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(医薬品滑沢剤混合工程のスケールアップモデルの開発)  

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Academic year: 2021

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論文内容要旨  

Scale−uPandblenderchangemodelfbrthepharmaCeuticallubricatedmixlng  

prOCeSS  

(医薬品滑沢剤混合工程のスケールアップモデルの開発)  

薬学専攻 地域医療薬学 鈴木康弘   内容要旨   

医薬品は,臨床試験で確認された有効性及び安全性を保証するため,開   発段階から商用生産に至るまで一貫した品質が求められる.医薬品製造で   は,開発段階が進むにつれて製造機器も大きくなるため,大スケールでの   製造において小スケール製造と同等の品質を得るためには,スケールアッ   プ検討による条件設定を行う必要がある.このスケールアップ検討を試行   錯誤的あるいは研究者の過去の経験に頼って行うと,多くの実験数が必要   となるだけでなく,研究段階では顕在化していなかったトラブルが突如と   して発生することも多々ある.そのため,原因究明や課題解決のために費   用と時間が必要となることなどから,医薬品の製剤設計における大きな課   題の1つである.   

本研究では,少ない費用や短い期間でスケール変更後や製造機種変更後   の製造条件設定が可能となるような,汎用的なスケールアップ則の開発を   目的として研究を行った.滑沢剤混合工程では,混合条件の違いによって   得られる顆粒の滑沢性の変化について,顆粒接触角による評価が可能であ   ることを明らかにした.また,混合状態の異なる顆粒を用いて製した錠剤   の硬度が顆粒の接触角と相関することから,錠剤硬度を滑沢性の代用特性   として混合条件と滑沢性の関係を評価した.   

その結果を基に,混合機種,混合機サイズ,容器回転速度及び顆粒仕込  

率を入力変数とする混合性能指数(MixingPerformanceIndex;MPI)  

と呼ばれる異なるスケール間,あるいは異なる機種間での混合性能比較を  

可能とする新規な指標の開発を行った.更に,このMPIに混合時間を変   数として加えた混合能力(MixingAbility;MA)評価法を開発し,異な  

るスケール,あるいは異なる混合機種に適用可能なスケールアップ法を完   成した.このスケールアップ法について,小スケールから実生産スケール   までの実際の製造データによりその妥当性を検証し,現在研究所において   スケール変更時の標準的な製造条件予測手法として活用している.   

参考文献1では,主論文と同じコンセプトの下,スケールや機種の変更   

(2)

が生じてもフイルムコーティングプロセスにおける錠剤水分を一定に保  

つことができる新規なスケールアップ手法を検討した.過去の経験から抽   出されたフイルムコーティング工程の主要パラメータに,季節による変動   因子である外気の湿度を変数に加えることで,錠剤水分を常に一定に出来   る条件予測式の開発を行った.   

参考文献2では,同じくフイルムコーティング工程において,日本市場  

特有の錠剤外観品質に影響を及ぼす可能性が高く,かつ測定が困難なコー  

ティング装置内での錠剤移動速度に対し,計測法の開発と計測結果に基づ  

く速度予測式の開発を行った.この予測式により,実験機から生産機まで  

の錠剤速度比較を可能にし,開発段階から生産に至るまで一貫した条件で  

の製造を行うことが可能となった.   

参照

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