採点基準 数学
【共通事項】
1.約分の未了,根号内の整理不備は1点減点 2.分母の有理化の不備については減点なし 3.別解の配点は解答の配点に準ずる
【文系】(100点満点)
第1問(30点満点)
(1) (配点13点)
点Pでの接線の方程式を求めて3点
原点での接線の方程式を求めて2点
点Qのx座標をtで表して2点
S1を求める定積分の式,および答えに6点 (2) (配点11点)
点Rのx座標をtで表して4点
S2を求める定積分を含む式,およびS2の値に6点
2
1
S
S を求め,証明の結論を述べて1点 (3) (配点6点)
lとl0が直交する条件を記述して2点
相加平均・相乗平均を用いた証明に4点
第2問(35点満点)
(1) (配点12点)
n回の試行で,状態がどのように遷移するかを示して4点
サイコロの目の偶奇の出方を記述して4点
答えに4点 (2) (配点23点)
題意を満たすときのn回目の試行直後の箱の状態を述べて4点
n回目の試行で2番の箱に2個の球がある状態が(1)の確率に一致することを述べて2点
n回目の試行で2番,3番の箱に1個ずつの球があるときの状態の遷移を示して4点
n回目の試行で2番,3番の箱に1個ずつの球があるときのサイコロの目の偶奇の出方を記述 して6点
n回目の試行で2番,3番の箱に1個ずつの球があるときの確率に6点
第3問(35点満点)
問題文の等式をqr=(p+1 r)( -2)に変形して6点
rがr-2の約数でないことを述べて6点
上記の説明のもとp+1 = kr (kは自然数)のように表して4点
上記の式においてk = 1またはk = qが必要であることを導いて4点
k = 1のときp = 2となることを理由と合わせて述べて4点
k = 1のときqが素数であることに矛盾することを導いて4点
k = qのときq = 2となることを理由と合わせて述べて4点
答えに3点
【理系】(250点満点)
第1問(50点満点)
(1) (配点20点)
I2の値を求めて6点
Inに部分積分を適用して8点
答えに6点 (2) (配点30点)
p{f(x)} dx2
p
ò
- において{f(x)}2を展開した形で表して6点 psinmx dx = 0 (m: )
p
ò
- 正の奇数 を適用して6点 I4,I6の値を求めて8点(各4点)
p{f(x)} dx2
p
ò
- をaの関数とみて平方完成して6点 p{f(x)} dx2
p
ò
- を最小にするa b, の組と最小値に4点(各2点)第2問(50点満点)
(1) (配点9点)
題意の状況を説明または図などで示して6点
答えに3点 (2) (配点17点)
1度目の黒球が1回目に出るときの確率を求めて4点
1度目の黒球の直前が赤球でないことを述べて3点
1度目の黒球が2回目以降に出るときの確率を求めて7点
答えに3点 (3) (配点24点)
(1)(2)の結果が利用できることを述べて3点
題意を満たす球の取り出し方で,(n - 1)回目に赤球,n回目に黒球を取り出すものがあるこ とを述べて3点
(n - 1)回目に赤球,n回目に黒球を取り出す場合での場合分け(1回目から(n - 2)回目までに 黒球を取り出すか取り出さないか)に4点
上記の1回目から(n - 2)回目までに黒球を取り出さない場合の確率に4点
上記の1回目から(n - 2)回目までに黒球を取り出す場合の確率に8点
(n - 1)回目に赤球,n回目に黒球を取り出す場合の確率に1点
答えに1点
第3問(50点満点)
(1) (配点30点)
点Pの座標を設定し,円Cの方程式を表して5点
円C C
,
0の方程式からx2 +y2を消去した式を作って5点 上記の式が直線であることを示して5点
円C C
,
0の方程式を満たす実数の組(x y, )が存在する条件を点と直線の距離を用いて記述して 5点 領域
2 2
9 5
p q
+ ≧1に点(±2,0)が含まれていないことの説明に5点
答えに5点 (2) (配点20点)
Lの最小値を求めるのに,点Pが境界
2 2
x y
9 + 5 =1上にある場合を考えれば十分であることを 述べて4点
L2の式からy2を消去し,xの2次関数とみて平方完成を行って8点
4
k =3 の前後での場合分けができて4点
答えに4点
第4問(50点満点)
(1) (配点23点)
2つの曲線C1,C2の上下関係を調べて5点
S1 -S2を定積分の式で表して6点
途中の計算と答えに12点 (2) (配点27点)
S1 -S2をtの関数とみて微分して6点
上記の微分した結果を符号が調べられる形に変形して5点
S1 -S2の増減を調べて5点
S1 -S2の最大値を与えるtを求めて5点
S1 -S2の最大値に6点
第5問(50点満点)
(1) (配点10点)
z1,z2を極形式で表し,さらにz1
+
z2を極形式で表して7点 残りの議論に3点 (2) (配点40点)
a b, を極形式による設定に6点
+ = 2cos(k - l)n
{
cos(k + l)n + isin(k + l)n}
p p p
a b のように極形式で表して4点
(a+b)n =
{
2cos(k-nl)p}
ncos(k+l)pのような形で表して3点 上記の表記に対し,a+bが
(*)
の解である必要条件として,{
2cos(k-nl)p}
n =1あるいは( )
cos k l 1
n = ±2 p
- を記述して2点
( ) cos k l 1
n = 2 p
- と ( )
cos k l 1
n = 2
p
- - の場合分けに2点
( ) cos k l 1
n = 2 p
- のとき,
k + l k - l ,
がともに偶数であることを示して4点 ( ) cos k l 1
n = 2 p
- を満たす(k - l)
n
pを一般解の形で表し,さらにnが6の倍数であることを示
して8点
( )
cos k l 1
n = -2 p
- を満たす(k - l)
n
pを一般解の形で表して4点
上記の一般解の形からk - lが偶数,nが3の倍数であることを示して4点
( )
cos k l 1
n = -2 p
- の場合にもnが6の倍数であることの残りの議論に3点