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Microsoft Word - 14_LCMS_アクリルアミド

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(1)

兵庫県環境研究センター [対象媒体:底質]

2,4-ジクロロフェノキシ酢酸

(2,4-Dichlorophenoxy) acetic acid

別名:2,4-D 、2,4-PA 【対象物質の構造】 Cl Cl O OH O C A S 番号:94-75-7 分子式:C8H6Cl2O3 【物理化学的性状】 分子量 (モノアイソ トピック 質量) 比重1) (g/cm3) (25°C) (計算値) 沸点2) (°C) (0.40 mm Hg) 融点2) (°C) 蒸気圧2) (mmHg) (20°C) 水溶解度2) (mg/L) (25°C) log Pow2) 221.0 (219.9694) 1.6 160 140.5 8.25 × 10 -5 677 2.81 【毒性、用途等】3) 有害性情報 : 環境影響情報: 用 途 : 適応法令 : 急性毒性 LD50 375 mg/kg (ラット経口) ACGIH-作業環境許容濃度 TWA: 10 mg/m3 ACGIH-発ガン性評価 A4(ヒトに対して発がん性物質として 分類できない物質) 分解性 加熱分解し、HCl 等の有害ガスを発生 農薬(除草剤) 化管法(PRTR 法) 第一種指定化学物質

1) SPARC Performs Automated Reasoning in Chemistry v4.5 により計算された値 <http://sparc.chem.uga.edu/sparc/> (2010.11.15 閲覧)

2) The Physical Properties Database (Phys Prop), Syracuse Research Corporation, USA 3) 神奈川県化学物質安全情報提供システム(Kis-net)を参考にした。

(2)

§1

分析法

(1)

分析法の概要

底質試料にサロゲート物質を添加し、ギ酸を加えた後、メタノールにより超 音波及び振とう抽出を行う。抽出液を濃縮後、精製水を加えて固相カートリッ ジに通水し、0.5 mol/L ギ酸/メタノール溶液で溶出する。溶出液を濃縮し、 LC/MS/MS-SRM (ESI - negative) 法で定量する。

(2)

試薬・器具

【試薬】 2,4-ジクロロフェノキシ酢酸 (2,4-D):和光純薬工業製、和光一級 (>98.0%) 2,4-ジクロロフェノキシ酢酸-d5 :林純薬工業製、残留農薬試験用 (>99.0%) メタノール :和光純薬工業製、 残留農薬試験・PCB 分析用 (5000 倍濃縮) 酢酸アンモニウム、ギ酸 :和光純薬工業製 試薬特級 固相抽出用カートリッジ :Waters 製 OASIS-MAX 6 cc (150 mg) Cat.No.186000369 【標準液の調製】 〔標準液〕 2,4-D 10.0 mg を正確に量り取りアセトニトリルで 10 mL とし、1000 μg/mL の 標準原液とする。標準原液をメタノールで順次希釈し、 1.00∼40.0 ng/mL を低 濃度領域、10.0∼200 ng/mL を高濃度領域の検量線用標準液とする。また、検量 線用標準液には、2,4-D-d5を 5.00 ng/mL になるように添加する。 〔サロゲート標準液〕 2,4-D-d5 10.0 mg を正確に量り取りアセトニトリルで 10 mL とし、1000 μg/mL のサロゲート標準原液とする。サロゲート標準原液をメタノールで希釈し、100 ng/mL の添加用サロゲート標準液を作成する。 【器具】 振とう機、超音波洗浄器 :底質試料の抽出に用いる 遠心分離機 :底質試料抽出液の分離に用いる 濃縮装置 :Zymark 製ターボバップⅡ、

(3)

コンセントレータ :倉橋技研製 Sep-Pak Concentrator ディスポーザブル シリンジフィルター :ワットマン製 13 mm GD/X シリンジフィル ター(ガラス繊維フィルター、粒子保持能 1.0 μm)試験液のろ過に用いる ディスポーザブルシリンジ :ポリプロピレン製 2.5 mL シリンジ、試験液 のろ過に用いる

(3)

分析法

【試料の採取及び保存】 底質試料の採取時期、採水方法については、環境省「化学物質環境実態調査 実施の手引き」(平成 21 年 3 月)における「試料の採取及び検体の調製等」に 従う。 【試料の前処理及び試験液の調製】 湿泥試料約 20.0 g(乾泥 10.0 g 相当;注 2)を遠沈管に分取し、サロゲート標 準液 100 ng/mL を 50 μL(2,4-D-d5 5.00 ng)添加し十分に混和する。1 mol/L ギ酸 0.5 mL を加えた後、メタノール 30 mL を加え、超音波、振とうを各 10 分間行い、 溶媒抽出を行う。3000 rpm で 10 分間遠心分離後、メタノール層を分取し、再度 メタノール 30 mL を加え同様の操作を合計 3 回行った後、分取したメタノール 層が 30 mL 程度になるように濃縮する。 濃縮した溶液をビーカーに移した後、用いた濃縮管をメタノール 5 mL で洗い 込み、その洗い込み液も加える。さらに精製水を加えて 100 mL にし、混合した 後、OASIS-MAX カートリッジ(注 3)に流速 10 mL/min で通液し、保持させる。 注射器で空気を 20 mL 通気して固相カートリッジ中の水分を除去した後、まず 50 mmol/L 酢酸アンモニウム溶液 5 mL、続いて通液に用いたビーカーを洗いこ んだメタノール 5 mL を用いて洗浄する。その後、0.5 mol/L ギ酸/メタノール溶 液 5 mL で溶出する。溶出液を窒素気流により濃縮し、メタノールで 1 mL に定 容する。そして、濃縮液(注 4)を試験液とする。 【空試験液の調製】 実試料が含有すると推定される水分量と同量の精製水を用い、【試料の前処理 及び試験液の調製】の項に従って操作し、得た試験液を空試験液とする。 【測定】 〔LC/MS 条件〕 LC 条件

(4)

移動相 :A: 10 mmol/L ギ酸、B: メタノール

0 → 7 min

A: 60 → 1% B: 40 → 99% linear gradient

7 → 10 min A: 1% B: 99%

10 → 10.1 min A: 1 → 60% B: 99 → 40%linear gradient 10.1→15 min A: 60% B: 40% カラム流量 :0.2 mL/min カラム温度 :40°C 試料注入量 :5 μL MS 条件 使用機種 :Waters XEVO TQ MS キャピラリー電圧 :1 kV イオン源温度 :150°C 脱溶媒温度 :400°C コーンガス流量 :50 L/Hr 脱溶媒ガス流量 :800 L/Hr イオン化法 :ESI - negative コーン電圧 :20 V コリジョンエネルギー :14 eV 測定モード :SRM モニターイオン(m/z) :2,4-D:219 > 161、2,4-D-d5:224 > 164 〔検量線〕 検量線用標準液 5 μL を LC/MS に注入して分析する。標準物質の濃度とサロゲ ート物質の濃度の比と得られた標準物質のピーク面積とサロゲート物質のピー ク面積の比から検量線を作成する。 〔定量〕 試験液 5 μL を LC/MS に注入し、対象物質のピーク面積とサロゲート物質のピ ーク面積の比を検量線に照らして定量する。 〔濃度の算出〕 試料中の濃度 C = (ng/g-dry)は次式により算出する。 C = RQ/V R: 検量線から求めた試験液中のサロゲート物質に対する対象物質の濃度比 Q: 試料中に添加したサロゲートの量 (ng) (= 添加するサロゲートの濃度 (ng/μL) × 添加するサロゲートの容量 (μL)) V: 試料量 (g-dry)

(5)

本分析法に従った場合、以下の数値を使用する。 Q: 5.00 (ng) (=添加サロゲートの濃度 (0.100 ng/μL) × 添加サロゲートの容量 (50.0 μL)) V: 10.0 (g-dry) 即ち、 C = R× 0.500 (ng/g-dry) である。 〔装置検出下限 (IDL)〕 本分析装置での IDL を下表に示す(注 5) 表 1 IDL の算出結果 物質名 IDL (ng/mL) 試料量 (g-dry) 最終液量 (mL) IDL 試料換算値 (μg/kg-dry) 2,4-D 0.17 10.0 1 0.017 〔測定法の検出下限 (MDL)及び定量下限 (MQL)〕 本測定方法における MDL 及び MQL を下記に示す(注 5) 表 2 MDL 及び MQL の算出結果 物質名 試料量 (g-dry) 最終液量 (mL) MDL (ng/g-dry) MQL (μg/kg-dry) 2,4-D 10.0 1 0.063 0.16

注 解

(注1) 溶液の濃縮を、窒素気流で行う方法を示しているが、回収率や検出下限 値の確認をして問題がなければ、ロータリーエバポレーターなどの装置 を用いることも可能である。 (注2) 「化学物質環境実態調査実施の手引き」(平成 21 年 3 月)に従い、試料 泥は、必ず分析直前に遠心分離(3,000 回転、20 分程度)を行い、間隙 水等を除去して過剰な水分を取り除くこと。 (注3) OASIS-MAX カートリッジは、予めメタノール 5 mL、精製水 10 mL でコ ンディショニングしておく。 (注4) 濃縮液に懸濁物がある場合、ディスポーザブルシリンジとディスポーザ ブルフィルターでろ過を行う。 (注5) IDL は、「化学物質環境実態調査実施の手引き」(平成 21 年 3 月)に従 って、表 3 のとおり算出した。

(6)

表 3 IDL の算出結果 対象物質名 2,4-D 試料量 (g-dry) 10.0 最終液量 (mL) 1 注入液濃度 (ng/mL) 1.00 装置注入量 (μL) 5.00 結果 1 (ng/mL) 0.928 結果 2 (ng/mL) 0.866 結果 3 (ng/mL) 0.988 結果 4 (ng/mL) 0.927 結果 5 (ng/mL) 0.898 結果 6 (ng/mL) 0.870 結果 7 (ng/mL) 0.957 平均値 (ng/mL) 0.9191 標準偏差 0.0447 IDL (ng/mL)*1 0.17 IDL 試料換算値 (ng/g-dry) 0.017 S/N 比*2 10 CV (%) 4.9 *1: IDL = t (n-1, 0.05) × σn-1 × 2 ( t (n-1, 0.05) = 1.9432 ) *2: マニュアル計測 24D native 1ng d 5ng Time 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 24D_110614_033 2: MRM of 2 Channels ES- 224 > 164 (d-24D) 8.09e3 7.42 24D_110614_033 2: MRM of 2 Channels ES- 219 > 161 (24D) 1.75e3 7.42 6.50 4.84 2.17 4.32 3.66 5.15 7.77 8.69 9.69 2,4-D 219>161 2,4-D-d5224>164 24D native 1ng d 5ng Time 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 24D_110614_033 2: MRM of 2 Channels ES- 224 > 164 (d-24D) 8.09e3 7.42 24D_110614_033 2: MRM of 2 Channels ES- 219 > 161 (24D) 1.75e3 7.42 6.50 4.84 2.17 4.32 3.66 5.15 7.77 8.69 9.69 2,4-D 219>161 2,4-D-d5224>164 図 1 IDL 測定時の代表的なクロマトグラム(1.00 ng/mL)

(7)

(注6) 測定方法の検出下限(MDL)及び定量下限(MQL)は、「化学物質環境 実態調査実施の手引き」(平成 21 年 3 月)により、表 4 のとおり算出し た。 表 4 MDL 及び MQL の算出結果 対象物質名 2,4-D サロゲート回収率(%) 試料 底質 - 試料量 (g-dry) 10.0 - 標準添加量 (ng) 2.00 - 試料換算濃度 (ng/g-dry) 0.200 - 最終液量 (mL) 1 - 注入液濃度 (ng/mL) 2.00 - 装置注入量 (μL) 5.00 - 操作ブランク平均 (ng/g) *1 ND 104.3 無添加平均 (ng/g) *2 ND 83.2 1 回目 (ng/g−dry) 0.211 89.1 2 回目 (ng/g-dry) 0.196 85.1 3 回目 (ng/g-dry) 0.228 81.2 4 回目 (ng/g-dry) 0.228 89.3 5 回目 (ng/g-dry) 0.239 86.0 6 回目 (ng/g-dry) 0.242 97.0 7 回目 (ng/g-dry) 0.219 92.5 平均値 (ng/g-dry) 0.2234 88.6 標準偏差 (ng/g-dry) 0.0161 MDL (ng/g-dry) *3 0.063 MQL (ng/g-dry) *4 0.16 S/N 比*5 14 CV (%) 7.2 *1 操作ブランク平均:試料マトリックスのみがない状態で他は同様の 操作を行い測定した値の平均値 (n = 2) *2 無添加平均:MDL 算出用試料に標準を添加していない状態で含ま れる濃度の平均値 (n = 2 ) *3 MDL= t (n-1, 0.05)×σn-1×2 ( t (n-1, 0.05) = 1.9432 ) *4 MQL= σn-1×10 *5 マニュアル計測

(8)

24D MDL2 native 2ng d 5ng 110612 Time 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 24D_110614_058 2: MRM of 2 Channels ES- 224 > 164 (d-24D) 7.66e3 7.33 5.23 24D_110614_058 2: MRM of 2 Channels ES- 219 > 161 (24D) 3.31e3 7.37 2.17 5.58 4.80 5.89 7.68 7.90 2,4-D 219>161 2,4-D-d5224>164 図 2 MDL 測定時の代表的クロマトグラム

(9)

§2

解 説

【分析法】 〔フローチャート〕 分析法のフローチャートを図 3 に示す。 図 3 分析法のフローチャート 〔検量線〕 検量線を図 4 に、検量線作成用データを表 5-1、5-2 に示す。 図 4 低濃度領域(左図、1.00∼40.0 ng/mL) 及び高濃度領域(右図、10.0∼200 ng/mL)の検量線 y = 0.8457x - 0.051 R2 = 0.9998 0 10 20 30 40 0 10 20 30 40 50 濃度比 応答 比 y = 0.9375x - 0.0065 R2 = 0.9999 0 2 4 6 8 10 0 2 4 6 8 10 濃度比 応答比 濃度 (ng/mL) →(50) (100) (150) (200) 濃度 (ng/mL) → (10) (20) (30) (40) 固相抽出 超音波抽出 サロゲート添加 (2,4-D-d5 5.00 ng) 窒素気流下 30 mL 程度まで 底質試料 湿重量 20.0 g (乾泥 10.0 g 相当) 濃 縮 LC/MS/MS – SRM 窒素気流下 OASIS-MAX 10 mL/min 振とう抽出 遠心分離 希 釈 乾燥 洗 浄 溶 出 メタノール 30 mL 10 min 10 min 3000 rpm 10 min 精製水 約 65 mL (合計 100 mL) メタノール 5 mL で濃縮管洗い込み 0.5 mol/L ギ酸/メタノー ル溶液 5 mL 3 回 ・50 mmol/L 酢酸アンモニウム 溶液 5 mL ・固相抽出に用いたビーカーの 洗い込みをしたメタノール 5 mL 濃 縮 1 mol/L ギ酸 0.5 mL 添加 シリンジ 空気 20 mL 定 容 メタノール 1 mL ESI-negative

(10)

表 5-1 低濃度領域の検量線作成用データ 標準液濃度 (単位: ng/mL) (Cs) 応答値 応答比 (As/Ais) 対象物質(As) 2,4-D サロゲート 物質(Ais) 2,4-D-d5 1.00 2.00 5.00 369.860 718.308 2074.337 2147.042 2059.849 2101.389 0.172 0.349 0.987 10.0 3796.399 2065.118 1.838 20.0 8416.428 2247.472 3.745 40.0 16771.979 2237.952 7.494 *: サロゲート物質濃度: 5 ng/mL (Cis) 表 5-2 高濃度領域の検量線作成用データ 標準液濃度 (単位: ng/mL) (Cs) 応答値 応答比 (As/Ais) 対象物質(As) 2,4-D サロゲート 物質(Ais) 2,4-D-d5 10.0 3754.475 2139.073 1.755 20.0 8312.903 2397.108 3.468 50.0 18249.355 2233.701 8.170 100 36353.289 2169.937 16.753 200 70438.414 2079.623 33.871 *: サロゲート物質濃度: 5 ng/mL (Cis)

(11)

〔マススペクトル〕 検量線用標準液のマススペクトルを図 5 及び図 6 に示す。 15:05:01 07-Jun-2011 XEVO-TQMS#VBA588 m/z 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 % 0 100 20110606_24D_MS_SCAN 1 (0.017) MS2 ES- 3.65e6 219 161 113 91 62 62 626969 818181 899391 97103 105 119121131137 145 155160 163 196198 164 180182 185 200 208 218 221 223 224 229 15:08:36 07-Jun-2011 XEVO-TQMS#VBA588 m/z 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 % 0 100

20110606_24D_MSMS_SCAN 1 (0.017) Daughters of 219ES- 3.33e6 161 125 175 219 15:08:36 07-Jun-2011 XEVO-TQMS#VBA588 m/z 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 % 0 100

20110606_24D_MSMS_SCAN 1 (0.017) Daughters of 219ES- 3.33e6 161 125 175 219 プレカーサーイオン プロダクトイオン a) b) 図 5 2,4-D のマススペクトル a)プレカーサーイオンスキャン、 b) プロダクトイオンスキャン 15:18:28 07-Jun-2011 XEVO-TQMS#VBA588 m/z 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 % 0 100 20110606_D-24D_MS_SCAN 1 (0.017) MS2 ES- 3.68e6 224 224 91 81 62 62 58 62 69 6975 8189 164 163 113 103 97 97 105 117129131135 145 147 166 198 196 166173180189 223 206 208 226 228 228 15:20:39 07-Jun-2011 XEVO-TQMS#VBA588 m/z 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 % 0 100

20110606_D-24D_MSMS_SCAN 2 (0.034) Daughters of 224ES- 4.51e6 164 127 103 128 163 166 180 224 プレカーサーイオン プロダクトイオン 15:18:28 07-Jun-2011 XEVO-TQMS#VBA588 m/z 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 % 0 100 20110606_D-24D_MS_SCAN 1 (0.017) MS2 ES- 3.68e6 224 224 91 81 62 62 58 62 69 6975 8189 164 163 113 103 97 97 105 117129131135 145 147 166 198 196 166173180189 223 206 208 226 228 228 15:20:39 07-Jun-2011 XEVO-TQMS#VBA588 m/z 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 % 0 100

20110606_D-24D_MSMS_SCAN 2 (0.034) Daughters of 224ES- 4.51e6 164 127 103 128 163 166 180 224 プレカーサーイオン プロダクトイオン c) d) 図 6 2,4-D-d5のマススペクトル,

(12)

〔操作ブランク〕 操作ブランク試験において、2,4-D は検出されなかった。 〔添加回収試験〕 底質試料(姫路沖)への標準物質添加回収試験結果を表 6 に示す。分析時の クロマトグラムは【環境試料の分析例】の図 8 に示す。 表 6 添加回収試験結果 試料名 試料量 (g-dry) 添加量 (ng) 検体 数 検出濃度 (ng/g-dry) 回収 率 (%) 変動 係数 (%) サロゲート 回収率 (%) 底質 10 無添加 2 ND - - 80 5 5 0.54 108 5.1 72 〔抽出溶媒の検討〕 湿泥 20 g(乾泥 10 g 相当)に標準物質 50 ng、1 mol/L ギ酸 0.5 mL を添加し、 1 回目 40 mL、2 回目 20 mL、3 回目 20 mL の各溶媒で分析法と同様に抽出し、 各回の抽出液を別々に約 2 – 5 mL まで濃縮した。メタノールを用いて、1 回目抽 出液は 10 mL に、2、3 回目抽出液は 5 mL に定容した。定容した抽出液から 1 mL 分取し、ろ過したものに 2,4-D-d5 5 ng を添加した試料の測定結果を表 7 に示す。 この結果を検討した結果、溶媒によって回収率に大きな差は無かったため、 底質中の有機物等の夾雑物の抽出が少ないと考えられるメタノールを抽出溶媒 に用いることとした。 表 7 溶媒抽出効率の確認試験結果 (n=1) 抽出方法 回数 使用溶媒 回収率 (%) 合計 回収率(%) アセトン抽出 1 回目 アセトン 74.4 2 回目 アセトン 8.2 87.1 3 回目 アセトン 4.5 メタノール抽出 1 回目 メタノール 69.0 2 回目 メタノール 5.0 74.0 3 回目 メタノール 0 アセトニトリル抽出 1 回目 アセトニトリル 73.2 2 回目 アセトニトリル 6.4 79.6 3 回目 アセトニトリル 0 酢酸エチル- メタノール抽出 1 回目 メタノール 78.2 2 回目 メタノール/酢酸エチル= 1 : 1 10.1 88.3 3 回目 酢酸エチル 0

(13)

〔壁面吸着と OASIS-MAX への吸着に対するギ酸の影響の検討〕 有機溶媒(アセトン)と精製水の割合をそれぞれ 0 mL:100 mL、50 mL:50 mL、 100 mL:0 mL とした混合溶液を用意した。これらの混合溶液に標準物質 20 ng、 1 mol/L ギ酸 0.5 mL を添加し、一部の混合溶液には 1 mol/L アンモニア 0.5 mL を添加した。これらの溶液を分析法と同様に OASIS-MAX カートリッジに吸着 させ、50 mmol/L 酢酸アンモニウムによる洗浄後、一部はメタノール洗浄を行い、 他のものは通液時に使用したビーカーの壁面を洗浄したメタノールを用いて洗 浄を行った。これらのカートリッジを 0.5 mol/L ギ酸/メタノール溶液 5 mL で溶 出し、濃縮、ろ過後、メタノールで 1 mL に定容し、2,4-D-d5 5 ng を添加した試 料の測定結果を表 8 に示す。 実験の結果、ビーカー壁面洗浄を行うことで、回収率が大きく改善すること が分かったため、ビーカー壁面洗浄を分析法の工程に加えた。また、有機溶媒 量が多いと回収率が低下することが分かった。そして、試料溶液が有機溶媒 100%の場合のみ、アンモニアで中和することによって回収率の改善が確認され た。しかし、改善したとしても回収率は 50%以下であった。 これらの検討の結果、アンモニアによる中和を行わず、固相抽出の際に、3 割 程度の有機溶媒量になるように調製する方法を採用した。 表 8 壁面吸着と OASIS-MAX 吸着に対するギ酸の影響の確認試験結果 (n=2) 精製水 添加後 溶液量 (mL) 有機 溶媒量 (mL) (アセトン) アンモニア 添加 ビーカー 壁面洗浄 標準 添加量 (ng) 回収率 (%) 100 0 無 無 20 5.3 50 9.4 100 0.0 0 有 無 20 5.4 50 8.5 100 41.4 0 無 有 20 121.3 50 117.5 100 11.9 0 有 有 20 113.5 50 117.5 100 48.2

(14)

〔環境試料の分析例〕 河川底質試料(兵庫県坂越橋)及び海域底質試料(兵庫県姫路沖)からは、 2,4-D のピークがわずかに確認されたが、両試料とも MDL 未満(<0.063 ng/g-dry) であった。それぞれの試料の無添加時と 5 ng 添加時のクロマトグラムを図 7、 図 8 に示す。 24D Rive sed d 5ng 110612 Time 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 24D_110614_053 2: MRM of 2 Channels ES- 224 > 164 (d-24D) 7.23e3 7.37 5.36 24D_110614_053 2: MRM of 2 Channels ES- 219 > 161 (24D) 459 7.37 2.26 6.15 6.02 5.02 2.87 3.66 4.32 7.11 7.02 7.64 7.94 8.69 9.03 11.00 9.87 2,4-D 219>161 2,4-D-d5224>164 24D MDL2 native 2ng d 5ng 110612 Time 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 24D_110614_058 2: MRM of 2 Channels ES- 224 > 164 (d-24D) 7.66e3 7.33 5.23 24D_110614_058 2: MRM of 2 Channels ES- 219 > 161 (24D) 3.31e3 7.37 2.17 5.58 4.80 5.89 7.68 7.90 2,4-D 219>161 2,4-D-d5 224>164 河川底質試料(無添加) 河川底質試料(標準 5 ng 添加)

(15)

24D Sea sed d 5ng 110612 Time 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 24D_110614_054 2: MRM of 2 Channels ES- 224 > 164 (d-24D) 6.86e3 7.33 5.28 24D_110614_054 2: MRM of 2 Channels ES- 219 > 161 (24D) 480 7.42 2.17 3.88 2.48 2.70 3.01 4.674.93 5.54 6.24 7.68 8.77 7.86 8.90 10.39 9.95 11.18 11.92 2,4-D 219>161 2,4-D-d5224>164

24D Rec river sed native 5ng d 5ng 110612

Time 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 % 0 100 24D_110614_066 2: MRM of 2 Channels ES- 224 > 164 (d-24D) 7.56e3 7.29 5.23 24D_110614_066 2: MRM of 2 Channels ES- 219 > 161 (24D) 8.54e3 7.37 2,4-D 219>161 2,4-D-d5224>164 図 8 海域底質試料(無添加、標準 5 ng 添加)のクロマトグラム 海域底質試料(無添加) 海域底質試料(標準 5 ng 添加)

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〔保存性試験〕 MDL 算出に用いた試験液を 4°C の冷暗所に保管し、6 日後、14 日後に再度測 定を行った。濃度の算出には絶対検量線を用い、初期濃度を 100%として残存率 を計算した。 表 9 保存性試験結果 試料 6 日保存 14 日保存 試験液 104 108 残存率平均値 (%)、( n = 7) 【評価】 本法は底質中の 2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(別名:2,4-D)の分析に適用で きる。検量線は、低濃度領域用(1∼40 ng/mL)で R2 > 0.999、高濃度領域用 (10 ∼200 ng/mL)で R2 > 0.999 であり、良好な直線性が得られた。また、本法の MDL は 0.063 ng/g-dry、MQL は 0.16 ng/g-dry であり、海域底質 10 g-dry に 2,4-D を 5 ng 添加した時の回収率も良好 (105∼110%)であった。 以上より、底質試料中に 0.063 ng/g-dry レベルで存在する 2,4-D の検出が可能 である。 【参考文献】 環境省環境安全課:平成 18 年度 化学物質分析法開発調査報告書 p.827-841(2,4-D ほか水質試料;神奈川県) 【担当者氏名・連絡先】 所属先名称:財団法人 ひょうご環境創造協会 兵庫県環境研究センター 所属先住所:〒654-0037 神戸市須磨区行平町 3-1-27 TEL:078-735-6918 FAX:078-735-7817 担当者名 :種田あずさ、竹峰秀祐、鶴川正寛、松村千里

E-mail :[email protected], [email protected] [email protected],

(17)

(2,4-Dichlorophenoxy) acetic acid (2,4-D, 2,4-PA)

This method is suitable for the determination of (2,4-Dichlorophenoxy) acetic acid in sediment by liquid chromatography-tandem mass spectrometry (LC/MS/MS). Twenty grams-wet of the sediment sample is placed into a centrifugal sedimentation tube, and 5.00 ng of 2,4-D-d5 as a surrogate, 0.5 mL of 1 mol/L formic acid and 30 mL methanol

are added. Thereafter, the sample is extracted by sonication and shaking (10 minute each), centrifuged at 3000 rpm. The extract is subsequently separated off, another 30 mL methanol is added to the residue, and the preceding process is repeated another two times. The combined extract is concentrated to 30 mL. A concentrated solution is placed into a beaker, and diluted with 65 mL of distilled water. The mixed solution is loaded on a OASIS-MAX cartridge. The cartridge is washed with 5 mL of 50 mmol/L ammonium acetate in distilled water and 5 mL of methanol that rinsed the beaker. Thereafter, the cartridge is eluted with 5 mL of 0.5 mol/L formic acid in methanol, and the elution is concentrated to 1 mL. The solution is analyzed by the LC/MS/MS-SRM (ESI negative). The method detection limits (MDL) and the method quantification limit (MQL) is 0.063 and 0.16 ng/g-dry, respectively. The average of recoveries (n=5) from 20.0 g-wet of sediment sample spiked with 5 ng (2,4-Dichlorophenoxy) acetic acid was 108 %, and the relative standard deviation was 5.1 %.

Ultrasonic extraction Methanol 30 mL 10 min Sediment sample 20.0 g-wet (Corresponding to 10.0 g-dry) Shaking extraction Air 20 mL Centrifugation Concentration Dilution Purified water 65 mL Rinse: Methanol 5 mL

N2 gas, to 30 mL OASIS MAX

10 mL/min Rinse beaker:Methanol 5 mL

50 mmol/L Ammonium acetate 5 mL Beaker-rinsed-methanol 5 mL

Solid phase

extraction Dry

Elution

0.5 mol/L Formic acid

methanol 5 mL N2 gas LC/MS/MS-SRM Concentration 10 min surrogate (2,4-D-d5 5.00 ng)

1 mol/L formic acid 0.5 mL

3000 rpm, 10 min

Wash

Make up volume

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物質名 分析法フローチャート 備 考 2,4-ジクロ ロフェノ キシ酢酸 (別名: 2,4-D、 2,4-PA) 【底質】 分析原理: LC/MS/MS-SRM -ESI-ネガティブ 検出下限値: 【底質】 0.063 ng/g-dry 分析条件: 機器 LC:Waters ACQUITY UPLC MS:Waters XEVO TQ MS カラム Atlantis dC18 15 cm × 2.1 mm, 3 μm (Waters) ESI-Negative 定容 メタノール 1 mL 超音波 抽出 メタノール 30 mL 10 分間 3000 rpm, 10 分間 底質試料 湿重量 20.0 g (乾泥 10.0 g 相当) サロゲート (2,4-D-d5 5.00 ng) 1mol/L ギ酸 0.5 mL 振とう抽出 シリンジ 空気 20 mL 遠心分離 濃縮 希釈 精製水 65 mL 濃縮管洗浄: メタノール 5 mL 窒素吹き付け 30 mL まで OASIS MAX 10 mL/min 50 mmol/L 酢酸アンモニウム溶液 5 mL ビーカー洗浄メタノール 5 mL 固相 抽出 乾燥 洗浄 溶出 0.5 mol/L ギ酸/メタノール溶液 5 mL 窒素気流下 濃縮 10 分間 3 回繰り返す LC/MS/ MS-SRM

表 3  IDL の算出結果  対象物質名  2,4-D  試料量 (g-dry)   10.0  最終液量 (mL)  1  注入液濃度 (ng/mL)  1.00  装置注入量  (μL)  5.00  結果 1 (ng/mL)  0.928  結果 2 (ng/mL)  0.866  結果 3 (ng/mL)  0.988  結果 4 (ng/mL)  0.927  結果 5 (ng/mL)  0.898  結果 6 (ng/mL)  0.870  結果 7 (ng/mL)  0.957  平均値
表 5-1  低濃度領域の検量線作成用データ  標準液濃度  (単位: ng/mL)  (C s )  応答値  応答比 (As/Ais) 対象物質(As) 2,4-D サロゲート 物質(Ais)  2,4-D-d 5        1.00         2.00         5.00  369.860 718.308 2074.337  2147.042 2059.849 2101.389  0.172  0.349  0.987         10.0  3796.399  2065.118

参照

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