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体育科における表現運動・創作ダンスの効果的な指導に関する研究 一

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(1)

鹿児島女子短期大学紀要 第

34

(1999)119~ 135

119 

体育科における表現運動・創作ダンスの効果的な指導に関する研究

‑BasicLaban Study  (Choreological Study)

導 入 の 可 能 性 に つ い て 一 一

小 松 恵 理 子

.はじめに

限られた時間で指導者としての資質を身に付ける必要に迫られている教員養成課程の学生に効果的な 指導法を身に付けてもらうための内容の精選は,筆者等に課せられた大きな課題である。

また,幼稚園から高等学校までの教育現場でも価値は認めるもののその指導は困難なものとして敬遠 されがちである。

そこで,

I

舞踊の効果的な指導法」の課題で一年間学ぶ機会を得た英国でのナショナルカリキュラム や

LabanC

ntrefor Movement and Dance

での受講科目から得られた示唆は先報において報告した。本 報 は 引 き 続 き , 実 践 的 内 容 を 取 り 上 げ た い 。 こ こ で は ラ パ ン 理 論 の 根 幹 を 学 ぶ 授 業 と し て の

Basic Laban Study  (Choreological Study  1. 1I 

) を 中 心 に , そ の 内 容 の 概 観 や そ こ か ら 導 き 出 さ れ た 方 法 が,指導者としての資質の向上や教育現場での表現・創作ダンスの効果的な指導法として適応か否かそ の可能性を探ることを目的とする。

2.

ラパン・センターにおける

BasicLaban Study (Choreological Study 1  II

)の概要 学生に準備されたシラパスには以下のように内容が紹介されている。

Choreological Study 

(創作法一舞踊の構造分析)として知られている身体に関する知識は

1982

年以 来,ラパン・センターにおいて開発され,公式には,

1987

年運動研究,ダンス分析,記譜法を含んだダ

ンス原理として確立された。

その主たる焦点は,ダンスの哲学的研究でもなく,社会学的,心理学的で、もなく,ダンス白身のシス テムを通しての本質的研究である。これらダンス媒体研究は運動,運動を起こすダンサー,音,空間な どを中心にしている。その結呆

Choreological

な手続きはダンサー自身のダンス経験,踊られた運動の 内容や形式に関することを知らせることや,創作方法や構造分析,著作や視聴覚両方のダンス素材の表 記方法に関することを知らせることを目的としている。それは,理論と実践の統合であり,分離して考 えられないものである。リ

〈レベル

1

TERM 1  I

ダンスの基本要素である

MOVEMENT

について学ぶことにその中心が置かれており,

その構造を深く研究する。

MOVEMENT

は何から構成されているか。その主たる要素は

(2)

120 

鹿児島女子短期大学紀安 第

34

号(1

999)

このことを理解すること が¥,寸ミに運動の創造と演技に

きるのかなどについ える。

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創 作 理 論 の 中 核 で も あ り , としても有効な 立てとなると考えられる。

的 内 符 / 図

1

に 示 す よ うな

MOVEMENT

を 構 成 す る

5

要 素 動 作

J

身 体 の 部 位 や 形

J

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個 を 中 心 と し た 向 き や 形

J

リ ズ ム や エ ブ オ ー ト ( エ ネ ル ギ ー の 量

)J

四 肢 と 体 幹 の 関 係 や ダ ン ザ 一 間 の 関 係 j に含 ま れ る 用 語 に つ い て 解 説 が あ り,その内容をもとに動き作り をするというものであつ ま た , 基 礎 的 な ノ ー テ ー ションの紹介(モティ、フライ テ ィ ン グ .

Ch.  m

等) もなされた。(図

2

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(図

1) 

ら与えられた運動シーケンスを習得し,

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し、て分析す る。その原形をもとに各自の考えを反映させたバリエーション(ソロ)を創作する。

t ー ト ナ ー と 共 に , お 日 い の ゾ ロ か ら の 運 動 素 材 を 組 合 せ , デ ュ エ ッ ト を 制 作 し , 特 に を 分 析 し て お く の 試 験 当 日 一 人 が 原 形 を 踊 る 隣 で 白 分 の ソ ロ を 陥 る 。 そ の 後 , デ ュ エ ッ ト を 抜 露 す る 。 そ の 後 ど の よ う に 変 化 ・ 発 展 さ せ た か , デ ュ エ ッ ト を 構 成 し た か に つ いて試験官の質問に答えるというものであった。

TERM2

基 本 的 嫁 介 変 数 か ら , 様 々 な が 運 動 素 材 を 彼 ら の 独 特 の 創 刊 二 目 的 と ど の よ う に 統 合 す る の か を 検 証 す る こ と へ 移 る 。 創 作 さ れ た 運 動 と 明 確 に さ れ た 空 間 と の 聞 に ど の よ う な 関 係 が あ る の か

c

運 動 の 形 式 と そ の 内 容 と の 聞 に ど の よ う な 関 係 が あ る の か を

る 。

J

I

運 動j 以 外 の 媒 体 も 加 え 全 般 に つ い て の

れた。

TERMl

の 知 識 を 基 に ニ ジ ン ス カ の 「 レ ・ / ー ス

J

を 用 い , 運 動 素 材 の 分 析

V) 

, シンボルの考え方,空間

a

ミニマルチェンジやレピティションな なと

J

の作品の内容と運動形式についての解説と討論が行われた。

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(3)

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(4)

34

(1999)

鹿児島女子短期大学紀要

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主申

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(  玄 [ 14)

「 媒 体 の よ り 大 き な 問 題 へ 移 る 。 媒 体 の 本 質 に 関 す る 討 論 へ と に な る の か 。 そ れ ら は 混 在 し て い る の か , 変 動 す る の

は独特の様式を定義できるのか。しサ、に

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9

い空間や運動効果を作り出す実習も

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どを住j しミてピデオー うというもので、あった。

口 頭 で 内 容 に つ い て 説 明 スを作成し?

試験内容/日

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さオしてし冶 ら次のような可 については,

TERM 1

各TERM の内容について概観してきたが,

TERM

によってはかなり な

に適応可能と えられる

(5)

体育科における表現運動・創作ダンスの効果的な指導に関する研究 小 松 恵 理 子

123 

→(1)  簡単な運動に

5

の要素を加味したり,組合せを変えたりすることにより,より複雑で個人の習 慣を壊した新しい運動を容易に導き出すことができる。

ω  運動の変化・発展を容易にする。

(3) 

基礎的なノーテーションを指導し,運動に関する意識を深める。

( 4 )   現象を 5要素の視点で観察することによって,表現的運動を発見することを容易にする

o z

可能性

l

に関する実践=

大貫 9 ) の提唱する,運動の構造面に関心・創意・工夫を傾注し,

I

形式の妙

J

への追求をめざす指導 と共通している。中学生以下の内面の表出を厭う学生たちにとって,各

5

要素の下位項目の組合せ課 題を設定し,ユニークでしかも自己の運動慣習を解体するような運動の探究をめざす授業も成立する可 能性があると考えられる。以下は「形式の妙

J

(抽象的な運動で組み立てられた作品)までは到達して いないが,内容(イメージや表現したい内容)から運動を引き出すイメージ学習とは異なり,主主主主 た運動課題の組合せから内容を導き出す方法についての実践を示したものである。(資料

1) 

目的:運動の

5

要素の中から「関係性

J

を取り上げ,創作することへの肯定的態度の育成や創作技 術の向上をめざす。

方法:一時間

2

項目の課題を提示し,その組合せから運動を探究し,出来上がった運動シーケンス から内容を導き出す。

対象:平成

10

年度鹿児島県学校体育女子体育研究会夏期研修会参加の高等学校教員 及び鹿児島県立鶴丸高等学校一年生

期日:平成

10

7~ 8月

表 I に示されるように,

I

おもしろかった。楽しかった。自分を表現できた等」肯定的な感想、が述べ られている。このことはイメージ学習と呼ばれる(内容から運動を引き出す。)とは逆の方向からの表 現へのアプローチであること。また,同方向からのアプローチである運動課題(簡単な運動の組合せか ら内容を導き出す 走る+止まる+転がる等)とは異なる課題であり,簡単で思いがけない課題(二人 で近づき方や支え合う方法を考える等)であることから取り組み安さや自分にも表現できるという達成 感を感じることができたものと考えられる。

女子体育研究会夏期研修会資料

1 . 単 元 ダ ン ス

2.

特性

一資料

1‑

関 係 性 に 着 目 し て

探そう 私 た ち の い い 関 係

平成

10

8

4

日(火)

鶴丸高等学校 吉元鈴代

( 1 )   自己の内面を身体の動きに結びつけることによって,感情を豊かにしたり,想像性・創造性豊 かな人聞を創ることができる。

( 2 )   ダンスの経験を通して自分の思ったことを表現できるようになったりまた,仲間のアイデイア

(6)

124 

鹿児島女子短期大学紀要 第 3 4 号 ( 1 9 9 9 )

や考 を知るようになる。

3

酎学習にねらい

5

要素<動作・空間・関係・力性・身体>の中の関係性く

RELATIONSHIP>

に着目して与

③触れる

[Th函]

4 ④支える

ヨ亘盃亙]

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4.指導計画 j

: J  

( 1 )  

この課題での動きの例

ホ曲線的にー ホ角度のある動き ホ螺旋状に・.

ろいろな形で持ち上げる

*いろんな方法で運ぶ

(①十③)十(②+④)十⑤

関係性の課題を:生かす テーマを決定する 仲間と協力して創作する

反省

2

学期

4/13 

変化。

② の 課 題 を 生 か し な が 化,発展と同様な動き

③ の

経験した課題①または,②の好 な 方 と 組 み 合 わ せ て フ レ ー ズ

いろいろな身体部位で,様々 え方を考える。

I わから,課題と組み合わせヲひ 流れの動きを創る。

い ろ ん な イ メ ー ジ で 課 題 ① を 生 かす

① ④ の 課 題 を

5

人 程 度 の グ ループをつくり好きなものと庁長 み 合 わ せ て ひ と 流 れ の 動 き を 創 る

(  )を

32

拍 の ブ レ ー ズ で ま とめる。

口リズムやデッサンなどマテー マを突き詰めてモテイブ フレーズを創る。

仲 間 の 協 力 や 話 し 合 い に

していく。

(7)

125 

恵理子

体育科における表現運動・創作ダンスの効果的な指導に関する研究 松

本時の目標

ア.運動の課題「支える」を手がかりにして,仲間と協力して,動きをより個性的に探究する楽 しさを味わうことができる。

イ.限られたスペースを仲間と一緒に動くことで,自分や他人のスペースを意識することがで き,調和的な対人関係形成の基礎づくりをすることができる。

(2) 

段 階 │ 学 習 内 容

│ 

教 示 ・ 発 展

L  一一一一一一一一一一一一一一

挨拶 出欠点検 │・服装・姿勢を正し,元気よく挨拶させる。

ウォームアップ

1.

身体と同様に心もほぐさせる。その中で,イメージを出し,

│展開しやすいように心と体をチューニングさせる

O

i2.

本時はバルーンを想像し,その中で極限性・多様化・速度の

i

変化などを感じながら体をほぐす。

本時の学習の課題を確認お互いの身体の重さを確認させる。

l させる。<関係性から三人!・いろいろな身体部位で,様々な倒れ方・支え方を考えさせる

o

j 且 み で 課 題 「 支 え る j を j < 身体や力性を加えながらおもしろい支え方を探究する。>

l 使 っ て 動 く > ト一番気に入った支えたポーズを 3‑ 4つ発見させる。

・見せ合い │・楽しい雰囲気の中で動きを見せ合う。 (2グループで)

2

グ ル ー プ 程 度 で 見 せ 合 仲 間 の 動 き を 見 る こ と は 意 欲 を 高 め る こ と の で き る 大 切 な 活 動 いをする。

i

であることを知らせる。

導 入 日 分

{決まったポーズのイメージからタイトルをつける。]

‑タイトルをつけ合う

〔何に見えたか話し合う〕

① ③の好きな課題と組み合わせ,

程度)

‑具体的に例を示しながら説明することによって,課題に対して 興味・関心を高めさせる。

.  (ダンスノートに口リズムや動きなどをデッサンさせながらすす めさせる)

ひと流れの動きを創る。

(32

l ① ③ の 課 題 と 組 み 合 わ

│せてフレーズを創る。

30 

‑自分のグループの個性・仲間のグループの個性に気づかせる。

l

創作した動きから表現内容を引き出す。

自分の能力を出しきって精一杯動いているかどうか評価する。

ト本時の反省と次時の連絡ト本時の感想をまとめさせる。

挨拶・後始末 い印象に残ったことを発表させる。

次時の確認をさせる。

│・挨拶をさせる。後始末をしっかりさせる。

‑ひと流れの動きにまとまったら繰り返し練習させる

0

.グループごとに助言する。

‑見せ合い

まとめ 7 分

(8)

126 

鹿児島女子短期大学紀要 第

34

号(1

999)

持 "ソ~

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(3) 

手二時の学官の経過 2 に関する

に資質向上や現場での効果的指導法として

9

ラパンの運動の

5

要素を用い,運動の持つ県:かな くことやそれらを主体的に組み合わせることにより,短時間で豊かな表現力を身に付ける ラ?ができると考えられる以下の実践を試みた。

日 的:創作することへの肯定的態度の育成や舞踊創作技術の向ヒをめざしたヲ授業を行うために,

運動の分析的視点を導入した授業を行う。

方 法:ラパンの運動分類の 5要素を用いたチェックリスト(表 2)を作成し?そのリストを吊い 与えられたテーマでの運動モテイ ブ (

8

拍)の分析や発展(さらに

8

拍加える)行い,

舞踊創作 i 二のチェックリストの有効性について受講生に白白記述をさせた。

象:鹿児島女子短期大学 児童教育学科

250

鹿 児 島 大 学 教 言 〈 学 部

3 . 4年生 35

名 計

285

期日:平成 10年 5 月~

6 月

この持業の受講生は,教員養成課程の学生であり, を担当することが

される。したがって,理論的内容を重視している。具体的指導法で、ある,そのものになりきる「日

ら非日常

J

への手立てや│言葉掛け

J

等については二年次

i(

保)表現

J

の時間に取り扱うよう

(9)

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(10)

128 

鹿児島女二子短期大学紀要 第3 4号 ( 1 9 9 9 )

3

回 数 授 業 内 容 具 体 的 内 容

1 オリエンテーション/表現とは?

r ω  

ν 

13 

!面;している。

。しっかり自分を見つめて/友達もみつめ /周回も運動的視点で観祭しよう。

。全員参加/ 文化ホールをめざそう。

授業実施後の調査の結果,各グループ約

2

~

5

項 目 (

5要素の下位項目)を用いた変化ー発展が

d J あった。また

9

その後チェックリストを用いた運動分析と運動変化についての自由記述をまとめる と表 4 のような結果が得られた。表に示すように 8 割強の学生が肯定的反応を示している。

体育科学生や舞踊専攻生と異なり本学学生は舞踊経験が浅く

9

豊富な運動イメージや十分な舞踊表現 を持ち合わせているとはいえない。しか L

将来舞踊指導を担当するしなければならなし

にとって,運動の構造を学び,その知識を土台に日常から自己の思想、にいたる身の回りの現 象を運動分析的視点で観察できる,あるいは意識化できることを示すことが重要であると考えられる。

そのために運動構造を意識化できるこの

5要素を用いたリストは有効に機能すると考えられる。ま

た?とのリストを利用する方法だけでなく,簡単な運動シンボルを用いる可能性

3

に関する方法もこ

しうると思われる。

r~ になりきる。」模倣回変身を中心とした指導のあり方も対象に応じて,その有効性は周知

のことである。感情は舞踊創作の衝動になる。が,それを表現する時には,私以外の他者に自己の心的

を知覚してもらうために,主観的感情の客観分析的が必要とされると考えられる。そのためにも運

動分析的視点は有効なツールとなりうると

Hankin101

も述べている。また,

Kate Hnison

は空間意

は自然に起こるというより指導されるべき内容であるとしている。

31

同様な実践として

4

浦はその

(11)

体育科における表現運動・創作ダンスの効果的な指導に関する研究 小 松 恵 理 子

129 

4

N=298  (出現総数)

肯定的反応

人 人

多様な運動への気付き

‑多様な運動があることへの気付きや驚き,感動

40  40  13.4% 

創作の楽しさへの気付き。

‑発想、拡大/発見への気付き。

35 

‑考えることや創作の楽しさ,おもしろさへの気付き。

28 

‑個々人の可能性や個性への気付きと賛美。

113  37.9% 

‑何を学んでいるかの理解と達成感。

28 

(分かつた。/勉強になった。)

‑創作への意欲

‑創作や発展への有用感。(役立つ/役立つであろう)

15 

運動と表現の関係への気付き

‑イメージが変化したことへの気付きや驚きと感動。

35 

‑思い通りの表現への達成感。

17  94  31.5% 

‑より良い表現へ変化したことへの満足感。

42 

否定的反応

‑難しかった。

28 

‑良く理解できなかった。/うまく使えなかった。

35  11. 7% 

‑使わなかった。 l 

‑やりにくかった。 I 

‑無回答

16  16  5.4% 

著書のなかに「個性的な動きの工夫へ導くために」として類似した表(表 5)

7)

を掲載している。ま

た,小学生中・高学年向けへのはなびらの形をした「動き工夫のしかた

J

( 図 5)

8)

の資料を提示してい

る 。

(12)

1 3 0  

鹿児島女了短期大学紀要 第

34

(1999)

表 ち

す咽{欝性的な翻懇の工焚へ導くまとめに

運動を変化する要問には。次阿国に示すょっに 身体性、空間性 時間性

力性句集団性カある

D

これ句は 感じを強調したけ寸ユー クな動与を工夫

する t き伺千五占となる。

直線的?曲線的。

丸ま勺た

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11

対称的

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予 休 部 坑 胡 鯛 ひ じ 胸 , I 

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l 腕、字、指

T 上

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同,担l,初L

分散!密集

対応 用 l酌き(ユーゾン)昏調和(感

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i

てる

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コノトラスト),捻略的

ょっに(カノノ)。世互に(空互

に~,I

  )  ' [

運動は,身体性,空間性,時間性,力性,集団性を変化させることによって。

総践といえるほど的変化が生みだきれ

L

a

感じが強められなし 平Hだ,産

ftN 勺けられないなどの

i

間ll!輯快活動的酌苦肉被占となろうの

i

制史的な酬の工央へ梯くために

~)

4 に関する

を用いた「動きのチェックリスト」を,

1  )  r 勧告の工炎のしかた

J

I } ) 欝料

ね ら い

2

的 活 動 』 入 フ て ! 自 分 た ち の 表 現 し た い イ メ ー ジ を 強 鈎 す る 方 法 がよく h か 九 な い 子 ど も や ヤ 毎 時 の 「 め あ て

J

が 見 つ け ら れ な い 子 ど も た ち め た め

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令 干 闘 の ょ っ な 資 料 を 用 意 し と お く 。 こ の 資 料 か ら 。 グ ル ー プ グ ヲ 工 夫 す る 視 点 を 自 由 に i 皇 び 、 作 品 っ く り を し て い ぞ と

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会 位 習 緩 験 の 多 少 に か か ようになる。

r 敵 は い な い か

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r それ行け̲̲

r 怪 し い

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r みんな 被表したいイ〆ージを強めるのにいちばん重量聖書なことはそのものになりき勺で

掛る

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こととーあるめて九花町出品、にしてある。

議花問中心から外測へいくほど,動寺町工夫のポイム〆トが織か〈なっている。

図日

の探求にイ吏吊する綬業の試みを以ドにあ げておきた~'" (資料

2) 

期 日・平成

10

6月

象.鹿忠島市立伊敷中学校

3

月 的:内面の外面化に抵抗のある小学生に,

5

要素を用いた「動きのチエソクリスト」を!日い,

京ニダンスへの肯定的態度と隷踊表現技術の向上を目的とし

万 法 : 表 現 内 容 を 抽 出 し や す い 「 タ イ ト ル ( 題 名

LI

心 を 準 備 し 各 グ ル ー プ ご と に 選 択 す る 方 法 を とった。二の選択したタイトルから表現内容や運動題材を選択し内容にふさわしい運動をリ ストから選択して創作:することを課題とし

からも読み取れるようにヲ難しいとしながらも授業が進むにつ がましてしヨるようである。少数の例で結論付けることは避けなけれ

での{帯電

11

イ木居者しかもてない一昨支の生徒にとって

9

運動の構造を

~~: り組むことは,その創作を

らなし

運動が発見でき楽しさ

r)~ られた H寺聞のなか

L

, より的確 してその組合せ

い 表 現 の 楽 し さ あると考えられる

(13)

4

が城学打砕いJ3Lm 光州匹尚 Mge 均一﹂守︑一︑︑川匂)注湘 SNW 誌栴打亙斗 hvht 一!凶

資料

2

女子体育誘発

2

誉教翼語研修会議事専 9  F

, 

平成

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J

む月 『一一援々主主心の動ぎを、リストを使って発見しよう!

ーー

「環代生徒会工費 j

3. 

ヰ主将の主主襲撃

8/11) 

〈竹本時の日告書

申ホ

1.  1 詳 .)t' 名 ダンス〈録作ダンス

J 2.

学習のねらいと計額

¥  一‑~

, 

(題名)

J

かもイメージを広げて動撃をつくち

mt

,、重量る業しさ クリスト

j

ヒの 望号 線 らノートまとめ 101  名,ネ:臣きの反省

7

まとめ、次時予約。あいさつ

2

l!議機 !i 持

掛陪

h判︑ P 一、

、..

にふさわしい動曹にす 題名、総材モティーフ等を終角草することができたか@

(  ~~ )評

liii

(14)

議言葉紹案 叡 lim 現 ① f ことば j の提示 ②本時め i ヨ緩の駿主事 ③霊童霊~iJ)議議重要議

タンスノート フラ し一一一一一一一一 j ーペ

f心 j を表袈してみよう 1 ベ空〉捌

2.

チェッ '.J リスト [動作 1 [身体} [関係}

控1.

JJ

F 詰緩}こ著書いたものを緩ぷ [笠間} fカ栓}

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(15)

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町誌榔↑い湿斗

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事沿

創作タンス <働きの

5

要素> プログラム ①歩)'

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11)

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11!

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{観賞ノート) ち年 8 綴写 l 番氏名守義'J l 吃み

1!?  :;:,..;;;t

ζ 

愛国領 E 畢 仁竺主主惇男〕 ・高い→低い .右→左 ・ななめ ・前方今後方 .近い→遠い ・直線的〉曲線的 (笠間}

〈動きの5要素〉

[,,!O号併式〕 ・全身 ‑身体の一部分 ・関節 ‑表面 ・班線的な形 .曲線的な形 ・対称的→非対称的

[JIi力 f 乍

3

・移動 .ジャンプ ・ターン{回転) .伸びる→縮む ・曲げる ‑ねじる ・倒す ・静止 一斗←

~>

同開崎山叩

⑧ 

〔間 f 系

3

.向かい合う '背中合わせ .横並び ・触れる ・支える→預ける ‑同時に→ずらして ・取り巻く(触れながら・触れずに) .近付〈

j]l

生〕 ・最初にアクセント ・最後にアクセント .中間にアクセント ・速い{遅い)テンポ .急に動〈→止まる ・媛創的→不規則的 一一一自ラテ=元理〆し T ごヲじエック宅頁回 向

i

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, 7 ーニ,伸〆 1‑‑>

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44E

LJ 

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(16)

134 

34

(1999)

表 6

i町おわり

はフ限られた時間の

rl'

で指導者としての資質向上が求められている を中

l

こ ,

B

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卜 盟 ) か ら 導 き 出 さ れ た

。 、 ) としての効果的である の日 j 能性を

う ) { ン の

5

要素を用い, の持つ喜一かな可能性 くことやそれらを主体的に わせ

ることにより

9

短 時 間 で 豊 か な 表 現 力 を 身 に 付 け る こ と が で き る 方 法 ( 可 能 性 2 )は適応可能と〆与え

られる。地の可能性については,今後の実践や実誌をさらに継続する必要があると考えられる(

(17)

体 育 科 に お け る 衣 現 運 動

E

創 作 ダ ン ス の 効 果 的 な 指 導 に 関 す る 研 究 小 松

J

志理子

13;) 

ロ ヲ

1)  Ana SanchezCorberg  Dancc  (doc

l I I

ncnt)

, 

94/95 

Jolm Hodgson & Val

riePr

stOll

。日目

lop: Laban' s id

Son Movement

,  民

isconcept ofhr

ology

ー ラ パ ン に と っ て 「 動 き

J

とは,ラハー/が考える「コレオロジー」とは 大 貫 秀 明 訳 東京ドイツ文化 C 'ン

lntroductio

to Chor

ological studies

, 

Laban  Centre  for  lvlovement 

タ~

pptiO 57 1996 

3)  Harriso

Let's Dance ‑The Place of Dance in  the Primary School‑ p46  Hodder & Stoughlon 

4)  J l l i : s ま り

f:

…続々な心、の動きを,リストを使って発見しよう 1 鹿児島県学校体育 ~'--f体

育の

i

修 会 秋 期 研 修 会 資 料

1996 

:

)

  )小松;曹、王里子英国ラパンセンターでの 年 効 果 的 な 指 導j 去を模索して J 体 育 の 科 学

第46~き 3

pp 

253 

~

2;)6  1996 

)小松点理子 I 舞踊の効果的指導法の~)!冗一日英のナショナルーカリキコラムにおける学習内存の比較 k 過し

( . 鹿 児 島 女 子 短 期 大 学 紀 安

32

号 pp23~38

1997 

7)三浦乙 j 枚編著ー │ダンスの学習指導 j 光 文 書 院

p210  1994 

中)前掲書 r  1 1 2  

)人;貰秀明 iI 表 現 l と い う 呪 縛 ダンス教育を 考する j 第

46

凶 日 本 体 育 学 会 大 会 号

1995 

群 馬 大 学

10)  Toby Hankin : Laban Movement Analysis In Dance Education

, 

JOPERD

, 

Nov /Dec

, 

1984 

1 1 ) 六 冗 鈴

1V

関 係 性 に 着 目 し て ¥ 探 そ う 私 た ち の い い 関 係 へ 鹿児島県学校体育女子体育サ!研究会夏期情修会資

1998

参照

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また︑以上の検討は︑

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