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数学を創ることを意図した期待値の概念形成過程に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)学生発表会. 数学を創ることを意図した期待値の概念形成過程に関する研究. 数学領域. 三 輪 直 也 1. 当日のポスター. 2. ポスターの発表概要 現行の期待値の指導では,平均値を基に期待値を学習 する指導展開になっているが,はたして生徒は期待値を学 習したいと思っているのだろうか.期待値を学習することの 必要性が伴う指導展開を構成していきたい. 本研究では,図 1のサイコロ問題と図 2 のくじ引き問題 を平均値で解決する場面展開を考案した.この意図は,復 元抽出試行から非復元抽出試行へと場面を展開すること で,平均値で問題解決する限界を認識することにある.両 者どちらの問題もより多くの利益を上げることが目的とな る. サイコロ問題は,より多くの利益を上げるにはサイコロ A とサイコロ B の内,どちらのサイコロを選んで転がしたいか という問題である.サイコロ一面あたりの商品券の値段(平 均値)は,それぞれ 300 円と 350 円である.すなわち, サイコロ B の方がより多くの利益を上げることが推測でき る.サイコロは 3 回転がすことになるが,復元抽出試行で あるため,何回サイコロを転がそうとも平均値は変わらない. では,くじ引き問題ではどうであろうか.くじは 3 本引く ことになる.1 回目のくじ1 本あたりの賞金の値段(平均値) は,それぞれ 100 円と 95 円である.くじ A の方がより多く の利益を上げる可能性が高い.では,2 回目はどうなるの か.非復元抽出試行であるため,1 回目と同様の計算手順 ではなく,くじの総数を 99 本で平均値を求める必要があ る.このような計算は面倒であり,期待値で問題解決する. 図 1:サイコロ問題. ことの限界を認識することになる.これらの活動を経験して から,期待値という数学的知識の獲得を目指していく. 3. 成果 今回のポスター発表会では,数学領域以外の大学院生 の意見や素朴な質問を聞くことができた.これらの意見は, 建設的なものが多く,今後の研究に反映させていきたい.. 図 2:くじ引き問題. 教育デザイン研究 第 5 号 15.

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