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教科・領域教育専攻
吉語系(英語)コース
関 本 春 奈
1. 研究の目的と課題 平成20年3月に小学校学習指導要領が改訂 され、平成 23年度には小学校高学年で週 1 時間「外国語活動Jが必修化されることに なった。それを受けて教育現場では、着実 にそのための準備がなされている。その取 り組みの中で、いまだに文字の取り扱いに 関しての問題が未解決のままで残されてい る。小学校で、の英文字の学習に関しては、 すでに多くの研究がなされており、賛否両 論が展開されている。しかし、子どもの視 点からの研究は比較的少ないように思われ る。いまや、英語の文字は子どもを取り巻 く日常生活に深く入り込んでいる。その現 状を踏まえ、子どもがどの程度、英文字に 対して慣れ親しんでいるか、英文字学習に 対してどのような意識を持っているか、な どきちんと踏まえた上で、英文字の取り扱 いを考えてみたいと思うようになった。 2. 論文の概要 本研究の目的は、児童の英文字に対する親 密度、英文字学習に対する意識に関する調 査を行い、その調査結果及び文字学習に関 する理論的考察も踏まえて英文字の最適導 e 入時期、方法を検討する。 第1章では、本研究の動機、目的を述べ ている。指 導 教 員 伊 東 治 己
第2章では、まず文字学習の現状を捉える。 文部科学省による小学校英語(外国語)活 動における文字の取り扱いについて又小学 校英語活動で文字を使用する事に関しての 先行研究では文字使用については賛否両論 であり未解決のままである。文字を使用す るにしても、いつ文字を導入して、どのよ うに取り入れるのかなどの、具体的な指針 はほとんどない。英語活動での文字使用の 可否以前に、日常生活の中には既に英語の 文字は深く入り込んでいる。そのような現 状も踏まえ、子どもがどの程度、英文字に 対して慣れ親しんでいるか、英文字学習に 対してどのような意識を持っているか、な どきちんと踏まえた上で、英文字の取り扱 いについて考える必要があるのではない カ迫。 第3章では、身の回りにある英語の文字を 取り上げ、日常生活の中で子どもたちが英 語の文字に対してどの程度横れ親しんでい るかを調査した。調査する単語数は50語 とし、 1から 20まで、の単語はアルファベ ット読みをするもの、 21から 50までは 単語読みをするものとした。この調査から、 児童は日常生活の中にありふれている英文 字に対して少なくとも見たことはあり、さ らには英文字によっては読むことが出来る ものもあるということが分かつた。 -219一第4章では、外国語活動内で英語の文字 を取り入れるにあたっての子どもたちの英 語の文字学習に対する意識を調査した。ア ンケート用紙の構成は、 10のaffirmative statementに対して子どもたちの反応を四 件法で答えてもらうものであった。調査の 結果として、平均値(2.5)以上のものは 10 項目中 7項目であり英文字学習に対する意 識は比較的好意的であった。最も平均値が 高かったものは9.英語の文字がスラスラと 読めるようになりたい (3.65). で、あった。児. 童の中には英語の文字を読みたい、という 意識が高いことが分かつた。学年間比較で は、統計的に優位な差はなく、 5年生から でも段階を踏んで英語の文字学習を導入す ることは、必ずしも不可能ではないという ことが考えられる。これらの結果と考察を 踏まえると、今まで音声重視で行われてき た英語活動の中に英語の文字を使用するこ とは児童の興味・関心に沿っており、英語 の文字学習を導入することにより、児童の 興味をより活かせる授業案を組み立てるこ とが出来ると考えられる。 第