• 検索結果がありません。

世界黄含有量wt %世界 SECA 図 3 舶用燃料油の硫黄含有量に関する IMO の規制 1. 舶用燃料油の規制 (1) 舶用燃料規制の概略現在 重質燃料油需要が石油製品全体に占める割合は約 10% と比較的小さく さらに減少傾向にあるのですが 船舶用としての重質燃料油の需要は大幅に

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "世界黄含有量wt %世界 SECA 図 3 舶用燃料油の硫黄含有量に関する IMO の規制 1. 舶用燃料油の規制 (1) 舶用燃料規制の概略現在 重質燃料油需要が石油製品全体に占める割合は約 10% と比較的小さく さらに減少傾向にあるのですが 船舶用としての重質燃料油の需要は大幅に"

Copied!
28
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

一般財団法人 石油エネルギー技術センター 一般財団法人 石油エネルギー技術センター

2012.3

CONTENTS

■ 特集  ◎調査報告

 「船舶用燃料への硫黄酸化物排出規制海域((S)ECA)規制強化が     石油業界・海運業界に与える影響調査」

■ トピックス

 「バーチャルリアリティ教材の紹介」

 ペトロリオミクス研究紹介「超高分解能質量分析計を導入」

 「受賞のお知らせ」

 〜JPEC長期派遣員〜「米国シカゴ事務所紹介」

 JPECリレー講座「エネルギー最前線」

 第6回、第7回『月例報告会』開催

19 20 21 24 27

1 15

近年、世界的に環境保護に対する意識が高まり環境汚染物質の削減へ動きが顕著になっていま す。このような流れのなかで、2010 年に国際海事機関 (以下 IMO) は舶用燃料の硫黄分排出基準 に厳しい規制強化を提案しました。

IMO の提案によれば、一般海域の舶用燃料の硫黄含有量の基準値は現在の 3.5wt%S が 2020 年に 0.5wt%S に引き下げられ、また欧州及び北米の硫黄汚染物排出規制海域 (以下(S)ECA) の 基準値は現在の 1.0wt%S から 2015 年に 0.1wt%S に引き下げられます。(図 1 ~ 3 参照)

本調査では、欧州と北米の(S)ECA における 2015 年からの硫黄分 0.1wt%S への規制強化が 船舶用燃料の需要や、石油精製業界・船舶業界に与える影響を検討致しました。

調査報告

「船舶用燃料への硫黄酸化物排出規制海域((S)ECA)

規制強化が石油業界・海運業界に与える影響調査」

特集

図 1 既存の欧州 SECA の海域 図 2 北米 ECA 海域(2012 年 8 月以降)

西経 4 度

西経 5 度

北緯 48 度 30 分

北緯 62 度

(2)

2012.3

1.舶用燃料油の規制

(1)舶用燃料規制の概略

現在、重質燃料油需要が石油製品全体に占める割合は約 10%と比較的小さく、さらに減少傾向 にあるのですが、船舶用としての重質燃料油の需要は大幅に増加しており、今後も国際貿易の拡 大に伴って伸び続けると予想されています。舶用燃料油の石油製品需要の中の割合は 1990 年の 4%弱から 2010 年には 5.5%近くまで上昇しています。(図 4.5 参照)

IMO はこのような舶用燃料油需要の増加による環境汚染に対応するため、一般海域での船舶用 燃料の硫黄分規制を現行の 4.5wt%S を 2012 年に 3.5wt%S に引き下げた後、さらに 2020 年に は 0.5wt%S へと強化する方針です(注 1)

硫黄含有量

wt%

世界 SECA 世界

図 3 舶用燃料油の硫黄含有量に関する IMO の規制

図 4 世界の石油製品需要(実績 / 予測) 図 5 重油需要と舶用燃料油需要(実績)

需要量百万トン

LPG ガソリン ジェット燃料/灯油 ディーゼル/軽油 重油

部門ごとの燃料油需要量百万トン 舶用燃料の需要比率(%)

舶用燃料、 総石油製品需要量の%

舶用燃料 その他

舶用燃料、 総石油製品需要量の%

(注1)この 2020 年の実施目標は 2018 年に再検討する予定であり、この再検討により実施期日が 5 年遅くな る可能性があります。

(3)

また、(S)ECA における硫黄分規制も 2005 年に 4.5wt% S から 1.5wt%S に、2010 年からは 1.0wt%S に強化されていますが、さらに 2015 年から 0.1wt%S に強化される予定です。(図 3 参照)

SECA は欧州の北海とバルト海の海域に設定されています (図 1 参照) が、北米の排出規制地 域 (ECA)(注2)は本年 8 月から導入が決定しており、米国とカナダを含む北米沿岸から 200 海里 の範囲が ECA となります。(図 2 参照)また、米国ではカリフォルニア州が独自に沿岸 24 マイ ル (約 38km) に硫黄含有量 0.1wt%S の基準を定めています。

(2)船舶による汚染防止のための「マルポール条約 」

船舶による汚染防止のための国際条約としてマルポール条約(注 3)が定められています。マルポー ル条約の目的は船舶の事故や通常運行による汚染を防止することで、条約では 6 つの規則が異な る種類の汚染を扱っています。

表 1 マルポール条約付属書の内容

その中で付属書Ⅵの規則は船舶の排ガスについて酸化硫黄と酸化窒素、並びに粒状物質に制限 を設け、オゾン層破壊物質の故意の排出を禁じたものです。その排出基準は「一般海域」と「排 出規制海域(ECA)」 にわけて設定されており、それぞれの定義は以下のとおりです。

①一般海域 (ECA 以外のすべての海域) に対する排出規制

② 1 国または数ヶ国の間で取り決められた排出規制海域 (ECA)

(S)ECA 規制の対象船舶は(S)ECA 海域を航行する際、低硫黄燃料の使用を義務付けられます が非締約国籍の船舶は(S)ECA の港に寄港しない限り、これらの規制に従う必要はありません。

(3)将来の(S)ECA 海域拡大

付属書Ⅵの目的の 1 つは、近隣諸国の合意に基づく(S)ECA の制定を促進する枠組みを提供 することです。各国領海が入り組んだ海域における汚染物質の排出を削減するためには多国間 で協定を結ぶ必要がありますが、合意形成は容易ではありません。現在、複数の海域で新規の

(S)ECA 設定が議論されていますが、いずれも合意に至る道筋はたっていません。

① 「メキシコ沿岸海域」が北米 ECA に追加される可能性が高いといわれています。この案に ついてメキシコ内で議論されていますが、実施に向けた実質的な進捗はみられません。

② 「地中海」が欧州 SECA に含められる可能性があります。現在、地中海では EU 指令により 最大硫黄含有量 1.5%wt%S の燃料油を使用することが義務付けられています。この海域はス エズ運河を経由して地中海に抜ける「通過貿易 (passing trade)」の量が多いため、影響を受 ける関係各国による合意形成が必要です。

(注 2)ECA は単純に排出規制海域を指しますが、SECA と表現されるときは硫黄分の規制に特定されます。現

在、ECA 海域で硫黄分以外の排出基準がもうけられているものはありませんが、北米の排出規制海域は欧州 SECA と区別して北米 ECA と呼ばれています。

(注 3)「マルポール(Marpol)」は「海洋汚染(marine pollution)」を意味し、正確には「Marpol 73/78」です。

付属書Ⅰ 油による汚染の防止のための規則(1983 年 10 月 2 日実施)

付属書Ⅱ ばら積みの有害液状物質による汚染の制御のため(1983 年 10 月 2 日実施)

付属書Ⅲ 梱包した状態で海上輸送される有害物質による汚染の防止(1992 年 7 月 1 日実施)

付属書Ⅳ 船舶からの下水による汚染の防止(2003 年 9 月 27 日実施)

付属書Ⅴ 船舶からの廃物による汚染の防止(1988 年 12 月 31 日実施)

付属書Ⅵ 船舶からの大気汚染の防止(2005 年 5 月 19 日実施)

(4)

2012.3

③ 将来的には、日本の海域に SECA が制定されるとの予想もありますが、現状では何も発表さ れていません。

2.SECA 規制対応の 3 つのシナリオ

SECA 規制強化に対する最も直接的な対応は燃料を低硫黄燃料に切り替えることです。しかし、

燃料油を切り替えることなく規制に適合するための「(船舶用) 排ガス脱硫装置 (スクラバー)」

の使用も認められています。

本調査では、SECA 規制の影響を検討するうえで、技術進歩や業界の対応方法により、以下の 3 つのケース・シナリオを想定しました。

● 基本ケース- 船舶オペレーター側は SECA 規制強化に燃料転換で対応。規制が強化されても、

その操船行動に変化がないと想定する。

● 減速ケース- 規制強化による燃料費上昇のコスト・アップに対応するために、減速航行が一 般化する場合を想定。

● 技術ケース- 減速運行に加えて、スクラバー (船舶排ガス浄化) 技術が一般化するとともに、

LNG 燃料船や港内でのコールドアイロニング (P5(3)③参照) の普及も想定。

(1)基本ケース(燃料転換)

船舶オペレーターが SECA 規制強化に対して燃料転換だけで対応するケースです。舶用燃料油 には様々な油種がありますが、大きくは以下の 2 種に分かれます。

・ 舶用軽油:軽油に類似しているが、より硫黄分が多く、セタン価が低く、密度が高い(舶用ディー ゼルもこれに含まれる)。

・ 重質燃料油(舶用重油):残渣油から得られ、一般的に高硫黄分で粘度が高いが、価格は比 較的安い。

このケースでは、現在の脱硫処理技術では重質燃料油の硫黄分を 0.1wt% まで脱硫することが 困難であることから、2015 年以降、(S)ECA で使用される燃料油は重質燃料油から舶用軽油に 移行すると予測しています。

(2)減速ケース

過剰船舶と舶用燃料油価格の高騰から、現在、既に減速運行が広がっています。減速運行は直 接的には SECA 規制への対策

にはなりませんが、燃費改善 に有効なことから低硫黄燃料 油の需給改善に大きな役割を 果たすことになります。この ケースでは 2011 年から減速 運行により燃料が約 20%(約 7 百万トン)削減されると想定 しました。また、外航用の大 型船で多く減速運行が採用さ れ、SECA 域内での舶用軽油 の使用量の削減は 15%と想定 しています。

燃料消費量トン/日

速度 (ノット)

図6 燃料使用量と船舶の速度との関係

(注:一般的に船舶の速度が 20%減速すると燃料の使用量は約 60%減少するとされ ています。)

(5)

(3)技術ケース

技術ケースでは減速運行に加えて、SECA 規制強化に対処するために船舶所有者が様々な技術 を利用すると想定しています。様々な技術とは、i)排ガス浄化技術(スクラバー)ii)LNG および iii)コールドアイロニング(入港中の自家発電を陸上からの送電に切り替える方法)です。

①排ガス浄化装置(スクラバー)

排ガス浄化技術の開発は将来の船舶用燃料油の需要 構成に最も大きな影響を与えるといわれています。技 術ケースでは 2014 年頃から浄化技術が完成し、広 く商業的に利用できるようになると想定しています。

2015 ~ 2020 年の間に次第にスクラバーが普及し、

2020 年までに域内運行と外航運行の 90%にスクラ バーが使用されると想定しています。

この技術の導入費用はまだ不透明ですが、一定の前 提に基づいて排ガス浄化技術の経済性を試算した結果、

スクラバー設置による経済メリット(燃料費の利益)

は 2.5 百万ドル / 年以上と非常に大きくなり、この技 術が実用化された場合、設置に関わる運転費用、資本 費用等(20 万ドル、25 万ドル、30 万ドルの 3 通り を想定)よりもはるかに大きいという結果を得ました。

表 2 排ガス浄化装置(スクラバー)の経済性計算の前提

② LNG の限定的採用

また、技術ケースでは舶用燃料油として LNG の限定的採用を想定しました。

LNG 船は環境面の優越性に加えて、割安な天然ガスを使用するコスト・メリットがあるため、

環境意識が高く、また LNG の生産地でもあるバルト諸国や北欧諸国で注目を集めています。ノル ウェーでは既に数隻のフェリーが LNG 船に転換されており、デンマークでは現在、欧州 SECA 海域に LNG 燃料供給網を導入する可能性を評価するプロジェクトを進めています。

LNG 船普及のための課題として、以下の点が指摘されています。

・LNG 燃料船は通常船舶の 3 ~ 4 倍の燃料タンク容量が必要になる。

・燃料補給施設のインフラが整備されていない。

・現在の LNG 補給の最低ロットが大きすぎて、小型の LNG 燃料船に対応していない。

技術ケースでは、これらの問題点が徐々に解決され、2013 年頃から北欧を中心に限定的に LNG 燃料船導入が始まり、2020 年までには SECA 域内運行船舶の 25 ~ 30%に普及すると想 定しました。

③コールドアイロニング

コールドアイロニングとは港湾内の船舶が船の補助エンジンではなく陸側から電力を得る技術 です。接続方法の標準化やコンテナ船の改造に最大で 50 万ドルの初期コストを要するという問

年間の利益百万ドル/年

資本費用ケース

最小 中間 最大

図 7 スクラバー設置による経済メリット

・運航中に 60 トン/日の舶用燃料油を消費する 2,000 TEU 未満のコンテナ船

・180 日/年の運行

・硫黄分 0.1% の舶用軽油と 1% の重質燃料油の価格差 265 ドル / トン

(当社の基本ケースによる 2015 年の価格予測に基づく価格差)

・資本投資費用と運営費用を含め、20 万ドル、25 万ドル、30 万ドル/年

(最小、中間、最大のケース)の年間費用

(6)

2012.3

題もありますが、環境メリットが大きいことから各国政府による支援により導入が進められてい ます。技術ケースでは、2020 年までに港内使用の燃料油の 50%がこれにより削減されると想定 しました。

3.各ケースの舶用燃料油の需要予測

(1)舶用燃料油の需要予測の方法

舶用燃料油需要は経済成長と強い相関関係があり、当調査の舶用燃料油の需要予測は各地域の GDP 成長率に基づいています。2000 ~ 2010 年の平均 GDP 成長率 1.2%に対して舶用燃料油 販売量の平均増加率は 1.1%でした。しかし、今後、舶用燃料油需要の伸び率は GDP の伸び率よ りも一層弱くなるとみられます。(図 8 参照)

毎年の変化

GDP 舶用燃料油

図 8 ヨーロッパ北部 SECA における GDP と舶用燃料油需要の成長率

舶用燃料油総 販売量

総トン数/船舶種類 ごとの運行

船舶種類

SECA境界までの 距離

停泊時使用量 SECA内合計舶

用燃料油 使用量 SECA 内舶用 燃料油使用量

SECA内舶用燃 料油使用量

航行速度

原始データ 中間分析 生産物

GDP 予測

外航運行 域内運行

パターン

運行種類毎

図 9 舶用燃料油の需要の予測方法

(7)

さらに、当調査では域内運行と外航運行の輸送量の実績データを用いて、SECA におけるそれ ぞれの舶用燃料油販売量の割合を推定し、それぞれのシナリオに基づいた燃料油使用パターンや 船種、及び SECA 規制、IMO の一般海域規制の影響等を加味して、個別に予測値を積み上げる手 法を採用しました。(図 9 参照)

(2) 欧州 SECA の燃料油需要

欧州 SECA 海域内における舶用燃料油の総販売量は約 33 百万トンと推定されますが、このう ち約 90%が重質燃料油(舶用重油)です。2010 年からの SECA 基準強化により、SECA 海域 内で 1.5wt%S の船舶用燃料は 1.0wt%S 燃料に切り替えられましたが、2015 年の 0.1wt%S へ の規制強化後は、ほぼ全面的に舶用軽油に切り替えられるとみられます。各ケースで予測される 舶用燃料油の需要動向は以下の通りです。

- 基本ケースでは舶用燃料需要は現在の 33 百万トンから 2020 年にはほぼ 40 百万トンに達 すると予想されています。2015 年の SECA 強化により、SECA 域内では舶用燃料はすべて 舶用軽油に切り替えられます。

- 減速ケースでも基本ケースと同パ ターンになりますが、燃料使用量 は基本ケースを大きく下回りま す。減速運行が開始される 2011 年に大きく減少した後、徐々に回 復します。また、一般海域で低速 運行が多く用いられるため、一般 海域で使用される 3.5wt%S 重質 燃料油の消費が抑えられ、高硫黄 舶用重質燃料油の比率は小さくな ります。

- 技術ケースでは舶用軽油の需要は 2015 年をピークに頭打ちになり ます。2015 年の SECA 強化時点 では各技術がさほど進んでいない ため、一時的に中間留分が増加し ますが、その後はスクラバーの急 速な普及や LNG 燃料船、コールド アイロニング技術の導入が進むこ とによって、2020 年の船舶用軽 油の消費量は現在を下回ることに なります。全体として 2015 年を ピークに船舶用燃料油需要全体が 減少に向かうほか、高硫黄燃料油 の比率が上昇して 0.1wt%S の低硫 黄燃料の使用量は 2015 年以降激 減するという注目すべき結果とな りました。

図 10 欧州 SECA 舶用燃料油使用量-基本ケース

バンカー需要量百万トン

図 11 欧州 SECA 舶用燃料油使用量-減速運行

バンカー需要量百万トン

図 12 欧州 SECA 舶用燃料油使用量-技術の採用

バンカー需要量百万トン

(8)

2012.3

(3) 北米 ECA の燃料油需要 北米 ECA の基本ケースでは、舶用燃 料油の総販売量は現在の 22 百万トンか ら 2020 年には 27 百万トンに増加する と予想されます。

米国の特徴として、1920 年の商船

(注 4)の影響により沿岸輸送は運送料

が非常に高く、また米国内の沿岸輸送 量が抑制されています。舶用燃料油の 総使用量のおよそ 30%が ECA 内の運 行に消費され、約 50%が主に一般海域 運行する外航船用の舶用燃料油と考え られます。

現在、この北米 ECA の舶用燃料油販 売量はおよそ 22 百万トンですが、その 約 80%が重質燃料油(重油)です。沿 岸輸送に使われると推定される舶用軽 油の量はおよそ 4.5 百万トン程度で、

域内運行に消費される重質燃料油の量 はさらに少なく 1.5 百万トンほどに過 ぎません。

上記のような事情で、基本ケースでも舶用重質燃料油の比率は高く、2020 年でも 50%を超え ています。一方、ECA 域内では本年 8 月の ECA 設定開始時から規制値が強化される 2015 年ま

(注 4)ジョーンズ法とも呼ばれ、米国の港間のすべての輸送は、米国企業が所有し、米国人が操船する、米国で

建造された、米国籍の船舶が行うことが決められている。

図 13 北米 ECA 舶用燃料油使用量-基本ケース

バンカー需要量百万トン

図 14 北米 ECA 舶用燃料油使用量-減速運行

バンカー需要量百万トン

表3 欧州北部 SECA における船舶用燃料油の予想販売量の推移と内訳(千トン / 年)-基本ケース

1.5wt%S 1.0wt%S 0.1wt%S

2009年 2010年 2014年 2015年 2020年

油種ごとの舶用燃料油販売量

舶用重油 28,897 26,340 28,626 12,621 13,496

舶用軽油 3,458 6,495 7,381 23,816 25,990

合計 32,355 32,835 36,007 36,437 39,486

硫黄含有量ごとの舶用燃料油販売量

3.5wt%S 11,676 11,891 12,431 12,621 13,496

1.5wt%S 17,221 7,224

1.0wt%S 7,224 16,195

0.1wt%S 3,458 6,495 7,381 23,816 25,990

合計 32,355 32,834 36,007 36,437 39,486

運航地域別舶用燃料油使用量

SECA舶用燃料油使用量(合計) 20,679 20,942 23,577 23,815 25,990

SECA運行 9,722 9,869 10,817 10,898 11,845

国際海域通過 7,701 7,764 8,958 9,063 9,903

入港時 3,256 3,309 3,802 3,854 4,242

SECA以外の舶用燃料油使用量 11,676 11,891 12,431 12,621 13,496

6 8 4 , 9 3 6 3 4 , 6 3 8 0 0 , 6 3 3 3 8 , 2 3 5 5 3 , 2 3 計

(9)

での期間限定的に 1.0wt%S の重質燃料 油が使用されますが、それ以降は北米 ECA 内での燃料はすべて 0.1wt%S の 舶用軽油に切り替わっていくものと予 測されます。また、北米では外航船の 比率が高いことから、技術ケースでも 国際貿易の成長などの影響で船舶用燃 料油の需要は増加をつづけます。

4.SECA 規制強化の影響

SECA 規制、特に 2015 年の基準変更の影響を石油製品需給、製品価格、及び、石油業界、船 舶業界に関して調査しました。

(1)石油製品需給に与える影響

基本ケースで舶用軽油(0.1wt%S)の 2009 年から 2015 年までの需要増加幅は欧州・北米

(S)ECA 地域の合計で約 25 百万トンとなります。

特に欧州地域は図 16 に示すように、SECA 規制強化を考慮せずともディーゼル/軽油が大幅 に「不足」する地域であり、この不足は主に旧ソ連地域や中東、アジアからの輸入により埋め合 わされることになるでしょう。

欧州における軽油 / ディーゼルの需要増加は供給地域からの長距離輸送が必要であることから、

欧州地域は最も価格の高い市場となるとみられます。

しかし、世界需給面をみた場合、軽油 25 百万トンは世界のディーゼル / 軽油需要の同期間の 増加量の約 1.7%に過ぎず、世界市場で軽油需給が逼迫する要因にはなりえないと考えられます。

その理由は、今後、世界で多数の新製油所の建設が見込まれ精製能力が大幅に増加すると予測 図 15 北米 ECA 舶用燃料油使用量-技術ケース

バンカー需要量百万トン

表 4 北米 ECA における船舶用燃料油の予想販売量の推移と内訳(千トン / 年)-基本ケース

1.0wt%S 0.1wt%S

2011年 2012年 2014年 2015年

2020年

油種ごとの舶用燃料油販売量

舶用重油

18,111 18,057 19,404 12,766 13,910

舶用軽油

4,842 4,954 5,206 12,316 13,318

合計

22,953 23,011 24,610 25,082 27,228

硫黄含有量ごとの舶用燃料油販売量

3.5wt%S 11,631 11,902 12,514 12,766 13,910

1.5wt%S 6,480 3,303

1.0wt%S 3,303 6,890

0.1wt%S 4,842 4,954 5,206 12,316 13,318

合計

22,953 23,462 24,610 25,082 27,228

運航地域別舶用燃料油使用量

SECA舶用燃料油使用量(合計) 11,322 11,559 12,096 12,316 13,318

SECA運行 6,791 6,923 7,224 7,347 7,908

国際海域通過

3,577 3,660 3,846 3,923 4,271 9 3 1 , 1 6 4 0 , 1 6 2 0 , 1 6 7 9 4

5 9

港 入

SECA以外の舶用燃料油使用量 11,631 11,902 12,514 12,766 13,910

8 2 2 , 7 2 2 8 0 , 5 2 0 1 6 , 4 2 1 6 4 , 3 2 3 5 9 , 2 2

(10)

2012.3

されるのに対してバイオディーゼル燃料等の軽油代替燃料の使用が大幅に伸びて軽油需給を緩和 する要因となると思われることや、新製油所の合計精製能力は軽油需要だけではなく他のすべて の製品需要を満たす十分な能力があると予想されているうえ、輸出向けの新鋭製油所においては、

需給状況にあわせて運転モードを中間留分生産に「シフト」する柔軟性があるとみられること等 です。

(2)石油価格に与える影響

石油製品の価格は一般的に、指標原油との「クラック・スプレッド」(即ち、価格差)として表 されます。当調査では欧州市場と米国メキシコ湾岸地域における中間留分と重質燃料油の「クラッ ク・スプレッド」を石油製品価格の動向を示す指標として価格予測をおこないました(図 17 ~ 20 参照)。

①欧州市場

欧州では SECA 規制の強化により、中間留分のクラック・スプレッドは 2015 年まで拡大を続 けると予測されます。また、2015 年以降も世界的に中間留分は需給タイトな状況が続き、欧州に おける継続的な品不足を満たすための輸入が増加します。

重質燃料油は原油価格よりも安いマイナスのクラック・スプレッドが続きます。低硫黄燃料油

(LSFO)のクラック・スプレッド幅は、ECA における舶用燃料油が重質燃料油から軽油に切り替 わる 2015 年からスプレッド幅が拡大(価格が下落)します。

2015 年以降は低硫黄の舶油重質燃料油(LSFO)の SECA 海域での需要が低化する一方で、

図 17 欧州市場:中間留分クラック・スプレッド予想

クラックスプレッド対ブレントIドル/バレル

ジェット ディーゼル ガスオイル

アジア太平洋

(百万トン)

不足

中東 北米 ラテンアメリカ 大欧州

余剰

FSU サハラ以南アフリカ

図 16 ディーゼル/軽油製品の地域的不均衡

(11)

一般海域での高硫黄の舶用燃料油(HSFO)の需要は堅調に推移します。

②米国メキシコ湾岸

米国メキシコ湾岸でもクラック・スプレッドの動きは欧州と同様の動きを示します。中間留分 のクラック・スプレッドは 2010 年から景気回復による需要の増加により改善してきていますが、

中間留分の需給バランスは世界的に逼迫していることから、今後もクラック・スプレッドは拡大 傾向になると予想されます。

また、欧州と比較して、米国では今後需要が伸びる外航航路の比率が高いため HSFO の需要は 堅調で、欧州よりも HSFO と LSFO のスプレッドの差は小さいまま推移します。

図 18 欧州市場:重質燃料油のクラック・スプレッド予想

クラックスプレッド対ブレントIドル/バレル

1%重油 3.5%重油

図 19 米国メキシコ湾岸:中間留分のクラック・スプレッド予想

クラックスプレッド対WTI ドル/バレル

ジェット ディーゼル (ULSD) No.2 暖房油

図 20 米国メキシコ湾岸:重質燃料油のクラック・スプレッド予想

クラックスプレッド対WTI ドル/バレル

1.5%重油 3.5%重油

(12)

2012.3

(3)精製業界

欧米の精製業界の(S)ECA 規制への対応において、大きな設備投資等の動きはみられませんで した。各社からのヒアリング等により以下の背景が明らかになりました。

①精製業者は SECA 燃料規制の変更に関して「外部当事者」であること。

(注)精製業者には、規制の変更による特定品質の燃料油を生産する義務がありません。また、

IMO の規則には船舶オペレーターが合理的な理由で適正グレードの燃料油を入手できない場 合に規定外(高硫黄)の燃料油を使用することを認める条項があり、低硫黄の舶用燃料油が 不足した場合にも船舶オペレーターは問題なく業務を行うことが可能です。

② 精製業者が 0.1wt%S の低硫黄燃料油増産のための投資を行なっても、船側が排ガス浄化技 術を採用すれば需要が増加しないリスクもあること。

③ 将来、世界的に燃料油需給は逼迫すると予測されており(図 21 参照)、この予測に基づいた 場合、精製業者は不足している重質燃料油をわざわざ分解して軽油留分を増産する必要性が ないこと。

(注)世界的な燃料油需給の逼迫は、アジアを中心とした途上国の電力用や一般産業用、及び 船舶用燃料等の重質燃料油需要が増加するためです。

上記の理由に加えて、近年の製油所における精製マージンは低迷しており(図 22 参照)、重質 燃料油から中間留分を増産するための高コストの製油所高度化投資は大きなリスクを伴います。

さらに重質燃料油の市場が将来逼迫する可能性も考慮すると、精製業界の一時的かも知れない舶 用軽油の新需要に対応するために大きな資本投資をするインセンティブは乏しいのは十分に理解 できることです。(注 5)

(注 5)欧州と北米の一部精製業者はディーゼル集中型の投資を行なっています。これらは SECA 規制強化に対

応するためというより、将来逼迫する中間留分市場に対する精製業界の「当然の」投資と見なすことができ るでしょう。

図 21 世界における燃料油の需給バランス

燃料油需給バランス百万トン

アジア太平洋 中東 不足

余剰

北米 ラテン

アメリカ 旧ソ連地域 大欧州 サハラ以南 世界 アフリカ

(13)

(4) 船舶業界に与える影響

船舶業界は SECA 規制強化に対して燃料転換と排ガス浄化技術のどちらを選択する立場にあ り、現状では静観しているようです。しかし、いずれにせよ規制強化が運航コスト・アップに直 接繋がること、また今後さらに SECA 設定地域の増加が予想されることから、より厳しいモーダ ルシフト (海上運輸と陸上運輸の競合) の流れにさらされることが予想されます。表 5 に SECA 規制が輸送費用に及ぼす影響の試算結果 (基本ケース) を示しました。

表5 (S)ECA の規制変更が輸送費用に及ぼす影響

(SECA 費用増加,$/ トン)

大西洋横断の長距離航海では、輸送費用に及ぼす影響は大型タンカー、バルク船で約 0.3 ドル/

トンと控えめですが、コンテナ船は一般に早い速度で運行するため費用の増加は約 1.5 ドル/ト ンと大きくなります。

一方、北米沿岸では輸送費用の増加はタンカー(小型)で 4.5 ドル/トン、コンテナ船(小型)

で 6.23 ドル / トンとはるかに大きくなり、この地域では道路運送、鉄道運送との競争は非常に 厳しくなりモーダル・シフトを引き起こす可能性は大きいとみられます。

5.まとめ

2015 年の SECA 規制の 0.1wt%S への強化は欧州・北米の(S)ECA 海域で合計約 25 百万トン の船舶用軽油の需要増加をもたらすと予測されます。しかし、その一方で船舶用排ガス脱硫装置

(スクラバー)技術等の進歩によっては、この船舶用軽油需要増加は一時的な増加で終わる可能性 図 22 WoodMackenzie による世界における複合精製マージン

世界の複合精製マージン (名目ドル /bbl) 世界の複合精製マージン (2010 年実質ドル /bbl)

船種 載荷重量 (トン)

大西洋横断 ロッテルダム

~ ヒューストン

バルト海 サンクトペテルスブルグ

~ ロッテルダム

北米 ヒューストン~ニューヨーク

(SECA内運航)

タンカー (大型) 309,351 0.27 - -

    (小型) 30,269 - 2.97 4.5

バルク船 (大型) 178,824 0.31 - -

    (小型) 33,487 - 1.55 2.36

コンテナ船 (大型) 53,069 1.45 - -

     (小型) - - 4.11 6.23

(14)

2012.3

図 23 海上輸送ルート(赤い線で表示)と主な積み込み港

出所:米国立生態系分析統合センター、Bunkerworld、WoodMackenzie ニューヨーク

ロッテルダム アントワープ

ピレウス 釜山

ロサンゼルス / ロングビーチ ジブラルタル フジャイラ 香港 シンガポール

もあり、その影響を明確に予測することは非常に難しいことがわかりました。

当調査では欧米の精製業界各社に対するヒアリング等を実施しましたが、SECA 規制による舶 用軽油需要の不確かさや、投資リスクの大きさ等の理由から、また製造業者は「外部当事者」であり、

規制に対応する燃料の供給義務を負わないことから、精製各社が積極的に対応する動きは見られ ませんでした。

しかし、SECA 規制の強化は世界的に製品需要構成の中間留分への動きを加速させ、中間留分 のクラック・スプレッドを拡大させるものと予想されます。また、SECA 地域とそれ以外の地域 での製品需給のアンバランスを生みだし、地域間の新しい石油製品の輸出入の流れを生み出す可 能性もあります。

また、船舶業界にとって SECA 規制の強化は、スクラバー装置の採用の可否に関する決定を超 えて、燃料コスト上昇に繋がることから、モーダル・シフト、或いは LNG 等への燃料転換のきっ かけとなりえる大きな要因であり、慎重にその影響を注視している状況にあるといえるでしょう。

最後に忘れてはならないのは、今後も環境保護に対する取り組みがさらに強化され、SECA 設 定海域が広がっていく流れにあることです。現在、SECA 海域が設定されているのは欧州だけで すが、本年の 8 月から北米 ECA がスタートし、さらに昨年 7 月にプエルトリコ周辺海域を対象 とする米国カリブ海 ECA の設定(2014 年から適用)も決定されています。

将来的にはメキシコ沿岸海域、地中海、及び我が国周辺海域に関しても SECA 海域が設定され る可能性が指摘されています。さらに、規制の対象として硫黄酸化物の規制が先行していますが、

マルポール条約付属書Ⅵでは窒素酸化物、粒状物質に関しても規制対象物質とされており、今後、

これらの有害物質の排出にも規制が強化されていくことも決まっています。

我々、石油業界関係者はこのような世界の環境保護の動きとその影響を常に視野に入れて、社 会と石油業界の双方にとって最善の対応策を考えていくべきでしょう。

(15)

1.はじめに

当センターでは、製油所の安全安定運転を支援し石油の安定供給に資することを目的に、平成 17 年度より石油産業安全基盤整備事業に取り組んでいます。現在、平成 20 年度から4年計画で 開始した第2期の石油産業安全基盤整備事業を推進中であり、今年度が最終年度となります。

この事業の主な内容は、①第1期の事業で構築した情報共有化システム「PEC-SAFER」のコ ンテンツの充実とシステムの高度化、②世の中の安全技術を製油所に適用できるように改善改良 する適用調査 です。以下に、②のテーマの中から「バーチャルリアリティ教材の開発」の概要に ついて紹介します。なお、このテーマは、国立大学法人 岡山大学の協力を得て進めているもの です。

* PEC-SAFER 

(Japan Petroleum Energy Center- Safety Assist For Engineer in Refinery)

ヒヤリハット ・ 事故事例の収集・

解析・活用、保安技能の伝承の為 の教育支援、設備管理および工事 管理レベルの向上を柱として作成 した5つのデータベースからなる 安全支援システム。

PEC-SAFER の Web サイトへは、

http://safer.pecj.or.jp/ よりアクセ スできます。

2.背景・狙い

石油プラントにおいては、運転の効率化のために機械化・自動化に取り組み、オペレータの少 数化を進めてきました。このため、オペレータ一人当たりの仕事量は増加しています。またプラ ント運転の安定化により、オペレータが「異常」を経験する機会が減少し、さらに、規制緩和によ るプラントの連続運転期間の長期化により、スタートアップやシャットダウンといった非定常操 作を経験する機会も減少しています。一方団塊世代の経験豊富な熟練オペレータの定年退職によ る世代交代が進んでいるため、知識・経験不足の若手オペレータの負荷増大による事故の増加が 懸念されており、技術・技能の伝承が喫緊の課題となっています。

こうした状況を踏まえて、JPEC では技術の伝承と保安教育を支援する目的で、図1に示す 安全教育データベースを構築し、PEC-SAFER で公開してきました。現在公開している資料は 合計 837 編で、記述主体のテキスト教材が 770 編、テキスト教材を学習し易いように補完す る、アニメーションを使った Web ラーニング教材およびビデオを使用したビデオ教材が合わせ て 67 編です。また外部団体が公開している Web ラーニング教材とも直接リンクを張り、PEC-

SAFER 上で容易に閲覧することが出来ます。

「バーチャルリアリティ教材の紹介」

トピックス

(16)

2012.3

しかしながら、技能の伝承といった観点において、上記のテキスト教材や補完教材だけでは不 十分で、近年ではモックアップ(訓練施設)を使って操作や危険を擬似体験する「体験教育」に注目 が集まっています。これは疑似体験を通して体に覚えさせることや、失敗による危険性を心から 納得させることが保安の確保上極めて有効と考えられているからです。

ところがモックアップを用いた教育では、学習者に本当に危険がある操作や訓練を行うことは 不可能で、またモックアップの製作には多大なコストがかかり、場所の確保も必要となります。

そこで JPEC ではバーチャルリアリティ(Virtual Reality、以下 VR と記す)技術に着目し、モッ クアップでは体験することが出来ない「危険」を体験できる教材の開発に取り組んでいます。

3.VR とは

VR とは、仮想現実感、人工現実感ともいわれ、コンピューターグラフィックスや音響効果を 組み合わせて人工的に現実感を作り出し、その本質を伝える技術です。「みかけや形は現物そのも のではないが、本質的あるいは効果としては現実であり現物であること」と定義されています。例 えば、バーチャルマネーは電子貨幣やカードのように貨幣の形をしていませんが、貨幣と同じ役 割を果たします。

体験型教育の本質は、学習者に学んで欲しい事柄、つまり「危険」の体験であり、モックアップ や実際のプラントでは実現不可能な異常や事故を VR で再現し、学習者に本質を伝えることを目 的としています。

4.VR 教材の開発

学習者が、パソコン上に再現された仮想的なプラント(バーチャルプラント)内に入り込んだ自 分の分身(アバター)を操作して運転操作を実行させ、失敗した場合にはその失敗に応じた「危険」

を体験できる教材を開発しています。図2にそのステップを示し、以下にその内容を紹介します。

(1)教材となる事故事例の選定

PEC-SAFER には 400 件を超える事故事例を公開しています。この事例の中から、事例 

(結果)の重要性、伝承すべき教訓、VR 教材に適するかどうか(操作の複雑性)から 10 事例を選 定しました。さらに、VR 教材の有効性を検証する目的で、比較的制作しやすい「高温重質油の サンプリング中の火災」を題材としました。

(2)訓練シナリオの作成

図3に訓練シナリオを示します。正しい操作に、想定される誤った操作を分岐として付け加え、

訓練シナリオを作成します。複雑な操作ほど分岐が増え、学習者がアバターを通して運転操作 図1 安全教育データベース

(17)

する選択肢が増えて、VR 教材に適した題材といえます。

    

(3)訓練シナリオの反映

図4に訓練シナリオ反映システムを示します。

作成した訓練シナリオに基づいて、どのように VR 環境上で実現するかを検討します。作成 したプラントのモデルやアバターの挙動をデータベースに格納し、そのデータベースを利用し て訓練シナリオが実現できる VR 環境を完成させます。

図2 VR 教材制作のステップ

図4 訓練シナリオ反映システム

図3 訓練シナリオ

(18)

2012.3

5.進捗と課題

(1)進捗

試作として取り組んだ「高温重質油のサンプリング中の火災」を題材とした教材が完成し、試用 の結果体験型教材として有効であることが確認できました。図5は教材の画面の一例で、アバター にバルブ操作をさせているところです。

今年度は引き続いて、「硫化水素による中毒事故」、「加熱炉点火時の爆発事故」を題材とした VR 教材の作成に取り組んでいます。3月までにはこの教材が完成し、試作の教材と合わせて3 つの教材を PEC-SAFER に公開する予定です。ご期待ください。

(2)課題

VR をプラント向けの教材に活用したのは、初めての試みです。そのため、この教材はまだ発 展途上の教材で、訓練シナリオやアバターの動作など改善すべき点があると考えています。

ユーザーの皆様にこの教材を大いに利用してもらい、その声を JPEC に届けていただきたいと 思います。改善を重ねて、より使いやすく効果のある教材に仕上げていきたいと考えています。

図5 試作教材の画面例

(19)

ペトロリオミクス研究紹介

「超高分解能質量分析計を導入」

石油基盤技術研究所ペトロリオミクス研究室では、昨年 11 月 30 日、超高分解能質量分析計を 導入し、本年 1 月より稼動を開始しました。

本装置の測定原理は、分子を高真空下でイオン化し、強力な磁場の中でサイクロトロン運動させ、

その共鳴周波数から分子の質量を求める方法です。使用される磁場が強力な程、分解能が上がり ますが、当該機の 12T は現在日本において稼働している唯一の最上位機種となっております。こ の方法により、分子量を小数点以下 4 桁目まで正確に決定することが出来ます。元素は炭素(12C)

を基準として、各元素の正確な質量を決めていますが、例えば14N=14.0031、32S=31.9721 とい うように、元素毎に小数点以下に端数が出ます。このわずかな差を検出することで、本装置では 分子にどんな元素が何個含まれているかまで決定することが可能になります。

この装置を活用することで、重質油を分子レベルで分類・解析することが可能になり、これま で把握できていなかった留分の中身を知り、どのように有用な成分に変換していったらよいのか、

エネルギー消費や新しい価値創出等の観点から検討することが出来るようになります。同時に、

どのようにそれを実現して行ったら良いかの指針も与えてくれます。

今後の成果にご期待ください。

写真 超高分解能質量分析計

(FT-ICR-MS;FourierTransformIonCyclotronResonanceMassSpectrometry)

(20)

2012.3

「受賞のお知らせ」

第 2 回イオン液体討論会で JPEC 研究成果を発表された JX 日鉱日石エネルギー株式会社 田村 咲季氏が最優秀発表賞を受賞されましたのでお知らせいたします。

■発表会議

第 2 回イオン液体討論会

■受賞年月日

2011 年 12 月 17 日

■受賞題名

CO2分離膜への適用を目指したイオン液体 の開発とゲル化検討

■発表概要

JPEC 事業「将来型燃料高度利用技術開発 事業」の中で実施した「製油所における高効率 高純度水素製造技術開発」の研究成果である

① CO2親和性構造を有し、かつ耐熱性に優れたイオン液体の開発、②分離膜への適用としてイオ ン液体を支持体に含浸させた液膜モジュール開発、さらに独自研究として実施した③イオン液体 のゲル膜化検討について報告しました。

■受賞内容

当日行われましたポスター発表 74 件の中から最優秀発表賞(受賞者1名,他に優秀賞3名)を 受賞されました。

■受賞にあたって一言

環境に優しい水素エネルギー社会構築に向けて、研究員が一丸となって研究した成果が評価さ れ、非常に嬉しく思っております。この受賞を励みに、高純度水素製造技術を確立すべく、今後 も研究に邁進してまいります。技術開発のご支援を賜りました経済産業省様ならびに発表の機会 を頂きました一般財団法人石油エネルギー技術センター様に深く感謝申し上げます。

受賞された田村氏

会場で説明する田村氏

(21)

1.はじめに

当センターの米国長期派遣員事務所はニューヨークに次ぐ全米第 2 位の 経済、金融都市であり、また世界最大の商品取引所の所在地でもあるシカ ゴ(イリノイ州)にあります。2002 年 12 月に北米地区における石油関連情 報の収集・分析拠点として、日本貿易振興機構(ジェトロ)シカゴ事務所と の共同事務所という形で米国事務所が開設されました。同事務所には長期 派遣員(所長)を1人配置しており、現在の福田竜也所長は 4 代目の派遣員 として 2011 年 10 月に着任しました。当記事では、米国事務所での業務 内容の概要とシカゴの文化的な面について紹介致します。

2.業務内容

世界の政治・経済の中心地である米国は、エネルギー分野においてもその動向は常に注目を集 めます。バイオ燃料を始めとした再生可能エネルギーの導入やその促進策、国内の石油・ガス開 発の進展等々、さまざまな施策が行われています。

当事務所では、米国の政府機関(エネルギー省、環境保護庁等)、業界団体(米国石油協会(API)、

米国燃料・石化製品製造業者組合(AFPM)等)や石油メジャーからの情報収集、また、当センター が企画する各種調査事業に伴う北米地区の調査への同行、経済産業省や石油業界のニーズに基づ く情報収集活動、さらに、全米各地で開催される各種コンファレンスへの参加等を通じて、米国 のエネルギー政策動向とそれに基づく技術開発動向、環境問題への対応とバイオ燃料の動向等最 新の情報を収集しています。

2011 年 10 月の現所長赴任以降でも、シェール・オイル、シェール ・ ガス開発やキーストーン・

パイプライン建設、米国大統領選挙に関連したさまざまな動きがあり、これらに関して収集した 情報を JPEC レポートや海外石油情報などを通じて提供しました。

例えば、キーストーン・パイプライン建設計画については、日本国内ではまだ関心が低いので すが、米国内では環境問題や雇用問題、さらにはカナダからのオイルサンドオイルの輸入に関わ る国際的なエネルギー・セキュリティーまで関係する大きな政治問題に拡大しており、今年の大 統領選挙にまで影響を与えるともいわれています。これに関しては、昨年 6 月及び本年 1 月に JPEC レポートとして 2 回にわたって発表致しました。

また、現在、全米を湧かせているシェール・ガス開発に係わる環境問題についても連邦政府や 州政府、及び環境団体の動向に関し、現地からの生の情報を昨年 9 月に JPEC レポートで発表し ました。

3.シカゴの紹介

シカゴは、人口はニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ全米第 3 位の約 270 万人、周辺の都市圏 を含めると 900 万人以上を擁する米国中西部最大の都市です。米国のほぼ中央で、五大湖の 1 つ

~JPEC長期派遣員~

「米国シカゴ事務所紹介」

シカゴ事務所周辺の風景

(22)

2012.3

ミシガン湖に面しており、工業の発達に加え、広大な穀倉地帯を周囲に擁していることから、かつ ては鉄道・海運の要衝として栄えました。現在は、世界有数のハブ空港を拠点として発展しています。

緯度でいうと日本の函館とほぼ同じ位置にあり、大陸性の気候であることから寒暖の差は激し く、1 日の間に天気がよく変わります。冬の寒さは特に厳しいですが、夏はスッキリと晴れる日 が多く、国内のみならず世界各地から多くの観光客が訪れる都市です。

3.1 近代建築・摩天楼発祥の地

シカゴは近代建築の宝庫と呼ばれるほど、それぞれの時代を象徴する建築物が多く残ってい ます。1871 年に発生した「シカゴ大火」と呼ばれる大火事により市内の建築物の大半を焼失し てしまったのですが、この惨事が逆にシカゴの近代化を呼び込む形となり、世界中から著名な 建築家が復興に携わることになりました。斬新なデザイン・工法を取り入れた建築物が競い合 うように立ち並ぶ様は壮観です。ちなみに、「摩天楼」という言葉が最初に使われたのは、ここ シカゴであると言われています。

また、このように街全体が建築博物館の様相を呈していることから、映画やテレビドラマの 撮影スポットとしても有名です。撮影は、昼夜を問わず町のど真ん中で道路や施設を封鎖して 大々的に行うこともあり、CG 全盛の時代にあっても米国人のエンターテインメントにかける 情熱・こだわりには感心させられます。

3.2 芸術

シカゴは、前述の近代建築に加え、さまざまな芸術であふれています。

クラシック、ミュージカル、オペラからジャズ、ブルースなど、劇場やライブハウスがダウ ンタウンに集まっており、ニューヨークほどバラエティーには富んでいないもののレベルの高 いパフォーマンスに触れることができます。

また、ブルースやジャズはアメリカ南部から職を求めて移住してきたアフリカ系米国人が持 ち込み、50 ~ 60 年代には一時代を築き上げ、多くの有名人を輩出しています。毎年 9 月初旬 には、全米でも有数のジャズフェスティバルが開催されて、街全体がジャズ一色に染まります。

さらに、美術館や博物館も充実しています。時期によっては無料開放日を設定するなど、芸 術を身近なものとしてとらえられるような工夫がなされています。

3.3 アメリカらしい食文化が残る街

米国は移民の国であり、いろいろなエスニック料理を楽しむことができます。一方で、内陸 であることから、シカゴならではの食べ物もあります。

シカゴ風ピザは 3cm ほどあろうかという厚い生地に、チーズ、トマトソース、トッピングと してソーセージ、オニオンなどを載せたもので窯の中で 30 分以上かけてじっくり焼き上げた ものです。また、シカゴはもともと農業と畜産業で発展してきた街なので、良質のリブが食べ られることでも有名です。ステーキを注文すると肉の大きさに圧倒されますが、心ゆくまで堪 能できること間違いありません。

3.4 ウィンディーシティー

シカゴは 1 年を通してミシガン湖から強い風が吹きつけます。気温が華氏 0 度(約マイナス 18℃)を下回ることもある真冬となると、この強い風は体に堪えますが、一方、夏は心地よい 風としてさわやかな気分に浸ることができます。

なお、観光パンフレット等でよく見かける“Windy City”という言葉ですが、このシカゴの気 候に由来するわけではありません。1892 年万国博覧会の候補地としてニューヨークとシカゴ が争った時、自慢話ばかりする(Long Winded)シカゴの政治家を皮肉って新聞記者が使い始め たと言われています。

(23)

4.おわりに

当センターは当米国事務所とベルギー・ブリュッセルにある欧州事務所を通じて、海外におけ る石油関連の最新情報の収集に努めています。

今後も、皆様に価値ある情報提供をできるように努めてまいりますので、引き続きよろしくお 願いいたします。(以下に昨年 10 月以降の活動状況を列記しました。)

~昨年 10 月以降の活動状況~

1. 米国内における調査・分析業務活動

・11 月 平成 23 年度シェールガス・オイル調査のため、全米で現地ヒアリング実施

・デトロイト総領事館の Utica シェール開発の視察団に参加

・12 月 米シェニエール社の LNG 輸出プロジェクト関連調査 2. 米国エネルギー政策関連の情報収集・提供活動

・キーストーン・パイプライン関連情報提供(JPEC レポート投稿)

・Platts Next-Generation Biofuels 会議出席

・ 2 ~ 3 月ワシントン出張(AFPM, RFA, USDA, EPA, API, DOE, BP 等の政府機関、業界団 体、石油メジャーを訪問し、米国エネルギー政策等についてヒアリング実施)

3. 社会経済・技術系調査関連セミナーへの参加

・バイオ燃料関連セミナーへの参加

・CRC バイオ燃料ワークショップに参加

・Emerging North American シェール・プレイ・セミナー参加

・National Ethanol Conference 参加

・AFPM Annual Meeting 参加

【JPEC ホームページ 新着情報】

( JPEC HPアドレス => http://www.pecj.or.jp/japanese/index_j.html ) 1.JPEC レポート

( => http://www.pecj.or.jp/japanese/minireport/minireport.html )

(最新)2011-035 「ASEAN 諸国で相次ぐ LNG 輸入プロジェクト(1)」

       ~タイ、シンガポール、マレーシアでは実施段階へ~

2011-034 「米国 DOE のバイオリファイナリー・プロジェクト        の最新状況(1)」

2011-033 「世界の石油産業及び輸送燃料の将来展望」

2011-032 「タンカー輸送のチョークポイント」 

2.世界製油所関連最新動向レポート

( => http://www.pecj.or.jp/japanese/overseas/refinery/refinery.html )

(最新)JPEC 世界製油所関連動向 (2012 年 2 月号)

3.機関誌 JPEC NEWS(バックナンバーをご覧になれます)

( => http://www.pecj.or.jp/japanese/jpecnews/jpecnews.html )

(24)

2012.3

平成 17 年度より開設している産学連携プログラム・リレー講座「エネルギー最前線」は、産官 学各界からの高い評価を得て、7 年目を向かえた本年度も講義全日程を計画どおりに実施いたし ました。

本リレー講座は、石油の技術開発研究における大学との関係の強化、ならびに産業界、大学、

官界で活躍できる次世代の人材にエネルギー問題への理解を深めてもらうことを目的としていま す。現役第一線の技術者、研究者を講師として、表1に示した講義項目のとおり、21 世紀のエネ ルギー展望から、サルファーフリーや重質油処理等世界最高水準の環境対応技術や精製技術、そ して燃料電池等来るべき水素社会において石油が果たす役割まで、幅広い視野にたって石油産業 の最先端の技術開発状況を紹介しています。

学部生から大学院生までを対象に通常講義は半年間で 14 回、集中講義では1~ 7 回の授業を 行い、学生は本講義の受講ならびにレポート提出により単位取得をできることになっています。

本年度は、前期(4月~7月)に早稲田大学ならびに東京工業大学の2大学で 25 講義を、後期(10

~ 1 月)は東京大学で 14 講義を実施しました。また、前期に慶應義塾大学で 1 講義、後期には信 州大学で7講義、京都大学で 6 講義、慶応義塾大学で 2 講義、北海道大学で 1 講義の集中講義を 実施しました。平成 17 年度からの累計では、347 の講義を開設し、受講者は延べ 22,083 名と なります。

表2に、本年度の受講生の石油産業に関するイメージについてのアンケート結果を示しました。

講義を通じて石油産業に対する理解が深まっていることがうかがえます。

また表3に、リレー講座についてのコメントを示しましたが、9 割以上の学生が、来年度もリレー 講座を実施するべきと回答しています。

JPECリレー講座「エネルギー最前線」

東工大リレー講座の講義風景

(25)

No. 講義名 担当会社 1 21世紀のエネルギー:

-石油と環境- (一財)石油エネルギー技術センター

2 エネルギー間競争:

-石油の位置付けと新エネルギーの展望- 東燃ゼネラル石油(株)

3 石油産業の歴史と変遷:

-石油資源をめぐる争奪戦- 出光興産(株) 4 オイルロードの遥かな旅路:

-石油を巡る経済学・生活編- (一財)石油エネルギー技術センター

5 自動車と燃料:

-CO2削減と多様化への対応- JX日鉱日石エネルギー(株) 6 水素エネルギー社会の実現に向けて JX日鉱日石エネルギー(株) 7 サルファーフリーへの挑戦:

-世界最高水準のクリーン燃料を目指して- コスモ石油(株)

8 重質油は宝の泉:

-重質油処理技術と触媒- 出光興産(株)

9 石油精製プラントのしくみと安全:

-連産品の流れと設備管理技術- JX日鉱日石エネルギー(株) 10 石油精製事業における(センシング)技術とのコラボレーション

-エネルギー新時代、技術は廻る— 新日本ソーラーシリコン(株)

11 快適さとエネルギー:

-今後のホームエネルギーについて- JX日鉱日石エネルギー(株) 12 性能の寿命予測は出来るのか:

-潤滑油の寿命予測と長寿命化による環境負荷の軽減- 昭和シェル石油(株) 13 究極の摩擦特性を目指して:

-オートマチック車を支える潤滑油- 東燃ゼネラル石油(株)

14 臨海都市を支えろ:

-軟弱地盤の構造物を守るアスファルト- 昭和シェル石油(株)  * 本年度実施講義名(大学により実施講義、回数は異なる)。

表1 リレー講座の講義内容

・ 石油産業の歴史や将来の展望、社会的意義を知れたことで、今後石油産業がどのようにし て発展して行くのか興味を持ちました

・ 石油が将来的に必要だというのが良く分かった。今後 200 年も社会を支える基盤だから、

大事に考えないといけないと思った

・石油産業はまだまだ新しい技術を求めており、発達の余地が十分にあると感じた

・ 「石油はもう採れなくなる」「CO2を排出してしまうので石油は良くない」というイメージ を我々は植え付けられているけれど、実際は石油企業は今の社会を支えていて、かつ先の ことを考えて環境への負荷を減らすように取り組んでいるということが分かった

・ 石油会社が多様な事業を展開し、そこで自分たち理系の先輩方が地道に働いている事実が 知れた

表2 石油産業へのイメージの変化に関するコメント

(26)

2012.3

早大講義風景 東大講義風景

・ 石油産業と環境問題との関連について、普段新聞やニュースなどでは目にできないような、

より具体的なデータや化学的性質に基づいて考えることができた

・ 化学系の学生にとっては必須にもかかわらず、なかなか触れる機会に恵まれていない石油 製品や水素エネルギーの話を聞く良い場である

・石油資源についての詳しい知識は、教養として持っているほうが良いと思った

・ 企業において、その分野において最前線で活躍されている方の話は非常にためになる、ま たその機会が少ない

・ 取り上げられたテーマがどれも先進的で面白かった。また石油産業について別々の視点か ら問題の提起が試されており、多角的に石油産業の全体像を知ることができた

表3 リレー講座に関するコメント

次世代を担う学部生、大学院生に、石油を中心としたエネルギーに係わる産業動向と代表的な 石油関連技術の現状と将来について解説することにより、エネルギーについての正しい知識に基 づいて石油産業の重要性を理解し、巾広い視点から今後のエネルギー問題を考えてもらう上で、

本講座の意義は高いものと考えます。

来年度も、リレー講座を継続して開設することを計画しております。

参照

関連したドキュメント

添付資料 4.1.1 使用済燃料貯蔵プールの水位低下と遮へい水位に関する評価について 添付資料 4.1.2 「水遮へい厚に対する貯蔵中の使用済燃料からの線量率」の算出について

図 4.80 は、3 次元 CAD

核分裂あるいは崩壊熱により燃料棒内で発生した熱は、燃料棒内の熱

核分裂あるいは崩壊熱により燃料棒内で発生した熱は、燃料棒内の熱

核分裂あるいは崩壊熱により燃料棒内で発生した熱は、燃料棒内の熱

添付資料-4-2 燃料取り出し用カバーの構造強度及び耐震性に関する説明書 ※3 添付資料-4-3

添付資料-4-2 燃料取り出し用カバーの構造強度及び耐震性に関する説明書 ※3 添付資料-4-3

添付資料 4.1.1 使用済燃料プールの水位低下と遮蔽水位に関する評価について 添付資料 4.1.2 「水遮蔽厚に対する貯蔵中の使用済燃料からの線量率」の算出について