平成29年度第2回特別職報酬等審議会 議事録要旨 開催日 平成29年11月20日(月) 午後6時30分から午後8時45分まで 場 所 広陵町役場 3階 大会議室 審議会委員(全7名) 事務局(全3名) 企画部長・事務局(企画調整課) 午後6時30分 開会 1 開 会(会長挨拶・議事) 2回目の議事案として別紙のとおり、 ・1追加資料の検討、その他 ・2特別職の報酬等のあり方・考え方 ・3世間の水準との比較と当町の位置づけ ・4当町の財政の状況と今後の諸計画 ・5特別職の報酬等の水準の見つめ といった議事を行いたい。そして第3回目の審議会で答申の決定まで行いたい、 と思う。 2 審 議 事務局から、資料等の説明を以下のとおり行った。 【資料1】 第1回審議会の会議概要 会議上での委員の皆さんからいただいた質問およびそれに対する回答、意見をま とめている。 【資料2】 奈良県内各市町村の経常収支比率 経常収支比率というのは、財政に余裕があるかどうかということで、家計に例え ると給料とかボーナス、定期的に入ってくるお金に対して、出ていくお金、ローン 代であるとか、食事代であるとか光熱水費であるとか、あらかじめ使い道が決まっ ているお金はどの程度かという割合を示す指標である。 広陵町の経常収支比率は平成28年度では、95.5%ということになっている。ざ っくりと例えると、定期的に入ってくるお金が10万円としたら、9万5,500円は既に 使い道が決まっているということになる。残り4,500円しか自由に使えるお金がな い。健康状態でいうと、100%を超えたら「重症」、全国平均92.5%を超えたら「 要治療」、全国平均92.5%未満なら「健康」という区分けをし、広陵町は要治療の 区分に入っており、財政の硬直化がみられる。 【資料3】 平成29年度町長所信表明 町長2期目就任直後の7月議会で町政運営の基本姿勢について自分の考えや信念、
または方針について述べられたもので、任期4年間の選挙公約に掲げた3つの重点 項目の実現に向けた取り組みについて記載している。 【資料4】 平成29年度町長施政方針 施政方針は、3月議会において次の年度の町の基本方針や政策について町が定め ている総合計画に基づいた7つの重点プロジェクトを掲げた演説である。 【資料5】 全国類似団体の町村長、副町村長及び教育長の平均給料月額 第1回の会議で出した類似団体Ⅴの2グループ、129団体のうち、人口3万人以上 で抜粋した61団体でそれぞれの給料の平均を掲載している。 また、枝番がついている資料5の1、5の2、5の3ではそれぞれ町村長、副町 村長、教育長の給料月額の高い額から順に並べたもので、61団体中、広陵町では町 長は34位、副町長は29位、教育長は41位となっている。 【資料6の1】 近畿圏の類似団体の昼夜人口、就業人口および産業構造並びに 三役の給料等支給一覧表 近畿圏の3万人以上の町(広陵町を含め9団体)を比較した平成27年の国勢調査 に基づいた昼夜人口、就業人口、産業別就業構造比率である。 【資料6の2】 近畿圏の類似団体の財政状況一覧 上記の団体で、標準財政規模、経常収支比率、実質公債費比率、将来負担比率、 財政力指数、総生産を比較したもの。各項目の用語の説明は資料の右の欄に記載し ている。 家計に例えた場合、実質公債費比率は、家族全員の借入(ローン)に対する1年 間の返済額が、その家庭の収入に対し、どの程度占めているかを計るもの。 将来負担比率は、家族全員の借入金(ローン)の総額から、貯蓄等を差し引いた 結果、残りの借入金の額が、1年間の収入に対してどの程度の割合を占めているか を計るもの。 財政力指数は、ごく普通の生活費用を自分の力でどれだけ稼げるかを示した割合 で、この数値が高いほど財政力があるとされている。 【資料7】 民間企業管理職・役員等における平均給与額一覧 平成28年民間における管理職の平均給与支給額を事務職、技術職別で広陵町と 同じ100人から499人の従業員の規模で比較したもので、役職別平均年齢、4月平均 支給額年額、年額である。なお、年額にはボーナスは含んでいない。 その下に参考として、同条件で、役場部長級の平均年齢、平均支給額、年額を掲 載している。 中段の平成28年民間における役員の年間報酬額は、企業規模が500人未満の資 料がなく、500人以上を参考に掲載した。国家公務員の各省庁の事務方のトップで ある事務次官を比較として掲載している。 下段の平成28年民間における主な役職の年間報酬額についても、企業規模が50 0人以上しか資料がなく、参考として記載した。 【別冊】 第4次広陵町総合計画後期基本計画の概要版 平成29年度から平成33年度までの5年間で町が進める施策を体系的に掲載し ている。 ○意見および提案 (会長)
・県内でも人口増加が続いている数少ない町で、それなりに実績があるのでは ・民間企業と比べて低いのでは ・退職金は4年間勤め上げてきた成果では といった意見があった。これについてもう一度議論したい。 (以下、1~5までの議事の中で出てきた質疑・意見等の中から抜粋) ○質疑 ・ 全国的に経常収支比率が悪化した理由はなにか。 → 地方交付税が減額となったことから悪化した。特に奈良県では、企業からの税 金等が少なく、自主財源の乏しいことから悪化している。 ・(経常収支比率が全国平均以上に高いと要治療になるが)要治療や健康というのを 単純に、全国平均と比較して測ってもよいものなのか。 → 県が、財政指標を一般の方に分かりやすいように示しているもので、あくまで も目安として位置付けている。 ・ 資料3で町長が就任されたときに所信表明を行った。町長が町に対して、今後の 4年間の実績でどれだけやったかを退職金の基準にしたらと思うが。 → その実績を誰が事後評価するかを考えると難しいと思う。民間なら利潤で算出 できるかもしれないが、公務員は実績を測りにくい。 ・ 総合計画基本計画の評価は誰がやっているのか。 → 担当課の職員で行っている。評価自体も5年経って初めて行った。前期計画期 間では、職員のみで住民の方や第三者の方に評価をしてもらっていなかった。今 後は、その反省を踏まえ、毎年どのような進捗状況かをチェックしていただこう と考えている。 ・ 人事院勧告で国家公務員の給与が特別に下げられたのはいつか。また、広陵町に ついては、その減額に倣ったのか。 → 東日本大震災後の財源確保のため、平成24年4月~平成26年3月の2年間 に国会議員をはじめ、国家公務員は軒並み給与を減額した。その平均は7.8%で ある。その勧告では地方公共団体において自主的かつ適切に対応するよう求めら れ、多くの市町村もこれに倣い減額した。しかし、広陵町のラスパイレス指数は 低く、その当時91.8であり、減額後の国家公務員給与と比べても99.5と100を下 回ったことから減額措置は行わず、また同じく三役の報酬も下げなかった。 ・ 今年度の人事院勧告も上がったのか。 → お見込みのとおり。今年度の給料の引き上げ額は平均で月額400円。またボー ナスについては、一般職は0.1月分、特別職は0.05月分を上げるよう通達されて いる。 ・ 議員の定数はいつ削減されたのか。 → 以前は16人で、平成19年に14人となっている。その当時2名定数を減らした ことから、実質的に報酬額(総額)が下がっており、平成6年から平成27年ま で議員報酬の減額がなかったと思われる。 ・ こういう報酬審議会は定期的に開催しているのか。 → 定期的に開催しているのではない。特別職の報酬については、勝手に決めてい るのではなく、委員が集まって決めてもらっている。本町では、今回議会へ皆さ んを審議会委員に委嘱することを承認いただいて開催するよう条例改正を行って いる。
○特別職の報酬のあり方 ・ 平成21年~25年の人事院勧告で4.13%下げる勧告があり、町職員の給与は減 額された。しかし、三役及び議員(特別職)は下げられなかった。そして平成25 年の特別職報酬等審議会で町長は26,000円減額、副町長は21,000円減額、教育長は 19,000円減額した。今は景気の回復もあって、第1回資料10の記載のとおり、人 事院勧告で平成26年~29年で1.1%引き上げた。それを考慮して職員の給与を 上げたのならば、特別職も1.1%の引き上げでいいのではないか。加えて、町の財 政を含めて考えてはどうか。 ・ 特別職は、毎日来なくてもよい。極端な例では、石原元東京都知事は週に1回し か来なかったこともある。町長は、ほとんど土日も休みなく公務を行っている。 ・ 今後、認定こども園、クリーンセンター、西小の建替など建設費が多く必要で、 起債することも多くなる。それで給与を上げるというのもどうか。 ・ それは、今の町長でなくとも必要になってくるものである。多額の建設費に町長 の給与額が影響するのはごくわずかだと思われるが。 ・ 広陵町の舵取り役をしっかりやって欲しいという思いの報酬で考えてはどうか。 ・ 3万人以上の類似団体と比べると、報酬額が真ん中くらいでそんなに高いという わけではない。 ・ 奈良県内の類似団体(第1回資料5)と比較すると、7町の中で町長の給与は6 番目、副町長は7番目、教育長は6番目である。県内で最も人口の多い町として県 内でイニシアチブを取ってもらいたいと考える。それにもかかわらず、他の町に比 べて低いのはいかがなものか。世間から見劣りしない金額がよいと思うが。 ・ 数字の論理でいくと、人事院勧告(1.1%増額)が妥当。また町長の役割という 面から考えると、近隣の団体と比較する必要がある。 ○退職金の考え方 ・ 町長から第1回審議会の冒頭に、自分の任期中は退職金を20%カットしたいとい う話があった。さらに、自分の任期中だけでなく、「恒久的に20%減額してはどう か」という話もされた。この意志は町長個人のものなのか。 → 町長は1期目にも明言しているが、2期目就任当初から月額報酬とは別に「自分 の任期中は20%減額という措置をできないか、その後恒久的に減額できないか」と 考えている。 ・ 退職金は、長年働いた慰労に対するものであり、特別職になじまないのではない か。 ・ 町長というのは、住民との委託契約のようなもので成り立っている。給与との総 額(年俸制や任期中の総額のような)で4年間の働きに見合うかどうか妥当な金額 を出すべきではないか。 ・ 特別職は、民間でいうとトップマネジメントを行う会社役員にあたる。民間では、 最近は役員などは2年任期で、退職金の代わりに年間の業績に応じて賞与を渡して いるところも増えている。 ・ 退職金について、他の自治体、横須賀市では市民オンブズマンからの請求で、退 職金を不支給にする条例を制定している(神奈川県内では、ほかに川崎市、鎌倉市 が同様に制定)。愛媛県伊予市は22円である(退職日のみ給料月額を1円として退 職金を算出)。
・ 町長は(退職金減額について)不退転の気持ちであるのは十分に理解できるが、 その意向を汲むのではなく、我々としては、報酬や退職金を世間の水準や類似団体、 町政を見て判断するべきである。 ・ 町長の意志と答申は関係がない。まずはこちらの思いを答申に入れなければいけ ない。当面、組合を脱退することもできず、現実的な選択をするのであれば、ひと まず退職金の減額はせず、万一不祥事等があれば、その規模に応じて減額すればよ いのでは。 ○議員報酬・議員について ・ 議員は、前回の答申とは少し違う額で報酬を決定した。それはこちらの答申を受 けていないもので納得できるものではなかった。 ・ 前回(平成26年)の答申では、議員報酬額は人口20,000人以上の172団体の平 均額を議長職・副議長職・議員職いずれも上回っており、類似団体中でも最高額と なっていた。 ・ 議員の額は一律なのか。もし、70歳以上の議員は半額にでもしたら、30・40代の 人が「議員になりたい」と集まるのではないか。30万円を切ると魅力がない。そう すると議員の高齢化が進んでしまう。 ・ 確かに魅力がない。議員は、町の施策等に対して批判ばかりするのではなく、も っと町に対して活力を持てるためには、町が稼げるためにはどうすればよいかの方 法を意見してほしいと思う。こうすれば町が活性化するという提案をしてもらいた い。 ・ 議員と比較して多いから下げるというのは理解できない。そういう話であるのな らば、組合を脱退して町独自の退職金に関する条例を制定すればいいのではないか という議員からの提案があるのならばまだ理解できるが。 ○その他 12月25日(月)午後6時30分から第3回特別職報酬等審議会を開催するこ とを決定した。 午後8時45分 閉会 以上