• 検索結果がありません。

日常的な運動習慣の有無による主観的および生理的反応がエクササイズ後の自己効力感に及ぼす影響

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "日常的な運動習慣の有無による主観的および生理的反応がエクササイズ後の自己効力感に及ぼす影響"

Copied!
13
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)日常的な運動習慣の有無による主観的および生理的反応がエクササイズ後の自己効力感に及ぼす影響 昭和女子大学大学院生活機構研究科紀要 Vol .25 21~3 3(2016). 論文. 日常的な運動習慣の有無による主観的および生理的 反応がエクササイズ後の自己効力感に及ぼす影響 松尾絵梨子. 松原. 茂. 志賀. 清悟. 山中健太郎. Ef f e c t sofExe r c i s e i nduc e dSubj e c t i veandPhys i ol ogi c alRe s pons e son Pos t e xe r c i s eSe l f e f f i c ac yi n Re gul ar l y Exe r c i s i ng andSe de nt ar yI ndi vi dual s Er i koMATSUO,Shi ge r u MATSUBARA,Se i goSHI GA,Ke nt ar oYAMANAKA. Theai m oft hi ss t udy wast oe xami net hee f f e c tofe xe r c i s e i nduc e ds ubj e c t i ve f e f f i c ac y(PESE)i nbot h r e s pons e sand/orphys i ol ogi c alr e s pons e sonpos t e xe r c i s es e l r e gul ar l ye xe r c i s i ng and s e de nt ar yi ndi vi dual s .Re gul ar l ye xe r c i s i ng i ndi vi dual s(7 f e mal eand6mal e )ands e de nt ar yi ndi vi dual s (7f e mal eand6mal e )c ompl e t e da30mi ns t e adys t at ec yc l i ng e xe r c i s eata mode r at ei nt e ns i t y(115bpm).Subj e c t i veand i ol ogi c alr e s pons e swe r er e c or de dbe f or e ,dur i ng,andaf t e rt hee xe r c i s e .PESE was phys rt hee xe r c i s e .Al t houghmos t as s e s s e dbot hi mme di at e l yf ol l owi ngand30mi nut e saf t e oft hes ubj e c t i veandphys i ol ogi c alr e s pons e swe r es i mi l arbe t we e ne xe r c i s eandc ont r ol ant l yl ar ge ri nt he e xe r c i s e gr oup t han i nt he c ont r ol gr oups ,PESE was s i gni f i c gr oup. Mor e ove r ,s t e pwi s e mul t i pl er e gr e s s i on anal ys e ss howe d t hat PESE was c t e d by t he i rr at i ng ofpe r c e i ve de xe r t i on att hee nd oft hee xe r c i s e . ne gat i ve l y af f e s i ng The s er e s ul t s may par t l yr e ve alt he me c hani s m unde r l yi ng di f f i c ul t yi ne xe r c i r e gul ar l y.. 緒. 言. もかかわらず,身体不活動(座位中心の生活習慣に. 定期的な身体活動や運動を実施することでもた. よる身体活動や運動の不足) が高血圧,喫煙,高血. らされる効果は,心血管疾患や高血圧,肥満の予. 糖に次いで全世界の死亡者数に対する 4番目のリ. 防等の身体的効果のみならず,不安や抑うつ等の. スクファクターとして認識されており,大きな問. 精神的な症状に対しても有益であることは広く知. 題となっている 3)。その理由の 1つとして,運動. られている。アメリカスポーツ医学会とアメリカ. 実施の心身の健康の維持増進における重要性は認. 心臓協会ではこのような疾患の罹患率を低下させ,. 識されていても,それを習慣として実施すること. 死亡率を減少させるために必要な運動の強度や頻. が困難であることが考えられる。一方で,多くの. 度等を明確にし,より適切で効果的な運動の実施. ヒトにとって実施困難であろう運動を習慣的に行. に関する勧告を出している 1,2)。しかし,それに. っているヒトがいることもまた事実である。 21.

(2) 生活機構研究科紀要. Vol .25(2016). こうした運動や身体活動の実施には,自己効力. 過去 6ヵ月間以上の運動習慣を有している参加者. f e f f i c ac y:SE) が重要だとされている 4)。 感 (Sel. に対して運動を 2週間中断させた場合に,抑うつ. SEとは,ある結果を生み出すために必要な行動. 症状が増加し,それが実験開始前の副交感神経活. を自分がどの程度うまく遂行できるかという個人. 動と関連していたことを報告している。それとは. の予測や確信 5)のことである。「自分はできる」. (2002)16) は運動習慣の 反対に,Sakur agie tal .. という強い確信があるヒト,つまり SEが高いヒ. ない参加者に運動をさせた場合には,副交感神経. トほど行動を起こしやすく,継続しやすい傾向に. 活動が亢進され,自覚症状や気分が改善されたこ. ある。運動の遂行に対する SEについては,運動. とを報告している。このように,運動習慣の有無. プログラム終了時の SEが高かった参加者は,プ. と運動の遂行に対する SE,RPE,気分や情動,. ログラム終了から 6ヵ月,18ヵ月と長期間経過し. 自律神経活動が相互に関連していることが考えら. た後も運動や身体活動の実施を維持できていた 6). れる。以上のことから,運動習慣があるヒトとな. ことや,運動プログラムの終了時に評価した SE. いヒトとでは同じレベルの運動を負荷した場合に. 9ヵ月後の運動の継続状態が関連する 7)ことが. これらの主観的生理的反応に差があり,このこ. 報告されている。このように,運動の遂行に対す. とが運動の遂行に対する SEに影響を及ぼし,そ. る SEが高いヒトはその運動を実行し,習慣的に. れが運動習慣の形成にがっているのかもしれな. 長期間継続しやすいが,SEの低いヒトは運動を. い。. と. 遂行し継続することが難しいことが考えられる。. そこで本研究では,日常的に運動習慣のある参. 運動の遂行に対する SEは一般に,運動中の主. 加者と,身長体重がほぼ同等の運動習慣のない. i ngof 観的に評価された身体的な疲労困憊感(Rat. 参加者を対象にし,自転車エルゴメーターによる. pe r c e i ve de xe r t i on(RPE)8)) と高い関連性がある. 30分間のエクササイズを行い,エクササイズに. 9~11)。さらに運動の遂行に. 伴う主観的反応および生理的反応とエクササイズ. 対する SEは,気分情動などの要因と関連し,. 後自己効力感を記録し,これらの変化と運動習慣. ネガティブな感情や疲労が運動後に改善されたこ. の有無との関係を検討するとともに,エクササイ. SEがより大きくなる 12)ことや,運動. ズ後自己効力感に影響する要因を調べることを目. ことがわかっている. とによって. に対する肯定的な情動がその後の運動に対する. 的とした。. SEの増加と関連があることも報告されている 6)。 これらのことから,運動中に主観的に評価された. 研究方法. 身体的な疲労困憊感や気分情動などが運動の遂. 参加者. 行に対する SEに影響を及ぼし,変容させている. 参加者は,日常的に運動習慣のある大学生 13 名(女性 7名,男性 6名)をエクササイズ群として. ことが考えられる。 気分情動もまた,発汗心拍数増加などの身. 募り,次に体格による影響を除くためエクササイ. 体の生理的変化の影響を大きく受けることが知ら. ズ群とほぼ同等の体格の日常的に運動習慣のない. れている 13)。発汗や心拍数の増減には自律神経. 大学生 13名 (女性 7名,男性 6名) を対照群とし. 活動が深く関わり,それを評価する手法として心. て募った。参加者には,生活活動とは別に日常的. evar i abi l i t y:HRV)のパワー 拍変動(Heartrat. に行っているエクササイズや競技スポーツ,肉体. スペクトルを用いる方法が知られている 14)。こ. 労働等を把握するため,質問紙による調査を行っ. (2007)15) は e tal .. た。2つの参加者群ともに服薬や治療,喫煙を行. の手法を用いて,We i ns t e i n 22.

(3) 日常的な運動習慣の有無による主観的および生理的反応がエクササイズ後の自己効力感に及ぼす影響. っている者は予め除外した。. (be at /mi n:bpm) を超えた時点で終了とした。運. 参加の前日からは生活活動以外のエクササイズ. 動負荷試験中は,肺運動負荷モニタリングシステ. や競技スポーツ,肉体労働等に参加しないように,. ム AE310(ミナト医科学(株))を用いて,HR,. また,アルコールやカフェインを摂取しないよう. 酸素摂取量(VO2),二酸化炭素排出量(VCO2)を. に指示した。実施に際しては,参加者の人権への. br e at hbybr e at hで連続的に計測した。. 倫理的配慮に基づき,一人一人に対してインフォ. 計測したデータから,負荷HRの関係の一次. ームドコンセントを実施した。インフォームド. 式を算出し, HRが 115bpm 程度になる負荷強. コンセントは参加者に対して説明文書を補助資料. 度を決定した。同様に,この一次式から参加者ご. として配布し,十分な理解が得られた者に対して. とに最大 HR(220-年齢) における最大負荷を算. 書面での同意を得た。なお,本研究は昭和女子大. 出し,負荷  VO2 の関係の一次式に最大負荷を. 学倫理委員会 (承認番号:1307) および日本大学. 代入して,最大酸素摂取量 (VO2max) を推定し. 薬学部倫理審査委員会(承認番号:12007)の承認. た。. を得て行われた。 エクササイズ後自己効力感 手順 n Body J10, 開始前に身長体成分分析装置 (I. 本実験において,エクササイズ後自己効力感 (Pos t Exe r c i s e Se l f Ef f i c ac y:PESE) は, Ma t s uo. (株)インボディ) を用いて身長と体重を測定し,. (2015)17)の PESE尺度(クロンバックのα18) e tal .. )を算出した。次に,各 Body mas si nde x(BMI. =0. 92) を参考に作成し,3 0分間のエクササイズ. 参加者の運動強度を決定する予備実験として運動. 終了後に評価した。これは,・今,実施した 30分. 負荷試験を行い,その後,決定した強度で 30分. 間のエクササイズを今後,日常的に実施できるか・. 間のエクササイズと前後の安静時での主観的生. ということに対する確信の尺度であり,(1)今,. 理的指標の計測を含む本実験を行った。予備実験. 実際に行った強度の+10% の運動を,今後日常. と本実験は別日に行うか,あるいは同じ日に行う. 的に週に 3~5回継続して 30分間行えるか,(2). 場合には 3時間以上の間隔をあけてから行った。. 今,実際に行った強度の運動を,今後日常的に週 に 3~5回継続して 30分間行えるか,(3)今,実. 運動負荷試験による運動強度の設定. 際に行った強度の-10% の運動を,今後日常的. エクササイズ試験の運動強度を設定するため,. に週に 3~5回継続して 30分間行えるか,につい. 全参加者に対して漸増負荷による運動負荷試験を. て 0~100% で評価する尺度であった。これらを. 行った。参加者は,初めに心電図測定用の電極お. 記した質問紙を参加者に表示し,最も当てはまる. よび呼気採取用マスクを装着し,自転車エルゴメ. 数値を指で示してもらい記録した。ここでは,. ーター(エアロバイク 75XLⅢ,(株)コナミスポーツ. (1)から(3)の PESEの平均値をその参加者の. &ライフ) に乗車した。その状態で 2分間安静を. その時点での PESEとして算出した。. 保持し,その後,10W の負荷で 2分間のウォー ム  アップを行った。参加者には 1分間当たり. 主観的反応の記録. 60回転(60rpm)で漕ぐように指示した。運動負. 本実験では主観的反応として 2種類の尺度を記. 荷試験は 10W/分 (1分間当たりの負荷) の漸増負. 録した。RPE8)は,主観的運動強度として一般的. e :HR)が 1 50拍/分 荷で行い,心拍数(Heartrat. なものであり,自分自身が運動をする中で感じて 23.

(4) 生活機構研究科紀要. Vol .25(2016). いる身体的な疲労困憊感を 6(非常に楽である)か. 保ち,30分が経過した時点で RPE,FS,PESE. ら 20(非常にきつい)までの 15段階から構成され. を参加者に指で示してもらい,数値を記録した。. る尺度で評価するものであった。 Fe e l i ng Sc al e(FS)19) は, 快感情の主観的評. 生理的反応の記録. 価であり,運動中の「心地よさ」を-5(とても悪. エクササイズ試験中の生理的反応を運動負荷試. い)から+5 (とても良い)までの 1 1段階から構成. 験と同じシステムで測定した。HRは記録した心. された尺度で評価するものであった。これらの質. (RRI )から算出した。 電図データの RRi nt e r val. 問紙を参加者に表示し,その時点で最も当てはま. 参加者の主観的反応の記録のための動作や椅子と. るものを指で示してもらい,記録した。. 自転車エルゴメーター間の移動に伴う動作の影響 が入らない区間として,エクササイズ前安静(Pre), ) エクササイズ中(Ex),エクササイズ後安静(Post. 本実験のプロトコル 本実験のプロトコルを図 1に示した。参加者は. 各 20分間のデータを取り出して平均 HR(HRmean). 心電図測定用電極と呼気採取用マスクを装着し,. を算出した。実験終了後,安静時の HRと最大. 椅座位にてエクササイズ前の安静状態を 22分間. HR(220-年齢) との差である予備心拍数 (Heart. 保った。20分が経過した時点で RPEと FSを記. r at er e s e r ve :HRR) に基づくエクササイズ中の運. 録した後,エクササイズ開始 1分前に自転車エル. 動強度(%HRR)を求めた。. ゴメーターに移動し,実験開始から 22分が経過. 次に,この安定した 20分間の HRVのパワー. した時点で 30分間のエクササイズを開始した。. f r e que nc y:LF: ス ペ ク ト ル の 低 周 波 成 分 (Low-. エクササイズ中は 60r pm でペダルを漕いだ。自. 0. 040. 15Hz ), 高周波成分 (Hi ghf r e que nc y:HF:. 転車エルゴメーターの負荷は,最初の 4分間は 1. 0. 150. 4Hz ),LFと HFを合わせた全体のパワー. 分毎に各参加者の設定負荷の 2 0%40%60%. (t ot al :0. 040. 4Hz ) を算出し, HF/ t ot alを副交. 80% で,残りの 2 6分間は設定した負荷(100%). 感神経の活動指標,LF/HFを交感神経の活動指. でエクササイズを実施した。エクササイズ終了直. ot al 標とした 14)。なお,エクササイズ中の HF/t. 後に自転車エルゴメーターに乗車した状態で RP. および LF/HFが安静時と同様に副交感神経およ. E,FS,PESEを記録した。その後,再び移動し,. び交感神経の活動指標として用いることが可能で. 椅座位にてエクササイズ後の安静状態を 30分間. あるかどうかは議論の別れるところである 20)た. 図 1 エクササイズ試験のプロトコル 本実験はエクササイズ前安静(Pr e ),エクササイズ実施(Ex),エクササイズ後安静(Pos t )の 3つのセッションから なる。 Pr e2 0:エクササイズ前安静開始から 20分後,Pos t0:エクササイズ終了直後,Pos t30:エクササイズ終了 30分後, ar tr at e )の平均値,HF/t ot al :Hi ghf r e que nc y/t ot alpowe r (副交感神経活動指標),LF/HF: HRmean:心拍数(He i ng Lowf r e que nc y/Hi ghf r e que nc y(交感神経活動指標),VO2:酸素摂取量,VCO2:二酸化炭素排出量,RPE:Rat ofpe r c e i ve de xe r t i on,FS:Fe e l i ng Sc al e. 24.

(5) 日常的な運動習慣の有無による主観的および生理的反応がエクササイズ後の自己効力感に及ぼす影響. め,本研究では Pr eと Pos tの安静 20分間のデ. e d me as ur e st woway 元 配 置 分 散 分 析 (repeat. ータのみを算出し,検討した。. ANOVA) を行った。 多重比較が必要な場合は. 一呼吸ごとの VO2 と VCO2 については,まず 1分間当たりの値を算出した。その後,HRmean と. Bonf e r r oniの補正をした対応のある t検定で評 価した。. 同様に移動等が影響しない安定した 20分間のデー. さらに,PESEに影響する要因を,ステップワ. タから Pr e ,Ex,Pos tにおける VO2と VCO2そ. e pwi s e mul t i pl e イ ズ 法 を 用 い た 重 回 帰 分 析 (st. れぞれの平均値を算出した。さらに,VCO2/VO2. r e gr e s s i on anal ys i s ) により検討した。 従属変数. r at or yquot i e nt : によって評価される呼吸商(Respi. は PESE atPos t 0と PESE atPos t 30とした。. RQ)も算出した。. 説明変数としては,測定した主観的反応 (RPE, ot al ,LF/HF,VO2,VCO2, FS) ,生理的反応(HF/t. 統計解析. ,HRrest),実験設定上 RQ),参加者の特性 (BMI. 参加者の特性は,運動習慣(エクササイズ群,対. の値(自転車エルゴメーターの運動負荷,%HRR)の. 照群)および性別(女性,男性)を要因とした二元. 0と PESE at うち,2つの従属変数(PESE atPost. woway ANOVA) を用いて比較 配置分散分析 (t. Pos t 30)それぞれに影響し得る(時間的に先行する). した。エクササイズ試験中の運動負荷 (W),運. 全ての指標を用いた。. 動強度 (%HRR) および体重あたりの VO2max の群間比較には,独立 2群の t検定を行った。ま. 結. た,PESE,主観的生理的反応については,時. 参加者の特性の比較. 0 ,Pos t 30 ,主観的反応;Pr e 20 ,Pos t 0 , 間(PESE;Post. 果. 表 1に参加者の特性を示した。身長と体重,体. Pos t 30,生理的反応;Pr e ,Ex,Pos t )と運動習慣(エ. 重あたりの VO2maxにおいて,性別による有意. クササイズ群,対照群)を要因とした反復測定の二. 64;体重:F1,22 な影響が示された (身長:F1,22=13.. 表 1 参加者の特性 Gr oup Age (yr s ) He i ght (c m) We i ght (kg) BMI VO2max(ml /kg/mi n) Exe r c i s e (METS/wk). Exe r c i s e (n=13). Cont r ol (n=13). Fe mal e (n=7) Mal e (n=6) Fe mal e (n=7) Mal e (n=6) 21. 2±1. 0 1. 4±0. 8 21. 0±1. 3 2 165. 5±9. 0 160. 6±5. 4 171. 1±9. 5 57. 7±8. 8 53. 1±6. 9 62. 9±8. 1 2 1. 0±2. 2 20. 6±2. 3 21. 5±2. 1 44. 3±52. 5 39. 8±5. 1 49. 5±5. 8 30. 6±19. 3 23. 6±11. 4 38. 7±24. 3. 2 1. 2±1. 4 21. 7±0. 5 20. 7±1. 9 164. 6±6. 2 160. 9±5. 0 168. 8±4. 6 56. 3±8. 3 51. 9±6. 6 61. 4±7. 5 20. 7±2. 2 20. 0±2. 0 20. 7±2. 2 40. 2±62. 6 34. 5±2. 9 46. 9±6. 4 5. 0±6. 5 3. 6±4. 7 6. 6±8. 2. St at i s t i c s NS NS NS p<0. 05 NS p<0. 05 NS NS NS p<0. 05 p<0. 05 NS. Me an±SD. BMI :Body mas si nde x. 運動習慣(エクササイズ群 vs対照群〔各項目上段〕)および性別(女性 vs男性〔各項目下段〕)を要因とした二元配置分散 分析(p<0. 05)。. 25.

(6) 生活機構研究科紀要. Vol .25(2016). 表 2 エクササイズ試験における運動負荷および % 予備心拍数 Gr oup. Exe r c i s e (n=13). Cont r ol (n=13). St at i s t i c s. Load(W) %HRR. 84. 5±26. 5 46. 0±7. 6. 67. 1±13. 5 44. 6±8. 7. p<0. 05 NS. Me an±SD. %HRR:%He ar tr at er e s e r ve .. =11. 37;VO2max:F1,22=29. 98;ps <0. 05)。また,実. (Pos t 0:t . 62;Pos t 30:t . 95;ps <0. 05)。PESE 24=2 24=2. 験開始前に質問紙によって調査した 1週間当たり. には時間による有意な影響と,時間と参加者群に. の運動量は参加者群間に有意な影響が示された. よる有意な交互作用は示されなかった。. (F1,22=22. 93,p<0. 05)。表 2に,エクササイズ群と. RPEと FSはともに,時間による有意な影響. 対照群における 30分間のエクササイズ中の運動. 38,p<0. 001;FS:F2,24 が示された (RPE:F2,24=105.. 負荷と %HRRを示した。運動負荷はエクササイ. =3. 56,p<0. 05)が,参加者群による有意な影響と,. ズ群が対照群よりも有意に高値を示した (t 24=. 時間と参加者群による有意な交互作用は示されな. 2. 11,p<0. 05) が,%HRRには参加者群間に有意. かった。多重比較の結果,RPEは Pos t 0におい. な差は示されなかった。. 3. 06) と Po 0. 74) よ s t 30(t て Pr e 20(t 25=-1 25=1 001),Pr りも有意に高く(ps<0. e 20よりも Pos t 30. エクササイズ後自己効力感および主観的反応の比. . 70,p<0. 05)。 において有意に高かった (t 25=-2. 較. FSは,Pos t 30において Pr e 20よりも有意に高値 図 2に PESEおよび主観的反応として RPEと. . 73,p<0. 05) 。 であった(t 25=-2. FSの変化を示した。PESEは Pos t 0と Pos t 30に おいて参加者群による有意な影響が示され (F1,24 =8. 01,p<0. 01),どちらの時点においてもエクサ. サイズ群が対照群に比べて有意に高値であった. 生理的反応の比較 図 3に生理的反応として HR,HF/t ot al ,LF/ HFおよび VO2,VCO2,RQの変化を示した。. 図 2 PESE(Pos t Exer ci s eSel f Ef f i cacy)および主観的反応の変化 A.エクササイズ直後(Pos t 0)および 30分後(Pos t 30)の PESEの変化,B.エクササイズ前(Pr e 20),エクササイズ直 後および 30分後の RPE(Rat i ngofpe r c e i ve de xe r t i on)の変化,C.エクササイズ前,エクササイズ直後および 30分後 の FS(Fe e l i ng Sc al e )の変化を示す。. 26.

(7) 日常的な運動習慣の有無による主観的および生理的反応がエクササイズ後の自己効力感に及ぼす影響. 図 3 生理的反応の変化 A.エクササイズ前安静(Pr e ),エクササイズ中(Ex),エクササイズ後安静(Pos t )の心拍数(HR:He ar tr at e )の変 化,B.エクササイズ前後の副交感神経活動指標(HF/t ot al :Hi ghf r e que nc y/t ot alpowe r )の変化,C.同,交感神経 tの酸素摂取量(VO2)の変化,E.同, 活動指標(LF/HF:Lowf r e que nc y/Hi ghf r e que nc y)の変化,D.Pr e ,Ex,Pos s pi r at or y quot i e nt )の変化を示す。 二酸化炭素排出量(VCO2)の変化,F.同,呼吸商(RQ:Re. HR,HF/t ot alおよび LF/HFは,ともに時間に. 64;VCO2:F1.01,24=401. 55;ps < 響 (VO2:F1.01,24=502.. 47;HF/ よる有意な影響が示された(HR:F1.26,24=531.. 0. 001)と,時間と参加者群による有意な交互作用. t ot al :F1,24=23. 08;LF/HF:F1,24=16. 53;ps <0. 001). 23,p<0. 01;VCO2:F2,24 が示された (VO2:F2,24=6.. が,参加者群による有意な影響と,時間と参加者. =3. 41,p<0. 05)が,参加者群による有意な影響は. 群による有意な交互作用は示されなかった。多重. 示されなかった。多重比較の結果,VO2 と VCO2. (t 3. 13) 比較の結果,HRは Exにおいて Pr e 25=-2. (VO2:t 0. 26;VCO2: ともに,Exにおいて Pr e 25=-2. (t =26. 10)よりも有意に高く(ps <0. 001) と Pos t , 25. t 8. 97) と Po 0. 57;VCO2:t s t(VO2:t 25=-1 25=2 25=. また Pr eよりも Pos tにおいて有意に高かった. <0. 001)。 19. 35) よりも有意に高値を示した (ps. (t . 57,p<0. 001)。 HF/ t ot alは Pos tにおい 25=-4. さらに,VO2は Exにおいてエクササイズ群が対. . 89,p<0. 001), て Pr eよりも有意に低く (t 25=4. . 34,p<0. 05)。 照群よりも有意に高値であった(t 24=2. LF/HFは Pos tにおいて Pr eよりも有意に高値 . 09,p<0. 001)。 であった(t 25=-4. VO2 と VCO2 はともに,時間による有意な影. RQは時間による有意な影響のみ示され(RQ: 77,p<0. 001),参加者群による有意な影 F1,24=130.. 響と,時間と参加者群による有意な交互作用は示 27.

(8) 生活機構研究科紀要. Vol .25(2016). されなかった。多重比較の結果,RQは Exにお. Pos t 30にはエクササイズ直後の主観的運動強度. 3. 58) と Po 5. 91) より いて Pr e(t s t(t 25=-1 25=1. (RPE atPos t 0) が負に (β=-0. 618,p<0. 001),. 001),また Pr も有意に高く (ps<0. eよりも Pos t . 35,p<0. 01)。 において有意に高かった(t 25=3. エ ク サ サ イ ズ 後 の 交 感 神 経 活 動 指 標 (LF/HF 508,p<0. 001),エクササ (Pos t ))が負に(β=-0. 4 イズ中の酸素摂取量(VO2(Ex))が正に(β=0.. エクササイズ後の自己効力感に影響する要因の検討 表 3Aにエクササイズ直後の自己効力感(PESE atPos t 0) を従属変数とした重回帰分析の結果を. 17,p<0. 01) 影響するモデルが示された。決定係. 635であり,このモデルでデータの 数 (R2) は 0. 63. 5% を説明していた。. 示した。重回帰分析の結果,PESE atPos t 0に はエクササイズ直後の主観的運動強度 (RPE at. 考. 察. = - 0. 707, Pos t 0) が 負 に ( 標 準 偏 回 帰 係 数 ( β ). 運動習慣の有無による主観的および生理的反応. p<0. 001) 影響するモデルが示された。決定係数. エクササイズ群と対照群は体格の類似した参加. (R ) は 0 . 479で あ り , こ の モ デ ル で デ ー タ の. 者を募ったため,参加者群間ではほぼ同じ体格で. 2. 47. 9% を説明していた。. あった。一方,参加者群間では運動習慣に顕著な. 表 3Bに エ ク サ サ イ ズ 30分 後 の 自 己 効 力 感. 差が認められた。これらのことから,2つの参加. (PESE atPos t 30) を従属変数とした重回帰分析. 者群は本研究において適切な集団であったことが. の結果を示した。重回帰分析の結果,PESE at. 示された。また,この 2つの参加者群において,. 表 3 ステップワイズ法による重回帰分析の結果. A. St e pwi s emul t i pl er e gr e s s i on anal ys i s de pe nde ntvar i abl e =PESE atPos t 0 Expl anat or y var i abl e. Par t i alr e gr e s s i on c oe f f i c i e nt (B). RPE atPos t 0. 151. 929 -5. 692. St andar dpar t i al r e gr e s s i on c oe f f i c i e nt (β) -0. 707. R2. 0. 479. PESE atPos t 0=151. 929-5. 692×RPE atPos t 0. B. St e pwi s emul t i pl er e gr e s s i on anal ys i s de pe nde ntvar i abl e =PESE atPos t 30 Expl anat or y var i abl e. RPE atPos t 0 LF/HF(Pos t ) VO2(Ex). St andar dpar t i al r e gr e s s i on c oe f f i c i e nt (β). R2. 126. 157 -5. 132 -6. 799. -0. 618 -0. 508. 0. 6 35. 0. 030. 0. 417. Par t i alr e gr e s s i on c oe f f i c i e nt (B). PESEatPos t 30=126. 157-5. 132×RPEatPos t 0-6. 799×LF/HF (Pos t )-0. 030×VO2(Ex) A.エクササイズ直後の自己効力感(PESE atPos t 0)を従属変数とした重回帰分析の結果, B.エクササイズ 30分後の自己効力感(PESE atPos t 30)を従属変数とした重回帰分析の結果を 示す。. 28.

(9) 日常的な運動習慣の有無による主観的および生理的反応がエクササイズ後の自己効力感に及ぼす影響. HRを用いて運動強度が同等になるように設定し. 究における体重あたりの VO2maxはエクササイ. たため,エクササイズ中の %HRRは参加者群間. ズ群が対照群よりも高い傾向にあった。このこと. でほぼ同じであった。一方でそれに相当する運動. から,エクササイズ群が対照群よりも心肺持久力. 負荷はエクササイズ群が対照群よりも高値であっ. が優れていることが推察される。心肺持久力は有. た。ここには,日常的に運動習慣のあるヒトは運. 酸素性運動の能力と密接な関係があり,トレーニ. 動習慣のないヒトよりも筋量が多く,脚筋力が優. ングを積むことで心肺機能が強化され,酸素運搬. れていることが反映されていると考えられる。. 能力が高まる 21)。つまり,エクササイズ群は習. 主観的反応においては,RPEと FSはともに. 慣的に行っている運動によって呼吸循環器系が鍛. 参加者群の有意な影響は示されなかった。このこ. えられ,肺の容量や 1回拍出量が多くなり,エク. とから,同程度の運動強度でエクササイズを行っ. ササイズ中の酸素の取り込みと二酸化炭素の排出. た場合の身体的な疲労困憊感や快感情の評価には,. が効率よく行えていたことが考えられる。同程度. 運動習慣の有無による違いはないことが考えられ. の HRで運動強度を設定したエクササイズを行. た。その一方で,PESEには参加者群による有意. った際,日常的に運動習慣のあるヒトは運動習慣. な影響が示され,エクササイズ群が対照群よりも. のないヒトに比べてガス交換が効率良く行えてい. 有意に高かった。これらの結果は,エクササイズ. たことが,エクササイズを継続する意欲にがる,. に伴う主観的反応は同等であるにも係わらず,エ. あるいはそのような能力を有しているヒトのほう. クササイズ後の自己効力感が対照群よりもエクサ. が運動を習慣化しやすいことが示唆された。. サイズ群で明らかに高いことを示しており,日常. また,LF/HFと HF/t ot alには参加者群によ. 的に運動習慣のあるヒトは遂行したエクササイズ. る有意な影響は示されなかった。しかし,エクサ. に対する自己効力感が高く,遂行したばかりのエ. サイズ群は対照群に比べて副交感神経活動が強く,. クササイズを再度遂行できるという,・より強い. エクササイズ前の安静時の HRも低いという傾. 確信や予測・を持っていることが先行研究 6,7)か. 向が示された。これは,運動習慣によって副交感. らも考えられる。しかしながら,エクササイズ群. 神経活動水準が亢進され,HFパワーが上昇し,. と対照群の PESEの顕著な違いには,主観的反. 安静時の HRが低下するという先行研究 16,22)と. 応以外の別の背景が存在する可能性が考えられる。. 一致する。ただし,この安静時 HRの上昇と下. そこで,運動習慣の有無と PESEとの関係性や. 降および,交感神経活動と副交感神経活動との関. 背景をさらに調べるために,生理的反応に着目し. 係には個人間や個人内での変動が大きいとされて. た。. おり 23),本研究は同一の個人内でのトレーニン. HRに参加者群による有意な影響が示されなか. グ効果を調べたものではなく,別の個人間による. ったことは,上述したように,HRを用いて参加. 比較を行ったものであったため,有意な差が認め. 者全員のエクササイズ試験の運動強度が同等にな. られなかったのかもしれない。. るように設定したためであり,本研究における運. RQは参加者群による有意な影響は示されなか. 動強度の設定が適切であったことを示していた。. った。RQは安静時や低強度の運動では 0. 75~0. 8. 一方,VO2 と VCO2 は時間と参加者群との有意. となり,高強度の運動では 1. 0に近づく 21)。この. な交互作用が認められた。これは,エクササイズ. とき,体内では運動強度が高くなるにつれて主に. 中の VO2 と VCO2 がエクササイズ群において高. 利用されるエネルギー源が脂肪から糖質に切り替. い傾向にあったことを示している。さらに,本研. わり,筋肉に蓄えられた糖の一種である筋グリコ 29.

(10) 生活機構研究科紀要. Vol .25(2016). ーゲンを分解する際に乳酸が生成される。その乳. れが運動を定期的に実施することを難しくする一. 酸が水と CO2 に分解されることで VO2 よりも. つの要因となっていることが示唆された。. VCO2が多くなる。さらに運動強度が増加し激運. エクササイズ 30分後の PESEにはさらに,エ. 動となると,CO2 への分解が亢進し,その結果. クササイズ後の LF/HFが負に,エクササイズ中. 2つの参加者. の VO2 が正に影響していた。一般に安静時には. 群ともにエクササイズ中の RQが 1. 0を超えてい. 副交感神経が,運動中は交感神経が優位となって. なかった。このことから,運動習慣の有無によっ. HRを制御している。その後,運動終了後からは. てエネルギーの代謝には大きな差はなく,また,. 交感神経優位から副交感神経優位へと迅速に変換. 2つの参加者群ともに RQが 1. 0を超えない程度. することによって増加した HRは減少し安静時. の中等度の運動強度であったことが示された。. レベルに戻るが,その回復時間は非鍛錬者よりも. RQは. 1. 0を超える 24)。本研究では. 鍛錬者のほうが速いとされる 23)。本研究の参加者 エクササイズ後の自己効力感に及ぼす要因. の HRと交感神経活動はエクササイズ終了後もエ. 次に,PESEに影響を及ぼす要因を検討した。. クササイズ前の値まで戻らず,特に対照群で高い. その結果,エクササイズ直後とエクササイズ 30. 状態であったことから,エクササイズ後の自律神. 分後の両方の PESEに,エクササイズ直後の RPE. 経変換が迅速に行われず,交感神経活動が優位な. が最も強く負に影響していた。先行研究では,. 状態であることによって自己効力感が低くなるこ. RPEと自己効力感には高い関連性がある 9)こと. とが考えられた。また,上述したように,本研究. や運動前の自己効力感が運動中の RPEに影響を. のエクササイズ群においては,習慣的な運動の実. 及ぼす 10)ことが報告されている。本研究において. 施によって心肺持久力が高まる 21)ことでエクササ. も,エクササイズ直後の RPEが同じ時点の PESE. イズ中の VO2 と VCO2 が大きくなり,ガス交換. だけではなく,エクササイズから 30分経過して. が効率よく行えていたことが推察された。このこ. も PESEに影響を及ぼしていたことから,RPEが. とが背景となり,エクササイズ中の VO2 が大き. 自己効力感に対して大きな影響を与えていること. いことによって自己効力感が高くなるのかもしれ. は明らかな結果となった。しかし,本研究の RPE. ない。これらのことから,エクササイズ直後の身. に参加者群間の差は示されなかった。生理的な指. 体的な疲労困憊感が大きく,交感神経活動が優位. 標を用いて同レベルの強度の運動を実施した場合. な状態のままであるヒトほど,その運動を再度遂. でも,その運動に対する RPEは個人によって異. 行することが難しいことが示唆された。さらに,. なることが報告されている 11)ため,RPEは運動. エクササイズ中の VO2 が大きいヒトほど,その. 習慣の有無だけではなく,個人内の属性的状況. 運動を再度遂行することが可能であることが示唆. 的要因などの影響を大きく受けるのかもしれない。. された。. また,低強度の運動では RPEと自己効力感との 相関があるものの,高強度の運動ではその関連性. 研究上の限界点. は示されないといった報告 25)もあるため,実施. 本研究にはいくつかの限界や考慮しなければな. する運動強度によってはその関係性が弱くなるこ. らない点もある。まず,エクササイズ群と対照群. とも考えられる。これらをまとめると,エクササ. の参加者数がそれぞれ 13名ずつと少なく,参加. イズ直後の身体的な疲労困憊感が大きい場合に,. 者の年齢幅も狭いことである。現時点では本研究. その運動を再度遂行したいとは思わなくなり,こ. における運動の影響が普遍的なものであるかどう. 30.

(11) 日常的な運動習慣の有無による主観的および生理的反応がエクササイズ後の自己効力感に及ぼす影響. かの妥当性は低く,この結果を一般化することは. まとめ. 難しいことが考えられる。また,本研究では性差. 運動習慣の有無によってエクササイズ後の自己. についての詳細な検討は行っていない。本研究結. 効力感およびエクササイズ中の酸素摂取量と二酸. 果の妥当性を高めるためには,さらに参加者数を. 化炭素排出量に顕著な違いが示された。また,エ. 増やし,年齢や性別などの様々な属性の参加者を. クササイズ直後と 30分後の自己効力感の両方に,. 用いて,同様の研究を進めていく必要がある。次. エクササイズ直後の主観的に評価された身体的な. に,本研究におけるエクササイズ群対照群の分. 疲労困憊感が最も強く,負に影響していた。さら. 類を実測ではなく質問紙で行ったことが限界点と. に,エクササイズ 30分後の自己効力感には,エ. して挙げられる。2つの参加者群を分類する際に. クササイズ後の交感神経活動が負に,エクササイ. は,日常の身体活動を活動量計などで実際に記録. ズ中の酸素摂取量が正に影響していた。. することにより,さらに正確な身体活動の評価が 可能となるかもしれない。さらに,本研究のエク. 参考文献. ササイズ群はある特定のエクササイズやスポーツ. 1) Gar be r ,C.E. ,Bl i s s me r ,B. ,De s c he ne s ,M.R. ,. 種目ではなく,多種多様なエクササイズやスポー. Fr ankl i n,B.A. ,Lamont e ,M.J. ,Le e ,I .M. ,. ツを日常生活の中で習慣的に行っている参加者を 募った。このことが研究結果に影響を与えている. Ni e man,D.C. ,Swai n,D.P.Ame r i c anCol l e ge i on St and:Quant i t y ofSpor t sMe di c i nePos i t and Qual i t y ofExe r c i s ef or De ve l opi ng and. 可能性もあるため,エクササイズ群の参加者を特. Mai nt ai ni ng Car di or e s pi r at or y,Mus c ul os ke l e -. 定のエクササイズやスポーツ種目に統一して募っ. t al ,and Ne ur omot or Fi t ne s si n Appar e nt l y. た場合には,研究結果において,より顕著な違い. He al t hy Adul t s : Gui danc e f or Pr e s c r i bi ng. や本研究とは異なる結果が示された可能性もある. Exe r c i s e .Me dSc iSpor t sExe r c .2011,43,1334. だろう。 次に, 本研究の HF/t ot alおよび LF/ HFの自律神経活動指標を心拍変動のパワース ペクトル解析を用いて評価したことが限界点とし て挙げられる。この解析方法による運動中の HRV. 1359. ,Powe l l , 2) Has ke l l ,W.L. ,Le e ,I .M. ,Pat e ,R.R. K.E. ,Bl ai r ,S.N. ,Fr ankl i n,B.A. ,Mac e r a,C. A. ,He at h,G.W. ,Thomps on,P.D. ,Bauman, A. Phys i c al Ac t i vi t y and Publ i c He al t h:. 指標の算出は議論の分かれるところである 20)た. Updat e d Re c omme ndat i on f or Adul t sf r om. め,本研究ではエクササイズ中の HRV指標の算. t heAme r i c an Col l e geofSpor t sMe di c i neand. 出は行わなかった。他の分析方法を用いてエクサ. t he Ame r i c an He ar t As s oc i at i on. Me d Sc i. サイズ中の HRV指標を算出することによって,. Spor t sExe r c .2007,39,14231434.. より詳細な自律神経活動の変化過程を確認するこ とができるのかもしれない。また,運動に対する 自己効力感は参加者を励まし,褒めて成功体験を 経験させ,ポジティブな情動を抱かせることによ って高めることができる 26,27)ため,運動習慣のな いヒトの自己効力感を高めることが可能かどうか, そしてその適した手法は何かについても今後検討 が必要であろう。. 3) Wor l dHe al t hOr gani z at i on.Gl obalRe c omme ndat i onsonPhys i c alAc t i vi t yf orHe al t h.2010, ht t p: / /whql i bdoc . who. i nt /publ i c at i ons /2010/9 7 89241599979_e ng. pdf 4) Bandur a, A. Se l f e f f i c ac y: The Exe r c i s e of Cont r ol ,Ne w Yor k,Fr e e man,1997. 5) Bandur a,A.Se l f e f f i c ac y:Towar daUni f yi ng The or y of Be havi or alChange .Ps yc holRe v. 1977,84,1 91215. 6) Mc Aul e y, E. , Je r ome , G.J. , El avs ky, S. ,. 31.

(12) 生活機構研究科紀要. Mar que z , D.X. , Rams e y, S.N. Pr e di c t i ng. Vol .25(2016). He ar t Rat e Var i abi l i t y as a Pr e di c t or of. Longt e r m Mai nt e nanc eofPhys i c alAc t i vi t y. Ne gat i veMoodSympt omsI nduc e dbyExe r c i s e. i n Ol de rAdul t s .Pr e vMe d.2003,37,110118.. Wi t hdr awal .Me d Sc iSpor t sExe r c .2007,39,. ,andDunc an,T.E.Long7) Mc Aul e y,E. ,Lox,C. t e r m Mai nt e nanc e of Exe r c i s e ,Se l f e f f i c ac y,. 735741. 16) Sakur agi , S. , Sugi yama, Y. , Take uc hi , K.. andPhys i ol ogi c alChangei n Ol de rAdul t s .J. Ef f e c t s ofLaughi ng and We e pi ng on Mood. Ge r ont ol ,1993,48,2 18224.. and He ar t Rat e Var i abi l i t y. J Phys i ol. 8) Bor g, G.A. Ps yc hophys i ol ogi c al Bas e s of Pe r c e i ve d Exe r t i on. Me d Sc i Spor t s Exe r c . 1982,14,377381.. Ant hr opol .2002,21,159165. 17) Mat s uo, E. , Mat s ubar a, S. , Shi ga, S. , Yamanaka,K.Re l at i ons hi psbe t we e n Ps yc ho-. t r uz z e l l o,S.J.Ac ut eAe r obi c 9) Ekke kaki s ,P. ,Pe. phys i ol ogi c alRe s pons e st o Cyc l i ng Exe r c i s e. Exe r c i s eandAf f e c t :Cur r e ntSt at us ,Pr obl e ms. andPos t e xe r c i s eSe l f e f f i c ac y.Fr ont .Ps yc hol .. andPr os pe c t sRe gar di ngDos e r e s pons e .Spor t s. 6 ,1775.. Me d.199 9,28,337374.. 18) Cr onbac h, L.J. Coe f f i c i e nt Al pha and t he. 10) Pe nde r ,N.J. ,Bar Or ,O. ,Wi l k,B. ,Mi t c he l l , S. Se l f e f f i c ac y and Pe r c e i ve d Exe r t i on of Gi r l sdur i ngExe r c i s e .Nur sRe s .2002,51,86  91.. I nt e r nalSt r uc t ur e of Te s t s .Ps yc home t r i ka. 1951,16,297334. 19) Har dy,C.J. ,Re j e s ki ,W.J.Not What ,but How OneFe e l s :TheMe as ur e me ntofAf f e c t. 11) Ekke kaki s ,P. ,Li nd,E. ,Vaz ou,S.Af f e c t i ve Re s pons e st oI nc r e as i ng Le ve l s of Exe r c i s e. dur i ng Exe r c i s e .J Spor tExe r cPs yc hol .1989, 11,304317.. I nt e ns i t yi n Nor mal we i ght ,Ove r we i ght ,and. 20) Sande r c oc k,G.R.H. ,Br odi e ,D.A.The Us e. Obe s eMi ddl e age dWome n.Obe s i t y.2010,18,. ofHe ar tRat eVar i abi l i t yMe as ur e st oAs s e s s. 7985.. Aut onomi cCont r oldur i ng Exe r c i s e .Sc and J. 12) Kwan,B.M. ,Br yan,A.D.Af f e c t i veRe s pons e t o Exe r c i s e as a Compone nt of Exe r c i s e Mot i vat i on: At t i t ude s , Nor ms , Se l f e f f i c ac y, andTe mpor alSt abi l i t yofI nt e nt i ons .Ps yc hol Spor tExe r c .2010,11,7179.. 21) 勝田茂,和田正信,松永智.入門運動生理学.勝 田茂.第 3版,東京,杏林書院,2007. 2 2) Me l ans on,E.L.Re s t i ngHe ar tRat eVar i abi l i t y i nMe nVar yi ngi nHabi t ualPhys i c alAc t i vi t y.. a, A. , Cogl i at i , C. , 13) Mont ano, N. , Por t Cos t ant i no,G. ,Tobal di ni ,E. ,Cas al i ,K.R. , I e l l amo,F.He ar tRat eVar i abi l i t y Expl or e d i n t he Fr e que nc y Domai n: A. Me dSc iSpor t s .2006,16,302313.. Tool t o. I nve s t i gat e t he Li nk be t we e n He ar t and Be havi or .Ne ur os c iBi obe hav Re v.2009,33, 7180. 14) Tas kFor c e .He ar tRat eVar i abi l i t y:St andar ds me nt ,Phys i ol ogi c alI nt e r pr e t at i on ofMe as ur e. Me dSc iSpor t sExe r c .2000,32,18941901. 23) 山路啓司.こころとからだを知る心拍数.東京, 杏林書院,2013. 24) 八田秀雄.乳酸と運動生理生化学:エネルギー 代謝の仕組み.東京,市村出版,2009. 25) Hal l ,E.E. ,Ekke kaki s ,P. ,Pe t r uz z e l l o,S.J.I s t he Re l at i ons hi p of RPE t o Ps yc hol ogi c al Fac t or sI nt e ns i t yde pe nde nt ?Me d.Sc i .Spor t s Exe r c .2005,37,13651373.. andCl i ni c alUs e .Tas kFor c eoft heEur ope an. 26) Je r ome ,G.J. ,Mar que z ,D.X. ,Mc Aul e y,E. ,. Soc i e t yofCar di ol ogyandt heNor t hAme r i c an. Canakl i s ova,S. ,Snook,E. ,Vi c ke r s ,M.Se l f -. Soc i e t y of Pac i ng and El e c t r ophys i ol ogy.. e f f i c ac y Ef f e c t son Fe e l i ng St at e si n Wome n.. Ci r c ul at i on.1996,93,10431065. 15) We i ns t e i n,A.A. ,De us t e r ,P.A. ,Kop,W.J. 32. I ntJ Be havMe d.2002,9,139154. 27) Mc Aul e y, E. , Tal bot , H.M. , Mar t i ne z , S..

(13) 日常的な運動習慣の有無による主観的および生理的反応がエクササイズ後の自己効力感に及ぼす影響. Mani pul at i ng Se l f e f f i c ac y i n t he Exe r c i s e. 昭和女子大学生活科学部健康デザイン学科平成 25年度. Envi r onme nti nWome n:I nf l ue nc e sonAf f e c t i ve. 卒業生の野原水紀さん,星野結貴子さん,平成 26年度. Re s pons e s .He al t h Ps yc hol .1999,18,288294.. 卒業生の宇波眞歩さん,岡田郁恵さんに心より感謝申 し上げます。. 謝辞 本研究の遂行にあたり,実験の補助をして下さった. また,参加者としてご協力頂きました皆様に厚く御 礼申し上げます。 (まつお えりこ. 日本大学薬学部 助教). (まつばら しげる (しが せいご. 日本大学薬学部 教授). 元 生活機構学専攻 教授). (やまなか けんたろう. 生活科学研究専攻 准教授). 受理年月日. 平成 27年 10月 2日. 審査終了日. 平成 27年 12月 2日. 33.

(14)

図 2 PESE(Post-Exerci seSel f-Effi cacy)および主観的反応の変化

参照

関連したドキュメント

 処分の違法を主張したとしても、処分の効力あるいは法効果を争うことに

本来的自己の議論のところをみれば、自己が自己に集中するような、何か孤独な自己の姿

自己防禦の立場に追いこまれている。死はもう自己の内的問題ではなく外から

活動後の評価    心構え   

第四。政治上の民本主義。自己が自己を統治することは、すべての人の権利である

当該不開示について株主の救済手段は差止請求のみにより、効力発生後は無 効の訴えを提起できないとするのは問題があるのではないか

主として、自己の居住の用に供する住宅の建築の用に供する目的で行う開発行為以外の開

タービンブレード側ファツリー部 は、運転時の熱応力及び過給機の 回転による遠心力により経年的な