理学 療 法 学 第16巻第 1号
33〜
37頁 （1989年 ）報 告
腹
筋
・
背
筋 筋
力
（
第
一
報）
＊一
健
常 者
に つ い て青
木
一
治
1｝平 野 孝
行
2｝太 田
智 子
Z’ 要旨 健 常者 132 名 （男子 72名，
女 子 60名 ）に よ り，
等 速性筋 力計 （Cybex II）を 用い て，
体 幹筋 筋 力 （腹 筋，
背筋 筋 力 ）の男女の年 代 別 正 常 値の決 定を試み た。
各 年 代は男女 とも2 代， 30代，
40代lc分 け て行っ た。
ま た，
身 長，
体 重，lever
arm の長 さが筋 力に 与 える影 響に つ いて も検討し た。
その結 果，
男 女と も腹筋筋 力は背筋 筋力よ り も弱か っ た。
また，
腹筋， 背筋筋力ともに女子は男 子 よ り も弱か っ た。
これ らは いずれの年代でも同 様であっ た。
背 筋 筋 力に対 する腹 筋 筋力の割合は，
男 子で は平 均43・
6％で，
20代が大 き く，
30代， 40代は ほぼ同値であっ た。
女子で は平 均31．
6％で，
各 年 代ともほぼ同じで あっ た。
身 長と筋 力は有 意な相 関はな く， 体重は背筋筋力におい て ， 男 女と もに，
体重が増すに従い筋 力も増 加した
。
lever arrn の長さ と筋力におい て は， 男女と も， 腹 筋，
背筋筋力で arIn の長 さが長 くなると筋力 も強 くなるとい う相 関 が あっ た
。
キー
ワー
ド 腹 筋 筋 力，
背筋筋力，
等速性筋力計 は じめ に 体 幹 筋 筋 力は，
ある種の姿 勢 を保 持 する と か， 重 量 物 を挙 上 する時な どの体 幹 を 保 持 するの に必 要であ り，
そ れ らの筋 緊 張は一
卜分な筋力が なけ れ ば 腰 部に異常な力が かか る と考 え られる。 腰 痛 患 者において は， 体幹 筋筋力 に低 下があるので はない か と考えられ，
多くの研究 が 報 皆さ れ てい る。
1966年 Alston ら1｝ は cable tensiometer を 用い て 体 幹 屈筋と仲筋の筋 力を測定 し，
慢性腰痛 患 者は体 幹 筋 が弱い と報 告し た、
同様の方法で，1969
年Nachemson
ら2） は，
健常者と腰 痛 患 者の腹 筋 筋 力 と背 筋 筋 力を測 定 し た。
近銀におい て は，
ユ977
硫 鈴 木ら3｝が 等 速 性 筋 力計 （Cybex
ID
を 用い て，
健 常 者と腰痛患 者の腹筋 背筋 筋 力を測 定し，
腰 痛患者で は背 筋 筋 力が低下し てい るこ とを 報 告し た。
そ れ 以 後，
等速性 筋 力 計を用いて，
健常 者お よび 腰 痛 患 者の体 幹 筋 筋 力 を 測 定し た報 告が数 多く ＊ Abdominal and back muscle strength （A preliminaryreport ）
−
normal subjects−
P 東 海逓信病院 整 形外 科
Kazuj三Aoki
，
RPT ：Department ofOrt’
hopaeclic Surgery，
Toka正Teishin Hospital
2）同
， 理 学 療 法 士
Takayul（i Hirano
，
RPT and Satoko Ohta，
RPT（受 伺
’
H 1988年4丿125N） み られる よ うに なっ たか 柳。
腰 痛 患 者の 体 幹筋筋力を 評 価 する に は，
腹 筋，
背 筋 筋 力の正常 値が 必 要である。
今回，
20−
40歳代の健常な男 女を用い て腹筋およ び背筋 筋力の正常値の 設 定 を試み たの で報 告 する。 対 象お よび方 法 腰 痛お よ び神 経 根 症 状のない 健常な男子72名，
女 子60 名，
計 132名を対象 とした （表1）。 対 象はそのほ とん ど が，
医療従事 者お よび事 務職 者であっ た。体 幹 筋 筋 力の測定 は
，
従 来よ り当院 整 形 外 科の鈴 木4・
7） が行っ てい る等 速性筋力計 （Cybex
II
）を 用いた方 法に 従っ た （図 1）。
等 速性筋力計の回転数を ゼロ に合わせ，
等 尺 性運動を行わ せ た。
腹筋筋力は被検 者 を背 臥 位と し．
股 関 節 を60° 屈 曲さ せ，
骨 盤と足部をベル トで測 定 台に 固定し て両 手を後 頭 部にあて， 測定 用バー
は胸 骨結 合の 直 下に く る ように置 き，
前 屈 運 動を行わせ た。
背 筋筋力 は腹 臥 位で骨 盤と下 腿 をベ ル トで測定台に固定し，
両 手 は下 垂させ，
測 定 用バー
は背 部に麗 き後 屈 運動を させた。 等 速性筋力計の回転 軸の申心は腸 骨 稜 直上で体幹の前後 中 央と し た。
測定用バー
を取り付ける伸縮 可 能 なlever
arm の長 さは，
腹筋 筋力と背 筋 筋力の 測 定で同じ に し た。 また，
筋 力は被 検 者に等速性 収縮を各a3 回行わせ，
そ の最 大 値を用い た。
Japanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service Japanese Physioal Therapy Assooiation
34 理学療法 学 第16巻第1号 表1 対 象 年 代
匪
洲
人 数 年齢 （歳 ） 身 長 （cm ） 体 重 （kg） 20 代 男 30 女 2・1
30 代 男28
20〜
29 （25．
0±2．
3） 20〜
27 （22．
6±1．
8） 162．
0〜183．
0 （169．
2：t5，
3） 149．
5〜
174．
0 （157，
9± 6．
3） 30〜
39 （34．
0±2，
5） 女124
旨 30〜
38 （33，
3±3．
0） 153．
0〜
179．
0 （167．
7±6，
2） 147．
0〜
164．
G （155．
6±4．
3） 40 代 男14
40〜
49 （44．
3±3，
1） 女 11 41〜
49 （45．
4±2．
8） 1 153，
0〜
182．
Oi
（164
，
9±6、
5）148，
0〜
168．
5 （153，
8±6，
2） 57，
0〜
80．
0 （61．
8t：7，
0） 40，
5〜
65．
0 （50．
9±7．
2） 47，
0〜
90．
0 （65．
1±9，
5） 44．
O〜
62．
0 （50．
1±4．
7） 51．
O〜
73．
0 （61．
2士8．
1） 43．
0〜
71．
O （52．
6±7、
6） （ ） 内は平均士標準偏 差腹 筋 筋 力 測
定
鸚
蘿轗
謹
，、
｝ff
．
｝1
、：。
1鑢建
現、
嬲％
’
s 韻 騨 繊 軆 趣驪 雛背 筋 筋
力 測 定
結蝋
韈
図 1 休 幹 筋 筋 力測 定 方 法 果 1．
年 代 別 腹 筋，
背 筋 筋 力の正 常 値 （表2） 男 子の腹 筋 筋 力の平 均 値を み る と若 年層ほ ど高 値を示 し，
加 齢と ともに漸 減し て いた。
女子の平 均 値は男子の 傾向 とは異 な り，
30代が最 高で以 下20代，
40代 と低 くな っ てい た。
男子の背 筋 筋 力の平 均 値は腹 筋 筋 力 と同様に 加 齢に ともな っ て少しずつ 減 少し てい た。
女子の平 均 値 は腹筋 筋力と同様に30代が高 値 を示した。
2．
腹 筋・
背 筋 筋 力 比 （表 2） 背 筋 筋 力に対 する腹 筋 筋 力の割 含を百 分 率でみると，
男子の平均値で は各 年代に おける差は ほとん ど み られな か った。
女 子の平 均 値は加 齢に ともない少しずつ低 値を 示 し たが，
有 意 差はなか っ た。
筋力 比の分 布は，
男 子は、
SO％ある い は40％ 代が多く，
女子は20％あるいは30％代 に集 中して お り，
筋力は男女，
各 年 代に拘らず，
腹筋筋 力 あるい は背 筋 筋 カー
方が強 け れば，
他 方 も強い とい う 相 関 （P〈0．
Ol）を得た。
3．
年齢，
身長，
体重 およ び lever arm の長 さと筋 力の関係 （表 3）D
年 齢 と腹 筋，
背筋 筋力 年 齢に よる筋 力を み る と，
男 子におい て，
腹 筋 筋 力は 年 代別の筋力同様にt 加 齢と ともに 減少を 示 した。
背筋 筋力 も 同様に加 齢に と も ない徐々に低 下 し た。
し か し，
腹筋，
背筋筋力ともに年 齢との相関は認め られ な かっ た。 女 子の腹筋筋力は年 代 別で は30代がや や高か っ たが，
20〜
49歳を み ると 加 齢に と も ない筋力は低下した。
背筋 筋 力も年 代 別では30代 が 高かっ たが，
年齢 を み る と，
加齢 に従い軽度上 昇を示 し た。
し か し， 腹 筋・
背筋筋力とも に年 齢と の間に相 関は認め なか っ た。
2＞ 身 長 と腹 筋，
背筋 筋 力 身長 と筋 力の関 係を みると，
男 女 と もに腹筋筋力と背 筋 筋 力は身長が高 くな る1，aつれ 増加 し た が， 女 子の背 筋 筋 力 （Pく0．
1）を除いて有 意な相 関は認め られなか っ た。
3） 体 重と腹 筋，
背筋 筋 力 男女の腹 筋 筋 力は，
体 重が増 すにつ れて増 加傾向にあ っ たが，
男子で は相関はなく，
女子はle％の危 険率で相 関 を認め た。
背筋 筋 力は，
男女 と も体 重 が増す につれ有 意に増 加し た （PくO．
01）。
4
）lever
arm の長 さ と腹 筋，
背 筋 筋 力 N工 工一
Eleotronio Library腹筋
・
背筋筋力 （第一
報 ） 35 年 代1
性別 1 表 2 年 代 別の 腹 筋
・
背 筋 筋 力お よび腹 筋・
背 筋 筋 力比 腹 筋 筋 力 （Nm ） 葡 拗 （・・別
腹筋 背筋 妣 （％） 20f
賢 30 代 男 （4990．
．
09〜
146．
9 ±24．
3） 90，
0〜
3王6．
6 （202．
1ゴ：54、
0） 26．
3〜
91．
7 （47．
1±15、
0） 重 16．
3〜
68．
5 （35．
4：ヒ12．
9） 73，
4〜
165、
6 （112．
7ゴ：25．
1）15，
9〜
64．
4 （32．
7±13．
5） 男 女 1 12．
5〜
144．
4 （79．
3±34．
8） 104．
5〜
287．
2 （186．
9±41，
8） 12．
5〜
55，
5 （38．
3±14．
5） 75．
1〜
156．
8 （121．
5±24．
6） 40 代 男．
1
女 47，
3〜
95．
5 （70．
8〜
16．
0） 18．
4〜
76．
7 （32，
8：ヒ19．
7） 118．
2’
v259、
5 （174，
4
：ヒ42．
5
） 35．
9〜
230，
1 （114，
8：ヒ45．
5）12．
0〜
69．
1 （41．
8：ヒ14．
5
） 12．
e〜
50．
4 （31．
7±：12．
0） 28．
6〜
63．
6 （41．
9：ヒ11．
0） 15．
9’
v65，
2 （30．
4：ヒ16．
5） （ ）内は平 均±標準 偏差 表3 体幹筋筋力と年齢， 体 格お よ びlever
arm の 長 さの 関係Ii
lever
arm 体 重i
の長 さ 女 表4 年 代 別の腹 筋・
背 筋 筋 力および腹筋・
背 筋 筋 力 比 （補 正 値 ） 年 齢 身 長 靴幽
跨
黼
酬
鞭脚
腹筋・
背 筋 筋力比 （％）國
女隔
女國
女湧
1
夏黼 肋1NslNSINsiNS
NS
…・ ＊・1
・＊・ 背 筋 筋 カINSNS
…
NS絹
＊＊ ＊ ＊ ＊＊ 1＊＊＊i
＊・ ＊ 20代 … 男1
・5・
… 9・
・巨
7… ±36・
・1
45・
8
・15・
・ 女 30，
1：ヒ10．
1 96．
4：ヒ20，
232．
9
±13，
8NS ：not signl 丘cant
＊ ：P＜0
．
1 ＊＊ ：P＜0．
05 ＊ ＊＊ P＜0．
01 男 女ともに， 腹筋お よび背筋筋力はlever
arm の長 さが 長く な れぽ， 筋力が増 加 する 正の相 関を認めた。
考 察 30代 「一
』
一勵
男 i69．
3±25、
8 168．
1±34，
4 41．
4±13．
1
i［
女［
・・・
… 3・
gl1
・5・
… 8・
・1
・・・
… 2・
6 40代1
男1
・・・
… 6・
・岬
・…2
女 …27・
9・・3・
3i ・… 5・25・
・40．
i
±11．
1 25．
4± 12．
5 体 幹筋筋力の測 定は，
報 告 者によ り使 用し た装 置， 測 定 休位が 異なっ てい る。
初期の頃は tensiometer な ど を用い て筋力の 測定を行っ て きたが，
近年，
等 速性筋 力 計の普及 とと もに，
これ を用いた筋 力の測 定が行わ れ る よ うになっ て きた。
腰 痛 患 者の体 幹 筋 筋 力 を測 定 する場 合， 問題と なる の は測 定 時 疼 痛を伴わない ようにする こ とである。
疼痛があれ ば筋 力を 十分に発 揮 すること がで きず，
」Ji
確な筋力の測定 がで きない。
その ため立位で は 疼癇を伴 うこと が多く， 疼 痛を生じる ことが少ない臥 位 とした。
ま た，
トル クに よ り筋力を測定す る蝪合，
身長 やlever
arm の長さ が測定値に影 響を及ぼす と考えら れ るの でその関 係につ い て も調べ た。
その結 果，
身 長 と 筋力は何 等 関 係はなく，1ever
arm の長さ と筋 力の関 係 で は，lever
arm の長 さが長い 者 程筋力 が強い とい う結 果であっ た。
そのた め，
我々 は筋力 を 評価する場合， 平均±標準偏 差lever
arm の長さ を 1ft＝
30．
48cm に換 算し て行っ て い る （表4）。 ま た， 臥 位に よ る測 定で 抗重力位である た め，
体 重に よ り測 定 値に変 化を来 すことが 考え ら れ るの で，
筋 力 との相 関を求め た。
男 子で は腹 筋 筋 力は有 意の 相 関は なか っ た が，
背 筋 筋 力は男 女ともに体 重の増加 に 伴い 筋力も増 加し た。
し か る に，
測 定 値へ の影響は少な い もの と考 えた．
健 常者の体 幹筋筋 力を測定 し た結 果， 背筋筋力は腹 筋 筋 力よ りも強 く，
腹 筋・
背 筋 筋力と もに男 子は女 子より も強い とい う他の報告者4）〜
1 と 同じ結果となっ た。
腹 筋 筋 力は男 子の場 合，
年 代 別で は20代が最 も高く，
20N49 歳を み ると20歳を過 ぎる頃か ら漸 次 低 下を 示し た。
女 子で は30
代が幾分高い値であっ たが，
年代聞の有意 差は 認めず，
20〜
49 歳を み る と加齢に と も ない 低下を示し た。
背 筋 筋 力は男子で は，
年 代別で は20代 が 最 も強 く，
20”
−
49diをみ ても，
20歳頃 を最高とし て漸次低下し て いJapanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service Japanese Physioal Therapy Assooiation
36 理学 療 法 学 第16巻 第1号 くもの と考 えられた
。
女 子で は腹 筋 筋 力同 様に30
代の筋 力が最高であっ たが， 20〜
49歳を通し てみ ると軽 度 増加 を 示 す もの の，
そ の差は 殆 ど無かった。
男 子と女 子の背 筋 筋力に対する腹筋筋力の 割 合を み る と，
各 年 代を通じて男子で は40〜
50％，
女 子で は30〜
40 ％ と男 女 間でお よそ10
％の差を認めた。
Nachemson
ら2｝ は，
20〜
35歳で は77．
0％，
36〜
55歳で は53．
4％と報 告 し て お り，
鈴 木ら4）は20〜39
歳で57．
2％， ま た pretotype の Cybex IIを用いた Smith ら8｝は18〜
29歳お よび3G〜
44歳 両 群とも52．
6％と，
男 子に関し て は ほぼ 近 似 し て い るの で はない か と考え られるe 女 子で は，Smith
らB）lQ18〜
29歳で は37，
0％，30〜44
歳で は38．
5％ と我々 の値 と よく合 致し て い た、
ま た，
Nordin ら10）は18〜
48歳 を 検 索し，
62．
2％と報告し てい るが，
これは腹筋 筋力測 定 に おい て股 関節 伸 展 位で 行っ た ため と考 える。
男女とも，
加齢によ る割 合の大 きな 変化は な かっ た。
男女間の筋力 の違いを，
男子に対す る女 子の割 合で表 わ すと，
腹筋筋 力は20代38．
9％，
30
代48．
3％ ， 40代46．
3％で，
背筋 筋力 は20代55．
8％，
3G代65．
0％，
4 代65．
8％ とな り，
背筋 筋 力よりも，
腹 筋筋 力は男 子に比べ 女子で は低値で あっ た。
AsmttsseniV，
Troup
ら11） は trunk frexor とし て女子 は男子の60〜
68％ と報 告し，Laubachll
＞は37箔 と，
報 告 者に より−
re
し て いない が， これは被 検 者や測 定 法の違 い に よ る もの と考 えられる。
背筋 筋 力は，
Asmussen と 王｛eeboll・
Nielsen，
Troup
らID お よ び Davis ら6）が64〜
70％ と報 告し て お り
，
我々 と近い値であっ た。
ま と め健 常 者 132名を 用い て
，
年代別，
男女別の腹 筋・
背 筋 筋 力の 正常値を求め，
以 下の知見を得た。
1） 男 女
，
各 年 代とも腹 筋 筋 力は背 筋 筋 力よ りも弱 く，
背 筋 筋力に対 す る腹 筋 筋 力の割 合は
，
男子で は約40％，
女子で は約30％で あっ た。2）
年 代別 では腹筋
，
背 筋 筋 力ともに，
男子で は20代か ら加 齢に と も ない低 下 を示し
，
女干で は30代の筋力 が強か っ た。
3）
1
身長 と筋 力につ い て は，
身 長が高 くなる に従い腹 筋，
背 筋 筋力 も強い傾向にあっ
た。 4） 体 重 と筋 力で は，
体重 が増 すにつ れて腹 筋，
背筋 筋力 も増 加傾 向にあった。
5） 等 速性 筋 力 計のlever
arm の長さ と筋 力は強い 関係にあった。
稿を 終 え るにあた り
，
御 指 導，
御 校 閲を戴いた当 院整 形外科部長の鈴 木 信治先生に深 謝致し ます。
引 用 文 献1）Alst。n W
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37<Abstract>
Abdominal and Ba¢k
Muscle
Strength
(A
preliminary report)-Normal
Kazuji AOKI, RPT
Dapartment
of
OrthepaedicSurgetv,,
[IlokaiV"eishinHospitalTakayuki HIRANO, RPT and Satoke OHTA, RPT
.
Toka.i
Teishin
Hospital
.
'
We tried to determine normal trunk inusele strength
(abdominai
and back rnuscle) values of several ages and males and'Eemales
by
using Cybex IIisokineticdinamometer on 132normal subjects(72
males, 6efemales).
Their
ages were inthe 20s,30s and 40s. And, wediseussed
infiuenceof trunk muscle strength valuesby
height,
weight and leverarm's Iength. The results showed that abdominal muscle strength was weaker than back rnuscle strength regardless of sex,Also
abdominal andback
muscle sti'ngth
of males versus females showed males were stronger inthe long run. These showed the same results in any age grQup. The ratio of abdominal' toback
muscle strengthin males had a mean value of 43.6%, Itwas the highestin20s,and almost the same percentage in30s
and 40s, In
