第1章 作成の経緯と視点
1.作成の経緯
本市では、新市建設計画に基づき、公共施設等の整備を進めてきた一方で、公共施設の適 正配置等に関する基本計画を策定し、公共施設の適正配置・有効活用に取り組んできました。
また、国から、各地方公共団体に対し、公共施設等の老朽化の課題に対応するため、公共施 設等の総合的かつ計画的な管理を推進するための計画(以下、「公共施設等総合管理計画」と いう。)の策定が要請され、平成 26 年 4 月 22 日には「公共施設等総合管理計画の策定にあたっ ての指針」が示されました。
この指針では、厳しい財政状況が続く中で今後、人口減少等により公共施設等の利用需要 の変化も予想されることから、早急に公共施設等の全体の状況を把握し、更新・統廃合・長 寿命化などを計画的に行うことにより、財政負担の軽減・平準化を図り、公共施設等の適正 な配置を実現することが必要とされています。
この施設白書は、これまでの本市の取組やこうした公共施設等を取り巻く社会環境の変化 を踏まえ、平成 19 年度に作成した施設白書を改訂したものです。
2.作成の視点
改訂は、次のような視点に立って行います。
【視点1】 公共施設の現状把握
新市建設計画に基づく施設整備や公共施設の適正配置等の取組により、公共施設の状況 は大きく変化しています。その状況を把握する必要があります。
【視点2】 施設の老朽化と維持管理・更新コストの増大
公共施設の増加や老朽化による維持管理コストの増加に加え、人口急増に伴い集中的に 整備された施設の更新時期が重なることもあり、公共施設の将来的な財政負担についても 考慮する必要があります。
【視点3】 社会環境の変化
少子高齢化の進行、人口減少による施設需要の変化、厳しい財政状況等を踏まえ、公共 施設のあり方、配置状況等を確認する必要があります。
【視点4】 公共施設等総合管理計画との関連
公共施設等総合管理計画は、施設の保全と適正配置を計画的に実施するために策定する ものです。この施設白書は、公共施設等総合管理計画を構成するもので、公共施設等総合 管理計画策定に必要なデータであることを意識して作成する必要があります。
第 2 章 人口、面積、財政の状況
1 人口及び年齢構成の変化
本市の人口は、新市誕生時の将来推計を超える勢いで増加していますが、第2次総合計画 策定時の人口推計(中位推計)では、平成 27 年をピークに徐々に減少するとみられています。
全体の傾向としては、少子高齢化がさらに進み、生産年齢人口も減少していくと推計され ています。
《人口の将来推計》
※人口構成は、老年人口:65 歳以上、生産年齢人口:16 歳以上 65 歳未満、
年少人口:16 歳未満です。
2 市の面積と人口密度
本市の面積は 15.75k㎡で、多摩地域では 15 番目の広さですが、1k㎡あたりの人口は多摩 地域では武蔵野市に次ぎ2番目となっています。
これは、市内に 5 つの鉄道の駅があり、都心へのアクセス等、利便性が高いこと、近年の 大規模事業所や企業グラウンドの跡地などで大規模な開発が相次ぎ、集合住宅の建設などの 宅地開発などが行われてきたことが要因のひとつとなっていることが考えられます。
0 50,000 100,000 150,000 200,000
平成
平成 40年度 平成 39年度 平成 38年度 平成 37年度 平成 36年度 平成 35年度 平成 34年度 平成 33年度 平成 32年度 平成 31年度 平成 30年度 平成 29年度 平成 2年度8 平成 27年度 平成 26年度 平成 25年度 平成 24年度 23年度
老年人口 生産年齢人口 年少人口
(人) 195,468
多摩 26 市の人口密度
面積:k㎡ 人口:人№ 市 名 面 積 人 口 人口密度 № 市 名 面 積 人 口 人口密度 1 武蔵野市 10.98 140,527 12,798 14 清瀬市 10.23 74,216 7,255 2 西東京市 15.75 197,546 12,543 15 多摩市 21.01 147,681 7,029 3 狛江市 6.39 77,923 12,195 16 日野市 27.55 179,571 6,518 4 三鷹市 16.42 180,194 10,974 17 昭島市 17.34 112,905 6,511 5 調布市 21.58 223,691 10,366 18 東大和市 13.42 85,297 6,356 6 国分寺市 11.46 118,697 10,358 19 町田市 71.8 426,222 5,936 7 小金井市 11.3 117,001 10,354 20 福生市 10.16 58,821 5,789 8 国立市 8.15 74,385 9,127 21 羽村市 9.9 56,337 5,741 9 小平市 20.51 186,339 9,085 22 稲城市 17.97 86,169 4,795 10 東久留米市 12.88 116,417 9,039 23 武蔵村山市 15.32 72,169 4,711 11 東村山市 17.14 152,088 8,873 24 八王子市 186.38 578,785 3,105 12 府中市 29.43 253,288 8,606 25 青梅市 103.31 137,833 1,334 13 立川市 24.36 179,316 7,361 26 あきる野市 73.47 81,912 1,115
※人口密度の高い順に並べています。
※人口は平成 26 年1月1日現在です。
3 財政の状況
本市の財政規模は、この 10 年間で歳入・歳出ともに増加傾向にあり、10 年前と比較する と歳入決算額は約 113 億円の増、歳出決算額は約 107 億円の増となっています。
歳入面では、基幹的収入である市税が伸び悩んでいることや、地方交付税の合併算定替え による上乗せ措置が平成 23 年度以降、段階的に縮減されている状況にあります。
その一方で、歳出面では、扶助費などの社会保障関連経費や各種サービス拡大に伴う経費 の増加に加え、これまでに借り入れた市債の返済金の増加などにより、経常的経費が増加し ており、全体として財政の硬直化が進んでいる状況にあります。
《普通会計による歳入・歳出決算額の推移》
※地方財政状況調査から
財政構造の硬直化を示す指標として経常収支比率があります。この比率の適正水準は、一 般的に70%から80%と言われていますが、現状では、多くの団体で80%後半から90%台となっ ています。本市の経常収支比率は、平成 16 年度は 90.0%でしたが、平成 25 年度は 94.4%と この 10 年間に 4.4 ポイント上昇しており、この比率からも財政の硬直化が進行していること が伺えます。
こうした厳しい財政状況の中で、現在、保有している土地・施設をそのまま維持管理して いくことや、老朽化により生じる施設の更新・改修に対応していくことは、困難な状況にあ ります。このため、本市では、「公共施設の適正配置に関する基本方針」 及び 「公共施設の適 正配置等に関する基本計画」 を策定し、公共施設の統廃合、複合化、転用など、公共施設の 適正配置・有効活用の取組を進めてきました。
《経常収支比率の推移》
※地方財政状況調査から
平成
25年度
平成
24年度
平成
23年度
平成
22年度
平成
21年度
平成
20年度
平成
19年度
平成
18年度
平成
17年度
平成
16年度 90.0 89.3
89.7
92.1 92.0
91.1 87.2
90.8
91.8 94.4
91.0
(%)
西東京市 都内 26 市平均
70.0 75.0 80.0 85.0 90.0 95.0
平成
25年度
平成
24年度
平成
23年度
平成
22年度
平成
21年度
平成
20年度
平成
19年度
平成
18年度
平成
17年度
平成
16年度
単位:億円
第3章 施設の状況
1 公共施設等の状況
⑴ 施設数・面積等の状況
本市の公共施設等には、市庁舎をはじめ、図書館・公民館や小学校・中学校、児童館・
保育園などの建物のほか、道路といった、いわゆる「インフラ施設」など、様々な施設が あります。
平成 25 年度末時点の施設の現状は下表のとおりです。道路などの「インフラ施設」を除 く、公共施設の施設数・面積等は、592 施設、262 の建物、土地面積 909,079㎡、延床面積 は 336,862㎡となっています。このうち、土地、建物ともに最も多くの割合を占めるのが学 校で、土地では全体の 43.1%、建物では 57.1%を占めています。
《施設数と建物数》
単位:㎡区 分 施設数 建物数 土地面積 延床面積
公用財産 95 70 43,975 29,631
市庁舎・分庁舎・出張所 6 5 32,959 22,172
消防等施設 77 59 2,682 4,469
その他諸施設・用地 12 6 8,334 2,990 公共用財産 494 189 864,144 304,995 小学校・中学校 28 56 392,089 192,426 教育文化・スポーツ施設 85 51 98,411 45,391 児童館・学童クラブ 43 20 21,415 13,907
保育園 17 16 22,759 12,436
福祉施設 20 14 17,863 21,481
公園・緑地 254 16 258,447 841
その他諸施設・用地 47 16 53,160 18,513
代替店舗 3 3 960 2,236
合 計 592 262 909,079 336,862
※土地・建物には、借地・借家も含んでいます。
※学校等の他の公共施設の敷地内に設置されている施設の土地の面積は、その学校等の施設 でカウントしています。
※ひとつの建物内に複数の公共施設が設置されていることもあり、公共施設の数と建物数は 一致しません。建物の数は、次の条件でカウントしています。
〇学校の場合は、校舎と体育館で各 1 としています。
〇複合用途施設は、主たる施設で建物をカウントしています。そのため、従たる施設につ いては建物をカウントしていません。
《平成 26 年度以降に廃止・設置される主な施設》
廃 止 設 置
泉小学校泉学童クラブ 西原児童館 西原学童クラブ みどり児童センター
中町第二学童クラブ
ひばりが丘北第二学童クラブ
(仮称)緑町市民集会所
⑵ 土地・建物の目的別保有状況
平成 25 年度末の行政財産の土地・建物の保有状況を使用目的別に分類したのが次の表で す。前回の白書発行時(平成 18 年度末)と比較し、菅平少年自然の家等の廃止等により土 地は約 1.3% 減少していますが、建物は建替え等により約 5.5% 増えています。
《財産の目的別所有状況》
単位:㎡区 分 土 地 建 物
行政財産 合計 704,922 320,677
公用財産 45,151 30,340
市庁舎・分庁舎・出張所 34,291 22,046
消防等施設 3,536 4,344
その他諸施設・用地 ※1 7,324 3,950
公共用財産 659,771 290,337
小学校・中学校 389,471 187,564 教育文化・スポーツ施設 35,005 41,387 児童館・学童クラブ 10,056 13,012
保育園 12,525 9,695
福祉施設 17,964 23,305
公園・緑地 179,841 841
その他諸施設・用地 ※2 14,909 9,680
※1 ポンプ場(東町、下保谷)など
※2 市営住宅(泉町、東伏見)、自転車駐車場など
《参考》
単位 :㎡区 分 土 地 建 物
普 通 財 産 30,445 4,804
⑶ 借地・借家の目的別使用状況
市では、民間などから、土地、あるいは建物を借りて、公共サービスを提供している場 合があります。
平成 25 年度末の借地・借家の目的別の使用状況を分類したのが下表です。前回の白書作 成時(平成 18 年度末)に比べ、借地・借家とも微増しています。大きな異動としては、千 駄山広場や北原運動場用地の返還による減、ひばりが丘総合運動場「ひばりアム」やひば りが丘児童センター用地などの借り上げによる増があります。
借地の区分別内訳をみてみると、公園用地が全体の 40.3%を占めており、次いで教育文 化・スポーツ施設が 38.8%となっています。
借家の区分別内訳をみてみると、教育文化・スポーツ施設が全体の 55.0%を占めており、
次いで保育園が全体の 18.6%を占めています。
《借地・借家の目的別使用状況》
単位:㎡区 分 借 地 借 家
合 計 221,764 14,737
公用財産 5,178 125
消防等施設 317 125
その他諸施設・用地 ※1 4,861
公共用財産 216,586 14,612
小学校・中学校 5,931
教育文化・スポーツ施設 86,137 8,103
児童館・学童クラブ 8,336 782
保育園 10,234 2,742
福祉施設 325 274
公園・緑地 89,429
その他諸施設・用地 ※2 16,194 2,711
※1 資材置場など
※2 自転車駐車場など
⑷ 市道等の整備状況
また、本市では建物以外にも道路や下水道管といった「インフラ施設」も保有しています。
平成 25 年度末のインフラ施設の整備状況は、市道は 1431 路線、延長約 235km、下水道管は 延長約 390km となっています。
2 建物の状況
⑴ 延床面積の推移
本市では、合併以前の旧田無市・旧保谷市の時代から人口は増加の一途をたどっていま すが、特に、昭和 40 年から昭和 50 年にかけて大きく増加しています。公共施設について も人口の増加に伴い、延床面積が増加しています。
※借家を含みます。
⑵ 建物の構造
建物を構造別に見てみると、そのほとんどが鉄筋コンクリート造などの非木造建物で全 体の 97.7%を占めています。
※借家を含みます。
0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000
0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000
昭和
40年 昭和
45年 昭和
50年 昭和
55年 昭和
60年 平成
2年
平成
7年
平成
12年 平成
17年 平成
22年
(㎡)
木造2.3%
ブロック造 0.4%
軽量鉄骨造 33.3%
鉄骨造7.0%
鉄骨鉄筋コンクリート造 0.8%
鉄筋コンクリート造 56.2%
⑶ 建物の老朽化の状況
本市では、昭和 40 年から昭和 50 年頃までの人口が急増した時期に、多くの公共施設の 整備が進められてきました。この時期に建設した施設の多くは、すでに建築後 30 年以上が 経過しており、老朽化が進んでいる状況にあります。
平成 25 年度末現在の建物を経過年数別に見てみると、建築後 30 年を経過した施設は、
延床面積で全体の 63.2%を占めています。40 年を経過している施設は、同じく 26.9%を占 めています。
《建物の建築年》
※借家を含みます。
《建物の年齢》
※借家を含みます
築後30年以上← →築後30年未満
■ 延床面積 30,000
25,000 20,000 15,000 10,000 5,000
(㎡)
平成
24年
平成
22年
平成
20年
平成
18年
平成
16年
平成
14年
平成
12年
平成
10年
平成
8年
平成
6年
平成
4年
平成
2年
昭和
63年
昭和
61年
昭和
59年
昭和
57年
昭和
55年
昭和
53年
昭和
51年
昭和
49年
昭和
47年
昭和
45年
昭和
43年
昭和
41年
昭和
39年
昭和
37年
昭和
35年
昭和
33年
昭和
31年
昭和
29年
70 60 50 40 30 20 10
0 50 年以上 40 年以上 30 年以上 20 年以上 10 年以上 10 年未満 建物数
(建物数)
建物は、建築後、年数が経つほど、修繕等の経費が必要となるのが一般的です。さらに、
一定の期間が経過すると、設備等の老朽化により、大規模な改修、あるいは建て替えが必 要になります。
建て替えの目安(構造別耐用年数)は、次の表のとおりです。
《構造別耐用年数》
構 造 耐用年数
鉄骨鉄筋コンクリート造 SRC造 50年
鉄筋コンクリート造 RC造 50年
ブロック造 B造 41年
鉄骨造 S造 38年
軽量鉄骨造 LS造 30年
木造 W造 22年
※構造別の耐用年数は 「減価償却資産の耐用年数等に関する 省令」により示されたものです。
建物の構造の中で最も耐用年数が長い 「鉄骨鉄筋コンクリート造」 でも、耐用年数は 50 年です。そのため、建築後 40 年以上経過した建物については、建替えや長寿命化なども視 野に対応を検討する時期に入っていると言えます。また、建築後 40 年未満の建物を、引き 続き公共施設として活用する場合には、建物についても耐用年数を迎える前に、各種設備 の老朽化の状況に応じた大規模な施設改修・リニューアルを実施するのが一般的です。
⑷ 資産老朽化比率
本市では、総務省方式改訂モデルにより貸借対照表を作成しています。貸借対照表では、
市が保有している公共施設の資産が有形固定資産・売却可能資産として計上されています。
この貸借対照表を活用して、公共施設等 ( 有形固定資産 ) の 「資産老朽化比率」 を算出して います。これは、貸借対照表の有形固定資産のうち、償却資産の取得価額に対する減価償 却累計額の割合を計算することにより、耐用年数に対して資産の取得からどの程度経過し ているのかを全体として把握するものです。
《平成 25 年度 普通会計貸借対照表》
単位:百万円資産の部 金 額 負債の部 金 額
1 公共資産 1 固定負債
⑴ 有形固定資産 209,543 ⑴ 地方債 49,707 ⑵ 売却可能資産 1,939 ⑵ 退職手当引当金 7,490
⑶ その他 0
2 投資等
⑴ 投資及び出資金 988 2 流動負債
⑵ 貸付金 2 ⑴ 翌年度償還
⑶ 基金等 4,893 予定地方債 6,234
⑷ その他 850 ⑵ その他 1,510
負債合計 64,941
3 流動資産 純資産の部
⑴ 現金預金 5,670
純資産合計 159,137
⑵ 未収金 193
資産合計 224,078 負債及び純資産合計 224,078
《資産老朽化比率》
平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 西東京市の有形固定資産(土地)(億円) 1,297 1,318 1,331 1,355 1,377 西東京市の有形固定資産(土地以外)(億円) 733 755 754 734 718 西東京市の資産老朽化比率(%) 41.0 41.7 43.1 45.1 47.0 近隣市の資産老朽化比率(%) 43.3 45.1 47.1 48.5 −
※資産老朽化比率=減価償却累計額/(有形固定資産−土地+減価償却累計額)
※「近隣市」のデータは、都内 26 市のうち、総務省方式改訂モデルで作成し、公表している市 の数値から算出した平均値です。
0 500 1000 1500 2000 2500
39 49(%)
(億円)
48 47 46 45 44 43 42 41 40
資産老朽化比率
有形固定資産
平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度
西東京市の有形固定資産(土地) 西東京市の有形固定資産(土地以外)
西東京市の資産老朽化比率 近隣市の資産老朽化比率
この比率は、100%に近いほど、施設の老朽化が進んでいることを示しています。平成 25 年度の 「資産老朽化比率」 は 47.0%となっています。近隣市と比較してみると、本市では、
合併後、合併特例債を活用した公共施設の建替え等に取り組んできたこともあって、この 比率は低い水準で推移しています。しかしながら、年々、比率は上昇しており、貸借対照 表からも、建物の老朽化への対応が必要となっていることが分かります。
こうした貸借対照表などのいわゆる財務書類については、現在、国から固定資産台帳の 整備と複式簿記の導入を前提とした地方公会計整備のための統一的な基準が新たに示され ているところです。本市でも、今後、公共施設のマネジメントを推進していくためにも、
固定資産台帳の整備を含めた地方公会計整備への取組が大きな課題となっています。
⑸ 耐震化への対応状況
公共施設の耐震化については、これまでの間、西東京市耐震改修促進計画に基づき、防 災上重要な施設の耐震化を進めてきました。
平成 25 年度末の時点で、耐震化を要する施設のうち、完了していない施設は、西東京市 民会館、中央図書館・田無公民館をはじめとした 20 施設となっています。これらの施設に ついては、平成 27 年度に西東京市耐震改修促進計画を改訂する予定であることから、現在、
公共施設の耐震化の実施方針について検討を進めています。
《耐震化対応未実施施設一覧》
施 設 名 称 建築年 構造 床面積(㎡)
西東京市民会館 1969 RC造 4,781
北原地区会館 1954 W造 90
芝久保地区会館
北芝久保学童クラブ 1981 RC造 692
芝久保第二地区会館 1974 RC造 34
田無町地区会館 1979 W造 91
谷戸第二地区会館 1978 LS造 48
消防団第9分団詰所
東町市民集会所 1981 LS造 101
住吉町六丁目倉庫 1981 LS造 52
田無児童館
田無学童クラブ 1978 RC造 600
西原北児童館
けやき第二学童クラブ 1980 RC造 560 中町児童館
中町学童クラブ 1978 RC造 599
田無柳沢児童センター
田無柳沢学童クラブ 1980 RC造 461
ひばりが丘北児童センター
ひばりが丘北学童クラブ 1978 RC造 600
施 設 名 称 建築年 構造 床面積(㎡)
泉町市営住宅 1956 W造 417
東伏見市営住宅 1956 W造 382
西原自然公園(トイレ) 1979 LS造 22 保谷スキップ棟
(保谷小学校北校舎) 1969 RC造 768 柳沢小学校開放用トイレ棟 1981 LS造 3 中央図書館
田無公民館 1975 RC造 2,812
芝久保公民館
芝久保図書館 1982 RC造 1,599
⑹ 複合用途施設の状況
公共施設の中には、ひとつの建物を複数の用途・目的に供しているものもあります。こ うしたいわゆる「複合用途施設」は、合併以前の建物にも多く見られますが、近年、建設 した建物でも複合化は進められています。
※借家を含みます
複合用途施設の割合(建物数)
複合用途24%
単独用途76%
《主な複合用途施設》
単位:㎡代 表 施 設 名 合計延床面積 併 設 施 設
中央図書館 2,812 田無公民館
芝久保公民館 1,599 芝久保図書館
谷戸公民館 1,777 谷戸図書館
柳沢公民館 2,017 柳沢図書館
住吉会館ルピナス 3,959 子ども家庭支援センター、住吉老人福祉センター、
男女平等推進センターパリテ 下保谷児童センター 3,189 下保谷福祉会館、下保谷学童クラブ
新町福祉会館 1,000 新町児童館、新町学童クラブ、中央図書館新町分室 田無総合福祉センター 5,998 老人福祉センター、田無高齢者在宅センター
コール田無 2,256 ピッコロ広場
芝久保地区会館 578 北芝久保学童クラブ
消防団第9分団詰所 101 東町市民集会所
柳橋出張所 346 柳橋第二市民集会所
ひばりが丘児童センター 3,582 ひばりが丘第一・第二学童クラブ、
そよかぜ保育園
保谷駅前公民館 1,674 保谷駅前図書館
3 施設の整備状況
本市ではこの 10 年間に新たな市民ニーズへの対応や老朽化した建物の建替えなど、様々な 施設整備を行ってきました。平成 16 年度以降に整備された主な施設は次のとおりです。
《平成 16 年度以降に設置した主な施設》
建築年 施 設 名 整備面積
(㎡) 備 考
平成 16 年度 西東京いこいの森公園 628 公園としての面積は 44,183㎡
平成 17 年度 消防団第3分団詰所 90
消防団第7分団詰所 90
平成 18 年度
東伏見 1 号・2 号分庁舎 251 東伏見小学校地内
消防団第12分団詰所 90
みどり保育園 768
北原児童館・北原学童クラブ 528
田無第二学童クラブ 143 田無小学校地内 南町スポーツ・文化交流センターきらっと 3,764
建築年 施 設 名 整備面積
(㎡) 備 考
平成 19 年度
消防団第11分団詰所 90
田無保育園 863
青嵐中学校校舎・体育館 13,099
平成 20 年度
住吉会館 3,959
消防団第10分団詰所 80
エコプラザ西東京 1,381
保谷中学校体育館 2,693
保谷駅前公民館・図書館 1,674
平成 21 年度
ひばりが丘分庁舎 587
ひばりヶ丘駅前出張所 147
西原保育園 1,115
平成 22 年度
東伏見学童クラブ・第二学童クラブ 235
保谷南分庁舎 630 保谷庁舎敷地整備事業
保谷庁舎公用車駐車場 689 保谷庁舎敷地整備事業 保谷庁舎来庁舎用駐車場 729 保谷庁舎敷地整備事業
平成 23 年度
消防団第4分団詰所 95
消防団第8分団詰所 95
障害者総合支援センター 4,098
すみよし保育園 1,135
ひばりが丘児童センター・そよかぜ保育園 3,581 下保谷児童センター・下保谷福祉会館 3,189 西武柳沢駅南口自転車等保管所 12
田無第三中学校開放用トイレ棟 2
平成 24 年度
保谷駅南口公衆トイレ 17
下保谷森林公園公衆便所 9
ひばりが丘総合運動場トイレ 19
平成 25 年度 向台公園トイレ 16
平成 26 年度 向台小学校備蓄倉庫 26
こうした施設整備には多額の経費がかかります。この 10 年間の地方財政状況調査による普 通建設事業費の合計は、592 億 4,600 万円となっています。こうした多額の経費は、市税だけ で賄うのではなく、国や東京都からの補助金や施設整備のための基金(貯金)、そして市債(借 入金)なども活用しています。本市では、この市債について平成 22 年度まで合併特例債を活 用して、施設整備を進めてきたことが特徴のひとつとなっています。
施設整備は平成 22 年度以降縮小の傾向にありますが、保谷庁舎や西東京市民会館、中原小 学校、ひばりが丘中学校のように、数年後には耐用年数を超える建物もあり、今後、施設の 更新が増えていく可能性があります。
※地方財政状況調査から
※その他には、基金等が該当します。
施設を整備する一方で、公共施設の適正配置等に関する取組等により、廃止・解体した施 設もあります。主な施設は次のとおりです。
平成 16 年度以降に廃止された主な建物
年 度 廃 止 施 設 名 床面積 備 考
平成 16 年度 西原自転車保管所 517 廃止
平成 18 年度 東伏見市営住宅(一部) 208 解体
平成 19 年度 泉町市営住宅(一部) 35 解体
住吉公民館 620 移転(保谷駅南口再開発ビル)
平成 20 年度 下保谷図書館 572 移転(保谷駅南口再開発ビル)
平成 21 年度 母子保健センター 1,345 保谷保健福祉総合センターに移転
平成 22 年度
保谷柳沢児童館東伏見分室 235 廃止
東伏見学童クラブ 89 東伏見小学校内に新築のうえ移転
文化財出土品復元作業所 109 保谷南分庁舎に移転 東伏見第二学童クラブ 121 東伏見学童クラブに移転
普通建設事業費の推移
平成
16年度 平成
17年度 平成
18年度 平成
19年度 平成
20年度 平成
21年度 平成
22年度 平成
23年度 平成
24年度 平成 25年度
(百万円)
9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0
4,354
■国庫支出金 ■都支出金 ■地方債 ■その他 □一般財源等
年 度 廃 止 施 設 名 床面積 備 考
平成 23 年度
田無乳児保育園 312 解体
住吉町市民集会所 73 廃止
富士町分庁舎 459 解体
社会教育課倉庫 46 解体
平成 24 年度 東伏見 3 号分庁舎 255 解体
柳沢市民集会所 156 解体
平成 25 年度 北原運動場 22 廃止
平成 26 年度
菅平少年自然の家 2,454 解体
泉町市営住宅(一部) 232 解体
南町一丁目消防倉庫 47 解体
みどり児童センター 109 廃止
4 維持管理コストの状況
公共施設等にかかる経費には、施設整備費 ( 普通建設事業費 ) のほかにも、建物の 「維持管 理経費」 やそこで実施する 「事業運営経費」 など、様々な経費がかかります。このうち、地 方財政状況調査をもとに平成 25 年度の建物の 「維持管理経費」 を見てみると、職員などの人 件費を除いて、合計で 30 億 4,600 万円となっています。その内訳を見てみると、電気代など の光熱水費や各種設備の保守点検に要する経費などの物件費が占める割合が最も高く、全体 の 89.3%を占めていることが分かります。
また、前年度と比較して、維持管理経費は 3,800 万円・1.3%の増となっています。これは、
建物・設備等の修繕・補修に係る維持補修費が減となったものの、物件費がそれを上回る増 となったことによるものです。
平成 25 年度
平成 24 年度
0 1,000 2,000 3,000 4,000
(百万円)
維持管理コストの性質別の状況
■維持補修費 ■物件費 ■その他
227 2,719 100
254 2,655 99
※ 「建物の維持管理経費」 は、地方財政状況調査結果をもとに、主に建物の維持管理に直接 要する経常的な経費(指定管理料を含んでいます。)を集計しています。
次に、施設区分ごとに維持管理コストの内訳を見てみると、教育文化・スポーツ施設が占 める割合が最も高く、全体の 28.8%を占めていることが分かります。
施設の維持管理費は、物件費や維持補修費のほか、その施設の維持管理を行う職員等の人 件費もかかっています。また、施設の規模や建築後の経過年数、備わっている設備などの違 いによって、施設ごとに維持管理費は異なります。今後、公共施設等の維持管理コストの適 正化を進めていくためには、施設ごとに維持管理コストも含めた施設のライフサイクルコ ストを把握する必要があります。今後、策定を予定している西東京市公共施設等総合管理計 画の検討にあたっては、ライフサイクルコストも含めた公共施設に関する情報を一元管理し、
課題などの見える化を図る仕組みも合わせて検討していく必要があります。
《維持管理コストの施設区分別の状況》
また、公共施設に係る経費には、これらの経費のほかにも、建設の際に借り入れた市債の 返済金 ( 公債費 ) があります。公債費は、施設整備のために借り入れた市債の返済金とそれ以 外のために借り入れた市債の返済金に大別できます。本市では、合併以降、新市建設計画に 基づく施設整備にあたって、合併特例債を活用してきたため、施設整備のために借り入れた 市債の返済金は、年々増加してきました。施設整備以外のために借り入れた市債の返済金も あわせた公債費全体でも、同様に、増加傾向にありましたが、平成 27 年度以降は、いずれも 減少に転ずる見込みとなっています。
市庁舎・分庁舎 出張所 9.3%
消防等施設 1.9%
その他 6.1%
保育園 2.7%
教育文化・
スポーツ施設 28.8%
小学校・中学校 23.5%
児童館・学童クラブ 5.4%
インフラ施設 9.1%
福祉施設8.1%
公園・緑地 5.1%
公債費の推移
(百万円)
■
施設整備のみに係るもの (合併特例債)■
施設整備のみに係るもの (合併特例債以外)平成
16年度
平成
17年度
平成
18年度
平成
19年度
平成
20年度
平成
21年度
平成
22年度
平成
23年度
平成
24年度
平成
25年度 8,000
7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0
■
それ以外 6,726※地方財政状況調査から
第4章 施設の改修・更新等にかかる将来コスト
1 建替・改修経費の予測
今後 40 年間の大規模改修費用、更新費用について、総務省のホームページで公開されてい る公共施設等更新費用試算ソフトを用いて試算してみました。
〈試算の条件〉
◦耐用年数は鉄筋コンクリート造で 50 年ですが、この試算ソフトでは、長寿命化を前提に、
目安を 60 年としています。
◦建替えの設定単価は、文化系等の施設は 40 万円 /㎡、スポーツ・レクリエーション施設は 36 万円 /㎡、学校・公園等は 33 万円 /㎡、公営住宅は 28 万円 /㎡としています。
◦改修の目安は、この試算ソフトでは、30 年としています。
◦改修の設定単価は、文化系等の施設は 25 万円 /㎡、スポーツ・レクリエーション施設は 20 万円 /㎡、学校・公園等は 17 万円 /㎡としています。
◦本市の公共施設には、都営住宅等の一部を借用しているものもありますが、今回の試算では、
これらの借家による施設についても、本市で建て替えるものと仮定して試算しています。
この条件で試算した結果、総額で 1,376 億円かかることが分かりました。年平均で約 35 億 円ですが、下のグラフから分かるように、建築年・構造の関係で年度により、かなり改修・
更新費用にバラつきがあります。
また、平成 38 年度までは、現在築後 30 年を超えている建物の大規模改修費用が更新費用 の大半を占めますが、平成 40 年以降は、建替えにかかる費用が大幅に増大し、さらに合併後 整備した施設が大規模改修の時期に入ります。
今回は、公共施設の改修・更新費用だけを試算したもので、インフラ資産の改修・更新費 用は含まれていません。今後、インフラ資産と合わせて、更新費用を積算し、公共施設等総 合管理計画の策定につなげていく必要があると考えています。
(百万円)
平成
65年度
平成
64年度
平成
63年度
平成
62年度
平成
61年度
平成
60年度
平成
59年度
平成
58年度
平成
57年度
平成
56年度
平成
55年度
平成
54年度
平成
53年度
平成
52年度
平成
51年度
平成
50年度
平成
49年度
平成
48年度
平成
48年度
平成
46年度
平成
45年度
平成
44年度
平成
43年度
平成
42年度
平成
41年度
平成
40年度
平成
39年度
平成
38年度
平成
37年度
平成
36年度
平成
35年度
平成
34年度
平成
33年度
平成
32年度
平成
31年度
平成
30年度
平成
29年度
平成
28年度
平成
27年度
平成
26年度 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0
施設更新費用(試算)