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<講師プロフィール> (有)プリズム代表取締役。1953 年、兵庫県生まれ。1978 年、山口大学文理学部卒。熊本 の民放で 14 年間放送制作局に勤務。「ズームイン!!朝」「笑点」など全国放送のニュース番 組からバラエティまで、また地域づくりを応援するオリジナルのローカル番組のプロデュ ースを手がける。1997 年独立し、映像情報発信を経験することで企画力を養う「住民ディ レクター」を発案、全国の活動をプロデュースするかたわら、新たなコミュニティづくり を目指す。2006 年8月1日、ネットTV「プリズムTV」を開局。 ■ ■ ■ ■「「「住民「住民住民住民ディレクターディレクター」ディレクターディレクター」」とは」とはとはとは???? 「住民ディレクター」というのは私が作った造語です、というより“発想”です。もう 10 年前のことです。私は、テレビ局勤務の 14 年間の間にディレクターやプロデューサーを 勤めました。「ズームイン!!朝」といったよく知られた番組も制作しましたが、テレビ局の プロのスタッフではなく、日常はさまざまな職業を持った人たちや主婦の方たちの発想の 方が局の人たちよりもおもしろい、ということに気が付いたのです。当時熊本に 98 あった 市町村をすべて踏破し、農家の人、漁業を営む人、商店街の人など、さまざまな人々と出 会いました。その中で、暮らしの中にいる人たちの発想の素晴らしさに触れ、私たちがそ の人たちを取材するより、カメラを手渡して「どうぞ自分たちの暮らしを撮ってください」 と言う方がより良い内容のものが得られるとまで思いました。娯楽や滋味あふれる人々に スポットを当てること、見るだけのテレビではない、日々の生活に役立つ「使えるテレビ」 にしようと考えています。撮る人、出る人たちが出す内発的表現がお国言葉で語られると ころが魅力です。私はテレビ局に勤務しながら、住民の人たちが作る番組のプロデュース をしたり、一緒にドラマなども制作したりしました。 しかし、今から 10 数年前のこと、一般の人が作る番組など放映できない、という空気が 生活のなかから発想する、ホームビデオを活用した地域づくり講座 講演会

『ホームビデオで自分探し・地域づくり』

講師 講師講師 講師::::(((有(有有)有)))プリズムプリズム代表取締役プリズムプリズム代表取締役代表取締役代表取締役

岸本晃

岸本晃

岸本晃

岸本晃さん

さん

さん

さん

主 催:杉並区教育委員会 企画運営:杉並住民ディレクター http://www.suginami-tv.jp 議事録編集校正:NPO 法人 生涯学習 知の市庭

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まだありました。ところが、やりようによっては非常におもしろいものが作れるし、地域 のために役立つと考えました。これからの時代は、こういったことを展開してゆかないと、 テレビ局の制作だけでは行き詰まるとも考え、さまざまな人たちにカメラを渡して撮影を してもらうことにしたのです。これから見て頂くVTRは、熊本県人の吉市で行った「住 民ディレクター講座」で、小学校5、6年生にカメラを渡して、地域のコマーシャルを作 ってもらうというものです。授業ではなく市の“事業”として行ったもので、学校に協力 してもらいました。これをご覧いただければ、住民ディレクターというものを理解して頂 けると思います。 1. VTR:「小学生5、6年生が地域のCMを創る」事業 を視聴 ■ ■ ■ ■ビデオカメラビデオカメラビデオカメラはビデオカメラははは、、、、だれでもだれでも使だれでもだれでも使使使えるえるえるツールえるツールツールツール 「ビデオなんて難しい、分からない」という方も多いでしょう。でも、熊本でも、そう いう方が多く“はまって”おられます。難しいものではありません。日常生活中でメモ帳 代わりにカメラを使うというものです。熊本では、実際に地域の住民がカメラを回して番 組を作り、13 パーセントもの視聴率をとったりしています。私が今持っているこのカメラ は中古ですが5万円で購入したものです。また中に入っているテープは 10 年前に 1000 円 したものが 200 円弱で購入できます。これで約1時間撮影できます。編集もパソコンがあ れば簡単にできます。パソコンも6、7万円あれば買えますから、編集ソフトを入れても 約8万円程度です。たったこれだけの費用で番組が作れるのです。私がテレビ局に入社し た当時はカメラ1台が 700 万円もしました。今と比べると雲泥の差です。テープも1本 5000 円ほどでしたから、制作費は何百万、何千万円という世界でした。とても一般の方に番組 を作ってみましょう、などと言えませんでした。ところが5万円のカメラで番組が作れる ようなりました。ですから「皆さん番組作りを始めませんか?」という活動を始めたので す。 住民ディレクターは、まったく知らない人たちを取材するのではなく、すでによく知っ ている人たちを取材します。ところが、カメラを通して改めて話をしてみると、お互い新 しい発見があります。自分たちが日頃やっていることを改めて認識するわけです。また撮 られる方も、最初は「いやだいやだ」と言っていますが、人間は自分の客観的な姿を見た いという心理があるので、撮られ続けているうちに撮られることが平気になります。 2. VTR:「山江村住民ディレクター」の紹介(テレビ番組「筑紫哲也 NEWS23」より) を視聴 ■ ■ ■ ■地域地域地域に地域ににカメラにカメラカメラカメラがががが入入入入るとると、るとると、、、何何何が何が変がが変変わるか変わるかわるかわるか???? VTRで、ご覧になったように子どもたちは非常に楽しそうに撮影しています。カメラ がコミュニケーションのツールになっています。編集も一人でやるのではなく、みんなで

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情報も共有できます。よく皆さんにいうのですが、「想像」(取材前の企画段階)が「創造」 (実際の現場)に変わるプロセスが企画力を養成することになると思います。テレビ番組 を制作するということは、企画・取材・編集・放送という一連の作業プロセスを経験しな がら企画の意図を凝縮した可視的な映像にすることです。ぼんやりした企画の意図が作業 プロセスを経験することにより、はっきりしてくる。ぼんやりからはっきりに変化するプ ロセスが企画力の養成につながり次第です。完成した映像は、実はオマケです。 様々な仕事を持ちながら、専門家ではない人がやっているわけですから、プロのような 高度なことはできません。発想力や企画力を身に付けることが大事なのです。カメラも使 い方で非常におもしろい道具になるわけです。また、撮った方と撮られた方、同じ時間と 空間を共有していたはずなのに、実際にビデオになった段階で、「まったく違うことを考え ていたのだなあ」と思うことがあります。ここからまた新しいコミュニケーションが始ま り、循環してゆく中で地域活動になるという発想です。特に子どもたちは、大人が思って もいなかったことを質問しますので、撮られる方も自らを振り返る機会になり、とても勉 強になるのです。 熊本県の山間地にある、人口4千人の山江村では、最初に住民ディレクターになった人 が現在村長になっており、住民ディレクター政策を重視するまでになっています。村の人 たちもテレビに参加出演することで、企画力を身に付け、さまざまな地域振興策を打ち出 すまでになりました。情報発信ということで言えば、電波を借りるだけで、番組そのもの はすべて自分たちで制作します。では、実際に、その番組と、それを紹介したテレビ番組 を見て頂きましょう。 3. VTR:「山江村住民ディレクター」制作の番組例 商店街取材編 4. VTR:「山江村住民ディレクター」制作の番組例 正月番組編(自主制作版) こんな話もあります。長野オリンピックの時、イギリスからクリス・ムーン氏という地 雷で肢体不自由になられた方がいらっしゃいました。彼は、各国で地雷撤去を訴える活動 家で、不自由な足を苦にすることなくマラソンをすることにより、地雷を敷設することを やめるように訴えている方でした。この方を、東京から、私は山江村に連れてゆきました。 山江村の人々が、クリスさんと交流するにつれて、彼が農業を生業にしていることが分か ったことで、急速に近親感が生まれた。すると早速住民ディレクターが彼を取材して番組 を制作して放映し、これらのこともあって熊本で地雷廃絶のためのウォーキングキャンペ ーン運動が、阿蘇山外輪を走ろうという活動が急激に盛り上がったのです。これは結果で あって、最初から狙っていたことではありません。こんな効果もあるんだと、私自身が驚 いたほどです。 問題の本質を伝えるのは、本人でないと不可能です。また撮る方も、相手をよく知って いるから、話を聞き出しやすいのです。 5. VTR:「山江村住民ディレクター」制作の番組例」クリス・ムーン氏編

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「テレビの力」と「地域の力」がひとつになって生まれたものが住民ディレクターです。 テレビは一般的には家庭などで見るものですから、「テレビを使う」という発想は出にくい でしょうが、住民ディレクターはテレビを使うことが前提です。山江村の住民ディレクタ ーの皆さんは「テレビは見るもんじゃなか、出るもんばい」が合い言葉です。 テレビ局の人間は、課題を提供するのは上手ですが、それを解決しようという姿勢はあ りません。その土地に住んでいる生活者ではないからです。取材したり、情報発信したり することが、明日からの生活に跳ね返ってくる地域住民が、自ら取材し発信することで、 将来の課題解決に向けて大きな力を持ちます。これは住民ディレクター活動が地域活性化 につながる流れです。 ■ ■ ■ ■みんなでみんなでみんなで、みんなで、、テレビ、テレビテレビテレビ局局を局局をを開設を開設開設開設しようしようしようしよう!!!! 住民ディレクターになるには、面倒な技術は必要ありません。ただカメラの録画ボタン を押せば良いだけです。いわば自分自身の体がカメラです。取材していてアップにしたい と思ったときは相手に近づけば良いのです。遠くで全体を見渡したいと思えば対象から離 れれば良い、簡単ですね。また、映像だけでなく音声も同時に取れますから、“会話を撮る” と考えてもらえば分かりやすいでしょう。番組や作品というより「メモ帳」感覚です。 どこから入ればよいのでしょうか? 最初のきっかけとして、自分の好きなもの、親し いものから撮り始めるのがコツです。良い例が自分の子どもです。撮られる子どもの方も、 よく知っている相手だと良い表情をします。つまり、カメラが関係性を映し出すわけです。 地域の中で、これをやりますと、人と人の関係性がよく見えます。 番組作りというのはゲームのようなものです。カメラマンがいて、音声やタイムキーパ ーなど、それぞれ違う役割の人たちがチームとなって番組を作っています。こういうゲー ムを地域に持ち込むことで、新しいコミュニケーションが始まります。 テレビ局に勤務していた頃、やがてインターネットがパソコンやテレビと同じような存 在になるだろうと漠然と思っていました。今や、住民ディレクターが日々の活動を発信し、 その情報が地域に循環することにより、日々の暮らしをさらに充実させようという試みが インターネットを使うことにより安価で実現可能になります。 実際にテレビ局を開設するのは困難ですが、インターネットテレビなら、IT関係の進 歩で可能になりました。後はニュースや番組を作るノウハウだけです。しかし、町や村に 必要なノウハウとは、技術的なことよりも、地域を見る視点の多様性であり、具体的に問 題を解決しようとする姿勢(ソフト)の中にこそあります。 テレビの力と地域の力が重なったとき、つまり地域が丸ごとテレビ局になってしまった ら、日々の生活に必要な情報を取材し、発信し、その反応が還ってきて、次の行動につな がります。情報発信は地域課題を解決するために行われるのですから、循環してゆきます。 ■ ■ ■ ■数百人数百人数百人の数百人ののの住民住民住民ディレクター住民ディレクターにディレクターディレクターににに続続続け続けけけ!!!! 実は、制作した番組を放送することが最終の目的ではありません。企画するプロセスの

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は放送しなくともよい、と私は考えます。住民ディレクターとは、コミュニティを作るた めの道具なのです。 この 10 年間の私たちの活動を振り返ると、オールマイティとは言いませんが、日本の各 地で、地域のさまざまな課題・問題の解決策を探ることに有効だとは言えると思います。 テレビにはバラエティもあり、音楽番組もあり、いろいろな番組があります。テレビ開 局 50 数年で作られた、それらコンテンツを全部、住民ディレクターの活動に利用してみよ うと考えています。山江村の作っている番組など、みのもんたさんが司会している「おも いっきりテレビ」のようなものです。農家の方がみのもんたさんよろしく、中心になって 話を始めると会話が始まり、コミュニケーションが広がってゆきます。モデルはテレビの 中にいっぱいあります。 ここに集まっておられる皆さんで、テレビ局を作ってみようと考えてみてください。 活動は、楽しくなければ続きません。地域づくりなどと難しいことは言いません。暮ら しやすい環境づくり、地域の人間関係を良くしてゆこう、そんな発想でスタートすれば良 いのです。 仕事で全国を歩いていますと、若い人たち、特に就職難の人たちに会います。そういう 人たちに希望の持てる仕事を作ってあげたい、一緒に作りたいと思うことがよくあります。 今年の8月、インターネットを使ったプリズムテレビ(http://www.prism-tv.jp)というテ レビ局を開局しました。10 年前にテレビ局を辞めたとき、一人ひとり、だれもが自由に使 えるテレビを作りたいと考えていました。「心を伝えるメディア」です。それは、世界の状 況を見ても、難しくないところまできました。プリズムテレビは住民ディレクター活動の 集大成として成り立つところまできました。各地に芽生えたコミュニティーや個人の集ま りの場でもあります。コミュニティー、個人をつなぎ相互扶助を基盤に課題解決型の新し いネットワークメディアの創出を目指します。熊本弁で、相互扶助のことを「かちゃり」と いいます。かちゃりテレビの運営をしていきたい。お互いに助け合いながら、好きなこと をしながら仕事になり、お金も入ってくる仕組みづくり、それが相互扶助のネットワーク づくりです。 実績が出来るとテレビ局にも番組として買ってもらうこともできますから、生計ベース になります。いま、日本全国に数千人の住民ディレクターが生まれています。杉並でも、 この活動を広げてゆきませんか。 参考:視聴したVTR 1.「小学生5、6年生が地域のCMを創る」事業 2.「山江村住民ディレクター」の紹介(テレビ番組「筑紫哲也 NEWS23」より) 3.「山江村住民ディレクター」制作の番組例 商店街取材編 4.「山江村住民ディレクター」制作の番組例 正月番組編(自主制作版) 5.「山江村住民ディレクター」制作の番組例 クリス・ムーン氏編

参照

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