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表 同時使用率水栓数 最大 最小 備考用途により 集団的な寮 劇場 工場 学校等の場合は最大値 一般住宅 家事用

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Academic year: 2021

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第2章 設計水量及び口径の決定

第6条 (設計水量) 1.給水装置の設計水量は、一人1日当たり使用水量、単位床面積当たり使用水量又は各給 水栓の用途別使用水量とその同時使用率を考慮した水量を標準とする。ただし、タンク式 給水の場合は、使用水量の時間的変化及びタンクの容量を考慮して定めること。 2.前項によりがたい装置は、設計水量についての積算根拠を明示すること。 〔解 説〕 1.設計水量 設計水量は、給水管の口径を決定する基礎となるものであるが、一般に、直結式給水の場 合は、同時使用水量(通常、単位としてℓ/分を用いる)から求められ、タンク式の場合は、 1日当たりの使用水量(ℓ/日)から求められる。給水管の口径、タンク容量といった給水装 置系統の主要諸元を計画する際の基礎となるものであり、建物の用途及び水の使用用途、使 用人数、給水栓の数等を考慮した上で決定すること。 1)同時使用水量 同時使用水量は、給水栓、給湯機等の給水用具が同時に使用された場合の使用水量であり、 瞬時の最大使用水量(ℓ/分)に相当する。同時使用水量の算定に当たっては、各種算定方法 の特徴を踏まえ、使用実態に応じた方法を選択すること。 (1) 直結式給水の設計水量 直結式給水における設計水量は、給水用具の同時使用の割合を十分考慮して実態にあっ た水量を設定することが必要である。この場合は、設計水量は同時使用水量から求める。 以下に、一般的な同時使用水量の求め方を示す。 ① 同時使用水量の算定の方法 ア 同時に使用する給水用具を設定して計算する方法(表6-1) 同時に使用する給水用具だけを表6-1から求め、任意に同時に使用する給水用具 を設定し、設定された給水用具の吐水量を足し合わせて同時使用水量を決定する方法 である。使用形態に合わせた設定が可能である。しかし、使用形態は種々変動するの で、それらすべてに対応するためには、同時に使用する給水用具の組み合わせを数通 り変えて計算しなければならない。このため、同時に使用する給水用具の設定に当た っては、使用頻度の高いもの(台所、洗面所等)を含めるとともに、需要者の意見な ども参考に決める必要がある。 ただし、学校や駅の手洗所のように同時使用率の極めて高い場合には、手洗器、小 便器、大便器等、その用途ごとに表6-1を適用して合算する。 一般的な給水用具の種類別吐水量は表6-2の通りである。また、給水用具の種類 に関わらず吐水量を口径によって一律の水量として扱う方法もある。(表6-3) 表6-1-1 同時使用率を考慮した給水用具数 総給水用具数 (個) 1 2~4 5~10 11~15 16~20 21~30 同時使用率を考慮し た給水用具数 1 2 3 4 5 6

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表6-1-2 同時使用率 水栓数 2 3 4 5 10 15 20 30 50 100 最 大 100 80 75 70 53 48 44 40 36 33 最 小 50 50 50 50 30 27 25 20 20 20 備考 用途により、集団的な寮・劇場・工場・学校等の場合は最大値、一般住宅・ 家事用等は最小値を適用する。 表6-2 種類別吐水量と対応する給水用具の口径 用 途 使用水量(ℓ /min) 対応する給水用具 の口径(mm) 備 考 台 所 流 し 洗 た く 流 し 洗 面 器 浴 槽 ( 和 式 ) 〃 ( 洋 式 ) シ ャ ワ ー 小便器(洗浄水槽) 〃 (洗 浄 弁) 大便器(洗浄水槽) 〃 (洗 浄 弁) 手 洗 器 消 火 栓 散 水 洗 車 12~40 12~40 8~15 20~40 30~60 8~15 12~20 15~30 12~20 70~130 5~10 130~260 15~40 35~65 13~20 13~20 13 13~20 20~25 13 13 13 13 25 13 40~50 13~20 20~25 業務用 表6-3 給水用具の標準使用水量 給水栓口径(mm) 13 20 25 標準流量(ℓ /min) 17 40 65 イ 標準化した同時使用率により計算する方法(表6-4) 給水用具の数と同時使用水量の関係についての標準値から求める方法である。給水 装置内の全ての給水用具の個々の使用水量を足し合わせた全使用水量を給水用具の総 数で割ったものに、使用水量比を掛けて求める。 同時使用水量=給水用具の全使用水量÷給水用具総数×同時使用水量比 表6-4 給水用具数と同時使用水量比 総 給 水 用 具 数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 15 20 30 同時使用水量比 1 1.4 1.7 2.0 2.2 2.4 2.6 2.8 2.9 3.0 3.5 4.0 5.0 ② 集合住宅等における同時使用水量の算定方法 ア 各戸使用水量と給水戸数の同時使用率による方法(表6-5) 1戸の使用水量については、表6-1又は表6-4を使用した方法で求め、全体の 同時使用戸数については、給水戸数と同時使用戸数率(表6-5)により同時使用戸 数を定め同時使用水量を決定する方法である。 1 回(4~6秒) の吐水量2~3・ 1 回(8~12秒) の吐水量 13.5~16.5 ・

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平成 21 年 6 月 1 日改定 - 27 - 表6-5 給水戸数と同時使用戸数率 戸 数 1~3 4~10 11~20 21~30 31~40 41~60 61~80 81~100 同 時 使 用 戸数率 (% ) 100 90 80 70 65 60 55 50 イ 戸数から同時使用水量を予測する算定式を用いる方法(優良住宅部品認定(BL) 基準) 10 戸未満 Q=42N0.33 Q:同時使用水量(/min) 10 戸~600 戸未満 Q=19N0.67 N:戸数 ※ただし、1人1日当たりの平均使用水量:250ℓ/人/日 ※1戸当たりの平均人数:4人 ※ワンルームの場合、戸数をファミリータイプの 0.5 戸分として算出する。 ウ 居住人数から同時使用水量を予測する算定式を用いる方法(東京都水道局給水装置 設計・施工基準) 1~30 人 Q=26P0.36 Q:同時使用水量(/min) 31~200 人 Q=13P0.56 P:人数(人) 201~2,000 人 Q=6.9P0.67 ※ただし、1世帯当たり人員が少ない建物(1人/1世帯)で、 この式を利用する場合、人員の2倍程度の余裕を見ること。 ③ 給水用具給水負荷単位による方法(一定規模以上の給水用具を有する場合)(表6-6、 図6-1) 給水用具給水負荷単位とは、給水用具の種類による使用頻度、使用時間及び多数の給 水用具の同時使用を考慮した負荷率を見込んで、給水流量を単位化したものである。同 時使用水量の算出は、表6-6の各種給水用具の給水用具給水負荷単位に給水用具数を 乗じたものを累計し、図6-1の同時使用水量図を利用して同時使用水量を求める方法 である。 表6-6 給水用具給水負荷単位表 給 水 用 具 給水用具給水負荷単位 備 考 個人用 公共用及び事業用 大 便 器 F・V 6 10 F・V=洗浄弁 F・T=洗浄水槽 大 便 器 F・T 3 5 小 便 器 F・V - 5 小 便 器 F・T - 3 洗 面 器 水 栓 1 2 手 洗 器 〃 0.5 1 浴 槽 〃 2 4 シ ャ ワ ー 混合弁 2 4 台 所 流 し 水 栓 3 - 料 理 場 流 し 〃 2 4 食 器 洗 流 し 〃 - 5 掃 除 用 流 し 〃 3 4

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平成 25 年 4 月 1 日改定 (2) タンク式給水の計画使用水量 タンク式給水における受水タンクへの給水量は、受水タンクの容量と使用水量の時間的 変化を考慮して定める。一般に受水タンクへの単位時間当たり給水量は、1日当たりの計 画使用水量を使用時間で除した水量とする。 計画1日使用水量は、建物種類別単位給水量・使用時間・人員(表6-8)を参考にす るとともに、当該施設の規模と内容、給水区域内における他の使用実態などを十分考慮し て設定する。 計画1日使用水量の算定には、次の方法がある。 ① 使用人員から算出する場合 1人1日当たり使用水量(表6-8)×使用人員 ② 使用人員が把握できない場合 単位床面積当たり使用水量(表6-8)×延床面積 ③ 使用実績等による積算 表6-8は、参考として掲載したもので、この表にない業態等については、使用実態 及び類似した業態等の使用水量実績等を調査して算出する必要がある。また、実績資料 等がない場合でも、例えば用途別及び使用給水用具ごとに使用水量を積み上げて算出す る方法もある。 ④ その他 集合住宅の規模から算出する場合 集合住宅における1戸当たりの使用水量例(表6-7)の規模×戸数 表6-7 集合住宅における1戸当りの使用水量例 規 模 想定人員 1日平均使用水量(ℓ/日) 1日最大使用水量(ℓ/日) 1K~1LDK 1~2 300~400 400~500 2K~2LDK 2~4 400~800 500~1000 3K~ 4~6 800~1200 1000~1500 図6-1 給水用具給水負荷単位による同時使用水量図 (空気調和衛生工学便覧 第 14 版) 〔注〕曲線①は大便器洗浄弁の多い場合、曲線②は大便器洗浄水槽の多い場合に用いる。 (左図の一部拡大)

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平成 25 年 4 月 1 日改定 - 29 - 表6-8 建物種類別の単位給水量・使用時間・人員 建物種類 単位給水量 (1 日当たり) 使 用 時 間 [h/日] 注 記 有効面積当り の人員など 備 考 戸 建 て 住 宅 集 合 住 宅 独 身 寮 200~400ℓ/人 200~350ℓ/人 400~600ℓ/人 10 15 10 居住者1人当り 居住者1人当り 居住者1人当り 0.16 人/㎡ 0.16 人/㎡ 官公庁・事務所 60~100ℓ/人 9 在勤者1人当り 0.2 人/㎡ 男子 50ℓ/人、女子 100ℓ/人、 社 員 食 堂 ・ テ ナ ン ト 等 は 別途加算 工 場 60~100ℓ/人 操業 時間 +1 在勤者1人当り 座作業 0.3 人/㎡ 立作業 0.1 人/㎡ 男子 50ℓ/人、女子 100ℓ/人、 社 員 食 堂 ・ シ ャ ワ ー 等 は 別途加算 総 合 病 院 1,500~3,500ℓ/床 30~60ℓ/㎡ 16 延べ面積1㎡当り 設 備 内 容 等 に よ り 詳 細 に 検討する ホ テ ル 全 体 ホ テ ル 客 室 部 500~6,000ℓ/床 350~450ℓ/床 12 12 同上 客室部のみ 保 養 所 500~800ℓ/人 10 喫 茶 店 20~35ℓ/客 55~130ℓ/店舗㎡ 10 店舗面積には 厨房面積を含む 厨房で使用される水量のみ 便所洗浄水などは別途加算 飲 食 店 55~130ℓ/客 110~530ℓ/店舗㎡ 10 同上 同 上 ( 定 性 的 に は 軽 食 ・ そば・和食・洋食・中華の順 に多い) 社 員 食 堂 25~50ℓ/食 80~140ℓ/食堂㎡ 10 同上 同上 給食センター 20~30ℓ/食 10 同上 デ パ ー ト ス ー ハ ゚ ー マ ー ケ ッ ト 15~30ℓ/㎡ 10 延べ面積 1㎡当り 従業員分・空調用水を含む 小 ・ 中 ・ 普 通 高 等 学 校 70~100ℓ/人 9 (生徒+職員) 1人当り 教師・従業員を含む。 プール用水(40~100ℓ/人) は別途加算 大 学 講 義 棟 2~4ℓ/㎡ 9 延べ面積1㎡当り 実験・研究用水は別途加算 劇 場 ・ 映 画 館 25~40ℓ/㎡ 0.2~0.3ℓ/人 14 延べ面積1㎡当り 入場者1人当り 従業員分・空調用水を含む タ ー ミ ナ ル 駅 普 通 駅 10ℓ/千人 3ℓ/千人 16 乗降客 1,000 人当り 列車給水・洗車用水は別途 加算 従業員分・多少のテナント分含 む 寺 院 ・ 教 会 10ℓ/人 2 参加者1人当り 常 駐 者 ・ 常 勤 者 分 は 別 途 加算 図 書 館 25ℓ/人 6 閲覧者1人当り 0.4 人/㎡ 常勤者分は別途加算 ※空気調和・衛生工学便覧 第 14 版より

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平成 23 年 4 月 1 日改定 I=h/L:動水勾配 C:流速係数 V:平均流速(m/sec) d:管内径(m) Q:流量(m3/sec) L:管長(m) h:摩擦損失水頭(m) 第7条 (水理計算) 1.ロ径 50 ㎜以下の水理計算はウエストン公式による。 2.口径 75mm 以上の水理計算はウイリアムス・ヘーゼン公式による。 I=h/L=10.666・C-1.85・d-4.87・Q1.85 V=0.35464・C・d0.63・I0.54 Q=0.27853・C・d2.63・I0.54 d=1.6258・C-0.38・Q0.38・I-0.205 3.管路の口径決定の基準となる動水勾配は、表7-1を標準とする。ただし、メータが設置 される主管口径の決定は、第8条の基準と合わせ考慮すること。 〔解説〕 1.管径決定の基準 給水管の管径は、配水管の計画最小動水圧時において、設計水量を十分に供給できるもの で、かつ経済性も考慮した合理的な大きさにすることが必要である。管径は、給水栓の立ち 上がり高さに総損失水頭を加えたものが、配水管の計画最小動水圧の水頭以下になるよう計 算により定める。 ただし、上記の損失水頭のうち、主なものは、管の摩擦損失水頭、水栓類、メータ及び管 継手類等による損失水頭であって、その他のものは、計算上省略してもさしつかえない。 なお、湯沸器などのように最低作動圧を必要とする器具がある場合は、器具の取付け部に おいて最低必要圧力分の水頭を確保すること。また先止め式湯沸器で給湯管路が長い場合は、 給湯水栓やシャワーなどにおいて所要水量を確保できるよう設計すること。 さらに、給水管内の流速は、過大にならないよう配慮することが必要である。(空気調和衛 生工学会では 2m/sec 以下としている。) 図7-1 動水勾配線図 0.01739-0.1087d h= 0.0126+ ・ ・ √ V d 2g L V2 h:管の摩擦揖失水頭(m) V:管内の平均流速(m/sec) L:管長(m) d:管の実内径(m) g:重力の加速度(9.8m/sec2) M 総 損 失 水 頭 Σh 余 裕 水 頭 給 水 栓 の 立 ち 上 が り 高 さ ( h' ) 計 画 最 小 動 水 圧 の 水 頭 ( H ) 動 水 勾 配 線 H > (h' + Σh )

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- 31 - 1)給水管の摩擦損失水頭 硬質塩化ビニル管、ポリエチレン管、硬質塩化ビニルライニング鋼管等の口径が 50mm 以下 の給水管の摩擦損失水頭の計算は、ウエストン公式により、また、口径 75 ㎜以上の給水管に ついては、ウイリアムス・ヘーゼン公式を用いて行う。 2)水栓類、メータ及び管継手による損失水頭 給水装置における損失水頭のうち、水栓類、メータ及び管継手類による損失水頭の実験値 は、図7-6のとおりである。なお、これらの図に示していない器具類の損失水頭は、製造 会社の資料等を参考にして判断することが必要である。 3)水栓類、メータ等による損失水頭の直管換算長 直管換算長とは、水栓類、メータ等による損失水頭を、これと同口径の直管何メートル分 の損失水頭に相当するかを直管の長さで表したものをいう。各種器具の標準水量に対応する 直管換算長をあらかじめ計算しておけば、これらの損失水頭は管の摩擦損失水頭を求める式 から計算できる。算定換算したものは表7-4のとおりである。 2.管径計算の方法 給水管の管径計算は、あらかじめ給水装置を仮定し、所要水量に対する全損失水頭が、配 水管の計画最小動水圧以下になるよう管径決定の手順(図7-2)に従い、次の方法で行う。 図7-2 管径決定の手順 1)損失水頭の算出 (1) 仮定装置の使用状況を想定(同時使用水栓の想定)した上で、管径を仮定し、各区間流 量を設定する。なお、同時使用する給水器具は、使用頻度の高いもの(台所、洗面所等) を含めるとともに、需要者の意見等も参考にして想定する。(P333 参照) (2) 給水装置末端から水理計算を行う。 (3) 各区間の損失水頭を計算する。 (4) 立ち上がり高さ、立ち下がり高さを損失水頭として見込む。 2)管径の決定 前記1)により算出した全損失水頭と、配水管の計画最小動水圧の関係が成立するとき(計 画最小動水圧>全損失水頭)の仮定管径が採用される。 (1) 全損失水頭が配水管の計画最小動水圧に対し過大になるときは、仮定管径を1段上位と し再計算を行う。 (2) 全損失水頭が配水管の計画最小動水圧に対し過少になるときは、仮定管径を1段下位と し再計算を行う。 各給水 用 具の 吐水 量の設 定 同 時 使 用 給 水 用 具 の 決 定 各 区 間 流 量 の 決 定 管 径 の 仮 定 給 水 装 置 末 端 か ら 水 理 計 算 各区 間 の 損失 水 頭 各 区 間 の 所 要 水 頭 各 分 岐 点 の 所 要 水 頭 給 水 装 置 全 体 の 所 要 水 頭 が 配 水 管 に お け る 計 画 最 小 動 水 圧 の 水 頭 以 下 で あ る か Y E S 終了 N O

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3.給水管路の動水勾配 動水勾配とは、水が流れるために必要な水頭とその距離との比をいう。すなわち、管水路 の2点間における水頭の差を距離で除したものである。 図7-3において、管水路に水が流れている状態を考える。今、この管に小孔をあけ、ガ ラス管を立てると、ガラス管内には水圧に応じて水が上昇してくる。この各点におけるガラ ス管内の水面を連ねた線を動水勾配線という。 図の、2点A、Bにおける基準高よりの高さを、ZA、ZB、ガラス管内の水位を、hA、hB、 AB間の距離をLとするとき、h=(hA+ZA)-(hB+ZB)とすれば、動水勾配Iは、I =h/Lで表わされる。 動水勾配は水頭に比例し、距離に反比例する。したがって、水頭が大きく、距離が小さい ほど大きく、水頭が小さく距離が大きいほど小さい。動水勾配は通常‰(パーミルと呼ぶ。1‰ =0.001)単位で表現される。又、hは、AB間に生じた損失水頭を示しており、管長に比例 する。 図7-3 表7-1 動水勾配に対する流速、流量 管径 (㎜) 動水勾配 (‰) 流 速 (m/sec) 流 量 ℓ/sec ℓ/min m3/h 13 400 2.0740 0.2753 16.518 0.9911 20 200 1.8109 0.5689 34.134 2.0480 25 150 1.7629 0.8654 51.924 3.1154 40 70 1.5412 1.9367 116.202 6.9721 50 50 1.4779 2.9018 174.108 10.4465 75 30 1.3573 5.9961 359.766 21.5861 100 20 1.3070 10.2653 615.918 36.9551 150 13 1.3372 23.6301 1,417.806 85.0682 200 9 1.3142 41.2872 2,477.232 148.6338 250 7 1.3206 64.8262 3,889.572 233.3743 動水勾配線 A B L Z A h A Z B h B h 基準高

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- 33 - d D 表7-2 管径均等表 岐管 mm 岐 管 と 主 管 と の 均 等 径 主管径 mm 13 20 25 40 50 75 100 150 13 1 20 2.93 1 25 5.12 1.74 1 40 16.60 5.65 3.23 1 50 29.01 9.88 5.65 1.74 1 75 79.94 27.23 15.58 4.81 2.75 1 100 164.11 55.90 32.00 9.88 5.65 2.05 1 150 452.24 154.04 88.18 27.23 15.58 5.65 2.75 1 (注)上記管径均等表は、管長・水圧及び摩擦係数が同一のときに次式により算出したもので ある。 N:小管の数(均等管径) N= D:大管の直径=(本管) d:小管の直径=(支栓) 表7-3 ウイリアムス・ヘーゼン公式のCの値 管 種 管路におけるCの値 備 考 鋳 鉄 管 140 最良 〃 130~120 新 〃 100 20 年後 鋼 管 100 〃 モ ル タ ル ラ イ ニ ン グ 鋳 鉄 管 110 屈曲損失等を別途に計算するとき、直 線部のCの値を 130 にすることがで きる。 エポキシ樹脂粉体塗装鋳鉄管 110 塗 覆 装 鋼 管 110 石 綿 セ メ ン ト 管 110 硬 質 塩 化 ビ ニ ル 管 110 <参考> 器具の最低必要圧力 器 具 名 最低必要圧力(kgf/cm2) {MPa} 大 便 器 洗 浄 弁 0.7 {0.0686} 大 便 器 洗 浄 弁 ( 低 圧 用 ) 0.4 {0.0392} 温 水 洗 浄 式 便 座 0.5 {0.0490} シ ャ ワ ー 0.7 {0.0686} ガ ス 瞬 間 湯 沸 器 4~5号 0.4 {0.0392} 7~16 号 0.5 {0.0490} 22~30 号 0.8 {0.0785} 2 5

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図7-6 水栓類、メータ類等の損失水頭 0.01 0.10 1.00 10.00 0.10 1.00 流 量 (/sec) 損 失 水 頭  ( m) ① 口径 13 ㎜ ② 口径 20 ㎜ ③ 口径 25 ㎜ ④ メータ (口径 13 ㎜~25 ㎜)

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⑤ 口径 40mm

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⑦ 口径 50mm

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⑨ エ ル ボ (管種共通)

⑩ チ ー ズ (管種共通)

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- 43 - ⑬ メータユニット

メータユニット 圧力損失表A

メータユニット 圧力損失表B

流 量 ℓ/min

流 量 ℓ/min

圧力損

圧力損

kPa

MPa

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平成23 年 4 月 1 日改定 ― 44の2 ― ⑮逆流防止機能付止水栓 φ40粍逆流防止機能付止水栓損失水頭表 0.01 0.1 1 0.01 0.1 1 10 流量[L/sec] 損 失水頭 [m ] 40

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平成23 年 4 月 1 日改定

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- 45 - 表7-4 器具類損失水頭の直管換算長(m) 種別 口径(mm) 止 水 栓 給水栓 分岐箇所 メータ 単式逆止弁 異形接合 甲 乙 13 20 25 40 50 3.0 8.0 8.0~10.0 17.0~25.0 20.0~30.0 1.5 2.0 3.0 3.0 8.0 8.0 0.5~1.0 0.5~1.0 0.5~1.0 1.0 1.0 3.0~4.0 8.0~11.0 12.0~15.0 20.0~26.0 25.0~35.0 3.0~6.0 5.0~8.0 8.0~12.0 15.0~20.0 15.0~20.0 0.5~1.0 0.5~1.0 0.5~1.0 1.0 1.0 注)分水栓(甲、乙)の損失水頭直管換算長は、止水栓(乙)に準ずる。 表7-5 単位損失水頭(ウエストン公式による。) 流 量 口径別損失水頭(m)/管1m当たり ℓ/秒 ℓ/分 m3/時 13mm 20mm 25mm 40mm 50mm 0.02 1.2 0.072 0.005 0.03 1.8 0.108 0.010 0.04 2.4 0.144 0.016 0.05 3.0 0.180 0.023 0.004 0.06 3.6 0.216 0.030 0.005 0.07 4.2 0.252 0.039 0.006 0.08 4.8 0.288 0.050 0.008 0.09 5.4 0.324 0.059 0.009 0.10 6.0 0.360 0.065 0.011 0.004 0.15 9.0 0.540 0.154 0.021 0.008 0.20 12.0 0.720 0.226 0.035 0.013 0.25 15.0 0.900 0.343 0.048 0.019 0.30 18.0 1.080 0.480 0.066 0.025 0.003 0.40 24.0 1.440 0.771 0.115 0.040 0.005 0.50 30.0 1.800 0.170 0.060 0.007 0.003 0.60 36.0 2.160 0.228 0.088 0.010 0.004 0.70 42.0 2.520 0.294 0.100 0.013 0.005 0.80 48.0 2.880 0.375 0.141 0.016 0.006 0.90 54.0 3.240 0.462 0.171 0.020 0.007 1.00 60.0 3.600 0.567 0.205 0.024 0.008 1.25 75.0 4.50 1.684 0.289 0.033 0.011 1.50 90.0 5.40 0.423 0.048 0.016 2.00 120.0 7.20 0.681 0.079 0.030 2.50 150.0 9.00 0.111 0.040 3.00 180.0 10.80 0.154 0.058 4.00 240.0 14.40 0.267 0.094 5.00 300.0 18.00 0.399 0.133 6.00 360.0 21.60 0.535 0.180 7.00 420.0 25.20 0.736 0.237 8.00 480.0 28.80 0.955 0.303 9.00 540.0 32.40 0.377 10.00 600.0 36.00 0.458 注)損失水頭値は、小数点第4位を4捨5入とする。

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平成 23 年 4 月 1 日改定 〈参考〉 給水装置の損失水頭計算例 1.直結式(一般住宅)の口径決定 1)計算条件 計算条件を次のとおりとする。 配水管の水圧 0.2MPa 給水栓数 6栓 給水高さ 4.5m 2)計算手順 (1) 同時使用水量を算出する。 (2) それぞれの区間の口径を仮定する。 (3) 給水装置の末端から水理計算を行い、各分岐点での水頭を求める。 (4) 同じ分岐点からの分岐管路において、それぞれの分岐点での所要水頭を求める。その最 大値が、その分岐点での所要水頭になる。 (5) 最終的に、その給水装置が配水管から分岐する箇所での所要水頭が、配水管の水頭以下 となるよう仮定口径を修正して口径を決定する。 3)同時使用水量の算出 同時使用水量は、「表6-1 同時使用率を考慮した給水用具数」と「表6-2 種類別吐 水量と対応する給水用具の口径」より算出する。 給水用具名 給水栓口径 同時使用の有無 同時使用水量 A 大便器(洗浄水槽) 13mm 使用 12ℓ/min B 浴槽(和式) 13mm C 洗濯流し 13mm 使用 12ℓ/min D 洗面器 13mm E 台所流し 13mm 使用 12ℓ/min F 大便器(洗浄水槽) 13mm 計 36ℓ/min 給水用具名 A 大便器(洗浄水槽) B 浴槽(和式) C 洗濯流し D 洗面器 E 台所流し F 大便器(洗浄水槽) M C E 13 -1. 0 2. 5 3 .0 3.0 2 .0 0.5 3.5 0.5 2.0 1.0 2. 5 V P20- 1.5 0 .5 P P20- 1.0 配 水 管 4. 5 イ D B A ロ ハ 13-1.0 13-1.0 1 3-1 .0 13-1 .0 ニ F 0.5 13-1.0 0. 5 1.0 1. 0

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平成 23 年 4 月 1 日改定 - 47 - 4)口径の決定 各区間の口径を図のように仮定する。 5)口径決定計算 区 間 流量 口径 動水勾配 延長 損失水頭 備 考 ℓ/min mm ‰ m m A B D=A×B/1000 給水栓 A 12 13 給水用具の損失水頭 0.80 図 7-6 より 給水管 A~イ間 12 13 228 1.0 0.23 動水勾配は、 図 7-4 より 求める 給水管 イ~ロ間 12 20 33 9.5 0.31 給水管 ロ~ハ間 24 20 108 3.5 0.38 給水管 ハ~ニ間 36 20 220 5.5 1.21 36 20 水 道 メ ー タ 2.50 図 7-6 より 36 20 逆流防止機能付止水栓 1.46 図 7-6 より 36 20 乙 分 水 栓 0.62 図 7-6 より 計 7.51 立 上 が り 高 さ 4.50 全所要水頭は、7.51m+4.50m=12.01mとなる。 よって 12.01m=1.201kgf/cm2。1.201×0.098MPa=0.12MPa<0.2MPa であるので、仮定 とおりの口径で適当である。(この場合の余裕水頭は8mとなる。) 注)この計算例では、2)計算手順 (4)については省略してあるため、損失水頭の大きな 給水器具を使用する場合には、 (4)の計算を行い、その最大値を、その分岐点での所要 水頭として計算を行うこと。

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平成 25 年 4 月 1 日改定 2.タンク式 1)計算条件 計算条件は、次のとおりとする。 集合住宅(マンション) 2 LDK 20 戸 3 LDK 30 戸 使用人員 2 LDK 3.5 人 3 LDK 4.0 人 使用水量 200 ℓ/人/日 配水管の水圧 0.2MPa 給水高さ 4.5m 給水管延長 15.0m 2)口径決定計算 (1) 1日平均使用水量 3.5 人×20 戸×200ℓ/人/日=14,000 ℓ/日 4.0 人×30 戸×200 ℓ/人/日=24,000 ℓ/日 14,000 ℓ/日+24,000 ℓ/日=38,000 ℓ/日 (2) 1日最大使用水量 38,000 ℓ/日×1.2=45,600 ℓ/日 (3) 受水槽容量 1日最大使用水量の1/2とする。 45,600 ℓ/日÷2=22,800 ℓ/日 よって 22.8m3とする。 (4) 時間平均使用水量 1日の使用時間を 10 時間とする。 38,000 ℓ/日÷10=3,800 ℓ/h=3.8m3/h (5) 時間最大使用水量 3.8m3/h×1.2=4.6m3/h (6) 仮定口径 水道メータの適正使用流量範囲等を考慮して 40mm とし、ボール タップは直近下位口径の 25 ㎜とする。 (P50 表 8-1、P76 より) (7) 損失水頭 水 道 メ ー タ: 0.8m(図7-6より) 止 水 栓: 0.7m ボ ー ル タップ:10.0m 分 水 栓: 0.2m 給 水 管: 35‰×15.0m=0.525m (動水こう配は、図7-4より) (8) 給水高さ 4.5m (9) 所要水頭 0.8+0.7+10.0+0.2+0.525+4.5=16.73m よって、16.73m=1.673kgf/cm2。1.673×0.098MPa=0.164MPa<0.2MPa であるので、 仮定どおりの口径で適当である。 M P M M M M M M 配 水 管

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平成22 年 9 月 1 日改定 - 49 - 第8条 (給水管及びメータの取付部分の給水管の口径) 1.管の口径は配水管の計画最小動水圧時において、その所要水量を十分に供給できる大き さとし、かつ、著しく過大であってはならない。ただし、道路取付管の最小ロ径は 20mm とする。 2.メータ下流側の給水管のロ径は、原則として、メータの取付部分の給水管のロ径と同口 径以下とすること。 3.メータの選定は、使用水量及び使用形態を考慮すること。 給水方式による使用水量は、次による。 1)直結式及び併用式給水 使用水量は、時間最大使用水量を基準にして定めること。 2)タンク式給水 使用水量は、日最大使用水量を基準にして定めること。 〔解説〕 1.給水管の口径は、使用水量及びメータの性能等を考慮し、最も経済的な口径を決定すべき である。また、使用水量はメータ適正使用流量範囲内に納めることが望ましい。 1)水理計算により適正に設計された給水管の口径が配水管の口径に対し、分岐可能範囲を 超える場合は配水管を増強する。(P73 表9-1参照) 2)フラッシュバルブを使用するために主管径を 25mm 以上とするような設計は、不経済であ り停滞水のおそれがあるため極力避けること。なお、この場合はタンク式又は、瞬時最大 流量の少ない器具に変更して、適正口径にすることが望ましい。 2.工事用給水装置に設置するメータは次による。 1)道路取付管の口径が 25 ㎜以下の場合は、原則として、道路取付管とメータの取付部分の 給水管の口径は、同口径とする。ただし、本工事において、道路取付管の最小口径 20 ㎜設 定に伴うもの、支管分岐工事をするものはこの限りでない。 2)道路取付管の口径が 40 ㎜以上の場合は、工事用使用水量を計測するのに適した性能をも つメータを設置する。 3.メータの選定基準は、表8-1による。

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平成25 年 4 月 1 日改定 メータの取付部分 の給水管の口径 (㎜) 日 最 大 使 用 量 (m3 時 間 最 大 使 用 量 (m3 適 正 使 用 流 量 範 囲 (m3/h) 13 10 2 0.1~0.8 20 15 3 0.2~1.6 25 20 4 0.23~1.8 40 60 7.5 0.6~4.8 50 160 20 2~20 75 320 40 4~40 100 480 60 6~60 150 720 90 18~90 200 1,200 150 30~150 250 1,800 230 42.5~230 300 2,500 310 55~310 表8-1 メータ選定表 〈参考〉 1. 水道メータ 1)水道メータの分類 水道メータには多くの種類があり、測定原理から「流速式」(推測式)と「容積式」(実測 式)に大別でき、さらにこれらは表8-2のように系統別に分けることができる。現在当局 の採用しているメータは表8-3に示すとおりである。 (1) 「流速式」(推測式):水の流れにより羽根が回転し、その回転速度が水の通過量と比例 することを原理としている。 電磁式も磁界を導電性の物体が通過するとき、電磁誘導作用により起電力が発生するこ との「フレミングの右手の法則」を利用している。 メータ内を通過する水により起電力が発生し、起電力と水の通過量が比例することを原 理としている。 (2) 「容積式」(実測式):桝で水の体積を計測するよう計量する構造となったもので、一定 の容積の計量室に装着した回転子が水のエネルギーによって回転運動を起し、回転子の回 転数が比例していることを原理としている。ただし、この方式の水道メータは現在製作さ れていない。 2)型式 (1) 接線流羽根車式水道メータ 器内に装置された羽根車が、その接線方向からの流れによって回転するものであり、羽 根車の回転数は流速に比例することから、この回転数を歯車装置により指示機構に伝達し て、通過する水量を積算計量する構造のものである。 (2) 軸流羽根車式水道メータ 器内に装置された流れに平行な軸をもつらせん状の羽根車を回転させて積算計量するも のであり、一般的にウォルトマン型と呼ばれている。 この形式のメータは、接線流羽根車式のメータに比べ通水容量が大きい(損失水頭が少 ない)反面、感度は劣る。 軸流羽根車式には、たて型と、よこ型の2種類があり、よこ型は常時大量の水を計量す るのに適している。たて型は、よこ型に比較して通水容量がやや小さいが、感度に優れて いるので、小流量から大流量の範囲の水を計量するのに適している。

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平成23 年 4 月 1 日改定 - 51 - (3) 電磁式水道メータ 器内に装置された電磁石と電極により、電磁石による磁界に導電性の水が直角に通過す ることにより、電極に水の流れに比例した起電力が発生する。その起電力から演算処理を して通過体積を表示している。 器内には水流を妨げる機械的駆動部が無いため、圧力損失は管路部と同等であり、稼動 部に起因する故障も無いことから、大流量の連続計測に適している。但し、計測器内が満 水状態でない場合には計測が正確にできない。 3)水道メータの性能 水道メータの性能とは、できる限り小流量から大流量までの広範囲にわたり、正確の計量 ができるとともに、耐久性のあるものでなければならない。性能に関する用語の説明は、次 のとおりである。(1)~(13)は、JIS B 8570-2「水道メーター及び温水メーター 第 2 部:特 定計量器仕様」を参考にしており、(14)~(17)は、旧特定計量器検定検査規則(平成5年通 商産業省令第 70 号)を参考にしている。 (1) 流量(Q) (2) 器差 (3) 検定 (4) 検定公差 (5) 使用公差 (6) 定格動作条件 (7) 定格最小流量(Q) (8) 転移流量(Q2) (9) 定格最大流量(Q3) (10) 限界流量(Q4) (11) 使用温度(T) (12) 圧力損失(△P) (13) 最大(最小)許容使用圧力 (14) 使用最小流量(Qmin) (15) 転移流量(Qt) 水道メータを通過した水の体積を、この体積が水道メータを通過す るのに要した時間で除した商 計量値から真実の値を減じた値のその真実の値に対する割合 計量法に規定される特定計量器の検査 検定における器差の許容値 使用中検査における器差の許容値 水道メーターの器差が検定公差以内であることが要求される、影響 因子の値の範囲を指定した条件 水道メーターが、定格動作条件下で、検定公差内で作動することが 要求される最小の流量 定格最大流量Q3と定格最小流量Qとの間にあって、流量範囲の領 域が検定公差によって特性づけられている「大流量域」と「小流量 域」との 2 つ の領域に区分する境界の流量<Q2=Q1×1.6> 水道メーターが、定格動作条件下で、検定公差内で作動することが 要求される最大の流量 水道メーターが、短時間の間検定公差内で作動し、かつ、その後定 格動作条件下で作動させたときにも計量性能を維持していること が要求される最大の流量 <Q4=Q3×1.25> 水道メータの上流側と下流側で測定した管内の平均水温 配管系内に水道メータが存在することに起因する、ある流量におけ る圧力の損失 定格動作条件下で、水道メータがその計量性能を低下させることな く恒常的に耐えられる最大(最小)の内部圧力 標準流量が 5 ㎥/h 未満は標準流量の 2%、5 ㎥/h 以上は標準流量の 3%、標準流量が 5 ㎥/h 以上のよこ型軸流羽根車式及び差圧式は、 標準流量の 8%の値 標準流量が 5 ㎥/h 未満は標準流量の 8%、標準流量が 5 ㎥/h 以上は 標準流量の 20%、標準流量が 5 ㎥/h 以上のよこ型軸流羽根車式及 び差圧式は標準流量の 30%の値

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平成25 年 4 月 1 日改定 表8-2水道メータの分類 (16) 標準流量(Qp) (17) 使用最大流量(Qmax) 使用最大流量の 1/2 の流量(特定計量器検定検査規則(平成 5 年通 商産業省令第 70 条)で定める標準流量) 検定公差を超えない器差の範囲内で、水の体積を計量できる最大の 流量(標準流量の 2 倍の値)

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平成25 年 4 月 1 日改定 - 53 - 表8-3 採用メータの一覧表及び型式解説 (1) 接線流羽根車式メータ 型式 口径 13 20 25 型式説明 PD 乾式 ○ ○ ○ 単・複箱式(直読式) RP 遠隔式 ○ ○ ○ 乾式、メータ本体は PD と同種に発信機が 取付けられているもの。 RMP 電文出力型 ○ ○ ○ 乾式、メータ本体は PD と同種に種々の情報 を電文出力できる発信機が取付けられた もの。自動検針用メータ (2) 軸流羽根車式メータ 型式 口径 40 50 75 100 型式説明 PF (PD) たて型 ○ ○ ○ ○ 水流を下から上へ軸流させて計量 するメータ。(直読式) 40 ㎜では型式を「PD」と標記 RF 遠隔式 ○ ○ ○ ○ メータ本体は PF と同種に発信機が 取付けられているもの。 RMF 電文出力式 ○ ○ ○ ○ メータ本体は PF と同種に種々の情報 を電文出力できる発信機が取付けら れたもの。自動検針用メータ (3) 電磁式メータ 型式 口径 150 200 250 300 型式説明 PW ○ ○ ○ ○ 電池内蔵型,液晶表示 RW (RF) 遠隔式 ○ 〇 〇 〇 メータ本体は PW と同種に発信機が 取付けられているもの。 150 ㎜では型式を「RF」と標記 RMW 電文出力式 ○ ○ ○ ○ メータ本体は PW と同種に種々の情報 を電文出力できる発信機取付けられ たもの。自動検針用メータ (注)○印は現在使用中の機種を示す。

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平成25 年 4 月 1 日改定 4)遠隔水道メータ 遠隔水道メータ(以下「遠隔メータ」という。)は、メータ本体と離れた場所に電送ケーブ ルで接続された受信機を設け、その受信機に使用水量が表示される方式のものである。 自動検針装置は、メータ本体の指示値をお客さまの電話回線を経由して上下水道局自動検 針センターで検針する装置であり、検針困難な場所のメータ等で使用されているが、現在、 新規での設置は行っていない。 ・遠隔メータの種類 ① 自己発電式(現在は製作されていない。) ② リードスイッチ式 ③ リモート式(記憶装置付) ④ 機械表示式電文出力型 ⑤ 液晶表示電文出力型(電子メータ) ただし、自動検針においては機械表示式電文出力型メータで、かつ上下水道局の仕様に合 うものを使用すること。また、液晶表示電文出力型メータについては、落雷による指示消滅 を防止するための有効な措置を施すこと。 上記以外の新機種の採用可否については、その都度上下水道局が決定するものとする。

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平成23 年 4 月 1 日改定 - 50 - 2.水道メータと計量法 水道メータは計量法によって検定公差と使用公差が定められている。 計量法の省令「特定計量器検定検査規則」は平成 17 年3月に改正された。この中に検定公差及 び使用公差に関してはメータの検定を受ける時期に応じて、経過措置として旧規則を準用すも の(経過基準)と新規則によるもの(新基準)によって規制が設けられている。 新基準についてその主な部分を抜粋すると次のとおりである。 1)検定の有効期限は検定を受け合格した翌月の1日から 8 年間である。 (計量法第 72 条、計量法施行規則第 18 条、特定計量器検定検査規則第 25 条) 2)水道メータの検定公差 (1)水道メータの検定公差(特定計量器検定検査規則第 325 条2項、JIS B8570-2) 小流量域……±5% Q1~Q2 旧基準 Qmin~Qt 大流量域……±2% Q2~Q3 旧基準 Qt~Qmax 従来(旧基準) JIS(新基準) Qmin Qt Qp Qmax Q1 Q2 (2)流量域 定格最小流量 Q1 転移流量 Q2 定格最大流量 Q3 限界流量 Q4 Q3/R Q1 ×1.6 各口径に選定 Q3 ×1.25 R=Q3/Q1 は羽根車式では「100」、電磁式では「160」を採用している。 新基準では口径ごとの数値が示されていないので、当局にて口径ごとに数値を選定した水 道メータを採用している。 口径 13 20 25 40 50 75 100 150 200 250 300 Q3(㎥/h) 2.5 4.0 6.3 16 40 63 100 400 630 630 1000 旧規格 標準流量(㎥/h)Qp※1 使用最小流量 Qmin 転移流量 Qt 5㎥/h未満のもの 標準流量の2% 標準流量の8% 5㎥/h以上のもの 〃 3% 〃 20% 5㎥/h以上のもの ※ 2 〃 8% 〃 30% ※1 使用最大流量は標準流量の2倍 ※2 よこ型軸流羽根車式水道メータの場合 3)水道メータの使用公差(特定計量器検定検査規則第 336 条,JIS B8570-2;5.2.4) 検定公差の 2 倍 小流量域……±10% 大流量域……±4% 旧規格(特定計量器検定検査規則第 336 条) 小流量域……±8% 大流量域……±4% Q3 Q4 ±5% ±2% ±5% ±2% 器差 0 % 器差 0 % - 54の 2 ―

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平成25 年 4 月 1 日改定 - 55 - 3.各戸検針の取扱い 各戸検針(普通式・遠隔式)の取扱いは、「集合住宅における各戸検針および各戸徴収に関 する事務手続」によるが、要点は次のとおりである。 集合住宅とは、アパート、マンション、学校・会社の寮・寄宿舎等であって、1棟の建築 物の内部を多数の独立した住居に仕切ったものをいう。ただし、同一敷地内において親・子・ 兄弟姉妹などの複数世帯が居住するもの、いわゆる多世帯住宅や親子別棟住宅は、集合住宅 の扱いをしない。 (注)現在、本市では、新規に自動検針方式を採用していないが、既設建物で自動検針方式 を採用している建物がある。 1)検針方式 (1) 普通式各戸検針 普通式各戸検針(以下、普通式とする)は、上下水道局が各戸メータの設置(初回取付 工事を除く)及び各戸メータの維持管理を行うものである。普通式は、民間の集合住宅ま たは新設の公営集合住宅である場合に適用でき、各戸に設置できるメータの取付部分の給 水管の口径は、13mm、20mm、25mm、40mm、50mm である。 また、普通式を適用するための技術的な基準は、「4.普通式各戸検針における各戸メー タ設置基準」(P57)のとおりである。 (2) 遠隔式各戸検針 遠隔式各戸検針(以下、遠隔式とする)は、住宅管理者(住宅の所有者、管理組合の代 表者等)が、遠隔式各戸メータ、集中検針盤等の設置及び維持管理を行うものである。遠 隔式は集合住宅の所有者に関する制限はなく、各戸メータは、局が採用している口径・型 式のものとする。また、親メータには普通型メータ(表示された数値を直接読みとるメー タ)と、遠隔型メータがあるものの、原則として普通型メータを設置する。 遠隔式を適用するための技術的な基準は、「5.遠隔式各戸検針におけるメータ等設置基 準」(P63)のとおりである。 2)各戸検針の手続き等 (1) 申請方法 「集合住宅における各戸検針および各戸徴収に関する事務手続」に基づき、「集合住宅の 各戸検針及び各戸徴収申込書」と設計設備図を、それぞれ2部(本書1部、写し1部)提 出すること。また、申し込みは、一単位の給水装置とし、分割の場合は対象にしないもの とする。 申し込みは、装置の施工前に行い、当局の承諾を得ること。 (2) 局担当課公所の事務 各戸検針・徴収申込書受理、図書審査及び調査に基づき、担当課公所は、メータ所要量 報告を給排水設備課量水器係(以下、量水器係とする)に、メータ設置時期の3か月前ま でに提出する。 (3) 事務手続の流れ 普通式の事務手続は、P56 に示す流れ図のとおりである。なお、遠隔式の場合は、現場 立会、説明会の実施、各戸装置の中間検査を要しないが、遠隔式各戸メータ取付け後に、 各戸メータの位置や局メータから集中検針盤までの検針設備等に関する完成検査を実施す る。

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平成21 年 4 月 1 日改定 事務手続の流れ 各戸検針の取扱いが可能かどうかの打ち合わせ 現状の写真等を提出 既設建物の改造の場合、必要に応じて局職員が現地確認(立会) 実施 各戸検針に関する協議の開始 設計審査及び工事費等(基本・直接工事費、メータ負担金)の 算出 工事費等の前納 住宅管理者・指定工事業者等を対象に各戸検針の説明会(工程 の打ち合わせ) 給水装置工事の完成検査、工事費の精算を行う 指定工事業者の立会のうえ、各戸装置の中間検査を行う 各戸検針の契約書を2通提出 指定工事業者は、営業所でメータを受け取り、各戸にメータを 取り付ける。 指定工事業者の立会のうえ、各戸装置の完成検査を行う 契約の締結後、1通を住宅管理者等に返却 各戸の使用開始の受付 (注)メータ負担金は、普通式各戸検針の契約条件として、新設時にメータ設置費用の一部を 申込者が負担する。メータ負担金は、既設集合住宅の切替時において、戸数を増 加した場合や共用栓、散水栓等を新設又は増設した場合にも申込者が負担する。 設 計 相 談 現 場 立 会 各戸検針・徴収の申込み 説 明 会 の 実 施 給水装置工事の申込み 工 事 費 等 の 前 納 給水装置の完成検査等 各 戸 装 置 の 中 間 検 査 局 メ ー タ の 取 付 各 戸 装 置 の 完 成 検 査 契 約 の 締 結 各戸検針の取扱い開始 契 約 書 提 出

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平成25 年 4 月 1 日改定 - 57 - (4) 各戸検針適用時の施工区分 ① 普通式各戸検針 親メータ(給水契約上の局メータ)の設置のみ局が施工する。 ② 遠隔式各戸検針 親メータから集中検針盤内の受信器までについては下表による。これ以外の事項につ いては、申請者が施工するものとする。 施 工 区 分 営業所 量水器係 申請者 局メータ(親メータ)の取付け ○ 発信器、受信器の取付け ○※ メータ及び受信器指針調整 ○※ 発信器から中継ボックス又は受信器までの電送ケーブルの 配線及び接続 ○ ※ 中継ボックスの設置 ○ 発信器より受信器までの電線管の布設 ○ 受信器収納ボックスの設置 ○ 中継ボックスから受信器までの伝送ケーブル配線及び接続 ○ 発信器から受信器間の電線管内リード線(予備線)配線 ○ ※親メータを遠隔型メータとした場合のみ。 4.普通式各戸検針における各戸メータ設置基準 1)各戸メータまわりの工事について 各戸メータ(以下「メータ」という。)のまわりは、導水装置の場合も含め本設置基準に適 合する構造とし、検針、メータ取替及びメータ維持管理業務に支障をきたさないようにする こと。また、導水装置のメータまわりについても本市上下水道局指定給水装置工事事業者に よる施工を原則とする。 2)共同使用水栓等について (1) 散水栓、チェック水栓 散水栓、チェック水栓は共用メータを通過させること。この場合、原則1個の共用メー タとするが、配管延長が長くなることで停滞水が生じるおそれのある場合など、配管形態 上好ましくない場合は、別々にメータを設置することができる。地下にチェック水栓、そ の他の給水栓を設置する場合、メータは地上かつ検針容易な場所に設置すること。 (2) 集会室、管理人室の水栓 集会室、管理人室に水栓がある場合は、メータを設置すること。ただし、居住を目的と する管理人室を除き、住宅管理者から「集合住宅の各戸検針及び各戸徴収における共同メ ータ設置申請書」の提出があった場合は、他の共同使用水栓を通じて1個のメータとする ことができる。 (3) その他の共同使用水栓 その他の共同使用水栓は、それぞれにメータを設置すること。ただし、住宅管理者から 「集合住宅の各戸検針及び各戸徴収における共同メータ設置申請書」の提出があった場合 は、他の共同使用水栓を通じて1個のメータとすることができる。 3)消火用水槽用のメータについて 消火用水槽への給水のみを計量するメータは不要とする。ただし、消火用水と他の用途(散 水等)を共用する系統の場合はメータを設置すること。

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平成25 年 4 月 1 日改定 4)メータの設置要件 ① 原則、各戸のパイプシャフト内に設置し、各戸の室内に設置しないこと。やむを得ず各 戸のパイプシャフト外(廊下等)に設置する場合は、メータ及びメータ前後の配管をメー タボックス等で防護すること。この場合、メータボックスには鍵をつけず、メータの検針 及びメータ取替に支障をきたさないものとすること。 ② メータは給水栓より低位かつ水平に設置すること。また、メータの設置高は、F.L.(床 面)からメータ通水軸で 0.05m 以上、1.0m 以下とする。 ③ メータ部分の配管は、原則パイプシャフトの扉面に平行とすること。 ④ 配管のふれ止めを行うこと。 ⑤ メータ前後には計量に影響を及ぼすような器具を設置しないこと。 ⑥ 他の配管、機器等により検針及びメータ取替に支障をきたさないようにすること。 ⑦ パイプシャフト内の底面は、廊下側に水勾配を施すなど、外部への排水に支障をきたさ ない構造とすること。 ⑧ メータが凍結する恐れがある場合は、凍結防止カバーの設置に努めなければならない。 カバーは容易に脱着でき、メータの検針に支障をきたさないものであること。 ⑨ 原則としてパイプシャフトの扉は無施錠とし、パイプシャフトの扉の施錠を要する場合 は局指定の鍵とすること。 ⑩ メータは極力パイプシャフト開口部の中央付近に設置すること。 ⑪ パイプシャフト開口部の寸法及びメータまわりの必要な空間は図-1を標準とする。 ⑫ 地中にメータを設置する場合(共用メータ等)は、検針及び維持管理に支障がない安全 な場所を選定するとともに、第 14 条 2~5 で定めるメータの設置要件(P86)を満たすこと。 5)メータ前後の配管について (1) メータユニット メータは、メータユニット(局仕様に基づくもの。メータの取付部分の給水管の口径: 13mm~25mm)を使用し、設置すること。メータユニットは副栓の向きを原則手前側として、 メータが水平になるように設置・固定すること。 メータユニット上・下流側の接続は、別記基準(P60)に適合するフレキシブル管を使用 して行うことを原則とする。ただし、アンカーボルト等でメータユニットを固定した場合 は下流側フレキシブル管の設置を省略することができる。 なお、一部の既設建物※における改造の場合は、メータユニットの設置を一定期間猶予 する取扱いがあるため、事前に局と協議すること。 共用メータ等、地中に設置するメータについては、第 15 条で指定されている継手等をメ ータ前後に使用するとともに、3 階以上に給水する系統を有する場合は、メータ筐内の下 流側にボール止水栓を設置すること。 メータ取付部分の給水管の口径が 40mm、50mm の場合は、給排水設備課と協議すること。 (2) メータ前後の管種 使用する管種は、「給水装置の構造及び材質の基準に関する省令」(平成 9 年 3 月 19 日厚 生省令第 14 号)に適合するもので、パイプシャフト内は金属管(硬質塩化ビニルライニン グ鋼管、ポリエチレン粉体ライニング鋼管、ステンレス鋼管など)の使用を原則とする。 また、異種金属との接続には異種金属管絶縁継手等を使用し、腐食を防止すること。た だし、既設物件に使用されている亜鉛メッキ鋼管の再用は不可とする。 なお、非金属管を使用する場合は、フレキシブル管との接続部の非金属管側の継手を固 定・支持すること。 ※平成 13 年度以前に完成した建物で、築年数が 15 年を経過していない民間集合住宅

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- 59 - 図1 パイプシャフトの開口部及びメータまわりの必要寸法図

600~800㎜程度

300㎜以上

水道メータ ガス メータ メータユニット 水道管 ガス 管 固定 金属管 フレキシブル管 振れ止め 凍結防止カバー ガスメータ

600~800㎜程度

水道メータ 凍結防止カバー メータユニット

100㎜以上

250㎜以内

絶縁継手 絶縁継手 金 属 管 絶縁継手

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別記 1 フレキシブル管の基準 フレキシブル管は、「給水装置の構造及び材質の基準に関する省令」(平成9年 3月 19 日 厚生省令第 14 号、一部改正 平成 14 年 10 月 29 日厚生労働省令第 138 号)に適合するステ ンレス製のブレード付フレキシブル継手とする。 1.材質 フレキチューブ(波状管):SUS316L 肉厚:0.25 ㎜ 以上(呼径 13 ㎜) 0.30 ㎜ 以上(呼径 20 ㎜) 0.35 ㎜ 以上(呼径 25 ㎜) ブレード(補強材) :SUS304 (1重線ブレード、線径:0.3 ㎜以上) 2.接続金具 JIS H 5120・5121 の CAC406 又は同等以上のものとする。 また、接水部については、JIS H 5120・5121 CAC 406 の表面を溶剤等によ り鉛を選択的に溶解・除去した後、安定処理したもの、又は鉛成分が 0.2% 以下の青銅鋳物で引張強さ 195N/㎜2以上・伸び 15%以上のものとする。 3.ねじ規格 1)メータユニット上流側 管用平行めねじ (JIS B 0202):G 2)メータユニット下流側 管用テ-パおねじ(JIS B 0203):R 3)配管側 管用テーパおねじ(JIS B 0203):R 管用平行めねじ (JIS B 0202):G 4)有効長さ 原則 200㎜ 以上 全 長 原則 300㎜ 以上 5)外面被覆 防食上及び外面からのキズの保護として、外面被覆(EPDM 製等)を施すこ とを原則とする。 6)品 質(省令の性能基準への適合) (社)日本水道協会品質認証センターの認証を取得したブレード付フレキシブル継手とす る。 備考)配管(金属管)側は、絶縁処理を施すこと(管用平行めねじを使用する場合は、袋 ナット部に絶縁帯を組み込むこと。)。 また、絶縁処理をしない場合は、別途、絶縁継手を使用すること。

(41)

平成 25 年 4 月 1 日改定 - 63 - 5.遠隔式各戸検針におけるメータ等設置基準 1)各戸メータ メータの設置要件及びメータ前後の配管は、原則として普通式各戸検針の場合と同等と する。ただし、特例措置に基づき、メータ上流側に副栓付の止水栓を設置することで、パ イプシャフト内におけるメータユニット及びフレキシブル管の設置を省略することも可能 とする。 特例措置を適用する場合、将来普通式各戸検針への切替えを申請する際にはメータユニ ット及びフレキシブル管の設置が必要であることを確認する覚書の提出が必要となるため、 事前に局と協議すること。 2)親メータ(普通型メータとした場合) 第 14 条(メータの位置)に従いメータまわりを施工すること。 3)親メータ及び遠隔装置(遠隔型メータとした場合) 親メータまわりの施工に加え、親メータから集中検針盤までの遠隔装置を設置すること。 使用材料、施工基準は以下のとおりである。 (1) 使用材料 ① 電線管 中継ボックスまたは中継ボックスを必要としない集中検針盤までの電線管は、埋設 部分にφ30 の波付硬質合成樹脂管(FEP)、露出部分にφ22 の硬質塩化ビニル管 (HIVE)を使用すること。また、双方の接続個所は異種管継手を使用すること。 この間のフレキシブル電線管(CD管、PF管)の使用は禁止する。 ② 伝送ケーブル ア 中継ボックスと受信器間 ケーブル延長 50m未満は公称断面積 1.25mm2、50m以上は 2.0mmの3芯ビニル絶 縁ビニルキャブタイヤコード(VCTF線)または同等以上のケーブルを使用する。 なお、施工距離は最大 100mまでとする。 イ 局メータと中継ボックス間 当局より支給する発信器付ケーブルを使用する。 ウ 芯線の絶縁被覆の色分 黒、白、赤(予備)とする。 ③ 中継ボックス ア 形状寸法 中継ボックスは、幅 150mm、高さ 120 ㎜、奥行 70 ㎜、ステンレス製で防水防蝕露 出型とする。 イ 端子 中継ボックス内には、容量5A以上のハーモニカ端子(3回路)を取付ける。 中継ボックス 12 0㎜ 150㎜ (ラワン板) ラワン板 端子台 取 付 ゴム パッキン 70㎜ 22 -2 (SUS) 板厚はすべて 1mmとする

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平成 21 年 4 月 1 日改定 ④ ハンドホール コンクリート製角 300mm、深 300 ㎜以上、蓋は鋳鉄製(電気マーク付)を使用する。 (2) 遠隔装置施工基準 ① 伝送ケーブル用電線管 ア 屋外における電線管は埋設し、埋設深を 300 ㎜以上とする。 ただし、車両等の重量物が通過する箇所には、鋼管等のサヤ管で影響部分まで防 護する。 イ 掘削後の埋戻しについては、山砂又は並砂にて行い十分締固めをする。 ウ 局メータ及び中継ボックスヘの配管は、埋設部分に於いては呼び径φ30FEP で、露出部分はφ22HIVEで施工する。双方の接続は異種管継手にて行う。ま た、電線の抜替えが容易にできるよう原則として直接配管とするが、曲げを必要と する場合は2箇所以内とし、曲率半径を200㎜以上とする。 エ 中継ボックスと電線管との接続は、2号コネクターを使用し、中継ボックスから 電線管の抜け出しを防止する。 電線管取付図 (注)局メータから中継ボックスまたは中継ボックスを必要としない集中検針盤(自 動検針装置においては端末伝送器)までの配管内には自己メータの伝送コード を入れてはならない。 オ メータ筐内に突出した電線管の先端には、φ30FEP管付属品ベルマウスを取 付け、先端を保護する。又ベルマウス及び2号コネクターの先端はシール材(ネオ シールと同等品以上)でコーキングしておくこと。 カ 局メータから中継ボックス間は、最短距離を通るものとし、その延長は5m以内 とする。 キ 局メータから中継ボックスまたは中継ボックスを必要としない集中検針盤(自動 検針においては端末伝送器)までの伝送ケーブルの押込みを容易にするため、リー ド線(予備線)を入れておくこと。 ② 中継ボックス ア 中継ボックスの取付位置 局メータから最短距離の建物等の側壁に取付ける。 ただし、この区間延長(平面距離)が5mを越える場合は、メータ筐の近隣(他 の障害にならない箇所)に中継ボックス取付架台を設置し、中継ボックスを取付け 中 継ボックス 集 中 検 針 盤 メ ー タ 筐 ベ ル マ ウ ス シ ー ル 材 F E P 管 2 号 コ ネ ク タ ー 電 線 管 差 し 込 み シ ー ル 材 H I V E 異 種 管 継 手

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- 65 - る。 イ 中継ボックスを必要としない場合 局メータと受信器の距離が5m以下で最短距離を通る場合は中継ボックスを設置 しなくてもよい。(曲げを必要とする場合は、<①-ウ>に準ずる。) ウ 中継ボックス取付高 GLより 0.3m~0.5mで、他の障害とならない場所に設置する。 なお、配管長が 0.3mを超える場合は配管を専用の支持金具で固定すること。 中継ボックス取付架台 ③ ハンドホール 中継ボックスから受信器までの電線管には、直線で 20m間隔ごと曲がり3箇所ごと にハンドホールを設置する。 ④ 局メータ受信器(遠隔に限る) ア 局メータ受信器は原則として集中検針盤の中に設置する。 ただし、設備の都合で集中検針盤内に受信器の設置が困難と判断される時は、集 中検針盤に隣接した位置に受信器収納ボックスを設け、その中に受信器を設置する ことができる。 なお、この場合受信器収納ボックスは当局より支給するプラスチックケースを使 用すること。 イ 中継ボックスを使用せずに受信器を取付ける場合は、他の配管とは分け、独立し た配管にすること。 ウ 集中検針盤の取付高 a モータカウント式の場合は、計量表示部の中心がGL(FL)から 1.5mとす る。ただし、計量表示部の上限はGL(FL)から 1.8mとする。 b リモート式の場合は、検針器の計量表示窓がGL(FL)から 1.4m~1.6mの 間とする。 配 管 長 が0.3m を 超 え る 場 合 、 専 用 の 支 持 金 具 で 固 定 す る 。 配管 長 50 25 0 局 メ ータ へ 受 信 器 へ 350

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M 道 路 G.L 5m以内 R=300mm以上 0.3m~0.5m 中継ボックス ハンドホール (集中検針盤内)受信器 集中検針盤 取付高 建 物 0.3m以上 M 受信器 (集中 検針盤内) ハンドホール サヤ 管 通 路 ハンド ホール 中継 ボックス サヤ管 花壇 G.L (3) 注意事項 ① 詳細図の書き方 ア 局メータ受信器間詳細図(遠隔の場合) 局メータ受信器間詳細図 (例1) 平面図 断面図 (例2) 平面図 断面図 イ 局メータから末端伝送器、集中検針盤、T-NCU間の詳細図(自動検針の場合) 局メータから末端伝送器、集中検針盤、T-NCU間の詳細図 平面図 断面図 M 公 道 G. L 5 m 以 内 R =300mm 以 上 0.3 ~0.5 中 継 ボ ッ ク ス ハ ン ド ホ ー ル 集 中 検 針 盤 集 中 検 針 盤 取 付 高 建 物 3.5 m 18.3 m 15.0 m 端 末 伝 送 器 T - N C U M D F 公 私 境 界 集 中 検 針 盤 端 末 伝 送 器 1.0 ~ 1 . 8 m ※ 区 間 距 離 を 記 入 す る こ と 。 ハ ン ド ホ ー ル 0.3 m 以 上

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- 67 - ② 中継ボックス取付図 例1 (〇) 例2 (〇) 例3 (×) 例2の場合、壁と中継ボックスの空隙にモルタル充填などを施さないこと。 ③ 集中検針盤取付図 例1 中継ボックスのある場合 ア イ 210m 1 80mm 壁 60mm 30mm 配 管 長 が 0.3m を 超 え る 場 合 、 専 用 支 持 金 具 で 固 定 す る 。 G.L メ ー タ 受 信 器 配管長 0.3 ~0. 5 m G.L 50c m 以 内 集中検針盤 取付高 50cm以内 毎に 専用支持 金具で配 管を固定する。 G.L 壁

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例2 中継ボックスのない場合 集中検針盤に入る配管が露出の場合、50cm 以内毎に専用の支持金具で固定すること。 なお、破損等の恐れがある場合は右図のように鉄板等で防護すること。 ④ 集中検針盤の受信器表示図 ア 受信器が直接見えない場合。 イ 受信器が直接見える場合。 ⑤ 集中検針盤及び中継ボックス取付場所 集中検針盤及び中継ボックスは、駐車場や通路で車に接触する恐れのある場所や、 子供の遊び場(ボールを壁にぶつけやすいところ)付近、その他危険と思われる場所 は避けること。 集中検針 盤 鉄 板等 G.L 50cm 以 内 集中 検針盤取 付高 水 道メ ー タ 集 中検 針 盤 局 メ ータ 内 蔵 メ ー カ ー名 局 メ ー タ 内 蔵 の 表 示 を す る 。 000000 000000 000000 000000 000000 000000 000000 000000 局メータ 水 道 メ ー タ 集 中 検 針 盤 ガ ラ ス 面 に 内 側 か ら 局 メ ー タ の 表 示 を す る 。

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平成 23 年 4 月 1 日改定 - 69 - ⑥ メータ筐と電線管の取付 ア 25mm メータ筐以下について メータの取付部分の給水管の口径が 13、20、25 ㎜の遠隔メータは、30 ㎜の高さ 調整枠を底枠と受枠の間に入れたメータ筐を使用する。なお、電線管の取出しは発 信器と受信器が直線上になるように、側壁上部から取り出すこと。(電線管用穴は設 置時に現場であける。) イ 40 ㎜メータ(3号筐)以上について 電線管内に土砂の入らない取付け方法とする。 メータ筐から電線管を取り出す方法は、①のように側壁上部から取り出す配管と し、②のように底及び側壁下部から取り出す配管は禁止する。 (4) 上記各項以外については、当局、工事共通仕様書、電気設備工事編及び電気設備技術 基準に準拠するものとする。 5)調書の記入 「第6章工事調書」を参照 30mmの高 さ 調 整枠 電 線管 GL 80mm以 上 150mm~200mm 50mm

GL

②電線管(×) ②電線管(×) ①電線管(○)

参照

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