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(1)

アプリケーションのモビリティに関する研究

年度

福田 浩章

(2)
(3)

現在,情報システムの普及,および高機能な計算機 端末の低価格化に伴い,我々 は 複 数 の 端 末 を 利 用 し て 作 業 を 行 う 機 会 が 増 加 し て い る .特 に 近 年 ,特 定 の 個 人 や 組 織 が 所 有 し て い る 端 末 だ け で な く,不 特 定 多 数 が 利 用 可 能 な 端 末 が い た る と ころ に 整 備さ れ つ つあ る .し か し,セキュリ ティなど の 理 由か ら ,一 般 ユー ザ が こ れ ら の 端 末 に 新 規 に ア プ リ ケ ー ション を イ ン ス ト ー ル す る こ と が で き な い .そ の ため ,多数 の端末が 配置さ れてい ても,そ こで利 用でき るのは,ウェブブラウ ザな どの 非 常に 限ら れ たア プリ ケ ーションだ けで あ り,日頃 使い 慣 れた アプ リ ケー ショ ン を 利 用 す る ユ ー ザ は 個 人 の 端 末 を 携 帯 せ ざ る を 得 な い .す な わ ち ,設 置 さ れ た 端 末 の 有 効 利 用 が で き て い な い .

ま た ,ア プ リ ケ ー ション の 個 数 も 年々増 加 し ,個々の ア プ リ ケ ー ション 自 身 も 多 機 能 化 し て い く 一 方 で ,ユ ー ザ が 実 際 に 使 用 し て い る の は そ の 中 の 一 部 で あ る こ とも少なくない.そのため,不特定多数が利用する端末で,一般ユーザが自由にア プ リ ケ ー ション を イ ン ス ト ー ル で き た と し て も ,場 当 た り 的 に イ ン ス ト ー ル し た 結果 ,管 理が煩雑にな るばかりでな く,端 末リソースを 浪費すること になる.しか し ,多 く の ア プ リ ケ ー ション は 動 的 に リ ン ク す る ラ イ ブ ラ リ な ど を 利 用 す る も の の,実質 的に一つの実 行プログラム であり,分割不能で あるため,必要な 機能だけ を 選 択 し て イ ン ス ト ー ル す る こ と は で き な い .

一 方,無 線を代 表とする ネットワーク インフ ラの普及 により,不 特定多 数が 利 用 可 能 な 端 末 や 個 人 の 端 末 を ネット ワ ー ク に 接 続 す る 環 境 が 整 備 さ れ つ つ あ る . し か し ,不 特 定 多 数 に 接 続 を 許 可 す る と ,そ こ が 不 正 ア ク セ ス の 温 床 に な る こ と は容 易に想像 できる.そこ で,利 用を許 可された ユーザ 正 規ユーザとそれ 以外の ユ ー ザ 不 正 ユ ー ザを 特 定 し ,正 規 ユ ー ザ が 使 用 す る 端 末 正 規 端 末だ け を ネット

ワークに接続させる仕組みや,端末の識別子である ア ドレスを偽造した不

正 端 末 の 利 用 を 防 止 す る 必 要 が あ る .

こ れらの背景を受け,本 論文では端末の種類 ハ ードウェア やに依存すること なく,個々の ユ ーザ が 任 意 の アプ リ ケ ー ションを 必 要 な 機 能だ け で 実 行 し,端 末リ ソース の有効活用を実現する手法について述べる.本論文では,ア プリケーション の起動を契機に,必要な部分だけをネットワークを介して取得しながら実行する枠 組み を提案 する.そ して,こ の実行 方式を アプリ ケーションの 管理へ 応用し,イ ン スト ール ,実行 ,アップデ ート といった 一連 の作 業を 効率 化す るシ ステ ムの 提案 と 実装 を行 う.これ らの シス テム にお いて ,ア プリ ケー ションの 取得 にはの 動 的 ロ ー ディン グ 機 構 を 拡 張 し ,実 際 に 必 要 な 機 能 プ ロ グ ラ ムだ け を 取 得 す る た め , 端 末 リ ソ ー ス の 有 効 活 用 が 実 現 で き る .

ま た,これ らのシス テムで必 須となる ネット ワーク接 続につい ては,認証 処理を 行うことで正規ユーザを識別し,正規端末だけをネットワークに接続させるととも に ,ア ド レ ス 偽 造 に よ る 不 正 利 用 を 防 止 す る 手 法 を 提 案 し ,シ ス テ ム を 実 現 す る .

こ れ ら の 仕 組 み に よ り,正 規 ユ ー ザ で あ れ ば 使 用 す る 端 末 に 依 存 す る こ と な く ネットワー クに接続 し,使い慣 れたアプリ ケーションを必 要な機能 だけで利 用する こ と が 可 能 に な る .

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(7)

第 章 序 論

% 背 景

%% ユ ビ キ タ ス 環 境

%%1 多 機 能 な ア プ リ ケ ー ション

%%2 ネット ワ ー ク 接 続 環 境 1

%1 ア プ リ ケ ー ション の 種 類 と モ ビ リ ティ 1

%1% ア プ リ ケ ー ション の 分 類 1

%1%% ク ラ イ ア ン ト サ ー バ 型 ア プ リ ケ ー ション 1

%1%%1 ス タ ン ド ア ロ ン 型 ア プ リ ケ ー ション 2

%1%1 モ ビ リ ティの 定 義 2

%2 本 研 究 の 目 的 と 概 要 3

%2% 4/. 3

%2%1 " 5

%2%2 5

%3 論 文 の 構 成 5

関連 研究

1% ネット ワ ー ク 接 続 方 式 6

1%% 管 理 者 と ユ ー ザ の 要 求 6

1%%1 不 特 定 多 数 の ユ ー ザ を 対 象 に し た ネット ワ ー ク 接 続 方 式 7

1%1 端 末 に 依 存 し な い ア プ リ ケ ー ション の 実 行 方 式 8

1%1% シ ン ク ラ イ ア ン ト 9

1%1%1 モ バ イ ル エ ー ジェン ト 9

1%1%2 ." 1

1%2 本 研 究 の 位 置 づ け 3

1%2% ネット ワ ー ク 接 続 方 式 の 比 較 3

1%2%1 ア プ リ ケ ー ション 実 行 方 式 の 比 較 3 アド レス偽装を 防止した ネット ワーク接 続方式

2% 概 要 8

2%1 不 正 利 用 防 止 法 19

2%1% 接 続 方 法 1

2%1%1 接 続 維 持 と 切 断 の 方 法 11

2%1%2 ア ド レ ス 偽 造 の 防 止 法 12

2%2 4/.の 設 計 と 実 装 13

(8)

2%2%%1 ! 15

2%2%%2 ! 15

2%2%%3 ;*! 15

2%2%%5 < !- 1=

2%2%1 認 証 処 理 1=

2%2%1% ' :!と ブ ラ ウ ザ 間 1=

2%2%1%1 !と ブ ラ ウ ザ 間 16

2%2%1%2 !と 外 部 認 証 シ ス テ ム 16

2%2%2 セッション>の 変 更 方 法 16

2%2%2% ! が 有 効 な 場 合 17

2%2%2%1 ! の 動 作 判 定 と 無 効 な 場 合 の 対 応 17

2%2%2%2 管 理 者 が 設 定 す る パ ラ メ ー タ 29

2%3 運 用 と 評 価 2

2%3% 4/.単 体 の 負 荷 テ ス ト 2

2%3%1 大 学 で の 運 用 22

2%3%2 評 価 22

2%3%2% セ キュリ ティ 22

2%3%2%1 性 能 2=

2%3%2%2 ユ ー ザ の 利 用 方 法 2=

2%3%2%3 導 入 コ ス ト 2=

2%3%2%5 4/.の 問 題 点 26

2%3%2%= #と の 比 較 26

2%5 ま と め 26

オンデ マンドロ ーディングを支 援するフ レームワー ク

3% 概 要 28

3%1 ?@ア プ リ ケ ー ション の 特 徴 39

3%1% 処 理 の 手 順 39

3%1%1 機 能 と リ ス ナ ー オ ブ ジェク ト の 関 係 39

3%1%2 開 発 と 実 行 時 の 問 題 点 3

3%2 ア プ ロ ー チ 3

3%2% 依 存 関 係 の 役 割 31

3%2%1 の 使 用 法 31

3%2%1% オ ブ ジェク ト の 生 成 に 関 す る 32

3%2%1%1 メ ソッド の 実 行 に 関 す る 32

3%2%1%2 依 存 関 係 の 作 成 に 関 す る 33

3%2%2 ロ ー ディン グ 機 構 の 実 現 法 33

3%2%2% イ ン タ フェー ス 機 能 の 実 現 法 33

3%2%2%1 オ ン デ マ ン ド 生 成 機 能 の 実 現 法 35

3%3 ラ ン タ イ ム の 実 装 と 動 作 3=

(9)

3%3%2 ラ ン タ イ ム の 動 作 37

3%3%2% イ ニ シャラ イ ズ 部 分 の 実 行 37

3%3%2%1 オ ン デ マ ン ド な オ ブ ジェク ト 生 成 38

3%5 ア プ リ ケ ー ション の 作 成 と 実 行 59

3%5% ア プ リ ケ ー ション の 作 成 法 59

3%5%1 ア プ リ ケ ー ション の 実 行 59

3%5%2 "を使った ア プ リ ケ ー ション 51

3%5%2% 実 行 例 51

3%5%2%1 評 価 51

3%= 応 用 例 55

3%6 ま と め 5=

オン デマンドロ ーディングのア プリケー ション管理への 応用

5% 概 要 56

5%1 デ プ ロ イ 作 業 と 問 題 点 57

5%1% 一 般 的 な デ プ ロ イ 作 業 57

5%1%% デ プ ロ イ 作 業 の 要 素 57

5%1%%1 デ プ ロ イ 作 業 の 問 題 点 58

5%1%1 のデ プ ロ イ 作 業 58

5%1%1% 開 発 者 の 役 割 =9

5%1%1%1 の役 割 =

5%2 オ ブ ジェク ト の 生 成 処 理 =

5%2% オ ブ ジェク ト 生 成 と ク ラ ス ファイ ル の 関 係 =

5%2%1 オ ブ ジェク ト と ア プ リ ケ ー ション 設 計 =2

5%2%2 ク ラ ス ロ ー ダ の 拡 張 =2

5%3 設 計 と 実 装 =3

5%3% ア ー キ テ ク チャと 各 要 素 の 関 係 =3

5%3%1 セ キュリ ティ =5

5%3%2 デ プ ロ イ ファイ ル と 管 理 方 式 =5

5%3%2% デ プ ロ イ ファイ ル と 配 置 ==

5%3%2%1 ア プ リ ケ ー ション の 管 理 方 式 =7

5%5 の動 作 =7

5%5% ア プ リ ケ ー ション の 公 開 と 更 新 =8

5%5%1 ア プ リ ケ ー ション の 実 行 69

5%5%2 アップ デ ー ト 6

5%5%3 の制 約 62

5%= ア プ リ ケ ー ション の 実 行 と 評 価 63

5%=% サ ン プ ル ア プ リ ケ ー ション 63

5%=%1 実 行 例 63

5%=%2 評 価 6=

(10)

5%=%2%1 起 動 と 機 能 実 行 時 間 66

5%=%2%2 ク ラ ス 数 と デ ー タ 量 66

5%=%2%3 アップ デ ー ト 66

5%=%2%5 総 合 評 価 67

5%6 既 存 技 術 と の 比 較 67

5%7 ま と め 68

総 括

=% ま と め 7

=%1 今 後 の 展 望 71

謝辞

(11)

1% シ ン ク ラ イ ア ン ト 9

1%1 モ バ イ ル エ ー ジェン ト

1%2 ." 2

2% プ ラ イ ベ ー ト ネット ワ ー ク を 使った 接 続 法 19

2%1 4/.を 利 用 し た 接 続 方 法 1

2%2 セッション>の 変 更 方 法 12

2%3 4/.の ア ー キ テ ク チャ 13

2%5 リ ダ イ レ ク ト レ ス ポ ン ス 1=

2%= 認 証 用 コ ン テ ン ツ に 必 要 な 部 分 1=

2%6 !イ ン タ ー フェー ス 16

2%7 ) % 17

2%8 !!% 18

2%9 ! % 18

2% !!-% 29

2%1 秒 あ た り の リ ク エ ス ト 処 理 数 21

2%2 同 時 接 続 数 の 推 移 25

2%3 延 べ ユ ー ザ 数 の 推 移 25

3% ?@ア プ リ ケ ー ション とA モ デ ル 39

3%1 の 標 準を 使 用 し た イ ニ シャラ イ ズ 部 分 の 実 装 3

3%2 を 使 用 し た イ ニ シャラ イ ズ 部 分 の 実 装 32

3%3 を 使った 依 存 関 係 の 作 成 32

3%5 ロ ー ディン グ 機 構 の 実 現 法 35

3%= 変 換 後 のコ ー ド 36

3%6 オ ブ ジェク ト の 生 成 と メ ソッド の 実 行 法 37

3%7 ア プ リ ケ ー ション と ラ ン タ イ ム の 状 態 38

3%8 ;!ク ラ ス の 定 義 38

3%9 ア プ リ ケ ー ション の 作 成 と 配 置 5

3% 変 換 ツ ー ル の 使 い 方 5

3%1 ア プ リ ケ ー ション の 実 行 手 順 5

3%2 )#の 実 行 52

3%3 "!を 用 い た ア プ リ ケ ー ション の 利 用 法 55

5% 一 般 的 な デ プ ロ イ 作 業 57

(12)

5%2 オ ブ ジェク ト の 生 成 =1

5%3 ア プ リ ケ ー ション 設 計 と オ ブ ジェク ト =1

5%5 ク ラ ス ロ ー ダ と オ ブ ジェク ト の 関 係 =2

5%= のア ー キ ティチャ =5

5%6 4の 依 存 関 係 ==

5%7 デ プ ロ イ ファイ ル =6

5%8 ディレ ク ト リ 構 造 =6

5%9 ア プ リ ケ ー ション の 管 理 =7

5% ア プ リ ケ ー ション 公 開 時 の 動 作 =8

5%1 ア プ リ ケ ー ション の 実 行 69

5%2 ア プ リ ケ ー ション の アップ デ ー ト 61

5%3 アップ デ ー ト 手 順 61

5%5 実 行 環 境 65

5%= ア プ リ ケ ー ション の 実 行 例 65

(13)

1% ネット ワ ー ク 接 続 方 式 の 比 較 3

1%1 ア プ リ ケ ー ション 実 行 方 式 の 比 較 5

2% 管 理 者 が 設 定 す る パ ラ メ ー タ 2

2%1 テ ス ト 環 境 21

2%2 運 用 サ ー バ の 仕 様 23

2%3 4/.で 使 用 す る ソ フ ト ウェア 23

2%5 延 べ ユ ー ザ 数 と 同 時 接 続 数 の 最 大 値 23

3% 31

3%1 と 変 換 後 の ク ラ ス 3=

3%2 "で の 起 動 時 間 53

3%3 ." で の 起 動 時 間 53

5% バ ー ジョン 間 の 差 分 6

5%1 を 用 い た 公 開 時 間 6=

5%2 を用 い た 起 動 と 機 能 実 行 時 間 6=

(14)
(15)

背 景

ユビキタス環境

近 年 ,我々の 日常 的 な 作 業 は シ ス テ ム 化さ れ ,高 機 能 な 計算 機 端 末が 低 価格 化 し て い る .そ れ に よって 我々は 自 宅 や オ フィス で は デ ス ク トップ 型 端 末 ,外 出 先 で は ノ ー ト 型 端 末 を 使 用 す る よ う に ,複 数 の 端 末 を 使 用 し て 作 業 を 行 う 機 会 が 増 加 して いる.特 に近年,特定 の個人や組織 が所有する端 末だけでなく,不特 定多数が 利 用 可 能 な 端 末 が い た る と こ ろ に 配 置 さ れ ,端 末 を い つ で も 利 用 で き る 環 境 が 整 備 さ れ つ つ あ る .我々ユ ー ザ が 端 末 を 利 用 す る と き ,実 際 に は 端 末 そ の も の ハ ー ド ウェア やで は な く,目 的 に 応 じ て 適 切 な ア プ リ ケ ー ション を 選 択 し て 利 用 し ている .したがって,単に不特定多数が利用でき る端末が十分に配置されたとして も,個々のユ ーザの目 的に適し たアプリケ ーションがイン ストール されてい なけれ ば意 味を 成さ ない .しか し現 状で は,セキュリティな ど管 理上 の理 由か ら一 般ユ ー ザ に は こ れ ら の 端 末 に 新 規 に ア プ リ ケ ー ション を イ ン ス ト ー ル す る 権 限 が 与 え ら れ て い な い .そ の た め ,そ れ ら の 端 末 で 利 用 で き る の は あ ら か じ め イ ン ス ト ー ル され た ウェブ ブラ ウザ など 非 常に 限定 され た アプ リケ ーションだ けで あ り,日頃 使 い 慣 れ た ア プ リ ケ ー ション を 利 用 す る ユ ー ザ は 個 人 の 端 末 を 携 帯 せ ざ る を 得 な い . そ の た め ,単 に 端 末 の 個 数 だ け に 着 目 し ,配 置 す る だ け で は ユ ー ザ の 要 求 を 満 た す こ と に は な ら な い .

多機能なアプリケーション

端末の性能が向上し一般に普及するにつれて,同等の機能をもった数多くのアプ リ ケ ー ション が 開 発 さ れ ,配 布 さ れ て い る .ま た ,同 一 の ア プ リ ケ ー ション で あっ てもバ ージョン が上がるにつれて数多くの機能 が追加され,多機能化し ている.し かし,アプリケーション全 体の機能数に対し,ユ ーザが実際に使用するのはその中 の一 部 であ り,ほ とん ど の機 能 は利 用さ れ てい な い.ま た ,多く のア プ リケ ー ショ ン は 動 的 に リ ン ク す る ラ イ ブ ラ リ を 使 用 す る こ と は あ る も の の 実 質 一 つ の 実 行 プ ログラムであり,分割不能であるため,必要な機能だけを選択してインストールす るこ とはで きない .したがって,実 際に は使用さ れない ものも 含め,す べての 機能 を事 前 に端 末に イ ンス トー ル して おく 必要 が あり,こ のこ と は端 末リ ソ ース '>>

や メ モ リの 浪 費 に つ な が る .特 に ,不 特 定 多 数 が 利 用 で き る 端 末 に お い て ,個々 の ユ ー ザ が ア プ リ ケ ー ション を イ ン ス ト ー ル す る 権 限 を 与 え ら れ た 場 合 ,ユ ー ザ ご と に 使 い 慣 れ た ア プ リ ケ ー ション は 異 な る た め ,ほ と ん ど 同 一 の 機 能 を 有 す る

(16)

複数のアプ リケーション がインストールされること になる.この場合,特にリソー ス の 浪 費 は 顕 著 に な り,端 末 の 管 理 も 煩 雑 に な る こ と が 容 易 に 想 像 で き る .

ネットワーク接続環境

無 線,お よ び*>な ど の 普 及 に よ り,端 末 を ネット ワ ー ク に 接 続 す る イ ン フラ が整 備さ れつ つあ る.そ れに 伴い ,ア プリ ケー ションに もネットワ ーク の使 用 を前提とし た機能が増加している.端 末の配置と同様,ネット ワークもいたるとこ ろ で 利 用 で き る 環 境 が 整 備 さ れ つ つ あ る が ,不 特 定 多 数 の ユ ー ザ に ネット ワ ー ク 接 続 を 無 条 件 に 許 可 す る こ と は で き な い .仮 に 接 続 を 許 可 し た 場 合 ,不 正 利 用 の 温床 となる ことは容 易に想 像でき る.現在 ,ネットワー クに接 続し,不 特定多 数で 利用可能な 端末では,ユーザが使 用できるアプリケーション を限定し,新規アプリ ケ ー ション の イ ン ス ト ー ル 権 限 を 与 え な い こ と で 不 正 利 用 を 防 止 し て い る が ,こ の方法 ではユーザに任意のアプリ ケーション を利用させ ることができず,端 末の有 効活 用が実 現できな い.一 方,個人 の端末 をネットワー クに接 続させる 場合,ユ ー ザ は 自 由 に 端 末 の 設 定 が 可 能 で あ る た め ,任 意 の ア プ リ ケ ー ション を 実 行 す る こ と が で き ,不 正 利 用 が 可 能 に な る .

し た がって ,利 用 す る 権 利 を もった 正 規 ユ ー ザ が 使 用 す る 端 末 正 規 端 末の ネッ トワ ーク 接続だ けを 許可 し,そ れ以 外の 端末 不 正 端末のネット ワー ク接続 を防 止 する必要が ある.しかし,不 正端末のネット ワーク接 続を防ぐ従来の手法のほとん ど は ,端 末 の 識 別 にアド レ ス や ア ド レ ス を 使 用 し て い る た め ,そ れ ら を 偽 造するアプ リケーション を実行されると不正利用を 防ぐ手段がない.また ,ユーザ も初心 者から熟練者までさまざま であり,専 用アプリケーションを 利用した不正利 用 対 策 を 行 う 場 合 ,イ ン ス ト ー ル や 設 定 で 混 乱 の 原 因 に な る 場 合 が 多 い .管 理 者 は 不 正 利 用 を 防 止 し ,ユ ー ザ は 煩 わ し い 作 業 を す る こ と な く 簡 単 に 接 続 で き る 方 式 が 望 ま し い .

アプリケーションの種類とモビリティ

本節では,処理の主体という点からアプリケーションを分類しそれぞれの特徴を 述 べ た 後 ,本 論 文 で 述 べ る モ ビ リ ティの 定 義 を 明 確 に す る .

アプリケーションの分類

クライ アントサー バ型アプ リケーション

クライアントサーバ型アプリケーションでは,サービスの要求を行うクライアン ト,クライ アント からの要 求を処理 した後 ,ク ライ アントに 結果を返 すサー バ,こ れ ら1種 類 の ア プ リ ケ ー ション が ,要 求 の 送 信 と 結 果 の 受 信 を 繰 り 返 す こ と に よっ て処 理 を 進 め る .'))プ ロ ト コ ルを 使 用 し た ウェブ サー バ ,ウェブブ ラ ウ ザ に よ る静的および動的なコンテンツ配信や,遠隔手続き呼び出しなどはここに分類され

(17)

る.クライアントサーバ型ア プリケーション では,ク ライアントとサーバはともに 単独 では動作せず,処 理の主体はサー バである.また,多く の場合クライ アントと サーバが動作する端末は分離され,ネットワークを介して要求と結果の送受信を行 うた め ,ネットワ ー ク は 必 須と な る .なお ,B*C D/*C1 Dを 用 い た ウェブ ア プリ ケ ー ション で は ,サ ー バ だ け で は な く 受 信 し た 結 果 を ク ラ イ ア ン ト の! C2 D また は/プラ グ インC3 Dが 処 理 する が ,本 質 的に は クラ イ ア ント サ ー バ型 ア プ リ ケ ー ション で あ る .

スタン ドアロン 型アプリケ ーション

スタンドアロン型アプリケーションでは,基本的に単一の端末ですべての処理が 行わ れ る .具体 例 と し て は ,エディタ や 表計 算 な ど の オ フィス ア プ リ ケ ー ション が 該当 す る .近 年,スタ ン ド アロ ン 型 アプ リ ケ ーション で あって も ,事 前 に端 末 に イ ン ス ト ー ル さ れ て い な い デ ー タ を ネット ワ ー ク を 介 し て 取 得 す る 機 能 が 実 装 さ れ ている ものも見受けられる.し かし,それらの機能は アプリケーション の主要な機 能 の 副 次 的 な 存 在 で あ る た め ,ク ラ イ ア ン トEサ ー バ 型 ア プ リ ケ ー ション に は 分 類 さ れ な い .一 方 ,%1%%項 で 述 べ た よ う に ,ウェブ サ ー バ と ウェブ ブ ラ ウ ザ に よ る コンテ ンツ配信自体はクライアントサーバ型アプリ ケーション である.し かし,そ こ で 用 い ら れ る ウェブ ブ ラ ウ ザ は ,サ ー バ と デ ー タ の 送 受 信 を 行 う 代 わ り に ロ ー カルディス クからデータを読み込み,表 示することができるため,スタンドアロン 型 ア プ リ ケ ー ション と 位 置 づ け る こ と が で き る .

モビリティの定義

本 節で はモ ビリ ティの定 義を 明確に する .一 般に ソフ トウェア の分 野にお いて モ ビリ ティと は,デー タ や アプ リ ケ ーション を いつ で も ,ど こで も ,ど ん なデ バ イ ス を使 用し ても利 用でき る事を 指す.一 方,類 似す る用語 として ポー タビリ ティがあ るが ,ソフ トウェア の分 野に おい てポ ータ ビリ ティが 高い こと とは ,僅 かな 改造 で 異 な る プ ラット フォー ム @ で 動 作 す る こ と を 指 す.こ れ ら に 対 し 本 論 文 では ,スタ ンドアロ ン型の 中で,ネット ワークを 介して プログ ラムを 取得し,任 意 の端 末で実行 できるア プリケー ションを モバイル アプリケ ーションと呼び ,そ の性 質を ア プ リケ ー ション の モ ビリ ティと定 義 する .した がって本 論 文で 定 義す る モ バ イ ル ア プ リ ケ ー ション は ポ ー タ ビ リ ティを 有 す る こ と に な る .

既 存 の研 究 やシ ス テ ムの 中 で,モビ リ ティを有 す るア プ リケ ー ションは ,モ バ イ ル エ ー ジェン ト と し て 実 装 し た ア プ リ ケ ー ション や , ." C5 Dを 用 い て 実 行す る ア プリ ケ ーション で ある .ア プ リケ ー ション を モバ イ ル エー ジェント と し て 実装 した 場合,モ バイ ルエー ジェントの 特徴で ある 移動を 行うこ とによ り,任 意の 端 末 に ア プ リ ケ ー ション を 移 動 し て 実 行 す る こ と が で き る .ま た , ."

では ,端末 にイ ンス トー ルさ れた アプ リケ ーション マネ ージャが,オン デマ ンド で 必要な プログラムを取得して実行する.こ れらのアプリケーションは,アプリケー ション 自身,または実行環 境に移動する仕組みや,ダ ウンロードから実行までシー

(18)

ム レ ス に 行 う 仕 組 み を 備 え て い る .

一 方 ,ネット ワ ー ク イ ン フ ラ の 普 及 によ り,'))/)を 用い た 外 部 プ ロ グ ラ ムを 利 用す るこ と によ り,容 易に アプ リ ケー ション を 取得 でき る .しか し,こ れ ら の 方 法 で 取 得 し た ア プ リ ケ ー ション を 任 意 の 端 末 で 実 行 で き る と し て も ,そ れ ら のア プ リケ ーション自 身 にモ ビリ ティがあ ると は言 え ない .'))/)を用 い た 転送 は ,従 来 >>A>と いった 外 部 メ ディア で 行って い た ア プ リ ケー ションの 配 布 を 置 き 換 え た だ け に 過 ぎ な い .

本研究の目的と概要

本 論文 では ,ス タン ドアロ ン型 アプ リケ ーション のモ ビリティを実現 する ため の 手 法 に つ い て 述 べ る .%%節 で 述 べ た よ う に ,近 年 個 人 の 端 末 を 携 帯 し て 利 用 す る だ け で な く,不 特 定 多 数 が 利 用 で き る 端 末 が い た る と こ ろ に 設 置 さ れ つ つ あ る ため ,ア プリケ ーションのモビリ ティを 実現する ことによ りユーザの 利便性が 向上 する .しか し 現 状 で は ,端末 の セ キュリティや 管 理 の 煩雑 化 と いった 問題 が 存 在 す る.また ,%1%1節 で 述べたモバ イルアプリ ケーションの場合,実 際には使用 されな い 機 能 プ ロ グ ラ ム ま で 取 得 す る 必 要 は な い .

そ こ で 本 論 文 で は ,端 末 の 種 類 に 依 存 す る こ と な く,個々の ユ ー ザ が 任 意 ア プ リ ケ ー ション を 必 要 な 機 能 だ け で 実 行 す る 枠 組 み "C=D を 提 案 す る .

"では ,ア プ リ ケ ー ション の 起 動 を 契 機 に ,ユ ー ザ が 必 要 な 機 能 を オ ン デマンドで ネット ワークを介して取得しながら実行 する.そのため,使 用しない機 能の 転送 は 不要 であ り,大規 模 なア プリ ケー ション で あっても 最 小限 の機 能だ け で 実行が可能 である.そして,こ の実行方式をアプリケーション またはライブラリの 管理へ応用 し,配布元の一元管理 ,および変更部分だけを シームレスにアップ デー ト す る シ ス テ ム の 提 案 と 実 装 を 行 う.そ し て ,ア プ リ ケ ー ション を 実 装 し ,こ れ ら の シ ス テ ム で 実 行 す る こ と に よって 有 効 性 を 確 認 す る .

ま た,こ れらのシス テムではネット ワーク接続が必 須となるが,%%2節 で述べた ように 不特定多数のユーザにネット ワーク接続を許可す ることはできず,不 正利用 も防止しな ければならない.この 問題に対し,本論文では 一般的なウェブ ブラウザ だけを使用 して,正規ユーザの識 別と正規端末のネット ワーク接続および ,アドレ ス偽 造 に よ る不 正 利 用 を 防止 す る シ ス テム ,4/. ;* /C6 Dの 提 案と 実 装 を 行 い ,負 荷 テ ス ト と 運 用 実 績 を 示 す.

こ れら のシ ステ ムを導 入す るこ とに よって,ユー ザは 認証を 受け た後 ネットワ ー ク に 接 続 し ,任 意 の 端 末 で 必 要 な ア プ リ ケ ー ション を オ ン デ マ ン ド で 取 得 し な が ら 実 行 す る こ と が 可 能 に な る .

次 に ,こ れ ら の シ ス テ ム の 概 要 を 示 す.

4/.で は ,ほ と ん ど の 端 末 に は あ ら か じ め イ ン ス ト ー ル さ れ て い る ウェブ ブ ラ ウザ だけを 利用し,直感的 なユー ザ認証イ ンタフェース を提供 する.そ して,外 部

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の 認 証 機 構 と 連 携 す る こ と で ネット ワ ー ク を 利 用 で き る 正 規 ユ ー ザ を 識 別 し , ア ド レ ス や ア ド レ ス と いった 端 末 の 識 別 子 を 偽 造 す る こ と に よ る 不 正 利 用 を 防止 する .その ため ,ネットワ ーク に接 続す るた めの 専用 アプ リケ ーション を導 入 す る 必 要 も な く,初 心 者 で も 容 易 に 利 用 す る こ と が で き る .

"では,ユーザがアプリケーションの必要な機能を指定することによっ て ,必 要 な プ ロ グ ラ ム だ け を オ ン デ マ ン ド に 取 得 し て 実 行 す る .こ れ を 実 現 す る た め ,"で はと ア プ リ ケ ー ション の 実 行 環 境 を 提 供 し て お り,開 発 者がを用いて通常のプログラムには現れないオブジェク ト同士の依存関係を定 義 し ,そ れ を も と に 実 行 環 境 が 機 能 の 実 行 に 必 要 な プ ロ グ ラ ム 群 を 検 出 す る .ま た,プロ グラ ムのオ ンデ マン ドな取 得,およ び実行 は,ネットワ ーク との 動 的 な ク ラ ス ロ ー ディン グ 機 構 の 拡 張 に よって 実 現 す る ."を 用 い る こ と に よって ,全体 が 大 規 模 な ア プ リ ケ ー ション で あって も ,実 際 に 使 用 す る 機能 だ け で 実 行 す る こ と が 可 能 に な る .な お ,一 度 取 得 し た プ ロ グ ラ ム は 端 末 に 保 存 さ れ る ため ,例え 別の ユー ザが 実行 する 場合 で あっても ,その 端末 で同 じア プリ ケー ショ ン を 実 行 す る 場 合 再 利 用 さ れ る .

はア プ リ ケ ー ション の 管 理 に 着 目 し ,ア プ リ ケ ー ション と そ れ が 依 存 す る ラ イ ブ ラ リ を ま と め て 配 布 す る 従 来 の 方 式 に 対 し ,依 存 ラ イ ブ ラ リ を@:C7 D 形 式 で 定 義 す る こ と に よ り,配 布 元 の 一 元 管 理 を 実 現 す る . では ,オ ブ ジェク ト の 生 成 処 理 に 直 接 割 り 込 み ,開 発 者 が@:形 式 で 定 義 す る ラ イ ブ ラ リ へ の パ ス を 解 釈 す る こ と に よ り,必 要 な プ ロ グ ラ ム を オ ン デ マ ン ド に 取 得 す る こ と がで きる.ま た,ア プリケ ーションやラ イブラリ に変更 がある 場合に は,変更 部分 だけを シームレスにアップ デートする機能を備 えている.そのため,開発者は自身 が 作 成 す る プ ロ グ ラ ム の 管 理 だ け に 集 中 す れ ば よ く,依 存 ラ イ ブ ラ リ の 変 更 に よ る アップ デ ー ト 処 理 を 自 動 化 で き る .な お ,"と 同 様 に 一 度 取 得 し た プ ロ グ ラ ム は 再 利 用 さ れ る .

論文の構成

本 論 文 の 構 成 を 次 に 示 す.

1章 で は 本 論 文 で 述 べ る そ れ ぞ れ の シ ス テ ム に 関 連 す る 研 究 を 述 べ ,本 論 文 の 位 置 づ け を 明 確 に す る .そ し て ,2章 で は4/.が 行 う ネット ワ ー ク 接 続 方 式 に つ い て 述 べ る .次 に ,3章 で"で 実 現 す る オ ン デ マ ン ド な ア プ リ ケ ー ション の実 行 方 式 に つ い て述 べ ,5章 では そ の 実 行 方 式 を アプ リ ケ ー ション 管 理 へ 応 用し につ い て 述 べ る .最 後 に=章 で 本 論 文 の 総 括 と 今 後 の 展 望 に つ い て 述 べ る .

(20)
(21)

本 章 で は ,本 論 文 で 実 現 す る シ ス テ ム と 既 存 研 究 を 比 較 し ,本 研 究 の 位 置 づ け を 明 確 に す る .次 に ,4/.に 関 連 す る 既 存 研 究 と し て ネット ワ ー ク 接 続 方 式 ,

" に関 連 す る 既 存 研 究 と し て 端 末 に 依 存 し な い ア プ リ ケ ー ション の 実 行 方 式 の 順 に 述 べ る .

ネットワーク接続方式

本 節では ,ネット ワーク接 続を提供 する場合 ,管 理者と ユーザの 立場から それぞ れの 要 求 につ い て 述 べた 後 ,不 特 定多 数 を 対 象に し た 場合 の 優 劣に つ い て 述べ る . そして ,不特定多数を対象に したネット ワーク接続方式の研究,お よび既存システ ム に つ い て 述 べ る .

管理者とユーザの要求

ネットワーク接続を提供する場合,それを管理する管理者と利用するユーザには そ れ ぞ れ 次 の よ う な 要 求 が あ る .

ま ず,管 理 者 の 要 求 と し て ,

¯ 正 規 ユ ー ザ の 識 別

¯ ア ド レ ス 偽 造 に よ る 不 正 利 用 の 防 止

¯ 通 信 の 暗 号 化

¯ 多 様 な 認 証 機 構 と の 連 携

¯ 通 信 量 の 制 御

が 挙 げ ら れ る .一 方 ,ユ ー ザ の 要 求 と し て ,

¯ 接 続 手 順 の 簡 略 化

¯ 情 報 漏 洩 の 防 止

¯ 接 続 用 ア プ リ ケ ー ション の 排 除

(22)

が 挙 げ ら れ る .

こ のよう に,管理者 は利用者 の制限や 通信の暗 号化など ,ネットワ ークの頑 健性 を高めることを目的とし,ユーザは煩わしい作業を行うことなく瞬時にネットワー クを利用できるなど,利便性を重視する.しかし,例えば通信を暗号化して頑健性 を高 める場合 ,個々のユ ーザが暗 号化する ためのア プリケー ションを 導入する 必要 があるように,頑健性と利便性は相反する性質を持つ.そのため,これらすべての 要 求 を す べ て 満 た す こ と は 不 可 能 で あ る .%%2節 で 述 べ た 不 特 定 多 数 の ユ ー ザ が 対象の場合 ,たとえ初心者であって も容易に接続できる必要があるため,接続手順 の 簡 略 化 や 接 続 用 ア プ リ ケ ー ション の 排 除 な ど の 利 便 性 を 優 先 し ,そ の 上 で 可 能 な 限 り 頑 健 性 を の 高 い 接 続 方 式 が 望 ま し い .

不特定多数のユーザを対象にしたネットワーク接続方式

頑健性を高めるため,ネットワーク接続に認証機構を設けて提供するという研究 やシステムは過去にも事例があり,いずれも目的に対して十分な効果をあげている

C8 $9 $$1 $2D.しかしこれらのシステムでは,ユーザを認証するために,それぞ れの接続機構に特化した専用アプリケーションを使用する必要がある.それらの専 用 ア プ リ ケ ー ション は 一 般 的 な 端 末 に は イ ン ス ト ー ル さ れ て い な い た め ,ユ ー ザ は あ ら か じ め 別 の 環 境 で イ ン ス ト ー ル し て お か な け れ ば 利 用 で き な い .ま た ,接 続するため の設定を行う必要があるため,初 心者にとって は混乱の原因と なる.し たがって ,こ れ らの シ ス テム の 利 便性 は 低 い.また ,専用 アプ リ ケ ーション を 導入 し て い る も の の ,通 信 の 暗 号 化 は 行って い な い .

:%,!-ら のシステムC3 Dで は,認証にC5 Dを 使用し,ユ ーザの識別子となる ユー ザ>,パ スワー ドを入 力して ユーザ 認証を 行った後,端 末をネット ワーク に接 続 す る 方 式 を 提 供 し て い る .し か し ,を 使 用 し て い る た め ,ユ ー ザ>,パ ス ワ ー ド と い う 極 め て 重 要 な 情 報 が 平 文 で ネット ワ ー ク 上 を 流 れ る こ と に な る .こ の シ ス テ ム で は ,ユ ー ザ が 能 動 的 に 認 証 を 行 う 必 要 は あ る も の の ,認 証 機 構 に あ らか じ めイ ンス ト ール され て いるを 利用 し てお り,認証 に も>と パ スワ ー ド と い う 直 感 的 で 分 か り や す い 機 構 を 導 入 し て い る た め 利 便 性 は 高 い .し か し ,先 に 述 べ た よ う にを 使 用 し て い る た め ,頑 健 性 は 低 い .

#C1Dで は ,4/.と 同 様 に ブ ラ ウ ザ だ け を 利 用 し た 認 証 方 法 を 提 供 し て おり,認 証時にブラ ウザにダウ ンロード されるア プレットが,サー バとの) コネ クションを確立し ,サ ーバが それを監 視するこ とによって端末の 切断を検 知す る.したがって,4/.と 同様にアドレスや アドレスを偽造したとしても不 正 利 用 す る こ と は で き な い .こ の シ ス テ ム を 利 用 す る 場 合 ,ユ ー ザ が 行 う こ と は ブ ラ ウ ザ を 起 動 す る だ け で あ り,利 便 性 を 保 ち つ つ 頑 健 性 も 高 い シ ス テ ム で あ る . しかし ,この 仕組みにはが 動作す るブラウザを使用 する必要があり,が 実 装 さ れ て い な い>な ど の 携 帯 端 末 で は 利 用 す る こ と が で き な い .

一方,近年では空港やホテルでも@"!"?C=D ')C6 D といった製 品を 使用 して ,ネットワ ーク 接続 が展 開さ れて いる .こ れら のシ ステ ム で は ,4/.と 同 様 に 一 般 的 な ウェブ ブ ラ ウ ザ だ け を 利 用 し て 認 証 を 行った 後 ,端

(23)

末をネット ワークに接続することができる.また,課 金システムと連携することに よって,一度 認証を受 けた端末 であれば料 金に対応 した期間 内は自由 にネットワー ク に 接 続 す る こ と が で き る .そ の た め ,不 正 利 用 を 目 的 と し た ユ ー ザ で あって も , 認証 を受けた 端末を使 用するこ とによってネットワーク の利用が 可能であ る.しか しこ れら のシス テム では ,端末 の識 別に ア ド レス を利用 して いるた め,

アド レス を偽 造す るこ とに よって 容易 に不 正利 用が 可能 であ る.した がって ,利 便 性 は 高 い が 頑 健 性 は 低 い .

C7 Dでは,正規ユーザが利用する度に認証処理を行い, #C8Dを使用する こ と に よって 正 規 端 末 の 接 続 性 を 確 認 し て い る .そ の た め ,ア ド レ ス や ドレ スを 偽 造す るこ とに よる 不正 利用 が可 能で ある .また ,近 年コ ン ピュータ ウィ ル ス の 蔓 延 に よ る セ キュリ ティソ フ ト の 導 入 に よ り,デ フォル ト で は #のエ コ ー リク エス トに 対し てエ コー リプ ライ を返 さな い.そ のた め,セキュリティソ フト の 設定 を 変 更 し な い 限 り,数 分 間 接 続し た 後 切 断 さ れ て し ま う.し た がって ,頑健 性 も 低 く,利 便 性 も 高 い と は い え な い .

C9DC Dで は , 791%FC19Dに 対 応 し た ス イッチ を 使 用 し ,Aタ グ を 使 用

してアドレス, アドレスの偽造を防止している.の場合,スイッチに

カスケード接続されたハブを使って接続する正規端末の識別に必ずク ライア

ントが必要であるため,無線アクセスポイントを接続する場合,すべての端末

ク ラ イ ア ン ト が 必 要 に な る .し た がって ,頑 健 性 は 高 い が 利 便 性 は 低 い . ま た ,;;;791%4C1Dに 対 応 し た ス イッチ,ま た は 無 線 ア ク セ ス ポ イ ン ト を 導 入 す る 場 合 ,す べ て の ス イッチ や ア ク セ ス ポ イ ン ト が こ の 規 格 に 対 応 す る 必 要 が あ り,こ れを 利用す るソフ トウェアも 必要と なる .現在 一般的 なユー ザが最 も使 用し てい る.4,および!4では標 準で;;;791%4に 対応し たソフト ウェア が あ ら か じ め 導 入 さ れ て い る が ,設 定 は ユ ー ザ 自 身 が 行 う 必 要 が あ る .そ の た め , 頑 健 性 は 高 い も の の 利 便 性 が 高 い と は 言 え な い .ま た ,イ ン フ ラ の 導 入 コ ス ト も 無 視 で き な い .

端末に依存しないアプリケーションの実行方式

本 節で は ,%1%%1項 で 述 べた スタ ンド アロ ンア プリ ケ ーションを 任意 の端 末で 実 行 す る た め の 既 存 シ ス テ ム や 研 究 を 述 べ る .%1%1節 で 述 べ た よ う に ,端 末 に 依 存 せず にスタン ドアロン アプリケ ーションを実行す るために は,アプリ ケーション自 身ある いは実行環境にモビリティの 性質を与え る方式がある.または,アプリケー ション およ び 実行 環境 にモ ビ リティを与 える ので は なく,ク ライ アン トサ ー バ型 ア プ リ ケ ー ション を 応 用 し ,イ ベ ン ト 情 報 や 表 示 情 報 を 送 受 信 し て 処 理 を 行 う シ ン ク ラ イ ア ン ト 方 式 が あ る .次 に ,シ ン ク ラ イ ア ン ト,モ バ イ ル エ ー ジェン ト,

." の 順 に そ れ ら の 方 式 を 述 べ る .

参照

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