• 検索結果がありません。

2. 死亡災害の撲滅を目指した対策の推進 林業における伐木等作業の安全対策参照第 13 次労働災害防止計画 (2018~2022 年度 ) 1) 林業における伐木等作業の安全対策と関係団体との連携と取組み 伐木等作業における安全対策のあり方に関する検討会の議論の結果を踏まえ 安全対策の充実強化を図る

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2. 死亡災害の撲滅を目指した対策の推進 林業における伐木等作業の安全対策参照第 13 次労働災害防止計画 (2018~2022 年度 ) 1) 林業における伐木等作業の安全対策と関係団体との連携と取組み 伐木等作業における安全対策のあり方に関する検討会の議論の結果を踏まえ 安全対策の充実強化を図る"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

【法令・動向】

第 13 次労働災害防止計画の林業を重点業種に指定された

1.安全衛生を取り巻く現状と死亡災害の発生状況と対策の方向性 1) 初めに 死亡災害についは、近年は年間 1,000 人を切るところまで改善している。しかしながら、 平成 10 年以降の 20 年間の死亡災害の発生状況について、労働災害防止計画の5年ごとに 平均して見ると、重点業種として取り組んできた製造業は全業種平均の減少率に届かず、同 じく重点業種の一つであった建設業は減少率こそ全業種平均を上回ったが、依然として死亡 災害全体の3分の1を占める状況にあり、 引き続き重点業種として対策に取り組むことが必 要である。また、林業については、 第 12 次労働災害防止計画では重点業種としていないが、 この間の労働災害発生の傾向や強度率の高さを考慮すれば、今回、重点業種に追加すること が下記抜粋統計表より必要であると計画された。 参照資料:厚生労働省第13 次労働災害防止計画

(2)

2.死亡災害の撲滅を目指した対策の推進・林業における伐木等作業の安全対策 参照 第 13 次労働災害防止計画(2018~2022 年度) 1)林業における伐木等作業の安全対策と関係団体との連携と取組み ・伐木等作業における安全対策のあり方に関する検討会の議論の結果を踏まえ、安全対策 の充実強化を図るとともに、その周知徹底について林野庁や関係団体等と連携して取り 組み実施する。 ・林野庁と連携し、林業普及指導員等による伐木等作業現場での労働災害の防止対策につ いて指導の充実を図る。 2)関係団体との連携により実施する林業・木材製造業災害防止規定の順守 木材伐出機械等の規制 「労働安全衛生規則」平成26 年 6 月 1 日施行 平成26 年6月1日から、伐木等機械、走行集材機械、架線集材機械(以下 「車両系 木材伐出機械」という)、簡易架線集材装置は、労働安全衛生法令(安衛法令)の木材伐 出機械等として、新たに規制の対象となった。 これまでは、木材伐出機械等のうち、機 械集材装置、運材索道について安衛法令が適用されていたが、車両系木材伐出機械によ る休業4日以上の死傷 災害が増加傾向にあり、死亡災害など重篤な災害の割合が高くな っていることから、新たに規制の対象とした。 ●:新設(改正を含む) (1)●車両系木材伐出機械 前照灯・ヘッドガードの設置、防護柵等、 転倒時保護構造及びシートベルト、 ワイヤロープ、地形などの調査、作業計画、 最大使用荷重などの厳守、制動装置などの 点検と補修、 作業指揮者 他規定 安衛則第151 条 85,86、87、88.89、90、他 (2) ●機械集材装置・運材索道 制動装置等、ワイヤロープ、集材機又は運材機、転倒時保護構造及びシートベ ルト、ヘッドガード、作業場所の地形等、支柱とする立木等の調査及び記録、作 業計画、作業指揮者、立入禁止、ブーム等の落下による危険防止 他規定 安衛則第151 条の 129、130、131、132、133、134、135、136、137、138、139、他 (3) ●簡易架線集材装置 制動装置等、ワイヤロープ、機械集材装置の作業索、巻過防止装置等、集材機、 転倒時保護構造及びシートベルト、防護柵等、運転者と荷掛け又は荷外しをする 合図、他規定 安衛則第 151 条の 155、156、157、158、159、160、161、162、163 他 (4)●機械・装置の運転業務従事者に対する特別教育の実施 平成26 年 12 月 1 日施行 シートベルト装着規制

(3)

実技6 時間)、架線集材機械・簡易架線集材機械(新設学科 6 時間、実技 8 時間) 機械集材装置等(既存学科6時間、実技8 時間) 安衛則第6 の 2 号、6 ノ 3 号、7 の 2 号 3)平成27 年 7 月 27 日厚生労働大臣認可・施行同年 10 月 25 日適用 (労働災害防止団体法第36 条第 1 項第 1 号等・講ずべき具体的措置などを設定) (同法第41 条第 1 項・同規定の会員に遵守義務等) 林業・木材製造業労働災害防止協会は、最近の労働安全衛生法令等の改正を踏まえ、 「林業・木材製造業労働災害防止規程」の変更を行った。 (1)リスクアセスメントの定着 作業に入る前に簡易リスクアセスメント記録書(林業)(※)に基づき、危険性又は有 害性等の調査を行うように努めなければならない。 (※:林災防で平成27 年 5 月に作成した様式) (2)チェーンソーの取扱い作業に係る安全基準の充実 振動障害防止のために、国の指針の基準に適合したチェーンソーを選定しなければ ならない。 〇チェーンソー防護服の着用を義務化(従来は努力義務) チェーンソー作業防護衣の着用により、多発する切創災害の防止効果が顕著に表 れている。今回の変更においてチェーンソーを用いて作業を行う場合、チェーン ソー防護衣を着用しなければならない。 〇チェーンソーを用いた伐倒作業での立入禁止区域の拡大(拡大充実化) チェーンソーによる伐倒作業で、他作業 者の伐倒による死亡災害が多発していること から、立入禁止区域について従来 伐倒木の 樹高の1.5 倍としていたものを 今回の変更 で2倍以上とした。 (3)熱中症予防の強化(WBGT 値の活用)(新設) 熱中症を予防するため、暑さ指数(WBGT 値) の活用、作業者への熱 への順化の状態等の管理 に努めなければならない。 (4)木材伐出機械等による作業の安全強化 車両系木材伐出機械を用いる場合、原木等の飛来により危険を防止するため、防護 柵等の措置を講じなければならない。 簡易架線集材装置を用いる場合、機械や原木等に接触するおそれのある箇所へ作業 者を立ち入らせてはならない。等

樹高の2倍以上

立入禁止区域

熱中症指数モニター 指数 指数ミニター

(4)

(5)アドレナリンの自己注射器(※)の 携帯について義務規定化 従来は努力義務規定であった。 今回は変更により、抗体検査の 結果養成の者については、 自己注射器の携帯を義務化とした。 (※) 伐木等作業の安全対策: 蜂毒に起因するアナフィラキシーショックに対する補助治療剤 4) 平成 29 年 7 月 28 日厚生労働大臣認可・施行同年 10 月 26 日適用 林業・木材製造業労働災害防止協会は、最近の労働安全衛生法等の改正や、会員適用事 業の範囲の見直し、木材製造業における業種の多様化と機械設備等の技術革新が進展して きたこと等を踏まえ、「林業・木材製造業労働災害防止規程」を変更した。 (1)化学物質のリスクアセスメントの実施、ストレスチェック及び面接指導、受動喫煙 防止措置を含んだ。また、「チェーンソーによる伐木作業の安全に関するガイドライ ン」(平成27 年 12 月)を盛り込み、チェーンソーによる伐木等作業の安全対策を強 化した。 (2)工作機械等による危険防止を新設し、労働安全衛生規則を内包した。 (3)木材加工用機械以外に、ドラムバーカ、チップ製造機械による「木材剥皮機械作業」、 「木材チップ製造機械作業」を新設した。 (4)「木製品製造作業」を新たに章立てし、近年の業種の変化と製造機械の多様化に着目 し、「集成材製造作業」、「プレカット材製造作業」、「合板製造作業」を新設した。 死亡災害の割合が高いフォークリフト作業、コンベヤー作業、非定常作業を新設した。 (5)総則関係: 〇平成26 年労働安全衛生法一部改正した。 化学物質管理、ストレスチェック、受動喫煙防止措置を内包した。 〇安全管理者等職務の明確化した。 ○特別教育、職長教育、能力向上教育等安全衛生教育を充実した。 〇チェーンソーを用いて行う伐木等業務従事者等、危険有害業務従事者に対する 5 年 毎に行う安全衛生教育の実施に関する事項を規定した。 3.安全衛生現状と施策の方向性、安全衛生の取組強化、健康意識の高揚 参照抜粋 第13 次労働災害防止計画(2018~2022 年度) 1) 対策の方向性 林業については伐木等作業における「激突され」による災害が最も多く発生してお 自己注射器 蜂 毒

(5)

2) 林業における伐木等作業の安全対策 林野庁と連携し、林業普及指導員等による伐木等作業現場での労働災害の防止対策 について指導を充実させる。 3) 企業・業界単位での安全衛生の取組の強化 ・企業単位での安全衛生管理体制を推進する。 ・業界団体内の体制整備の促進する ・安全衛生専門人材の育成、労働安全・労働衛生コンサルタント等の事業場外の専門 人材の活用を総合的に検討し、安全衛生管理組織の強化を図る. ・職長教育、雇入れ時教育等の安全衛生教育の充実の検討や実施を推進 安全衛生に関する専門家の育成やその活用を支援する。 国民の全体安全・健康意識の高揚等 ・危険体感教育及び震災に備えた対策の推進 労働者の危険感受性の低下が、労働災害が減少しとして、VR(バーチャル・リア リティ)技術を応用した危険感受性を高めるための教育の推進を図る。 ・独立行政法人労働者健康安全機構と連携し、産業機械や化学物質等の安全衛生に関 する研究を推進し、施策を活用する。 4.関連資料 参考資料出典:厚生労働省ホームページ、 林業・木材製造業災害防止協会およびそのホームページ 《一般社団法人東京技能者協会/一般社団法人日本労働安全衛生コンサルタント会東京支部》

参照

関連したドキュメント

本案における複数の放送対象地域における放送番組の

防災 “災害を未然に防⽌し、災害が発⽣した場合における 被害の拡⼤を防ぎ、及び災害の復旧を図ることをい う”

対策等の実施に際し、物資供給事業者等の協力を得ること を必要とする事態に備え、

1. 東京都における土壌汚染対策の課題と取組み 2. 東京都土壌汚染対策アドバイザー派遣制度 3.

国では、これまでも原子力発電所の安全・防災についての対策を行ってきたが、東海村ウラン加

自動車環境管理計画書及び地球温暖化対策計 画書の対象事業者に対し、自動車の使用又は

なお,今回の申請対象は D/G に接続する電気盤に対する HEAF 対策であるが,本資料では前回 の HEAF 対策(外部電源の給電時における非常用所内電源系統の電気盤に対する

フイルタベントについて、第 191 回資料「柏崎刈羽原子量発電所における安全対策の取り