険、証券分野は含まない。(%)
2014年1-11月 全体 0.7% 日本 ▲39.7% 米国 ▲22.2% EU ▲9.8% 香港主要国初だった「日中金融協力」
○2011年12月25日
野田首相=温家宝総理間で首脳合意
※同日夜、日本財務省・中国人民銀行が同時発表(日中英)
-
円=人民元の直接交換(12年6月実現)
-
国債の相互保有(対中投資枠650億元)
-
JBICによるパンダ債発行
など
○人民元に関する、主要国初の包括的合意
【ポイント】
30
30
人民元を巡る国際競争
○2014年11月10日 日中首脳会談(安倍首相=習近平国家主席)
○2015年1月15日
日中金融協力合同作業部会にかかる日本側会合を官民合同で開催
。
(注)RQFII(Renminbi Qualified Foreign Institutional Investor):人民元適格外国機関投資家
中国本土内の証券市場における人民元建て証券に対し、本土外で保有する人民元を用いた投資が認められる本土外の機関投資家 【参考】中国と主要各国との金融協力例 (参考)1月19日のドル・人民元レート:1ドル=6.22元
○2014年11月15日 麻生副総理=楼財政部長: 日中財務大臣会談(於:ブリスベン)
日中金融協力を深化させることに合意。
人民元 クリアリング銀行の設置 指定年月 指定銀行 2013年2月 中国工商銀行 2014年7月 中国交通銀行 2014年6月 中国建設銀行 2014年6月 中国銀行 2014年9月 中国銀行 ※ RQFIIではないが、外準で中国国債の購入枠650億元(約100億ドル相当額)が付与。 ※※ 欧州中央銀行(ECB)と人民銀行の間の人民元=ユーロ建の通貨スワップ 2013年5月 2013年3月(3000億元) 2011年11月(3600億元) 2013年6月(2000億元) 2014年3月(800億元) 2014年7月(800億元) 2013年10月(800億元) 2014年7月(800億元) 2013年10月(500億元) 2013年10月(3500億元)(※※) イギリス 2014年6月 Euro RMB Bondユーロ人民元債 ドイツ ライン債 Rhein Bond 2014年9月 2014年7月 2014年5月 2012年4月 日本 - -2014年12月 --シンガポール 2014年10月 Lion City Bond獅城債
-韓国
2012年6月
フランス Arc de Triomphe Bond凱旋債 直接交換取引 人民元建て通貨スワップ RQFII枠の付与 人民元建て債券の発行 非公表 愛称 650億元※ 現契約締結年月(金額) 割当年月(金額) 開始年月 取引開始年月