Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College,
Available from http://ir.tdc.ac.jp/
Title
No.31:水道橋病院放射線科情報システムの構築
Author(s)
相澤, 光博; 佐々木, 啓太; 小林, 紀雄; 山, 満; 光菅,
祐治; 坂本, 潤一郎; 西川, 慶一; 和光, 衛; 髙野, 正
行; 佐野, 司
Journal
歯科学報, 113(2): 212-212
URL
http://hdl.handle.net/10130/3029
Right
目的:東京歯科大学水道橋病院では,平成24年2月 に放射線科情報システム(Radiology Information System;RIS)が導入された。システム導入の目的 は,画像検査予約,検査記録の管理,集計・統計処 理,画像診断レポートの作成等を効率よく実施する ことにある。システム構築に際しては,医療連携の ための情報統合化プロジェクト(Integrating the Healthcare Enterprise;IHE)が主流となってい る。水道橋病院においても,IHE に準拠した製品 群でシステム構築を行った。本研究ではシステム導 入の効果を評価したので報告する。 方法:今回敷設された放射線科関連のシステムは, RIS,画像保存通信システム(Picture Archiving and Communication Systems;PACS)と放射線オーダ リングシステムの3つである。これらのシステムは 放射線科のみならず,病院全体で使用するシステム であるため,構築時には各診療科との調整が必要と なる。そこで2つのワーキンググループ(Working Group;WG)が編成された。一つ目は放射線科が 中心となって主に PACS の仕様を検討する PACS -WG,二つ目は各診療科との調整が特に重要なオー ダリングシステムの仕様を協議するオーダー WG である。限られた予算や検討期日で,技術的問題を 解決しながら,システム導入の目的を達成すべく, これら WG で多くの内容を討論してシステム構築 を行った。 結果および考察:RIS の導入で診療放射線技師の作 業効率が向上し,患者が放射線科で撮影を受けてか ら診療室に戻るまでの時間が短縮された。PACS の 導入により,チェアサイドで検査画像の即時参照が 可能となり,CT 画像に対しては高度な3次元画像 処理も可能となった。オーダーシステムの導入に よって,入力ミスや撮影ミスが少なくなった。ま た,画像データの可搬媒体への記録は放射線科のみ で行い,システムセキュリティの導入と相まって, 確実なセキュリティの確保が可能になった。計画時 に心配されたシステムトラブルもなく,安定した稼 働状況にあるが,誤操作などの人為的トラブルが多 いため,利用者教育の徹底が重要であると考えられ た。 IHE 準拠の製品群によるシステム構築のメリッ トの一つは,各製品の更新や,将来導入されると考 えられる電子カルテシステムにも容易に対応できる ことである。しかし,歯科の規格にはまだ標準化さ れていない項目があるため,その項目は独自仕様と なった。独自仕様項目はシステム更新の際に大幅な 変更を必要としたり,不具合の原因となる可能性が あるため,注意を要する。