自然環境と自然体験が調和するエコツーリズムのあり方について : (2)厚岸町の海岸・海上・島嶼における事例研究
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(2) 釧路論集一北海道教育大学釧路校研究紀要一策38号(平成18年) KushiroRonshu,−JournalofHokkaidoUniversityofEducationat Kushiro−No.38(2006):171−179.. 自然環境と自然体験が調和するエコツーリズムのあり方について. (2)厚岸町の海岸・海上,・島峡における事例研究 生 方 秀 紀1 1北海道教育大学釧路校・理科教育講座. Toward Ecotourismin which Nature Experience and Nature Conservation are Harmonized (2)DevelopmentofPotentialResources on theCoast,Sea andIslands of Akkeshi−Cho,Hokkaido,Japan. Hidenori UsUKATAl lDepartment of ScienceEducation,Kushiro Campus,Hokkaido University ofEducation. Summary To harmonize the activities of nature watching and nature experience with nature conservation iscrucialindevelopingecotourismin agivenregion.TheauthorrepeatedlyvisitedAkkeshi−Cho, eastern Hokkaido,Japan,in 2003 to explore at coastal,marine andisland ecosystems as. Wellas at tidalwetlands for suitable placesin which new or renewed ecotours with rich nature experience and naturelearning can be practiced withoutgivlng damage to the natural environment.Based on the exploration,the author proposes some roughplans of ecotours. COmprising nature experience and naturelearning such as:(1)watching sealand seabird rookeries at anisland ecosystem of DaikokujimaIsland,(2)experiencing the fishermen,s. WOrk and the nature at coastalecosystems of KojimaIsland and some other coastalvillages,. (3)watching and gathering smallanimalsincluding clams at tidalmud flats ecosystems Of KakijimaIsland where animalsincluding clams can be gathered,(4=)watching waterfowIs and tidalmarsh vegetation or playing on thelake・ice at Lake Akkeshi,and(5)watching Sea birds and experienclng fishermen’s works on the ship on the Pacific ocean.The author underlines theimportanceofinterpretingbiology,eCOlogy,geOlogy ofthe ecosystems concerned. and talking about economy,history and culture of thelocalindustries especially of fishery Of the sites,beside theimportance of paying attention not to damage the ecosystems during the ecotours.. (2005)は、Beaton(1992)および TheInternational. Ⅰ.はじめに. Ecotourism Society(2004)によるエコツーリズムの定. 然環境の保全に配慮した自然体験型観光事業として急速に. 義を紹介し、それらに共通する見方として、エコツーリズ ムを「自然の豊かな地域において、環境保全と自然体験の. 普及しつつある(小林、2002)。環境教育の視点から見て. ニーズとを調和させ、地域社会の福祉や経済にも貢献する. も、自然観察や自然体験がよく準備された形で提供される. 活動」であると再定義している。. エコツーリズムは、従来のマスツーリズムとは異なる自. エコツアーは、自然体験が不足している現代の若者や子ど. また、エコツーリズムの評価のポイントとして、生方. (2005)は、Beaton(2002)、小林(2002)および The. も達によい機会を与えるものとなるであろう。生方. −171−.
(3) 生方 秀絶. InternationalEcotourism Society(2004)によるエコ ツーリズムの論議をもとに、以下の3項目をあげている。 (∋ 自然環境が保全される、言いかえれば持続可能なもの であるか。(持続可能性) ② 単なるレジャー・アウトドアーではなく、自然体験を 通して、自然についての知識・理解・感興(センス・オ ブ・ワンダー)の得られるものであるか。(啓発性). Ⅱ.調査地城 北海道東部、厚岸地区の自然景観のうち、①海洋(太平 洋、厚岸湾)、②岩礁、③干潟・砂浜、④汽水湖(厚岸湖) を第二報の調査対象とした。. Ⅲ.方 法. ③ 遠方から旅費をかけてまで参加したくなるだけの価値. があるか。(商品価値). 1.調査方法. エコツーリズムはそれが不用意に商業化・肥大化してい. くと本来の姿を失って、逆に自然環境への圧迫を強めたり 地域を衰退させたりしていくこともありうる。このような. 厚岸町内で以下の項目からなる調査を行った。①エコ ツーリズムの潜在的な対象地域の現地視察、(∋現に行われ ている自然体験ツアーの体験取材、③野外体験施設・展示. ことが起こらないように、エコツアーの開発や改良にあ. 施設等の視察、④地元の自然保護、社会教育、観光関係者. たっては、自然環境の保全と自然体験がうまく調和したか たちで、環境や地域社会にとって持続可能なものとして進 められなければならないであろう(生方、2005)。 この視点から、生方(2005)は、厚岸町の森林・湿原・. へのインタビュー、⑤資料収集。. 2.調査の日程、内容 厚岸町海岸、海上、島峡部にかかわる調査は、2003年に 下記①∼⑨の延べ9日間にわたって、厚岸町内各所で行. 河川生態系においてエコツーリズムの対象となりうる潜在. 資源に光をあて、その場所における自然体験や自然学習を 組み入れたエコツアーの素案を提示し、それが自然環境と. なった(図1)。. (∋ 5月13日:厚岸水鳥観察館で、同館に常駐の町職員 (永田正行氏、溢谷辰生氏)に厚岸町内における野外 体験活動、自然観察イベント等についてインタビュー し、また資料収集を行った。続いて厚岸町役場を訪問 し、商工観光課の高田紀和氏に町内の体験型観光の現 状と方針についてインタビュー、資料収集。厚岸味覚. 調和した環境持続的なものとなりうるかの観点から検討し ている。. 本論文はその第二報として、厚岸町の海岸・海上・島峡 生態系について、その場所における自然体験を組み入れ た、自然環境と調和した環境持続的なエコツアーのあり方 について、同様の検討を行う。. ターミナル・コンキリエを訪問し、支配人の小寺勉氏 に同ターミナルが窓口となって実施している自然体験. 図1.厚岸町における調査地点の位置:a)苫多;b)望洋台;c)厚岸町役場、海事記念館、厚岸味覚ターミナル・ コンキリエ;d)お供え山展望地;e)バラサン岬;f)北大臨海実験所、愛冠岬;g)幌万別;h)末広;i)チ ンベの鼻;j)厚岸水鳥観察館;k)弁天島・牡蠣島;l)中ノ瀬。. −172−.
(4) 自然環境と自然体験が調和するエコツーリズムのあり方について. 実際、北海道でも噴火湾および標津沖でのクジラ・. ツアーについてインタビュー、資料収集。. ② 5月14日:厚岸観光協会会長の宮川佳治氏に厚岸町に おける体験型観光についてインタビュー。お供え山展. ウオッチングやイルカ・ウオッチングが行われている. し、厚岸や襟裳岬等では、アザラシの観察ツアーが実 施されている(宇仁、2004)。今回、筆者は厚岸のア ザラシ観察ツアーを体験取材したので、その概要と気 づいた点を述べる。厚岸の沖合約3kmにある大黒島. 望地、コンキリエ、愛冠岬を視察。 ③ 6月4日:水鳥観察館および、北海道大学北方生物圏 フィールド科学センター水圏ステーション厚岸臨海実. の、外洋に面した断崖の下部の岩礁には、ゼニガタア. 験所実習施設での北海道教育大学釧路校生物学研究室. ザラシの繁殖場所(2005年で158頭;北海道新聞、 2005b)があり(図2)、そのスケールは襟裳岬(383 頭;北海道新聞、2005a)についで日本で二番目にラ ンクされる。大黒島のアザラシ・ウオッチングツアー. による生物臨海実習参観。 ④ 6月5日:臨海実験所付近の海岸の自然環境視察。上 記実習に供された北大実習船に乗船し、バラサン岬、. 厚岸湖、弁天島視察。北大付属アイカップ博物館訪 問、展示物視察。愛冠岬展望台および周辺視察。 ⑤ 6月6日:北大実習船で上記実習の一行とともに大 黒島に上陸し、外洋に面した断崖・岩礁で自然環境視. は厚岸味覚ターミナル「コンキリエ」が受け付け窓口. 察。船上から大黒島・牡蠣島、小島、本土の海岸景観 視察。 ⑥ 8月27日:望洋台展望台から景観視察。水鳥観察館 で池谷氏に自然体験活動についてインタビュー、コン キリエが催行するアザラシ・ウオッチング船に同乗. となって1998年から実施されている(小寺氏、私信)。 当日、コンキリエの案内窓口で、ツアー料金を支払 い、迎えのマイクロバスに乗り込んだ。東京方面から の1家族4人と、中年男性1人、それに筆者が参加者 であった。コンキリエでの気温は22∼23度くらいはあ りそうな暖かい日だったが、海の上は寒いのでジャン. し、愛冠岬一帯、大黒島、小島の景観、大黒島のアザ ラシ休息地を視察、コンキリエ内のミニ水族館取材、 末広(まびろ)地区漁業集落視察。. パー等、寒さ避けの衣類を持つようにと、運転手が指 示していた。厚岸大橋を渡って、岸壁につくと小さな 機船(コンキリエ支配人の小寺氏の話では昆布漁船を. 転用したもの)があって、ガイド兼操縦士が、人数分 の救命胴衣を用意して待っていた。船はスピードを上 げてまっしぐらに大黒島に向かった。観光客を乗せる. ⑦ 8月28日:水鳥館で溢谷氏にインタビュー、資料収. 集、厚岸町海事記念館訪問、展示物取材。 ⑧10月4日:厚岸水鳥観察館取材。 ⑨10月5日:厚岸湖西岸視察。. ように設計されていないので禿り心地はよくないが、. 機船体験だと思えば納得できるかもしれない。船のス ピードが達すぎて、岩壁などの写真を撮ろうとしても. Ⅳ.調査結果と考察. ぶれてしまうし、双眼鏡で海岸線を楽しもうにも視野 が定まらない。地元の漁師にとっては見慣れた景色で. 1.自然景観別の潜在的エコツーリズム資源の検討 以下、調査地域の項に上げた(彰∼④の景観区分を、海 洋・岩礁・砂浜生態系と汽水湖・干潟生態系に区分して、. つ、木の1本1本が珍しいものとして映っているであ. あっても、遠方からの観光客には、岩のひとつひと ろうから、バラサン岬から幌万別までの断崖の海岸沿. それぞれごとに、調査結果を記述する。そして、そこにお. いを走るときはもっとゆっくり航行してもらえると海. けるエコツーリズムの潜在資源をとりあをヂ、自然解説や自 然体験を盛り込んだエコツアープランの素案を提示し、自 然環境と調和したものであるかの面と、ツアー商品として. 岸の風景をより多く楽しめると思われた。 ガイド兼操縦士は、愛冠岬の沖でエンジンをゆるめ て、この岬にまつわる演歌の話や、オジロワシやオオ. の魅力の面から検討する。. ワシの生息場所になっていることなどを解説した。再. びスピードをあげると、まもなく大黒島沖に到着し た。そこからはゆっくり反時計回りに回った。やが. (1)海洋・岩礁・砂浜生態系. 1)海獣類・鯨類の観察:鯨類や海獣類は大型でユーモ. て、島の絶壁の下部、海面すれすれのところに、太平 洋戦争当時に作られた、特攻艇を待機させる穴の列が. ラスな雰囲気を持つ晴乳類であるため、一般人に親し みやすく、ダイナミックな海上エコツアーの対象とな る条件を備えている。それだけでなく、捕鯨禁止論と 鯨食文化保護論の対立や漁業被害(北海道新聞、2005 a)と動物愛護の矛盾が存在したり、海洋生態系にお ける上位捕食者として水銀やPCB等の生態濃縮とい う被害をこうむっている(厚生労働省食品保健部、 2003;宮崎、2004)ことなどから、環境教育の教材と しても価値の高い存在である。. 見えるところに来た。ガイドは、船を止めて、その穴 について解説し、更に、島が天然記念物であり、島に 入るには許可が必要であるといったことを説明した。. 少し進んで、灯台の下では灯台の説明をした。これも 軍事施設、つまり砲台の転用だったという。やがてア. ザラシのいる外洋に出た。繁殖場所となる岩礁上には アザラシの姿はなかったが(図2)、すぐに波間に数 頭のアザラシが顔を出しているのが見られた(図3)。. −173−.
(5) 生方 秀紀. 満潮から引き始めたところで、披も強いので、アザラ. うな、ガイド内容の充実、更にはガイド講習や、ガイ. シが上陸していないのだという。船の接近にアザラシ. ド自身の研鐙が望まれる。. は特に驚いた様子は見せなかったが、こちらを見てい る様子はあり、一応警戒しているのではと感じた、仮 にツアーを実施する側が慣れてしまい、徐々に距離を 縮めていくようなことがあると、突然、アザラシがこ の場所を放棄するということもおこりかねない、客側. 2)海上バード・ウオッチング:厚岸湾から大黒島にか けては、コシジロウミツバメ、オオセグロカモメ、ウ. ミウ、エトピリカなどの海鳥が生息している(厚岸臨. 海実験所、2006)。とくに大黒島の一部はこれらの海. にもっと近くから見たいという潜在的要求があるので. 鳥繁殖地として国指定の天然記念物になっている。こ. あろうが、アザラシと船との足巨離をどれだけとったら. れらの海鳥や生態系を脅かさない程度に、海鳥の生態. よいかについては慎重な調査研究が今後必要であろ. を観察するエコツアーは開発の余地があるだろう。厚. う、客に双眼鏡の貸し出しをするなどして、距離をと る方法も検討の価値があろう、このツアーの主催者の. 岸観光協会の宮川氏の話では、本州からのセミプロク ラスのバード・ウォッチャーが厚岸の海鳥を見に来る. コンキリエもこのことに気づいていて、近づきすぎた. という単発的なツアーはこれまでもあるという。しか. り脅かしたりしないようにという掲示をしていた。. し、多くのエコツーリストはそのような単発イベント. そのあと、切り立った岩のウミウの営巣地について. 的なものではなく、日常的に(催行人員に達したらと. 説明があった、小寺氏の諸によると、このツアーのガ. いう制限があったとしても)行なわれていて、しかも. イドを務める人々はコンキリエの事業者募集に応じた. 烏について素人であっても、ガイドの解説を聞くこと. 地元の漁師であり、副業としてツアーガイドを行なっ. で探く理解することができるエコツアーを求めている. ている、ツアーでの説明内容は、各種資料を元に小寺. だろう。そのような客は、「どれがどの烏か」「何羽く. 氏が作成した実に基本的に立脚しているとのことであ. らいいるのか」「いつごろ繁殖するのか?」「卵は何個. る、このガイド内容は、これまでの知見のうち一般の. 産むのか」「天敵はいるのか」「子の世話は交代でする. 興味を引く内容が凝集されたものではあるが、より専. のか」「どんな餌をとっているのか」など、いろいろ. 門的な解説を求めているツーリストにも対応できるよ. な疑問を持つだろう。このような疑問に答えられるよ うなガイド内容を用意し、また魅力的な観察のできる コース、時期を設定する必要があるだろう。そのため には、厚岸の海鳥の生態について烏の専門家を招いて 講習会や現地実習を開くなどの努力が求められよう。. 3)海上からの海中生物観察:今回の調査で、厚岸湾か ら厚岸湖1回、大黒島往復2回の計3回の洋上観察を 行なった。6月5日の調査では厚岸湖の出口付近で、 実習船からドレツジによる海底生物の採集を見学し た。厚岸湾の中ノ瀬という浅瀬でのドレツジ採集で は、エゾバフンウニやクリガニなどの一般にもなじみ のある生物もとれるが、コケムシやホシムシ、キンコ. 図2.大黒島のゼニガタアザラシ繁殖場所 となっている岩礁。. など一般市民の目には珍しく映る無脊椎動物も採集さ れ(蛭田眞一氏、私信)、教育・啓発的な価値は高い。 しかしドレツジ採集は鉄の爪のあるカゴで海底面を引 きずりながら採取する少々手荒い方法なので、学術研 究や専門教育用のサンプリングに用いる程度なら構わ ないが、観察機会が頻繁になりがちなエコツーリズム の対象には適さないであろう。それに対して、船上で 通常の漁具を用いての魚類の採取とその魚に対する生 物学的・環境的説明を加えるツアーについては検討す る価値があろう。. 4)磯の無脊椎動物・海草の観察:バラサン岬から愛冠 岬まで続く海岸の岩礁帯は大黒島の岩礁帯(図4)同 図3.観察船に警戒しながら泳ぐアザラシ。. 様に、ヒドロ虫、イソギンチャク類、ゴカイ類などの. −174−.
(6) 自然環境と自然体験が調和するエコツーリズムのあり方について. ほか、オオバンヒザラガイ、オホーツクヘラムシ、. キューバダイビングやシュノーケル遊泳を組み入れた. ホッカイエビ、オホーツクホンヤドカリ、ハナサキガ. 生物の観察を通して生物多様性の1シーンに触れるこ. エコツアーが活発に行われている。一方、北海道東部 は気温・海水温とも低く、透明度も低く披も荒いので このような遊泳による観察には不向きであり、危険も 多いと思われる。しかしながら、積丹半島の神威岬で はトド、ゴマフアザラシを対象とした事前講習つきの. とができる。しかしながら、実験所から愛冠岬までの. ダイビングツアーが行なわれているので(宇仁、. 海岸は野外実験に支障のないように特別研究保護区と. 2004)、魅力的な観察対象、安全な場所、十分な指導 体制、そしてこのようなアウトドア活動への需要が揃. ニなどの塩間帯生物が多様な、学術的にも貴重な生態 系であり(厚岸臨海実験所、2006)、ここで磯の無脊 椎動物や海草の観察を行なえば、これら寒流系の梅洋. して研究者以外の立入が禁止され、一般の利用は制限 されている(厚岸臨海実験所、2006)。また、岩礁帯 の上は干潮時でないと歩いて移動できないし、道東沿 岸の海は寒冷で波が荒く、切り立った崖からの落石な どの危険性を伴う。したがって、もし岩礁帯でエコツ アーを行なうのであれば、研究特別保護区以外の場所 で、十分な観察対象が存在し、危険性の少ない場所を 慎重に選定する必要があろう。ガイドの解説内容は上. えばダイビングを組み入れたエコツアーが将来この地. 域で実現することがあるかもしれない。 6)大黒島本体のエコツアー:無人島は、遠方からの客 にとって大きな魅力である。とくに大黒島のように切 り立った断崖の島で台地上はほとんど樹木がなく吹き さらしになっているという荒涼とした景観はツアー対. 述の研究所の刊行物や研究スタッフの助言を参考にす. 象としての魅力が高い。この島に上陸してエコツアー. ることができるだろう。. をするとしたら、この島の地学的な成因、本来の自然 植生がどのようなものであったか、本来の自然植生が 現在のような植生になった経緯、現在の動植物の状 況、大戦時の軍事施設、灯台管理などについての説 明、そしてアザラシおよび営巣する海鳥の生態につい. て詳しくガイドすることが望ましい。台地上を歩行す る際には、所々で足をとめて、特徴的な地形や植物、 歴史的遺物について実物を前にしての説明が欲しいと. ころである。また、もし実施するとなると、この島の 土地所有者、管理者の理解と協力が必要であるし、島 の生態系を改変させないようにする注意も必要であ. る。参加客の利便を考えると、飲料水や休憩場、案内 板、遊歩道の安全管理、トイレなどについても検討す る必要があろう。更にツアーの実施によって、特にコ. 図4.磯の生態系。多様な潮間帯生物群が 生息する(大黒島)。. シジロウミツバメの営巣に悪影響が出ないようにする など、生態系へのインパクトを最小にする必要があ. る。地域経済面から見ると、このような上陸してのエ コツアーは1日がかりになるので、他のメニューと合. わせて厚岸町内での宿泊増加を期待でき、「通過型観 光」からの脱出のための一助になるであろう。 7)陸上施設における海洋生物の観察:エコツアーにお ける自然体験は必ずしも野外に限られるものではな. い。動物園、水族館、博物館、ビジターセンターなど における展示や解説をコースに組み入れることで、よ り近くからの詳細な観察や正確な解説を提供すること ができる。厚岸町には、そのような施設のうち海洋生. 図5.干潟(弁天島・牡蠣島)。漁協による アサリ養殖場所だが、潮干狩りも行な われている。. 物の展示・解説があるものとして、北大臨海実験所附 属アイカップ自然史博物館、厚岸町海事記念館、コン キリエ内のミニ水族室、厚岸水鳥観察館がある。北大 臨海実験所の1階にはかつて水族室があり、一般公開 をしていたが、現在は閉鎖されたままである。これら. 5)ダイビング・シュノーケリング:サンゴ礁の出来る 熱帯・亜熱帯の海は透明度が高く、生物も多様で、ス. −175−.
(7) 生方 秀紀. の施設をエコツアー・自然体験コースに組み入れるこ. 料や写真の展示コーナーをつくって公開すれば、高齢. とで、知識の普及や施設の利用増にもつながるであろ. 者などは昔のことをなつかしく思い出すことができる. う。利用増はそれ自身が展示内容の更新や新しい工夫 への誘導因になり、それがまた(旭川市の旭山動物園. であろうし、若い世代にとっては昔のことを知る機会. にもなろう。なお、漁村の生活体験の対象として、こ. における成功の例を出すまでもなく)利用増につなが. のほか、末広地区(図7)での昆布漁見学、苫多海岸. るという好循環を作り出すであろう。水鳥観察館は湿. などの砂地の場所での地引網体験なども潜在的なエコ. 原から湖沼・干潟までの生態系をカバーするものであ. ツーリズム資源であると思われる。末広地区には今回 の調査ではじめて訪れたが、静かな漁村である。昆布 漁の季節に、昆布採取や昆布干しを手伝ったりしなが. り、水族館施設の充実(たとえば、北大臨海実験所水 族室を再スタート)させることが海洋水産都市厚岸の. エコツーリズムにアクセントを添えるであろう。展示. ら持続型産業である昆布漁業の一端を体験するのも楽. の再開は水族館施設の改修・維持・管理費用に見合っ. しい自然・産業体験になるであろう。苫多海岸での地 引網は、筆者も実際に数年前、筆者の勤務校が実施し た「フレンドシップ事業」の中で体験し、参加した児 童たちも色々な魚が取れることに興味を示していた。. た、見学者・ツー. リストの入り込み数、それに伴う経. 済的ならびに環境保全的な効果が得られるかどうかが. 課題であろうが、大学と地方自治体とが連携すること を含め検討する価値があろう。その場合、実験所の船. この時の事業に協力してくれた地元の漁師はとれた魚. を地元漁師が使う名前で説明していたが、エコツアー ガイドはそれに加えて、学術上の標準和名も説明した り、どのような生態を持っているのか、世界での分布. 着場にエコツアー客が海洋ツアーと陸上ツアーのリ. レーポイントの機能を持たせることが可能であれば、 海と海岸、陸上とが連続したエコツアーのコースとな り、魅力を増すであろう(生方、2005参照)。また、 厚岸は漁業の町であり、海中動物の観察とともに、栽. はどうなのかなども説明できれば、よいエコツアーと. なるであろう。地引網などの沿岸漁業は、本来自然の 生産力の利子の部分を採取して生活の糧にしている. 培漁業の様子についても勉強できるツアー内容を検討. してよいだろう。具体的には、ホタテや牡蠣の養殖の 状況を、実際に寵を引き上げて客に見せたり、上陸 後、栽培漁業センターに行って、養殖事業の説明を受 けたりするとよい勉強になるであろう。. (元金の部分を削っていくと廃業に追い込まれる)の. で、持続的な自然利用のよい例になるであろう。. 8)漁村探訪(砂浜生態系):エコツアーは、人の手の 入らない純然たる自然環境での活動だけが対象ではな. い。自然資源を持続的に利用しながら生計を立ててい る地域の人々の生活や文化と触れ合い、地域の人と自 然との間の関係に対する理解を深めることもエコツー. リズムの目的となる。今回の調査で、アザラシ・ウ オッチングツアーの帰路に厚岸の小島(図6)への接. 近と簡単な解説が組まれていた。小島の集落のすぐ近 くでボートのエンジンをゆるめての解説によれば、昔 は漁家が通年住んでいたが、今は夏場だけ住んでい て、そのため子ども達は夏休み以外は親と離れて本土 の学校に通うとのことである。また、電線や電話線、 上水道を本土から海底を通して引いているという。こ れらの解説には興味を引かれた。遠方からの旅行客に とって、小さな小学校(現在は廃止され、校舎跡は公 民館に転用されている)があり、津波や高潮の際に高. 図6.小島。廃止された小学校や津波避難 階段のある季節漁村。昆布を干して いるのが見える。. 台まで避難するための階段が設置されているこの小集. 落には、住民生活や歴史についての関心を呼び起こす のではないだろうか。そして、できれば船から下りて 昆布干しの様子を見たり、小学校の建物を覗いたり、 岡の上に上って、周りを見回してみたいと思う人も多 いだろう。また、一案として、公民館に転用された小 図7.末広の漁村風景。昆布干し場が広がる。. 学校の校舎の中に島の暮らしや学校生活についての資. −176−.
(8) 自然環境と自然体験が調和するエコツーリズムのあり方について. (2)汽水湖(厚岸湖)、干潟、塩湿地、別寒辺牛川河口. のバーベキューなど、楽しみの要素を組み入れること. 2回、お供え山からの遠望による観察1回からなる。湖内. もツーリズムの中では意味がある。アサリや牡蠣にっ いても、貝が季節としていつごろ繁殖し、何年かかっ てどのくらいの大きさになるかとか、原産地はどこ か、餌はなにか、最近の変動はあるかとか、水揚げ高. 乗り入れでは、厚岸湾への開口部付近でのドレツジ調査、. の変化などの説明があると自然資源と人間とのかかわ. 部. 今回、汽水湖である厚岸湖の調査は、実習船¢こ乗っての. 湖内への乗り入れ1回、本土の港町地区の湖岸からの観察. 港町地区での干潟への上陸、弁天島・牡蠣島への上陸を行. りが具体的につかむことができ、環境教育的にも意義. なった。. のあるエコツアーになるだろう。. 2)アッケシソウ生息地:厚岸湖には、2、3の流入河 川の河口付近にアッケシソウの群落がある。厚岸の名 のついた、しかも全国的にも非常に分布が限られた植 物であるにもかかわらず、厚岸では一般の眼にふれな いままになっている。アツケシソウの群落を損ねない. 1)干潟エコツアー:港町地区の干潟では、干潟にすむ 甲殻類であるアナジャコをスコップで採集し、観察す る実習の様子を見学した。膝上まで軟派に埋まりなが らの作業であるが、ザリガニ程度の大きさのアナジャ コが採集され、そのユーモラスな形態をながめると達 成感は大きなものがある。しかし、この干潟はスケー. 範囲でのアッケシソウ鑑賞ツアーは十分商品価値があ. ルが小さく、研究調査あるいは専門教育の実習による. ろう。今回は群落へ向かう林道が地震被害で閉鎖され. 毎年1回程度の採集であるため、持続可能であるだけ. ていたために自分の目で生息地を見ることができな. で、年に何度も掘り返すならばこの生態系そのものが. かったが、内山(2001)らの調査により、群落の状況. 破壊されてしまうだろう。したがって、日常的なエコ. はすでに明らかにされている。エコツアーでは、その. ツアーの対象としては適さない。厚岸湖に陸上から接. 群落にボートに乗って近づいて観察するのか、それと. 近できるスケールの大きい干潟があるならば、そこで. も陸路を通って近くまで行くのかは検討が必要であ. 生態系の回復力の範囲内で採集や観察をすることがで. る。このエコツアーでは、単にアッケシソウを鑑賞に. きるだろう。その際の自然学習の詳細な内容設定のた. 行くのではなく、アッケシソウとは植物の中でどのよ うな位置を占めているのか、どのような条件の生息地 に生育するのか、どのような生活史をもつのか、牡蠣 島で絶滅したのはなぜか、アッケシソウのほかにどの ような植物が生育しているのか、アッケシソウを含む 塩湿地を利用している動物は何か、など生態系全体の 特徴を知ることのできる解説が望まれる。. めの基礎知識は、臨海実験所の刊行物や研究スタッフ の指導から得ることができるだろう。 湖の中ほどにある弁天島周辺には広大な干潟が広が り、持続可能なエコツアーの可能性を秘めている。弁 天島も牡蠣島も湖内の浅瀬・干潟であり、かつては牡 蠣が大量に水揚げされ、一部にはアッケシソウの群落 も成立していたという。現在は牡蠣の養殖には適さな. 3)厚岸湖・別寒辺牛川河口部のバード・ウオッチング. くなり、もっぱらアサリが養殖されている。地元漁師. 厚岸湖にはオオハクチョウや各種のガン・カモ類、. による養殖のための管理も並大抵のものではないよう であり、当然、漁業権によって無許可の立ち入りは閉. オオワシ、オジロワシなどが飛来し、渡り鳥の重要な. ざされている。大学の海洋生物調査や実習は漁業協同. 中継地となっている。橋本(2001)は、この湖で6科. 組合の特別の許可のもとに行なわれている。コンキリ. ねた)レジャー活動あるいは体験活動にすぎない。牡. 27種の烏を確認している。また、厚岸湖に接続する別 寒辺牛川河口部も水鳥のよい生息地であり、タンチョ ウの営巣地となっている。この河口部に接して、厚岸 水鳥観察館があり、各種自然情報の提供や解説の基地 になっているとともに、自然観察やアウトドア活動の 基点ともなっている。タンチョウの営巣期間中はこの. 蠣島、弁天島を含め干潟(図5)でのエコツアーは、. 河口部を含む別寒辺牛川へのカヌー乗り入れが規制さ. 干潟の生態系についての学習を伴っているべきであ. れているが、水鳥館からの望遠鏡による観察や河口部. る。そこに棲むいくつかの生物について、実物を採集. に面する岡の上からのライブビデオカメラ(見学者に. しながら説明を受けたり、観察をし、干潟における生. エでは1999年から厚岸湖でのアサリ潮干狩りのツアー を実施していて(小寺氏、私信)、なかなか好評のよ うである。ただし、潮干狩り自体はエコツアーではな. く、単に(持続可能ではあるが)伝統的な(実益を兼. されることの価値を知ることを干潟のエコツアーの目. よるリモート操作可能)映像の見学などで、十分タン チョウ観察は可能となっている。 このことからもわかるように、鳥類は人間の接近に. 的とすべきである。そういう生態系学習的なエコツ. 対して敏感であり、不用意にカヌーやボートで接近し. アーの中の付随的なものとしてアサリの採取(もちろ. たりすると、営巣を放棄したりする恐れもある。ま た、オオハクチョウなど越冬する渡り鳥に餌付けをす. 物のつながりについて知識を持ち、健全な干潟が維持. ん、漁業権をクリアーした上で)、それを持ち帰って. 一177−.
(9) 生方. 秀紀. ることは、ある限度を超えると生態系を破壊する可能 性もある。たとえば、渡りの過程で一部の個体が衰弱. 一命を失う危険を常にともなう。実際に2006年2月に. し、集団から脱落することで保たれていた個体数のバ. スノーモービルに乗った男性2名が転落して行方不明. ランスが失われ、シベリア等の営巣地の資源衰退や水. になった例もある(北海道新聞、2006)。氷上エコツ アーを実施する場合は、周到に準備し、現地をよく 知っているガイドが同行することが必要である。. の湖では未結氷の水面や薄い氷の割れ目から転落して. 域の富栄養化などの可能性が否定できない。もしツ アーを実施する場合はその企画段階から鳥類の専門家. に十分相談に乗ってもらい、生態系に十分配慮したも. 2.エコツーリズムのコース設計と地域経済. のにしていくべきであろう。その上で、厚岸湖・別寒. 辺牛川河口部のエコツアーの商品化は、むしろ、エコ ツーリストの潜在需要をどうとらえ、その要望に答え. 最後に、エコツーリズムが地元経済に与える影響につい. 合いを持つのか(繁殖地なのか、中継地なのか、採餌. て、若干考察しておきたい。小寺氏提供の資料によれば、 現に行なわれている、カヌーツーリング、アザラシ・ウ オッチング、アサリ堀り体験ツアーがそれぞれ、1年間の 売り上をヂが200万円前後、100万円前後、60万円前後となっ ていて、副業としては成立しても、エコツアーだけで生計 を立てられるレベルに達していないことがわかる。更に、 カヌーもアザラシ観察船も、設備投資額がかなりのものに なる。アザラシツアーについては、予約客があっても悪天 候のために船が出せず、キャンセルになることが多いとの ことである。このことを考えると、森林、草原、湿原、湖. 場所なのか等)、この地域の生態系にとってどのよう. 上、砂浜、漁業、酪農など、天気や季節に左右されない多. な意味合いを持っているのか、それぞれの烏は1年を. 様なメニューを厚岸エコツーリズムの中に盛り込み、トー タルでのツーリズム収益を上げることが現実的であろう。 また、エコツアーの解説や自然体験の内容が良質になれば なるほど、リピーターも増え、口コミやインターネットで の情報交換を通してツーリストが増加するであろう。今回. ていくかという、市場調査能力、企画力にかかってい るのではないか。この場合、バード・ウォッチャーだ. けをターゲットにするのではなく、自然環境一般に興 味を持つツーリストの潜在需要を考えるべきであろ. う。彼らは烏の名前や名前と姿の一致にはそれほど関 心はなく、むしろ、どのような性質の烏がどの程度の. 多様性を示しながらこの地域を利用しているのか、そ してそれぞれの烏にとってこの地域がどのような意味. 通してどのような生活をしているのか、など他の生物. とも共通するトピックについて関JL、を持っているだろ う。そのようなツーリストに対して、烏の名前を教え るだけとか、ごく一般的な話をしたのでは満足しても らえないだろう。つまり、ガイドの解説内容は過去の 研究や調査の成果や個人的体験に立脚するとともに、. 発掘したエコツーリズム資源や素案として提示した自然学. 習・自然体験の内容は不十分なものではあるが、このよう. 日々更新される新しい知見によってリフレッシュされ. な内容を含む数多くのエコツアーコースを設計し、解説や. てしかるべきだろう。. 自然体験プログラムを開発し、それを実践にかけることで 改善していくことで、この地域におけるエコツーリズムの. 需要が拡大していくと思われる。. 4)厚岸湖の氷上ツアー. 厚岸湖は冬季、一部を残して結氷し、エゾシカなど の動物はもちろん、人が乗って歩くことも可能にな. Ⅴ.要 約. る。地元の人にとって湖が凍ることは当たり前のこと なのだが、本州やアジア地域からのツーリストにとっ. 本論文は厚岸町のエコツーリズム資源の検討の第二報と. ては珍しく、大変魅力的なことであろう。このような 氷の上での自然体験活動をエコツアーに組み入れるこ. して、海岸・海上・島峡生態系における自然体験や自然学 習を組み入れたエコツアーの素案を提示し、それが自然環. とは検討されてよいだろう。すでに個人レベルのレ. 境と調和した環境持続的なものとなりうるかの観点から検. ジャーあるいは単発のイベント(氷上タイヤチューブ. 討し、以下のような提案を行なった。. 滑りなど)が行なわれているが(永田氏、私信)、冬 の自然(氷や積雪、樹皮などの状態など)の観察、穴 を開けての小魚釣りなどが内容として考えられる。氷. 1)すでに行なわれている大黒島のアザラシ繁殖地見学. ツアーについては、アザラシと船との距離に注意する ことや、解説内容を充実して漁業問題や環境問題にも 広げること提案した。 2)海上・磯・干潟・砂浜での漁船・潮干狩り・地引 網・昆布漁体験に加えて水族館施設や栽培漁業セン ターの訪問も組み入れ、魚類学的・生態学的・漁業経. 上エコツアーでの観察の前後には湖や氷の物理学的・. 自然地理学的説明、氷の下の冬の魚介類や冬鳥の生態 の説明、人々による氷の利用の説明などを行なうこと. で、エコツアーとしての意義が出てくる。自然環境へ の影響の面では、ゴミや廃棄物を捨てたり、湖岸の植 物を踏み荒らしたりしなければ、このような体験活動 の実施は特に問題を生じないであろう。ところで、こ. 済学的・生活文化的解説を組み合わせることで自然学. 習・環境学習の面でも充実したエコツアーになるこ と。. ー178−.
(10) 自然環境と自然体験が調和するエコツーリズムのあり方について. ス.2月28日朝刊全道.. 3)洋上および厚岸湖周辺のバード・ウオッチングでは. 鳥類愛好者以外にも興味をもてるよう、鳥類学的・生 態学的解説をするとともに、烏の生態を脅かさない接. 小林寛子,(2002).エコツーリズムってなに?河出書房新. 近や給餌が生態系に及ぼす悪影響についても配慮する. 厚生労働省食品保健部,(2003).鯨由来食品のPCB・水. 社. 銀の汚染実態調査結果について.. こと。. 4)このほか、大黒島本体の無人島ツアー、塩湿地アッ ケシソウ鑑賞ツアー、厚岸湖の氷上ツアーなどにおい て、それぞれ、地学的・生態学的・歴史的・経済的・ 物理学的・自然地理学的な説明を加えること。 以上の内容に、本研究の第1報で提案した、森林・. http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/h Ol16−4.html Accessed on 31May.2006.. 宮崎信之,(2004).有害化学物質による海洋汚染と生物影 響.第9回海洋フォーラム講演要旨,海洋政策研 究所.http://www.sof.or.jp/ocean/forum/. 湿原・河川生態系におけるエコツアーの内容を組み合. わせたり、多様なメニューを用意することで、自然学 習・自然体験をたっぷり含み、自然や環境への理解を. 09/ Accessed on 31May.2006.. 岡崎由夫,(1986).地形・地質.道立自然公園調査(厚岸. 深めるエコツーリズムが事業としても成立するであろ. う。. 道立自然公園)報告書.北海道自然保護協会. TheInternationalEcotourism Society,(2004).What is ecotourism?. 謝 辞. http://www.ecotourism.org/index2.php?. 本研究は、厚岸町から平成15年度「厚岸湖・別寒辺牛湿 原学術研究奨励補助」を受けて行なわれた。調査に際し. what−is−eCOtOurism.Accessed on 21Feb. 2004.. 生方秀絶,(2005).自然環境と自然体験が調和するエコ. て、インタビューに応じられ貴重な情報をいただいたほ. か、種々便宜を図っていただいた、厚岸水鳥観察館の永田 正行氏と浪谷辰生民、インタビューに応じて頂いた厚岸町. 林・湿原・河川における事例研究.環境教育研. 役場の高田紀和氏、味覚ターミナル・コンキリエの小寺. 究,8:10ト109.. ツーリズムのあり方について(1)厚岸町の森. 勉氏、厚岸町観光協会の宮川佳治氏に謝意を表したい。臨. 内山博之,(2001).厚岸湖畔におけるアツケシソウの植生. 海実習で御世話になった北大臨海実験所のスタッフの諸氏. 分布及び植生環境に関する研究(ⅠⅠ).平成12年. および北海道教育大学釧路校の蛭田眞一教授に、謝意を表. 度厚岸湖・別寒辺牛湿原学術研究奨励補助研究報. したい。. 告書.. 宇仁義和,(2004).北海道の海獣観察プログラムの現状と 課題.知床博物館研究報告,25:1−6 引用文献. 厚岸臨海実験所,(2006).北海道大学北方生物圏フィール ド科学センター水圏ステーション厚岸臨海実験所. 周辺環境と生息動植物.http://bio2.sci. hokudai.ac.jp/bio/akkeshi/Jikkennjo.html# Kankyo.Accessed on31May,2006.. Beaton,Sue,(2002).(小林英俊訳)エコツーリズム教 本.平凡社. 橋本正雄,(2001).北海道東部、厚岸湖における水鳥セン サスについて。釧路郷土博物館紀要(25):17− 20.. 北海道新聞,(2005a).襟裳岬周辺*ゼニガタアザラシ増 *昨年度4割*漁業被害も深刻*”.5月21日朝 刊地方. 北海道新聞,(2005b).〈離島から無人島の夏〉 5*(楽 園・大黒島)*人間は“招かれざる客”.8月5 日夕刊全道. 北海道新聞,(2006).厚岸湖*釣の男性2人不明*スノー モービル*移動中転落か*湖面にクーラーボック. −179−.
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