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Academic year: 2021

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- 1 - Niigata Dent. J. 41(1):1 - 12, 2011

-総説-

キーワード:PBL テュートリアル , カリキュラム , 評価 1

学習者主体 PBL カリキュラムの構築

―新潟大学歯学部口腔生命福祉学科7年のあゆみ―

小野和宏

1)

, 大内章嗣

2)

,前田健康

3) 1)新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔生命福祉学講座 口腔保健学分野 2)新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔生命福祉学講座 福祉学分野 3)新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食環境制御学講座 口腔解剖学分野

Establishment of a Student-centered Problem-based Learning Curriculum:

Seven Years of Experience at the Department of Oral Health and Welfare,

Niigata University Faculty of Dentistry

Kazuhiro Ono

1)

, Akitsugu Ohuchi

2)

, Takeyasu Maeda

3)

1) Division of Oral Science for Health Promotion, Department of Oral Health and Welfare, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences 2) Division of Welfare, Department of Oral Health and Welfare, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences

3) Division of Oral Anatomy, Department of Oral Biological Science, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences

平成 23 年3月1日受付  4月 15 日受理

はじめに

 近年,高齢化の進展とともに要介護者や障害をもつ人 が増加しており,こうした人の多くは摂食や嚥下に何か しらの問題を抱えている。高齢者の生きがい調査では, 「おいしく食べること」「家族や仲間とおしゃべりするこ と」が常に上位を占め1,2),口腔機能が生活の質と密接 に関連することが指摘されており,要介護者や障害者で は生活に対する満足度の低下が懸念される。また,口腔 ケアの不足などから誤嚥性肺炎を起こし,死亡につなが るケースが多いことも明らかになってきた3-6)  このような状況のなか,口腔保健の専門家である歯科 衛生士の役割はますます重要になるとともに,生活者と しての要介護者や障害者が健やかな食を実現するため に,関連する保健・医療・福祉の課題を幅広く特定,顕 在化させ,必要なサービスを包括的に立案し,歯科以外 を含めた関係専門職へ橋渡しする能力が不可欠となって いる。しかし,口腔という視点から保健・医療・福祉を 総合的に考え,実践できる人材の養成はこれまで十分に 行われておらず,対応はきわめて遅れている。そこで, 2004 年4月に新潟大学歯学部では,超高齢社会のニー ズに応えるべく,口腔保健と福祉に関する深い理解に基 づき,すべての人に健やかな食と生きがいを提供できる 人材を養成するために口腔生命福祉学科を設置した。  口腔生命福祉学科は「食べること」から保健・医療・ 福祉の統合を目指しており,その教育に PBL(Problem-based Learning)テュートリアルを導入している。2011 年3月で7年が経過し,3期の卒業生を送り出しており, 本稿では口腔生命福祉学科の PBL カリキュラムの概要 について紹介するとともに,カリキュラムに対する学習 者の認識ならびに卒業時に受験資格を得る歯科衛生士と 社会福祉士国家試験の合格率や進学・就職状況を含めた 学習成果について述べ,これまでのあゆみを振り返って みたい。

PBL テュートリアルについて

1. PBL テュートリアルとは  PBL は問題基盤型学習と訳され,実際の事例のなか

参照

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