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航空貨物に係る事前報告制度の拡充について (手引き) 第1版

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(1)

航空貨物に係る事前報告制度の拡充について

(手引き)

第1版

2019 年 3 月

財務省関税局

(2)

目次

1.制度拡充の経緯等 ... 1

2.航空貨物に係る事前報告制度について ... 2

(1)報告対象貨物 ... 2

(2)報告義務者 ... 2

(3)報告期限 ... 3

(4)報告内容 ... 3

(5)報告方法 ... 4

(6)積荷情報の報告の免除 ... 4

(7)罰則 ... 4

別紙資料

別紙1 航空貨物に係る事前報告制度の拡充(平成31年3月施行)についてX 別紙2 航空貨物に係る積荷情報の報告が困難な場合等の対応について ··· XX

(3)

1

1.制度拡充の経緯等

イエメン発米国行きの航空貨物から爆発物が発見される(平成22年10月)

等のテロ情勢の変化を受け、世界各国において、航空便に積載される貨物に対 するテロ対策が強化されてきています。

日本税関としてもラグビーワールドカップ2019や東京オリンピック・パ ラリンピック2020等の重要な諸行事を控え、テロ関連物資等の水際におけ る一層の取締り強化を図っていく必要があります。

このような状況において、より効果的かつ効率的な水際取締りを実施するた めには、航空貨物に関するリスク分析と的確なテロ対策のための早期体制整備 等に必要な情報の事前入手が極めて重要なものとなっています。

航空貨物に係る積荷情報の報告については、平成19年2月に導入した事前 報告制度(入港前報告制度)において、本邦の税関空港に入港しようとする外 国貿易機の積荷に関する事項として、マスターAWB(航空貨物輸送証)に係 る項目について、当該外国貿易機の機長等が、原則として入港の3時間前まで に税関に報告を行う措置が講じられました。

前述のように一層のテロ対策強化の要請を踏まえ、平成29年度関税改正に おいて本制度が拡充され、マスターAWB情報として報告すべき積荷に関する 事項の項目に荷送人の氏名(名称)及び住所、並びに荷受人の氏名(名称)及 び住所を加えるとともに、混載貨物に関する事項としてハウスマニフェスト情 報に係る項目についても、マスターAWB情報と同様に報告対象とされており ます。また、これらのマスターAWB及びハウスマニフェストに係る項目は、

原則として、「輸出入・港湾関連情報処理システム(以下「NACCS」とい います。)」を使用し電子的に税関に報告することが義務付けられています。

今般の制度拡充に係る措置については、「関税定率法等の一部を改正する法 律の一部の施行期日を定める政令」(平成30年6月27日政令第191号)の規 定に基づき、平成 31年 3月17 日(日)から実施されていますので、後述の 制度拡充後の事前報告制度に基づき、航空便の積荷に関する事項の税関への報 告を適正に実施されますようお願い致します。

【参考】NACCSとは、入出港する船舶・航空機及び輸出入される貨物について、税 関その他の関係行政機関に対する手続及び関連する民間業務をオンラインで処 理するシステムであり、輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社(会社 Website:http://www.naccs.jp/)が運営しています。

航空貨物に係る事前報告制度での積荷に関する事項の報告は、後記2-(5)

の記載のように、原則としてNACCSを使用して電子的に行うことが義務付け られています。

(4)

2

2.航空貨物に係る事前報告制度について

航空貨物に係る事前報告制度は、我が国の税関空港に入港しようとする外国 貿易機に積載された貨物に係る積荷情報について、当該外国貿易機の機長に対 し、原則として、税関空港に入港する3時間前までに当該税関空港の所在地を 管轄する税関に電子的に報告することを義務付けるものです。

具体的には、次のとおりです(別紙1「航空貨物に係る事前報告制度の拡充

(平成31年3月施行)について」参照)。

(1)報告対象貨物

関税法第 15 条第9 項又は同条第 10 項の規定に基づく航空貨物に係る積 荷情報の報告対象貨物は、原則として、税関空港に入港しようとする外国貿 易機に積載された全ての種類の貨物とします。

但し、次に掲げる貨物(①又は②に掲げる貨物について税関長が提出を求 めたときを除く。)は、これらの規定に基づく報告は要しません。

① 本邦の他空港又は外国の空港で取卸しされる積載貨物

② 本邦の空港で積載した輸出貨物及び積戻し貨物

③ 関税法第63条第1項(保税運送)の規定による運送の承認を受けた外国 貨物

④ 関税法第66条第1項(内国貨物の運送)の規定による運送の承認を受け た内国貨物

⑤ 旅客又は乗務員の携帯品

⑥ 郵便物

⑦ 機用品

⑧ 機長に託された貨物(託送品)

⑨ 関税法基本通達21-1(2)のニに該当する貨物(船舶等のぎ装品又は属 品のうち取締上支障がないと認められるものを修理等のため一時的に陸 揚する場合)

⑩ 関税法基本通達21-6の規定のうち他の外国貿易機に積み替えられる 貨物(外国貿易機に積んである外国貨物を同一の空港において陸揚げす ることなく(一時的に税関が認めた場所に取卸しすることを含む。)他の 外国貿易機に機移しする場合)

(2)報告義務者

関税法第15条第9項又は同条第10 項の規定に基づく航空貨物に係る積 荷情報の報告義務者は、これらの規定により、税関空港に入港しようとす る外国貿易機の機長とします。

なお、当該機長が行うべき報告は、関税法第26条の規定により、当該外 国貿易機の所有者等(所有者若しくは管理者又はこれらの者若しくは機長

(5)

3

の代理人を言います。)も行うことができます。また、このうち「管理者」

とは航空機の運航に責任を有する運航者等を、「所有者若しくは管理者の代 理人」とは所有者又は管理者から委任を受けた航空会社の支店等を、「機長 の代理人」とは機長から委任を受けた乗組員等を指します。

(3)報告期限

関税法第15条第9項の規定に基づく航空貨物に係る積荷情報の報告期限 は、関税法施行令第13条第2項第1号の規定により、原則として、その税 関空港に入港する3時間前となっています。

但し、関税法施行規則第2条の3第2項第1号又は第2号の規定により、

直前の出発空港から入港しようとする税関空港までの航行時間が3時間以 上5時間未満の場合には、その税関空港に入港する1時間前、当該航行時間 が3時間未満の場合には、その税関空港に入港する時とされております。

また、外国貿易機が同条第 9 項の報告をしないで税関空港に入港したと きは、関税法第 15 条第10 項の規定により、機長等の報告義務者は、その 外国貿易機の入港後直ちに、同項に規定する報告を行う必要があります。

(4)報告内容

航空貨物に係る積荷に関する事項の報告項目は、関税法施行令第13 条第 3項第1号の規定に基づき、以下のとおりです。

A.マスターAWBに係る項目

積んでいる貨物の仕出地、仕向地、記号、番号、品名、数量、荷送人及 び荷受人の住所又は居所及び氏名又は名称並びにマスターAWBの番号

(当該貨物について運航者等(注)が交付する「航空貨物輸送証」の番号 をいいます。以下同じ。)など、NACCSの「積荷目録事前報告(ADM01)」 業務の入力項目とします。

B.ハウスマニフェスト情報に係る項目

積んでいる貨物の仕出地、仕向地、記号、番号、品名、数量、荷送人及 び荷受人の住所又は居所及び氏名又は名称並びにマスターAWBの番号 及びハウスAWB番号(当該貨物についての運航者等(注)の行う運送を 利用してする貨物の運送を業として行う者であって当該運航者等と当該 貨物の運送契約を締結するものが交付する「航空貨物輸送証」の番号)な ど、NACCSの「積荷目録事前報告(ハウス)(HDM01)」業務の入力 項目とします。

(注)運航者等とは、外国貿易機の運航者のほか、「外国貿易機の運航者以外の者が当 該運航者と共同して行う運送であって、当該運航者の提供する輸送サービスを 使用して行うものに係る当該運航者以外の者」及び「外国貿易機の運航者以外 の者であって、外国において航空法第2条第18項(定義)に規定する事業を行 うもの」を指します。

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4

(5)報告方法

航空貨物に係る事前報告制度における積荷に関する事項は、関税法第 15 条第14項及び関税法施行規則第2条の5の規定により、原則として、NA CCSを使用して電子的に報告することが義務付けられています。

但し、電気通信回線の故障等によりNACCSを使用して電子的に報告す ることが困難な場合として税関が認めた場合には、他の方法により報告を行 う必要がありますので、別紙2「航空貨物に係る積荷情報の報告が困難な場 合等の対応について」を参照のうえ、適切に対応して下さい。

(6)積荷情報の報告の免除

関税法第 15 条第 9項、関税法施行令第 13 条第1項及び関税法施行規則 第2条の3第1項の規定により、通信設備の故障、異常な気象又は航空機の 重大な損傷による急迫した危難、貨物の荷崩れ若しくは旅客若しくは乗組員 の暴行その他これらに類する事由により航行に支障が生じたことにより緊 急に入港するため、又は脅迫若しくは国の機関若しくは地方公共団体その他 これらに準ずる機関の指示により強制的に入港させられるため、あらかじめ 報告することが困難な場合には、積荷情報の報告が免除されます。

なお、上記2-(5)但し書きのように、電気通信回線の故障等により、

NACCSを使用して電子的に報告することが困難な場合として税関が認 めた場合には、他の方法により報告を行う必要がありますので、別紙2「航 空貨物に係る積荷情報の報告が困難な場合等の対応について」を参照のうえ、

適切に対応して下さい。

(7)罰則

関税法第15条第9項の規定よる報告をせず、又は偽った報告をした者(当 該報告に係る外国貿易機が税関空港に入港した場合に限る。)、又は同条第 10 項に規定する書類を提出せず、又は偽った書類を提出した者は、同法第 114条第 1項第1号若しくは第2 号又は同条第2項第1号若しくは第2 号 の規定に基づく罰則(1年以下の懲役又は50万円以下の罰金)に処せられ ることがあります。

また、関税法第16 条第1項(貨物の積卸し)に規定による報告(同法第 15条第9項の規定による報告)をせず、かつ書類の提出(同条第10項の規 定による書類の提出)をせず若しくは偽った報告若しくは偽った書類の提出 をして貨物の積降しをした者は、同法第 114 条の 2 第 3 号前段の規定に基 づく罰則(1年以下の懲役又は50万円以下の罰金)に処せられることがあ ります。

(以上)

参照

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