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Academic year: 2021

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「読むことJに「書くこと」を位置づけた高等学十交評論文指導の研究

教科。領域教育専攻 言語系コース(国語) 三 浦 真 美

1 研究の目的と方法

本研究の目的は「読むこと」に「書くことJ を位置づけた高等学櫛平論文才旨導のあり方につ いて、先人の優れた思論や期経考察したうえ で、調擦に話題単定学習を構倍、・実践・分析

し、今後につなげることにある。考察者の高等 学櫛平論文才旨導には次の二コの熟題があった。

①文章(教材)の解釈が目的となっていたこ と、Ci.学宵者に、学んだことが今後の学習や生 活で生かせるという完惑を十分に持たせられな かったこと、である。この要因として、評論文 指 導 で 噴 く こ とJを有効に位置ゴけられてい ないことがあると考え、改善を目指した。

初│院の方法は、第章で、「読むことJ

r

書くこ とJ関連指導の歴史的変遷をたどり、どのように 理論が構築され、何が重視されて、きたかを明ら かにした。第二章では、青木幹勇をはじめとする 多くの先人に、「読むこと」に「書くこと」を位 置づけた評論文才旨導の実践のための具体的方法 を求めた。第三章では、尭験的授業を構想・謁践 し、学習者の作成した意見文やメモを分析・考察 し、その成果と蕗琶を明らかにした。

2 論文の構成

本論文は、序章・結章のほか、次の三章で構成 する。

第一章 「読むこと」 官くこと」関商旨導の 歴史的弱霊

第二章 「読むこと」に「書くことjを位置づ

指導教員 村 井 万 里 子

けるために

第三章 「読むことJに「書くこと」を位置づ けた高等学校評論文指導の構怨と実践 3 論文の概要

第一章では、「読むことJ

r

書くこと」関遅指導 の歴史的変遷を、吉田裕久の分類や考察を柱と し、多くの先人の論を交え概観した。そして、明 治以降、教育の近

f

¥j化カ明白まる初期から「読むこ とJ

r

書くこと」関函旨導は重視されまた、芦 田恵之助、西尾実、倉揮栄吉をはじめとする先人 の暗命・実践には確かに「読むことJ

r

書くことJ 関逝鴇の視点ぬTあることがわかった。さらに、

昭和50年代以降、指導法として「読み書き宵連 指導」が積極的に展開され、「読むことJ

r

書くこ と」の接点、「読み書き関画碑Jの類型、関連 させる「技能・能力」等について議論され続けて いることも認識できた。これらから、次のような 結論を得た。①「読むこと」、「書くことJの指導 のどちらかに軸足を置き、関商旨導を構想・実践 する必要がある。②学習者の「想」を重視し、実 生活・経験との関わりのある関連指導の鶏見に は、文章(教材)の筆者への視点を持つ必要があ る。③「読むことJ

r

書くことJの関連は自動的 におこるのではなく、学習者の「主体'i'1Jがあっ て窯見する。④関甜旨導でち、実践後の謝面の不 十分さの指摘がある。適切な評価により、学習の 効果、指導の有効性を振り返る必要がある。

本研究はここから研究の方向性を定めた

(2)

- 224 - 第二章では、「読むこと」に「書くこと」を位 置づけた高等学校評論文指導のあり方を構想・

実践するために、様々な先人に深く学んだ。

青オマ許勇は学習者の主体性を重視した「読む ことjの指導の戴見のために、学習者が文章(教 材)を読む上で示す「反応J• ["問題」を「書くこ と」で定着させる学習指導を構築した。さらに、

様々な「書く」活動を、「読むために書くJ["書く ために読む」という二方向で整理・体系化した

「第ミの書く」を提唱した。

次に、青オミ許勇同様に学習者の「反応J• ["問題」 を重視する、森田信義の理論・実践に学んだ。屯平 価読み」では、「ことがら・内容J["言語表現J["論 也という三つの視点で深く読み、その妥当性や 問題点を員平価しながら読む。この「確認読み」と

「評師読み」とは同時展開的に進み、その各段階 に「書くこと」を位l

宜;け

Gれると考えた。青木・

森旧の理論は、小学校での実践において培われ たが、高等学校でも教材の難易度に合わせ工夫 すれば生かすことカ?ごきる。

続いて、清道盟都子の高校意見対旨導におけ る「動指導と、「紙上交読むの効果を考察し た。双括型の例文を提示する「動指導は他 者意識の明確な文章を「書くこと」や、思考の 型の習得につながる。また(紙上交読むは直 接的な交流の難しさを減ずる「間接的に他者の 考えを知る」活動として有効である。

最後に、「パフォーマンス評価Jについて考 察した。この剖面法で「書くこと」科幾能した かを直接的に振り返りうる。また、「リアルな 状測を含む川フォーマンス課題jは、学習 者の、文章を読む上での新たな観点の習得にも つながると考えた。

第三章では

U

よの考察をふまえ、実験的な授 業を構想、実践、分析した。まず、「問題」を持

つために、通読しながら学習プリントに筆答さ せた。プリント作成には、森田の「学習課題整理 若むを活用し、文章(教材を吟味・制匝する間 い作りを目指した。筆答する(書く)ために読む ことは学習者の深いE朝平につながり、また、授業 時間が短縮される等の効果も見られた。

意見文作成では第一次に「型J指導、第ニ次 に「紙上交読むを行った。第二次でも「劃は活 用されたが、「紙上交流Jではタイミングの重要 性が明らかになった。意見文を「パフォーマンス 評価」する過程では、学習者の文章(教材)への 関心、筆者視点の有無、何に引き寄せて読んだか が見えた。ルーブリック完成まで時間はかかっ たが、学習者一人ひとりと対話するような作業 に意義を感じた。

「紙上交流会Jでは、交流後のメモ

2

と、前日 の「紙上交討白のメモ1の書きぶりや内容の比較 により、学習者が他者の意見等から、話題への認 識を深め、生活や経験に引き寄せて思考したこ とがわかった。教室の枠を超え、社会への問題意 識を持ち得た学習者もおり、効果を確認できた。

4 今後の課題

次の[LJ点を本研究における今後の課題とした い。①「書くことJのバリエーションを増やし、

評論文指導のどの場面で行えば学習者の主体性 を保障した活動になるかを考える。②日々の授 業で実施するために、教科書を軸とした単元を 構想し、年間指導計画、三カ年の指導計画等の立 案・鶏主につなげる。③「紙上交流会」とグルー プ活動等の直接的な交流との差異を具体的に比 較・検証する。④高等学校段階の生徒にふさわし い話題単元学習を計画@実施し、他の教員ととも に「パフォーマンス評価」を行う。結果を共有・

萄責し、各学年の発達臨む基準表を作成する。

参照

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