1 図 4-1 :強いタイプ 情報不完備なゲーム

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(1)

情報不完備なゲーム

2016年 6月27日

14-1 :強いタイプ

( -2 , 1 )

( 2 , 3 )

( 0 , 5 ) B

A B A

参入する

参入しない

阻止

共存

注意:括弧内の利得の順番はB,Aになっています。

(2)

24-2 :弱いタイプ

( 1 , 1 )

( 3 , 3 )

( 0 , 5 ) B

A

阻止

共存 参入する

参入しない

(3)

34-3: 強いタイプ、弱いタイプの合体

( 0 , 5 )

( 1 , 1 )

( 3 , 0 ) ( -2 , 1)

( 2 , 3 )

( 0 , 5 ) 自然

1/2で強いタイプ

1/2で弱いタイプ

参入しない

参入しない 参入する

参入する

阻止

共存 阻止

共存 r

r-1 B

A

補足:2つのどちらのタイプに行くかを決める点を自然という。

    図4-3において、自然より上の行動を強いタイプとする。

    また、自然より下の行動を弱いタイプとする。

次に、上記のゲームの木による表現を利得行列にします。

B\A 共存 阻止

参入する-参入する (3,2),1.5 (1,2),1 参入する-参入しない (3,0),0 (1,0),1 参入しない-参入する (0,2),3 (0,-2),1

注意:行列内の利得は、(B1,B2),Aという順番で並べられている。

   また、Aの利得は、強いタイプにおける利得と、弱いタイプにおける    利得を用いた期待利得である。

(4)

これより、上記のゲームの木による表現より、参加する-参加する・参加する- 参加しない・参加しない-参加するの各信念を(1/2,1/2)・(1,0)・(0,1)とする。

以上の情報より、それぞれの行動が完全ベイジアン均衡になっているかを調 べる。

完全ベイジアン均衡の定義

1:各情報集合において、その情報集合に該当するプレイヤーが、その後の他 のプレイヤーの戦略を所与としたうえで、与えられた信念のもとで期待利得 を最大にする行動をとる。

2:各プレイヤーの戦略に基づくその情報集合に到達するまでの行動とその情 報集合における当該プレイヤーの信念が、整合的になる。

参加する-参加する

Aは共存、Bは両タイプで参入する、信念(1/2,1/2) よって、

(3,2),1.5・(1/2,1/2)となる。

なので、完全ベイジアン均衡である。

参加する-参加しない

Aは阻止、Bは強いタイプで参入する、弱いタイプで参入しない、信念(1,0) よって、

(1,0),1・(1,0)となる。

なので、完全ベイジアン均衡である。

参加しない-参加する

Bが強いタイプで参入しないを選択しているため、整合的でない。よって、

完全ベイジアン均衡でない。

練習問題

A\B B1 B2

A1 4,3 0,2

A2 1,2 2,1

上の図より

(5)

B2B1 に支配されている。

よって、

ナッシュ均衡 (1,0)・信念 (1,0) 完全ベイジアン均衡

(A1,B 1) ・ (1,0)

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