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[報告]平成29年度「地域交流・連携推進事業 松崎町 絵本プロジェクト」 常葉大学と松崎町の包括連携協定に関する推進事業

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Academic year: 2021

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 松崎町と常葉大学は包括連携協定締結を行っている ことから、今年は大きなテーマを「松崎町の絵本」と し、平成 29 年度地域連携推進事業の申請を行った。 プロジェクトには常葉大学造形学部デジタル表現デザ インコース 3 年生、タイのシラパーコン大学のビジュ アルコミュニケーションデザインコースの学生たちが 参加し、 造形学部講師キムミンジ(代表)を中心にそ の指導にあたった。  学生たちはプロジェクトが始まった7月から 11 月 末まで、松崎町をテーマにしたオリジナル絵本をそれ ぞれ制作し、12 月には完成した絵本を松崎町の伊豆 の長八美術館1F、 伊豆文邸、常葉大学3号館の3F ギャラリーで展示及び発表した。  なまこ壁や、伊豆の長八美術館、国指定重要文化財 岩科学校、旧依田邸などの観光地として有名である松 崎町に、さらに関心と理解を高めるため「絵本」とい うジャンルを選んだ。絵本は老若男女を問わず、幼い 頃から誰でも慣れ親しんだジャンルである。イラスト レーションだけではなく、ストーリーとデザインまで が調和すると、読者はこれらを通じて絵本の中の世界 に入り込むことができる。    このような絵本が持ったメディアの特徴を活かし、 松崎町を題材にしたお話や昔から語り継がれてきたお 話を、学生が現地で取材しながら絵本プロジェクトを 進行した。  2017 年9月 11 日から 12 日まで造形学部デジタル 表現デザインコース 3 年生 23 名、10 月8日から9日 はシラパーコン大学ビジュアルコミュニケーションデ ザインコース3、4 年生5名が、造形学部教員キムミ ンジ、チラユポンワルット、垂見幸哉と共に松崎町を 訪問、取材した。  学生たちは自発的に本人が制作したい絵本の分野 (フィックション、ノンフィクション)と読者の対象 を設定し、それに合わせ取材を行った。町の積極的な 協力に支えられて町の住民たちにインタビュー及び取 材し、松崎町の名所と住民にしか知られていない場所 を直接訪ねながら取材、調査を進めた。  また、富士キャンパスで行われてる松崎町共同研究 チーム ( 山本早苗教授担当)と取材の日程を合わせ、 現地では学生たちが情報交換を行った。 実施内容 7月 プロジェクト開始及び制作 8月 松崎町訪問(キム、チラユ) 9月 松崎町訪問・取材及び制作(造形学部デジタル 表現デザインコース 3 年生 23 名、キム、チラユ、 垂見) 10月 松崎町訪問・取材及び制作(シラパーコン大学 の学生5名、 キム、チラユ) 11月 絵本制作完成 12月 絵本展開催(常葉大学造形学部デジタル表現デ ザインコース 3 年生 17 名、 シラパーコン大学 の学生5名、キム、チラユ、 垂見、合津学部長) 常葉大学造形学部 紀要 第17号・2018

キムミンジ

KIM Minjee 2018年11月16日 受理 「常葉大学と松崎町の包括連携協定締結に関する推進事業」を元に平成 28 年度の松崎町のブランディングからさ らに発展させ、松崎町をモチーフとした情報発信・PR の 為の絵本を制作・展示発表する。 キーワード: 絵本 イラストレーション 松崎町  地域連携 国際交流

Matsuzaki town Picture Book Project 2017

平成29年度「地域交流・連携推進事業 松崎町 絵本プロジェクト」

常葉大学と松崎町の包括連携協定に関する推進事業

松崎町の伊豆文邸 現地で取材中学生たち 119 平成 29年度「地域交流・連携推進事業   松崎町 絵本プロジェクト」 常葉大学と松崎町の包括連携協定に関する推進事業 〈報  告〉   キムミンジ

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9 月 11 日- 12 日、10 月 8 日- 9 日  松崎町へ直接訪問  松崎町の企画観光課の協力により町の住民の方々に 学生たちは取材を行った。  学生たちはそれぞれ 4 人程度のグループに別れ、松 崎町をあらゆる角度から理解するために、様々な住民 の方々へ取材を重ねた。その日の取材スケジュールは、 各グループが事前に計画して町の住民の方々のお宅へ 訪問するなど、自発的に進行していった。  取材では、松崎町の特徴や伝説、歴史、名産、現状 などを知ることができ、学生たちは松崎町への理解を 深めた。  取材が行われた後は、関連の場所へ訪れたり撮影や 録画、録音をしたりなど記録を続けた。  その中でスケッチやクロッキーをしながら自分たち の絵本に利用する素材を収集し、ストーリーを展開さ せていった。 松崎町で取材中の学生たち 120 平成 29年度「地域交流・連携推進事業   松崎町 絵本プロジェクト」 常葉大学と松崎町の包括連携協定に関する推進事業 〈報  告〉   キムミンジ

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制作プロセス ・本、ウェブサイト、画像など幅広く松崎町の情報を 集めて研究 ・フィクションまたはノンフィクションの選択 ・絵本の題材を細かく調査 ・ストーリーを文章で書く ・イラストレーションのオリジナル表現を研究 作品紹介  絵本は 1 冊あたり計 24 ページで構成されており、 各自自由な構成とオリジナル表現方法に焦点を合わせ て作品制作に取り掛かる。 制作時期  2017 年 9 月 12 日~ 11 月末まで  常葉大学造形学部デジタル表現デザインコースの学 生 17 名、タイのシラパーコン大学の学生5名の作品 が完成した。  制作した絵本は松崎町伊豆の長八美術館 1F、伊豆 文邸、常葉大学3号館の3F ギャラリーで展示・発表 し、終了後松崎町内の図書館と各主要機関に寄贈して 町を訪れる人たちや住民たちが絵本を閲覧できるよう にした。 松崎町で取材中の学生たち 121 平成 29年度「地域交流・連携推進事業   松崎町 絵本プロジェクト」 常葉大学と松崎町の包括連携協定に関する推進事業 〈報  告〉   キムミンジ

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常葉大学造形学部 デジタル表現デザインコース  1. ー 17. (17 冊 ) シラパーコン大学 18. ー 22. (5 冊) 全 22 冊 1. 2. 3. 7. 8. 9. 13. 14. 15. 19.

picture book list

matsuzaki town picture book project 122 平成 29年度「地域交流・連携推進事業   松崎町 絵本プロジェクト」 常葉大学と松崎町の包括連携協定に関する推進事業 〈報  告〉   キムミンジ

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picture book list

matsuzaki town picture book project 123 平成 29年度「地域交流・連携推進事業   松崎町 絵本プロジェクト」 常葉大学と松崎町の包括連携協定に関する推進事業 〈報  告〉   キムミンジ

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松崎町絵本展  完成した絵本は松崎町伊豆の長八美術館 1F、伊豆文邸、 依田邸、常葉大学3号館の3F ギャラリーで展示・発表し、 終了後松崎町内の図書館と各主要機関に寄贈して町を訪 れる人たちや住民たちが絵本を閲覧できるようにした。 ① 平成 29 年 12 月 1 日から 16 日まで   常葉大学 3 号館 3F ギャラリー ② 平成 29 年 12 月 8 日から 28 日まで   伊豆の長八美術館1F、 伊豆文邸 ③ 平成 30 年 6 月 1 日から 2 日まで FULL-SATO プロジェクト presents「依田邸コンサー ト」 伊豆松崎町の旧依田邸で絵本の朗読参加及び展示を 行った。 ・ 共催:FULL-SATO プロジェクト実行委員会、 NPO 法人伊豆学研究会 ・ 後援:松崎町、松崎町観光協会(一財)松崎町振興公社 ・ 発表作品: 大村勇貴作「うーちゃんのまつざき」       江嵜琴 美作「マーくんとやさしいおばけ」 ・ 読み手:稲葉待子さん、 石田初恵さん ( 松崎町住民)  松崎町を舞台にした絵本の朗読では、学生が制作した 絵本作品を、松崎町の地元の方々による朗読となり、楽 しめる時間となっていた。 松崎町絵本展ポスター (デザイン:キム ミンジ) 松崎町絵本展風景 124 平成 29年度「地域交流・連携推進事業   松崎町 絵本プロジェクト」 常葉大学と松崎町の包括連携協定に関する推進事業 〈報  告〉   キムミンジ

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常葉大学、松崎町絵本展風景  松崎町を舞台にした絵本の朗読では、学生が制作し た絵本作品を、松崎町の地元の方々による朗読となり、 楽しめる時間となっていた。 今後の展開    社会環境学部の山本早苗先生と本学部のチラユポン ワルット先生との協力により、今後も持続可能な発展 的プログラム実施を予定している。  特に学生たちとともに松崎町と連携し、歴史や伝承 をモチーフとした情報発信・PR の為の作品を制作す る。  絵本は年齢や時代、環境を超えて様々な観点で絵と 文章を通し、メッセージを伝えるジャンルである。  その意味でみると、今回のプロジェクトは松崎町に 関連して、村が盛り込んでいる様々なメッセージを伝 える一つの方法として再び絵本の力を感じられた。  松崎町を含めて日本全国地域活性化のためにどのよ うにアプローチをすべきかについて、今後の課題とし て具体的に考えるきっかけにもなった。 125 平成 29年度「地域交流・連携推進事業   松崎町 絵本プロジェクト」 常葉大学と松崎町の包括連携協定に関する推進事業 〈報  告〉   キムミンジ

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松崎町絵本展・造形学部学生たちと教員、松崎町関係者  地域連携推進事業である今回のプロジェクトは学生 たちが制作した絵本を町を訪れる人たちや住民たちが 閲覧できるようにした。    ただよりたくさんの人々へ松崎町の魅力やメッセー ジを伝えるためには、実質的な商業出版までつながれ る方法を探すなど、様々な代案に対して幅広く接近し ながら、今後の研究を続けていく。 126 平成 29年度「地域交流・連携推進事業   松崎町 絵本プロジェクト」 常葉大学と松崎町の包括連携協定に関する推進事業 〈報  告〉   キムミンジ

参照

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