• 検索結果がありません。

エネルギー回生を用いたマスタースレーブの力覚に関する実験的検討

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "エネルギー回生を用いたマスタースレーブの力覚に関する実験的検討"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

エネルギー回生を用いたマスタースレーブの力覚に関する実験的検討

知能機械力学研究室 赤畠成信

1.はじめに

現在,一般的な遠隔操作の方法としてマスタースレーブシ ステムがあり手術ロボットなどに応用されている.マスター スレーブシステムでは,使用者がマスターを操作すると,ス レーブ装置はマスターと同じ動作をする.また,必要であれ ば,スレーブ側の動作で反力を受ければ,それを操作者が感 じることができる力覚が備わっている場合もある.

一般的に力覚を有するマスタースレーブシステムでは,ス レーブの駆動やマスターでの力覚のために外部電源や,力セ ンサが必要である.その結果,装置が大型になり,使用場所 が限られる.

本研究では,モータの特性によるエネルギー回生を用いた マスタースレーブシステムを提案する.エネルギー回生を用 いることにより,大型の外部電源や力センサを使用すること なく,従来のマスタースレーブシステムと同等の遠隔操作シ ステムが実現可能である.また,力センサがなくてもマスタ ー装置でスレーブ装置の反力を感じる力覚を有する. 本報 では,提案手法が有する力覚について実験的検討を行った.

2.システム概要

提案するシステムは2つの DC モータを1つの電子回路に 設置し,一方のモータをマスター装置,もう一方をスレーブ 装置とする.マスターモータに力学的エネルギーである仕事 を与えると,マスターモータは発電機として働き,仕事を電 気エネルギーに変換する.この電気エネルギーをスレーブモ ータが再び仕事に変換することで,スレーブモータはアクチ ュエータとして働き,エネルギー回生を用いた遠隔操作が成 立する.

また,2つのモータが1つの電気回路内に存在するので共 通の電流が流れる.モータの特性からトルクは電流に比例す るので,センサを用いることなく,マスターモータでスレー ブモータの反力を感じながら操作が可能になる.

3.力覚検討実験

提案のシステムを実際に動かした場合,反力はモータの特 性式(1)より,モータのアクチュエータ係数比で伝達される.

そこで,今回はマスターとスレーブで同じアクチュエータ係 数のモータを用いた場合と異なるアクチュエータ係数のモ ータを用いた場合について,どのような反力伝達が行われて いるかを確認する.

Ai

T  (1)

実験方法は,図1のようにスレーブモータ側に電子秤を設 置し,マスターモータ側に力センサを取り付ける.マスター モータ側にマスターモータのアームに対して垂直になるよ うに負荷を加え,マスター側に取り付けた力センサで,計測 を行った.その際,スレーブモータ側に設置した電子秤で,

重さを測った.

Fig.1 Experimental method

図2に同じアクチュエータ係数のモータを用いた場合,図 3に異なるアクチュエータ係数[74:1]のモータを用いた場 合のマスタートルクに対するスレーブ側への伝達率を示す.

なお,異なるアクチュエータ係数のモータを用いた場合の伝 達率はトルクがアクチュエータ係数の比で伝達されている かを確認した.

同じアクチュエータ係数のモータを用いた場合の反力は,

ほぼ1:1で伝達されていることが確認できる.しかし,異 なるアクチュエータ係数のモータを用いた場合は伝達率が 低いことが見てわかる.これは反力伝達の際,ギアなどの機 構的なロスや摩擦が発生したため,伝達率が低かったと考え られる.

Fig.2 Case of the same actuator coefficient

Fig.3 Case of the different actuator coefficient 4.おわりに

2つのモータを組み合わせ,一方を発電機,もう一方をア クチュエータとして働かせることによるエネルギー回生を 用いたマスタースレーブシステムを提案した.また,実験か ら,アクチュエータ係数比が 1:1 の場合は反力がほぼ 1:1 で伝達されていることが確認できた.今後はアクチュエータ 係数比が異なる場合の伝達率の改善を検討していく.

文献

(1)伊賀上貴幸ほか4名,エネルギー回生を用いたマスター

スレーブの研究,日本機械学会中国四国支部第50期総会・

講演解講演論文集,No.125-1(2012),K-612

参照

関連したドキュメント

電子式の検知機を用い て、配管等から漏れるフ ロンを検知する方法。検 知機の精度によるが、他

なお、保育所についてはもう一つの視点として、横軸を「園児一人あたりの芝生

パルスno調によ るwo度モータ 装置は IGBT に最な用です。この用では、 Figure 1 、 Figure 2 に示すとおり、 IGBT

原子力規制委員会 設置法の一部の施 行に伴う変更(新 規制基準の施行に 伴う変更). 実用発電用原子炉 の設置,運転等に

当社は福島第一原子力発電所の設置の許可を得るために、 1966 年 7

評価書案 316,317 ページの樹木 の伐採、残置、移植を含めた記載 や、ABCD の診断の活用のあり方の 記載に関しても、

(1)  研究課題に関して、 資料を収集し、 実験、 測定、 調査、 実践を行い、 分析する能力を身につけて いる.

これらの事例は、照会に係る事実関係を前提とした一般的