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(1)

津田沼校舎の正門を入って歩き始めると、建築工事を待 っている空き地が目に留まる。整地された場所は新しい建 物が地図の上に描かれるキャンパスである。 1 年次入学と同時にキャンパスガイドという冊子が配ら れる。オープンキャンパスという行事も各大学で定着して いる。キャンパスライフという言葉も目新しいものではな い。しかしキャンパスは大学に籍をおく者に取ってかけが えのないものであることは確認しておきたい。一人ひとり がキャンパスで何かを身につけ何かを育てるからだ。 1966 年、私は津田沼キャンパスに籍を置いた。生産工学 部という新しい学部の息吹が満ちていた。現在の 14 号館 が本館で、この建物はアメリカの建築雑誌に掲載されたと いう評判だった。キャンパスを彩っていたのは木造校舎だ った。校舎といっても旧軍隊習志野騎兵旅団の兵舎を転用 したものだったが、食堂も製図室もサークル部室も木造だ った。このキャンパスが現在大久保商店街に胸像が置かれ ている秋山好古で有名になるとは知らなかった。 先日、卒業生が訪ねて来た。NHK ドラマで秋山好古の ことを見てファンになったという。自分が学生時代を過ご したキャンパスが、そのあこがれの人が過ごした場所であ るということで意気揚々だった。そして商店街の胸像の前 で記念撮影をした。その時ドラマで秋山好古を演じた俳優 と胸像とがあまりにかけ離れていることに気が付きがっか りして帰っていった。 ともあれ私たちより若い世代が私たちより古い時代のこ とでこのキャンパスと結び付いている。動かしがたい土地 に刻まれた出来事が、同じ土地に関わった人の心に入り込 んで行く。 木造校舎は次々と鉄筋コンクリートの校舎に建て替えら れ新しい校舎もできた。キャンパスの奥に運動場が整備さ れた。そこで毎年行なわれた研究室対抗野球大会は多いに 盛り上がった。研究室の思い出アルバムをひろげてみると 写真から当時の雰囲気がただよってくる。同級生との学生 時代が再現される。 その運動場も今は駐車場となっている。野球で湧いたキ ャンパスは記憶の中のものとなってしまった。しかし優勝 してバカ騒ぎした仲間達とは今もその思い出で盛り上がる ことができる。 キャンパスに体育館ができた。プール開放日を楽しみに する学生が増えた。泳いだあとの懇親会をカッパ会といっ ていた。研究室でもめ事があると、先輩が冗談半分に「お い、体育館の裏で話そう」などと言っていた。キャンパス には表と裏がある。 そのキャンパスの裏門の近くに建築工学科が入る 5 号館 ができた。ワークステーションと名付けた 4 階の大部屋は 卒業研究の締め切り間際になると、1 年生から 3 年生まで 手伝いに入って徹夜が続く。卒業生の思い出話に一番出て くるのが卒業研究の出来事である。このようは活気のある 場所ができ、裏門からの出入りも多くなってキャンパスの 裏は裏とは言えない状態になった。もちろん体育館の裏も なくなった。一つの建物が状況を一変させてしまった。 こんなに建物が建つとは学生時代は知らなかった。自分 の記憶にあるキャンパスは自分そのものの風景で現況とは かけ放れている。学生時代という限られた時間の記憶とと もに生きている自分がいる。 キャンパスは大勢の人を抱えている。様々な趣味や主張 を持った人がいる。こんな人たちと巡り会うとは、こんな 人がいたんだ、思いがけない出会いが待っている。チャン スは突然やってくる。いままで予想もしなかったことが起 きる。それを受け止め、育くむのがキャンパス。素のまま の自分を受け止めてくれるのがキャンパス。そんなキャン パスがあることをおそらく新入生は知らないだろう。しか し卒業アルバムには間違いなく自分を育てたキャンパスが 登場する。 キャンパスの 2010 年度が始まろうとしている。その成 り行きは誰も知らない。しかしキャンパスが学生時代のよ りどころであることに違いはない。学生の一番の居場所は キャンパスなのだ。 (教授 建築計画学)

K I Z U K U

2010.03.04VOL.34NO.1 日 本 大 学 生 産 工 学 部 建 築 工 学 科 教 室

巻頭言

キャンパスライフ

浅 野 平 八

(2)

サブストラクチャ疑似動的実験を適用した地盤

−建築物の動的相互作用に関する研究

神田研究室  外山 義行

修士論文

金 井 賞

(3)
(4)

空気流体中で応答する三次元正方形角柱の発振風速推定に関する研究

(付加質量効果に基づく推定)

神田研究室  西 将志

修士論文

斎 藤 賞

(5)
(6)

平成 21 年度修士論文題目

日本大学大学院生産工学研究科建築工学専攻

氏   名

学位論文題目

五十嵐 一 博 池 田 芳 弘 石 田   憲 岡 田   瞬 加 藤 尚 裕 小 林 麻梨菜 佐々木 義 幸 佐 藤 裕 介 里 見 慎 拓 杉 田 万里子 強 矢 大 輔 副   慎太郎 高 橋 英 孝 高 橋 史 憲 土 屋 敬 宣 外 山 義 行 豊 永 悠 一 西   将 志 早 川 貴 子 古 川 裕 介 細 尾   敦 松 本   究 御子柴 信 也 八 島 健 介 桝 田 伸 幸 山 沢 政 行 渡 邊 貞 文 堤   和 樹 街路犯罪発生空間の特性に関する調査・分析(千葉県浦安市・流山市・船橋市のひったくり犯罪を例として) 応力法による立体トラスの幾何学的非線刑解析に関する研究(一般逆行列の応用) 立体造形に用いる成形素材の開発に関する実験的研究 コミュニティ施設の複合事例にみる指定管理者制度導入の効果 韓国自冶センターと千葉県青年館の転用事例にみる整備実態の比較 阿佐ヶ谷住宅の建替え計画経緯に関する研究 集合住宅の付属部材に作用する風力及び圧力特性に関する研究 歴史的街区における空間構成及び空間変容に関する研究(京都市中京区における街並みの変化とコミュニティ形成) 漁家の分布構成による漁業地区内の環境特性に関する研究(福岡県福岡市・北九州市の事例) 地域集会施設における飲食交流の実態に関する研究 建築における空間の連接手法に関する研究(アルヴァロ・シザの作品を例として) 千葉県東葛地域における土地利用変化要因の抽出とその指標化(沿岸域と内陸部の比較・考察) コンクリートの塩化物イオン浸透性およびその評価方法に関する研究 地震観測データに基づいた建築物の振動解析用モデル推定に関する研究 中低層建築物のパッシブ制震ダンパー配置法に関する研究 サブストラクチャ疑似動的実験を適用した地盤−建築物の動的相互作用に関する研究 インデックスのネットワーク化による設計知識の検索手法に関する研究(パタン・ランゲージを対象として) 空気流体中で応答する三次元正方形角柱の発振風速推定に関する研究(付加質量効果に基づく推定) 震災時における知覚情報の心理的評価と避難行動の意思決定に関する研究 応力法による平面骨組の幾何学的非線形解析に関する研究(一般逆行列の応用) 木造住宅の簡易な耐震診断法に関する研究 沿海集落の空間構成に関する研究(沿海集落における水廻りの配置特性) 地下コンクリート打継ぎ部の水密性試験方法に関する研究 沿海集落の空間構成に関する研究(沿海集落における緩衝空間の配置特性) 住宅におけるステンレス・シンクの技術開発に関する歴史的研究 戸建住宅地における住民の街並景観意識についての調査・分析(ワークショップにおける街並形成シミュレーションを通して) タイ・バンコクにおける街路空間の特性に関する調査・分析(スクンビットエリアのソイに接続する袋小路(ソイタン)を対象として) 東京湾沿岸域における商業施設の空間的立地特性に関する研究

(7)

平成 21 年度の卒業設計審査会は平成 22 年 2 月 10 日 (水)、卒業論文審査会は平成 22 年 2 月 12 日(金)に津田 沼校舎の体育館で開催された。 審査方法は昨年度と同様、各コースの全作品・全論文 を一堂に会して展示し審査する全体審査であり、専任教 員および非常勤講師の先生方の記名投票により各賞を決 定した。 卒業設計審査会には 88 作品、卒業論文審査会には概 要提出(2 月 8 日)に間に合った 62 題が出展された。なお、 事前エントリー(1 月 30 日)は卒業設計が 94 作品、卒業 論文が 64 題であった。 卒業設計展・卒業論文展 卒業設計審査会・卒業論文審査会に伴い、成果を広く 発表する場として卒業設計展・卒業論文展が企画され、 本年度は津田沼校舎体育館を会場として、卒業設計展が 平成 22 年 2 月 11 日(木)、卒業論文展が平成 22 年 2 月 13 日(土)に開催された。なお、広報活動の一貫として近隣 の高校 360 校に案内状を送付している。 卒業設計展には 89 作品、卒業論文展には 64 題が展示 された。来場者は一般: 104 名、学生: 164 名、合計 268 名の多くの方々にご来場を頂いた。 学生生活 4 年間の集大成として、卒業する学生の全作 品を関係各位にご高覧いただくと共に、学生のご家族の 方々の来場も多く、加えて大学院生と学部学生またご来 場いただいた卒業生を交えた様々な交流・意見交換の機 会としても有意義な展示となった。 (文責:准教授 川島晃) 卒業設計審査会 体育館を会場にして開催された平成 21 年度の審査会 には、事前に 3 コースから 94 作品のエントリーがあった が、審査会当日(2 月 10 日)の受付および搬入締め切り時 間に間に合った 88 作品を審査対象とした。第一次審査 は 10 時から正午まで行われた。審査に当られた各先生 (専任 21 名、非常勤 23 名)に記名投票により 8 作品選出 していただき、集計結果得票数の多い順に 15 作品を二 次審査対象作品とした。 13 時から開始された二次審査は、公開審査とし作者自 身による 5 分間のプレゼンテーション、および 3 分間の 質疑応答による審査が行われた。 熱気と緊張感にあふれた二次審査は 4 時前に修了し、 審査員の先生方の記名投票(持ち点制)により 3 作品を選 出、集計結果上位得点 8 作品を受賞作品とし、桜建賞 2 点、UIA 記念賞 1 点、建築工学科デザイン賞 5 点が得票 順に決定・発表された。 卒業設計は、本学科建築教育の成果を反映したもので もあり、テーマ性、創造性、独創性、デザイン密度と共 に建築工学的裏付けを含め総合的に評価される。受賞作 品はそれなりの作品として評価されたものであると共 に、3 つのコースの建築教育の特長が各々の作品に表れ ていることも窺えた。また、受賞作品以外にも惜しくも 選出されなかった労作も多数あり、受賞された学生諸君 も含めてでもあるが、さらに、評価に耐えうる設計能力 を蓄えていく今後の努力を期待したいところである。 (文責:教授 坪井善道)

平成 21 年度 卒業設計審査会・卒業論文審査会

4 年クラス担任

卒業設計展(平成 22 年 2 月 11 日) 卒業設計審査会(平成 22 年 2 月 10 日)

(8)

卒業論文審査会 平成 21 年度建築工学科の卒業論文審査会は、平成 22 年 2 月 12 日(金)に例年通り生産工学部の体育館で行われ た。エントリーされた論文数は 62 編、コース別では建 築工学コース 37 編、建築・環境デザインコースは 24 編、 居住デザインコースは 1 編である。分野別では、構造・ 材料が 30 編、環境が 3 編、計画・歴史 29 編である。審 査会では、5 編の優秀論文(上位 3 編を桜建賞、その他を 建築工学科論文賞 2 編)を選出するが、その審査方法は、 1次、2 次の 2 段階で行う。1 次審査は、ポスターセッシ ョン形式で行い、建築工学科専任及び非常勤の教員の投 票(1 教員 5 編に投票)により、15 編の論文が選出される。 2 次審査は、1 次審査を通過した 15 編の論文に対し、5 分 間(質疑応答 3 分)のプレゼンテーションを実施してもら い最終的に 5 編の論文を選出した。2 次審査の投票者の 構成及び一人当たりの票数は、1 次審査と同様である。 選ばれた 5 編の論文が該当する賞は前述の通りである。 以下は、執筆担当者の個人的意見であるが、指導教員 の努力もあり、内容的には例年通り、充実した論文がい くつか見られた。エントリーされた数が例年に比べやや 少ないこと、論執筆者の力学や統計解析などに関する基 礎学力の不足しているのではないかと感じられた点につ いては、来年以降の課題と考える。また、見学者として、 下級生特に 3 年生や大学院生の積極的な参加を望みた い。 さらに、審査会当日の夕刻に行われた卒業設計と論文 審査会の懇親会では、論文をエントリーした学生から審 査会への要望として、審査のさらなる透明化、2 次審査 に十分な準備を行うための日程への配慮等が聞かれた。 これらは、来年以降の担当者へ申し送りたいことである。 (文責:准教授 神田亮) 卒業設計 受賞作品 桜建賞 難民都市(500 人のシェアハウス) 大沼 慈佳(岩田研) 季節とともにかわる建築 清水 信吾(浅野研) UIA 記念賞 川の記憶(水と親しむ集合住宅) 高津 夏子(曽根研) 建築工学科デザイン賞 マチホテル 須藤 裕介(岩田研) ひとつながりの水槽 田中 涼子(岩田研) 下町上町 相原 麻未(曽根研) 都市の上の森 島田 裕大(坪井研) デコボコバシ 菅原 雄太(坪井研) 卒業論文 受賞作品 桜建賞 強震観測及び微動観測に基づく建物振動性状の把握 と評価法の検討(37 号館振動特性) 須賀 一裕(櫻田研) 連力図法によるエッフェル塔基礎構造のかたちと応 力の関係に関する考察 田島 太郎・鳥海 和也(花井・川島研) Google マップを用いた木造住宅の簡易な耐震診断法 に関する研究 中川 大輔(神田研) 建築工学科論文賞

Mar Vista Tract の建築当時の色彩計画に関する研究 青木 聡美・矢野 智子(亀井研) 超低水セメント比ペーストの性質

小野 晃裕・弘末 拓生(湯浅研)

(9)

強震観測及び微動観測に基づく建物振動性状の把握と評価法の検討

− 37 号館の振動特性−

須賀 一裕

卒業論文

桜 建 賞

(10)

連力図法によるエッフェル塔のかたちと応力の関係に関する考案

−その 3. 基礎構造の長期・短期応力−

田島 太郎 鳥海 和也

卒業論文

桜 建 賞

(11)

Google マップを用いた木造住宅の簡易な耐震診断法に関する研究

中川 大輔 

卒業論文

桜 建 賞

(12)

難民都市− 500 人のシェアハウス−

大沼 慈佳

卒業設計

桜 建 賞

(13)

季節とともにかわる建築

清水 信吾

卒業設計

桜 建 賞

(14)

平成 21 年度 建築工学科各賞受賞者

《金     井     賞》

外山 義行

《斎     藤     賞》

西 将志

《日 本 大 学 優 等 賞》

須賀 一裕・杉山 隆信・齋藤 直樹・佐藤 大仁

《建 築 工 学 科 賞》

須賀 一裕

《桜     建     賞》

大沼 慈佳・清水 信吾・須賀 一裕・田島 太郎・鳥海 和也

中川 大輔

《建築工学科論文賞》 青木 聡美・矢野 智子・小野 晃裕・弘末 拓生

《U I A 記 念 賞》

高津 夏子

《建築工学科デザイン賞》

須藤 裕介・田中 涼子・相原 麻未 島田 裕大・菅原 雄太

《日本建築仕上学会 学生研究奨励賞》

上島 賢大・篠塚 菜萌・丸尾 達也

小 木 美紗

《校   友   会   賞》

大竹 優司・杉山 隆信

《校友会建築部会奨励賞(卒業論文奨励賞)

須賀 一裕

《校友会建築部会奨励賞(卒業設計奨励賞)

大沼 慈佳

《校友会建築部会賞》 会沢 明絋

(15)

[建築工学コースにおけるゼミナールの学び方]

建築工学コースでは、ゼミナール A ・ B として前 期・後期に選択科目として 1 単位ずつ設置しています。 建築工学コースの教員は、歴史・設計計画・構造設 計・材料施工・防災など多義に渡る専門家集団です。 ゼミナールは 3 年次に履修しますが、これは 1 ・ 2 年次 の基礎科目を踏み台にして高度な専門的学問や技能を 身に付ける上での登竜門と位置づけられています。 そこで、テーマとしても、各教員の専門性を反映さ せたバラエティーのあるものを掲げています。傾向と しては、ゼミナール A よりもゼミナール B の方が各教 員の専門性により直結した内容となっています。学生 諸君は、このテーマの中から興味あるものを一つだけ 選んで履修します。選び方は、それぞれに違うでしょ うが、q 現時点で興味あるもの、w 将来の仕事として 興味あるものなどありますが、とにかく動機は何でも OK です。本コースのゼミナールは、とくに少人数に よる多面的教育を目指しています。是非、全員がゼミ ナールを履修することを進めます。 ゼミナールを履修するには、70 単位以上の単位取得 が条件となります。また、人によってはゼミナール A もゼミナール B も同じ教員のテーマを選ぶこともでき ますが、やりたいことがまだ確定していない人などは、 いろんな経験をしてもよいのではないでしょうか。た だ、一つのテーマに集中するのは少人数という趣旨か らしても困るので、ある程度人数に制約があることを 理解してください。 さー、3 年生諸君、ゼミナール履修のために、未来 の明りを求めて、いざ研究室の門を叩きたまえ! 熱 い情熱を待っています。 建築工学コースのゼミナールテーマは、以下の通り です。とくとご覧あれ!

[建築工学コース前期・後期ゼミナールテーマ紹介]

■浅野 平八 教授

A :「建築のエッセンス」 建築家、齋藤 裕「建築のエッセンス」(2000 年 GA) を輪読して議論をし、学んだことをまとめる。 この本は 15 章からなっており、建築の素材、空間、 プロポーション、動線などについて対談形式でまとめ られている。「時間を重ねて行く中で自分の視点によ る地図が頭の中につくりあげられていく」と言う言葉 がこの本の序にある。このことをゼミナールで実践し てみたい。 B :「建築をつくるもののこころ」 つぎの 3 つのステージに分けて進める。 ・第 1 ステージ:村野藤吾と若者の対話集「建築をつ くる者の心」(大阪府「なにわ塾」1981 年共同ブレーン センター)をテキストにして、建築をつくる営みに 関わる人たちの感性や心情について考える。 ・第 2 ステージ:グループ単位で、研究してみたい現 代の建築家を選出し、その建築家について文献を読 み作品をみて、その人のつくる者の心を探索する。 ・第 3 ステージ:選出した建築家について「場所性、 形態、持続性、素材感、居住性、普遍性」の 6 つの視 点から分析する。

■川村 政史 教授

A(前期):建築基礎構造物と地盤 建物を安全に建造するための基礎知識として、地盤 と基礎構造物の関わりについて考える。一冊の教科書 を用意して輪講形式で行う。同時に 4 年生の卒研の手 伝いをする。 B(後期):建築基礎構造物の設計に必要な地盤調査お よび土質調査を学習する。一冊の教科書を用意して輪 講形式により行う。同時に 4 年生の卒研の手伝いをす る。

平成 22 年度建築工学コースゼミナール

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■神田  亮 教授

A :構造力学の基礎を学ぶ 前期のゼミでは、1、2 年生で勉強してきた構造力学 の内容を復習いたします。今迄の私の経験によれば、 力学が苦手な原因は、その勉強の仕方にあるようです。 このゼミでは、その秘伝を伝授いたします。また、力 学が得意でそれをさらに伸ばしたいと考えている人に も、さらに力学の力を伸ばしていけるような秘伝を伝 授いたします。ゼミでは、構造力学2で学習しました 図解法を主に学習いたします。力学をよく理解するた めには、高度な内容を理解するのではなく、基礎を十 分理解することです。力学は以外に簡単なもののよう です。 B :自由テーマ 後期のゼミ B では、構造の分野が中心になると思い ますが、受講希望者と教員とが話し合いテーマを個々 にあるいはグループ別に決めて半期ゼミを行いたいと 思います。テーマに関するキーワードは、“構造”、 “振動”です。

■小松  博 教授

A :『空間構成と力の流れについて』 今まで建築の構造を学んできて、骨組の形態と作用 荷重から直感的に力の流れが頭の中に浮かぶとすれば どうでしょう。このような構造的感覚を養うためのト レーニングを簡単な骨組から複雑なものまで段階的に 行うことで、力の流れの理解を深めていきましょう。 B :『模型実験による建築構造物の力の流れ』 構造的感覚を養う手法として、視覚的、すなわち実 際の現象を目で見ることにより理解することは重要で す。そこで建築構造物に作用する外力により骨組に流 れる力を、骨組の模型実験を用いて視覚的にとらえる とともに、建築構造力学・建築応用力学で学んだ数値 解法により実験との対応を図っていきましょう。

■桜田 智之 教授

A :大規模木造に関する現状と展望 わが国でも、ヘビィティンバー・コンストラクショ ン、つまり大断面集成材を用いた大規模木造技術の導 入の兆しがみえはじめている。本ゼミでは欧米の木造 先進国の動向、エンジニアード・ウッドと呼ばれる新 しい木質構造材料および各種の構法について学習する。 B :再生骨材を用いた構造用コンクリートの性能 建築物の解体に伴い今後大量に発生するコンクリー ト塊のリサイクルの推進が資源の有効利用の点から課 題となっている。現在コンクリート塊の多くは道路等 の路盤材として再利用しているが今後の発生量を考え ると限界がある。本ゼミでは再生骨材を用いた再生コ ンクリートの鉄筋コンクリート部材への適用方法につ いて、材料的性質から構造的性能まで総合的に学習す る。

■広田 直行 教授

A・B :「Project Bremen」&「アーキニアリング・ デザイン」 昨年8月、実籾の県営団地内に民間企業のコンソー シアムによって「ブレーメン習志野」という新しい形の 地域施設が竣工しました。そこの 2 階では日本大学生 産工学部と日本建築学会の共催による「まちづくり・ すまいづくり相談室」が運営されています。ゼミでは、 地域住民とともに習志野のマチとケンチクについて考 えます。(http://www.projectbremen.jp/) 上記の活動を「Project Bremen」と呼んでいます。こ の活動と平行して、「アーキニアリング・デザイン」に ついて議論します。世界遺産となっている建築から最 新の現代建築まで、そのデザインとエンジニアリング の両面から解剖を試みます。

■藤谷 陽悦 教授

A :日本建築史について q 古代の神社建築、w 飛鳥・奈良時代の仏寺建築、 e 都城の制と古代住宅、r 平安時代の仏寺建築、t 中世の仏寺建築(大仏様)、y 中世の仏寺建築(禅宗様)、 u 中世の武家住宅、i 城郭建築と城下町、o 書院造 りと数寄屋造り、!0 霊廟建築と社寺信仰、!1 茶室と民 家、!2 町屋と土蔵造り、そして擬洋風建築へ

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B : 20 世紀建築について q 鉄筋コンクリートの可能性、w 新素材へのユートピ ア、e 近代都市と工業都市、r 建築の普遍性と多様性、 t 産業と芸術、y ル・コルビュジェ、u ミース・フ ァ ン ・ デ ル ・ ロ ー エ 、 i 機 能 主 義 と 機 能 都 市 、 oCIAM とチーム X、!0 見える空間・見えない空間・ 場所と建築、!1 ポスト・ポスト・モダン建築、!221 世 紀のモダニティ

■松井  勇 教授

A :「建築仕上材の機能」 木材の組織・吸放湿性、タイルの機能、塗膜の遮熱・ 反射・断熱性、ペイントの色彩、材料の熱伝導のテーマ でゼミを構成する。 本ゼミを通じて、実験・調査計画立案能力及び実験・ 調査実施能力を養う。 B :「建築仕上材料の劣化」 木材の劣化、タイルの剥離・剥落メカニズム、塗 膜・ペイントの光劣化、材料の温冷感のテーマでゼミ を構成する。 本ゼミを通じて、研究の発想および展開法に触れる とともに、結果をとりまとめる能力、プレゼンテーシ ョン能力を養う。

■丸田 榮藏 教授

A :「構造力学制覇」 構造力学を初歩から勉強する。 本ゼミナールを通して、構造力学を極め、建築士対 策としての力をつけることを目標としています。ただ、 このゼミは少しハードになるかも知れません。やる気 のある人を選考します。「わかる建築学:建築構造力 学」(学芸出版)を毎回持参すること。 B :「プログラミング制覇」 Delphi 言語によるプログラミングを学ぶ。 工学においてますますコンピュータの利用が必要に なってきます。当ゼミナールでは、次年度からの卒業 研究等では、風洞実験や野外観測におけるデータの取 り込みあるいは統計演算などにより解析結果を検討す ることになります。市販の汎用ソフトでは必要とする 解析が用意されていないことが多いことから、自らの 手で簡単に制御できる能力を養い、次年度につなげる ようにします。

■師橋 憲貴 准教授

A :力の性質構造模型ワークショップ 建築物に作用する力の構造模型を自分たちの手でつ くることで、力の性質を親しみながらまた体験しなが ら学習する参加型のゼミナールです。建築物に作用す る力は固定荷重、積載荷重、地震荷重、風荷重を想定 しています。構造模型は、軸組み模型やウレタン樹脂 を用いた部材のモデルを手作りし、構造設計の理解を 深めていきます。 B :鉄筋コンクリートの付着強度の寸法効果 鉄筋コンクリート構造物の力学的性状を実験的に検 討する場合、実大試験体では実験装置や運搬などの制 約を受けるので、通常は縮小された模型試験体で実験 を行います。この場合、模型試験体が破壊する際のみ かけの強度が実大試験体より高くなるなど「寸法効果」 が存在します。本ゼミでは鉄筋コンクリート梁部材の 模型試験体の物づくりを通して実践的に付着強度の 「寸法効果」を学習します。

■湯浅  昇 准教授

A :「高機能コンクリート」 超高強度コンクリート、緑化コンクリート、吸放湿 性コンクリート、半透過コンクリート膜、CO2吸着コ ンクリート、擬似レンガのテーマでゼミを構成する。 本ゼミを通じて、実験・調査計画立案能力及び実 験・調査実施能力を養う。 B :「RC 造の劣化・耐久性」 RC 造の劣化(中性化、塩害、凍害)メカニズム、新 設 RC 造の耐久性評価、既存 RC 造の劣化・耐久性評価 のテーマでゼミを構成する。 本ゼミを通じて、研究の発想および展開法に触れる とともに、結果をとりまとめる能力、プレゼンテーシ ョン能力を養う。

(18)

[建築・環境デザインコースにおけるゼミナールの

学び方]

ゼミナールは、以下に提示する研究室ごとのテーマ のもと、学生が自ら研究し、発表・討論などを行う授 業として学科目を設定しています。このことから、授 業の特徴として q 学生参加型授業を中心に据え、w 没個性(anonymous)ではいられない、e 常に君はどう 思うかといった応答(response)を求め、r 結果として 責任感(responsibility)を育むことを目指し、研究テー マごとに授業内容を進める予定です。学生個人にあっ てはゼミナール A では興味の範疇として総括的な内容 を履修し、ゼミナール B にて自らの将来に連動するテ ーマを選ばれると効果的であると思われます。専門性 を高める一歩として、ゼミナールへの積極的な参加を 望みます。

[建築・環境デザインコース前期・後期ゼミナール

テーマ紹介]

■大内 宏友 教授

A:日本と西欧の景観の構造 伝統的に形成されてきた日本と西欧における景観と 文化の構造を把握し、街づくりや建築設計の手法とし て構築するための基礎的な計画的方法論を、歴史風土 と景観・色彩と景観・環境心理と景観等々の様々な視 点により検討し、討論しあう場としたいと思います。 また、他大学との設計課題の共有化による合同の発 表会や国内外のコンペ等にも積極的に参加する予定で す。 教材:日本の景観(樋口忠彦著)、新・建築入門(隈研 吾著)、都市デザイン(黒川紀章著)他 B: CAD/CG ・ GIS を用いたデザイン手法 建築・都市・環境のデザイン分野では CAD/CG を用 いたデザイン手法は一般的となっています。三次元ツ ール及び GIS(地理情報システム)を用いたデザイン手 法は有効なデザインプロセスの一つです。ゼミナール では、CAD/CG ・ GIS を用いたデザイン手法の検討を とおしてゼミナールAの景観の構造に引き続き建築の 空間構造を分析するとともに、GIS 及び三次元ツール を用いたデザイン手法を学びます。

■川岸 梅和 教授

北野 幸樹 専任講師

A:集住と余暇 コーポラティブ・ハウジング等居住者参加型の住ま いづくりや街づくりの理念、歴史、計画・デザイン手 法と居住者の余暇活動及びその受け皿となる施設・空 間から紡ぎ出される合意形成やコミュニティ形成の手 法(ワークショップ)について学習すると共に、日本人 の意識構造と住宅・都市との関係性について学習す る。

平成 22 年度建築・環境デザインコースゼミナール

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B:都市・建築・生活空間デザイン 都市・建築・生活空間を市民・居住者の意識と種々 の活動の視座から捉え、「人と人」「人と活動」「人と空 間」「活動と空間」の相互浸透性・相互関係性に注目し ながら時間の流れの中から生み出されるコミュニティ を含み込んだ種々のデザインの特性と手法について各 研究テーマに基づき学習すると共に、資源循環型社会 と環境共生手法・活動について学習する。

■坪井 善道 教授

A:まちづくりと建築のデザイン 都市空間の構成要素である個々の建築が集まって都 市の魅力を創るのに関わってくる。そのためには建築 が都市とどのように関わっているか理解することが重 要であり、国内外の優れた建築家によるデザインの具 体的事例を参考しながら、建築と都市の関わり方、お よび設計の手法を環境デザインの観点から平易に解説 する。 B:魅力ある都市景観創り わが国の都市景観の没個性、かつ魅力の欠如に対す る社会的関心も高まってきた。そこで、ゼミ B では優 れた都市景観とはどのようなものか、優れた都市景観 を有する諸外国、特に歴史的環境を大切に守ってきた ヨーロッパの事例を中心に、日本の都市と比較しなが ら解説・紹介する。さらに、我が国の都市景観をどの ような手法で魅力あるものにしていくか、都市計画・ 都市デザインの観点から平易に解説する。

■花井 重孝 教授

A:骨組構造の力学とフォルム 1.建築構造力学で学んだ骨組構造の応力解法につい て復習する。2.構造システムの基本である「力の自然 な流れを形として表すフォルム構造(引張力と圧縮力の 単独システム)」と「ベクトル構造(引張力と圧縮力の複 合システム)」について学習する。 B :確立・統計解析の基礎 建築学で必要とされる線形代数ならびに調査データ 分析の基礎となる確率・統計解析の成立ちとその計算 方法を学習する。

■宮崎 隆昌 教授

A :地域空間から何を読み取るか? 都市や集落には、それぞれの固有の形と意味がある。 姿・形は、そこでの生活の実体化である生活の歴史や、 風土が創りあげた骨格に機能的要素が集積し、デザイ ンされた空間が生成されてきた。これらのコンテクス ト(文脈)を読み取り、シーズを発見することは重要な イメージ形成につながる。 フィールドサーベイを中心とした「観察する」・「記 録する」・「再現する」プロセスの中で計画と設計の意 味を吟味し、発見から創造へ結びつく方法を習得する 実践的ゼミナールを行う。 環境をモニタリングする手法として GIS データを用い て地域空間の構成やアクティビティを解析・評価する。 B :グランドデザインの基礎を学ぶ デザインのモチーフを「場」からとらまえること、そ れぞれ「場」は生育の力と働きがあると考える。その生 成のシステムを発見し・現実化するイメージが建築す る事であり、空間創造・環境創成であろう。 エコロジカルプランニング(生態学的デザイン)はそ の方法論であり、具体化のプロセスであると考えてい る。その意味で“Landscape Architecture”は建築の基 礎的な・理論的で・本質的なアプローチであろう。エ コロジカルデザインの基本に関するゼミナールを開講 する。街や集落空間を観察する事によって、「場所」 「空間」を読み解く手法(デザインサーヴェイ)を身に つけて欲しい。

■岩田 伸一郎 准教授

A:設計力を磨く 自分の卒業した小学校の設計課題を通して、問題の 発見から解決案の提案に至る思考力と表現力を養う。

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他大学と連携しながら課題を進める予定です。 B:建築理論を学ぶ 建築や都市のデザイン理論に関する代表的な書籍や 論文を教材に、ディスカッションを通じて建築の諸問 題を論理的かつ科学的に分析する力を養う。

■川島  晃 准教授

A:骨組構造の力学とフォルム 1.建築構造力学で学んだ骨組構造の応力解法につい て復習する。2.構造システムの基本である、「力の自 然な流れを形として表すフォルム構造(引張力と圧縮力 の単独システム)」と「ベクトル構造(引張力と圧縮力の 複合システム):について学習する。 B:構造デザインにおける解析プログラムの活用 フォルム構造とベクトル構造を対象として、マトリ ックス代数に基づく構造解析の力学的内容とプログラ ムおよび解析結果の分析方法について解説する。また、 構造デザインへの活用として、データ生成と解析およ び図形ソフト(VBA → AutoCAD → VIZ)による可視化 までの手法を学習する。

■塩川 博義 准教授

A:建築におけるサウンド・エデュケーション 2 年次後期の建築環境工学 B で学んだ建築音響学を 復習する。また、建築および公共空間におけるサウン ドスケープの考え方を学び、心理学的に音をとらえる など、いろいろな角度から音そのものを見つめなおし、 日本における音環境のあり方を考える。 B:コンサートホールの建築音響設計 音響技術が必要なコンサートホールや劇場などをコ ンピュータ・シミュレーションでモデリングし、建築 音響設計に必要な基礎的知識を学ぶ。また、いままで 学んだ音響設計の知識を用いて 500 人ほどの小ホール を設計する。

■三上 功生 助教

A:建築における熱的に快適な温熱環境のメカニズム 健康で快適、そして安全な室内温熱環境を創造する ためには、人体の活動量や衣服の状態に応じて、温熱 環境因子(気温、放射温、湿度、気流)を適切に制御し なければならい。本ゼミナールでは、温熱環境因子と その測定方法、温熱環境の評価手法について学ぶ。 B :人体の温熱生理心理反応の測定 温熱環境の健康度、快適性、安全性には、温熱環境 に対する人体の生理心理反応すなわち体温調節反応が 深く関わってくる。本ゼミナールでは体温調節機能の 基礎知識について学び、また各種測定器を用いて、あ る温熱環境条件下における人体の温熱生理心理反応を 測定、評価する。

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[居住空間デザインコースにおけるゼミナールの

学び方]

ゼミナールは教師の決めたテーマを中心に少人数で 学ぶ機会です。座学の授業のように教師が一方的に知 識を与えるのではなく、学生もテーマに沿って調査し たり、発表したりします。居住コースの学生には設計 演習のようなスタイルで行う学科目の授業と説明する とイメージしやすいかもしれません。 居住コースの学生は曽根研究室・亀井研究室のゼミ だけでなく、他コース全ての研究室のゼミも、1 研究 室あたり 3 名まで受講できます。「築」の別欄に書かれ ている各先生のゼミのテーマをよく読んで、興味のあ るゼミを選んで下さい。 授業を受けていないので専門分野が良く分からない という場合は、曽根または亀井に聞いてくれれば、分 かる範囲で教えます。もちろん、直接その研究室に行 って、その研究室の先輩などに尋ねるのもよいでしょ うし、その先生の担当授業のシラバスや研究室の論文 も参考になります。 貴方たちはこれまで 2 年間、専門の授業は、基礎知 識の習得と総合科目として住宅設計を中心に進められ てきました。またそれらは居住コースの同じメンバー と一緒に授業を受けてきました。3 年次はそれらを基 にして、将来の進路を探る時期でもあります。女性の 職業分野は住宅設計だけではありません。材料などの 実験や構造計算、構造計画、設備設計などに適性のあ る人もいるでしょう。また、同じ設計・計画でも、都 市計画や地域計画、公共建築など、スケールの違う設 計・計画やコンピュータを駆使した技術に興味のある 人もいるでしょう。こうした時期に、他コースの学生 と一緒に、これまでと違った分野のことを学ぶ機会を 持つことは大変有意義なチャンスです。 当建築工学科の他大学と大きく異なるメリットは工 学系の幅広い分野に渡る数多くの先生方がおいでにな ることです。自分の可能性を探る意味でも、他コース の先生方のゼミにもチャレンジすることを勧めます。

[居住空間デザインコース前期・後期ゼミナール

テーマ紹介]

■曽根 陽子 教授

A:「認知心理学」入門 建築計画学は建物と人間の関係を客観的・論理的に 捕らえようとして、心理学から多くの技術や考え方を 学んできた。今年は人間の心を実験的に研究しようと する「認知心理学」を学生とともに勉強してみようと思 う。日常生活の中から行動や感覚に関するルールや法 則を発見し、それを理論的実証的にトレースする方法 を取りたい。 B:現代住居論 住居は過去の住宅の形を継承しつつ、時代の社会的 条件と人々の生活要求と意識の変化に応じて変容す る。これまでの住宅史は第二次大戦までを扱ってきた が、現在我々が住んでいる住居は生活近代化、住宅の 産業化、家族形態の変化など戦後の動向と深く結びつ いている。私が著者の一人である「住まいを読む 現 代日本住居論」(鈴木成文 現代思潮社)と「住まいを 語る 体験記述による日本住宅現代史」(鈴木成文 現 代思潮社)を教材として、現代住居を考えてみる。

■亀井 靖子 専任講師

A :近代建築を英語と身体で学ぶ 前半は、近代建築(技術委員会)の国際セミナー 2010 DOCOMOMO ISC Technology Seminar in Tokyo の開 催(5 月 14 − 16 日)に合わせて、テーマである鉄骨の 近代建築について学習する。英語で、日本の代表的な 鉄骨建築について説明できるようになることを目標と する。後半は坂倉準三による戦争組立建築の実物模型 (6000 × 4000 × h3150)の組立・解体を計画している。 B :研究とは何か−計画系研究について学ぶ− 計画系の研究といっても、その内容や対象は、住 宅・学校・公共施設・病院・寺社といった建物から人 間の行動・心理等に至るまで幅広い。現在、どんな人 がどんな研究を行い、どんなことに楽しみを見出して いるのかを、若手を中心とした研究者から学び、自身 の建築に対する興味の幅を広げる。ゼミは発表+討論 形式とし、自分の興味を持った研究について仲間と自 由に話し合える場としたい。

平成 22 年度居住空間デザインコースゼミナール

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平成 21 年度日本大学生産工学部建築工学科海外研修旅行

『古典から最先端の建築を巡る旅』 期間: 2010 年 2 月 25 日∼ 3 月 7 日 今回の海外研修旅行は、2、3 日目はローマでサンピエ トロ大聖堂などの古典建築からザハ・ハディットと 21 世 紀美術館などの最先端建築を、4 日目はトレビゾでカル ロ・スカルパの建築を、ミラノでミラノ大聖堂を 5 日目、 6 日目はヴァルスでピーター・ズントーの建築を、7 日目 はドイツでヴィトラミュージアムを、バーゼルでバイエラ ー財団美術館などを、8 日目はロッテルダムでファンネレ 工場などを、9 日目はユトレヒトでシュレーダー邸などを、 10 日目はアムステルダムで MVRDV などの最先端建築を見 学した。 この旅で印象に残った建築は、カルロ・スカルパ設計の カノーバ石膏像陳列館とヘリット・リートフェルト設計の シュレーダー邸であった。 カルロ・スカルパは、カストロヴェッキョの城のリノベ ーションで有名な建築家である。ここは、もともと展示室 を増築して構成されている。 私は、この建物に入った瞬間に感動をした。まっ白な空 間に降り注ぐ木漏れ日によってその空間はとても神秘的で あった。私は、光が誘うがままに奥へ奥へと進んでいた。 この日は、残念ことに、あまり光がスカルパの設計した トップライトから差し込んではいなかったが、少しの光で も人を本能のままに行動させることが建築に出会えたこと は、私の人生の中で大きな財産になるであろう。 ユネスコの世界遺産にも登録されているヘリット・リー トフェルト設計のシュレーダー邸は、今回の旅行の中で最 も感動を与えてくれた作品であった。忍者屋敷のように空 間が変形する様はとてもスマートでまるで建物が生きてい るようであった。1924 年に建てられたにも関わらず可動式 の壁などのおさまりはとてもきれいで丁寧に保存されてい るんだと感じた。私が最もこの建築で感動した点は、家族 の距離の取り方、家族間のコミュニケーション取り方のよ うなものが垣間見れた点である。シュレーダー邸のような 住宅に住めば引きこもりのような子は出来なのではないの かと想像させてくれた。私はこの建築に出会ったことで新 しい住宅によって生まれる新しい家族の形を作りたいと強 く感じた。 (文責:萩原裕晃 3 年) 高齢者用集合住宅オクラホマ カノーバ石膏像陳列館 シュレーダー邸

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2010 年 2 月 25 日我々取材班はしっかりとした準備もせ ずに成田空港に集合した。予定していた出演者は、たった の二人。その他は顔も知らないエキストラばかりであっ た・・・。我々に最初に与えられた試練は、約 12 時間の 長い長いフライトであった。我々の体は、旅が始まったば かりであるにもかかわらず、体の芯からこわれ始めていた。 二日目の昼頃に、その他(エキストラ)に初めての無茶ぶり を開始してみた。ここから、我々の本当の戦いが始まった のだ。話した事もない後輩たちに、突然『トレビの泉で何 を願ったか言いなさい』と問いかけた。もちろん私はジェ ントルマンなので強制的に従わせるなどといった野暮な真 似はしない。あくまでも優しく諭すように言った。すると 彼らは恥じらいつつも、素直に答えはじめた。この時、私 は『こいつらは使える』と確信し始めていた。その後も私の 無茶ぶりは続いた・・・。女性陣には、優しく克つ大胆に 質問をかましていき、男性陣にはものまねでは飽き足らず、 世界的にも有名な日本のカルチャーである『ドラゴ○ン○ ール』の「かめは○め波」をスイスの高原にて本気でやって もらったり、ヨーロッパで美しい坂を見つけては、その坂 を全力で駆け抜けてもらう某番組の真似をしたり、現地の 食材を使って料理を行いそれを毒味させるなどの企画もや ったのは覚えている。もちろん、このすべての企画は私が 移動中にふと思いついた企画ばかりなので、内容の薄さは 言うまでもない。それにも関わらず、かわいい子羊たちは、 飼い主の言う事を、従順に聞き、時には期待を超えた答え で返してくれた。まったくもってかわそうというしかない。 ありがとう。私はたくさん笑わせてもらったよ・・・。五 日目の昼頃私たちは今後の旅のキーマンとなる男に出会う ことになる。場所はスイスの山岳地帯を抜けている時のこ とだった。きっかけは、私が衣装チェンジのため購入した 20 スイスフランのグラサンだった。言うまでもなく世界の ファッションリーダーである私には似合ったのだが、その グラサンはどことなく私の後ろにいる人間に惹かれてい た。わたしは感じるままに、 そ の 男 に グ ラ サ ン を 授 け た。すると、約 20 年ほど 前にスクリーンから姿を消 したあの人がたっていたの だ。皆声を大にして『優作、 優作』と呼んだ。彼はあの 瞬間スターになったのだ。 「スター」というのは言葉の あやではない。カメラをま わしている間に彼が映れば間違いなく笑いが起きるのだ。 一年生ながらの、あのポテンシャルには実際、震えが来た のを覚えている。その後も彼はことあるごとにカメラの間 に現れ私を笑わせてくれた。すばらしいピエロを授けてく れた事に本当に感謝したい。最後になるが、この旅行で彼 らが得た物は何だったんろうか?もちろん言うまでもな く、建築に対しての意欲、イマジネーション、知識は素晴 らしい財産になるだろう。また様々な無茶ぶりに対応でき る強いココロと対応力は社会に出た上で役に立つだろう。 だがしかし忘れてはならない。たくさんの財産を手に入れ た代わりに、その倍以上の『恥』をヨーロッパの爽やかな風 にさらわれていってしまった事を。そして今回の旅で一番 おいしい思いをしているのはただ笑っていた私だけだとい う事を・・・。 (文責:鈴木 司 3 年)

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2010 年 1 月 9 日(土)、居住空間デザインコースの 1 年間 の名物である優秀作品選考会、宮脇賞が行われた。 《宮脇壇と宮脇賞》 私達は宮脇先生に実際に会ってはいないが、そのユニー クであった性格は今も語り継がれている。「教えたがり屋」 の宮脇先生は人にものを教えることに対して情熱があり、 自分の知っていることは何でも人に伝えたいという気持ち が強い人だったという。このような宮脇先生の性格は授業 の合間によく聞いている。どの先生も宮脇先生の話になる と、うれしそうに話し出す。今もこのコースの気風は先生 たちによって受け継がれていると思う。 居住空間デザインコースは 1991 年に開設し、住宅設計を 重点的に教える女子学生だけのコースである。その主任教 授に選ばれたのが宮脇先生であった。宮脇先生はこのコー スを個人の塾として捉えていて、宮脇檀住宅設計塾に塾生 を集めて、一学年 30 人の寺小屋的な教育をすることが当 初からの大方針だった。 「住宅設計塾」は講師の人選もまた宮脇流で、住宅設計か らインテリア、照明デザインの分野までユニークな人選で ある。コースの創設者の宮脇先生を記念して、宮脇先生が 亡くなられた 11 年前から「宮脇賞」を設けた。 《宮脇賞の応募作品》 宮脇賞は当該年度の設計課題の最優秀賞に与えられる。 応募できるのは居住デザインコースに在籍している学生全 員である。 各自が一年間の提出作品の中でこれぞと思う作品を選び 提出する。(プレゼンテーション: A1 サイズ 1 枚、模型: サイズ、個数制限なし)中には、グループ作品と個人の作 品を両方提出したり、個人で何作品も挑戦する学生もいる。 学生達は冬休みの期間を利用して、授業の反省点を生かし、 図面を練りなおしたり模型を作り直すなどし、さらに精度 をあげ表現した作品を提出する。この期間は自分の作品と もう一度向かい合うことの出来る大チャンスである。冬休 みの静まり返った教室棟とは正反対に製図室には学年関係 なく真剣な姿で作成に没頭する姿が見られる。 授業内容は、1 年は「水辺の山荘」、「複合施設」を設計し 基本的な設計力をつけ、2 年では「住宅」、「個人記念館」な ど空間の本質や周囲との関係が課題となる。3 年では「民家 の改修」などからスケルトンとインフィルの関係を学び最 終的には集合住宅を設計する。4 年は自身の関心を基にテ ーマを選んだ卒業制作を提出する。 《審査》 提出された約 100 作品の中から、非常勤講師として居住 コースで教えてくださっている現役の建築家の先生方によ る非公開の 1 次審査で 22 作品に絞られた。2 次審査は、ゲ スト審査員の栗生明さんを迎えて公開プレゼンテーション が行われた。1 次審査を通過した学生たちは、各自の作品 で考えたことや工夫したことなどを 3 分間で発表する。 一通り発表が終わると、審査員一人につき 5 票の投票を 行う。通常の設計競技の審査ではここでの票が最も集まっ たものが 1 位となることが多いが、宮脇賞ではここからの 討論が面白い。1 位から評価していくのではなく最下位か ら見ていくのである。中村好文先生の絶妙なトークにのせ て、最下位に入れた先生の 1 票にはどんな発見や良さがあ ったのか、また票を入れなかった先生からは何が一歩足り なかったのか、様々な視点から聞き出してゆく。どの作品 も丁寧に意見を交換し合い、良さや欠点を改めて見つめな おすのである。熱い応援意見や鋭い指摘、先生方自身の仕 事から得た知識と経験によるアドバイスなど次々と意見が 飛び交う。先生たちの掛け合いは作者だけでなく、他の学 生にとっても、どこが良く、どこが悪かったかを自分の作 品と比較し、今後の課題にも生かすべき発見をすることが 出来る。また、先輩の作品やプレゼンの技術を学ぶ後輩も 多い。 討議の後は各先生一人につき 1 票の投票を行なう。1 票 ずつ読み上げてカウントしてゆくが 1 票入るごとに学生か らはわっと歓声が起こる。 公開審査の結果、本年度宮脇賞(最優秀賞)は 2 年後期の 設計課題「集まって住む、2 世帯の住まい」の『オムカイハ ウス』本橋亜美に決定した。はじめの投票では 3 位であっ たが、最後の投票で大逆転し、宮脇賞を獲得した。この課 題は、集まった 2 世帯がどのような関係で、どうしてここ に集まって住むのか?町との関係も考慮し、周辺環境にも 寄与する計画をするという内容だった。受賞学生はこの作 品について「壁面に角度を付けること・壁とガラスを交互 に設けることで、視線のぶつかり合いを避け、共有の空間 部分で関わり合いながらプライバシーを保ち、それぞれに たくさんの光が入るようになる。」と述べており、討議の中 では、プライバシーを保ちながら、立体的に生み出される 空間の多様性・広がりを高く評価された。

第 11 回宮脇賞

M1 小峰 明  重松 良佳  福井 典子 

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公開審査後は表彰式と名物のパーティーが居住の製図室 で開かれる。宮脇賞(最優秀賞)だけでなく各先生いちおし の作品にはそれぞれ栗生明賞、中村好文賞、木下庸子賞… といった審査員賞が与えられる。表彰式では賞状と先生そ れぞれが用意してくださった個性豊かな賞品を学生にプレ ゼントする。賞状は毎年、先生方が色鉛筆でカラフルに仕 上げ、全員のサインを添えた心のこもった賞状である。こ んなことからも宮脇先生の心意気が受け継がれている。そ んな愛情たっぷりに表彰された生徒はうれしくて涙ぐむ 子、恥ずかしそうにはにかむ子、友達の表彰をうれしそう に祝福する子、次こそはと意気込む子、そんな生き生きと した表情が伺える。 パーティーは毎回 4 年生が企画し、手作りの料理や凝っ たテーブルセッティングが施される。4 年生は、6 月に 1 年 生の歓迎パーティーも企画・演出を行っているので手慣れ たもので手際よく準備していた。このパーティーは料理や 飲み物を用意し、会場をつくり、照明も工夫する。簡単そ うであるが 100 人以上のパーティーをトータル・マネージ メントするにはなかなかの力量がいる。建築に関する仕事 は 1 人で出来る仕事ではないように、仕事全体の流れを理 解し、そのなかで自分のやるべき仕事を見つけ素早く行動 する行動力、責任感、協調性など設計能力だけでなく社会 性が重要である。宮脇氏もパーティーが大好きで、なによ り人をもてなし喜ばせることが大の得意であった。このパ ーティーもそうした能力の大切さを考えさせてくれる機会 でもあるのである。 審査会の緊張がほぐれ終始和やかな雰囲気の中、先生方 に自分の作品について評価していただいたり、先生方の仕 事や作品について聞いたり、果ては人生相談に乗っていた だいたり・・・・建築のプロと様々なことを語り合える、 また先輩後輩同士の交流の機会である。 この宮脇賞を通して、居住の学生は設計のスキルだけで なく建築観を養っていくのである。 《宮脇賞を終えて思うこと》 今年初めて運営する側に立ち、学生たちの協力する姿を よく目にすることに気づいた。会場準備や片付けでは、ど の学年の学生も率先して動き、信じられないスピードで作 業をこなしていた。そこに「チームワークで物事を作り上 げていく」という共通した考えを感じ、これこそ居住空間 コースの文化なのだと思った。 学年の枠を越えて作り上げるこのイベントから、居住空 間デザインコース特有の文化が生み出され、自然と引き継 がれていく様子を実感した。そして、この文化をこれから も継承し、発展させていきたい。 宮脇賞受賞作品「オムカイハウス」本橋亜美 パーティーの様子 ゲスト審査員:栗生明さん 一次審査(非公開)の様子

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【論文】

■坪井善道 教授、渡邉佳英(修士)、秋山慎之介(修士)、 渡邊貞文(修士) 他:タイ・バンコクの街路空間利用形態 に関する研究−スクンビット地区における屋台・露店の設 置状況調査を通して−、日本建築学会計画系論文集、第 75 巻 第 647 号、pp.93-102、2010 年 1 月 ■坪井善道 教授 他:横丁商店街の保存・再生に関する 調査・分析、日本建築学会計画系論文集、第 75 巻 第 648 号、pp.367-376、2010 年 2 月

【退職者】

友澤史紀研究所教授は、1 月 29 日をもって退職されました。 長い間、ご苦労様でした。 下記の先生方は平成 22 年 3 月 31 日をもって退職されます。 長い間、ご苦労様でした。 石丸 麟太郎(非常勤講師) 二井 進  (非常勤講師) 堀 祐治  (非常勤講師) 八木 健一 (非常勤講師)

【人事】

・浅野平八教授は 4 月 1 日付けで学科主任に任命された。 ・曽根陽子教授は 4 月 1 日付けで専攻主任に任命された。 ・神田亮准教授は 4 月 1 日付けで教授に昇格された。 ・小松博准教授は 4 月 1 日付けで教授に昇格された。 ・廣田直行准教授は 4 月 1 日付けで教授に昇格された。

【新規任用】

・橋本緑郎研究所教授は 4 月 1 日付けで新規任用された。 (担当科目:総合設計 II) ・友澤史紀非常勤講師は 1 月 30 日付けで新規任用された。 (担当科目:建築材料学特講) ・三上功生助教は 4 月 1 日付けで新規任用された。 (担当科目:建築環境工学・建築環境設備・建築設備・ 特別設計)

教 室 ニ ュ ー ス

K I Z U K U 第 90 号 発 行 者 川村 政史 習志野市泉町1−2−1 日 本 大 学 生 産 工 学 部 建 築 工 学 科 教 室 編  集 日本大学生産工学部建築工学科 藤谷・小松 印刷 美津濃印刷株式会社 TEL 03-3835-0870 FAX 03-3835-0925 1.巻頭言 ‥‥‥ 1 2.修士論文 金井賞 ‥‥‥ 2 3.修士論文 斎藤賞 ‥‥‥ 4 4.平成 21 年度修士論文題目 ‥‥‥ 6 5.平成 21 年度卒業設計審査会・卒業論文審査会 ‥‥‥ 7 6.卒業論文 桜建賞 ‥‥‥ 9 7.卒業設計 桜建賞 ‥‥‥ 12 8.平成 21 年度 各賞受賞者 ‥‥‥ 14 9.平成 22 年度建築工学コースゼミナール ‥‥‥ 15 10.平成 22 年度建築・環境デザインコースゼミナール ‥‥‥ 18 11.平成 22 年度居住空間デザインコースゼミナール ‥‥‥ 21 12.海外研修旅行の報告 ‥‥‥ 22 13.宮脇賞 選考会 ‥‥‥ 24 14.教室ニュース ‥‥‥ 26

目   次

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