Response of Alpha-fetoprotein to Chemotherapy in Patients with Hepatomas

全文

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Title

Response of Alpha-fetoprotein to Chemotherapy in Patients

with Hepatomas( Abstract_要旨 )

Author(s)

Matsumoto, Yoshiro

Citation

京都大学

Issue Date

1975-07-23

URL

http://hdl.handle.net/2433/220768

Right

Type

Thesis or Dissertation

Textversion

none

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氏 名 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与の 日付 学位授与の要件 学位 論文 題 目

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朗 朋 士 由 比 博 本 ∵ :JL 松 わ 医 論 医 博 第 606号 昭 和

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日 学 位 規 則 第 5条 第 2 項 該 当

ResponseofAlpha-fetoproteintoChemotherapyinPatients with Hepatomas (原発性肝癌 の化学療法におけ るアル ファフェ トプロテインの動態) (主 査) 論 文 調 査 委 員 教 授 日 笠 頼 則 教 授 翠 川 修 教 授 本 庄 一 夫 論 文 内 容 の 要 旨 α-Fetoprotein(AFP)が,原発性肝細胞癌か ら産生 され ることが Abelev,Tatarinovらに よって発表 されて以来 AFPは-パ トーマの診断上重要 な位置を占めるに至 った。-パ トーマ患者の血中AFPは10 Llg/ml以上 (AFP陽性)の症例では,腫癌の増大 とともに上昇 し,完全に腫疫が切除 されれば3.5日の 半減期で速やかに血中か ら消失することが知 られている。著者はそのturnOVerの速 さに着 目し,化学療 法 な どの効果判定-の利用を考え,臨床効果 と血中 AFP値 の変動の関係を検索 し,かつ臨床検査法 とし ての有効性を検討 した。

抗 AFP血清は,純粋なAFPを馬に免疫 して得た単一高純度の血清を用い,Ouchterlonyの二重拡散 法お よび Manciniの Singleradialimmunodiffusion法 (SRID 法)に よって血中 AFPを測定 した。

京大病院を訪れた約400名の各種疾患 々者についてAFPを測定 した。63名の-パ トーマ患者の うち45 名 (71.7%)に AFP陽性であった。一万63名の うち39名の切除不能肝癌に次の3種煩の化学療法を行な ったが本論文では26名のAFP陽性患者を対象 とした。 また全経過中AFPは, 1週 1回測定 した。化学 療法は経大腿的肝動脈内挿管留置法(マイ トマイ シンC10mg/回,毎週 1回),腹腔動脈 内大量投与法 (20 mg/回 2- 3月に 1回)お よび経静脈性全身投与法(FAMT療法)で,造血能に異常を きた さない限 り投 与を続けた。臨床的効果判定基準は,著効,有効,無効 とした。 「著効」 は肝 シソチ上50%, または血管 造影上30%以上 の腫痔 の縮少 と,S-GOT,LDH,ALP の50%以上 の改善 と自覚症状 の好転が3ケ月以上 続 く場合, 「有効」は 自覚症状 の改善 と腫疹縮少が50%以内 (肝 シソチ上)に とどま り,肝機能 の改善 も 50%以内の状態が2ケ月以上続 く場合,そ して 「無効」は 自他覚症状の改善が認め られず,腫揚が増大す る場合である。26例 の AFP陽性肝癌 の化学療法中,血清 AFPの推移は次の3群 のパターンに大別出来 た。すなわち第1群は AFP値が治療前の50%以下に下降 し,その状態が3ケ月以上持続す る場合,第2 群 はAFP値は治療前値の50%以内に とどまる。第3群は治療に もかかわ らず上昇を続ける場合である。 す なわち26名中 9名が第 1群 のパターンを,同 じく9名が第 2群,そ して 8名が第 3群 を示 した。そ こで -28

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3-臨床効果 と血清 AFP変動のパターンとの関係をみ ると,第1群 のAFPパターソを示 した9名車 6名が 臨床効果 の上 で著効を示 し,3名が有効で無効例は認 め られ なか った。 また第2群 AFPパターンを示 し た他 の9名 の うち8名が有効,1名が無効 であった。残 る8名の第3群 は全例無効 であった。 また第1群 のパター ンを示 した著効例では血清AFPの下降 よ り2- 4週遅れてLDH,S-GOT,ALPな どが,改善 さ れ ることを知 った。 今 まで血清AFP値 の変動か ら化学療法 の効果を判定 しようとした報告 は少ない。LinらはOudterlony 法 に よって判定 しているが,それ では客観性 に乏 しく, 明確 なる基準を作 り得なか った。Purvesはパ ン フ一族 の原発性肝癌 を対象に多数 の症例に種 々の化学療法を行ない,SRID法に よって血清 AFPを測定 してAFP下降例 を示 しているが,その効果判定の クライテ リアを示すに至 らなかった。著者は AFP陽 性 の-/くトーマ患者に化学療法を行 ない厳密 な効果判定基準 と血清 AFP値 の変動パター ンの関係か ら第 1群 AFPパター ンは臨床的には著効,第2群 AFPパ ターンは有効,そ して第3群は無効を示す ことを 見 出 した。従 って従来は肝癌に対す る化学療法の効果判定は繁雑で,客観性に乏 しい方法で行なわれてい たが,上記 の結果か ら血清 AFPの動態か ら最 も客観的 でかつ速やかに,その効果が判定 出来 ることを証 明 し,原発性肝癌 の治療上有力な手段 の一つ となるもの と思 う。 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 63例 の原発性肝癌症例 について,血 中 アル ファフニ トプロテイ ン(AFP)を測定 し,その うちの化学療 法を行 った症例 のなかで,血中AFPIOmg/ml以上 の症例 を対象に,そ の血 中濃度の推移 と臨床効果の関 係に検討を加えた。 す なわち,化学療法を行 った症例 の血中 AFPの推移 には3種類の型 のあることを知 った。他方,腫癌 の縮少,肝機能 の改善等を基準 として,臨床上 の厳密 な効果判定基準を作成 し,化学療法 の臨床上 の効果 を判定 した。つ いで,各症例 についてAFPの3位の型 と臨床効果を対比す る と,AFPの3種類の型が臨 床上著効,有効,無効 の3群 とよ く一致す ることを確認 し, しか もAFPの変動が他の指標 よ りも早期に その効果を反映す ることを知 り,血中 AFPの測定に よる原発性肝細胞癌 の化学療法におけ る効果判定塞 準を作成 した。 以上 の研究は原発性肝細胞癌 の治療効果判定に大 き く貢献す るとともに, さらに,肝癌 の新 しい治療法 の開発 な らびに発癌機構 の解 明,肝癌 の進展過程 の観察等に寄与す る ところが多い。 よって,本論文 は医学博士 の学位論文 として価値 あるもの と認め る。 - 28

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