製造販売
持続性選択H
1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤
日本薬局方
セチリジン塩酸塩錠
医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読み下さい。
使用上の注意改訂のお知らせ
このたび、標記製品の「使用上の注意」を改訂いたしましたので、ご案内申し上げます。
今後の本剤のご使用に際しましては、次ページの内容にご留意下さいますようお願い申し上げます。
なお、流通在庫の関係から改訂した添付文書を封入した製品が、お手元に届くまで若干の日数を必要
としますので、改訂添付文書の全文は弊社ホームページ(http://www.takata-seiyaku.co.jp/)をご参
照下さい。
医薬品添付文書の改訂情報は、医薬品医療機器情報提供ホームページ(http://www.info.pmda.go.jp)
に最新の添付文書、並びに医薬品安全対策情報(
DSU)No.201(日本製薬団体連合会発行)に掲載され
ますので、あわせてご参照下さい。
高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 1ページ(11/06/23)2011年7月
No.11-17
1高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 2ページ(11/06/16)
【禁忌(次の患者には投与しないこと)
】
本剤の成分又はヒドロキシジンに対し過敏症の既往 歴のある患者 記載なし【使用上の注意】
1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) 腎障害のある患者[高い血中濃度が持続するおそれ がある。] 省略 3. 相互作用 併用注意(併用に注意すること)改
訂 後
改
訂
前(
破線は削除又は変更部分)
21.改訂内容(
波線は自主改訂に基づく改訂)
【禁忌
(次の患者には投与しないこと)
】
1. 本剤の成分又はピペラジン誘導体(レボセチリジ ン、ヒドロキシジンを含む)に対し過敏症の既往歴 のある患者 2. 重度の腎障害(クレアチニンクリアランス10mL/ min未満)のある患者[高い血中濃度が持続するおそ れがある。] 〈用法・用量に関連する使用上の注意〉 腎障害患者では、血中濃度半減期の延長が認められ、 血中濃度が増大するため、クレアチニンクリアランス に応じて、下表のとおり投与量の調節が必要である。 なお、クレアチニンクリアランスが10mL/min未満の 患者への投与は禁忌である。 成人患者の腎機能に対応する用法・用量の目安(外国 人データ)【使用上の注意】
1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) 腎障害のある患者[高い血中濃度が持続するおそれ がある。](〈用法・用量に関連する使用上の注意〉の項 参照) 省略 3. 相互作用 併用注意(併用に注意すること) クレアチニンクリアランス(mL/min) 推奨用量 ≧80 10mgを 1日1回 50~79 10mgを 1日1回 30~49 5mgを 1日1回 10~29 5mgを 2日に1回 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 テオフィリン 併用により、テオ フィリンの薬物動 態に変化はないが、 本剤の曝露量の増 加が報告されてい る。 機序は明らかでは ないが、本剤のク リアランスが16% 減少する。 リトナビル 併用により、本剤 の曝露量の増加(40 %)及びリトナビ ルの曝露量のわず かな変化(-11%) が報告されている。 リトナビルにより 本剤の腎排泄が阻 害される可能性が 考えられる。 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 ピルシカイニド塩 酸塩水和物 併用により両剤の 血中濃度が上昇し、 ピルシカイニド塩 酸塩水和物の副作 用が発現したとの 報告がある。 機序は明らかでは ない。 高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 3ページ(11/06/16) 3 4. 副作用 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる 調査を実施していない。 その他の副作用 次のような副作用が認められた場合には、必要に応 じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。 6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療 上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ 投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立 していない。] 授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせるこ と。[動物試験(ラット、イヌ)で乳汁中へ移行するこ とが報告されている。] 記載なし
改
訂
後
改
訂 前(
破線は削除又は変更部分)
4. 副作用 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる 調査を実施していない。 その他の副作用 次のような副作用が認められた場合には、必要に応 じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。 6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療 上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ 投与すること。[動物実験(ラット)で胎盤を通過する ことが報告されている。] 授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせる こと。[ヒト乳汁中へ移行することが報告されている。] 9. 過量投与 徴候、症状:本剤の過量投与により錯乱、散瞳、落ち 着きのなさ、鎮静、傾眠、昏迷、尿閉があらわれること がある。 処置:必要に応じ対症療法を行うこと。本剤の特異的 な解毒剤はなく、また本剤は透析で除去されない。 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 中枢神経抑制剤、 アルコール 中枢神経系に影響 を与える可能性が あるため、中枢神 経抑制剤あるいは アルコールと併用 する際は注意する こと。 中枢神経抑制作用 が増強される可能 性がある。 ピルシカイニド塩 酸塩水和物 併用により両剤の 血中濃度が上昇し、 ピルシカイニド塩 酸塩水和物の副作 用が発現したとの 報告がある。 機序は明らかでは ない。 頻 度 不 明 眠気、怠感、頭痛、頭重感、ふらふら感、し びれ感、めまい、浮遊感、不眠、振戦、抑うつ、 激越、攻撃性、無力症、錯感覚、幻覚、不随意 運動、意識消失、健忘 精神神 経系 結膜充血、霧視、眼球回転発作 省略 省略 眼 尿蛋白、BUN上昇、尿糖、ウロビリノーゲン の異常、頻尿、血尿、排尿困難、遺尿 腎臓・ 泌尿器 耳鳴、月経異常、胸痛、ほてり、息苦しさ、 関節痛、手足のこわばり、嗅覚異常、鼻出血、 脱毛、咳嗽、体重増加、筋肉痛 その他 頻 度 不 明 眠気、怠感、頭痛、頭重感、ふらふら感、し びれ感、めまい、浮遊感、不眠、振戦、抑うつ、 激越、攻撃性 精神神 経系 結膜充血、霧視 眼 尿蛋白、BUN上昇、尿糖、ウロビリノーゲン の異常、頻尿、血尿、排尿困難 腎臓・ 泌尿器 耳鳴、月経異常、胸痛、ほてり、息苦しさ、 関節痛、手足のこわばり、嗅覚異常、鼻出血、 脱毛、咳嗽 その他 省略 省略高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 4ページ(11/06/23) 4
2.改訂理由
2.1
自主改訂
セチリジン塩酸塩製剤の
CCDS
*の記載及び類薬のレボセチリジン(製品名:ザイザル錠)
の添付文書の記載に基づいて、使用上の注意の各項目を改訂しました。
●「禁忌」の項に「ピペラジン誘導体(レボセチリジン)に対し過敏症の既往歴のある患者」
及び「重度の腎障害のある患者」を追記
レボセチリジンに対し過敏症の既往歴のある患者を「禁忌」の項に追記し、注意喚起を図
りました。また、重度の腎障害のある患者を「禁忌」の項に追記し、注意喚起を図りまし
た。
●「用法・用量に関連する使用上の注意」の項に腎障害患者に対する本剤の用法・用量の調節
のための目安を追記
腎障害患者に対する本剤の用法・用量の調節のための目安についての記載を新たに新設し、
注意喚起を図りました。
●「1.慎重投与」の項の「腎障害のある患者」の項の記載整備
「用法・用量に関連する使用上の注意」の項の新設に伴い、記載整備を行いました。
●「3.相互作用」の「併用注意」の項に「テオフィリン」、「リトナビル」及び「中枢神経抑
制剤、アルコール」を追記
本剤と「テオフィリン」及び「リトナビル」を併用した場合、本剤の曝露量の増加が報告
されているため、
「併用注意」の項に「テオフィリン」及び「リトナビル」を追記し、注意
喚起を図りました。また、本剤と「中枢神経抑制剤、アルコール」を併用した場合、中枢
神経系に影響を与える可能性があるため、
「中枢神経抑制剤、アルコール」を追記し、注意
喚起を図りました。
高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 5ページ(11/06/13) 5
●「4.副作用」の「その他の副作用」の項の「精神神経系」に「無力症、錯感覚、幻覚、
不随意運動、意識消失、健忘」、「眼」に「眼球回転発作」、「腎臓・泌尿器」に「遺尿」及
び「その他」に「体重増加、筋肉痛」を追記
他社の症例集積等に基づき、「4.副作用」の「その他の注意」の項の「精神神経系」に
「無力症、錯感覚、幻覚、不随意運動、意識消失、健忘」、「眼」に「眼球回転発作」、「腎臓・泌尿
器」に「遺尿」及び「その他」に「体重増加、筋肉痛」を追記し、注意喚起を図りました。
なお、弊社では集積症例はありません。
●「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項の記載整備
動物実験(ラット)で胎盤を通過することが報告されているため、その文言を追記しまし
た。また、乳汁中への移行が「ヒト」でも報告されているため、
「動物実験(ラット、イヌ)
」
を「ヒト」に文言を変更し、注意喚起を図りました。
●「9.過量投与」の項を新設
「9.過量投与」の項を新設し、
「徴候、症状」
、
「処置」を記載し、注意喚起を図りました。
*
CCDS(Company Core Data Sheet:企業中核データシート):世界で初めてその薬剤の承認
を取得した企業が添付文書を作成する際に基準となる製品情報文書です。そのなかには安
全性情報のほか、適応症、用法・用量、薬理学、製品に関するその他の情報が含まれ、世
界中から集積された安全性情報を評価し、最新の情報が反映されるように逐次改訂が行わ
れます。
高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 6ページ(11/06/23)
【禁忌(次の患者には投与しないこと)
】
** 1. 本剤の成分又はピペラジン誘導体(レボセチリジ ン、ヒドロキシジンを含む)に対し過敏症の既往歴 のある患者 2. 重度の腎障害(クレアチニンクリアランス10mL/ min未満)のある患者[高い血中濃度が持続するおそ れがある。]【組成・性状】
1. 組成 2. 製剤の性状【効能・効果】
アレルギー性鼻炎 蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚痒症【用法・用量】
通常、成人にはセチリジン塩酸塩として1回10mg(5mg 錠:2錠、10mg錠:1錠)を1日1回、就寝前に経口投与 する。 なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は 1日20mg(5mg錠:4錠、10mg錠:2錠)とする。 〈用法・用量に関連する使用上の注意〉** 腎障害患者では、血中濃度半減期の延長が認められ、 血中濃度が増大するため、クレアチニンクリアランス に応じて、下表のとおり投与量の調節が必要である。 なお、クレアチニンクリアランスが10mL/min未満の 患者への投与は禁忌である。 成人患者の腎機能に対応する用法・用量の目安(外国 人データ)【使用上の注意】
** 1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) 腎障害のある患者[高い血中濃度が持続するおそれ がある。](〈用法・用量に関連する使用上の注意〉の項 参照) 日本標準商品分類番号 8 7 4 4 9 **2011年7月改訂(第6版) * 2009年6月改訂 貯 法:室温保存 使用期限:外箱等に表示(3年) 持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤日本薬局方
セチリジン塩酸塩錠
CETIRIZINE HYDROCHLORIDE
高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 7ページ(11/06/23) (注意-医師等の処方せんに より使用すること) *処方せん医薬品 品 名 成分・分量 セチリジン塩酸塩錠5mg「タカタ」 1錠中 セチリジン塩酸塩 5mg 添 加 物 乳糖水和物、結晶セルロース、低 置換度ヒドロキシプロピルセルロ ース、軽質無水ケイ酸、ステアリ ン酸マグネシウム、ヒプロメロー ス、マクロゴール6000、酸化チタ ン、カルナウバロウ 品 名 成分・分量 セチリジン塩酸塩錠10mg「タカタ」 1錠中 セチリジン塩酸塩 10mg 添 加 物 乳糖水和物、結晶セルロース、低 置換度ヒドロキシプロピルセルロ ース、軽質無水ケイ酸、ステアリ ン酸マグネシウム、ヒプロメロー ス、マクロゴール6000、酸化チタ ン、カルナウバロウ 品 名 セチリジン塩酸塩錠5mg「タカタ」 性 状 白色のフィルムコーティング錠 表 面 直 径 裏 面 重 さ 外 形 約6.6mm 約0.093g 側 面 厚 さ 約2.9mm 識別コード TTS-400 品 名 セチリジン塩酸塩錠10mg「タカタ」 性 状 白色のフィルムコーティング錠 表 面 直 径 裏 面 重 さ 外 形 約7.1mm 約0.119g 側 面 厚 さ 約2.9mm 識別コード TTS-401 5mg 10mg 21900AMX00523 承 認 番 号 21900AMX00524 2007年7月 薬 価 収 載 2007年7月 2007年7月 販 売 開 始 2007年7月 クレアチニンクリアランス(mL/min) 推奨用量 ≧80 10mgを 1日1回 50~79 10mgを 1日1回 30~49 5mgを 1日1回 10~29 5mgを 2日に1回 7 肝障害のある患者[高い血中濃度が持続するおそれ がある。] 高齢者[高い血中濃度が持続するおそれがある。] (「5.高齢者への投与」の項参照) てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある 患者[痙攣を発現するおそれがある。] 2. 重要な基本的注意 眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には、 自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない よう十分注意すること。 本剤を季節性の患者に投与する場合は、好発季節を 考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時 まで続けることが望ましい。 本剤の使用により効果が認められない場合には、漫 然と長期にわたり投与しないように注意すること。 3. 相互作用 併用注意(併用に注意すること) 4. 副作用 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる 調査を実施していない。 重大な副作用(頻度不明) 1) ショック、アナフィラキシー様症状 ショック、 アナフィラキシー様症状(呼吸困難、血圧低下、 蕁麻疹、発赤等)があらわれることがあるので、 観察を十分に行い、異常が認められた場合には、 投与を中止し、適切な処置を行うこと。 2) 痙攣 異常が認められた場合には、投与を中止し、 適切な処置を行うこと。 3) 肝機能障害、黄疸 AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、Al-Pの上昇等の肝機能障害(初期症状: 全身怠感、食欲不振、発熱、嘔気等)、黄疸が あらわれることがあるので、観察を十分に行い、 異常が認められた場合には、投与を中止し、適切 な処置を行うこと。 4) 血小板減少 血小板減少があらわれることがある ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合 には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。 その他の副作用 次のような副作用が認められた場合には、必要に応 じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。 5. 高齢者への投与 本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では、 腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続 するおそれがあるので、低用量(例えば5mg)から投与を 開始するなど慎重に投与し、異常が認められた場合は、 減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。 6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療 上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ 投与すること。[動物実験(ラット)で胎盤を通過する ことが報告されている。] 授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせる こと。[ヒト乳汁中へ移行することが報告されている。] 7. 小児等への投与 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する 安全性は確立していない。(使用経験が少ない。) 高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 8ページ(11/06/23) 頻 度 不 明 眠気、怠感、頭痛、頭重感、ふらふら感、し びれ感、めまい、浮遊感、不眠、振戦、抑うつ、 激越、攻撃性、無力症、錯感覚、幻覚、不随意 運動、意識消失、健忘 精神神 経系 結膜充血、霧視、眼球回転発作 眼 ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、総ビリルビ ン上昇、Al-P上昇 肝 臓 尿蛋白、BUN上昇、尿糖、ウロビリノーゲン の異常、頻尿、血尿、排尿困難、遺尿 腎臓・ 泌尿器 耳鳴、月経異常、胸痛、ほてり、息苦しさ、 関節痛、手足のこわばり、嗅覚異常、鼻出血、 脱毛、咳嗽、体重増加、筋肉痛 その他 発疹、蕁麻疹、浮腫、かぶれ、痒感、血管浮 腫、多形紅斑 過敏症 動悸、血圧上昇、不整脈(房室ブロック、期外 収縮、頻脈、発作性上室性頻拍、心房細動) 循環器 好酸球増多、好中球減少、リンパ球増多、白血 球増多、白血球減少、単球増多、血小板増加、 血小板減少 血 液 口渇、嘔気、食欲不振、胃不快感、下痢、消化 不良、腹痛、腹部不快感、胃痛、口唇炎、便秘、 口唇乾燥感、嘔吐、味覚異常、口内炎、腹部膨 満感 消化器 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 テオフィリン 併用により、テオ フィリンの薬物動 態に変化はないが、 本剤の曝露量の増 加が報告されてい る。 機序は明らかでは ないが、本剤のク リアランスが16% 減少する。 リトナビル 併用により、本剤 の曝露量の増加(40 %)及びリトナビ ルの曝露量のわず かな変化(-11%) が報告されている。 リトナビルにより 本剤の腎排泄が阻 害される可能性が 考えられる。 中枢神経抑制剤、 アルコール 中枢神経系に影響 を与える可能性が あるため、中枢神 経抑制剤あるいは アルコールと併用 する際は注意する こと。 中枢神経抑制作用 が増強される可能 性がある。 ピルシカイニド塩 酸塩水和物 併用により両剤の 血中濃度が上昇し、 ピルシカイニド塩 酸塩水和物の副作 用が発現したとの 報告がある。 機序は明らかでは ない。 8
24 12 4 2 1 0 50 0 100 150 200 250 300 350 8 血漿中濃度 時 間 (ng/mL) (hr) セチリジン塩酸塩錠10mg「タカタ」 標準製剤(錠剤、10mg) 10mg(n=19) mean±S.D. 24 12 4 2 1 0 20 0 40 60 80 100 120 140 8 血漿中濃度 時 間 (ng/mL) (hr) セチリジン塩酸塩錠5mg「タカタ」 標準製剤(錠剤、5mg) 5mg(n=10) mean±S.D. 8. 臨床検査結果に及ぼす影響 本剤は、アレルゲン皮内反応を抑制するため、アレル ゲン皮内反応検査を実施する3~5日前より本剤の投与 を中止することが望ましい。 9. 過量投与 徴候、症状:本剤の過量投与により錯乱、散瞳、落ち 着きのなさ、鎮静、傾眠、昏迷、尿閉があらわれること がある。 処置:必要に応じ対症療法を行うこと。本剤の特異的 な解毒剤はなく、また本剤は透析で除去されない。 10. 適用上の注意 薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出 して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲に より、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起 こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告 されている。]
【薬 物 動 態】
1. 生物学的同等性試験1 ) セチリジン塩酸塩錠5mg「タカタ」 本剤と標準製剤(錠剤、5mg)をクロスオーバー法に より、健康成人男子10名にそれぞれ1錠(セチリジン 塩酸塩として5mg)を空腹時に単回経口投与し、投与 前、投与後0.5、1、1.5、2、4、8、12及び24時間 に前腕静脈から採血した。LC/MS/MSにより測定し たセチリジンの血漿中濃度の推移及びパラメータは次 のとおりであり、統計解析にて90%信頼区間を求めた 結果、判定パラメータの対数値の平均値の差はlog0.8 ~log1.25の範囲にあり、両剤の生物学的同等性が確 認された。 (mean±S.D.) 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体 液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。 セチリジン塩酸塩錠10mg「タカタ」 本剤と標準製剤(錠剤、10mg)をクロスオーバー法に より、健康成人男子19名にそれぞれ1錠(セチリジン 塩酸塩として10mg)を空腹時に単回経口投与し、投与 前、投与後0.33、0.67、1、1.5、2、4、8、12及 び24時間に前腕静脈から採血した。LC/MS/MSによ り測定したセチリジンの血漿中濃度の推移及びパラメー タは次のとおりであり、統計解析にて90%信頼区間を 求めた結果、判定パラメータの対数値の平均値の差は log0.8~log1.25の範囲にあり、両剤の生物学的同等 性が確認された。 (mean±S.D.) 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体 液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。 2. 溶出挙動2,3) 本剤は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められた セチリジン塩酸塩錠の溶出規格に適合していることが確 認されている。【薬 効 薬 理】
セチリジン塩酸塩は、抗ヒスタミン薬(H1受容体遮断薬) であるが、ロイコトリエン及びプロスタグランジンD2の遊 離抑制作用を併せ持つ。古典的な抗ヒスタミン薬と異なり、 抗コリン作用はほとんどない。また、ヒスタミンH2、ド パミン、セロトニンの各受容体に対する親和性は低く、中 枢神経系におけるヒスタミンH1受容体への影響が少ない とされる。 高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 9ページ(11/06/23) 判定パラメータ 参考パラメータ AUCt(ng・hr/mL) 1853.8±322.8 278.7±84.0 tmax(hr) t1/2(hr) Cmax(ng/mL) 0.9±0.4 7.4±1.1 1823.4±298.4 245.0±52.3 1.0±0.4 7.3±0.7 判定パラメータ 参考パラメータ AUCt(ng・hr/mL) 850.4±251.3 セチリジン塩酸塩錠 5mg「タカタ」 121.7±23.5 tmax(hr) t1/2(hr) Cmax(ng/mL) 1.0±0.5 6.6±1.5 853.0±249.9 標準製剤 (錠剤、5mg) 122.6±40.8 1.0±0.4 7.0±2.0 セチリジン塩酸塩錠 10mg「タカタ」 標準製剤 (錠剤、10mg) 9 製造販売
さ い た ま 市 西 区 宮 前 町 203 番 地 1
CTR 6 Cl N N H O CO2H ・2HCl 及び鏡像異性体【有効成分に関する理化学的知見】
一般名:セチリジン塩酸塩[日局] Cetirizine Hydrochloride 化学名:2-(2-{4-[(RS)-(4-Chlorophenyl)(phenyl) methyl]piperazin-1-yl}ethoxy)acetic acid dihydrochloride 構造式: 分子式:C21H25ClN2O3・2HCl 分子量:461.81 性 状:白色の結晶性の粉末である。 水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)に溶け にくい。 0.1mol/L塩酸試液に溶ける。 水溶液(1→10)は旋光性を示さない。【取扱い上の注意】
** 安定性試験4,5) 最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、60%RH、 36ヵ月)の結果、3年間安定であることが確認された。【包
装】
セチリジン塩酸塩錠5mg「タカタ」 PTP 包装:100錠(10錠×10) セチリジン塩酸塩錠10mg「タカタ」 PTP 包装:100錠(10錠×10) 500錠(10錠×50) 280錠(14錠×20)【主 要 文 献】
** 1)川島 享:高田製薬㈱社内資料(生物学的同等性) 2)高田製薬㈱社内資料(5mg:溶出性) 3)高田製薬㈱社内資料(10mg:溶出性) 4)高田製薬㈱社内資料(5mg:安定性) 5)高田製薬㈱社内資料(10mg:安定性)【文献請求先】
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下 さい。 高田製薬株式会社 学術部 〒331-8588 さいたま市西区宮前町203番地1 電話 048(622)2617 FAX 048(623)3065 高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 10ページ(11/06/23) 10 高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 11ページ(11/06/23)
高田製薬 改訂のお知らせセチリジン塩酸塩錠「タカタ」 12ページ(11/06/23)