.
【論 文1
UDC :624.
131.
55 :624.
15 :624.
042.
7 日本 建 築 学 会 構造 系 論 文 報 告 集 第 364 号・
昭和 6】 年 6 月ブ
ロ ック
基 礎
の
起 振 機 実 験
結
果
に
基
づ
く
成 層
地
盤
の
動 的相
互
作
用
問題
の
一
考察
正 会 員 正 会 員 正 会 員 正 会 員丹
八石
太
羽
幡
橋
田
正 徳
*夏 恵 子
**敏
久
** *外 気 晴
** * * 1.
はじめに 地盤と構 造 物の動 的 相 互 作 用 問 題は地 表面上の基 礎版 の複 素剛性あ るい は変 位 関 数の実 部と虚 部が三 次元 弾 性 波 動 論の Lamb の解に基づ き求め られる事を Reissner が示し た が,
そ れ 以降約 50 年経過 し て い る。
これ等の解 析 的研 究 はそれ以 降 種々試 み ら れて きた が, 近 年では長足の進歩を遂げ高い水 準に あ る といえ よ う。
動 的 相 互 作用問題は所 謂 混 合 境 界 値 問題であり,
解 を得る ための手 順が煩 雑にな る た め,
今日において も な お解 法の向 上の努 力 が続け ら れ てい る。 さ ら に基礎版の 柔 性 を 考 慮す る問 題1),
任 意の形状の 問題21,
埋 め 込 み を有する問題3)−
5)等 基 礎の与条件を 実 構 造 物に より近い 形で解 析 する試み や,
半 無 限 地 盤ばか り で な く成層地 盤6牌 , 不整形地 盤 S眠 と よ り 実 地 盤に近い条 件 を考 慮 す る試みが続け ら れてい る。
これ等の解析手法 は 上 述の三次 元 弾 性 波 動 論に基づ く連 続 体 理 論と要 素分割に ょ る
FEM 、
(Finite
elementmethod >
,
伝 達 境 界 を 考 慮 し たFEM ,
お よ びFDM
{Finite difference method ), BEM (
Boundary
elementmethod )
,
等の離 散 化 手 法に大 別され ようが,
複 雑な境 界 条 件に対して は後 者に よっ て議 論され る事が多い。
一
方,
動的 相互作 用を実 際の現 象とし て把 握する事は, 理論を 適用す る た めの理 想 化さ れた地盤モ デルと実 際の 地 盤と は多くの場 合 必 ずしも一
致し ない た め,
理 論の有 効 性を検 証する上で重 要であ り, 従来か ら大きな関心が 持たれて い る。 半 無 限地 盤の波 動 論による理 論 解 を検 証する ための基 礎 版の起 振機 実 験は比較 的 早い時 期に す で に実 施9 〕さ れ てい る が, 理論 解の豊 富な努 力に比 較す れ ば,
実 証 的研 本 論は著 者 等が既に発 表 し た2距 26L 連の研究の中の文献 24),
25〕を中 心に再 考し,結 果の補 足 を行いま と めたもの である。
*
鹿 島 建 設 技 術 研 究 所#
鹿 島 建設技術 研 究 所・
工博 # * 鹿 島 建 設 技術 研 究 所 # * * 鹿 島 建 設 技 術 研 究 所・
工博 〔昭 和6D年9月4日原 稿 受理 日1 究は数 多く な さ れてき た と はい い難い。 そ れ は, 動 的相互作用に関す る実 験には地 盤を対 象に した実 験に共 通す る非 再現性や地 盤の非一
様性 等の難し さ牽
内 在して い る た め ばか りで な く,
複 素 剛 性 を把 握す る 時に重要な役 割を担う位 相 情 報を適 確に求める事が容 易で な い実 験 技 術, 計 測 技術上の制 約も大き な一
因であ ろう。 し か し近 年の電子王学分 野の急速な 進 展に よ り計測機 器の精 度は飛 躍 的に向 上L°) し, 実証的研 究の信 頼 性は高 く な りつ つ ある。
そ れに加え て耐 震 問 題の重 要 性と相 俟っ て今日で は,
実 証 的研究が 積 極 的に実施 さ れ,
貴重 な デー
タが数 多く蓄積
され て き てい る。 これ等の個々の 実 証 的 研 究は当 然の事であ る が,
各々固有の 目的を有し て お り,
また地 盤 条 件や実験 条 件が 違 う た め,
実 験 結 果 や その評 価法に も特 徴を有し, 各々優れ た検討結果およ び そ の考察を示して いる。 し か し,
一
方で はこれ等の豊富に蓄 積さ れっ つ ある デー
タを総 合 的に分 析 す る 事によっ て,
動 的 相 互 作 用の一
般 的 性 質 を明 確に し , 直 接 基 礎を’
用いた構 造 物に対し て よ り合理的な耐 震 設 計 を行う た めの基 礎的な資料を供 す る事も必 要で あると考え ら れ る。
以 上の観 点か ら本 論の 目的は, 既往の比較的 剛な模 型 基礎の起 振 機 実験の資 料 を収 集し,
与条件を考慮して こ れ を統一
的に整 理・
分析す る事に よ り 動 的相互作 用の複 素 岡1」性の一
般 的性 質 を明 確に す る事であ る 。 ま た そ れ を 三次元弾性 波動 論に基づ く理 論と照 合 する事 を 試み た。
こ の ような 目的に対し て瀬戸 川は先 駆 的 研究を 示 し た。 そ れ は本 論を試み る上で多大な示 唆を与えて く れ た。 瀬 戸 川11〕 は共 振振動 数に着 目し実 験 デー
タの分 析を行い減 衰 定 数につ い て議 論 し た。 本 論は実 験 結果か ら得られ る 振 動 数 依 存 型の複素剛性の 収 集より,
剛 性,
減 衰の両 者 につ い て示 す。
また実 証 的研究は初期に は半 無 限 地 盤の 複 素 剛 性の議 論が中心で あっ た が,
実 際の地 盤で は半 無 限の 理論で説 明し得る限界が ある場 合も多く,
最 近で は 成 層地 盤 を考 慮する事の重 要 性が指 摘さ れている。 そこ 「99
一
で収 集した実 験 デ
ー
タの与 条 件 を考え て,
本 論で は成 層 地 盤に お ける動 的 相 互 作 用の一
般 的 特 徴 を抽 出する事 を 主 眼と し,
地 盤ば ねの 剛性と減 衰の性 質を明らか に しよ う と す る も のであ る。2.
資 料の収 集 基 準の内 容 Z.
1 資 料 収 集 基 準 収 集す る資 料は国 内 外の文 献 を対 象 とし, 本 論の 目的 か ら基礎版の起振機実 験 結 果に基づ く振 動 数 依 存型の複 素 剛 性が明 示さ れ た場 合】2}−
Zl)に 限 定し た が, 文 献21 ) につ い て は上 下 加 振の資料 を充 実させ る た め共 振 曲 線,
位 相 曲 線よ り著 者 等が複 素剛性を求め資 料と して追 加 し た。 収 集す る資 料は次の〜
の事 項にっ い て記 載の ある 場合と したが,
を含む こ の よ うな実 験 資 料は比 較 的最 近の例が多く,
計 測機器の高 精 度 化,
デー
タ処 理 手 法の 発 展 を背景に してい る場合も少な く ない。 根 入れの ない ブロ ッ ク基 礎の起 振 機 実 験よ り 求 め られた振 動 数 依 存 型の複 数剛性。
複 素剛性と 同様と み なし得る変 位 関 数の実 部,
虚 部 あるいは剛性お よ び減 衰 性 等の表 示を含め る事とする。 ブロ ック基礎の形状・
寸 法 地 盤 条 件 (層 序と その弾性 波 速 度 ) 共 振 曲 線と位 相 曲 線加 振 力の大きさ (加 振 方 向は水 平あ るい は上下〉 以 上の条 件 を示 し てある資 料は文 献
12
)〜2
ユ)で あ る。2.
2
収 集 資 料の項 目別 分 類 上 記の一
につ い て明 示さ れて い る資料の全 体 的な 傾 向を明らか にするた め, 主 要な項 目に つ い て分 類 し図一
1にPtす が,
各 項目ごとに資 料 数の 多い,
いわ ば代 表 詛 25 詛 15霧
踉 !9 lee未渚IM以上 me以上 m 以よ leee以上 m 来 溝 ve未渚 1eeeii渚一
層目の せん断波速 度{Vs】〕 (Pt/sec} 餒 田 巳 G4 註 9 −1
1
−
1 的な値の範 囲の存 在す る事が 理解で き る
。
収 集資料は弾 性波 速 度が詳し く 示 さ れており,
水 平 加 振の多く の地 盤は成層地 盤で あ る事が 分 る。
上下加振で は約 半 数が文 献21)に よっ て お り,
それ等は半無 限 地 盤 とみなせ るの で,
水 平 加 振とは資 料の 内容が異なる。 ま た,
近 年こ の種の実 験で は地 盤の成 層 性, あるい は広 域の振動 数 依存性 等を明 確にする ため,
基 礎 版の寸 法 を 大 型 化 す る傾 向も一
部にあ り,
図一
1に もそ れ は反映さ れて いる。2、
3
収 集 資 料の諸 定 数 収 集 資 料の基 本 的性 質を示す各 定 数を表一
1に示す。 各 資 料に は表一
1よりも詳 細な諸 定 数が示さ れ てい る が,
本論を進 める上で不 可 欠な値の表 示に と どめ た。
ま た,
表 中のV
。,
α。E につ い て は解 析 結 果の中で述べ る。
なお共 振振動数の把握が困 難な資 料につ い て は除い て お り,
各 文 献の示す実 験 例の数と表一
1と 必ずしも一
致し な い場 合も ある。
3.
資料の複 素 剛 性に基づく検 討3.
亅 無 次 元 化 表 示収集され た複素 剛 性は
一
般に有 次元 量であ るの で,
全 資 料を同一
尺 度で比較し考 察す る ための無次元 化表示を す る必 要が あ る が,
い か なる せん断 波 速 度 を用い る事が 妥 当で ある か判 断す る の は難しい問 題で あ る。
こ の速度 は等 価せ ん断 波 速 度と呼ば れ る事 も多いが, い くつか の 考え方がある。 その中で実 測に よる弾 性 波 速 度 と する方 法は有力な一
つ の考え方であるが,
実 験 結果 を直 接 反 映 し ない点と 成 層 地 盤の場 合にはいかなる層の値と する か が明 確で ない点がある。
実 験 結 果 を最 も良く説 明し得るせ ん断 波 速 度を解析 的 8642 臼 86 資 悩 離 ea未満 n4以上a6 as以上 鞴 せん断波速 屋比(Vsl/Vs2} VSi,
VSt:第1層,
第2層の せ ん断 波 速 度,
di
a2未満a2以上 a5以上 1,
臼以上 2e/よ E5 未満 1
.
2未 潘 2L日朱満su厚と劉 醐 z1/痢 図
一
1 デー
タの各種の与条 件 :基礎幅寸法.
25 田 t5IB 25 凶 ]51z 2十満 2以上 討壯 5以上 te以上 3乗 潘 5未漏 1疎 潜 基礎幅{∬} 〔而) 吼轟満a5阯 a7以上 a眦 口以上L.
3以上 a味 満 tg 未M 1,
ヨ未溝Is’
耒li 等価せ ん断渥速度比:ΨS/V〜1) Z,:第1層の層 厚,
Vs :等 価せ ん断 波 速 度一
100
一
呉
瀬
言
茹
賜一
鴎 口 旨 黛 渦 癖 θ 麟 鋳 瑚 − 埼ト
゜ “ 轟 ω
こ
帥
N陪
軸
吋
悼
一
一
一
一
一
一
一
一
_
一
M冖 ゜ り
D。り 軌 ω 凸
い悼 呷
o 。嚇
q凱 タ
リ N一
Hl 百 lw 口 N N 博 陪障
鬯
巴
H一
印
一
一
一
尸
一
一
一
一
_
一
一
一
一
H一
〇ロ
O o 蔔 o o卩
の刈
切
岨
り
o o帥
ωい
ω wω
鄲
犇料
凹
幀
Nπ
一
一
醇ト手 甦吋
卜
⊃
Nト
ユ幅
障 一
一
冖
悼
N N』
N民
紬
芯
Nこ
9卜
。障
忙
吋
N 吋 N 暑嬉
臨
… 聾
黙
寧
き 凝 寓遡
闘
え(ρ
。
b コ)
朧
ll
靆
聯
朧
1
窰
羅
塁 器 富賑
q鬻
§ § 器
囂
§ 三 耄 ≡ ≡ § 灘
朧
§ § 臨
き『1『 1.
一 .
−1一
(
器 5 諍口
)
卩
一
同
H鬮
一
H
−
一
一
耄 § §
§§ … rl
嵬§ §
§
§ § § §
§
ま
… 耄耄 耄 譱 舊 邑
爺
)
5
卩
き 疑 凝蓉
1 ド ぎ 溌 筐 ; 罷 ; さ δ 呂 9 跡 応一
ヨ N曽
一
旨
一
←
冖
國
一
蔔
D賦
n a O o ド ロ ρ悼
轟
虧
吟
虧
臼
彑
の
Nみ
吟
的 吋 鴎 卜o 障 凸Go o
→
卯
亘角
§ §
鐙
9111
謂灑
弾
§
§
紫 醤黙
角些§
1
網 暑 9 」ll
§
鷲 鷲詈 § § § § §
§
譱 §
婁 霊
口
<<
個
四
F
ω
ω
N 吋 悼吋
N旨
尸
一
酌
ooO N N
一
一
口
ωト
コ
N帖
DP“
闘 踊 託 隣 : 島
.
雛 咢 網 三 貿 墜 乱 跡 ざ ま 器(
い
畧ヨ51
)
耄
廳
露
羹
繍
聴
塞 廳
跨
§ ; 蓑 誤
驚 鵠誌
蓉
(
)
諢 δ髄
肥 膜 ま 駝 : ま 闘 鉄 冨 蹄 雛 蒔 嵩 : 冨 ; 師直
o o ω宦
o高
帥 o oい
り
句
oω
N α凸
料
罰塵
ω ¶ 切 P口
o 国諺
回 営霈
現 1 、 資 糾 冀召 芸
b
(け
馳口
)
C く 9爺
)
くの
噂
霾
N一
{
ヨ}
動
〔
琶 N一
」
動 く 望 く 鴇 「 斎(
悲
一
一
N陀
卜頃
ω
O.
心
“
o。
O一
Orm幽
O、
ω
炉
oO°
凸
△
〔
屮
司
b N一
博
軸
】
ぴ口
O 犇 ¢直
.
D・
O一
c。
O印
.
り NO°
周
劉
O°
轟
△
,
屮忖
ω
一
笛
陽
卜口
O ム 0轟
ooO凵
仭 OP甲
NO°
『
い
9凸
凸
一
国 G曲
回
轟
紬
一
゜
ooO ひω
い
O】
OO 野 O国
卩甲
O」
ω
ト
コ
ω
μ
N nP轟
笛
FooPの
脚
“
9 = OO 屮 ON酷
゜
の
99層
N ¢¢
O一
幽
bo一
゜
伽 O.
ω
ω
屮
OHPO自
90障
N.
閉
9.
ω
悼
博
叫
『
刈
一
G N 吋゜
OO°
畠
O高
軌
OO一
「
OO ド O 轟 O°
障
皿
ρω
軌ω
司
呵
qo一
ω
NNO⇔
.
“
O晶
N
ω
O凸
OOPONO.
QO°
眺
吋
し
口
O一
冨
悼
ド OO.
直
O凸
bo甲
O轟
OO 尸 9ω
O、
ω
騨
O°
帖
一
“
一
[
OPω
悼 陣 OP凸
O轟
NO
“
OOP」
O幽
O.
N仙
P肌
悼 NPO一
H卩
騨
悼 ド OO } O凸
励
P囗
= OO 尸 O凸
O」
悼
mO.
maω
の
→
一
悼
一
G 鴎 ド OO.
凸
O轟
NqOき
OO一
゜
O・
囀
O°
に
UG.
O 口い
o卜
」
C一
ω
評
餉
r
に
舜
O 料 U¢
吋
馬 O11G、
o卩
1 1.
[
→
訊
層
轟
NO N卩
゜
G
◎
ON一
〇
ω
OO畠
OO ド OO
°
卜
oω
O」
刈
切
吋
¢翁
口
卜
⊃
O 博一
゜
ロ
oロ
σ
O 』一
〇
卜
⊃
Gゆ
O轟
OO ド O一
〇
9NO.
MO閲
悼
討
一
n吋
O層
HGp¢
O「
N尸
の
NO
「
畠
OON.
O一
〇
O°
一
N頓
ρ圃
O一
g己
屮口
圃
閃一
H
「 gpり
O.
ω
帥
印
み
O11 卩 O1 1笛
O”
一
ロ
◇
障
尸
一
ド oっ
り
O「
騨
加一
畠
1.
1κ
.
ム
1 N卩
」
」
旨
墫
N「
一
”
』り
O 」切
= O.
幽
尸
.
轟
一
1 1一
N ρ障
ロ
M「
一
四 〇〇
り
O いり
= O11ド
O1 1障
に一
紬
一
ト
こ
一
円
Pq6NO 凵い
畠
O1.
1
.
謹 1一
噂吋
N開
N口
一
一
゜
算→
O.
騨
伊
一
幽
O Pの
け
一
〇 Nω
「
6一
一
一
゜
o◎
刈
O.
ω
ω
= O11尸
轟
1」
1一
ヨ忙
m鼻
凹
一
冖
一
.
gワ→
O.
ω
」
冂
= O1 し P凸
1 1一
ω
O N研
鵠N
剛
卜oQo 障 O 臼 ロ 回一
NNNN悼
NN一
一
一
一
一
障 一 円 P − N 卩
一
゜
p◎
司
一
、
切 鄲一
゜
切
聊
P
°
凱
い
一
゜
聊
叭
一
゜
m朝
一
.
い ω O 切叭
O.
忖
い
O 』い
O.
N Pbコ
」
π
PNqP忖
ω
; O剛
心
O一
“
O = Oμ
畠 O = O一
凸
O・
fN ド ド ド Pt ド Anc#
OQooo一
卩
一
『鄲
一
群占
一
幽圏
窃 m印
刈ロ
一
◎o凸
説 駝錘
ド
璽 薹
識…耄
ま
塵
一 印鬥 印 一 一 一 一 回一
mtho切
900・
th一
円 o ドー 一
尸 r ド ドー
r」一
ドー −
FP ド トニ尸
孱 ド 5」
命 ド P ド鬥 厂 鬥
9 罫 k」 b
¢ 冖
Neb卜
冫ム
N幽
L旧吋 翫
9°
¢刈 一
〇〇
口一 →
ゆ Ln占一
m」
随
9 凸 餌ω
N 餌 歳 ¢凸
醐 9Qω →
xo虚
wCt¢ 鵬 “
9JO翫
t{
ee一
い
N 薗 「 苦 娃 瞬 麒 憑 廿 獪 葹 11宀
b冖
忸 時 丼 曲 紐 蹄曽
℃ く ω冖
肅 顴 溜 蚤 購 融 照”
蔦 画 11P冖
洗 刈 又 \ 拝噌
pO 国冖
N 弑 噛 o < ω 『 く ゜。隠
冖
職 H 面噌
飄 笛 湘 θ還
購 醸 岡翁
\
ぐ ゜・
』
二
飄圃 繭 甸
18
冖
井 噺 鞴 轡 懣サ
一
101
一
1
.
ooo.
5e 潤」 。
溺
説 0 0 0 0 変 位 関 数 の 実 部 0
.
01 0」 O.
! 0.
5 1.
0 2.
0 5.
O ao 1.
00 岡 罰」 。
溺 O O O O 変 位 関 数 の 実 部 o
.
OlO.
Ol O.
1 0.
Z O.
S LO 2.
0 5.
O ao 水 平 1.
oo0,
50 O.
10O.
10e.
05 O.
OZ0。
0「 0鹽
1 0・
Z O・
5 1■
0 2,
0 5.
O ae VSI に よ る 無 次 元 化 1.
co050 o.
200.
100.
a5 0.
02 0 … DOO 05a Vs に よ る 無次 元化 1.
eD0.
50 o.
200.
10o.
e5 0.
020 』 聖 O.
1 0.
Z O.
巴 1.
O Z.
0 5.
O eo 1.
oo050 o.
20O.
10o.
e5 D.
020.
01 0.
1 0.
2’
1・
一
・
.
ll乙
.
L卩
噛
11
1丶.
.
1
「
.
、幽
O.
5 1.
O Z』 5.
O ao 鉛直 cx} 100 10 5 減 衰 定 馼 ! 1 0.
1 e.
2 0.
5 LO Z.
0 5.
O ao Cx, 10050 減 20 衰 定 10 数 5 1ゴ
ノ /.
尸
.
.
ノ
F
」
認,
考゜
.
噛
層
亀
1
〆 [.
.
.
1.
μ
1.
F
.
.
.
レノ
.
/
1
r
.
°
10.
1 0.
2 0.
5 し0 2.
O S.
O ao 水 平 図一
2 (x} teo50 20 ,05 21 0.
1 0.
2 0.
5 1.
0 1.
D 5.
O ao 【x} Vs1 に よる 無 次元 化 10050 20105 2 1げ
1「
1 {x} 10050 10TO5 210,
1 0.
2 0.
5 1.
0 2.
0 5.
O ao {x) Ioo50 10ID 5 1 1 1 Orl O■
Z O.
5 聰■
0 2,
0 5,
0 ao_
回 転 Vs に よ る 無 次 元 化 全デー
タによる変 位 関 数の実 部と減 衰 定数 e.
1 0.
205 1.
O Z』 5.
O an 鉛直一
102
一
に求め
,
それ を等 価せ ん断 波 速度と する試み も有 力であ る が,
詳 細な与 条 件を把握 す る事に多 大な努 力が必 要と され る。
著 者 等は動 的性 状を念 頭に置いた時,
共 振 点は 大き な指 標に なり得る と考えた。 共 振 点を 明 らか にする 事は振 動実験の主目的で あり,
それは信 頼 性の高い値と 判 断し て良い で あ ろ う。 多数の資 料 を分 析 する時に,
共 振 点に着目 すれ ば比 較 的簡潔にかつ 各々 の実 験に対し て 同一
の方 法で扱う事が可 能であ る。 これ等 を考 慮し,
本 論では等 価せ ん断 波 速 度と して共振点の複 素 剛性の剛 性 あ るい は変 位 関 数の実 部に基づいて,
半無 限 地 盤の以下 に 示 す (1〕式の 静 的 理 論 解を 用.
い て求め る事と し た。 し た がっ て得ら れ る等 価せ ん断 波 速 度は半 無限地 盤に お け る速度であ り,
成 層 地 盤のせ ん断 波の平 均 速 度と み な し得 る 値 とい え る。
基 礎 版の応 力 分布は剛 版 分 布と一
様 分 布と す る事が一
般 的であ る が,
現 状で は その一
つ に決 定す る基 礎 的 裏 付 け が 必 ず し も十 分で は な く, 基 礎 版の大きい 寸法の資料 も含まれ てい る点を考 慮し便 宜 的に一
様 分 布 (水平, 鉛 直),
三角 形 分 布 (回 転 )と仮 定し て下 式に従っ た。
K
・一
も
響
,K
・−
2艦
),
邸一
{
聾
一
(1) α :基 礎 版の半径ま た は等 価 半 径,
G :地 盤の せ ん断 弾 性 定 数,
レ :地 盤の ボア ソ ン比,
K。,
KR,
Kv 1水 平,
回 転,
鉛 直の剛 性 前 述の等 価せ ん断 波 速 度を 用い て下 式に よ り無 次 元 化 表 示を し た。k
・,一 δ梶
,K
・・
hR一
識
, 婦 ・一
。毒
,・・・
…・
…・
…・
一 …・
:…・
…・
…・
(1 }’
b
:基礎版の半分の辺 長,V。
:等 価せん 断 波 速 度 ρ:地 盤の密 度 さ らに複 素 剛 性の実 部, 虚 部よ り下式に基づ き減 衰定 数 が求め ら れ る。
・一
一
(
墾
1KL
)
2 +i
−
lf
/
’f
,i
IKI
,,
IKi
,:各々実 部,
虚 音「〜・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2 )一
方,
無次元化 振 動 数は下 式 を用い た。
a。=
ω 而 /Vs
函 :基 礎 版の辺 長・
・
・
…
(3) 以 上の よ うに (1
)式 よ り等 価せ ん断 波 速 度が決 定さ れ れ ば 剛性と減 衰の無 次 元 化 表 示 が 可 能 とな る。 無 次元 化に用い る せ ん断 波速 度は前 述の等価せ ん断 波 速 度を主 な る尺 度と する が , 実 測に よ る地盤 の弾 性 波 速 度は一
つ の 指針とし て は大き な意 味を有す る と 考 え ら れ るの で,
一
般 的に は相 互 作 用に最も大き な 影 響を与え るで あ ろう 第 1層の せん 断 波 速 度で等 価せ ん断波 速度と同 様な手 順 に よ り無 次元化し た 場 合につ い て も示す事と す る。
3.
2 資 料に基づ く剛性と減 衰の考 察 図一
2に水 平 加 振か ら得ら れ る水 平、
回転成分と 上下 加 振による鉛 直の 変位 関 数の 実 部 と 減衰を 全資 料につ い て示す。
変 位 関 数の実部は 剛性の逆元に相 当す る が,
全 実 験 デー
タを対 象と す る時,
特性把 握に関し て考察する 上で利点が あ るの で以降で はこ の表 示 形 式と ずる。
既述の よ うに無 次 元 化は実 測に よ る第1層の せん断 波 速 度 (VSL
}と等 価せ ん断 波 速度 (Vs )に よ り行っ て い る。
図
一
2の水平,
回 転め全資 料は 表一
1より 5ケー
ス を 除い たの で, 水 平の場 合は・
成 層地 盤18,
半 無 限 地 盤3
であり,
回転の場 合は成層地 盤 16,
半 無限地 盤2であ る。
除い た 5ケー
ス は減 衰 定 数の示す傾 向がほ か の デー
タ と 大き く異な り,
検 討 すべ き点が大きいと 考え られる た め 本 論では その対 象としない事とし た。 鉛 直につ いて は表一
1
と同じである。
前 述の とお り,
水 平,
回転と 鉛直と で は デー
タ構 成が異な る ため, その影響が存在し,
変 位 関 数の実 部と減 衰の振 動 数 依 存の傾 向が多少異な る。V。
Lと Vs とで は変 位 関 数の実 部,
減 衰の全デー
タの 図 中に分 布する様子が違う が,V
。は実 験 結 果の 共 振 点 と理 論 解 (ユ) 式 より求め られ る せ ん断波速度と を用い て いるため,
デー
タ の有する動 特 性が統一
的に把 握で き る。 水 平,
回転は成層地 盤の デー
タ が多いた め,
実 測 値 のV
。i の 場 合には下 層 地 盤の差が結 果に直 接 影 響し広い 範囲 に 分布す る。一
方 V。で は前 述の過 程 を経ているの で,
等 価せん 断 波 速 度 が 成層地 盤の平 均 速 度に近づ く傾 向にある事と実 験毎に伴う各 種の与 条 件の差が相 殺さ れ てい る事 等の寄 与に より,V
。1 より狭い範 囲に分布す る と考え られ る。
鉛直の場 合に は水 平 加 振の デー
タ構 成 と 異な り, かつ文献21
)の場 合の地盤は 二 種 類の み で あ る た め, その よ う な傾 向は存 在 する が明 確で はない。
変位 関 数の実 部お よ び減衰の全デー
タ の示す振 動 数 依 存の大き な傾 向は水平,
回転,
鉛 直の各 場 合に お い て は 共 通の性 質を有して いる事が観 察でき,
動 的 相 互 作 用 特「
性の一
般的性 質が把 握し得る事 を示 唆 してい る とい え るD さ らに詳 しい考 察を加え る た め波 動 論に よる理 論 解 を 導 入し,
両 者の比 較,
検 討を示す。
表一
1の α。E は Vs による無 次元 化 共 振 振 動 数であ り,
こ の 値が 広い範 囲に分 布する事が デー
タの豊 富さ を 示 す 事で あ り, 望ま しい。
4.
三 次 元 弾 性 波 動 論の理論解に よる検 討 4.
1 理論 解の解析パ ラメー
タの 検 討 理 論 解は 三 次 元 弾 性 波 動 論に よ る半無 限地盤の場 合と 成 層 地 盤の場 合 を求めたが,
基 礎 版の条件は一
様分 布(水 平,
鉛直 ),
三角 形 分 布 (回転 )と し た。 理 論 解に関し て も無 次 元 化 表 示 とするが, 成層地 盤につ い ては層 数,
層 厚,
せ ん断 波 速 度,
密 度,
ボアソ ン比,
基 礎 寸 法 等の パ ラ メー
タ が 多い。
成 層 地 盤の相互作 用の主なる パ ラ メー
タは幾 何 形 状 比 (Z
,/v/万,Z
、:第1層の層 厚,
而 :基 礎 版の辺 長 )とイン ピー
ダン ス 比 (AV
』、/ρ、Vsz,
一103一
表
一
2 解析モ デルの諸元 (理 論)三
zliVSI
湘
’
ア9
タ 胆 * ρ 1(
轡
)
i
ひ V翫艦
) V3匿
儂
) z覧 lm訥 κ 【m1 互 瓶唱
V51 Vs霊
(
簒
) fo (砒 )aoE L1L4 脳 8100一
oq2凶
一
6
一
一
221.
4a48 [ lool200422
i9 &405 旦oo巴 ga3525 吐79 32L40 ム8100200221 畤 91988 旧 106占 125157 421.
4 α4 呂 100 1200 呈 2 α50583 己 99411go25ρ aM 52L4q48 且oo200 α22q105上251 臥7 62L4 α48LOO30D422033995 且oo41009 α25q79 * 地盤種 類 半 無 限
=
1 成 層=2
上 段 :水 平,
中 段 :回 転,
下 段 :鉛 直 A,
th:第 1,
2層の密 度,
VSi,
Vs! :第1, 2層の せん断 波 速 度)であり,
第 1層の影 響は一
般に大 きい点 を考 慮 し,
2層 地 盤で モデル化する。 多 層 地 盤で は パ ラ メー
タ が膨 大とな り, 簡 潔な特 性 把 握が容 易で は な い。 この 2 っの パ ラ メー
タ の値を設 定 する にあた り,
図一
1と表一
1の デー
タ構 成 を 考 慮に し て,
実 験 デー
タの成 層 地 盤の 相 互 作 用問題 を代 表し得るよ うに イン ピー
ダン ス比 (本 論 ではVSt
/Vs2
と す る) をo.
5と し,
幾 何 形 状 比 (Zl〈π )を4種 類 (0.
1,
0.
5,
1.
0,
2.
0)と し た。
解 析 条 件を表一
2に示す が,
イン ピー
ダン ス比の値を1 例に固 定して いる事,
成 層を2
層に設 定して い る事,
密 度とボア ソン比 を一
定 値に してい る事等個々 の 実 験デー
タ と一
致 して いる訳で はない事 を 念頭に置い て考 察を行 う必 要がある。
理 論 解の内 部 減 衰 定 数は明 記 がない限り, 零とする。
成 層 地 盤の理 論 解は半 無 限 地 盤の そ れ に比 較すれば近 年 注 目 されて来た分 野であり,
検 討 例 も充 実 しつ つ ある が,
ま だ議 論の余 地が あ る と考えられる。 それの みの議 論は本 論の主目的で は な い の で,
実 験デー
タとの関 係に おいて必 要な範 囲 内で以 下に述べ る事と す る。
理 論 解の み につ い て は文 献22)に示 され ているが,Haskell
の解 法によっ て求めてい る。
実 験のVs
は基 礎一
地 盤 系の共 振 振 動 数で求めて い るが,
理 論 解で は変 位 関 数を直接 無 次 元 化する事とし,
変 位関数の 実部が大き く なる成 層 地 盤の共 振 振 動 数で (1)式 に基づ い て求め る事と する。 簡 便で は あ る が, この共振点は一
つ の目 安に な り 得る と考え た。
た だし変位関 数の実 部の ピー
ク が振 動数 依 存 性の比 較 的 弱い 範囲にある場 合と し,Zi
/冨 aO.
1
の場 合は次の で述べ るV
。1,
V
。2 に よっ て考 察す る。
実 験と同様に (1 >式を用い てい る の で,
こ の V。も平 均速度の性質を有してい る。 その値 を表一
2に示 し たが,V。
t との差は小さい。
こ れ は図一
1に示す実 験 値の 約 70% の 資 料が o.
7〈 V。/ V 。iく1,
3に 入 っ て い る事と内容的に 対 応す る。 実 験の Vs と理 論 解のVs
は以 上に 示す手 順で あ る が,
重 要な点で共 通 する性 質 を 有して い る の で,
こ の よ うな設 定が有 効であろ うとし,
以 降の考 察はこれ等に基づいて議 論す る。 図が 煩 雑に な る のを 避 ける た めZ
,/A
= 1.
0は必 要な場 合に示す程 度と す る。
実 験デー
タにつ い て第 ユ層の無 次 元 化の 場 合 も 示 し た の で,
理論 解につ い ても同 様に一
ヒ 述の ごと く第 1層の場 合 を求め る。 し かし第 1 層が薄い場 合には第 2層の半無 限に近い性 状に な る点と,
そ のよ うな実験 結 果には第 2層の影 響が大きい で あ ろう点を考 慮し,
参 考 値とし て第 2層に よ る無 次 元 化につ い て も 図一3−1
(a)− 3−3
(a),
図一
4−1
(a)−
4−3
(a)に 併 記 し た。
平易 な表 示と する た め,
Z
,/VX
=
1.
oの場 合は必 要に応じて示 す 程 度とする。 成 層地盤の解が半 無 限地 盤 の解と最も大き く異な る点は共 振 現 象の 存 在する事で ある。
Zl/v7「=
0.
5,
2.
0の場 合に は そ の現 象が図 示の範 囲 内で明 確であ り,
変 位 関 数の実 部,減 衰の性 状 を特 徴 的な様 子に し て い る。 特に減 衰は半 無限解と の差が顕 著で あ る。
な お,
実験の全デー
タ は 鉛直を除け ば ほ と ん ど 成 層 地 盤で あ る事, 成 層地 盤 の 減衰定数 は半 無 限 解と大き く異 な る点 を考 慮し,
以下の 理論 解と実 験デー
タの 比 較は成 層地 盤に関し て行う事と する。
そ の た め 図一
3−
1一
図一
4−
3の実 験 デー
タは成 層 地 盤の み に限 定した。 4.
2 成 層 地 盤の実 験デー
タ と 理論 解の比 較 4.
1で述べ た理 論 解と成層地盤の実 験 結 果を変位関数 の実 部につ い て図一
3−
1〜
3−
3,
減 衰につ い て は図一
4−
1〜
4−
3に示す 。 (a)図に は実 測 値で あ るVSI
に よ る無 次 元 化の実 験デー
タと 2層地 盤で モ デル化し て い る理論の 1層 と2層のせ ん断波 速 度で無 次 元 化して い る理 論 解 を 併 わせ て示 す。 理 論 解の主な る幾 何 形 状 化パ ラ メー
タ (z
、/m
)の 値は 2.
0,
0.
5で ある が,
こ の 玲1,
Vs2 の無 次 元 化 表 示につ いて は 0.
1の場 合も示す。 前 述の よ うに Z、ん〆万=
・
1.
0につ い ては 必要に応 じ て適 宜 示す事一104一
と す る
。
実 験 値の デー
タは第 1層の 実測 値で無 次 元化し た場 合,
既述 の よ う に 比較的 広い 範囲に分 布するが,
それ は,
成 層地 盤の 与条 件の種 類 が 多い た めである。
そ の た め設 定した成 層地 盤モ デルの解 との対 応 関 係が 直接 的に成 立 し難い面が あ る よ う で あ る。
図一
1,
表一
1に示し たよ うに,
幾 何形状比の小 さい実 験 例は少な く ない が,
そ の 場 合に は第 2膕によ る無次 元化の方が妥当であろ うと考 え ら れ る。 そ れ に対 して レ、によ る (b
) 図 に つ い て は実 験 値,
理 論 値ともにすで に説 明した各々 の場合の ピー
ク振 動 数 に基づ き 静的半無 限の理論 式よ り求めた等 価せ ん断 波 速 度 を 用い てい るの で,
成層地 盤の平 均せ ん断 波 速 度の意 味も存在し, 両 者の対 応 関 係は (a)に比較し て良 好に 成 立して い る。 以下,
変 位 関 数の実 部と減 衰につ い て詳しく考察する。
(1) 変 位 関 数の実 部につ い ての 考察(図一3−
1〜
3−
3> 水 平,
回 転,
鉛直の各 場 合につ い てVSI
お よび Vsの実 験デー
タ は理論 解と各々対 応す る。
水 平,
回転, 鉛 直で は振 動 数 依 存の定性 的,
定量的傾向は各々異 なる が,
各 場 合におい ては両者は合 致す る よ う で あ り,Vs
の表示につ い て は そ の傾 向が一
層 明 確である。
VSi
の (a) 図では 実 験 デー
タの分 布 す る 範 囲 は広いが,
前述の理由 によ り 理論解の無 次元化を V。2を設けた事によ り両者の 対 応を 理解し得る とい える。
成層 地盤の特 性を把握 する ための一
助と し て,
半 無限地 盤の理論 解も併 記した が, 実 験デー
タは半 無 限の 場 合よ り大な る剛性の値 を示すデー
タも多 くピー
ク値 を 示 す性 状を有する事も含めて成層性を反 映してい る事が 十 分 認 め られ よ う。
図の変位 関 数の実部で は半 無 限の場 合よ り小な る場 合が剛 性で は大きい事に対 応す る。
半 無 限 地 盤の理 論 解で は,VSi
とVs
の区別は無い。
(b
>図の水 平の実験デー
タの内,2例が ほ か の デー
タ と離れ たところに存 在しているが,
さ らに高い振 動 数 領 域につ い て ま で理 論 解 を求めれば,
理 論 解の一
部 は そ の近 傍に位 置するよ うで あり,
両 者は大き く矛 盾してい る訳で は な い。 し か し ほ か に比 較す れ ば.
議 論の余地 が あ る よ う であるが,
もしこれ等に適正 な 吟味を加え る な ら ば,
各々 の実 験の詳 細に遡 る 必 要 が あ り,
収集 文 献の み で は不十 分 な 場 合 も あ る。
本論の目的は収集文 献に基づ き,
その一
般 的 性 質 を統一
的に明 ら かに す る事で あ り, 可能 な その範 囲内で の試み と し,
個々のデー
タに対して 前述の よ う な特別な検討は行わ ない。
実験デー
タの変位関 数の 実部につ いてこ の よ う な考 察 1.
ooo.
50 0 0 5 2 聰 0 0 0 0 変 位 閲 数 の 実 邸 e.
oz 一 一 .−Half
. ・ − o ●
2
.
〇一幅 一 〇
.
5
0.
0, 0.
恐 0.
2 0.
5 LO 2.
0 5,
0 ao 1.
oo0.
50 0 0 5 2 1 0 0 0 0 変 位 関 数 の 実 翻 o.
020.
OI覧
}
b
(
1
層
3
図
q 「 旧 2H 50一
,
曹
0.
1.
0.
1 0.
5 LO 2.
0 5.
e ao 図一
3 1.
00O.
50 e.
200.
100.
05 D.
orO.
OIO.
1 02 e.
5 1.
0 2.
0 5.
e ae Vs 聖に ょ る無 次 元 化 1,
00o.
so e.
200.
10o.
05 0.
020.
Ol o.
1 0.
2 e.
5 1.
e z.
e 5・
o▽, 。
轟
鰍 元 化 回 転 成層地盤のデー
タ と 理論 解の変 位 関 数の実 部一
〇.
1Loo0
.
50 0.
200 」Oe.
05 o.
oz0 』 聰 0,
1 0rZ Or5 1,
0 Z鹽
0 5.
O a o 1.
ooO.
5e C.
20O.
100.
e5 0.
02e.
Ol3
(
b
)
一
3
図
02 50げ
…
’
F
一
一
一
0.
I e20,
5 1■
O Z■
0 5,
0 a e 鉛直一
105
一
(: } 10050 減 2e 衰 定 10 数
5 110
■
1 0,
2 0鹽
5 聖.
0 2・
0 5,
0 ao c:} 10050 10 5 減 褒 定 数 Z o.
5‘22.
OI, 2 01z’
’
1
/ !/
団
旦
1「
入0
.
1q国
0 1口
0.
511 ’図
4
−
1
(
a
10.
t O.
1 05 1.
0 2.
0 5.
O ao 水 平,
50)
b
(
1
一
4
図
げ
湘
0躍
【x) leo50 zo10s 21 化訓
元「
。
次 無 o る a よ 蕾 5 V 」 0 = oo50 ze105 2 90・
02)
b
〔
2
需
4
図
げ
…
5 [ ∵、
1,
10鹽
1 D,
2 0・
5 1,
0 2・
0 5.
O ao韓
回転 Vs に よ る 無 次 元 化 注 } 図 中の数 字は Z,
IQ
「の値,
(1) 器 oo − − 5e 20105 2 1 し 0曹
5囗
… 5D…
O)
a
〔
3
一
4
図
7ぼ
01 げ 巾 … 10 111レ
tl, 10.
1 0.
Z O.
5 LO 2.
0 5.
O ao (:} 10050 2010 5 21 0.
1 0.
2 0.
5 亀.
0 邑o図
4
−
3
(
b
)
2、
o牌
1「’
05 ∠ /
/
図一
4 成 層 地 盤のデー
タ と 理論 解の減 衰 定 数 ;V。
L,
(2);V。
1によ る無 次 元 化を意 味す る。
Z.
0 5.
O 船 直 を行っ た例はほと ん ど ないよ うである。
各 種 条 件の異な る多く の実験デー
タ を全 体と して議 論 する方 法が確 立 さ れ てい る 訳では ない の で本論も試 論の一
つ である。一
で述ぺ た よ うに全 体の傾 向と して は両 者の対 応が成 立 し て お り, (b
)図 で は そ れ が明 瞭で あ る。 し た がっ て この よ う な考え方で実験デー
タ を 理解する事は有 効かつ 妥当で あ る といえ るであ ろう。 そ れ と同 時に実験 デー
タ は理 論 値と多くの観 点に おい て対 応 する事が確 認で き,
これは動的相互作 用の特性の・
一
般 化の方 向 を示 唆して い ると判 断で きる。
(2 ) 減 衰につ い て の考 察 成層 地盤の変位 関数の虚部は半 無 限 地 盤に比 較し,
Rayleigh
pole とLove
poleの寄 与の た め煩 雑にな る事は知られて い るが, 実 部よ り半 無 限の解との差が顕著で あ り
,
動 的性 状の特 徴は一
般に虚 部によ り、
明 確に生じる。
実 験に おい て は虚 部は位 相の把 握であ り, 高い精 度で求 める の は容易で はないが,
共 振 点で は ほ ぼ 9D°
と な るの で大き な指 針と な る。
虚 部の特徴は減 衰に反 映す るの で,
本 論で は 現 象 と して理解し や すい減衰につ い て示し虚 部 につ い て直接 明示は し ない 。 図の表 示 形 式は変 位 関 数の 実部と同様であ り,
以 下に考 察 を述べ る。
図一
4−
1〜
4−
3に示す ように低い振 動 数 域で は理 論の成 層地盤の減 衰は半 無 限の解と大き な差が生じる。 実験 デー
タは成 層地 盤の場 合であるが,
そ れ は理 論 解と 同様な 傾向で あ り,
水平,
回転,
鉛 直の場合のV
。i,
V
。 につ い てその傾 向 を観 察で き る。
回転 を除け ば, 定 性 的 の み な らず,
定 量 的にも両 者は良く一
致し ている。
したがっ て図の全 領 域に おい て実 験デー
タは半 無限地 盤 と異な る成 層 地 盤の理 論解と良 好に対 応し て お り, 成 層 性 を顕 著に反 映し ている とい え よ う。
これは振 動 数依 存 型の実 験デー
タにつ いて考 察してい る 利点と 考 えて良 い。V
。1とV
。に よ る表 示形 式の 違い に よ る 理論と実 験デー
タ と の差は変 位関 数の実 部の場 合 よ り小さいが,
両 者の対 応は Vs の方が良い。
し たがっ て Vs による無 次 元 化は成層 地 盤の特性 把 握を統一
的に行 うた めに は変 位関数の実 部,
減 衰 共に有 効であ る といえ る。
水平の場 合に は実験デー
タの分布す る横軸の振 動 数 域が広い の で,
理 論 値との対 応が十 分 把 握し得る。
そ れ に対して鉛 直の場 合に は水 平に比 較すればデー
タの分 布が高い振 動 数 域に偏 在 し て い る の で, 理 論 解と の関 係 の明 確さで はや や劣る。
回 転の実 験 デー
タ は定 量 的に理 論 解 と差 が ある。
一
般に内部 減衰の影 響は回転に対してほ かの場 合よ り大一
106
一
きい と され て い るの で , 参 考の た めに内 部 減 衰を考 慮し た解析を示 した。 本 来