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ケナフ葉煤病に就いて-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

ケナフ喪殊病に就いて

内 藤 中 人 ・、谷 利・一

(昭和27年1I月30日受恕)

Cercosporaleaf spot of Kenaff caused by

Cβグ℃Oj沙0γα月言∂才g¢ダTRÅCY ET EARL】玉

石y

Nakato NAITO a.nd Toshikazu TANI (1JaboI・丸to‡・y Of Phytopathology)

1・緒

責 Cercosi,Orambisci・Cal117abi;;iSAWADA菌に.よるケナフ(Bibiscuscam?abilluSIJ・)の菓餅病 ほ最初沢田(1$)が台湾に於て発見し、命各したものである。其後本病が清洲(3)及び北支(′4)に於て■も 発生する番が報告せられた。筆者等ほ昭和25年7月本学農場に・於て本病に酷似する病蓉がケナフに 発生しており、然もその被告が少くない事を認めた。本学農場に放ては其後毎年発生を見ている が、昭和27年9月にほ香川県仏生山町の県立農事試験場囲場にも発生し、被告枠本を同場安部秀雄 氏より戴いた。本病は日本に.於てほ未だそ・の発生を報告されてない様濫思ったのと、従来の木蘭紅 関する報告が分解学的研究のみであるのに鑑み、早速病原菌の分離を行い模様試験其他2,3の培養 的実験を行ったので御報告する‘次第である。簡富瞳、香月の両氏(】郎ほ最近九州に於て本薗が、ムク

ゲ(mbiscusざyriacus L)上に発生する事を報じ、学名を(ニ HibisciTRACY et EARLEとし、

従来のC..BibiicilCallr7abi.ni′sAWADAをそのSynOnymとした。筆者辱も昭和27年10月香川県平

井町に於てムクゲ上に本菌と同党∴せられるものを採集した。

2,病徴及び顎生時期

葉を侵す。展初表面化不正形で不明瞭な淡緑色め病建を生じ、漸次淡緑色より曙紅色貯変じて来 る寄もあるが、最後迄病斑らしい病斑を表はさない事が多い。葉 の姦暫には簸初灰色の徽を生ずるが、此の轡シま漸次拡大して実の 衆寡仝廊を毅ふに至り、徽の色も黒色煤状となる(第1図)。病状 の進むと共に・被督菓は乾柏持縮し、早期落藻の原因となる。香川 県では7月中旬頃より発生し、収穫末期迄続く。

3・病原菌の形態

組子傾は実の衆題共に・生ずるが特た裏面に多く、普通気孔より 数本乃至10教本鼓生し.その基部は千慮状の組付をなしてゐる。組 子棟ほ褐色で0−3偶の隔膜を有し、分岐するものあり、多少屈曲す るもの多く、欠いさ15,.0・−62.5×2.51ユ 5.0〃である(第2囲)。分生胞子は太さ略

が、鞭状で上部に同 々一・様なものもある 欝1図 病 賛 って漸次細くるなもわもあり、殆んど素直であるか文  ̄ 「 (8)は少しく変曲し、貞ん7個め隔膜を有してゐる。胞子腰灰 色又ほ透明ヤ、欠いさ37.5−112.5×3.0−4・し0/{である。 第2図 担子梗(A)及び分生胞子(B) ×410 ×200

(2)

4・研究略史並病原菌の学名

南部(フ)(1906)ほ.トロロアフヒ(責苛嘗」罫娘沼膵几払ZオフわオL.)上の薗をHENN川G氏に送り 鑑定な受けた処、同氏は(】2)之を新経として C.j花∂gざCオー肋プ言古如才Z∫P.HENNn と.した。これが 上だ∂査■gc弘S馬上のCgグ■CO与タ0ダ・α属菌の我国に.於ける最初の発案かと.思考する。次いで藤黒(1)(1914) は台溶に.於てケサ7(mbi’scus ca;2?3abinus L.)上の菌をC.Bibi’sciTRACY et EARLE と同定し てゐるが、形態学的記載は全く述べられてない。其後沢田(13〉(’1920)は台湾庭於てケナ■7の本病を

報告し、葉喋病と.命名し、病原菌をC..EHbisci−Ca㌢il:abi;::iSAWA’DA sp一.nOV.と.した。従弟本邦で 多数の植物病単音に潤いられている学名は之である。叉山本(19)(1934)ほアメリカネリ(戯∂ゐc”ざ

βぶC〝ggiめ邪L・・)の叉富樫等彿(1952)ほオーノ、マポウl月言∂ねc〝.g才gJブαCg〝ぶL..)の葉上でC.桝αJα1γ♂;∼ざゐ

STEVet SOL軋 を採集したが、本領ほSTEVENS等(14〉(1931)がフィリツピンで最初同寄主yc.

就き報合したもので、建子梗も分生胞子も著しく大きく、本菌と.は全く形態的に興るものである。 戯biscus属に.寄生するCer・COS?oraとしては之等の他に海外貯於てほ従尭C.bY,aCh.yPoda SpEG. (lO)C.althaeinaSACC.(10)が報告せられているが,C.braムh3Qodaは規子横著Lく短く病徽其 ′他よりしても木蘭とは稽異るものと思考する。C.αJオ々αggク7αほ究英葉敷島病菌としてその分禰極 めて広い菌で、我国でもタチア■7ヒ(野英Ag才ゐαgαγ05gαCAV−・)(汚Rノ冬葵(堪αJ膵〝gγf友一cggJαね L・)〈9)で報告せられており、清洲及び北安に於てほ膏麻(A∂〝才戎わクZα即戎■cβプ・ZlZαg GAERTN“)の匪点 病を基因する審を逸見博士†2)が指摘している。SACCARDOによれば本菌が mbiscus属をも侵すと 晋ふから、筆者等の菌と.も一応比較す可せが妥当と考へろが、病徽よりしても筆者等の薗と.は興る ものゝ如く思考する。 以上が彪視沼路属植物に報告せられているCgγCO上汐0グ・α罵簡の概摘であるが、之等既知の菌と 比較して筆者等の薗ほ病後並菌の形態よりしてC.ZtibisciRCannabilliSAWADAとよく山・致するの で同一・病喜であると思考する(第1表参照)。ご然し富樫、香月の両氏(16)ほ最近九州に於てムクゲ上

の蘭をC∴打診i5ciTRACY et EARLE(1118)と・同定し、C.Hibisci・Ma77ihotis P.HENN.とC.Hibisci・

i=all;2abiniSAWADA ほ何れもその SynOnymとした。沢田ほ本病の病原菌としてC・BibisciN

CanlZabiク才iSAWADAなる新種を発表する際該菌がC…Bibi’sciTRACY et EARLE に.最も近い審を

認めたが、病斑多角状で組子梗が其の両面鹿.生じて蜃く、且初旬枝を有し、胞子は隔膜多くしで長

ノ‘ きにより区別し得られるとした。然し第1表に見られる如く此等両薗の葺は別種と.して扱ふ可せ程

の差と認め難い様に.考へるので、筆者等も C.Hibi.sci・・Caクmabil;iSAWADAをC.mbisci’TRACY

et EARLEのSynOnymとした富樫等の説紅賛同し廉い。簡富樫等は C..月髄ゐd−jMαタフグゐ0オズ5P・

HENNもC.mbisciTRACY et EARLEのSynOnymとしているが、その点に就いてほ菜干の巌間

を持つものである。それほ本学圃場でほl、ロワアフヒとケナ7を泥棒した畑でケナ■7には毎年著し く発生するがl、Pロア■7ヒに.は全然本病が発生しないと云ふ事、又後述の如く接線試験の結果によ れほ、トロ1コアフヒ斑点病紅見られる様な敢点性の病斑を作らず免状の棟徴のみを示した事のニリ魚 があげられる。今少しく詳述すれば本学のケナ■7、l、ロワアフヒ混楷閲場に於ては従来トロロア■7 ㌣斑点病と称せられでいた多角形又ほ円形の褐色病幾のみ.がトロPアフヒに発生するに反し、ケナ フにほ之と酷似するものと.、特定の病放らしい病敢を普通作らず燥状の榛徽のみを表はす本病蓉と 二礎願の病斑が発生する。著し両者が同一一骨であるとすればケナフにほ何故に此の様な二様の病徽 を示しt・Pロアフヒには−・様の病徴のみを示すか、又壕種試験の結果ケナ■7に何故円形乃至多角形 の褐色病斑を作らなかったかと.冨ふ審の説明に苦しむ。それよりも之等の病普ほ別経であって、美 瑛病菌はケナフほ侵すがトロロア■7ヒを侵さず、反対にトロロ7■フヒの軌点病菌はケナフも侵すと ・解釈した方が妥当性がある横町観察せられる。然し富樫り6)も指摘している如く、CβγCOj汐0ダαの 分生晦子、組子傭の大いさや病徽は理科軍主の如何により著しく昇る場合のある暴ほ周知の事実 であり叉単に同一簡でも寄生性の分化と云ふ現象も明らかになっている現在軽率に断定する事は早 計かと思考する。鬼もあれ此の両者の異同に就いて玲ずる事は本論文の主旨でもなく、材料紅も乏

(3)

しいので筆者等の:若干の凝間点を述べておくに.止め安い。結論として筆者等の菌の学名ほ C. mbi’scirRACY et EÅRLEと同定し、従来日本で用いられていたC.B盲bisciq・Ca;l;:abi;:iSAWADA はそのSynOnym とする。 第1衣 聾者等の菌と.既知近似菌と.の比較 分生胞子の大いさ (〃) 記 載 者 寄主植物 担子梗の大いさ(〃) 病 原 歯 Henni∫1g(Saccaldoに よる)(12) 中 田.滝 元こ(6) C.ノナ一山 P.HEⅣN. 60−100×3−5 75−150×5・−6.5 †・ロロアフヒ トロロアフヒ Cけ」臼胡 SAWAPA 沢 田(1乃)’ 桂(1) 9・一45×2−4 13・−32〉′3−3.「 ケ ナ フ ケ ナ フ C小月「才あz5Cg TRACY ET EARLE TIaCy&EaIle(121R〉 t、ゞく・JJ/(1JJわノざ 25_40 1 40−60×3・一元 375−112ル5′く3−4†′2−7 者 等 の 蘭 ′ケ . ケ ナ フ ム ク ゲ 30.0−65.9×2・−5 0一丁4

5・寄 主 植 物

香川県ではケナフ(月抄ゐ伽ばa射∽d妨肋・SIノu)及びムクゲ(ガZ∂玄■ざC〝gS、γグgαC〟ざL・)に・発生する0

ムクゲに於ける菌の発生は前述の如く既に九州に於ける発生が報告せられているが(8)、筆者等も昭

和27年10月香川県平井町に於てムクゲ上に.採集し、第1表に示される本薗の形憩及び病徽より本菌

と.同党した。

6・病原菌の分散

2免葡萄糖加用馬鈴薯寒天をぺ1、り皿に流し込んだものに、1950年8月25日本学農場で採集した

ケナフ樅病葉上の胞子を載せた。本薗只斬の発育ほ極めで緩慢であったやミ、新しい薗線上に分生胞

子・を形成した。その胞子せ別の培養基上に移植して分離に成功した。叉此の様忙して得た培藤薗上

の分生胞子より単一・胞子分離故により純粋培養を得た。1951年9月にも同様の方放で純粋培養歯を

待た。

7・接 種 試 験

1950年9月より5回に.亘りケナフの草丈約20cm大のものを供託し、有傷、無傷凛程を行った。 初の1回ほ麿養基上に.分生胞子・を形成していたのでその懸濁液をinoculumとして撒満したが、 後は分生胞子の形成が殆んど見られなくなったので、薗謝を寒天切片と・共に切取り葉上においた

凄横磯ほ2日間硝子儲をかぶせ、其後は実験堂内の窓際棚上に.放置した。然し何れも凝種に成功

最其 ○し

なかった。次いで1951年9月13日圃場より分離後5日冒の菌叢を寒天切片と.共に凛移し室温でガラ

ス鐘をかぶせておいた匁、3日後に機微らしきものが現れ、10月15日には外観が圃場に・於けるもの と全く同様な症状を呈し、胞子も多数形成するに至った。菓4故に接檻したのであるが何れも同様

であった。簡cont1・01に.ほ全く発病を見ず、叉接種した病箆よりは再分離にも成功した。

8.病原菌の生理学的研究

A.嗜養基上に放ける菌叢の状態

各種屠養舞上に於ける発育状態を知る為.各種平面培養基上に本菌々鰍を植付け、温変130⊥土20C

の窒内に28日間培養してその状態を調査した。各培養基毎紅200ccの三角フラスコ3個宛を準備し、

各々に20cc宛培養基を分注した。実験緒具は第2,3表の如ぐである。即寒天、液体培養基とも発育

ほ極めて綬慢であるが、寒天培養基では稀薄哲抽が最も発育がよかった。

(4)

葦2家 柄原歯の寒天培養基上に於ける発筒状態 【 叢 讐空⊥ 画聖許一議云壱頂雷「雷訂要語j 歯 寒天培養基種類 2%燕糖加馬鈴薯 煎汁寒天培蕃基

235∈AshGIeり可牒小沼響務絡㍑鐸城

競 ∴−.∴こ1:・∴

際 歪㌍蛸する山脈状のヒダを鮒一周撃撃

彗璧彗監査響薄潜335】ⅠⅠ。nGIey

い俳l硬恒厚 油寒天培蕃碁 梢雲状又 GI

晶芹詐賽語末【28OI㌫霊l十硬桓恒のヒダを多少有する

⊥遊

ぺプトン加用合成 寒天培脊基

AshG王eyl冊‡軟恒蒋庫

滑 l一 様

竺ヱ⊥聖L

− アスパラギン加用 合成寒天培蕃基 か梢中央部突起、僅にヒダを有するl梢1一棟 備考:色の記載はDauthenay,H.のRepeItOire de CouleuIS1905によった。菌線発育ほ不良のものより士, 慎一・Il,冊,一鵜の順で表わLた(罪3表も同様)。 B・・噂奉基ヰに戯ける分生胞子の形成 CgγCO上汐0ダ・α′属薗ほ−一:殴に培養基上に於ける分 生胞子の形成が甚だ悪く、樫々研究上に支障を来 している寄ほ周知の通りである。筆者等も本薗を 第4表紅掲げた5経析の増養基で培養してみたが 分生胞子せ形成するものほ何れ、も分離直後の嵐を 第3表 病原菌の液体培容基上に於ける発育状態 斎音義賓基種類l賃夏l芸遠】薗叢の色 ⅠIOn GIey IlOn GIey GIey Ash GIPy Gley 2勃儲蘭加馬鈴薯煎汁 賛藤氏処方稀薄醤油培養滅 士 十 二土 十 十 土 十 十ニ + + 1%産糖加玉筍委煎 ぺ プlソ加用合成培 液 アス/ミラギン加用合成培巻液

用いた時のみであり、暫く培養を続けて行くと何れの培養基上に於ても分生胞子の形成を見なくな

った。第4表は5種顆の培養基を軌、でフラスコで1ケ月培養したものに就き分生胞子の形成及び

形態を各増養基毎にまとめたものである。即胞子の太いさほ培養基の経粁により相当異り、概して

第4衷 各種培香基上に於ける胞子形成 欠いさ、隔膜の数と.も稀辞醤油 が最大で、アスパラギン加用合 成に於で最/卜であった。街培養 纂上の胞子は天然凝病葉上の胞 子に比し、稀薄醤油を除けば平 均太いさに於て稚′トさく、之に 反して隔膜の数ほ多かった。 C.薗舘の発育に及ぼす温度 の影響 2光庶糖加馬鈴薯煎汁、押勝 い】隔膜の数 培 翠 基 の 種 類 車均極大極小l平車大恒小 54ヰ12・中75125い【0 天然の曜病草上の胞子 備考:各区50個宛の胞子に就き測定、ぺプtソ加用合成区ほ・胞子の形成 著しく少く、平均界出不能であった。

氏処方稀薄層髄、ペプトン加用合成む夫々寒天培養基を用ひ、所卦昼変に・保ち植付後20,30日の2回

歯叢の直径を測定した。1区3個宛の200ccフラスコを用ひ、増養20日のものほ・4臥培養3柑のも

第5表 薗緑の発育に及ぼす温度の影響(単位mm)

のほ2回′実験を行ったが、各実験共大体

ぺプトン加用合 成寒天培巷基  ̄ 函藤氏処方稀薄 −−−−−:−∴−−、 望嘗酎莞雷管 同様の結典を得た。その平・均経典ほ第5 表の如くである。即何れの培養基に於て 温 度 2%薦糖加馬鈴薯 煎汁寒天培蕃基 密計雷雷督 莞雷管J莞雷管 も25〇cに二於て最も発育良く、続いて20日 目では30),20−),350の順であったが、 30日目の調査では20つと30つC間の差は殆 んど見られなかった。 35◇C 】13.4 81120 ………!…芸三… 第6衣分生胞子発芽に及 ぼす温度の影響 Dい 分生柁子発芽に及ぼす温度の影響 被告葉上より分生胞子せ集めてペプトン加用合成培養液で懸濁液を作 り、ステイ仁グラス土佐点滴とし、之をシャーレを道にして湿窒忙した ものに納め、所定濁腐庭20博聞保った後発芽率を測定した。実験は3回行 ったが、その平均結果ほ.第6表の如くである。即25ウ,30つC共紅よく発 定 測 胞子数 3jOC 1 1151

(5)

芽するが、350cでほ全く発芽しなかった。 第7家胞子発芽に及ぼす永素イオン濃度め影響 E。分生胞子贋芽に及ぼす水素イオン濃度の影響

ぺプl、ン加用合成培養液に.HCl或はNaOHを加

へて種々な水素イオン濃度砿調節したもので天然胞 子腰濁液を作り、前回の実験と同様の装置を250C の定温器に20時間納めた後発芽率及び発芽管長を測

定した。その結果ほ第7表の如くである。即本菌分

生胞子はPH2・4−8。2の間でほよく発芽するが9巾2 長・なと約半減し、hJでは全く発芽しない。叉発 芽管長平鱒ほPH5・0−8・ が、それより低くなるに従ひ短くな為。

9・摘

要 発芽管長(〃) 平均l最長】最短 24, 34 4.2 5 0 5 3 66 74 82 92 11.5 395 510 620 534 661 511 510 480 600 854 a77 497 61り 532 659 507 508 4L7(i 34=7 0 備考‥′発芽管床性分生胞子の南野より仲良した発 芽管の両端間の庚さを示す(分生胞子甲長さ を含む)。 (1)本病は香叩県地方では7月中旬琴より生育末期迄発生を続け、被蓉葉を乾挿せトめて草間落 葉を原因し、相当の被普を阜へる。ケナフ(月馳ゐαばC彷芳協誠ヱ〝ぶⅠノ・)の他ムクゲ(鱒鱒轡 一 早γγ’戎αCざL・)にも発生する。

(2)病原菌ほ.Cercos90ra mbisciTRACY et EARLEと同定し、従森本病原菌社用いられてい たC.m’bisci,Cannabii’sAWADAほそのSynOnymと.する。 (3)痛撃基上に・於ける菌鰊の伸長は極めて綬慢であるが、奔藤尽処方稀薄醤油東天培養衰でほ比 絞的良い。 (4)碍養基上で分生胞子を形成するのは分離後3憫月佗選で、それ以後ほ形威しなくなる。 (5)歯顆?琴育最適温鹿は250C附近であぁ。 (6)分生胞子ほ25d,3P⊃Cでよく発芽するが由Ocでほ.全く発芽しない。 (7)分筆胞子kpIi2爪4・−8L・2でほよく発芽するが、PH9・2で咋前半滅し、11一・5では仝く轟芳し ない。叉発芽管長はPH51・0−8・2では殆んど変化がないが、それ以下では低くなるに従い発芽管 長が短くなる。 引 用 文二 郎 1・藤恩与三郎‥台湾培脊植物の寄生菌日録(其ニ)、砥物学雑誌、常28巻、4芦4頁、√19払 2・逸見武雄:清洲国及び北支に於け■る五種の菅原病害に就て、植物及動物、第10巻、891一−895頁、昭和1L7年 3・岩垂悟、佐々木三男、内藤中人:満洲国農作物病害日録、清洲国立農学革験場報串第45号、1−2写3員、昭 和18年. 4桂硝」・‥華北に於けるケナフの数種病害に就て、攣北贋報、45号、昭和19年 5・永友男‥C占7C0一沙0γα属蔚に基因せらるゝニ種の観賞植物病害に関する記録、逸見監修植物病害研究3輯、 109−・114員、1937 6 中田覚五郎、沌元清適:朝鮮作物病害日録、1928 7・南部信方‥寄生菌類学名報告、植物学雑誌20巻、250員、1906 8南部信方:花井盆栽類の病害調査、病虫害雑誌2巻、1号、98頁、19ほ 9・大石俊雄:福島地方植物病害紀(罪−■噸)(四)、病虫害雑誌22巻、366貢、昭和10牟 101SACCARDO,PlAl:Syll・Fung」4:440∼441,1886 llSACCARDO,PlA…&SYDOW,P:SyllFung・14,1099,1899 12・SACCARDO,P”Al&SACCARDO,Dl:SyllFung”18,5961906 13・沢田兼吉‥台湾産菌類調査報告第2編、153員、1920 141SIEVENS,FlL &SoLHEIM,W・G:Mycologia23・394,1931 15・富樫浩吾:煤徴病蘭CβγCO紳αの再考、P木板物病理学会報15私3,4号,114・−116貞,1951

16・ToGASHI,K&KAISUKl,Sい‥NewornotewoIthy parasiticLungiinJapan甘,Science Reports of the Yokohama NationalUniveISity・Sec..粧,No l,1′・ノ7,1952

(6)

171ToGAsHI,K&KAISUXl,S:New ornoteworthy Ce!COSpOIae fIOmJapah,BbtanicalMagazine,Tokyo

vol。65,No1.∼2,1∈‡′−26,1952

18… TRACY,Sl,M… &F・S・,EARLE:New species of parasitic fungi,BulllTo=・Bot・Club,VOl・22,179,

1895

19・YAMAMOrO,Wl:CeYCO車Ora from FoェmO$aI,TTanSaCtions of the Sapporo NaturalHistoェy Society, I3;141,▲1如4

R占sumる

工n this paper,the results of studies on themorphologlCalaT)dphysiolog■1Calく血aracters Of the fung■uSthat causes Cercosporaleaf spot(FFHasusu・byo’/)of the KeT!aff(mbiscus C云nプ7abil;uSLt)arere

Julytothe endofOctムber.Theaffectedleavesdryup andfalloifatanearly stag・e.In these parts the causalfungus attacksalsotheleaves ofFPMukuge//(B査■biscussyriacus L”)

MycelialgTOWth of the fung■uSis very poor on culture medialThe most suitable mediilmWaSprOVedtObesoyag・ar・With oniondecottionu The云onidiosporeswereobtained in pure culture onlyi血mediately afterisolation of the causalfunguS.The relation of temperatur?tOthe growthof the causalfungruswas studied by g・rOwlngitdn soy agar,

potatodetoctionagrar andon synthetic peptonagarincubated at

The optimtlm temPerflture for・the growth of the causこ1funguSSeemStOlie ataPPrOXimately 250C・The relation of te血perature to the conidialgermination was studied by sowingthe COnidiosporesin syntheticpepton soln・The spores germinated wellat 250C or 300、C,but at35OCnotatELll..Therelationof PHvEE1ue of the cultur・e media to the conidialgermination WaS Studied on synthetic pepton soln・Of different hydrogen COnCentrations which werIe preparやd using■caustic sodaandhydroc】〕.loric acid・ThegIerminationoccuredⅥellintherang・e

from PH4・2to′声l2い TheinoculationLexperiments uslngthe mycelium produced on potato decoction ag・arwereCarr・iedout with successonleaVeSOfthe Kena丑Theincubationperiod Of the disease was as short as3・4daysin September.

The cat:Sa1funguS Of this diseよse was hitherto refered to C。Hi’bi.sci・・Ca;^:;:abi;ias a new species by Sawada,but no significant diffeIenCe between the funguS and C..Hibisci TRACY ET EARLE couldbe foundasTogaShi&Katsuki(1952)alreadypointedout・Theref?re we want to:decide the causa1funguS Of this disease as C・mbi’sciTRACY ET EARLE and also C.Hibisci・Ca;3;TabiniSAWADA as synonym of this funguS・

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