まずその出現率であるが, スクリーニングテストによれば 4.5% (42 人 ) の子どもが不器用であると診断され, さらに 14 人もの境界線児を加えると, その率は 6.1% になったと報告している スクリ-ニングテストでの不器用とされた子どもが, やはり教師による評定でも, 運動や行動の問題が

全文

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*1 広島大学大学院教育学研究科博士課程後期教育学習科学専攻

【研究ノート】

身体的不器用さに関する研究の現状報告

―アセスメントツールの視点も含めて―

高橋 哲也

*1 (2017 年 1 月 5 日受理)

1 はじめに

近年,保育現場をめぐって,「気になる子ども」 の 存在が度々取り上げられるようになってきた (たとえ ば,本郷・澤江・鈴木・小泉・飯島, 2003;久保山他, 2009)。「気になる子ども」の定義は明確ではないが, 何らかの障害があるとの医学的診断がない,年齢にふ さわしい子ども像から逸脱した部分がある,保育を進 める上で気になる点がある,特別な配慮を必要とする といった状態像だと理解されている(佐藤・高倉・広瀬・ 植草・中坪, 2006)。村井・村上・足立(2001)は,視線・ 表情,ことば,身辺自立,行動パターン,対人関係な ど,いくつかの観点を挙げ,保育者の気になる印象を 整理している。その1 つに,ぎこちない動作,すなわ ち不器用さが含まれている。不器用さは,片足跳びが できない,ハサミや箸が上手に使えない,靴のひもが 結べないなど,粗大運動や微細運動,日常生活での動 作の問題などを含む表現として用いられている。こう した不器用さは,年齢の上昇に伴って自然に消滅して いくものと考えられてきたが(中西, 1992),しかし 身体的不器用さを示す幼児のなかには,青年期以降に なってもなお,知覚や運動に困難が残されている者が いたことが報告されている(Cantel1, Smyth & Ahonen, 1994)。また身体的不器用さが,保育者の幼児への認 識を歪ませる要囚になっていたという示唆(増田・七 木田,2002) や,将来の「運動嫌い」につながるとい う指摘(深谷・及川・小川・猿田・吉野,2000)など もある。 また,不器用さを示す子どもに,低い自己肯定感 や高い不安感,対人的困難など心理社会的問題 がみ られることも知られている(Cantell & Ahonen, 1994; Schoemaker & Kalverboer, 1994)。さらにJongmans(1999) は,幼児期の不器用さが,身体的な問題の他に「でき ない」という失敗感と結びつくことによって情緒的な 問題を容易に引き起こすものと考えられると報告して いる。

2 身体的不器用さに関する研究

2-1 海外の研究 一般には日本語では「不器用」と呼ばれているが, 欧米では発達性失行(developmental apraxia),不器用 (clumsiness), 身 体 的 不 器 用(physical awkwardness)

などと研究者によって統一がなされていない。失行と は,自発的な運動の実行が不可能なこと,そしてそも そも,以前実行できたのに現在疾患のために不可能に なったというような症例などを説明するもので,自発 的な運動の実行が不可能な子どもを対象にした場合に は,「発達的」失行と呼ばれる。教育界では,それよ りもむしろ不器用(clumsiness),身体的不器用(physical awkwardness)が多く用いられている。 2-1-1 1960 年代 歴史的に見て,このような発達期にある子どもの 不器用(clumsy)という実態が報告されたのは,決 して新しくはなく1900 年代初頭まで遡ることがで きる。たとえば,Collier は,このような子どもを” congenitally maladroit(先天的な不器用)” と名づけ研 究対象にしたことが報告されている(Ford,1966)。身 体的不器用さは,協調運動(motor coordination) を必 要とする動作の獲得や遂行が,その子どもの生活年齢 や知的水準から予測される以上に著しい困難を示す (Ellis & Court, 1965)といった報告もある。

2-1-2 1970 年代 不器用な子どもの状態像に関する具体的で詳細な報 告は少ない(山口,1974)。なかでも Gubbay(1975) は実証的なデ-タより不器用児のパフォ-マンスに関 して報告している。対象は,8 歳から 12 歳までのオー ストラリアに在住する919 人の子どもから,独自なス クリ-ニングテスト,さらに教師,親による評定を用 いて不器用な子どもに関し多角的な分析をしている。

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まずその出現率であるが,スクリーニングテストによ れば4.5% (42人)の子どもが不器用であると診断され, さらに14 人もの境界線児を加えると,その率は 6.1% になったと報告している。スクリ-ニングテストでの 不器用とされた子どもが,やはり教師による評定でも, 運動や行動の問題が認められることが報告されてい る。なかでもスクリ-ニングテストで不器用と診断さ れた子どものうち,39%が極度に不器用であるとみな されている。一方,残りの61%はそれほど不器用で はなく,書字,敏捷性,あるいはスポーツにおいて問 題はないとみなされている。またGubbay のテストに よって不器用と診断されなかった子どもの中にも,教 師による評定によっては運動に問題があるとみなされ ものがいた。しかし不器用と診断された子どもを持つ 親の16%は,自分の子どもの動きがひどく不器用だ と述べていた。またそのなかの12%の親は,手指の 使い方が平均以下で,24%の親はスポーツをするとき に問題があると報告している。このような親に対する アンケ-トからは,不器用を引き起こすような特異な 生育歴を持った子どもは報告されなかった。 2-1-3 1980 年代 両親の許可を得た16 名に対して,標準化された 運 動 検 査 で あ るThe Test of Motor Impairment(Stott, Moyes & Henderson, 1972;以下 TOMI と略する)を実 施したところ,16 名の平均得点と,統制群のそれと の間に,有意な差が認められた。教師によって抽出さ れた16 名は,統制群と比較すると,明らかな運動・ 動作の不全を示しており,不器用であった。他に,教 師が回答したチェックリストとTOMI の結果との間 に,強い相関を示した研究もある(Lam & Henderson, 1987)。

Wall(1982)や Wall, Reid & Paton(1990)は,身体 的不器用さ(physical awkwardness)を示す子どもにつ いて,「知的な点や神経筋系に問題がみられず,他の 面では通常の能力であるが,文化的規範にかかわら ず,運動パフォーマンスの実行に不正確さを示す子ど も」と述べた。身体的不器用さは,協調運動(motor coordination) を必要とする動作の獲得や遂行が,その 子どもの生活年齢や知的水準から予測される以上に著 しい困難を示し,それが日常生活や学業を妨げている 状態を指す。ただし,脳性麻痺や筋ジストロフィー な ど の 身 体 障 害 が あ る 場 合 は 除 か れ る(American Psychiatric Association, 1994; Sugden & Wright, 1998; Walton, 1962)。 2-1-4 1990 年代 身体的に不器用な子どもには,歩行の遅れ,発話の 遅れ,自転車乗り学習の困難さ,行動上の問題,社会 的な問題,早期の学業上の困難さ,貧弱なボールスキ ル,失敗への対処の困難さ,微細運動の問題,低体力 などの特徴が見られ,男女比は3:1 で男児に多い。 そして,これらの発達的特徴を変数として身体的に不 器用な子どもを分類すると,医学的問題(神経症サイ ン,多動性,感覚問題)を示すグループ以外に,歩行 や発話などの発達の遅れを代表的な特徴とするグルー プや医学的な問題がないために早期に身体的不器用と 同定されないグループが見られる(Taylor,1990)。 Barkley (1995)は,注意に集中できなかったり身体 的不器用さを示している子どものなかには,遂行機 能(executive function)の発達が不十分だったり困難 がある者もいると述べている。身体的不器用さを示す 幼児は,教示内容は理解できていても,行動を修正 したり調節するなどの効果的に遂行する処理過程が 非効率だったため,成績の低下を招いていたといえ る。このことは,児童期における身体的不器用さが認 知一運動的要因の全般的な乏しさにより生じるとする Henderson & Hall(1982)の示唆を,幼児期について も裏付けているともいえる。

身体的不器用さに関しては,主に児童を対象とし て,認知的な要因との関連から運動スピード(motor reaction speed) が 検 討 さ れ て き た。Gallahue(1996) によれば,運動スピードとは,ある地点から他の地点 へできるだけ短時間に移動するための能力で,運動ス キルの質に関連する体力の一要素と考えられている。 子どもは,鬼ごっこなどの運動遊びを日常的に十分に 行うことにより,これを向上させると述べている。 また,発達性協調運動障害(以下,DCD)は,発達 遅滞,神経学的機能障害,そして,大脳半球での感覚 情報処理の不十分さに原因があると指摘されている。 中でも感覚情報については,ピンボードテストを用い て,身体的不器用な子どもは感覚情報の統合過程に問 題があると報告されている(Singmundsson,1998)。 2-1-5 2000 年代

Smits-Engelsman, Wilson, Westenberg & Duysens(2003) は,手先の動作の不全の原因として,感覚運動情報の 処理に関係するネットワークの脆弱さを挙げて,緻密 な実験を行って検討している。 運動協調性の障害の社会心理的影響は大きくDCD の子どもと若者では不安が高く自尊心が低い(Skinner & Piek, 2001)といった指摘や,DCD および,その 疑いの子どもたちは高レベルで社会性の問題がある (Dewey, Kaplan, Crawford & Wilson, 2002)といった報 告がある。社会心理学的影響・長期の困難の可能性・ 障害の罹病率(人口の6% と推定)を考慮すると有効 で早期の介入は欠くことができないと考えられている

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(Shannon,Nora & Angela,2007)。 2-2 日本の研究

不器用さを伴う障害として,「 中枢性協調障害」や 「MBD(= Minimal Brain Damage)」という障害名が 日本で知られるようになったのは,1970 年頃からで ある。例えば,茂木(1974)は,脳の損傷による中枢 性協調運動障害があるために正常な運動経験できなく て,その不自由さが固定化された,それが脳性麻痺で あると述べている。また脳性麻痺は,しばしば変化す る運動機能障害を示す症候群の総称であると臨床現場 ではコンセンサスを維持してきた(高塩・口分田・内 山,2005)。 2-2-1 1990 年代 山口(1992)は,雑誌『発達』の中で 「 不器用な子 への援助」と題した特集を組み,clumsy children の症 例を報告していた。不器用さに的を絞って書かれた日 本で初めての著作であるとされる『子どもの不器用 さ』が上述の宮原らによって出版されたのは1999 年 であった(宮地・辻井,1999)。一般的に , 子どもの 身体的不自由さは, 加齢と共に自然消失するといった 経験則のみでより楽観的に断定されたり, 環境や動機 づけによる生活結果の直接体験不足に一義的に原因を 帰す論(例えば 山中 , 1992)が未だ根強い。一方で , 宮原(1999)は M-ABC を使ったスクリーニング検査 を行い, 科学的根拠をもとに , 日本の子どもは , ボー ルスキルの性差を指摘し, 全体に女児の成績が良い傾 向が見られると報告している。 2-2-2 2000 年代 永松・松川・大井(2004)は,DCD の学習への影 響として, 眼球の協調運動の問題と読み能力について 言及し, 読みに問題がある子どもの半数以上に眼球の 協調運動の問題が確認されたという調査結果を紹介し た。さらに, このような協調運動における問題が 2 次 的に自己認知や社会的有能感の低下を生じさせるとい う報告もあり, 一人ひとりに応じた心理教育的援助の 必要性が大きいと考えると述べている。それ以降は, 教育現場での発達障害への関心の高まりを背景に実証 的研究の報告が相次ぐようになってきた。小谷・小原・ 平野・瓜生・大山(2009)が,幼児期の不器用さと乳 児期の運動発達との関係について検討し,不器用さの 2 類型を報告したのも,発達障害児の早期発見という 関心からであった。保育や教育の場で,ケンケンやス キップが年齢相応にできない,5 歳児でも箸がうまく 使えない,手先が不器用で着脱に時間がかかるなど, 身体的不器用さの指摘は枚挙に暇がない(例えば,井 口,2000,郷間英世・郷間安美子・川越,2007 など)。 伊藤・原田・小林(2008)の研究では,不器用さを示 す子どもは,身体運動面においてだけではなく, 生活 行動面においても,学習環境,教育カリキュラム,経 験からも考慮した支援が必要であり,そのために,子 どもを全体的にとらえ,子どもを取り巻く環境から働 きかけていくことのできる具体的な支援 が必要であ ることを明らかにした。「鉛筆が削れない」「雑巾が絞 れない」といった不器用さが指摘される他,「牛乳パッ クが開けられない」「両足跳びができない」など子ど もの姿を「気になる子ども」の一側面としてとらえて いる(井口,2000)。 2-2-3 2010 年代 森(2012)は,DCD 児への治療的介入としては , 国内で従来から主流であった感覚統合療法が代表す るような, 運動の基底となるプロセスでの欠陥に働き かけるアプローチに加えて, 海外で広まりを見せてい る,DCD 児が自ら結果を選択し動機付けさせることを 重視するような結果志向型アプローチに二分される。 DCD 児の支援においては , 心理社会的側面からの理解 と援助が重要であり,DCD 児の発達と生活史を縦断 的な視野で支援できる人材育成を含めた支援資源の充 実が今後の結果であると述べている。瓜生・浅尾(2013) も指摘している通り,子どもの生活技術の獲得やのち の運動能力を問題にする上でも,また,発達障害児等 への保育を考える上でも,幼児期の身体的不器用さに ついて関心が高まりつつある。また,定型発達の子ど もたちの中にも学習面の遅れや仲間に理解されないな ど,仲間との関係や学級において不適応を示している 子どもたちが存在する。藤井(2016)は,DCD 児の 運動場面で「その子に合った指導」をしたことで参加 行動が変容したことを報告しており,DCD 児への指 導として,指導者の結果の提示方法や不器用であるこ とが気にならない関わり方によってDCD 児の不器用 さによる「ごまかし,ふざけ行動」といった参加行動 が変容するのではないかと報告している。

3 学校教育現場の現状

学校教育の中で,身体的不器用さを示す子どもの困 難さとして運動発達障害や構音障害の原因として協調 運動の問題が重要であるだけでなく,基本的な生活習 慣の習得が遅れたり,学習や様々な活動への拒否感の 原因として協調運動の問題が潜んでいるという指摘が ある(宮地・辻井,2008)。日本においては,明白な 運動障害がなく,知的な障害がなかったりもしくは軽 度でかつこのような身体活動困難を示す子どもについ て,麓・佐藤(1997)が指摘するように,体育を始め 発達や教育,保育の問題としてはほとんど顧みられて

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こなかった。DCD の主たる症状である動作の不器用 さも,経験不足や個人の気質の問題として一義的に扱 い,発達の問題として取り上げない傾向さえうかがえ る(増田,2008)。また,増田(2012)は次のように 述べている。発達臨床領域では,個人の抱える問題を 人的環境を含んだ日常生活の中で理解し,支援してい くことが求められる。不器用さに支援など必要ないと 考える教師も少なくなく,今日の日本では運動遂行が 不全であるために苦しんでいる子供に光を当て,彼ら の抱える困難さに関して,一般に広く理解を得ること が必要である。 さらに宮崎他(1995)は,通常学級に在籍し,教科 学習や 日常生活の様々な場面で困難を示す子どもに ついての調査では,「判読しにくい乱雑な文字を書く」 「リコーダーで学年相当の曲を演奏することが難しい」 「はさみを使い,直線や曲線に沿って紙を切るのが難 しい」といった手指の操作にかかわる微細運動,「ス キップができない」といった粗大運動の困難さの例を 報告している。「ボタンかけ」「はさみの使い方」といっ た手指の操作に関する困難さについては,教師を対象 としたアンケート調査の結果でも,学年進行とともに 不器用さが減少したという報告がある(永松・松川・ 大井, 2004)。これに対して,同調査において「ボー ルゲームが苦手」「鉄棒が苦手」「マット運動が苦手」 といった粗大運動の問題は,学年が上がるにつれて顕 在化する傾向が見られた。このような不器用さを持つ 子どもたちの運動領域スキルにみられる困難な程度が 著しく,そのため日常生活や学業において明確に支障 となっており,またそれらが生活経験不足では説明で きないような不器用さについて,その支援の必要性が 日本でも次第に議論されるようになってきた(増田, 2013)。 また,不器用に関する先行研究の多くが,5 歳か10 歳までの間に,「適切な指導」を受ければ,不器 用さを低減または消失させると述べている(七木田, 2013)。七木田は,そのため,身体的不器用さを早期 に発見し,彼らを支援することが必要である。例えば, 難しい身体運動でなく,ムーブメント教育 のような 軽運動で自然に友だちとのつながりやコミュニケー ションの場面が作れる活動が必要である。 また,彼 らの身体運動面だけでなく,生活,行動面,心理面に も配慮した活動も必要であるとも述べている。つまり, 子どもの社会性,コミュニケーションをも配慮した活 動を行うこと,不器用さを示す子どもが目立ってしま うような活動ではなく,自分のペースで,様々な活動 に参加することができる活動を準備すること,どの子 どもでも楽しみながら活動できる遊びの要素を持った 活動を設定することの大切さが考察できる。したがっ て,幼児期・児童期における身体的不器用さは,子ど もの発達における重要な問題として考えるべきであろ う。しかしながら,わが国では身体的不器用さに関す る研究はごくわずかしかみられない。

4 身体的不器用さのアセスメント

ツールの現状

4-1 海外のアセスメントツール DCD の診断の道具の一つとして海外で標準化さ れ た 検 査 法 の1 つ に Movement Assessment Battery for Children( 以 下, M -ABC) が あ る。M-ABC は, Henderson & Sugden(1992)によって開発された 4 ~ 12 歳の子どもを対象とした検査法である(辻井・宮原, 1999)。日本では,宮原らが初めてこの方法による研 究を発表した(Miyahara et al., 1998)。検査は,①手先 の器用さ,②ボール・スキル,③静的・動的バランス の3 領域から構成されている。対象年齢は 4 つの年齢 層に分けられており,第1 年齢層(4 ~ 6 歳)が幼児 を対象としたものである。近年,日本でもこの検査法 を取り入れた研究が増えてきているが,標準化の試み が未だ続けられている段階であり(増田,2008),検 査道具の規格等が明示されて報告されているとも言え ない。 M-ABC を使用した研究やその紹介も増えている(北 澤・ 花 井,2001; 増 田 他,2002)。 田 中(2007) は, 近年の幼児の身体・運動能力の変化を捉えるためにこ のテストとほぼ類似した実技項目からなるMovement Skills Test Battery に依拠して,同一結果を使用して 1990 年値と 2007 年値とを比較し,成績の低下傾向を 明らかにした。中でも手先の協応性やバランス能力 に関する能力の低下が顕著であり,「片足バランス」 などが17 年間で著しく成績が下降していた。また, 不器用さに焦点を当てたわけではなかったが,郷間 (2003)は,発達検査の改訂標準化の作業の中で,現 代の子どもは20 年前の子どもに比べて発達全般が遅 くなってきていることを指摘し,特に図形模写をはじ めとする「描画」の項目において通過年齢が著しく遅 れてきていることを報告している。また,鈴木(2000) は,三角形の模写を指標として,その遅れが睡眠時間 の短さから説明されるとした研究を発表し,マスコミ でも取り上げられ話題となった。三角形の模写の遅れ を単一の要因から説明するのは早計かもしれないが, 郷間も指摘しているように,この20 年間に見る描画 の遅れが,子どもたちの生活習慣や生活環境の変化に 影響されて進行していることは否定できないことであ

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ろう。 渋谷(2008)は,4 歳から 6 歳までの保育所児・幼 稚園児94 名を対象にし,不器用さの問題と心理社会 的問題との関連を実証的に示した研究として注目され た。結果としては,M-ABC を実施し,保育者評定に よる問題行動との関連を調べた。その結果,M-ABC のチェックリスト−実技テストとは別に用意されてい る,指導者による5 種類の評定用紙−のうち,セクショ5 の質問紙によって担任保育者に尋ねた行動的問題 (「 落ち着きのなさ」「消極性」)に関して,協調運動 遂行度との関連が示された。そして,協調運動遂行度 を説明変数として 「 落ち着きのなさ」「消極性」を説 明する重回帰式を示すなど,包括的な結果が示されて いる。しかし,紙幅の制約からか,実技項目成績の分 布や協調運動に予想される性差への言及がない。協調 運動の遂行度と行動的問題との関連を示す重回帰式の モデルも提案されているが,3 年齢全体を正規分布と 仮定して分析を行っているため,年齢の影響が統制さ れていないことが,身体的不器用さから行動的問題が 説明できるとして呈示されたモデルの解釈を難しいも のにしている。また,もともとM-ABC は DCD の診 断用に開発されたものであるから,一般幼児の発達を 検討するツールとして見た場合,結果の種類・難易度 やその得点化と分布が妥当だったのかといった方法論 的上の問題についても言及されていない。

Wilson, B.N., Kaplan, B.J., Crawford, S.G., Campbell, A.,& Dewey, D.(2000)は,教師や保育者評定とし て位置づけられた M-ABC チェックリストが設問数 の 多 さ な ど か ら 批 判 さ れ た こ と を ふ ま え, 項 目 数 を 減 ら す な ど し て 新 た に Developmental Coordination Disorder Questionaire(以下, DCDQ)を開発している。 DCDQ は当初学童期を対象に作成されたが,例えば Schoemaker et al.(2005)によって,オランダの 4 ~ 8 歳児にも適用可能だったことが報告されるなど,幼 児への拡大適用の可能性も示唆されている。2007 年 にはDCDQ-07 なる改訂版が公開されたが,これはさ ら に項目数を 17 項目に減らし,かつ評定項目も生活 に 密着するよう工夫されている。現在 DCDQ は 10 か国以上に翻訳され,ヨーロッパのISR-DCD のメン バーを中心に作成された国際ガイドライン(Blank R, Smits-Engelsman B, Polatajko H, Wilson, P.,2012)で最も エビデンスのある評価尺度として推薦されている。

そ の 他 に, 現 在 複 数 の 国 際 共 同 研 究 に よ り, M-ABC2 チ ェ ッ ク リ ス ト(Henderson, S.E., Sugden, D.A. & Barnett, A.L.,2007)DCDQ と の 相 関 が 確 認 さ れ て い る 保 育 士・ 教 師 用 のMotor Observation Quetionnaire for Teachers(以下,MOQ-T)(Schoemaker

M.M., Flapper, B.C., Reinders-Messelink, H.A., Kloet, A.d.(2008),保育所・幼稚園などでの早期の気づきと 支援のためのLittle Developmental Coordination Disorder Quetionnaire(Little DCDQ)(Rihtman T, Wilson BN, Parush S.,2011),青年から成人を対象とする Adult Developmental Coordination Disorder Questionnaire/ Dyspraxia(ADC)(Kirby et al.,2010)などが存在する。 4-2 日本のアセスメントツールの現状 研究や医療分野の領域では,不器用さを運動の円滑 な遂行を妨げる個人の要因であるとみなし,運動検査 や神経学的検査の成績が一定の水準以下である場合, そこに何かの障害があると考え,こうした概念的枠組 みは,研究結果を共有したり,支援の必要性を示した りする際には有用であり,明確な基準作りが求められ, 推進されてきた(渋谷,2013)。 現在,わが国でも,子どもの実態や指導法を含めた 教育的な対応が試みられ,それと関連して各種のスク リーニングテストや行動チェックリストなどが作成さ れつつある。しかし,これらは外国で作成されたもの を日本に合うように応用したものや,数少ないデータ や先行研究から導かれたものが多く,日本の教育 場や,児童の支援に向けた信頼性のあるものが少ない のが実情である。 伊藤他(2008)は,身体的な不器用さの兆候は生活 年齢が低いほど顕著に現れる(太田他,2001)ことから, 通常学級低学年のレベルの実用を考えた項目内容,特 別支援学級にも適用できる項目内容の選定をし,アセ スメントツールIESA(Individualized Education Support Assessment)の開発を行った。この IESA の項目は, 是枝・永松・安藤・小林(1997)が,作成した LD 児 のためのスクリーニングテストCCST(Clumsy Child Screening Test)を参考にした。IESA の今後の検討結 果としては,対象年齢が小学校低学年と限定されてお り活用範囲が狭いこと,項目に対する評価の基準を含 めた細かな評定マニュアルが曖昧であること,項目ご とに該当率が異なり,その幅にばらつきが見られるた め,結果の処理に際して得点かをどのようにいって 行っていくかなど標準化に向けた結果が多く残ってい る。 松原(2012)は,運動面の困難さに気づかず,支 援が遅れてしまうと, コミュニケーションや情緒,行 動上の問題など日常生活 全般に影響してしまうため, 自信をなくし自己イメージや自尊心の低下をもたら す。失敗体験が多いため,何かにチャレンジする事へ の苦手意識が育ち消極的な態度になる。また,運動面 の困難は周囲に理解されにくいことが多く,本人には かなりのストレスになっていることが多い。まわりか

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らのいじめやからかいの対象になることもある。そ のため,DCD などを背景とした運動面の困難が疑わ れる場合は,早期発見,早期支援が大切である。早 期発見,早期支援には適切なアセスメント(実態把 握)が必要である。しかし,動きの要素は多面的であ り,複合的である。また,困難の背景も多様であるこ とが推察されるため,アセスメント(実態把握)も 様々な視点から実施する必要があると考える。例え ば,学校や家庭から情報を収集したり,子どもの動き を観察しチェックリストを作成したり,運動能力の検 査を行ったりする。その上で子どもの抱える,運動の 困難さの背景を解釈することが大切である。運動面の 困難さを把握するためには 新体力テストのような体 力・運動能力の測定以外に協調運動能力の測定が必要 である。協調運動能力の測定には協調運動に関する チェックリストや神経学的ソフトサイン,指模倣テス ト,随意運動発達検査,神経心理学の観点から開発さ れたMovement Assessment Battery for Children (M-ABC) (Henderson & Sugden 1992, 増田・七木田,2002), the McCarron Assessment of Neuromuscular Development (MAND), Bruininks-Oseretsky Test of Motor Proficiency BOTMP), Developmental Coordination Disorder Questionaire (DCDQ) などがある。上記の測定用具を 参考に作成された,Clumsy Child Screening Test(CCST) や Individualized Education Support Assessment (IESA) などの評価法も存在する。M-ABC,MAND,BOTMP は広い空間や道具が必要であり,日本での標準化がな されていないため,学校現場で簡易的に用いることは 難しいと思われる。DCDQ は質問紙であり,項目数も 少なく,評価の内容も 生活に関係したものとなって おり,M-ABC など他の検査との相関性が高いことか ら,米国ではよく使用されている検査バッテリーであ る。一方で,知的障害児の基本運動を評価するツール は少なく,随意運動発達検査を対象年齢より上の児童 生徒に適用させた研究(池田・佐藤,1991)や,基本 運動に着目したアセスメントシートの開発(勝二・田 村,2011)などが見られるが,現場では特別支援教育 を担当する教員が主観的な観察や日常的なエピソード 抽出によって行われることが多いと思われる。 そこで,松原(2012)は,学校現場において教員が 日常的な観察および 簡単な運動テストによって子ど もの運動発達,協調運動の困難さ,さらにはDCD の 可能性などの実態把握ができるようなチェックリスト を作成した。運動発達チェックリストは,精神年齢が 低い児童においては随意運動発達検査(躯幹・上下肢) と相関性があり,どちらの検査においてもスクリーニ ングが可能であったが,精神年齢が比較的高い児童で は,随意運動発達検査(躯幹・上下肢)で見いだすこ とのできなかった協調運動の困難さを運動発達チェッ クリストによって見つけることができた。この点につ いては,精神年齢5 歳以下では随意運動発達検査(躯 幹・上下肢)と運動発達チェックリスト得点に強い相 関があり,6 歳以上では相関が弱くなるという結果が 示されていた。これらのことから運動発達チェックリ ストは 知的障害のある児童(6 歳~ 12 歳)の粗大運 動の発達に関するスクリーニングテストとしてある程 度有効であることが示唆された。 日本では,増田(2008)が,DCDQ についても日本 の幼児に実施を試み,検討した。なおこの研究では改 訂版の日本語訳を用いている。DCDQ は,5-15 歳を 対象とし,日常動作に関係 する 15 項目を回答する。 具体的には,ボールを投げる・ ボールを捕る・ボー ルなどを打つ・ひもなどを跳び越える・走る・考えて 動く,の6 項目で構成される「動作における身体統制」, 速く書く・正確に書く・努力 やプレッシャー(を感 じやすい)・(はさみなどを使って)切る,の4 項目で 構成される「微細運動」,スポーツを好む・新しいス キルを学習する・より素早く有能にできる・店で商品 などを乱暴に扱う・疲れやすい,の5 項目で構成され る「全般的協応性」の3 領域である。いずれの項目も, 具体的な行動を記しているため,保護者などの記入者 がイメージしやすいことが DCDQ の長所であるとい える。回答は,1(全く困難はみられない)から 5(非 常 に多く困難がみられる)の5段階によるリッカー ト尺度で得点が設定されている。得点が高いほど困難 が高くDCD が疑われることを意味しており,得点幅 は最低が15,最高が 75 点となる。なお幼児期に相当 する5 ~ 7 歳児においては,46 点以下は要観察(suspect DCD),47 点以上だと困難(probably DCD)と評価さ れる。

5 まとめ

5-1 身体的不器用さに関する海外の研究 身体的不器用さに関する海外の研究をおおよそ10 年ごとに概観したが,例えば以下のように区分するこ とも可能であろう。各年代のキーワードを示してみた。 まず, 発達期にある子どもの不器用(clumsy)という 実態が報告されはじめ,身体的不器用さは,協調運動 (motor coordination) を必要とする動作の獲得や遂行 が,その子どもの生活年齢や知的水準から予測される 以上に著しい困難を示すことを認知しはじめた1960 年代までの「協調運動の困難さ」,実証的なデ-タよ り不器用児のパフォ-マンスに関して報告が増え,独

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自なスクリ-ニングテスト,さらに教師,親による評 定を用いて不器用な子どもに関し多角的な分析を始め た1970 年代までの「スクリーニングテストの開発」, 身体的不器用さは,協調運動(motor coordination)を 必要とする動作の獲得や遂行が,その子どもの生活年 齢や知的水準から予測される以上に著しい困難を示 し,それが日常生活や学業を妨げている状態を指すと いった報告が増えた1980 年代までを「子どもの困難 さ理解」,身体的不器用さとは,歩行の遅れ,発話の 遅れ,自転車乗り学習の困難さ,行動上の問題,社会 的な問題,早期の学業上の困難さ,貧弱なボールス キル,失敗への対処の困難さ,微細運動の問題,低体 力などの特徴が見られ,男女比は3:1 で男児に多い など子どもの困難さが認識し始めた1990 年代までの 「不器用さを持った子ども支援の視点」,運動協調性の 障害の社会心理的影響は大きく発達性協調運動障害の 子どもと若者では不安が高く自尊心が低いといった指 摘や,発達性協調運動障害およびその疑いの子どもた ちは高レベルで社会性の問題があるといった報告が増 え始めた2000 年代までの「子どもの社会性・自尊心 の獲得の視点」である。とりわけ1990 年代の変化は, 子どもの発達上の結果をどのように支援していかなけ ればならないのか社会問題として取り上げられるよう になった結果とみることができる。DCD の診断の道 具の一つとして海外で標準化された検査法の1 つに Movement Assessment Battery for Children(M-ABC)が 発表されたのもこの時代である。また,DCD 研究が 進化し,多くの子どもたちを支援することの必要性が 確認された時代に移行し始めたことを意味していると も考えることができる。 5-2 身体的不器用さに関する日本の研究 身体的不器用さに関する国内の研究をおおよそ10 年ごとに概観したが,例えば以下のように区分するこ とも可能であろう。各年代のキーワードを示してみ た。日本のDCD 研究は ,1970 年代の脳の損傷による 中枢性協調運動障害があるために正常な運動経験でき なくて,その不自由さが固定化された,それが脳性麻 痺であるとされた臨床現場での誤ったコンセンサスか ら始まったと推論できる。その後, 子どもの身体的不 自由さは, 加齢と共に自然消失するといった経験則の みでより楽観的に断定されたり, 環境や動機づけによ る生活結果の直接体験不足に一義的に原因を帰す論が 未だ根強かった1990 年代までの「自然消失論の視点」, 不器用さを示す子どもは,身体運動面においてだけで はなく,生活行動面においても,学習環境,教育カリ キュラム,経験からも考慮した支援が必要であり,そ のために,子どもを全体的にとらえ,子どもを取り巻 く環境から働きかけていくことのできる具体的な支援 が必要である報告が増えた2000 年代までの「実証研 究の視点」, 定型発達の子どもたちの中にも学習面の 遅れや仲間に理解されないなど,仲間との関係や学級 において不適応を示している子どもたちが存在するな どの報告が増えた2010 年代までの「早急な介入支援 の必要性の視点」である。とりわけ2000 年代の変化は, 保育の現場を中心に子どもの発達上の結果が明らかに なりアセスメントのためのツールに必要性や具体的な 介入指導の必要性が唱えられ始めた大きな変革期だと みることができる。また,国内おいても,DCD 研究が 進化し,多くの子どもたちを支援することの必要性が 確認された時代に移行し始めたことを意味していると も考えることができる。 5-3 日本の教育現場の現状 学校教育の中で,身体的不器用さを示す子どもの困 難さとして運動発達障害や構音障害の原因として協調 運動の問題が重要であるだけでなく,基本的な生活習 慣の習得が遅れたり,学習や様々な活動への拒否感の 原因として協調運動の問題が潜んでいるという指摘が ある(宮地・辻井,2008)。つまり,子どもの社会性, コミュニケーションをも配慮した活動を行うこと,不 器用さを示す子どもが目立ってしまうような活動では なく,自分のペースで,様々な活動に参加することが できる活動を準備すること,どの子どもでも楽しみな がら活動できる遊びの要素を持った活動を設定するこ との大切さが考察できる。したがって,幼児期・児童 期における身体的不器用さは,子どもの発達における 重要な問題として考えるべきであろう。しかしながら, わが国では身体的不器用さに関する研究はごくわずか しかみられない。 5-4 アセスメントツールの現状 身体的不器用さのアセスメントには,協調運動能 力の測定が不可欠であり,協調運動に関するチェッ クリストや神経学的ソフトサイ ン,模倣テスト,随 意 運 動 発 達 検 査, 神 経 心 理 学 の 観 点 か ら 開 発 さ れ た Movement Assessment Battery for Children (M-ABC) (Henderson & Sugden 1992, 増田・七木田,2002), the McCarron Assessment of Neuromuscular Development (MAND), Bruininks-Oseretsky Test of Motor Proficiency (BOTMP), Developmental Coordination Disorder Questionaire (DCDQ) などがある。上記の測定用具を 参考に作成された,Clumsy Child Screening Test(CCST) や Individualized Education Support Assessment (IESA) な ど の 評 価 法 も 存 在 す る。 た だM-ABC,MAND, BOTMP は広い空間や道具が必要であり,日本での標 準化がなされていないため,学校現場で簡易的に用い

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ることは難しいと思われる。

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