BladeCenter S SAS RAID コントローラー FAQ
当ガイドはBladeCenter S SAS RAID コントローラーを使用する上で、よくある質問をまとめました。 導入、構築の際にご参考ください。
内容
BladeCenter S SAS RAID コントローラー FAQ ... 1
1. 構成 ... 2
1-1.サポートハードウェア、サポート OS について教えてください ... 2
1-2. IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーがサポートする外部ストレージはありますか? ... 3
1-3. Disk Storage Module 上の HDD の RAID 構成はどのようなパターンができますか?ホットスペア構 成は可能ですか? ... 3
1-4. S21 に内蔵 HDD を搭載し、Disk Storage Module 上の HDD を接続した場合、それぞれ別の RAID 構成を組むことは可能ですか? ... 4
1-5. Disk Storage Module 上の HDD で Storage Pool は最大何個作成することができますか? ... 4
1-6. 1 台のサーバーに最大何個のボリュームを接続することができますか? ... 4
1-7. 複数のサーバーでボリュームを共有させることは可能ですか? ... 4
1-8.IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーを使用した SAS ブート構成でも BOFM(BladeCenter Open Fabric Manager)の機能は使えますか? ... 4
1-9.IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーの RAID コントローラーではキャッシュの ON/OFF の 設定は可能ですか? ... 5
1-10.DS4000 や DS3000 にある FlashCopy、VolumeCopy と同等の機能はありますか? ... 5
1-11.サポートされる最大Storage Pool サイズ、最大 Volume サイズはどれくらいですか? ... 5
2. 構築中&導入後... 6
2-1.Storage Pool やボリュームの拡張は可能ですか? ... 6
2-2.RAID 構成をした時にディスク容量が少なくなる時がありますが不具合ですか? ... 6
2-3.ブレードサーバーにはHDD を内蔵させずに Disk Storage Module 上で作成したボリュームをアサイ ンして、障害発生時などに他のスロットの予備のHS21 へ切替える運用は可能ですか? ... 6
2-4.ブレードサーバーにはHDD を内蔵させずに Disk Storage Module 上で RAID 構成されたボリューム を接続した場合、1 本の HDD に障害が発生しても影響はありませんか? ... 7
2-5.ブレードサーバーにはHDD を内蔵させずに Disk Storage Module 上で作成したボリュームを接続し た場合、片方のIBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーに障害が発生しても影響はありませんか?. 7 2-6.Disk Storage Module の HDD 障害を検出するにはどのツールを使えばよいですか? ... 7
2-7.SAS RAID コントローラーを使用した Windows OS の環境において、製品本来の書込み性能が発 揮されていないようです。確認すべき設定項目がありますか? ... 7
2-8.SAS RAID コントローラーのファームウェアバージョンの確認方法はどうすればよいのでしょうか?
... 8
2-9.SAS RAID コントローラーの SAS スイッチ、RAID サブシステムのゲートウェイはどうすればよいので しょうか? ... 9
2-10.SAS RAID コントローラーの SAS スイッチ、RAID サブシステムに Storage Configuration Manager からアクセスする場合気をつけることはありますか? ... 9 2-11.インテリジェント カッパーパススルーモジュール(44W4483)を使用する場合の注意点は何でしょ うか? ... 10 2-12.BladeCenter S のシャーシ全体の電源を停止する必要があります。推奨される停止手順はありま すか? ... 10 2-13.サーバーを正しくシャットダウンしてある程度の時間が経過すれば、SAS RAID コントローラーのキ ャッシュ上のデータは全てディスクへ記録されると考えていますが、その状態でもSAS RAID コントローラー のシャットダウンが必要でしょうか?... 10 2-14.72 時間以内に電源が復旧する予定ですが、SAS RAID コントローラーのシャットダウンは必須でし ょうか? ... 11 2-15.SAS RAID コントローラーモジュールを明示的にシャットダウンして、シャーシの電源供給を長期間 (72 時間以上)停止したのちに、電源供給を再開してサーバーを起動します。何か考慮点はありますか? ... 11
2-16.Storage Configuration Manager バージョン 2.20.0 がサポートされる SAS RAID コントローラーのフ ァームウェアバージョンはいくつでしょうか? ... 11 2-17.SAS RAID コントローラーを連続稼動させる場合注意事項はありますか? ... 11 更新履歴 ... 12 免責 ... 12
1. 構成
1-1
.サポートハードウェア、サポート OS について教えてください
サポートハードウェア、サポートOS については下記の資料をご覧下さい。IBM SAS RAID Controller Module (43W3584) documentation - IBM BladeCenter S Chassis http://www.ibm.com/support/entry/portal/docdisplay?lndocid=MIGR-5078491
SAS RAID Module Interoperability Guide
※サポートされるブレードサーバー(2010 年 11 月時点)
HS12(8014/8028)、HS20(8843)、HS21(8853)、HS21XM(7995)、HS22(7870)、HS22V(7871)、 LS20(8850)、LS21(7971)、LS22(7901)、LS41(7972)、LS42(7902)、
※サポートされるオペレーティングシステム(2010 年 11 月時点)
Red Hat Linux : Enterprise Linux 5 update2(HS22 等は除く) / 5 update3 / 5 update4(AS & ES for x86/AMD64/EM64T) ※HS and LS ブレードサーバーのみ
Novell SUSE Linux : SUSE LINUX Enterprise Server 10.2 / 10.3(for x86/AMD64/EMT64T) Novell SUSE Linux : SUSE LINUX Enterprise Server 11(for x86/AMD64/EMT64T)
Microsoft Windows Server : Windows Server 2003 Standard Edition / Enterprise Edition(x32/x64)
Microsoft Windows Server : Windows Server 2008 Standard Edition / Enterprise Edition / Datacenter Edition / (x32/x64)
Microsoft Windows Server : Windows Server 2008 R2 Standard Edition / Enterprise Edition / Datacenter Edition / (x64)
AIX : 6.1 TL4 with Service Pack version 5 minimal / 6.1 TL3 with Service Pack version 5 minimal
1-2. IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーがサポートする外部ストレージはありま
すか?
TS2240、TS2900、TS2230、TS2340、TS3100がサポートされています。(2010年11月時点)
1-3
. Disk Storage Module 上の HDD の RAID 構成はどのようなパターンができますか?ホッ
トスペア構成は可能ですか?
RAID 0、1、10、5 の構成が可能です。グローバルホットスペア、ローカルホットスペアの構成が可能です。 ※LUN 同士の RAID 構成はできません。 詳細はシステムガイドをご参照ください。 【BladeCenter S システムガイド】 http://www.ibm.com/systems/jp/x/system/guide.shtml ※構成可能なRAID レベルと必要 HDD 本数 RAID 0(Striping) : 2 本以上必要 RAID 1(Mirroring) : 1+1 本以上必要RAID 10(Mirrored sets in a striped set) : 2+2 本以上必要 RAID 5(Striped set with Parity) : 3 本以上必要
ローカルホットスペアはIBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーの RAID コントローラーの IP アドレスに telnet でログインをし、local spare コマンドを入力してください。
Storage Pool の名前が poolA として BladeCenter[8886]シャーシの DSM(ディスクストレージモジュール)の slot1(シャーシ正面の左側の DSM)内の HDD 番号 4 の HDD を poolA 用のローカルホットスペアとする場合下記の コマンドになります。
<CLI> local spare -pool poolA -add -slot 1:4
1-4. S21 に内蔵 HDD を搭載し、Disk Storage Module 上の HDD を接続した場合、それぞれ
別の
RAID 構成を組むことは可能ですか?
はい。
オンボードSAS コントローラーと SAS 拡張カードに接続される IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーは 其々でRAID アレイを構成します。
内蔵HDD と Disk Storage Module 上の HDD を 1 個の RAID に含める構成はできません。
1-5
. Disk Storage Module 上の HDD で Storage Pool は最大何個作成することができますか?
最大6 個の Storage Pool を作成することが可能です
1-6. 1 台のサーバーに最大何個のボリュームを接続することができますか?
最大16 個のボリュームを接続することが可能です。 異なるStorage Pool で作成したボリュームを複数接続することも可能です。1-7. 複数のサーバーでボリュームを共有させることは可能ですか?
可能です。IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーでは共有ディスク構成がサポートされます。 1 個のボリュームを最大 6 個のサーバーに接続することができます。
※サポートされるHA クラスターソリューションは別途ご確認ください。また最新バージョンの IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーのファームウェアを使用してください。
(2010 年 11 月現在、VMware 社の VMotion、Windows Server 2003 MSCS、Windows Server 2008 R2 WSFC(Windows Server 2008 Failover Cluster))
1-8.IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーを使用した SAS ブート構成でも BOFM
使えます。
HS21 に SAS 接続カード/SAS 拡張カードを搭載した場合、BOFM(BladeCenter Open Fabric Manager)による SAS アドレスの仮想化がサポートされております。
HS22 に関しても BOFM(BladeCenter Open Fabric Manager)による SAS アドレスの仮想化はサポートされており ます。
1-9.
IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーの RAID コントローラーではキャッシュ
の
ON/OFF の設定は可能ですか?
可能です。
キャッシュのサイズはIBM BladeCenter S SAS RAID コントローラー1 台あたり 512MB です。
1 台の BladeCenter S シャーシに IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーを 2 台搭載されるので、全体でキ ャッシュサイズは1GB となります。
1-10.
DS4000 や DS3000 にある FlashCopy、VolumeCopy と同等の機能はありますか?
ありません。
1-11.サポートされる最大
Storage Pool サイズ、最大 Volume サイズはどれくらいですか?
RSSM の Firmware バージョンにより異なります。
・ファームウェア バージョン 1.2.0.095 (H2071), Build ID: S0RC822 (R2.1-GA-EFix1). もしくはそれ以降をご利 用の場合、最大Pool サイズ、最大 Volume サイズともに、32TB まで となります。
※2TB のハードディスクドライブ (42D0767)を使用する場合、以下のファームウェア バージョンもしくはそれ 以降を使用する必要があります。
Version 1.2.1.015 (H2112), Build ID: S0RC121015 (R2.1-PGA1)
・ファームウェア バージョン 1.2.0.095 (H2071), Build ID: S0RC822 (R2.1-GA-EFix1). 以前のバージョンでは、 最大Pool サイズは 8TB まで、最大 Volume サイズは 2TB までに制限されます。
・サポートされるハードディスクドライブは、各ファームウェア バージョンごとに異なります。使用するファームウ ェア バージョンについて記載されたIBM BladeCenter S SAS RAID Module Interoperability Matrix もしくは、ファーム ウェアのChange history にてご確認ください。
・Controller の負荷を分散し、性能を最大化するために、1 つの大きな Storage Pool ではなく、複数の Storage Pool を作成し、それぞれの Storage Pool の Primary Controller を分散させることを推奨します。構築に際しては以下 のガイドも参照してください。
BladeCenter S IBM BladeCenter SAS RAID コントローラー ストレージ構成手順ガイド http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-0354445
・RAID 構成後に使用可能な領域のサイズは構成により異なります。当 FAQ の2-2もご確認ください。 ・Firmware バージョンの確認方法は、当 FAQ の2-8もご確認ください。
2. 構築中&導入後
2-1.
Storage Pool やボリュームの拡張は可能ですか?
Storage Pool、ボリューム共にすべてのブレードサーバーをシャットダウンして I/O を流さない静的な拡張は可能 です。サーバー稼動中の動的な拡張はできません。(システム領域/データ領域共に)
2-2.
RAID 構成をした時にディスク容量が少なくなる時がありますが不具合ですか?
仕様です。
例えばRAID 5 を構成した場合、下記の容量になります。 HDD(SAS HDD 146GB)4 本で RAID 5 を構成した場合:364GB
2-3.ブレードサーバーには
HDD を内蔵させずに Disk Storage Module 上で作成したボリュ
ームをアサインして、障害発生時などに他のスロットの予備の
HS21 へ切替える運用は可能です
か?
ブレードサーバーをシャットダウンして、予備のブレードサーバーにボリュームをマッピングすることで予備のブ レードサーバーから起動することが可能です。
※ブレードサーバーにSAS 拡張カードを搭載している場合は予備のブレードサーバーに SAS 拡張カードを入れ 替えて起動させることも可能です。
2-4.ブレードサーバーには
HDD を内蔵させずに Disk Storage Module 上で RAID 構成され
たボリュームを接続した場合、1 本の HDD に障害が発生しても影響はありませんか?
RAID 構成によります。RAID1、RADI10、RAID5 を構成している場合は稼動し続けます。ホットスペアを設定することをお勧めします。
2-5.ブレードサーバーには
HDD を内蔵させずに Disk Storage Module 上で作成したボリュ
ームを接続した場合、片方の
IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーに障害が発生しても
影響はありませんか?
数秒~数分のI/O の停止はありますが、稼動し続けます。
プライマリのIBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーに障害があった場合はスタンバイの IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーにフェールオーバーします。
2-6.Disk Storage Module の HDD 障害を検出するにはどのツールを使えばよいですか?
IBM BladeCentere S SAS RAID コントローラー、Storage Configuration Manager、IBM Systems Director で Disk Storage Module の HDD 障害を検知します。IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラー、Disk Storage Module、HDD も含めた監視として Storage Configuration Manager や IBM Systems Director などのツールの使用が有用です。
2-7.
SAS RAID コントローラーを使用した Windows OS の環境において、製品本来の書込み
性能が発揮されていないようです。確認すべき設定項目がありますか?
BladeCenter S で IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーモジュールを使用し、Windows OS を導入されて
いる環境において、製品本来のI/O 性能が得られていないように感じられる場合があります。
一般にRAID コントローラーの多くは OS の設定を無視し、ディスクの書き込みキャッシュを有効にしますが、IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーは OS の設定を優先します。Windows OS ではデフォルトではディスクの書 き込みキャッシュを無効にしているため、キャッシュを使用する場合と比べて、書き込み性能が1/4 程度(環境により 異なる)に低下することがあります。
Windows Server 2003/2008 において、各ディスクの書込みキャッシュを有効にするには、Windows のコンピュ ータの管理のデバイスマネージャーを開き、対象ディスクのプロパティを開き、ポリシータブにある“パフォーマンス のために最適化する”と“ディスクの書き込みキャッシュを有効にする”のチェックボックスをオンにします。
詳細は下記をご参照ください。
RSSM module poor performance with Microsoft Windows blades (43W3584) - IBM BladeCenter S
http://www-947.ibm.com/systems/support/supportsite.wss/docdisplay?brandind=5000008&lndocid=MIGR-508139 7
2-8.SAS RAID コントローラーのファームウェアバージョンの確認方法はどうすればよいの
でしょうか?
IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーの RAID コントローラーの IP アドレスに telnet でログインをし、 swversion コマンドを入力してください。Package Build No が IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーの各部分の ファームウェアが含まれたパッケージのバージョンになります。IBM WEB サイトの Fix Central ではこのパッケージの バージョンで公開されています。
例
<CLI> swversion
Current Machine Local Time: 07/20/2011 05:22:17 PM Software version : H-2.1.1.9 UBoot version : H-1.1.4.6 OS version : H-2.4.20.12 SES version : 0107 BMC version : S0BT10A 0121 02/08/2010 FPGA version : 01.07
CPLD version : S0CP00A C00A 01/01/2000 SAS switch version : S0SW01D R107 12/17/2009 BBU FirmwareRev : 57.0
Package Build No : 1.2.2.007
またはIBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーを登録済みの Storage Configuration Manager で左枠の BC-S SAS RAID Module - Health - Physical View 右枠の Controllers - 1 または 2 をクリックし Firmware bundle level を御 確認ください。
2-9.
SAS RAID コントローラーの SAS スイッチ、RAID サブシステムのゲートウェイはどう
すればよいのでしょうか?
IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーの SAS スイッチ、RAID サブシステムに対して、ゲートウェイの欄に AMM の IP アドレスを入力します。
2-10.
SAS RAID コントローラーの SAS スイッチ、RAID サブシステムに Storage
Configuration Manager からアクセスする場合気をつけることはありますか?
Storage Configuration Manager からは AMM の外部ポート経由し、IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラー のSAS スイッチへの接続に関しては AMM – スイッチモジュールの経路を使用していますが、IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラーの RAID サブシステム(RAID コントローラー) への接続に関しては AMM – スイッチモジュ ールの間にESM1(イーサネット・スイッチ・モジュールのスイッチベイ 1)の内部ポートである gi0/13 と gi0/14(BNT で はSMGT1 と SMGT2)を経由してアクセスします。
ESM2(イーサネット・スイッチ・モジュールのスイッチベイ 2)と 2/4 イーサネット拡張カード(CFFh)(44W4479)を使用 しNIC の冗長構成を組むことを目的に Trunk Failover を設定する場合、ESM1 の gi0/13、gi0/14 (BNT の場合 SMGT1/SMGT2)は Trunk Failover の対象ポートから除外するようお願い致します。
2-11.インテリジェント カッパーパススルーモジュール(44W4483)を使用する場合の注意点
は何でしょうか?
インテリジェント カッパー パススルー モジュールの仕様により、インテリジェント カッパー パススルー モジュ ールとIBM BladeCenter S SAS RAID コントローラー(43W3584)を同一 BladeCenter S シャーシ内で構成している場 合は、インテリジェント カッパー パススルー モジュールの 7 番と 14 番ポートの間をイーサネットケーブルで接続 してください。
2-12.
BladeCenter S のシャーシ全体の電源を停止する必要があります。推奨される停止手
順はありますか?
BladeCeter S のシャーシ全体の電源を停止する必要がある場合には、搭載されているブレードサーバーを全て シャットダウンしたのちに、SAS RAID コントローラーモジュール自体もシャットダウンしていただくことを推奨します。 SAS RAID コントローラーモジュールにはキャッシュメモリーが搭載されており、このキャッシュメモリー上のデータを 確実にディスク上に記録するためです。 予期せぬ停電時には、キャッシュ上のデータはBBU(バッテリーバックアップユニット)により 72 時間以内であれ ば保持されるようになっていますが(※1、※2)、計画停止の際には SAS RAID コントローラーモジュール自体を明示 的にシャットダウンさせておくことで、キャッシュ上のデータを失うリスクを回避することが可能です。 ※1 BBU が正常な状態かつ、有効期限内であること。※2 停止中に SAS RAID コントローラーモジュールおよび、BBU をシャーシから取り外さないこと。 SAS RAID コントローラーモジュールの停止は以下の方法にて行うことができます。
1.AMM に Web ブラウザーを用いてログインします。
2.左側のメニューより、「I/O Module Tasks」「Admin/Power/Restart」を選択します。
3.SAS RAID コントローラーモジュールを使用するブレードサーバーが全て停止していることを確認します。 4.Bay 3 と、Bay 4 の SAS RAID Ctrl Mod の左側のチェックボックスをチェックし、「Available actions」のドロップ ダウンリストより「Power Off Module(s)」を選択し、「Perform Action」ボタンを押します。
5.サーバーからストレージへのアクセスが停止されるとのメッセージダイアログが表示されます。「OK」ボタン をクリックします。 6.Pwr の列の表示が、On から Off へと変更されたことを確認します。
2-13.サーバーを正しくシャットダウンしてある程度の時間が経過すれば、SAS RAID コン
トローラーのキャッシュ上のデータは全てディスクへ記録されると考えていますが、その状態でも
SAS RAID コントローラーのシャットダウンが必要でしょうか?
キャッシュ上のデータが全てディスクへ記録されるまでの時間は、機器構成や負荷状況によって一定ではない ため、安全のため、明示的にSAS RAID コントローラーをシャットダウンすることを推奨します。
2-14.72 時間以内に電源が復旧する予定ですが、SAS RAID コントローラーのシャットダウ
ンは必須でしょうか?
必須ではありませんが、電源が予定時間内に復旧しないリスクを考えて、SAS RAID コントローラーをシャットダ ウンされることを推奨します。2-15.
SAS RAID コントローラーモジュールを明示的にシャットダウンして、シャーシの電
源供給を長期間
(72 時間以上)停止したのちに、電源供給を再開してサーバーを起動します。何か考
慮点はありますか?
シャーシへの電源供給が復帰したのちに、BBU の充電済み容量が一定のレベルに達するまでのするまでの間 は、ライトキャッシュがライト・スルーとなるため、一時的にパフォーマンスが低下することがあります。2-16.
Storage Configuration Manager バージョン 2.20.0 がサポートされる SAS RAID コ
ントローラーのファームウェアバージョンはいくつでしょうか?
Storage Configuration Manager version2.20.0 または Start Now Advisor version2.2 がサポートされている SAS RAID コントローラーのファームウェアバージョンは 1.2.4.xxx 以下になります。1.2.4.xxx より上の 1.3.1.010 等を使用 する場合(または 1.2.4.xxx 以下ではサポートされていない IBM BladeCenter S 12 ディスクス・トレージ・モジュール (49Y3234)を使用する場合)は CLI で各作成やマッピングを行ってください。詳細は SAS RAID Module
Interoperability Guide や各作成やマッピングについては下記のリンク先の情報をご参照ください。
IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラー(43W3584)の CLI(telnet)による Storage pool、Volume、Hot spare 作成及びマッピング方法
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-026C935
2-17.SAS RAID コントローラーを連続稼動させる場合注意事項はありますか?
SAS RAID コントローラーのファームウェアバージョン 1.2.4.011 以上を適用し、1 年に 1 度の再起動が必要とな ります。詳細は以下の文書をご参照ください。
・IBM Blade Center S(M/T8886)の SAS RAID コントローラー(RSSM), Option #43W3584 再起動のお願い(1 回/ 年) - IBM BladeCenter http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-04D29E6
更新履歴
2010 年 3 月 17 日 公開 2010 年 6 月 14 日 1-1.HS22 の BOFM サポートについて修正 2010 年 11 月 25 日 1-1.サポート情報について更新 2011 年 7 月 20 日 2-8.SAS RAID コントローラーの FW バージョンの確認方法について追記 2011 年 7 月 20 日 RAID レベルの表記を修正 2012 年 4 月 6 日 ゲートウェイの表記を追記 2012 年 4 月 20 日 ネットワーク関連の表記を追記 2012 年 7 月 19 日 シャットダウン関連を追記2013 年 11 月 5 日 Storage Configuration Manager 関連を追記 2014 年 8 月 13 日 連続稼動の注意事項を追記
免責
当内容は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x, Flex System などを活用することを目的として作成し ました。
詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。
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