大学における情報ネットワークセキュリティ
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(2) 甲南女子大学研 究紀 要第 44号. 70. 人間科学編 (2008年 3月. ). 師 カ. 脅威大 攻 撃者 の 知識. 攻 撃 の高 度 化. パスワー ド推測 不 ヽ 観 年 一. 世界 の イ. ン. 1. タ. 図. 1980年 代. 図2. 卜利用者数. ― ネ ッ ト利用者数 は 1999年 頃 よ りほ ぼ線形 的 に増 加. 1。. 3. 1990年 代. 2000年 代. 攻撃 ツールの高度化 と侵入知識 の低下. 大学 の低 い運用管理能 力. し,現 在 で は既 に 10億 人 を突破 して い る こ とが 確 実. ほ とん ど全 ての コンピュー タが ィ ン ター ネ ッ ト使用. したが って ,不 正 を行 う者 の 絶対 数. を前提 と して い る現在 ,イ ン ター ネ ッ トに接続す る全. も利用者数 に比例 して増加 して い る こ とになる。 一 方. ての組織 に適切 な運用管理能力が求め られて い る。 と. で ,イ ン ター ネ ッ トや携帯電話 な どネ ッ トワー クメデ. ころが ,以 下 に述 べ る大学特有 の 問題が ,キ ヤ ンパ ス. イアには ,使 用す る人数が増加す ればす るほ ど参加者. ネ ッ トワー クで セキュ リテ イを確保 す る こ とを難 しく. が 得 る メ リ ッ トは 階乗 的 に増 加 す る とい う特 徴 が あ. して い る。 ここで は,運 用 と管理 の両面 か ら この 問題. る。不 正使用 を目論 む者 の立 場 か ら見 れば,ネ ッ トワ. につい て説明す る。. で あ る (図. 1)。. ー クを利用 して不正 を行 う動機 が階乗 的 に高 まる とい う こ とになる。. まず運用面 で は,人 的資源 と付 随す る予算 の 乏 しさ が問題 である。 一般 的 に企業で は,全 社 の情報 ネ ッ ト ワー クシス テ ム を統括す る部 門 を設置 し,そ の管理下. 1.2. 攻撃 ツールの高度化. に置 かれた端末 を社員 に貸与す る形 で全 体 の システム. 米 国 CERT/CC(Computer Emergency Response Team. を管理 して い る。 一 方大学 で は,柔 軟 な運用 ポ リシー. Coordination Center)が 作 成 した資料 を基 に ,攻 撃 ツ. を要求す る研 究用 コンピュー タが 多数存在 し,縦 割 り. ールの高度化 と侵 入知識 の低下 の 関係 を示 した ものが. の組織運営 が システム管理 に も波及 して い るため に. 図 2で あ る。 (攻 撃 ツ ー ルの詳細 はそれぞれ 第 2節 で. キ ャ ンパ ス ネ ッ トワー ク全 体 の管理 が比較 的困難 にな. 説 明す る。). ってい る。本学 で も,本 年度 よ り IT推 進室 と称 す る. ,. 1980年 代 初頭 には他 人 の パ ス ワ ー ドを推 測 して入. キ ャ ンパ ス ネ ッ トワー ク管理部 門が設置 されたが ,現. 力す る とい う非効率 的 な攻撃方法 しか見 られ なか った. 在 の ところ職員数 は 1名 のみで あ り,600台 を超 える. が ,同 年代半 ばには攻撃 ツー ルの元祖 とも言 えるパ ス. コンピュー タか ら構成 され るシステ ム全体 を統括す る. ワー ドクラ ッキ ングプ ロ グラムが登場 し,自 動 的 にシ. こ とは現実的 には不可能 な状況 であ る。. ス テ ム侵 入 を試 み る時代 へ と突入 した。 そ の後 ,通 信. 次 に管理面 で は,セ キ ュ リテ イポ リシー の 策定 とそ. 内容 の傍受 ,特 定 サ イ トヘ のパ ケ ッ ト大量集 中送信 に. の 効 果 的 な実 施 が 不 十分 で あ る とい う問題 が 存 在 す. よるサ ー ビス妨害 な ど様 々 な攻撃手法が考案 されて き. る。私立大学情 報環境 白書 (平 成 17年 度版 )に よれ. た。攻撃手法 が 年 々高度化す るにつ れて ,攻 撃 ツール. ば ,全 国 の私 立大学 の 中で全 学 的 なセキュ リテ イポ リ. の使用 は ます ます容易 になった。 イ ンター ネ ッ トの普. シ ー を策定 して い るの は 21%で あ り,そ の 実施細 則. 及 に伴 い ,ア ン ダー グラウ ン ドサ イ ト等 で 配布 され る. まで含 めてセキ ュ リテ イポ リシーが 有効 に機能 して い. 攻撃 ツールが誰 で も手軽 に入 手 で きる よ うにな り,ス ク リプ ト・ キデ ィと呼 ばれ る レベ ルの低 い攻撃者 に よ. る と考 えて い る大 学 は極 め て 少 数 で あ る 。 大 学 組 織 は ,教 育研 究組 織 と業務 組織 の二 重構 造 とな って お. る攻撃 が 急増 した。現在 ,イ ンター ネ ッ トで は 日常 的. り,情 報管理 の徹底 が教育研 究活動 の大 きな妨 げ とな. に様 々 な クラ ッキ ン グ被害 が発生 して い るが ,そ の 多. らな い よ う十分配慮 しなければな らない。 また ,本 来. くはス ク リプ ト・ キデ ィに よる もの だ と言 わ れ て い. は雇用契約 を結 ぶ 際 に規 定 され るべ き大学 と教職員 の. る。. 責任所在 が曖 昧 な まま放置 されてお り,教 員や研 究者 と して の行動 に対 し,大 学 が どこまで責任 を取 るのか.
(3) 佐伯. 勇 :大 学 にお け る情報 ネ ッ トワー クセキ ュ リテ イ. とい う点 に関す る線引 きが難 しくな ってい る。. が あ り,不 正 利用 の例 と しては,迷 惑 メール 中継 や プ. 以上 の運用 ・管理両面 の 問題 を抱 えたキ ャ ンパ ス ネ. ロキ シ不 正 利用 な どが挙 げ られ る。 一 旦 システム に侵. ッ トワー クは,ご く少数 の管理者 に多大 な負担 を強 い る形 で運 用 されて い る こ とが 多 く,踏 み 台 0不 正 中継. 入 され る と,さ らに高度 な機能 を有す るバ ック ドア と 呼 ばれ るプ ロ グラム を送 り込 まれ る こ とが あ り,最 悪. ・不正侵 入 な ど様 々 な攻撃 の対象 となる可能性 が高 い. の場合 ,コ ンピュー タの全 機 能 を掌握 され る危 険性 が. ので あ る。. あ る。 また ,ユ ーザが バ ック ドアプ ロ グラム とは知 ら ず にプ ロ グラム をイ ンス トール してバ ック ドア を仕掛. 2。. 情 報 ネ ッ トワ ー クセ キ ュ リテ イ上 の 脅 威 と対 策. け られ るこ ともあ る. (ト. ロ イの木馬型 コンピュー タウ. イ ルス)。 ポ ー トス キ ャ ン に よる被 害 の 予 防方 法 と同様 ,OS. として情報 ネッ トワー クシステム管理. や アプ リケ ー シ ヨンの ア ップデ ー ト,ル ー タや フ アイ. 者の視点 か ら,現 在 の情報 ネッ トワー クセキュ リテイ. ア ウ ォール の適切 な導 入 は不 正 侵 入 に も有効 であ る。. を理解す る上での具体的な脅威 と現在考 えられる対策. また ,ウ イルス対 策 ソフ トも多 くの「 トロ イの木馬型. について個別的 に説明す る。. コンピュー タウィルス」 を検知 し削 除す るが ,何 よ り. 本節 では,主. も出所不 明 の プ ロ グラム を安易 に実行 しない な ど基 本 2。. 1. ポ ー トス キ ャ ン. 的 な セキュ リテ イ意 識 を持 つ こ とが重 要 で あ る。. ポ ー トス キ ャ ンとは,ネ ッ トワー クプ ロ グラム にお い て仮想 的 な情 報送受信 の 窓 口 となるポ ー トが使用可. 2.3. ウイル ス とワ ーム. 能 な状 態 にあ るか 否 か を外 部 か ら調査 す る行 為 で あ. 通商産業省 (現 経済産業省 )に よれば,ウ イル スは. る 。 OSや ア プ リケ ー シ ョン にセ キ ュ リテ イホ ー ル. 次 の機 能 の うち少 な くとも 1つ を有す る もの と定義 さ. (セ. キ ュ リテ イ上 の 欠陥 )が あ り,当 該 プ ロ グラ ムの. 使用 す るポ ー トが イ ン ター ネ ッ トに対 して開 い て い れ. れて い る。. (a)自 己伝染機能. ば,ポ ー トスキ ャ ンに よって「攻撃 を仕掛 けやす い コ. 自らの機能 に よって他 の プ ロ グラム に自 らを コピ. ンピュー タ」 と して発 見 され る可 能性 があ る。 イ ンタ. ー し又 はシス テ ム機 能 を利用 して 自 らを他 の システ. ー ネ ッ トに常時接続す る全 ての コンピュー タはポ ー ト. ム に コピーす る こ とに よ り,他 の システム に伝 染す. スキ ャ ンに晒 されて い る と見 なすべ きであ る。. る機 能。. ポ ー トス キ ャ ンに よる攻撃対象調査 で「攻撃 を仕掛. (b)潜 伏機 能. けやす い コ ンピュー タ」 と して発見 され る ことを防 ぐ. 発病す るための特定時刻 ,一 定時 間 ,処 理 回数等. ため には,少 な くとも osや アプ リケ ー シ ョンの既 知. の 条件 を記憶 させ て ,発 病す る まで症状 を出 さな い. のセキュ リテ イホ ール を修正 してお く必 要があ る。修. 機能。. 正 方法 は,通 常 当該 ソフ トウ ェ アのホ ームペ ー ジに掲 載 され て い るが ,MicrOsOtt Windowsな ど特 定 の ソ フ. (c)発 病機能 プ ロ グラム ,デ ー タ等 の フ アイルの破 壊 を行 った. トウ ェ アは 自動 的 に修 正 の有無 を検知 しア ップデ ー ト. り,設 計者 の意 図 しない動作 をす る等 の機能。. す る機 能 を有す る。 また,ル ー タや フ ァイアウ ォール. ウイルス 自身 は独立 して作動 す るプ ロ グラムで はな. を適切 に設 定す る ことや IDS(Intmsion Dctection Sys―. く,他 の フ ァイル に感染す る こ とに よ りそ の機能 を発. tem)を 導 入す る こ とに よ り,コ ンピュー タに対 す る. 揮 す る。 このため ,あ る コンピュー タか ら別 の コンピ. ポ ー トス キ ャ ンの 多 くを防 ぐこ とも可能 で ある。. ュー タに感染す る際 には,媒 介す るフ ァイルが必 要 と なるので ,フ ロ ッ ピー デ イス クゃ. 2。. 2. 不正侵 入. usBメ モ リな どの. リムーバ ブルメデ イアや電 子 メ ールの添付 フ ァイル を. ID,パ ス ワー ド,生 体認証情報 ,署 名 な ど)ま たは osや アプ. 経 由 して感染す るこ とが 多 い。情報処理推進機構 に よ. リケ ー シ ョンのセ キ ュ リテ イホ ール を使用 して アクセ. ことが 明 らか になって い る。 一 方 ワーム は,そ れ 自体. スが制 御 されて い るシステム を利用す る行為 で あ る。. が 単体 で 実行可能 なプ ロ グラムで あ るため ,あ る コン. 具体 的被 害 と しては,個 人情報 な どシステムに保存 さ. ピュー タか ら別 の コ ンピュー タに感 染す る際 に別 の媒. れて い るフ ァイルの奪取 ,ウ ェ ブサ イ トの改 ざんな ど. 介 フ ァイル を必 要 としない点 が ウイル ス とは異 なる。. 不正侵 入 とは ,他 人 の識別符 号 (ユ ー ザ. れ ば ,ウ イル スの 90%以 上 は電子 メ ール で 感 染 す る.
(4) 人間科学編 (2008年 3月. 72. ポ ー トス キ ャ ンに よる被 害 の 予 防方 法 と同様 ,OS. ). 2.5 DoSと DDoS. や アプ リケ ー シ ョンの ア ップデ ー ト,ル ー タや フ ァイ. DoS(Denial of Service)と は ,特 定 の サ ーバ に対. アウ ォールの適切 な導 入が ウイル ス ・ ワーム対 策 と し. し,短 時 間 に大量 の ネ ッ トワー ク トラフ イックを送 信. て有効 で あ る。 これ らに加 えて ,ウ イルス対策 ソフ ト. し,サ ーバ に接続す る 回線 やサ ーバ の処理能力 を 占有. ウ ェアの導 入が簡易か つ効果的 であ る。 ただ し,ウ イ. し,シ ス テ ムの サ ー ビス提供 を阻害す る行為 で あ る。. ルス対策 ソフ トウ ェ アが 対応す る ウイルスは メー カや. さらに,踏 み 台 と呼 ばれる複 数 の コ ンピュー タを用 い. 製品 ご とに異 なるため ,プ ロキ シ,サ ーバ ,ク ラ イア. て. ン トコ ンピュー タに異 なる タイプの 製品 を導 入 し併 用. 撃 と呼 ぶ 。踏 み 台 は ,管 理者 の知識不足 や怠 慢 な どに. す る こ とが望 ま しい。 そ の他 ユ ーザが注意す べ き事項. よ り,既 知 のセキュ リテ イホ ールが放 置 されたため に. と しては ,現 在 で も多 くの ウイルスが 電子 メー ル経 由. 攻撃用 の エー ジ ェ ン トが組 み込 まれた コンピュー タで. で 送信 されて い るため ,不 審 な添付 フ ァイルは安易 に. あ る こ とが 多 い。近年 は,一 般 家庭 の イ ンター ネ ッ ト. 開 い ては い けない こ とが 挙 げ られ る。. 接続速度が向上 し,ウ イルス に感染 したパ ー ソナ ル コ. DoS攻 撃 を行 うこ とを DDoS(Distributed DoS)攻. ン ピュー タが 2。. 4. DDoS攻 撃 に利 用 され るケ ー ス が 増 え. て きた。 これ まで に,Yahoo!,CNNocom,amazono com. スパ イウェア. スパ イウ ェア とは,ユ ーザ の操作 や ウェブサ イ トの. な ど有 名企 業 の 大 規 模 シス テ ム が. DDoS攻 撃 に よ り. 閲覧履歴等 の個 人情報 を監 視 ・記録 し,予 め設定 され. 一 時 サ ー ビス不能 になるな ど経済的被害 も莫大 にな り. た受信者 に密 か に送 信 す る機能 を持 つ ソフ トウ ェ アで. つつ あ る。 さらに,DDoSの 協 調分散機 能 を用 い ,迷. あ る。 スパ イウ ェアは,ユ ーザ の 了承無 しにイ ンス ト. 惑 メール送信 ,感 染 パ ケ ッ ト送信 な どさらに機能 を高. ール され ,コ ンピュー タシステム を不安 定 に させ た り. めた. 望 まな い情報漏 えい を引 き起 こ した りす る点 で ウ イル. る 。 Tdecom― ISAC Japanの 調 査 で は ,セ キ ュ リテ イ. ス と似 て い るが ,次 の 2点 で違 い があ る。 まず ,ウ イ. ホ ー ルの あるパ ソ コンを直接 イ ンター ネ ッ トに接続 し. ルスは 自己増殖機能 を持 ち,で きる限 り自分 の コ ピー. ただ け で ,わ ず か 4分 程度 で. を他 の コンピュー タに広 め よ う とす るが ,ス パ イウ ェ. る こ とが 確認 されて い る。. BoTNETと. 呼 ば れ る 攻 撃 手 法 も問題 化 して い. BOTウ. イ ルス に感 染す. DoS攻 撃 に対 して は攻撃 を行 う コ ンピュー タか ら. アは通 常 自己増殖機能 を持 たない 。次 に,ウ イルスは 作成 したプ ロ グラマ に よって,シ ス テ ム を使 用不能 に. の通信 を遮 断す れば よいが ,DDoS攻 撃 に対 して は. した り,フ ァイル を削 除 した り,画 面上 に無意味 な表. 攻撃元 の コンピュー タが 数千 ,数 万 に及 ぶ ため ,現 時. 示 をす るな どの機能 が 仕組 まれてお り,容 易 に感染 に. 点 で は完全 に防御す る方法 は存在 しない 。 一 方 ,自 分. 気 づ くこ とがで きるが ,ス パ イウ ェアは なるべ くユ ー. の 所 有す る コ ンピュー タが. ザ に気 づ かれ ない ように動作す る。 このため ,ユ ーザ. しない ための対策方法 は存在す る。例 えば簡易 な方法. はスパ イウ ェ アの存在 を意識す る こ とが 少 な く,結 果. と して ,サ イバ ー ク リー ンセ ンターが提供す る無償 ア. と して被 害 が長期 間継続 す るこ とが 多 い。無料 の ソフ. プ リケー ション「CCCク リー ナ ー」 を定期 的 に実行. トウ ェア には スパ イウ ェ アが 仕組 まれて い る こ ともあ. して,BOTウ イルス等 DoS攻 撃 を行 うプ ロ グラム を 検出 ・除去す ることが考 えられる。. るが ,長 文 の利用規約 の 中に個 人情報 を送 信す る 旨の. ,. DoSや DDoS攻 撃 に加担. 説 明 が な されて い るため ,そ の規約 を十分理解せず に 同意す るユ ーザが 多 い。. 3。. 基 本 的 な セ キ ュ リ テ イ対 策. スパ イウ ェアの 中 には ,OSや アプ リケ ー シ ヨンの 本節 で は,前 節 での議論 を踏 まえ,管 理者 とユ ーザ. 既知 のセキュ リテ イホ ール を利用 して イ ンス トール さ れ る もの もが 多 く,OSや アプ リケ ー シ ヨンの ア ップ. の視点 で基 本 的 なセキュ リテ イ対策法 をま とめ る。. デ ー トは ス パ イウ ェア対策 として も有効 であ る。 ウイ ルス対策 ソフ トもスパ イウ ェアヘ の対応 を急 いでい る. 3。. 1. 管理者 の視点 か ら. ど, スパ イ. 前節 で述 べ たそれぞれの脅威 へ の対応策 に実効性 を. ウ ェア専 門 の検索 ・除去機能 を持 ったス パ イウ ェア対. 持 たせ るため には ,セ キ ュ リテ イポ リシ ー の 策 定 と. 策 ソフ トも併用す べ きであ る。. PDCAサ イクルの実 施 が重要 となる。特 に,ク. が , Ad― Aware,Soybot,Spyware Blasterな. ライア. ン トコ ンピュー タの管理方法 ,ア ップデ ー トプ ロ グラ ムの 適 用 方法 ,問 題 発 生 時 の 対 処 方 法 な どを 明文 化.
(5) 佐伯. 勇 :大 学 にお ける情報 ネ ッ トワー クセキ ュ リテ イ. 73. し,周 知徹底 す る必 要 が あ る。 また,イ ン ター ネ ッ ト を使用 した攻撃方法 は 日々進化す るため ,あ る時点 で. ま. と. め. セキュ リテ イ検査 に合格 した と して も,翌 日の安全性 を保 障す る こ とはで きな い。PDCAサ イクル に従 い. 本稿 で述 べ た情報 ネ ッ トワー クシス テ ムセ キ ュ リテ. ,. 継続 的 にセキ ュ リテ イ検査 と対策 を繰 り返す こ とに よ. ィ上 の脅威 に関 しては, 日々新 しい攻撃手法 が 考案 さ. り,一 定 のセキュ リテ イレベ ル を確保 す る取 り組 みが. れ ,あ るい は脅威 が組 み合 わ され ,よ り気 づ かれ に く. 必 要 であ る。. い形 で攻撃 に使 われ る よ うに進 化 して い くであ ろ う。. 予算面 で も重要 なポ イ ン トが あ る。 ネ ッ トワー ク機. 新 たな脅威 に対応す るため には,個 々の脅威 につ い て. 器 ,サ ーバ ,ソ フ トウ ェ ア等 を導 入す る場合 ,一 般 的. 知識 を持 ってい るだ け で は不十分 で ,複 数 の脅威 同士. には故 障 や不 具合 に備 えた保 守費用 を予算 として確保. の 関係性 や対 策方法 の 限界 を良 く理解 してお く必 要 が. す る。 ところが ,他 の組織 で新 しい攻撃手法 に よる被. あ る。. 害事例 が発 生 した場合 ,仮 に保守契約 を結 んで い た と. ユ ーザ は,常 に自分 の コンピュー タが 脅威 に晒 され. して も,メ ー カが システムの修正版 を提供 す る までの. て い る こ とを意識 して コ ンピュー タを安全 に保 つ努力. 間 は,シ ス テ ム を一 時的 に停止す るか脅威 に晒 した ま. を し,管 理者 は実効 的 な セキュ リテ イポ リシー を定 め. ま運用 を続 けるか の選択 を迫 られ る。情報 ネ ッ トワー. て. クシス テ ムが ,教 育 ・研 究 ・業務 の重要 なイ ンフ ラに. 持 しようと努 め るべ きであ る。 それぞれ の立 場 でセキ. な った現在 ,緊 急 の脅威 に対 す る迅 速 な調査 ,代 替手. ュ リテ イを意 識 して行動 す るこ とに よつて初 めてセキ. 段 の一 時的導 入 ,修 正 な どが行 える よ う,セ キ ュ リテ. ュ リテ イ対策 が 有効 に機能す るのであ る。. イ対策費用 を予 算計 上 してお く必 要が あ る。. PDCAサ イクル に従 って セ キ ュ リテ イ レベ ル を維. キ ャ ンパ ス ネ ッ トワー クの運用管理 にお いて も,シ ス テ ム全体 の統括部 門が専 門的知識 を蓄積 し,ユ ーザ. 3。. 2. ユ ーザの視点 か ら. 利用 して い る コ ンピュー タを安全 な状態 に保 つ ため に,次 の よ うな基本 的対 策 を講 じる必 要 が ある。. の啓蒙 ・教育 に時 間 を費 やす必 要 があ り,人 的資源 と 予算 の投 入 によるセキ ュ リテ イポ リシー の策定 とその 効果 的 な実施が急がれ る状 況 にあ る。. (a)Windows 98,98 SE,Mcな ど,サ ポ ー トの切 れ. OSや アプ リケ ー シ ョンは使用 しない。 ど う し て も使 用す る場合 は,ネ ッ トワー クに接続 せ ず ス た. タ ン ドア ロ ンで利用す る。. (b)OSや アプ リケ ー シ ヨンを常 に最新 の更新 が適 用 された状態 に保 つ 。. (c)パ ー ソナ ル フ ァイアウ ォー ル,ウ イルス対 策 ソ フ ト,ス パ イウ ェ ア対策 ソフ トな どを導入 し,パ ター ンフ ァイル を最新 の状態 に保 つ とともに,定 期 的 に検査 を実施す る。. (d)万 が一 のため に,必 要 なフ ァイルのバ ックア ッ プを定期 的 に取 る。 また ,フ ァイル交換 ソフ トや信用 で きない ウ ェ ブサ イ トか ら入手 した ソフ トウ ェ アやデ ー タには,ウ イル ス や スパ イウ ェ アな どが付属 して い るこ とが あ るので 基本 的 には利用 しない ほ うが良 いが , ど う して も利用 す るのであれば,ウ イル ス対 策 ソフ ト等 での検査 が必 須 で あ る。正規 の ソフ トウ ェ アであ って も,ス パ イウ ェ アをイ ンス トールす る もの も存在す るので ,表 示 さ れ る使用許諾契約書 を注意 深 く確認す る と同時 に,他 の ウ ェ ブサ イ ト等 で 第 三 者 の評価 を収集 し,客 観 的 に 判断す る必 要があ る。. 参考文献 1)『 情報通信 白書平成 19年 版』,総 務省,p.238,2007, http:〃www.johotsusintokciosoumu.go.jp/whitepapertta/COVer /index.htin.. 2)大 塚 秀治 ,牧 野晋 ,『 情報 ネ ッ トワー クの セ キ ュ リテ イ』,私 立大学情報教育協 会平 成 16年 度学 内 LAN運 用 管理講習会資料 ,pp.139-153,2004.. 3)情 報 セ キ ュ リテ イ検 討 会 ,『 情 報 セ キ ュ リテ イ白書 2007年 版』,独 立行 政法 人情報処理推進機構 ,2007.. 4)Tim Shimeall, “Cyberterorism", Computer Emergency Response Tcam Coordination Center,2002,http:〃. www.. cert.org/archive/ppt/cyberterroroppt.. 5)『 私 立大 学 情 報 環 境 白書. (平 成. 17年 度版 )』. ,私 立 大. 学情 報教 育協 会 ,2006,http://www.juceojp/LINK/repo■. /. youran 2005/hakusho_index.htinl.. 6)コ. ンピュー タ ウ イ ルス 対 策 基 準 ,通 商 産 業 省 告 示. 第 952号 ち2000,http:〃 wwwoipa.gojp/security/antivirus/ki― jun 952.html.. 7)Wikipedia,http:巧 aowikipedia.org/.. 8)独 立行 政法 人情報処理推進機構 ,http://wwwoipa.goojp /。. 9)サ イバ ー ク リー ンセ ンター,. http:〃 wwwoccC.gOojp/.. 10)Telecom― ISAC Japan,http:〃 www.telecom―. isacjp/..
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