• 検索結果がありません。

123号 (ファイル名:dayori123.pdf サイズ:1.33MB)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "123号 (ファイル名:dayori123.pdf サイズ:1.33MB)"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

2 0 2 0 年 4 月 1 日

ひ ら か た   文 化 財 だ よ り

K

A

W

A

R

A

B

A

N

123

発行 枚方市 観光にぎわい部 文化財課

〒573-8666 大阪府枚方市大垣内町 2 丁目 1 番 20 号  電 話 : 072(841)1411  ファクス : 072(841)1278 台北市 台北市 宜蘭市 宜蘭市 台南市台南市 高雄市 高雄市 1

台湾地域文化見聞録

~国際フォーラムに参加して~

 枚方市立旧田中家鋳い 物もの民俗資料館は、江戸 時代の鋳物工場と主屋(住居)を活用し、伝 統的な鋳物づくりと、枚方の昔のくらしを展 示しています。鋳物や地域の歴史・民俗に興 味をお持ちの方や偶然立ち寄られた方、ご年 配の方から小さなお子さんまで、さまざまな 人が来館されます。主屋に展示する昔の生活 道具や農具は、 昭和 30 年代の高度経済成長 期以前のもので、江戸時代頃からほとんど変 わ ら な い、 農 村 の 生 活 を 知 る こ と が で き ま す。主屋の展示は建物の雰囲気もあって、「な つかしい」などの愛着がこもった感想を多く 聞くことができます。   鋳 物 工 場 も、 平 成 29 年(2017 年 ) の 常 設展リニューアル以降は、ずいぶんわかりや すくなったと来館者アンケートなどで評価を いただいています。それでも鋳物自体を知ら ない人は多く、来館したことのない人には興 味を持ってもらいにくいのではないかと感じ ています。  私は、国立民族学博物館の共同研究員とし て、「地域文化の宝箱」 の制作に参画してい ます。これは博物館・資料館のもつ実物・模 型・映像・情報などの資料をひとつのトラン クに収め、学校等への貸出や出前授業に活用 するための教育パックで、 宮城県気仙沼市、 新潟県村上市、 京都市(左京区久く多た )、 そし て枚方市で制作中です。それぞれテーマがあ り、 気仙沼は魚食文化、 村上は山のくらし、 久多は農村のくらし、枚方は鋳物づくりとし て、地域の文化に関心をもち、博物館・資料 館に行く動機付けになりうるものをつくって います。  この枚方の教育パック制作について、平成 30 年 と、 令 和 元 年(2019 年) に 台 湾 で 開 催 さ れ た、 地 域 文 化 に つ い て の 国 際 フォーラムで発表してきま した。このフォーラムは国 立民族学博物館と台湾の国 立台北芸術大学が主催した も の で、 平 成 30 年 は 高 雄 市立歴史博物館で「地域文 化を保存する-実践者の視 高雄市立歴史博物館(1939 年、旧高雄市役所庁舎として建築) 宜蘭県立蘭陽博物館での発表 台湾都市位置図

(2)

2 地域住民に活用される遺構  現在も台湾には日本統治時代の建築物や 遺構が残り、利用され続けるものも少なく 技術を伝える竹籠式家屋  台南市安南区には、屋根の茅と壁土以外 は、柱も壁もすべて竹でつくられている家 がありました。河川沿いの低地に建てられ ていた竹籠式家屋で、 河川が氾濫すると、 住民総出で家を担いで避難したのだそうで す。近年では、すっかり姿を消してしまっ た竹籠式家屋ですが、国立台湾歴史博物館 の調査によって、その存在が明らかになり ました。同館では、竹籠式家屋を建築でき る職人に依頼して、ワークショップ形式で 再現しています。   フ ォ ー ラ ム 終 了 後、 私 た ち も 現 地 を 訪 れ、 このワークショップに参加しました。 参加した工程は、竹を鉈なたで細く割り、柱と 柱 の 間 の 貫ぬきに 差 し 込 ん で 木こ 舞まい( 土 壁 の 下 地)をつくる体験でしたが、帰り際に竹の 柱にサインする事を求められました。大変 驚きましたが、文化財として復元するので はなく、つくる技術を保存し伝えることを 目的としているからとのことで、名前を書 き残すことで愛着を持たせる効果を狙った ものなのでしょう。日本では考えつかない ような経験でした。 点から」、 令和元年は宜ぎ 蘭らん県立蘭らん陽よう博物館 で「地域文化を活用する-地域振興、地域 活 性 に 果 た す 役 割 」 が テ ー マ で し た。 両 フォーラムの発表者・パネリストの延べ人 数は 50 人におよび、 日本・台湾の民俗文 化財の調査研究に携わる研究者や博物館学 芸員、地域の文化を伝承、あるいは活用し て街づくりを行う人々が、それぞれの事例 を発表しました。これらの発表やフォーラ ム後の現地見学から、台湾における地域文 化に対する市民の活動や考え方等を紹介し ます。 細く割った竹で木舞をつくる 思源地区の掩体壕 掩体壕内部 竹籠式家屋

(3)

平賀源内と楠葉と芋代官

文化財

 コラム

3 クロスする歴史と新しい文化  このタイトルを見て、「何のこと?」と思った方は多いかもしれません。平賀源内といえば、 江戸時代きっての偉人のひとり。楠葉、はもちろん枚方市内の楠葉。……芋代官?  平賀源内と楠葉村とのかかわりが、ちかごろ明らかになってきました。掲げた写真は、平賀 源内記念館(香川県さぬき市志し 度ど)が所蔵する、源内に宛てられた中井万太郎という人物の書 簡です。この中井万太郎は、楠葉村の有力な家に生まれた人物でした。  この書簡からは、万太郎と源内とが親しかったことが明らかになります。実は楠葉の中井家 は、万太郎の父・二左衛門の代から、時の田沼意おき次つぐ政権とつながりがありました。源内も意次 と深い関係にあったので、中井家と源内も、田沼政権を介してつながったのでしょう。  さて、問題の「芋代官」。これは、この書簡の後半に登場する万太郎の叔父・中井清太夫の ことです。清太夫は、楠葉を出て幕府に仕官し、幕領代官にまで出世しました。清太夫はのち にジャガイモを……、というところで紙幅が尽きてしまいました。現在でも中井清太夫が「芋 代官」と呼ばれている理由も含め、詳細は『枚方市史年報』第 22 号に論考を掲載しています。  台湾は九州ほどの大きさの島ですが、オラ ンダ、清朝、日本などの統治や、複数の原住 民族の存在など、複雑な歴史と文化がありま す。こうした経緯もあってか、日本の博物館 の成立や文化財への考え方が官主導で形成さ れてきたのに対し、台湾の文化施設は小さな 行政区や地域住民らが主導している印象を受 けました。研究者から見れば比較的新しいよ うに思える事物であっても、地域住民にとっ ては身近で懐かしい共通の文化として、人々 が活発に保存・活用しています。  このような台湾での地域文化をめぐる活動 は、枚方市のような非常に長い歴史がある一 方で、住宅開発によって移入した住民が多く を 占 め る 地 域 の 参 考 に で き る か も し れ ま せ ん。これまで私達の資料館が扱ってこなかっ た、戦後の新しい文化などについても、取り 組みを検討していきたいと思います。(武知) どうぞ、 そちらを御覧くださ い! (窪田) ありません。宜蘭には当時、日本軍の飛行場 が あ り、 周 辺 に は 戦 闘 機 を 覆 い 隠 す コ ン ク リート製の掩えん体たい壕ごう(機き堡ほう)が点在しています。 機 体 1 機 を 隠 す だ け の 大 き さ し か あ り ま せ んので、日本でも戦後は農業倉庫として再利 用されるぐらいで、あまり活用される例はな いものです。  宜蘭市思し源げん地区では、地域住民の活動場所 をつくるための場所探しをする中で、竹林に 埋まっていた掩体壕を偶然発見しました。高 齢者は戦時中に竹でおとりの飛行機をつくら された記憶がよみがえり、みんなで竹の飛行 機を再現し、掩体壕も活動場所として住民自 ら整備しました。現在、内部には竹飛行機の 模型や、当時の様子を説明したパネル、空襲 の壁画、住民らが制作した竹籠などの作品が 展示され、校外学習や、高齢者の憩いの場に なっているとのことです。 平賀源内宛の中井万太郎書簡(平賀源内記念館所蔵) 『枚方市史年報』第 22 号、1 冊 400 円、 市史資料室・市役所別館受付で近日 発売!

(4)

イベント名 開催日 旧田中家鋳物民俗資料館で開催します ① ちょこっと展「稲作と水」 4/18(土)~ 7/12(日) ② 寺子屋講座「枚方の鋳物師の古文書を 読む - 入門編 -」(全 4 回) 5/22・29、6/5・12(金) ③ 寺子屋講座「布ぞうり講習会」 6/26(金) ④ 彫金講座「シルバーリングづくり」 5/31(日) ⑤ 彫金連続講座(未定)(全 5 回) 6/20・27、7/4・11・18(土) ⑥ 簡易鋳造講座「スズのぐい呑みづくり」6/13(土) ⑦ バーナーワーク講座 「とんぼ玉づくり体験」 6/25(木) 中央図書館で開催します ⑧ 古文書入門講座(全 5 回) 5/25、6/1・8・15・22(月) 4 詳細は『広報ひらかた』・ホームページ・チラシなどをご覧ください 本紙は枚方市ホームページでも公開しています。  文化財課は教育委員会事務局に所属していましたが、機構改革により今年度から市長部局へ移りました。 枚方市観光にぎわい部文化財課として新たにスタートしましたので、これまで同様よろしくお願いします。 新型コロナウイルス感染症の影響で行事の中止等を余儀なくされています。早期終息を願って止みません。

編集後記

事業報告

お知らせ

◆ちょこっと展「数と単位の民具」 10/27( 日 ) ~ 1/13( 月・祝 ) 今では使用されなくなった「尺」 「貫」といった伝統的な単位を民具 で振り返りました。自分の体を尺・ 貫・文ではかる体験コーナーも設 け、理解しやすい展示にしました。 ◆寺子屋講座 12/21( 土 )20 名 「わらに親しむ~しめ縄づくり~」 「わら」に親しむ機会として、正 月飾りのしめ縄をつくりました。 稲わらの外側の葉を取ることから 始め、素材の感触を楽しみながら、 しめ縄をつくりあげました。 ◆古文書中級講座 44 名 10/7・21、11/11・25、12/9( 月 ) 平成 6 年度から毎年春に入門講座、秋に中 級講座を開催しています。それぞれ 5 回ず つの講座で、現在の講師は村山弘太郎氏(京 都外国語大学講師)、パワーポイントを使用 して映像を表示するなど、判りやすい講座を 目指しています。テキストは、主に本市が所 ◆文化財連続講座④ 1/25( 土 ) 「東京第二陸軍造兵廠と香里工廠」102 名 令和元年度のテーマ「戦時下の大阪-枚方の 戦争遺跡を中心に-」の最終回となる 4 回目 は、森井貞雄氏(大阪府教育庁文化財保護課) を講師にお招きして、現在の香こう里り団地にあっ た陸軍の火薬製造所-香里工こう廠しょうの建設から戦 ◆彫金連続講座「彫金小箱とアクセサリー」 1/18 ~ 2/15( 毎週土 ) 全 5 回 12 名 経験に合わせて伝統技法を学ぶ講座。初心者 は、古くから金工で使われている鏨たがねという道具 を作った後、鏨を使って模様を刻んだアクセサ リーを制作。経験者は、蓋に彫金で模様をあし らった小箱を制作しました。中には息子さんの 結婚記念プレートを作る参加者も。参加者それ ぞれの想いが刻まれた作品に仕上がりました。 ◆カマドで小豆粥を炊こう 1/19( 日 )17 名 数日遅れの小正月体験を実施。火吹竹、糸つむ ぎなどの体験を交えながら、昔の暮らしについ てお話を聞いた後、カマドで炊いた熱々の小豆 粥を食べて無病息災を祈りました。 ◆ちょこっと展「稲作と水」 西の淀川低地から、東の生駒山地まで変化に とんだ地形の枚方市での伝統的な稲作の様子 を、水をキーワードに紹介します。 蔵している江戸時代 の古文書を利用して おり、今回の中級講 座では、役人用の検 地マニュアル「検地 覚書」を読みました。 後の状況までご講演 いただきました。多 くの図・写真を交え たお話は、受講者の 好評を得ました。 人力での揚水に用いた水みず車ぐるま 市史資料室 (中央図書館で開催しました) メセナひらかたで 開催しました 旧田中家鋳物民俗資料館主催

参照

関連したドキュメント

日数 ワクチン名 製造販売業者 ロット番号 接種回数 基礎疾患等 症状名(PT名).

番号 団体名称 (市町名) 目標 取組内容 計画期間

[r]

[r]

イ 障害者自立支援法(平成 17 年法律第 123 号)第 5 条第 19 項及び第 76 条第

「練馬区廃棄物の処理および清掃に関する条例」 (平成 11 年練馬区条例第 56

13.荷送人名称、住所、国名 及び電話番号 Consignor Name, Address, Country, Telephone Number 14.荷受人名称、住所、国名 及び電話番号 Consignee Name,

事業者名 所在地 代表者役職代表者氏名 本社代表電話番号 担当者所属・役職 担当者電話番号担当者ファクシミリ番号